JP2000249496A - 照準装置 - Google Patents

照準装置

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JP2000249496A
JP2000249496A JP11053972A JP5397299A JP2000249496A JP 2000249496 A JP2000249496 A JP 2000249496A JP 11053972 A JP11053972 A JP 11053972A JP 5397299 A JP5397299 A JP 5397299A JP 2000249496 A JP2000249496 A JP 2000249496A
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angle
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Yoshishige Kagota
栄重 籠田
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基準火砲以外の火砲の射角を算出する際に必
要な基準火砲の射角に初速偏差に応じた補正のための係
数を常に保持せず、気象データが更新されてもその変更
を各火砲の射角に反映可能な照準装置。 【解決手段】 最新の気象データを記憶する手段と、最
新の気象データを用いて基準火砲の射角を算出する手段
と、最新の気象データと基準火砲の射角から初速の単位
変化あたりの射距離補正量及び射角の単位変化あたりの
射距離補正量を算出する手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の火砲から
なるシステムにおいて用いられる砲弾の初速のばらつき
に無関係に火砲の配列と相似な弾着点配置が得られるよ
うに迅速かつ正確に火砲を照準するための照準装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は複数の火砲からなるシステムの運
用の一例として、火砲の数が3個、目標の数が5個の場
合について示す。第1の火砲1、第2の火砲2、第3の
火砲3は、火砲毎にそれぞれ別々の目標を狙って射撃を
行うのではなく、同じ時期に同じ目標に対して射撃を行
う。砲弾が所望の目標に着弾するためには、各火砲毎に
それぞれの目標に対して照準を行うことが必要となる。
【0003】一般に火砲の砲弾の位置は初速、射角を初
期条件とし、Rを距離、Hを高度、tを時間、Eを減速
度係数、Wvを風速、gを重力加速度とする時、次式を
ルンゲ・クッタ法等の数値計算法により解くことにより
求めることができる。以後、次式をルンゲ・クッタ法等
の数値計算で解くことを弾道計算と呼ぶ。
【0004】
【数1】
【0005】通常、距離が長くなると弾道計算にはかな
りの時間を要する。
【0006】複数の火砲からなるシステムにおいて、火
砲毎の砲弾の初速のばらつきと無関係に火砲の配列と相
似な弾着点配置を得ることは火制地域の平均化、判定修
正の容易化の点から見て重要なことがらの一つである。
しかし、実際には砲弾の初速が異なるために火砲の配列
と相似な着弾点配列を得ることができない。
【0007】砲弾の初速が異なっていても、火砲毎に砲
弾計算を行い射角を算出すれば各々の火砲の初速に対応
した射角を得ることができるが、火砲の数が多くなると
共に砲弾計算の回数が増加するため、すべての火砲の射
角を算出するのに時間がかかるという問題点があった。
そのため、従来は照準諸元の計算時間の短縮化を図るた
めに基準火砲の射角を砲弾計算により算出し、その他の
火砲は基準火砲の初速に対する初速偏差を射角補正量に
溶解し、基準火砲との初速偏差から求められた射角補正
量を火砲の操作員が直接火砲の射角設定機構に予めオフ
セットとして入力していた。
【0008】しかし射角補正量は射距離に応じて変化す
るため、射距離が変わるたびに射角補正量を入力し直さ
ねばならないこと、また火砲の操作員が射角補正量を直
接火砲の射角設定機構に予めオフセットとして入力する
ために射角補正量の入力忘れが発生しやすいこと等の課
題があった。
【0009】このような課題を解決するものとして、特
許2643272の照準装置がある。図6に火砲の数が
3個の場合の従来の照準装置の構成を示す。図6におい
て、1は第1の火砲、2は第2の火砲、3は第3の火砲
であり、4は第1の初速測定装置、5は第2の初速測定
装置、6は第3の初速測定装置であり、7は第1の初速
送信装置、8は第2の初速送信装置、9は第3の初速送
信装置であり、10は第1の初速受信装置、11は第2
の初速受信装置、12は第3の初速受信装置であり、1
3は初速偏差算出装置であり、25は初速偏差記憶装置
であり、26は照準諸元計算装置であり、19は第1の
諸元送信装置、20は第2の諸元送信装置、21は第3
の諸元送信装置である。また図7において、27は基準
火砲初速記憶領域であり、22は第1の火砲初速偏差記
憶領域、23は第2の火砲初速偏差記憶領域、24は第
3の火砲初速偏差記憶領域であり、28は射距離補正量
係数記憶領域であり、29は射角補正量係数記憶領域で
ある。以下、説明の簡略化のため図9に示すように複数
の火砲が一定間隔で直線上に配置されており、それぞれ
の火砲から距離R離れた場所に火砲と同じく一定間隔で
直線上に所望弾着点がある場合について考えることとす
る。図9において、30は第1の火砲の所望弾着点、3
1は第2の火砲の所望弾着点、32は第3の火砲の所望
弾着点である。また、第1の火砲1、第2の火砲2、第
3の火砲3の砲弾の初速をV1、V2、V3、(V1<V3
<V2)とする。
【0010】図6の構成において、第1の初速測定装置
4、第2の初速測定装置5、第3の初速測定装置6は第
1の火砲1、第2の火砲2、第3の火砲3の砲弾の初速
1、V2、V3を測定し、第1の初速送信装置7、第2
の初速送信装置8、第3の初速送信装置9を介して第1
の初速受信装置10、第2の初速受信装置11、第3の
初速受信装置12へ測定初速をそれぞれ出力する。初速
偏差算出装置13は各火砲の砲弾の初速の大きさを比較
したあと基準火砲を決定し、基準火砲の初速、各火砲の
初速偏差を算出し、初速偏差記憶装置25へ出力する。
初速偏差記憶装置25は基準火砲の初速、各火砲の初速
偏差を図7に示す領域へ記憶する。また、初速偏差記憶
装置25には砲弾の初速の単位変化当たりの射距離補正
量を射距離の多項式として近似するための射距離補正量
係数と、射距離の単位変化当たりの射角補正量を射距離
の多項式として近似するための射角補正量係数とが予め
記憶されているとする。照準諸元計算装置26は、初速
偏差記憶装置25の基準火砲の初速を入力し、基準火砲
の射角を弾道計算により算出し、さらに各火砲の初速偏
差、砲弾の初速の単位変化当たりの射距離補正量係数及
び射角補正量係数から基準火砲以外の射角を算出する。
各火砲の射角は第1の諸元送信装置19、第2の諸元送
信装置20、第3の諸元送信装置21を介して、第1の
火砲1、第2の火砲2、第3の火砲3へ送信される。
【0011】初速偏差算出装置13の動作を更に詳細に
説明する。初速偏差算出装置13は第1の火砲1、第2
の火砲2、第3の火砲3の初速V1、V2、V3を第1の
初速受信装置10、第2の初速受信装置11、第3の初
速受信装置12から入力する。先ず、砲弾の初速の大き
さを比較し、最大初速を選択し、最大初速を有する火砲
を基準火砲とする。本例ではV1<V3<V2であるか
ら、最大初速はV2であり、基準火砲は第2の火砲2で
ある。次に、最大初速を基準にして、火砲の初速偏差を
算出する。第1の火砲1、第2の火砲2、第3の火砲3
の初速偏差をそれぞれ、ΔV1、ΔV2、ΔV3とすれ
ば、各火砲の初速偏差は次式により求めることができ
る。
【0012】
【数2】
【0013】得られた基準火砲の初速V2と火砲の初速
偏差ΔV1、ΔV2、ΔV3を初速偏差記憶装置25に出
力する。
【0014】照準諸元計算装置26の動作を図8を使用
して更に詳細に説明する。照準諸元計算装置26は初速
偏差記憶装置25の基準火砲初速記憶領域27から基準
火砲の初速V2を入力し、基準火砲の射角を弾道計算を
行って算出する(S1)。次に基準火砲以外の火砲の射
角の有無を判断し、全ての火砲の射角を算出するまで基
準火砲以外の各火砲毎に射角の算出を行う(S2)。以
下、第1の火砲1の射角QEL1の算出ついてのみ説明
する。第3の火砲3の射角QEL3も、第1の火砲1の
射角QEL1と同様の手順で算出される。まず、基準火
砲以外の火砲の初速偏差に応じた射角補正量を算出する
(S3)。射距離補正量係数記憶領域28の射距離補正
量係数をa0、a1、a2、a3とする時、砲弾の初速の単
位変化当たりの射距離補正量ΔRYは次式により求める
ことができる。
【0015】
【数3】
【0016】第1の火砲1の初速偏差ΔV1に対する射
距離補正量ΔR1は砲弾の初速の単位変化当たりの射距
離補正量ΔRYを用いて次式により求めることができ
る。
【0017】
【数4】
【0018】射角補正量係数記憶領域29の射角補正量
係数をb0、b1、b2、b3とする時、射距離の単位変化
当たりの射角補正量ΔQRは次式により求めることがで
きる。
【0019】
【数5】
【0020】第1の火砲1の射距離補正量ΔR1に対す
る射角補正量、即ち第1の火砲1の初速偏差ΔV1に対
する射角補正量ΔQEL1は射距離の単位変化当たりの
射角補正量ΔQR、砲弾の初速の単位変化当たりの射距
離補正量ΔRYを用いて次式により求めることができ
る。
【0021】
【数6】
【0022】最後に第1の火砲1の射角QEL1を算出
する。(S4)図10に示すように、基準火砲の射角を
QEL2とすれば、第1の火砲1の射角QEL1は第1の
火砲1の初速偏差ΔV1に対する射角補正量ΔQEL1
いて次式により求めることができる。
【0023】
【数7】
【0024】照準諸元計算装置26は以上のようにして
算出した各火砲の射角を第1の諸元送信装置19、第2
の諸元送信装置20、第3の諸元送信装置21を介して
各火砲へ送信する。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の照
準装置で使用する砲弾の初速の単位変化当たりの射距離
補正量を射距離の多項式として近似するための射距離補
正量係数及び射距離の単位変化当たりの射角補正量を射
距離の多項式として近似するための射角補正量を射距離
の多項式として近似するための射角補正量係数は予め記
憶されていなければならないが、これらの補正係数は気
象条件によって変化する値である。従来の照準装置では
標準気象といった特定の気象データを用いてこれらの補
正係数を予め準備しておく必要がある。しかし、特定の
気象データは射角を算出するときの気象データと一致す
ることはまれなので、正確な射角が得られないといった
問題があった。
【0026】また、算出射角の精度を向上させるために
は砲弾の初速の単位変化当たりの射距離補正量を射距離
の多項式として近似するための射距離補正量係数及び射
距離の単位変化当たりの射角補正量を射距離の多項式と
して近似するための射角補正量を射距離の多項式として
近似するための射角補正量係数を求めるためのデータを
ある射距離の範囲において適切な間隔で保有することが
必要となる。例えば、一方向に対して1km〜25km
の射距離の範囲において0.5km毎の基準火砲の射距
離と、射距離に対応した基準火砲の射角と、射距離に対
応した砲弾の初速の単位変化当たりの射距離補正量を射
距離の多項式として近似するための射距離補正量を算出
するための砲弾の初速の単位変化当たりの射距離変化量
と、射距離に対応した射距離の単位変化当たりの射角補
正量を射距離の多項式として近似するための射角補正量
を射距離の多項式として近似するための射角補正量係数
を算出するための射角の単位変化当たりの射距離変化量
を保有する場合を考えると、全体で200個(各データ
50個)のデータとなる。射距離の範囲を広げたり、算
出射角の精度を向上させるためにデータ取得の射距離間
隔を細かくすると、保有するデータ量が増えるため、初
速偏差記憶装置の記憶領域の増大するといった問題があ
った。
【0027】上記のように保有するデータ量が多いた
め、仮に最新気象データでこれらのデータを更新する機
能を備えてもデータ更新に時間がかかるといった問題が
ある。
【0028】この発明はかかる問題点を解決するために
なされたものであり、基準火砲の射角に基づき、砲弾の
初速の単位変化当たりの射距離補正量及び射角の単位変
化当たりの射距離補正量を最新の気象データに基づいて
算出可能とし、かつ補正量係数の保有データをなくし、
各火砲の射角を算出するのに必要な2個のデータを逐次
計算することによって、射角を算出するまでの時間を短
縮することを目的としている。
【0029】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、同一目標
を射撃する複数の火砲の砲弾の初速をそれぞれ測定する
初速測定装置と、測定初速を比較し、その比較結果によ
り上記複数の火砲の中から基準火砲を決定し、かつ当該
基準火砲の初速および各火砲の初速偏差を算出する初速
偏差算出装置と、上記初速偏差算出装置により算出され
た各火砲の初速偏差を記憶する初速偏差記憶装置と、最
新の気象データを記憶する気象データ記憶装置と、基準
火砲の射距離及び最新の気象データを用いて基準火砲の
射角を弾道計算によって算出する基準火砲射角算出装置
と、最新の気象データを用いて基準火砲の射距離と射角
から初速偏差に応じた補正量係数を算出する補正量係数
算出装置と、基準火砲以外の火砲の射角を基準火砲の射
角に初速偏差に応じた補正を加えることによって算出す
る照準諸元計算装置と、基準火砲の射角および基準火砲
以外の火砲の射角をそれぞれの火砲に送信する諸元送信
装置とを備えたものである。
【0030】また、第2の発明は、上記補正量算出装置
に、上記基準火砲射角算出装置で算定された基準火砲の
射角と射距離および上記気象データ記憶装置に記憶され
ている最新の気象データを用いて初速の単位変化当たり
の射距離補正量及び射角の単位変化当たりの射距離補正
量を算出する機能を設けた。
【0031】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1を示す構成図である。図において1、2、
3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、1
3、19、20、21は、従来の照準装置と同一のもの
である。14は初速偏差記憶装置、15は照準諸元計算
装置、16は気象データ記憶装置、17は基準火砲射角
算出装置、18は補正量係数算出装置である。
【0032】上記のように構成された照準装置の動作を
説明する。第1の初速測定装置4、第2の初速測定装置
5、第3の初速測定装置6は第1の火砲1、第2の火砲
2、第3の火砲3の砲弾の初速V1、V2、V3を測定
し、第1の初速送信装置7、第2の初速送信装置8、第
3の初速送信装置9を介して第1の初速受信装置10、
第2の初速受信装置11、第3の初速受信装置12へ測
定初速をそれぞれ出力する。初速偏差算出装置13は各
火砲の砲弾の初速の大きさを比較したあと基準火砲を決
定し、基準火砲の初速、各火砲の初速偏差を算出し、各
火砲の初速偏差を初速偏差記憶装置14へ、基準火砲の
初速を基準火砲射角算出装置17へ出力する。初速偏差
記憶装置14は、図2に示す領域へ初速偏差算出装置1
3から出力された各火砲の初速偏差を記憶する。基準火
砲射角算出装置17は、初速偏差算出装置13から出力
された基準火砲の初速及び気象データ記憶装置16に記
憶している高度毎に風向、風速、気温、空気密度で構成
された最新の気象データを入力し、基準火砲の所望弾着
点までの射距離及び弾道計算により基準火砲の射角を算
出し、照準諸元計算装置15及び補正量係数算出装置1
8へ出力する。補正量係数算出装置18は、基準火砲射
角算出装置17から出力された基準火砲の射距離、射角
及び気象データ記憶装置16に記憶している最新の気象
データを入力し、砲弾の初速の単位変化当たりの射距離
補正量及び射角の単位変化当たりの射距離補正量を算出
し、照準諸元計算装置15へ出力する。照準諸元計算装
置15は、初速偏差記憶装置14に記憶されている各火
砲の初速偏差、基準火砲射角算出装置17から出力され
た基準火砲の射距離、射角及び補正量係数算出装置18
から出力された砲弾の初速の単位変化当たりの射距離補
正量及び射角の単位変化当たりの射距離補正量を入力
し、基準火砲以外の射角を算出し、各火砲の射角を出力
する。各火砲の射角は、第1の諸元送信装置19、第2
の諸元送信装置20、第3の諸元送信装置21を介して
第1の火砲1、第2の火砲2、第3の火砲3へ送信され
る。
【0033】補正量係数算出装置18の動作について、
図3、図4、図9を使用し説明する。基準火砲射角算出
装置17から出力される基準火砲の射距離は図3、図
4、図9のRである。また、基準火砲射角算出装置17
から出力される基準火砲の射角は図3、図4のQEL2
である。補正量係数算出装置18は砲弾の初速の単位変
化当たりの射距離補正量及び射角の単位変化当たりの射
距離補正量を照準諸元計算装置15に出力する。まず、
砲弾の初速の単位変化当たりの射距離補正量の算出につ
いて説明する。図3に示すように基準火砲の初速V2
任意の値α(m/s)増加させ、基準火砲の射角QEL
2で弾道計算を行い、算出された射距離をRΔ Vとすると
砲弾の初速の単位変化当たりの射距離補正量ΔRVは次
式により求められる。
【0034】
【数8】
【0035】次に射角の単位変化当たりの射距離補正量
算出について説明する。図4に示すように基準火砲の射
角QEL2を任意の値β(ミル)増加させ、基準火砲の
初速V2で弾道計算を行い、算出された射距離をRΔ Q
すると射角の単位変化当たりの射距離補正量ΔRQは次
式により求められる。
【0036】
【数9】
【0037】照準諸元計算装置15の動作について説明
する。照準諸元計算装置15は、数8、数9より求めら
れる補正量係数算出装置18の出力である砲弾の初速の
単位変化当たりの射距離補正量及び射角の単位変化当た
りの射距離補正量、基準火砲射角算出装置17から出力
される基準火砲の射距離、射角、初速偏差記憶装置14
から出力される各火砲の初速偏差より基準火砲以外の火
砲の射角を計算する。以下、第1の火砲1の射角の算出
について説明する。第3の火砲3の射角も第1の火砲1
の射角と同様の手順で算出される。基準火砲の射距離が
Rの場合の第1の火砲1の初速偏差ΔV1に対する射距
離補正量ΔR1は、従来の照準装置と同様に数4で表さ
れる。第1の火砲1の初速偏差ΔV1に対する射角補正
量ΔQEL1は、初速偏差ΔV1に対する射距離補正量Δ
1、基準火砲の射距離がRの場合の射角の単位変化当
たりの射距離補正量ΔRQは次式により求められる。
【0038】
【数10】
【0039】従って、第1の火砲1の射角QEL1は、
数7で表される。照準諸元計算装置15は以上のように
して算出した基準火砲以外の各火砲の射角及び基準火砲
射角算出装置17から入力された基準火砲の射角を第1
の諸元送信装置19、第2の諸元送信装置20、第3の
諸元送信装置21を介して各火砲へ送信する。
【0040】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、基準火
砲の射角に基づき最新の気象データを用いて補正量係数
を算出できる補正量係数算出装置を設けたため、基準火
砲以外の火砲の射角を算出する際に必要な基準火砲の射
角に初速偏差に応じた補正のための係数を常に保持せ
ず、気象データが更新されてもその変更を各火砲の射角
に反映することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による照準装置の実施の形態1を示
す図である。
【図2】 この発明による初速偏差記憶装置の記憶領域
を示す図である。
【図3】 弾道側視図により砲弾の初速の変化に対する
射距離の変化を示す図である。
【図4】 弾道側視図により射角の変化に対する射距離
の変化を示す図である。
【図5】 複数の火砲からなるシステムの運用の一例。
【図6】 従来の照準装置の構成図である。
【図7】 従来の初速偏差記憶装置の記憶領域を示す図
である。
【図8】 従来の照準装置の照準諸元計算の流れ図であ
る。
【図9】 火砲の配列と砲弾の初速の一例を示す図であ
る。
【図10】 弾道側視図により火砲の射角の補正方法を
説明している図である。
【符号の説明】
1 第1の火砲、2 第2の火砲、3 第3の火砲、4
第1の初速測定装置、5 第2の初速測定装置、6
第3の初速測定装置、7 第1の初速送信装置、8 第
2の初速送信装置、9 第3の初速送信装置、10 第
1の初速受信装置、11 第2の初速受信装置、12
第3の初速受信装置、13 初速偏差算出装置、14
初速偏差記憶装置、15 照準諸元計算装置、16 気
象データ記憶装置、17 基準火砲射角算出装置、18
補正量係数算出装置、19 第1の諸元送信装置、2
0 第2の諸元送信装置、21 第3の諸元送信装置、
22 第1の火砲の初速偏差記憶領域、23 第2の火
砲の初速偏差記憶領域、24 第3の火砲の初速偏差記
憶領域、25 従来の照準装置の初速偏差記憶装置、2
6 従来の照準装置の照準諸元計算装置、27 基準火
砲初速記憶領域、28 射距離補正量係数記憶領域、2
9 射角補正量係数記憶領域、30 第1の火砲の所望
弾着点、31 第2の火砲の所望弾着点、32 第3の
火砲の所望弾着点、33 第1の目標、34 第2の目
標、35 第3の目標、36 第4の目標、37 第5
の目標。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一目標を射撃する複数の火砲の砲弾の
    初速をそれぞれ測定する初速測定装置と、測定初速を比
    較し、その比較結果により上記複数の火砲の中から基準
    火砲を決定し、かつ当該基準火砲の初速および各火砲の
    初速偏差を算出する初速偏差算出装置と、上記初速偏差
    算出装置により算出された各火砲の初速偏差を記憶する
    初速偏差記憶装置と、最新の気象データを記憶する気象
    データ記憶装置と、基準火砲の射距離及び最新の気象デ
    ータを用いて基準火砲の射角を弾道計算によって算出す
    る基準火砲射角算出装置と、最新の気象データを用いて
    基準火砲の射距離と射角から初速偏差に応じた補正量係
    数を算出する補正量係数算出装置と、基準火砲以外の火
    砲の射角を基準火砲の射角に初速偏差に応じた補正を加
    えることによって算出する照準諸元計算装置と、基準火
    砲の射角および基準火砲以外の火砲の射角をそれぞれの
    火砲に送信する諸元送信装置とを備えたことを特徴とす
    る照準装置。
  2. 【請求項2】 上記補正量算出装置は、上記基準火砲射
    角算出装置で算定された基準火砲の射角と射距離および
    上記気象データ記憶装置に記憶されている最新の気象デ
    ータを用いて初速の単位変化当たりの射距離補正量及び
    射角の単位変化当たりの射距離補正量を算出する機能を
    有することを特徴とする請求項1記載の照準装置。
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