JP2000249774A - 雨量計ろ水器及びこれを具備する転倒ます型雨量計 - Google Patents

雨量計ろ水器及びこれを具備する転倒ます型雨量計

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JP2000249774A JP11055029A JP5502999A JP2000249774A JP 2000249774 A JP2000249774 A JP 2000249774A JP 11055029 A JP11055029 A JP 11055029A JP 5502999 A JP5502999 A JP 5502999A JP 2000249774 A JP2000249774 A JP 2000249774A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オーバーフローした場合においても、正常に
降水量を観測することができる雨量計ろ水器及びこれを
具備する転倒ます型雨量計を提供する。 【解決手段】 上縁に受水口13を有し下端部にパイプ
挿入口を有する漏斗11と、前記パイプ挿入口から挿入
して前記漏斗11に一体に取り付けてあるパイプ12と
からなり、雨水に含まれている砂等の塵を前記漏斗11
下端部に沈殿させ、雨水を前記パイプ12の上端部の入
水口から前記パイプ12の下端部の排水口12aに導通
し、雨水が一定量に達する毎に転倒して雨量を計数する
転倒ますに雨水を導く雨量計ろ水器であって、前記漏斗
11の受水口13の縁辺の水位と前記パイプ12の入水
口の水位との間に、溢雨水17を前記漏斗11外壁に沿
ってパイプ12の下部に流下すべき流下域部20の流水
口15を設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、降水量を観測する
ために用いられている雨量計ろ水器及びこれを具備する
転倒ます型雨量計に関する。
【0002】
【従来の技術】転倒ます型雨量計は、図1で示すよう
に、受水器1、雨量計ろ水器2、転倒ます3、リードス
イッチ4及び排水器5からなる。受水器1は、通常、内
径20cmの受水口6を持つ雨水を先ず最初に受ける漏
斗状の部材である。雨量計ろ水器2は、受水器1にて採
集された雨水に含まれた砂等の塵を取り除き、転倒ます
3に雨水を導く部材であり、漏斗21とパイプ22とか
らなり、受水器1の受水口6と同様、水平な受水口23
を具備している。転倒ます3は、左右に2個一対のます
を有し、転倒ます3の中心軸線A上に位置する重心より
下方の支点軸25を中心に左右に揺動するように転倒軸
受9に支持され、雨量計ろ水器2から導かれた溢雨水を
いずれか一方のますで受水し、一定量に達する毎に転倒
して他方のますで受水し、これを繰り返す回数をマグネ
ット等の磁性体10に感応するリードスイッチ4で読み
取って計数する。図4及び図5に記載の通り、前記リー
ドスイッチ4は、転倒ます3の支点軸25に一体に固設
した揺動腕26の先端に取り付けた磁性体10に感応す
るように、支点軸25の下方に位置して支持体27に設
けてあり、転倒ます3が転倒する毎に、磁気体10に反
応してパルスを発生させ降水量を観測する。受水器1、
雨量計ろ水器2、転倒ます3及びリードスイッチ4は中
心軸A上に位置付けてあり、排水器5はその両側下側に
位置付けてある。
【0003】以上構成の転倒ます型雨量計に於いて、先
ず、受水器1の受水口6から受水した雨水は、雨量計ろ
水器2に採集される。雨量計ろ水器2に採集された雨水
が砂等の塵を含んでいる場合、漏斗21内で砂等の塵は
沈殿し雨水のみ雨量計ろ水器2のパイプ22内を通り、
転倒ます3の一方のますに導く。転倒ます3の一方のま
すに溢雨水が溜まると、重心が支点の反対側に移動し、
例えば、降水量が0.5mm若しくは1mmに達する毎
に自動的に転倒して、排水器5を通過して排水される。
このとき、転倒ます3の支点軸25に取り付けてある磁
気体10によりリードスイッチ4が働き、その都度一個
のパルスを発生させる。このように、降水が続いている
間、転倒ます3は交互に転倒を繰り返し、転倒した回数
だけリードスイッチ4はパルスを発生させる。このパル
ス信号を遠隔から受信して自動的に雨量を知ることがで
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】転倒ます型雨量計は、
近年国内の各観測網は全国的に整備され、その数も相当
なものになっている。これに伴い無人局も増え、観測機
器にも保守管理の容易なものが求められている。
【0005】本来、転倒ます型雨量計を構成する雨量計
ろ水器は、転倒ます型雨量計において受水器にて採集さ
れた雨水に含まれた砂等の塵を取り除き、実際に降水量
を観測する転倒ます内に溢雨水のみを導くためのもの
で、雨量計ろ水器の形状はメーカーにより様々ではある
が、基本的には雨水に含まれる砂等の塵を沈殿させて、
取り除く構造になっている。
【0006】しかし、公知の転倒ます型雨量計を構成す
る雨量計ろ水器はパイプ22に異物が詰まりやすく、パ
イプ22が詰まると、図6で示すように、溢雨水24が
オーバーフローして、正常に転倒ます3内に溢雨水24
が入らなくなり、正確に降水量を観測することができな
くなる。現実にクモの巣等により塵が詰まって正確な観
測ができなくなった等の事例も生じている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明雨量計ろ水器は、上縁に受水口を有し下端部
にパイプ挿入口を有する漏斗と、前記パイプ挿入口から
挿入して前記漏斗に一体に取り付けてあるパイプとから
なり、雨水を受水する受水器にて採集された雨水に含ま
れている砂等の塵を前記漏斗下端部に沈殿させ、雨水を
前記パイプの上端部の入水口から前記パイプの下端部の
排水口に導通し、雨水が一定量に達する毎に転倒して雨
量を計数する転倒ますに雨水を導く雨量計ろ水器であっ
て、前記漏斗の受水口の縁辺の水位と前記パイプの入水
口の水位との間に、溢雨水を前記漏斗外壁に沿ってパイ
プの下部に流下すべき流下域部の流水口を設けてあるこ
とを特徴とする。
【0008】また、前記漏斗の受水口を傾斜させて溢雨
水を前記漏斗外壁に沿ってパイプの下部に流下すべき流
下域部の流水口を設けてあることを特徴とする。さら
に、前記漏斗の受水口の縁辺を切欠して溢雨水を前記漏
斗外壁に沿ってパイプの下部に流下すべき流下域部の流
水口を設けてあることを特徴とする。なお、溢雨水を前
記漏斗外壁に沿ってパイプの下部に流下すべき流下域部
の流水口を設けるために、前記漏斗の受水口の縁辺を切
欠するとよいが、前記漏斗の受水口の縁辺には限定され
ず、前記漏斗の壁縁部に溢雨水の流出する流下孔を形成
してもよい。加えて、傾斜させてある前記漏斗の受水口
の最下縁部を切欠して流水口を設けてあることを特徴と
する。
【0009】また、前記流下域部に前記漏斗の外壁に沿
って雨水を流下する案内突条を設けてあることを特徴と
する。さらに、前記案内突条をワイヤーで構成してある
ことを特徴とする。なお、前記案内突条を構成するもの
としてワイヤーの他に、紐状体や棒状体であってもよ
い。
【0010】又は、前記流下域部に前記漏斗の外壁に沿
って雨水を流下する案内溝又は案内孔若しくはこれらの
組み合わせを設けてあることを特徴とする。ここでいう
案内溝又は案内孔等は、漏斗からパイプの入水口まで連
続的に設けてあることに限定されず、また、雨量計ろ水
器とは別個に、樋状や管状の案内部材又はこれらの組合
せからなる案内部材を設けてもよい。また、パイプとは
反対側の傾斜前方部の漏斗に孔を開けて溢水流下管の上
端を開口させて、該溢水流下管の下端を漏斗のパイプの
排水口に導通することも可能である。加えて、前記漏斗
の内壁に沿って前記パイプを一体に取り付けてあること
を特徴とする。
【0011】また、本発明転倒ます型雨量計は、雨水を
受水する受水器と、前記受水器にて採集された雨水に含
まれた砂等の塵を取り除き、転倒ますに雨水を導く雨量
計ろ水器と、前記雨量計ろ水器から導かれた雨水を2個
一対のいずれか一方のますで受水し、雨水が一定量に達
する毎に他方のますが受水するように転倒して排水し雨
量を計数する転倒ますとからなる転倒ます型雨量計にお
いて、雨量計ろ水器が前記特徴を有する。また、前記転
倒ますの転倒に連動するマグネット等の磁性体を設け、
前記磁性体に反応して、リードスイッチが働いてパルス
を発生させて、降水量を計数するように構成してあるこ
とを特徴とする。さらに、前記雨量計ろ水器を支持する
支持部材に前記雨量計ろ水器を着脱可能に設けてあるこ
とを特徴とする。この手段の具体的手段として、前記雨
量計ろ水器を支持する前記支持部材中にローレットネジ
等の締付け又は締付け解除による着脱手段を設け、この
ローレットネジ等により前記雨量計ろ水器を簡単に着脱
可能にする手段が好ましい。
【0012】
【発明の実施の態様】発明の実施の態様は、実施例に基
づいて図面を参照して説明する。本発明転倒ます型雨量
計は、図1で示すように、受水器1、雨量計ろ水器2、
転倒ます3、リードスイッチ4及び排水器5からなり、
受水器1は、内径20cmの受水口6を持つ雨水を先ず
最初に受ける漏斗状の部材である。雨量計ろ水器2は、
受水器1にて採集された雨水に含まれた砂等の塵を取り
除き、転倒ます3に雨水を導く部材である。転倒ます3
は、左右に2個一対のますを有し、転倒ます3の中心軸
A上に位置する重心より下方の支点軸25を中心に左右
に揺動するように転倒軸受9に支持され、雨量計ろ水器
2から導かれた雨水をいずれか一方のますで受水し、一
定量に達する毎に転倒して他方のますで受水し、これを
繰り返す回数を前記マグネット等の磁性体10に感応す
るリードスイッチ4で読み取って計数する。図4及び図
5に記載の通り、前記リードスイッチ4は、転倒ます3
の支点軸25に一体に固設した揺動腕26の先端に取り
付けた磁性体10に感応するように、支点軸25の下方
に位置して支持体27に設けてあり、転倒ます3が転倒
する毎に、転倒ます3と一体に揺動自在に取り付けてあ
る磁性体10に反応してパルスを発生させて降水量を観
測する。なお、図では示していないが、支点軸25は定
量調整用のおもりが取り付けてある。受水器1、雨量計
ろ水器2、転倒ます3及びリードスイッチ4は中心軸A
上に位置付けてあり、排水器5はその両側下側に位置付
けてある。ここで、28は転倒ます3の2個一対のます
の下部にそれぞれ設けたメノーやサファイヤからなる受
石で、29はそのストッパーである。ストッパー29は
高さ調整可能に設けてある。また、受水器1の受水口6
の下側及び排水口7の上側に塵除けの為、2段の金網8
a,8bを設けてある。なお、転倒ます型雨量計には冬
季に於ける降水、降雪観測用に保温装置を設けたものも
ある。
【0013】このように構成してある転倒ます型雨量計
に於いて、本発明は雨量計ろ水器2に特徴を有してお
り、この特徴を有する構成については、図2及び図3で
図示してある。本発明雨量計ろ水器2は、漏斗11とパ
イプ12とからなり、漏斗11の下縁にパイプ挿入口を
形成し、そこから排水口12aと吸水口12bを斜めに
切り込んであるパイプ12を、漏斗11の内壁に沿って
挿入させて一体に構成してある。
【0014】また、雨量計ろ水器2は、図3で示すよう
に、支持部材18で受水口13が前傾するように支持さ
れており、ローレットネジ19により着脱することがで
きる。この場合、支持部材18は傾斜片部18aにより
漏斗11の外壁を一体に固定して支持しているが、支持
部材18に漏斗11を傾斜角度調整自在に調整して取り
付ける手段を設けることも可能である。実施例の場合、
図3に示す如く、漏斗11は傾斜片部18aに一体に固
着して設けてあり、傾斜片部18aの下端部には逆U字
形状の切欠部18cが設けてあり、支持部材18の基部
18bに螺合したローレットネジ19のネジ軸19aに
前記切欠部18cを嵌着し、ローレットネジ19を締付
けて固定し、締付解除して離脱することができるように
構成してある。また、雨量計ろ水器2の受水口13は前
傾するように位置付けてあり、その受水口13の前傾最
下部が溢雨水を漏斗11の外壁の流下域に沿って流下す
る流水口となる。この場合、前記パイプ12には傾斜す
る漏斗11の傾斜後方壁14に一体に設けてあり、漏斗
11の傾斜に伴ってパイプ12が垂直方向に起立し、パ
イプ12の流れを良くするように構成してある。
【0015】さらに、パイプ12の吸水口12bは漏斗
11の傾斜後方壁14の内壁面との間において吸水口1
2bを狭めて、大型の浮遊物の流入を阻止することがで
きるように構成してある。また、実施例の場合、前傾さ
せた雨量計ろ水器2の受水口13の最下位置、即ち、受
水口13の最前部を切欠してなる流水口15を設けてあ
る。さらに、この流水口15から雨量計ろ水器2の漏斗
11の外壁に沿ってパイプ12の排水口12aまで、ワ
イヤーからなる案内突条16を設けてある。この場合、
パイプ12の排水口12aは漏斗11の傾斜前面方向に
開口しており、漏斗11の外壁に設けた流下域部20を
流下する雨水が流入し易いように設けてある。なお、本
実施例では、案内突条16の両端を漏斗11の流水口1
5及びパイプ12の排水口12aに折り曲げて他の固定
手段を用いることなく容易に装着してある。
【0016】上記構成の転倒ます型雨量計に受水された
雨水は、以下のように作用する。先ず、図1において、
受水器1の受水口6から受水した雨水は、雨量計ろ水器
2に採集される。雨量計ろ水器2に採集された雨水が砂
等の塵を含んでいる場合、砂等の塵を漏斗11に沈殿さ
せ、雨水のみを雨量計ろ水器2のパイプ12上部よりパ
イプ12内を通り、転倒ます3の片方のますへ導かれ
る。
【0017】しかし、雨量計ろ水器2のパイプ12に浮
遊物が流入して詰まると、雨水はパイプ12内に流れな
くなり、雨量計ろ水器2はオーバーフローする。本発明
雨量計ろ水器2は、図2及び図3で図示する構成を有す
るから、溢雨水17は以下のように転倒ます3に導かれ
る。先ず、溢雨水17は前傾している漏斗11の受水口
13の最下縁部の流水口15に導かれる。溢雨水17は
流水口15からパイプ12の排水口12aまで、漏斗1
1の外壁に設けた流下域部20に沿って流下する。さら
に、実施例の場合、流水口15から排水口12aまで案
内突条16を溢雨水17はパイプ12の排水口12aま
で円滑に導かれ、溢雨水17は滴り落ち、転倒ます3の
一方のますへ導かれる。
【0018】続いて、図1で示すように、転倒ます3の
一方のますに雨水が溜まると、重心が支点の反対側に移
動し、例えば、降水量が0.5mm若しくは1mmに達
する毎に自動的に転倒して、両側下側のいずれか一方の
排水器5を通過して排水される。このとき、転倒ます3
に連動する磁性体10によりリードスイッチ4が働き一
個のパルスを発生させる。続いて、転倒ます3に導かれ
る雨水は先程とは反対側のますに入り、反対側に位置す
る排水器5を通過して排水される。降水が続いている
間、転倒ます3は交互に転倒を繰り返し、転倒した回数
だけリードスイッチ4はパルスを発生させる。
【0019】また、本発明雨量計ろ水器2は、図3で示
すように、支持部材18で支持されており、ローレット
ネジ19等により、雨量計ろ水器2の受水口13は前傾
するように位置付けてあるが、ローレットネジ19を緩
めることにより、雨量計ろ水器2を着脱することがで
き、簡単に清掃作業等を行うことができる。
【0020】
【発明の効果】本発明雨量計ろ水器は、雨量計ろ水器を
構成する漏斗の受水口の縁辺の水位と雨量計ろ水器を構
成するパイプの入水口の水位との間に、溢雨水を前記漏
斗外壁に沿ってパイプの下部に流下すべき流下域部の流
水口を設けてあるから、雨量計ろ水器が詰まり、オーバ
ーフローした場合、予め定められた箇所より雨水が雨量
計ろ水器の外壁を伝わり転倒ます内に入る。その結果、
雨量計ろ水器が詰まった場合でも、正常に降水量を観測
することができるという効果を有する。
【0021】また、前記漏斗の受水口を傾斜させて受水
口の最下位置に溢雨水を前記漏斗外壁に沿ってパイプの
下部に流下すべき流下域部の流水口を設けてあることに
より、漏斗の受水口を傾斜して設けるだけで溢雨水を流
下すべき流水口を構成することができる効果がある。
【0022】また、前記漏斗の受水口の縁辺を切欠又は
開孔して溢雨水を前記漏斗外壁に沿ってパイプの下部に
流下すべき流下域部の流水口を設けることにより、漏斗
を傾けることなく溢雨水を流下すべき流水口を設けるこ
とができるとともに、漏斗外壁の流下域部の傾斜角が変
化しないから、確実に流下することができる効果があ
る。また、傾斜させてある前記漏斗の受水口の最下縁部
を切欠して流水口を設けることにより、その効果は著し
くなる。
【0023】また、前記流下域部に前記漏斗の外壁に沿
って雨水を流下する案内突条を設けることにより、オー
バーフローした雨水が雨量計ろ水器の外壁を確実に流
れ、雨水は的確に転倒ますに導かれるという効果を有す
ることに加え、ワイヤー等からなる案内突条の両端を漏
斗の受水口の縁辺及びパイプの排水口に折り曲げること
により、溢雨水の案内を確実にし、かつ、容易に雨量計
ろ水器に装着することができるという効果を有する。
【0024】また、前記流下域部に前記漏斗の外壁に沿
って雨水を流下する案内溝又は案内孔を一体に設けるこ
とにより、ワイヤー等を設けることなく、オーバーフロ
ーした雨水を雨量計ろ水器の外壁に沿って円滑に流下
し、溢雨水は的確に転倒ますに導かれるという効果を有
する。
【0025】また、前記傾斜した漏斗の漏斗後壁内に沿
って前記パイプを一体に取り付けることにより、漏斗の
傾斜によりパイプが起立し流水が急になり、雨水に含ま
れた砂等の塵がパイプ内に詰まることを防止する効果を
有する。また、パイプの排水口を傾斜前方に切欠して形
成することにより、案内突条の下端を折り曲げて装着し
やすくなるという効果も有する。
【0026】本発明に係る転倒ます型雨量計は、前記雨
量計ろ水器を有することにより、ろ水器のパイプが詰ま
るようなことがあったとしても、前記ろ水器の構成によ
る効果を具備することから、優れた転倒ます型雨量計を
提供する効果がある。
【0027】さらに、転倒ます型雨量計は、前記雨量計
ろ水器を支持する支持部材に前記雨量計ろ水器を着脱可
能に設けてあるから、雨量計ろ水器を容易に着脱させる
ことができ、さらに、容易に清掃作業等を行うことがで
きるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明転倒ます型雨量計の一実施例の構成を示
した正面図である。
【図2】図1図示実施例における雨量計ろ水器の正面図
である。
【図3】図1図示実施例における雨量計ろ水器の断面側
面図である。
【図4】図1図示実施例における要部の正面図である。
【図5】図4図示実施例の側面図である。
【図6】転倒ます型雨量計を構成する雨量計ろ水器の公
知例におけるオーバーフローした状態を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
1 受水器 2 雨量計ろ水器 3 転倒ます 4 リードスイッチ 5 排水器 6 受水口 7 排水口 8a,8b 金網 9 転倒軸受 10 磁性体 11 漏斗 12 パイプ 12a 排水口 12b 吸水口 13 受水口 14 傾斜後方壁 15 流水口 16 案内突条 17 溢雨水 18 支持部材 18a 傾斜片部 18b 基部 18c 切欠部 19 ローレットネジ 19a ネジ軸 20 流下域部 21 漏斗 22 パイプ 23 受水口 24 溢雨水 25 支点軸 26 揺動腕 27 支持体 28 受石 29 ストッパー A 中心軸線

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上縁に受水口を有し下端部にパイプ挿入
    口を有する漏斗と、前記パイプ挿入口から挿入して前記
    漏斗に一体に取り付けてあるパイプとからなり、雨水を
    受水する受水器にて採集された雨水に含まれている砂等
    の塵を前記漏斗下端部に沈殿させ、雨水を前記パイプの
    上端部の入水口から前記パイプの下端部の排水口に導通
    し、雨水が一定量に達する毎に転倒して雨量を計数する
    転倒ますに雨水を導く雨量計ろ水器であって、前記漏斗
    の受水口の縁辺の水位と前記パイプの入水口の水位との
    間に、溢雨水を前記漏斗外壁に沿ってパイプの下部に流
    下すべき流下域部の流水口を設けてあることを特徴とす
    る雨量計ろ水器。
  2. 【請求項2】 前記漏斗の受水口を傾斜させて溢雨水を
    前記漏斗外壁に沿ってパイプの下部に流下すべき流下域
    部の流水口を設けてあることを特徴とする請求項1記載
    の雨量計ろ水器。
  3. 【請求項3】 前記漏斗の受水口の縁辺を切欠して溢雨
    水を前記漏斗外壁に沿ってパイプの下部に流下すべき流
    下域部の流水口を設けてあることを特徴とする請求項1
    又は2記載の雨量計ろ水器。
  4. 【請求項4】 傾斜させてある前記漏斗の受水口の最下
    縁部を切欠して流水口を設けてあることを特徴とする請
    求項2又は3記載の雨量計ろ水器。
  5. 【請求項5】 前記流下域部に前記漏斗の外壁に沿って
    雨水を流下する案内突条を設けてあることを特徴とする
    請求項1乃至4のいずれかに記載の雨量計ろ水器。
  6. 【請求項6】 前記案内突条をワイヤーで構成してある
    ことを特徴とする請求項5記載の雨量計ろ水器。
  7. 【請求項7】 前記流下域部に前記漏斗の外壁に沿って
    雨水を流下する案内溝又は案内孔若しくはこれらの組み
    合わせを設けてあることを特徴とする請求項1乃至4の
    いずれかに記載の雨量計ろ水器。
  8. 【請求項8】 前記漏斗の内壁に沿って前記パイプを一
    体に取り付けてあることを特徴とする請求項1乃至7の
    いずれかに記載の雨量計ろ水器。
  9. 【請求項9】 雨水を受水する受水器と、前記受水器に
    て採集された雨水に含まれた砂等の塵を取り除き、転倒
    ますに雨水を導く雨量計ろ水器と、前記雨量計ろ水器か
    ら導かれた雨水を2個一対のいずれか一方のますで受水
    し、雨水が一定量に達する毎に他方のますが受水するよ
    うに転倒して排水し雨量を計数する転倒ますとからなる
    転倒ます型雨量計において、前記雨量計ろ水器が請求項
    1乃至8記載のいずれかである転倒ます型雨量計。
  10. 【請求項10】 前記転倒ますの転倒に連動するマグネ
    ット等の磁性体を設け、前記転倒ますの磁性体に反応し
    て、リードスイッチが働いてパルスを発生させて、降水
    量を計数するように構成してあることを特徴とする請求
    項9記載の転倒ます型雨量計。
  11. 【請求項11】 前記雨量計ろ水器を支持する支持部材
    に前記雨量計ろ水器を着脱可能に設けてあることを特徴
    とする請求項9又は10記載の転倒ます型雨量計。
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