JP2000249048A - 斜板式圧縮機 - Google Patents

斜板式圧縮機

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JP2000249048A
JP2000249048A JP11046827A JP4682799A JP2000249048A JP 2000249048 A JP2000249048 A JP 2000249048A JP 11046827 A JP11046827 A JP 11046827A JP 4682799 A JP4682799 A JP 4682799A JP 2000249048 A JP2000249048 A JP 2000249048A
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JP
Japan
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bore
swash plate
piston
shoe
hole
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JP11046827A
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English (en)
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Hitoshi Yamada
山田  均
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Sanden Corp
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Sanden Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 斜板とピストンとの間のシューに潤滑油が安
定して供給されるようにした斜板式圧縮機を提供するこ
と。 【解決手段】 ピストン9の周囲にボア内空所21を形
成する。潤滑油を含む吐出ガスをオリフィス22をもつ
ガス導入路23を介してボア内空所に導く。さらに、斜
板7とピストン9との間に介在したシュー8の摺動部に
ボア内空所を連通させる供給孔24をピストンに貫通形
成する。こうして、潤滑油をボア内空所から供給孔を通
してシューの摺動部に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は斜板式圧縮機に関
し、特に、それの潤滑機構に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な斜板式圧縮機は、シリンダボア
を有するシリンダブロックと、回転駆動されるシャフト
と、そのシャフトに備えた斜板と、シリンダボアに挿入
されかつ斜板にシューを介して係合したピストンとを含
んでいる。シャフトの回転に連れて斜板が回転すると、
シューを介してピストンがシリンダボア内で往復動させ
られ、ガス流体の圧縮を行う。圧縮されたガスはシリン
ダボアから吐出室へ吐出される。その際、シューは斜板
及びその他の部分に常時摺動するため、一般には、シュ
ーの摺動部を潤滑する必要がある。なお、圧縮されるガ
ス流体には、通常、軸受などの摺動部分を潤滑するため
に適量の潤滑油を含ませている。
【0003】例えば実開昭49−63506号公報には
シューの摺動部の潤滑についての一例が開示されてい
る。この例においては、シャフトから斜板にのびた通路
を形成し、この通路を通して吐出室のガス流体をシュー
の近傍に導き、そのガス流体に含まれた潤滑油がシュー
の摺動部に供給されることを期待している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シュー
の摺動部に潤滑油を直接に供給するものではないため、
潤滑油の供給が不安定であり、高速運転時などに潤滑油
の供給不足が生じ、ひどい場合には焼き付けを起こして
しまう虞がある。
【0005】それ故に本発明の課題は、斜板とピストン
との間のシューに潤滑油が安定して供給されるようにし
た斜板式圧縮機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、シリン
ダボアを有するシリンダブロックと、回転駆動されるシ
ャフトと、前記シャフトに備えた斜板と、シリンダボア
に挿入されかつ前記斜板にシューを介して係合したピス
トンとを含む斜板式圧縮機において、前記ピストンの周
囲に形成したボア内空所と、潤滑油を含む吐出ガスをオ
リフィスを介して前記ボア内空所に導くガス導入路と、
前記ピストンを貫通し前記ボア内空所を前記シューの摺
動部に連通させた供給孔とを有し、潤滑油を前記ボア内
空所及び前記供給孔を通して前記シューの摺動部に供給
するようにしたことを特徴とする斜板式圧縮機が得られ
る。
【0007】前記シリンダブロックにバルブプレートを
介して対向し、前記吐出ガスを受ける吐出室を形成した
シリンダヘッドを含み、前記ガス導入路は、前記バルブ
プレートに形成され前記吐出室に接続された貫通孔と、
前記シリンダブロックに形成され前記貫通孔に接続され
た軸方向穴と、前記シリンダブロックに形成され前記軸
方向穴を前記ボア内空所に連通させた連通孔とを有し、
前記オリフィスは前記軸方向穴内の前記貫通孔と前記連
通孔との間部分に配されていてもよい。
【0008】前記斜板に別のシューを介して係合した別
のピストンと、前記別のピストンの周囲に形成した別の
ボア内空所とを有し、前記別のピストンは前記別のボア
内空所を前記シューの摺動部に連通させように貫通した
別の供給孔を有し、前記シリンダブロックは、前記シャ
フトの軸端面に対向したブロック内空所と、前記別のピ
ストンを挿入された別のシリンダボアと、前記ガス導入
路を前記ブロック内空所に連通させた導入孔と、前記ブ
ロック内空所を前記別のボア内空所に連通させた分配路
と有し、前記ガス導入路から潤滑油を前記ブロック内空
所、前記分配路、前記別のボア内空所、及び別の供給孔
を通して前記シューの摺動部に供給するようにしてもよ
い。
【0009】前記ボア内空所は前記ピストンの全周に渡
ってのびていてもよい。
【0010】前記ボア内空所は前記ピストンの一部に対
応して形成されていてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】図1を参照して、本発明の実施の
第1の形態に係る斜板式圧縮機について説明する。
【0012】図示の斜板式圧縮機は、軸心の回りに複数
のシリンダボア1を有するシリンダブロック2と、シリ
ンダブロック2の一端に軸方向で対向したフロントハウ
ジング3と、シリンダブロック2及びフロントハウジン
グ3にラジアル軸受4,5をそれぞれ介して支持された
シャフト6と、シャフト6に固定した斜板7と、各シリ
ンダボア1に挿入されかつ斜板7にシュー8を介して軸
方向で係合したピストン9とを含んでいる。シリンダブ
ロック2の他端には、バルブプレート11を介してシリ
ンダヘッド12が固定されている。シリンダヘッド12
には吸入室13及び吐出室14が形成されている。
【0013】この斜板式圧縮機の運転時には、シャフト
6が回転駆動される。シャフト6が回転すると、斜板7
も軸心の回りで回転する。斜板7の回転にしたがい、シ
ュー8を介してピストン9がシリンダボア1内で往復駆
動される。ピストン9の往復により、ガス流体を圧縮し
吸入室13からシリンダボア1を通して吐出室14に移
送する。なお、15はフロントハウジング3と斜板7と
の間に介在したスラスト軸受であり、ピストン9及び斜
板7を介してシャフト6に伝わる圧縮反力を受ける。
【0014】クランク室16には、ラジアル軸受4,5
やスラスト軸受15を潤滑するために潤滑油が貯溜され
ている。運転時に潤滑油が飛び散り、ラジアル軸受4,
5やスラスト軸受15に供給される。また、潤滑油の一
部は、周知のように、ガス流体に含まれて圧縮作用を受
ける。したがって吐出室14のガス流体には潤滑油が含
まれている。
【0015】この潤滑油を利用するため、この斜板式圧
縮機は、各ピストン9の周囲に渡って形成されたボア内
空所21と、複数のピストン9のうちの一つに対応した
位置に設けられ、潤滑油を含む吐出ガスをオリフィス2
2を介して各ボア内空所21に導くためのガス導入路2
3と、各ピストン9を貫通しボア内空所21をシュー8
の摺動部に連通させた供給孔24とを有している。こう
して、潤滑油をボア内空所21及び供給孔24を通して
シュー8の摺動部に供給するようにしている。
【0016】ガス導入路23は、バルブプレート11に
形成されかつ吐出室14に接続された貫通孔25と、シ
リンダブロック2に形成されかつ貫通孔25に接続され
た軸方向穴26と、シリンダブロック2に形成されかつ
軸方向穴26を一つのボア内空所21に連通させた連通
孔27とを有している。オリフィス22は軸方向穴26
内の貫通孔25と連通孔27との間部分に挿入固定され
ている。軸方向穴26のクランク室16側端部は蓋28
により閉塞する。この構造は軸方向穴26の形成を容易
にする。上述した構造により、複数のピストン9のうち
の一つに対応したシュー8に潤滑油を供給するための経
路が形成される。
【0017】次に、図1に加えて図2をも参照して、複
数のピストン9のうちの別のもののに対応したシュー8
に潤滑油を供給するための経路について説明する。
【0018】シリンダブロック2は、さらに、シャフト
6の軸端面に対向したブロック内空所31と、ガス導入
路23をブロック内空所31に連通させた導入孔32
と、ブロック内空所31を別のボア内空所21に連通さ
せた分配路33と有している。こうして、ガス導入路2
3から潤滑油をブロック内空所31、分配路33、別の
ボア内空所21、及び別の供給孔24を通して別のシュ
ー8の摺動部に潤滑油を供給する経路を形成している。
【0019】次に、この斜板式圧縮機の運転時の動作を
説明する。
【0020】運転時に高圧となった吐出室14のガス流
体の一部は、潤滑油を伴って、上述したガス導入路23
を通って一部は連通孔27を通って一つのボア内空所2
1に流入する。またガス流体の他部は、潤滑油を伴っ
て、導入孔32を通ってブロック内空所31に流入し、
さらに分配路33を通って別のボア内空所21に流入す
る。各ボア内空所21に流入した潤滑油は、さらに、各
供給孔24を通って各シュー8の摺動部に供給される。
【0021】こうして、各シュー8の摺動部に潤滑油が
直接的にかつ安定して供給されるので、高速運転時など
に潤滑油の供給不足が生じる危険を低減できる。
【0022】図3及び図4に移り、本発明の実施の第2
の形態に係る斜板式圧縮機について説明する。
【0023】図示の斜板式圧縮機においては、ボア内空
所21はピストン9の一部にのみ対応する形状に形成さ
れている。その他の点では、図1の斜板式圧縮機と同様
であるため、同じ参照符号を付して説明を省略する。
【0024】なお上述では吐出室のガス流体を利用して
いるが、高圧であれば吐出室を出た後のガス流体であっ
ても使用できる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による斜板
式圧縮機は、斜板とピストンとの間のシューに潤滑油が
直接的にかつ安定して供給されるので、高速運転時など
に潤滑油の供給不足が生じる危険を低減できるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態に係る斜板式圧縮機
の縦断面図である。
【図2】図1の斜板式圧縮機の異なる角度での要部のみ
の縦断面図である。
【図3】本発明の実施の第2の形態に係る斜板式圧縮機
の縦断面図である。
【図4】図3の斜板式圧縮機の異なる角度での要部のみ
の縦断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダボア 2 シリンダブロック 3 フロントハウジング 4,5 ラジアル軸受 6 シャフト 7 斜板 8 シュー 9 ピストン 11 バルブプレート 12 シリンダヘッド 13 吸入室 14 吐出室 16 クランク室 21 ボア内空所 22 オリフィス 23 ガス導入路 24 供給孔 25 貫通孔 26 軸方向穴 27 連通孔 31 ブロック内空所 32 導入孔 33 分配路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダボアを有するシリンダブロック
    と、回転駆動されるシャフトと、前記シャフトに備えた
    斜板と、シリンダボアに挿入されかつ前記斜板にシュー
    を介して係合したピストンとを含む斜板式圧縮機におい
    て、前記ピストンの周囲に形成したボア内空所と、潤滑
    油を含む吐出ガスをオリフィスを介して前記ボア内空所
    に導くガス導入路と、前記ピストンを貫通し前記ボア内
    空所を前記シューの摺動部に連通させた供給孔とを有
    し、潤滑油を前記ボア内空所及び前記供給孔を通して前
    記シューの摺動部に供給するようにしたことを特徴とす
    る斜板式圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記シリンダブロックにバルブプレート
    を介して対向し、前記吐出ガスを受ける吐出室を形成し
    たシリンダヘッドを含み、前記ガス導入路は、前記バル
    ブプレートに形成され前記吐出室に接続された貫通孔
    と、前記シリンダブロックに形成され前記貫通孔に接続
    された軸方向穴と、前記シリンダブロックに形成され前
    記軸方向穴を前記ボア内空所に連通させた連通孔とを有
    し、前記オリフィスは前記軸方向穴内の前記貫通孔と前
    記連通孔との間部分に配されている請求項1記載の斜板
    式圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記斜板に別のシューを介して係合した
    別のピストンと、前記別のピストンの周囲に形成した別
    のボア内空所とを有し、前記別のピストンは前記別のボ
    ア内空所を前記シューの摺動部に連通させるように貫通
    した別の供給孔を有し、前記シリンダブロックは、前記
    シャフトの軸端面に対向したブロック内空所と、前記別
    のピストンを挿入された別のシリンダボアと、前記ガス
    導入路を前記ブロック内空所に連通させた導入孔と、前
    記ブロック内空所を前記別のボア内空所に連通させた分
    配路と有し、前記ガス導入路から潤滑油を前記ブロック
    内空所、前記分配路、前記別のボア内空所、及び別の供
    給孔を通して前記シューの摺動部に供給するようにした
    請求項1又は2記載の斜板式圧縮機。
  4. 【請求項4】 前記ボア内空所は前記ピストンの全周に
    渡ってのびている請求項1又は2記載の斜板式圧縮機。
  5. 【請求項5】 前記ボア内空所は前記ピストンの一部に
    対応して形成されている請求項1又は2記載の斜板式圧
    縮機。
JP11046827A 1999-02-24 1999-02-24 斜板式圧縮機 Withdrawn JP2000249048A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101058306B1 (ko) 2006-07-27 2011-08-22 한라공조주식회사 압축기
KR101093964B1 (ko) * 2006-07-27 2011-12-15 한라공조주식회사 압축기
CN111594409A (zh) * 2020-05-21 2020-08-28 黄山双桦动林压缩机有限公司 一种压缩机

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KR101058306B1 (ko) 2006-07-27 2011-08-22 한라공조주식회사 압축기
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060509