JP2000251771A - 電子線発生装置および該電子線発生装置を用いた画像形成装置 - Google Patents

電子線発生装置および該電子線発生装置を用いた画像形成装置

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JP2000251771A
JP2000251771A JP4849599A JP4849599A JP2000251771A JP 2000251771 A JP2000251771 A JP 2000251771A JP 4849599 A JP4849599 A JP 4849599A JP 4849599 A JP4849599 A JP 4849599A JP 2000251771 A JP2000251771 A JP 2000251771A
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electron
image forming
beam generator
electron beam
atmospheric pressure
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JP4849599A
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English (en)
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Shinsuke Kojima
伸介 小島
Yoshihisa Sano
義久 左納
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Original Assignee
Canon Inc
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  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スペーサをフェースプレートの電極またはリ
アプレートの電子源における所定の位置に精密かつ十分
な固定強度を持って容易に組み立てる。 【解決手段】 電子線発生装置は、電子放出素子を有す
る電子源(不図示)と、電子源に真空雰囲気中で対向配
置され、電子源から放出された電子を制御するための電
極を備えた電子被照射部材(不図示)と、電子源におけ
る電子が放出される領域と電子被照射部材における電子
が照射される領域との間に挟まれる画像形成領域12に
設置されたスペーサ13とを有する。電子源もしくは電
子被照射部材に対するスペーサ13の位置決めを行うた
めの位置決め部材14と、スペーサ13を位置決め部材
14に固定させるための押し当て部材11とからなるス
ペーサ13の固定手段が、画像形成領域12の外に設置
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子線装置および
電子線装置が用いられた画像形成装置等の画像形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、電子放出素子として熱陰極素
子型電子放出素子と冷陰極素子型電子放出素子の2種類
が知られている。このうち、冷陰極素子型電子放出素子
では、たとえば表面伝導型放出素子や、「FE型」と称
される電界放出型素子や、「MIM型」と称される金属
/絶縁層/金属型放出素子等が知られている。
【0003】表面伝導型放出素子は、冷陰極素子型電子
放出素子のなかでも特に構造が単純で製造も容易である
ことから、大面積にわたって多数の素子を形成できる利
点がある。そこで、たとえば本出願人による特開昭64
−31332号公報において開示されているように、多
数の素子を配列して駆動するための方法が研究されてい
る。
【0004】図24は、従来の平面型の画像形成装置を
なす表示パネル部の一例を、内部構造を示すためにその
表示パネルの一部を切り欠いた状態で示す斜視図であ
る。
【0005】図24において、符号3115はリアプレ
ート、符号3116は側壁、符号3117はフェースプ
レートであり、リアプレート3115、側壁3116お
よびフュースプレート3117によって、表示パネルの
内部を真空に維持するための外囲器(気密容器)が形成
されている。
【0006】リアプレート3115には基板3111が
固定されており、この基板3111上にはn×m個の冷
陰極素子3112が形成されている。なお、n,mは2
以上の正の整数であり、目的とする表示画素数に応じて
適宜設定される。また、n×m個の冷陰極素子3112
は、図24に示すように、m本の行方向配線3113と
n本の列方向配線3114とにより配線されている。こ
れら基板3111、冷陰極素子3112、行方向配線3
113および列方向配線3114によって構成される部
分をマルチ電子ビーム源(電子源)と呼ぶ。また、行方
向配線3113と列方向配線3114との少なくとも交
差する部分には両配線間に絶縁層(不図示)が形成され
ており、両配線間の電気的な絶縁が保たれている。
【0007】フェースプレート3117の下面には、蛍
光体からなる蛍光膜3118が形成されており、赤
(R),緑(G),青(B)の3原色の蛍光体(不図
示)が塗り分けられている。また、蛍光膜3118をな
す上記各色蛍光体の間には黒色体(不図示)が設けられ
ており、さらに蛍光膜3118のリアプレート3115
側の面には、冷陰極素子3112から放出された電子を
加速制御する加速電極として機能するAl等からなるメ
タルバック3119が形成されている。
【0008】Dx1〜DxmおよびDy1〜Dynおよ
びHvは、当該表示パネルと不図示の電気回路とを電気
的に接続するために設けた気密構造の電気接続用端子で
ある。Dx1〜Dxmはマルチ電子ビーム源の行方向配
線3113と、Dy1〜Dynはマルチ電子ビーム源の
列方向配線3114と、Hvはメタルバック3119と
各々電気的に接続している。
【0009】また、上記の気密容器の内部は10-6To
rr程度の真空に保持されており、画像形成装置の表示
面積が大きくなるに従い、気密容器内部と外部の気圧差
によるリアプレート3115およびフェースプレート3
117の変形あるいは破壊を防止する手段が必要とな
る。リアプレート3115およびフェースプレート31
16を厚くすることによる方法は、画像形成装置の重量
を増加させるのみならず、斜め方向から見たときに画像
のゆがみや視差を生ずる。これに対し、図24に示す画
像形成装置においては、比較的薄いガラス板からなり大
気圧を支えるための構造支持体(スペーサあるいはリブ
と呼ばれる)3120が設けられている。このようにし
て、マルチビーム電子源が設けられた基板3111と蛍
光膜3118が形成されたフェースプレート3116と
の間隔は、通常サブミリないし数ミリに保たれ、前述し
たように気密容器内部は高真空に保持されている。
【0010】以上に説明した表示パネルを用いた画像形
成装置は、容器外端子Dx1ないしDxm、Dy1ない
しDynを通じて各冷陰極素子3112に電圧を印加す
ると、各冷陰極素子3112から電子が放出される。そ
れと同時にメタルバック3119に容器外端子Hvを通
じて数百[V]ないし数[kV]の高電圧を印加して上
記の放出された電子を加速し、フェースプレート311
7の内面に衝突させる。これにより、蛍光膜3118を
なす各色の蛍光体が励起されて発光し、画像が表示され
る。
【0011】上記のように構成された画像形成装置で
は、スペーサの近傍から放出された電子の一部がスペー
サに当たることにより、あるいは放出電子の作用でイオ
ン化したイオンがスペーサに付着することにより、スペ
ーサに帯電をひきおこす可能性がある。スペーサが帯電
すると、冷陰極素子から放出された電子はその軌道を曲
げられ、蛍光体上の正規な位置とは異なる場所に到達
し、スペーサ近傍の画像がゆがんで表示される。
【0012】このような問題点を解決するために、特開
昭57−118355号公報や特開昭61−12403
1号公報に開示されているように、スペーサに微小電流
が流れるようにして帯電を除去する提案がなされてい
る。それらの提案では、絶縁性のスペーサの表面に高抵
抗薄膜を形成することにより、スペーサの表面に微小電
流が流れるようにしている。ここで用いられている帯電
防止膜は酸化スズ、あるいは酸化スズと酸化インジウム
との混晶薄膜や金属膜である。
【0013】また、電子源を用いたフラットな画像形成
装置のフェースプレートまたはリアプレートにスペーサ
を組み立てる場合において、所定の位置に精密にスペー
サを組み立てるための位置決め治具および該位置決め治
具によるスペーサの位置決め方法が特開平9-9215
5号公報に開示されている。
【0014】図25は従来のフェースプレートまたはリ
アプレートに対するスペーサの組立治具を示す模式的斜
視図である。
【0015】従来の組立治具4003では、長手方向端
面の所定の位置にスペーサ4002を挿入するための切
欠部を有する複数の短冊状分割板4004,4005が
併列に組み合せて構成され、短手方向の幅が該当するス
ペーサ4002の配置間隔とほぼ同一であり、切欠部は
スペーサ4002を保持する姿穴4004dとなる。短
冊状分割板4004,4005はフェースプレートまた
はリアプレートの素材とほぼ等しい熱膨張率を有する素
材で製作される。なお、以下において、上記の組立治具
を「姿穴治具」というものとする。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上に
説明した、スペーサを有する従来の画像形成装置におい
ては、表示パネルの大型化に伴って用いられるスペーサ
の枚数が増加し、それに伴って組立工数が増加すること
により、製造コストが増加してしまうという問題があっ
た。さらに、姿穴治具を用いて組立てる場合には、スペ
ーサを取り扱うための工数が増加し、それに伴って欠陥
が発生する割合が増加してしまうという問題があった。
また、スペーサを固定するために塗布される接着剤によ
る電子源への影響と、スペーサに形成された高抵抗薄膜
への影響とを考慮すると、使用できる接着剤の材料が限
定されてしまい、十分な固定強度および組立精度を得る
ことが困難であった。
【0017】そこで本発明は、スペーサをフェースプレ
ートのメタルバック(電極)またはリアプレートの基板
(電子源)の所定の位置に精密かつ十分な固定強度を持
って容易に組み立てることができる電子線発生装置およ
び該電子線発生装置を用いた画像形成装置を提供するこ
とを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の電子線発生装置は、電子放出素子を有する
電子源と、前記電子源に真空雰囲気中で対向配置され、
前記電子源から放出された電子を制御するための電極を
備えた電子被照射部材と、前記電子源と前記電子被照射
部材との間に設置された耐大気圧支持構造体とを有する
電子線発生装置において、前記電子源もしくは前記電子
被照射部材に対する前記耐大気圧支持構造体の位置決め
を行うための位置決め部材と、前記耐大気圧支持構造体
を前記位置決め部材に固定させるための押し当て部材と
からなる前記耐大気圧支持構造体の固定手段が、前記電
子源における電子が放出される領域と前記電子被照射部
材における電子が照射される領域との間に挟まれる所定
領域の外に設置されていることを特徴とする。
【0019】上記のように構成された本発明の電子線発
生装置によれば、耐大気圧支持構造体を位置決め部材の
位置決め面に当接させた後に、所定領域の外に設置され
た押し当て部材によって耐大気圧支持構造体を位置決め
部材に固定することにより、電子源もしくは電極に対す
る耐大気圧支持構造体の位置決めおよび固定が行われ
る。そのため、姿穴治具を用いた従来技術に比べてスペ
ーサの取付工数が低減され、それに伴って欠陥発生の割
合も低減される。さらには、表示パネルの大型化に伴っ
て用いられるスペーサの枚数が増加する場合であって
も、組立工数が大幅に増加することを抑えることが可能
となる。また、耐大気圧支持構造体の固定手段が所定領
域の外に設置されていることにより、耐大気圧支持構造
体の固定に用いられる接着剤が電子線発生装置に及ぼす
影響が少なくなるので、所望の接着剤を用いて十分な固
定強度および組立精度を得ることが可能となる。
【0020】また、前記位置決め部材は、前記耐大気圧
支持構造体が当接される位置決め面と、該位置決め面に
対して傾いている傾斜面とを有している構成としてもよ
い。
【0021】さらに、前記位置決め面は、前記電子源も
しくは前記電子照射領域のうちの前記耐大気圧支持構造
体が位置決めされるいずれか一方に対して垂直に配置さ
れている構成としてもよい。
【0022】さらには、前記押し当て部材は、前記耐大
気圧支持構造体の前記所定領域の外に配置されている部
分と前記傾斜面とに同時に当接されるように設けられて
いる構成としてもよい。
【0023】また、前記位置決め部材は、前記電子源と
前記電子被照射領域との間の真空雰囲気を維持するため
の支持枠に一体となって設けられている構成としてもよ
く、あるいは、前記位置決め部材は、前記電子源と前記
電子被照射領域との間の真空雰囲気を維持するための支
持枠に囲まれた領域内に設置されている構成としてもよ
い。
【0024】さらに、前記位置決め部材は、複数の前記
耐大気圧支持構造体が固定されるように構成されていて
もよい。
【0025】また、前記位置決め部材と前記押し当て部
材とが接着剤によって互いに固定される構成としてもよ
く、あるいは、前記位置決め部材と前記押し当て部材と
がフリットガラスによって互いに固定される構成として
もよい。
【0026】また、前記耐大気圧支持構造体はシート抵
抗範囲が107〜1014Ω/□となるように構成されて
いることにより、耐大気圧支持構造体が電子放出素子か
ら放出された電子によって帯電されることが防止され
る。
【0027】さらに、前記耐大気圧支持構造体は表面に
高抵抗膜が形成されてなる構成としてもよい。
【0028】さらには、前記高抵抗膜は、少なくとも一
種の金属元素、炭素もしくは珪素またはゲルマニウムを
有する窒化物、酸化物、炭化物もしくはホウ化物からな
る構成としてもよい。
【0029】また、前記耐大気圧支持構造体の前記電子
源および前記電極に当接される各々の面には低抵抗膜が
形成されている構成とすることにより、耐大気圧支持構
造体と前記電子源および前記電極との接続抵抗が低減さ
れ、電気的に良好に接続することが可能となるととも
に、高抵抗膜における電位分布を均一化させることが可
能となる。
【0030】さらに、前記低抵抗膜は前記高抵抗膜より
も1/10以上低い表面抵抗を有するように構成されて
いることが好ましい。
【0031】また、前記電子放出素子は冷陰極型電子放
出素子であってもよく、その中でも特に表面伝導型電子
放出素子であってもよい。さらに、前記表面伝導型電子
放出素子は、一対の素子電極と、該一対の素子電極の間
に配置された電子放出部と、該電子放出部を前記各素子
電極に接続させるための導電性膜とにより構成されてい
てもよい。
【0032】また、本発明の画像形成装置は、上記本発
明の電子線発生装置を用いた画像形成装置であって、前
記電子被照射部材に代えて、前記電子源に対向配置さ
れ、前記電子放出素子から放出された電子が衝突される
ターゲットおよび前記電子源から放出された電子を制御
するための電極を有する画像形成部材が備えられ、入力
信号に応じて前記電子放出素子から放出された電子を前
記ターゲットに照射させることにより画像が形成される
ように構成されていることを特徴とする。
【0033】上記本発明の画像形成装置によれば、耐大
気圧支持構造体が電子源または電極の所定の位置に精密
かつ十分な固定強度を持ってかつ容易に組み立てられる
ので、表示画面が大型化して用いられる耐大気圧支持構
造体の数が増える場合であっても、製造コストおよび欠
陥発生率が大幅に増加することが抑えられる。
【0034】さらに、前記ターゲットが蛍光体からなる
構成としてもよい。
【0035】さらには、前記電子源と前記電極との間に
3kVを越える電圧が印加されるように構成されていて
もよい。
【0036】また、前記電子源が設けられる第1の基板
と前記画像形成部材が設けられる第2の基板とが更に備
えられているとともに、前記耐大気圧支持構造体が、前
記第1の基板もしくは前記第2の基板のうちの前記耐大
気圧支持構造体が位置決めされるいずれか一方を構成す
る素材と略等しい熱膨張率を有する素材からなる構成と
することにより、常温環境下で耐大気圧支持構造体の位
置決めを行った後に、固定手段を接着剤で接合させるた
めの加熱工程を行う場合においても、耐大気圧支持構造
体が第1の基板もしくは第2の基板に対して位置ずれを
起こすことが防止される。
【0037】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0038】本発明は、精密部材の組み付けにおいて、
板状部材に複数の付加部材を所定の位置に精密に組み付
ける用途に対して広く適用できるが、以下の実施形態で
は、画像形成装置のフラットな青板ガラスのプレート面
に、支柱となる耐大気圧支持構造体としてのスペーサを
所定の位置に垂直に固定する場合について説明する。図
1は本発明の画像形成装置の一実施形態をフェースプレ
ート等を取り除いた状態で示す平面図、図2は図1に示
した画像形成装置のA−A線における断面を拡大して示
す断面図である。
【0039】なお、本実施形態の画像形成装置の概略構
成は図24等に示した従来の画像形成装置とほぼ同じで
あるので、以下には主に従来技術と異なる点について説
明する。
【0040】図1に示すように、本実施形態の画像形成
装置は、フェースプレート20(図2参照)を支持する
支持枠10が表面に設けられたリアプレート24を有し
ている。リアプレート24の表面であって支持枠10に
囲まれた領域には、複数のスペーサ13の位置決めを行
う2つの位置決め部材14が互いに対向した状態で設け
られている。また、各スペーサ13の両端部には押し当
て部材11が設けられており、この押し当て部材11が
位置決め部材14に形成されている溝に係止される。こ
れらの押し当て部材11および位置決め部材14によ
り、スペーサ13の固定手段が構成されている。
【0041】一方、図2に示すように、フェースプレー
ト20のリアプレート24に対向する面には、フェース
プレート20上におけるスペーサ13の取付け位置にマ
ーキングされたブラックストライプ21および蛍光体2
2が設けられている。ブラックストライプ21および蛍
光体22の上にはメタルバック23がさらに設けられて
いる。また、リアプレート24の表面には基板32が設
けられており、基板32の上には電子放出部30、行方
向配線31および列方向配線(不図示)を有する電子源
が設けられている。スペーサ13は、行方向配線31の
上にその配線方向に沿って配置されている。
【0042】なお、リアプレート24の表面であって2
つの位置決め部材14の間の領域は画像形成領域12と
なっている。ここで、画像形成領域12とは、電子源と
しての基体32(図2参照)における電子が放出される
領域と、電子被照射領域である蛍光体22における電子
が照射される領域との間に挟まれる空間をいう。
【0043】上記のように、本実施形態では、フェース
プレート20上のブラックストライプ21とリアプレー
ト24上の行方向配線31との間にスペーサ13が正確
に垂直に立てられた状態で取り付けられる。そのため、
ブラックストライプ21および行方向配線31の幅の中
にスペーサ13が収まっている状態でスペーサ13が固
定されていることが好ましいので、ブラックストライプ
21および行方向配線31の幅がスペーサ13の厚みよ
りも大きく設けられている。なお、この場合にはブラッ
クストライプ21および行方向配線31に対するスペー
サ13の厚み方向の位置精度は、スペーサ13をブラッ
クストライプ21および行方向配線31上の正確な位置
に固定して、電子放出部30から放出される電子の流れ
の妨げとならないようにする必要があるので、高い精度
を必要とする。しかし、スペーサ13の長手方向の位置
精度は、電子放出部30から放出される電子の流れの妨
げとは関係がないため、さして高精度を必要としない。
【0044】図3は図1に示したスペーサ、位置決め部
材および押し当て部材を示す拡大図、図4は図1に示し
た位置決め部材の一部を示す斜視図である。
【0045】図3および図4に示すように、位置決め部
材14には、スペーサ13が突き当てられる位置決め面
40と、スペーサ13との間に押し当て部材11を挟み
込む傾斜面41とを有する複数の溝が形成されている。
傾斜面41は、位置決め面40に対して傾けられている
とともに、両プレート20,24(図2参照)に対して
垂直となるように形成されている。
【0046】画像形成装置においてスペーサ13を固定
する際には、図1に示すように、まず最初に、スペーサ
13を両端部で位置決めするための位置決め部材14
を、リアプレート24上の画像形成領域12の外に配置
する。なお、位置決め部材14の具体的な配置方法およ
びその他の詳細については、後述する各実施例において
説明する。
【0047】続いて、スペーサ13の両端部が位置決め
部材14に形成された溝の位置決め面40に接するよう
にスペーサ13を立て、スペーサ13と傾斜面41との
間に押し当て部材11を押し込み、スペーサ13の位置
決めおよび固定を行う。
【0048】最後に、位置決め部材14と押し当て部材
11とを、接着剤あるいはフリットガラスによって互い
に固定する。
【0049】図5および図6は、図4等に示した位置決
め部材の他の例を示す図である。本実施形態において
は、図5に示す位置決め部材14aのように、図示垂直
方向に対して傾斜面41aが傾けられていてもよく、ま
た、図6に示す位置決め部材14bのように、位置決め
面40に対する傾斜面41bが曲面で構成されていても
よい。押し当て部材11を位置決め部材に押し込む工程
を考慮すると、図5に示すように図示垂直方向に対して
傾斜している傾斜面を有する方が好ましい。
【0050】図7および図8は、図3等に示した押し当
て部材の他の例を示す図である。本実施形態において
は、図3等に示した四角柱形状の押し当て部材11の他
に、図7に示す半円柱形状の押し当て部材11aや、図
8に示す円柱形状あるいは球状の押し当て部材11bを
用いてもよい。
【0051】図9は図3等に示した押し当て部材および
位置決め部材の他の例を示す図、図10は図9に示した
位置決め部材を示す斜視図である。また、図11は図3
等に示した押し当て部材および位置決め部材の更なる他
の例を示す図、図12は図11に示した位置決め部材を
示す斜視図である。
【0052】これらの例に示すように、位置決め部材1
4c,14dおよび押し当て部材11c,11dの形状
を、押し当て部材11c,11dが位置決め部材14
c,14dに対してスペーサ13の長手方向に移動しに
くくなるような形状とすることにより、押し当て部材1
1c,11dを位置決め部材14c,14dに押し込む
際に押し当て部材11c,11dがスペーサ13の長手
方向に大幅にずれてしまうことがなくなる。
【0053】なお、スペーサ13の強度を考慮すると、
傾斜面が上記のいずれの形状であっても押し当て時の圧
力が分散するように、押し当て部材のスペーサ当接面は
平面形状であることが好ましい。
【0054】次に、上記に説明した位置決め部材および
押し当て部材が適用される画像形成装置について図13
〜図15を参照して説明する。図13は画像形成装置の
側部を拡大して示す模式的断面図、図14は画像形成装
置の表面伝導型電子放出素子の模式的平面図、図15は
図14に示した表面伝導型電子放出素子の模式的断面図
である。
【0055】図中において、符号901はフェースプレ
ート、符号902はスペーサ、符号910はリアプレー
ト、符号911は支持枠、符号913は表面伝導型電子
放出素子等の電子放出素子群とマトリクス配線、符号9
14は画像形成部材、符号915は配線取り出し部、符
号1010は基板、符号1016および符号1017は
素子電極、符号1018は導電性薄膜、符号1019は
電子放出部である。
【0056】フェースプレート901は裏面に画像形成
部材914を搭載しており、リアプレート910は表面
に電子放出素子群913を搭載している。フェースプレ
ート901とリアプレート910とは支持枠911を用
いて気密接合され、気密容器を形成している。画像形成
部材914はガラス板、ブラックストライプなどと呼ば
れる黒色部材、蛍光体およびメタルバック等から構成さ
れる。フェースプレート901とリアプレート910と
の間には大気圧支持部材としてのスペーサ902が挿入
されていて、スペーサ902は画像形成領域の外でリア
プレート910またはフェースプレート901に固定さ
れている。
【0057】スペーサ902は表面に帯電防止を目的と
したシート抵抗範囲が107〜101 4Ω/□である高抵
抗膜が成膜されている。フェースプレート901の内側
(メタルバック等)及びリアプレート910の行方向配
線(不図示)に接触するスペーサ902の当接面には低
抵抗膜が成膜されている。
【0058】高抵抗膜は、少なくとも一種の金属元素、
炭素もしくは珪素またはゲルマニウムを有する窒化物、
酸化物、炭化物もしくはホウ化物よりなる。高抵抗膜
は、スペーサ902上の低抵抗膜を介して、フェースプ
レート901の内側(メタルバック等)およびリアプレ
ート910の行方向配線に電気的に接続される。
【0059】低抵抗膜は、表面抵抗が前記の高抵抗膜よ
りも1/10以上低くなるように構成されている。この
低抵抗膜は、スペーサ902と行方向配線およびメタル
バックとの接続抵抗を低減して電気的接続を良好にする
とともに、スペーサ902の高抵抗膜における電位分布
を均一化させるために設けられるものである。
【0060】また、リアプレート910の行方向配線と
フェースプレート901内面のメタルバックとの間には
3kVを超える高電圧が印加されるため、スペーサ90
2としてはその高電圧に耐えるだけの絶縁性を有する必
要がある。電子放出素子群913の配線部は、支持枠9
11とリアプレート910との間を通って、気密容器内
から外に出ており、配線取り出し部915を介して駆動
回路へ接続されている。
【0061】画像形成装置には、種々の電子放出素子を
用いることができる。電子放出素子(Electron Emittin
g Device)の例としては、表面伝導型電子放出素子(Su
rface Conductive Emitter)が挙げられる。表面伝導型
電子放出素子は、基板上に形成された小面積の薄膜の面
に実質的に平行に電流を流すことにより、電子放出が生
じる現象を利用するものである。
【0062】図14および図15を用いて表面伝導型電
子放出素子について説明する。基板1010は図13に
おけるリアプレート910に相当するものである。表面
伝導型電子放出素子は、一対の素子電極1016,10
17と、一対の素子電極1016,1017の間に配置
された電子放出部1019と、電子放出部1019を各
素子電極1016,1017に接続させるための導電性
薄膜1018とにより構成されている。
【0063】表面伝導型電子放出素子は、素子電極10
16,1017間に電圧を印加して導電性薄膜1018
に電気を流すことで、電子放出部1019より電子が放
出される。入力信号に応じて電子放出素子から放出され
た電子をターゲット(蛍光体)に照射することにより、
画像が形成される。
【0064】基板1010としては、石英ガラス、Na
等の不純物含有量の少ないガラス、青板ガラス、SiO
2 を表面に形成したガラス基板やアルミナ等のセラミッ
ク基板を用いることができる。素子電極1016,10
17の材料としては一般的な導電材料が用いられる。導
電性薄膜1018を構成する材料は、Pd,Pt,R
u,Ag,Au,Ti,In,Cu,Cr,Fe,Z
n,Sn,Ta,W,Pb等の金属、PdO,In
23,SnO2,PbO,Sb23等の酸化物、Hf
2,ZrB2,LaB6,CeB6,YB4,GdB4等の
ホウ化物、TiC,HfC,ZrC,TaC,SiC,
WC等の炭化物、TiN,HfN,ZrN等の窒化物、
Si,Ge等の半導体、カーボン等の中から適宜選択で
きる。電子放出部1019は導電性薄膜1018の一部
に形成された高抵抗の亀裂であり、いわゆる通電フォー
ミング等により形成される。
【0065】スペーサ902としては薄板形状のものが
適している。スペーサ902の個数、配置等は特に限定
されるものではなく、画面の大きさ、画素配列、画像形
成部材914の構造等を考慮して適宜設計し得る。スペ
ーサ902が設けられる位置についても限定されるもの
ではないが、一例として画像への悪影響のないブラック
ストライプ上とすることができる。スペーサ902の材
質については、フェースプレート901、リアプレート
910および支持枠911と熱膨張係数が等しいものが
好ましく、最適には同じ熱膨張係数の材料を使用するの
が良い。具体的には熱膨張係数の比が0.8〜1.2の
範囲となる材料を用いるのが良い。熱膨張係数が等しい
材料を用いることによって、例えば常温環境下でスペー
サの位置決めを行った後に、接着剤で位置決め部材と押
し当て部材とを接合させるための加熱工程を行う場合で
も、密閉容器自体の歪みを抑止することが可能となる。
スペーサの具体的材質としては、ガラス、セラミック
ス、金属に絶縁物を塗布した物等の絶縁物を挙げること
ができる。更にスペーサ902と支持枠911とは別体
のもので構成しても良いが、例えばエッチング等で加工
して一体構造とすることもできる。
【0066】支持枠などを接着部材で固定する際にはフ
ェースプレート901あるいはリアプレート910とス
ペーサ902とを接着固定し得るものの中から適宜選択
し得るが、一例としてはフリットガラスを挙げることが
できる。フリットガラスとしては軟化温度が410℃以
下のものが好ましく、色は黒色のものが望ましい。フリ
ットガラスの組成については、フェースプレート90
1、リアプレート910、スペーサ902および支持枠
911の熱膨張係数と同等の熱膨張係数が得られる組成
とするのが望ましい。
【0067】なお、本発明は、画像表示用として好適な
画像形成装置に限るものではなく、例えば感光性ドラム
と発光ダイオード等とで構成された光プリンタの、発光
ダイオード等に代わる発光源として、上記に説明したよ
うな画像形成装置を用いることもできる。この場合に、
m本の行方向配線とn本の列方向配線とを適宜選択する
ことで、ライン状の発光源としてだけでなく、2次元状
の発光源としても応用することができる。また、画像形
成部材として用いられるのは、蛍光体のように直接発光
する物質に限られず、電子の帯電による潜像画像が形成
されるような部材であってもよい。さらに、本発明は、
例えば電子顕微鏡のように、電子源からの放出された電
子の被照射部材が蛍光体等の画像形成部材以外のもので
ある場合にも適用することができる。したがって、本発
明は、電子被照射部材を特定しない一般的な電子線発生
装置としての形態もとりうる。
【0068】また、上記では、固定手段としての位置決
め部材および押し当て部材を電子源を備えたリアプレー
トに設け、電子源に対してスペーサの位置決めを行う構
成を例に挙げて説明したが、固定手段を電子被照射部材
(画像形成部材)を備えたフェースプレートに設け、電
子被照射部材(画像形成部材)に対してスペーサの位置
決めを行う構成としてもよい。
【0069】
【実施例】以下、上記に説明した画像形成装置の具体的
な実施例について、図面を参照して説明する。なお、本
発明の画像形成装置の目的は、フェースプレートのブラ
ックストライプおよびリアプレートの行方向配線上の正
確な位置にスペーサを精度良く配置し、かつ画像形成領
域外においてスペーサの端部を固定することである。よ
って、これを行うためには位置決め部材および押し当て
部材等の各部材の関係で寸法の制限はあるが、以下に示
す数値に限定する必要はない。
【0070】(第1の実施例)本実施例では、図1に示
したような位置決め部材を用いてスペーサの位置決めお
よび固定を行う場合について説明する。
【0071】図16および図17を用いて各部材の寸法
を説明する。図16は本発明の画像形成装置の第1の実
施例をフェースプレート等を取り除いた状態で示す平面
図、図17は図16に示した位置決め部材を示す平面図
である。
【0072】本実施例では、図16に示すように、画像
形成領域12のX方向の長さAを200mm、画像形成
領域12と位置決め部材14との間隔Bを10mm、位
置決め部材14と支持枠10との間隔Cを5mmとし
た。また、画像形成領域12のY方向の長さFを150
mm、画像形成領域12と支持枠10との間隔Gを20
mm、位置決め部材14と支持枠10との間隔Jを10
mmとした。ブラックストライプ21(図2参照)の幅
は0.3mm、スペーサ13の厚さは0.2mmとし
た。なお、上記の各寸法は全て上下左右対称とした。ま
た、図16に示した各位置決め部材14にはそれぞれ1
つの溝が形成されているが、これは図示を簡略化させた
ものであり、各位置決め部材14には実際には図17に
示すように複数の溝が形成されている。
【0073】また、図17に示すように、位置決め部材
14の位置決め面40の間隔Zは、ブラックストライプ
21同士の間隔0.65mmの整数倍である15.6m
mとした。位置決め部材14の長さLは170mmとし
た。
【0074】次に、図18(a)および(b)を用い
て、位置決め部材14および押し当て部材11の寸法を
説明する。本実施例では、位置決め部材14の奥行幅a
を10mm、高さhを1.6mm、位置決め面40の幅
bを5.5mm、溝奥部の幅cを2mm、溝開口幅dを
5mmとした。また、押し当て部材11の奥行幅gを5
mm、高さiを1.6mm、奥部の幅eを2mm、手前
側の幅fを5mmとした。この場合には、スペーサ13
の高さを1.8mmとして、位置決め部材14および押
し当て部材11よりも大きくすれば、位置決め部材14
および押し当て部材11がフェースプレートに接触する
事はない。さらに、スペーサ13の長さを230mmに
すると、位置決め部材14の溝とスペーサ13との隙間
は左右とも0.5mmの余裕ができる。
【0075】次に、図19を用いて位置決め部材14の
リアプレート24に対する位置決めおよび固定工程につ
いて説明する。
【0076】まず最初に、位置決め部材14の両端近く
にアライメントマーク51を付けておく。リアプレート
24にも位置決め部材14の固定位置に対応するように
アライメントマーク(不図示)を付けておく。CCDカ
メラ50でモニタ(不図示)へ映像を映し、位置決め部
材14とリアプレート24のアライメントマーク51と
をモニタ上で重なるようにする。それを互いに対応する
両端側とも行い、位置決めをする。位置決め部材14の
リアプレート24に対して垂直な面であって溝が形成さ
れていない面と、リアプレート24との間に無機接着剤
を付け、乾燥させることにより、位置決め部材14をリ
アプレート24に固定する。無機接着剤を使用すること
により、従来の姿穴治具を用いた固定方法よりも熱工程
を減らすことができるとともに、画像形成領域の電子源
等に接着剤が与える影響を低減することができる。
【0077】(第2の実施例)本実施例では、図20に
示すような、位置決め部材が一体に設けられた支持枠を
用いてスペーサの位置決めおよび固定が行われる画像形
成装置について説明する。図20は、本発明の画像形成
装置の第2の実施例をフェースプレート等を取り除いた
状態で示す平面図である。
【0078】本実施例の画像形成装置は、図20に示す
ように、スペーサ13および押し当て部材11が固定さ
れる複数の溝が両側部の内面に設けられた支持枠15を
有している。そのため、本実施例では図1等に示した位
置決め部材は独立して備えられていない。なお、押し当
て部材11、画像形成領域12、スペーサ13およびリ
アプレート24等のその他の構成は、図1および図2に
示した画像形成装置と同様である。
【0079】図21を用いて各部材の寸法を説明する。
本実施例では、図21に示すように、画像形成領域12
のX方向の長さA1を200mm、画像形成領域12と
溝が形成されている支持枠15との間隔B1を25m
m、支持枠15の溝が形成されている壁部の幅D1を1
0mm、支持枠15の溝が形成されている壁部とリアプ
レート24の端との間隔E1を25mmとした。また、
画像形成領域12のY方向の長さF1を150mm、画
像形成領域12と支持枠15の溝が形成されていない壁
部との間隔G1を20mm、支持枠15の溝が形成され
ていない壁部の幅D2も10mm、支持枠15の溝が形
成されていない壁部とリアプレート24の端との間隔H
1を10mmとした。ブラックストライプ21(図2参
照)の幅、スペーサ13の厚さおよび高さは、第1の実
施例と同様とした。なお、上記の各寸法は全て上下左右
対称とした。また、本実施例では、スペーサ13の長さ
を280mmとすると、支持枠に設けられた溝とスペー
サ13との隙間は左右とも0.5mmの余裕ができる。
【0080】次に、位置決め用の溝が形成されている支
持枠15の、リアプレート24に対する位置決めおよび
固定工程について、図22を参照して説明する。
【0081】まず最初に、ホットプレート61上にリア
プレート24を載せ、第1の突き当て治具62にリアプ
レート24を突き当てる。次に、位置決め用の溝が形成
されている支持枠15を第2の突き当て治具60に突き
当てる。なお、リアプレート24には、支持枠15が固
定される所定の位置にフリットガラス(不図示)が予め
形成されている。
【0082】続いて、リアプレート24および支持枠1
5をホットプレート61により加熱する。加熱中は全て
の部材が熱膨張を生ずるが、支持枠15の材質はリアプ
レート24と同じ青板ガラスか、熱膨張率がリアプレー
ト24とほぼ同じ材質で作製しているので、温度が上昇
しても支持枠15とリアプレート24とは熱膨張による
位置ずれを生じない。
【0083】リアプレート24および支持枠15を41
0℃まで加熱するとフリットガラスが溶け、その後に冷
却させるとフリットガラスが再び固まり、リアプレート
24に支持枠15が固定される。
【0084】(第3の実施例)図23は、本発明の画像
形成装置の第3の実施例をフェースプレート等を取り除
いた状態で示す平面図である。
【0085】本実施例では、図23に示すような、画像
形成領域12の外の一方にのみ設けられた位置決め部材
を用いてスペーサの位置決めおよび固定が行われる画像
形成装置について説明する。
【0086】本実施例の画像形成装置は、図23に示す
ように、スペーサ13および押し当て部材11が固定さ
れる複数の溝が形成されている位置決め部材14が、画
像形成領域12の外の一方にのみ設けられている。画像
形成領域12の外の他方には、スペーサ13の一方の端
部が固定される固定部材70が設けられている。その
他、支持枠10、押し当て部材11、画像形成領域1
2、スペーサ13およびリアプレート24等のその他の
構成は、図1および図2に示した画像形成装置と同様で
ある。また、位置決め部材14および押し当て部材11
の寸法は第1の実施例と同様である。
【0087】次に、固定部材70に対するスペーサ13
の位置決めおよび固定工程について説明する。
【0088】まず最初に、リアプレート24に位置決め
固定された固定部材70に対して、不図示の位置決め治
具を用いてスペーサ13の位置出しを行う。次に、固定
部材70とスペーサ13との嵌合部に無機接着剤を塗布
し、固定部材70にスペーサ13を固定させる。その後
に、位置決め治具を取り除くことにより、固定部材70
に対するスペーサ13の位置決めおよび固定工程が完了
する。
【0089】本実施例のように、位置決め用の溝に押し
当て部材11を押し込むことによる固定方法と他の固定
方法とを組み合わせることによっても、上記の各実施例
と同様に、スペーサ13をリアプレート24の所定の位
置に正確に配置させることができる。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、電子源
もしくは電子被照射部材に対する耐大気圧支持構造体の
位置決めを行う位置決め部材と、耐大気圧支持構造体を
位置決め部材に固定する押し当て部材とからなる耐大気
圧支持構造体の固定手段が、電子源における電子が放出
される領域と電子被照射部材における電子が照射される
領域との間に挟まれる領域の外に設置されているので、
耐大気圧支持構造体を電子源または電極の所定の位置に
精密かつ十分な固定強度を持ってかつ容易に組み立てる
ことができ、表示画面が大型化して用いられる耐大気圧
支持構造体の数が増える場合であっても、製造コストお
よび欠陥発生率が大幅に増加することを防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施形態をフェース
プレート等を取り除いた状態で示す平面図である。
【図2】図1に示した画像形成装置のA−A線における
断面を拡大して示す断面図である。
【図3】図1に示したプレート、位置決め部材および押
し当て部材を示す拡大図である。
【図4】図1に示した位置決め部材の一部を示す斜視図
である。
【図5】図4等に示した位置決め部材の他の例を示す図
である。
【図6】図4等に示した位置決め部材の他の例を示す図
である。
【図7】図3等に示した押し当て部材の他の例を示す図
である。
【図8】図3等に示した押し当て部材の他の例を示す図
である。
【図9】図3等に示した押し当て部材および位置決め部
材の他の例を示す図である。
【図10】図9に示した位置決め部材を示す斜視図であ
る。
【図11】図3等に示した押し当て部材および位置決め
部材のさらなる他の例を示す図である。
【図12】図11に示した位置決め部材を示す斜視図で
ある。
【図13】画像形成装置の側壁部を拡大して示す模式的
断面図である。
【図14】画像形成装置の表面伝導型電子放出素子の模
式的平面図である。
【図15】図14に示した表面伝導型電子放出素子の模
式的断面図である。
【図16】本発明の画像形成装置の第1の実施例をフェ
ースプレート等を取り除いた状態で示す平面図である。
【図17】図16に示した位置決め部材を示す平面図で
ある。
【図18】位置決め部材および押し当て部材の寸法を説
明するための図である。
【図19】位置決め部材のリアプレートに対する位置決
めおよび固定工程について説明するための図である。
【図20】本発明の画像形成装置の第2の実施例をフェ
ースプレート等を取り除いた状態で示す平面図である。
【図21】図20に示した画像形成装置の各部材の寸法
を説明するための図である。
【図22】支持枠のリアプレートに対する位置決めおよ
び固定工程について説明するための図である。
【図23】本発明の画像形成装置の第3の実施例をフェ
ースプレート等を取り除いた状態で示す平面図である。
【図24】従来の平面型の画像形成装置をなす表示パネ
ル部の一例を、内部構造を示すためにパネルの一部を切
り欠いた状態で示す斜視図である。
【図25】従来のフェースプレートまたはリアプレート
に対するスペーサの組立治具を示す模式的斜視図であ
る。
【符号の説明】
10,15,911 支持枠 11,11a,11b,11c,11d 押し当て部
材 12 画像形成領域 13,902 スペーサ 14,14a,14b,14c,14d 位置決め部
材 20,901 フェースプレート 21 ブラックストライプ 22 蛍光体 23 メタルバック 24,910 リアプレート 30 電子放出部 31 行方向配線 32 基体 40 位置決め面 41,41a,41b 傾斜面 50 CCDカメラ 51 アライメントマーク 61 ホットプレート 62 第1の突き当て治具 70 固定部材 913 電子放出素子群 914 画像形成部材 915 配線取出し部 1010 基板 1016,1017 素子電極 1018 導電性薄膜 1019 電子放出部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01J 5/03 H01J 5/03 31/12 31/12 C Fターム(参考) 5C032 AA01 CC05 CC10 CD04 5C036 EE09 EE15 EE17 EF01 EF06 EF09 EG01 EG02 EG31 EH10 5C094 AA03 AA14 AA36 AA42 AA43 AA55 BA32 BA34 CA19 DA12 EC03 FA01 FA02 FB14 FB15 GB01 JA01 JA05 5G435 AA07 AA17 BB02 CC09 EE01 EE09 EE13 GG42 KK03 KK05

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子放出素子を有する電子源と、前記電
    子源に真空雰囲気中で対向配置され、前記電子源から放
    出された電子を制御するための電極を備えた電子被照射
    部材と、前記電子源と前記電子被照射部材との間に設置
    された耐大気圧支持構造体とを有する電子線発生装置に
    おいて、 前記電子源もしくは前記電子被照射部材に対する前記耐
    大気圧支持構造体の位置決めを行うための位置決め部材
    と、前記耐大気圧支持構造体を前記位置決め部材に固定
    させるための押し当て部材とからなる前記耐大気圧支持
    構造体の固定手段が、前記電子源における電子が放出さ
    れる領域と前記電子被照射部材における電子が照射され
    る領域との間に挟まれる所定領域の外に設置されている
    ことを特徴とする電子線発生装置。
  2. 【請求項2】 前記位置決め部材は、前記耐大気圧支持
    構造体が当接される位置決め面と、該位置決め面に対し
    て傾いている傾斜面とを有している請求項1に記載の電
    子線発生装置。
  3. 【請求項3】 前記位置決め面は、前記電子源もしくは
    前記電子照射領域のうちの前記耐大気圧支持構造体が位
    置決めされるいずれか一方に対して垂直に配置されてい
    る請求項2に記載の電子線発生装置。
  4. 【請求項4】 前記押し当て部材は、前記耐大気圧支持
    構造体の前記所定領域の外に配置されている部分と前記
    傾斜面とに同時に当接されるように設けられている請求
    項2または3に記載の電子線発生装置。
  5. 【請求項5】 前記位置決め部材は、前記電子源と前記
    電子被照射領域との間の真空雰囲気を維持するための支
    持枠に一体となって設けられている請求項1から4のい
    ずれか1項に記載の電子線発生装置。
  6. 【請求項6】 前記位置決め部材は、前記電子源と前記
    電子被照射領域との間の真空雰囲気を維持するための支
    持枠に囲まれた領域内に設置されている請求項1から4
    のいずれか1項に記載の電子線発生装置。
  7. 【請求項7】 前記位置決め部材は、複数の前記耐大気
    圧支持構造体が固定されるように構成されている請求項
    1から6のいずれか1項に記載の電子線発生装置。
  8. 【請求項8】 前記位置決め部材と前記押し当て部材と
    が接着剤によって互いに固定される請求項1から7のい
    ずれか1項に記載の電子線発生装置。
  9. 【請求項9】 前記位置決め部材と前記押し当て部材と
    がフリットガラスによって互いに固定される請求項1か
    ら7のいずれか1項に記載の電子線発生装置。
  10. 【請求項10】 前記耐大気圧支持構造体はシート抵抗
    範囲が107〜101 4Ω/□となるように構成されてい
    る請求項1から9のいずれか1項に記載の電子線発生装
    置。
  11. 【請求項11】 前記耐大気圧支持構造体は表面に高抵
    抗膜が形成されてなる請求項10に記載の電子線発生装
    置。
  12. 【請求項12】 前記高抵抗膜は、少なくとも一種の金
    属元素、炭素もしくは珪素またはゲルマニウムを有する
    窒化物、酸化物、炭化物もしくはホウ化物からなる請求
    項11に記載の電子線発生装置。
  13. 【請求項13】 前記耐大気圧支持構造体の前記電子源
    および前記電極に当接される各々の面には低抵抗膜が形
    成されている請求項10から12のいずれか1項に記載
    の電子線発生装置。
  14. 【請求項14】 前記低抵抗膜は前記高抵抗膜よりも1
    /10以上低い表面抵抗を有するように構成されている
    請求項13に記載の電子線発生装置。
  15. 【請求項15】 前記電子放出素子は冷陰極型電子放出
    素子である請求項1から14のいずれか1項に記載の電
    子線発生装置。
  16. 【請求項16】 前記冷陰極型電子放出素子は表面伝導
    型電子放出素子である請求項15に記載の電子線発生装
    置。
  17. 【請求項17】 前記表面伝導型電子放出素子は、一対
    の素子電極と、該一対の素子電極の間に配置された電子
    放出部と、該電子放出部を前記各素子電極に接続させる
    ための導電性膜とにより構成されている請求項16に記
    載の電子線発生装置。
  18. 【請求項18】 請求項1から17のいずれか1項に記
    載の電子線発生装置を用いた画像形成装置であって、 前記電子被照射部材に代えて、前記電子源に対向配置さ
    れ、前記電子放出素子から放出された電子が衝突される
    ターゲットおよび前記電子源から放出された電子を制御
    するための電極を有する画像形成部材が備えられ、入力
    信号に応じて前記電子放出素子から放出された電子を前
    記ターゲットに照射させることにより画像が形成される
    ように構成されていることを特徴とする画像形成装置。
  19. 【請求項19】 前記ターゲットが蛍光体からなる請求
    項18に記載の画像形成装置。
  20. 【請求項20】 前記電子源と前記電極との間に3kV
    を越える電圧が印加されるように構成されている請求項
    18または19に記載の画像形成装置。
  21. 【請求項21】 前記電子源が設けられる第1の基板と
    前記画像形成部材が設けられる第2の基板とが更に備え
    られているとともに、前記耐大気圧支持構造体が、前記
    第1の基板もしくは前記第2の基板のうちの前記耐大気
    圧支持構造体が位置決めされるいずれか一方を構成する
    素材と略等しい熱膨張率を有する素材からなる請求項1
    8から20のいずれか1項に記載の画像形成装置。
JP4849599A 1999-02-25 1999-02-25 電子線発生装置および該電子線発生装置を用いた画像形成装置 Pending JP2000251771A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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