JP2000246015A - 浄水装置 - Google Patents

浄水装置

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JP2000246015A
JP2000246015A JP11056280A JP5628099A JP2000246015A JP 2000246015 A JP2000246015 A JP 2000246015A JP 11056280 A JP11056280 A JP 11056280A JP 5628099 A JP5628099 A JP 5628099A JP 2000246015 A JP2000246015 A JP 2000246015A
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JP
Japan
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float
storage tank
tank
filter medium
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JP11056280A
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English (en)
Inventor
Sumio Yagi
澄夫 八木
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IIC KK
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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  • Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水の浄化が効果的に達成されるようにするた
めの浄水装置に対する作業が容易にできるようにし、こ
の浄水装置を簡単な構成にさせる。 【解決手段】 貯留槽21の内部に貯留された水16の
水面32に浮かべられて上下方向でのこの水面32の変
動と共に昇降可能とされるフロート33を設ける。一端
部が水導入部37とされて上記フロート33に取り付け
られると共に水面32近傍で水16中に開口し、他端部
の側が上記水導入部37の側から下側に向うよう延びそ
の他端部が水導出部38とされて上記貯留槽21の外部
に開口しその内部空間が導出路40とされる可撓性の導
出管39を設ける。濾過材3の上面13よりも高位置か
ら、上記フロート33と共に上記導出管39の水導入部
37が下降してこの水導入部37の開口37aが上記濾
過材3の上面13とほぼ同じ高さに達したとき、上記フ
ロート33のそれ以上の下降を規制する規制手段46,
51を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、何らかの物質を含
んだ水を、生物と濾過とにより処理して浄化させるよう
にした浄水装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記浄水装置には、従来、次のように構
成されたものがある。
【0003】第1の従来の技術としての浄水装置では、
濾過材を収容する濾過槽が設けられ、上記濾過材の上面
に隣接する上記濾過槽の内部が貯水部とされ、この貯水
部に処理対象となる水が供給されるようになっている。
また、この水が上記貯水部側から上記濾過槽の下部に向
って上記濾過材を通過して流動することとされている。
一方、上記濾過材を通過した水を貯留可能とする貯留槽
が設けられ、上記濾過槽の下部を上記貯留槽の下部に連
通させる連通路が設けられ、更に、上記貯留槽に貯留さ
れた水における上部の水を上記貯留槽の外部に導出させ
る導出路が設けられている。
【0004】また、上記導出路は、上記貯留槽の上端部
に形成されたV字形状の切り欠きにより構成され、か
つ、上記導出路において、これに対し上記貯留槽から水
が流入し始める水導入部は、上記濾過材の上面よりも高
位置に設けられている。
【0005】上記浄水装置の通常の運転状態では、上記
濾過槽と貯留槽とには、それぞれその内部の上端部にわ
ずかの空洞部を残してそれぞれほぼ全体に水が満たさ
れ、上記濾過槽に対し、処理すべき水が次々と供給され
る。また、この場合、上記各空洞部は常に大気圧に保た
れる。
【0006】ここで、上記したように、濾過槽と貯留槽
とは、その各下部が連通路によって互いに連通させられ
ると共に、上記導出路の水導入部は濾過材の上面よりも
高位置に設けられているため、上記濾過槽と貯留槽の各
水面は互いに同じ高さに位置することになると共に、濾
過槽での水面が濾過材の上面よりも高位置に位置してこ
の濾過槽の貯水部にも水が貯留されることとなってい
る。
【0007】また、上記したように、濾過槽の貯水部に
次々と水が供給されると、上記したように貯水部で貯留
された水がその水圧で上記濾過材を強制的に通過して上
記濾過槽の下部に向おうとし、この際、上記濾過材の特
に上面の近傍部分で微生物が繁殖することとされ、この
微生物によって水が浄化処理される。
【0008】また、上記濾過材を水が通過するとき、こ
の濾過材の内部でも生物による処理が進行すると共に、
水に混入していた浮遊物質が上記濾過材により捕捉さ
れ、もって、上記水が更に浄化される。
【0009】次に、上記のように浄化された水は、上記
連通路を通り貯留槽の下部に流入させられ、この貯留槽
の内部を上昇する。この際、上記水に残留する浮遊物質
や汚泥は上記貯留槽の内底部に沈殿して分離させられ、
更に水が浄化させられる。
【0010】上記貯留槽での水の水面は、前記した濾過
槽への水の供給に伴って上昇しようとし、その分、貯留
槽での水における上部の水が上澄みの清浄な水として、
上記導出路を通って貯留槽の外部に導出され、この清浄
な水は、次の過程で利用され、もしくはそのまま自然界
に排出される。
【0011】一方、第2の従来の技術として、前記した
導出路について次のように構成されたものがある。
【0012】即ち、貯留槽の内部に貯留された水の水面
に浮かべられて上下方向でのこの水面の変動と共に昇降
可能とされるフロートが設けられ、一端部が水導入部と
されて上記フロートに取り付けられると共に上記水面近
傍でその一部が水中に開口し、他端部側が上記水導入部
側から下側に向うよう延びその他端部が水導出部とされ
て上記貯留槽の外部に開口し、その内部空間が上記導出
路とされる可撓性の導出管が設けられている。
【0013】そして、第1の従来の技術と同様に、上記
貯留槽での水における上部の水が、上澄みの清浄な水と
して上記導出管内の導出路を通って貯留槽の外部に導出
させられるようになっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記第1、
第2の従来の技術では、次のような問題点がある。
【0015】即ち、第1の従来の技術によれば、濾過槽
に対する水の供給量(ここで、量とは単位時間当りの量
(例えば、体積、もしくは重量/min)を意味し、以
下同じとする)は、通常、多少変動するものであり、ま
た、上記濾過材や連通路には何らかの物質による目詰ま
りが生じて、これが経時的に増大しがちとなる。このた
め、上記連通路を通しての貯留槽への水の流入量は変動
し、これに伴い、上記導出路を通しての水の導出量も変
動しがちとなる。
【0016】しかし、上記した浄水装置よりも下流側に
おける次の過程(工程)では、上記した水の導出量はそ
の管理などの点で、より一定であることが望まれる。そ
こで、従来では、上記連通路における水の流量を調整す
るバルブを設けて上記導出量を一定にすることが行われ
ているが、これは極めて煩雑な作業であり、つまり、浄
水を効果的に達成させようとするための浄水装置に対す
る作業が煩雑となっている。
【0017】そこで、上記バルブをアクチュエータによ
り作動させるようにして、上記バルブの開度を自動的に
調整可能とさせることが考えられるが、これでは、上記
浄水装置の構成が複雑になる。
【0018】一方、上記第1の従来の技術の導出路に代
えて、前記第2の従来を適用すれば、貯留槽での水面の
変動に伴ってフロートが昇降し、このフロートと共に上
記導出管の水導入部も昇降するため、水面に対する水導
入部の開口の相対的な高さは常にほぼ一定に保たれる。
【0019】よって、上記水導入部の開口を通して導出
路に流入する水の量もほぼ一定となることから、前記し
たように濾過槽に対する水の供給量が変動したり、濾過
材や連通路に目詰まりが生じたとしても、上記導出路を
通しての水の導出量はほぼ一定に保たれて、浄水装置よ
りも下流側における次の過程での水の管理がし易くな
り、よって、前記した第1の従来の技術における問題点
は解消される。
【0020】しかし、上記第2の従来の技術を適用する
と、次の問題点が生じる。
【0021】即ち、濾過層と貯留槽の各水面は、連通路
を水が流れることにより互いに同じ高さを保つこととな
っており、このため、仮に、濾過槽に対する水の供給量
が変動するなどし、これに伴い上記貯留槽の水面が下降
し、この水面が上記濾過材の上面よりも低位置になった
とすると、上記濾過槽における水面も上記濾過材の上面
よりも低位置となる。
【0022】すると、上記濾過材の上面への水の供給が
不十分となることから、この上面で捕捉された汚泥によ
って、特に効果的に繁殖している微生物が死滅するおそ
れがあり、このため、その後に濾過層の水面が上昇して
貯水部に水が貯留されたとしても、生物による処理は、
通常の処理状態には直ちには回復しないおそれがある。
【0023】よって、上記貯水槽の水面の低下に伴い濾
過槽の水面が濾過材の上面よりも低位置になる、という
ことが生じないよう常に留意する必要があるが、これも
上記浄水装置に対する作業を煩雑にさせる原因となる。
【0024】更に、上記第1、第2の従来の技術では、
いずれも水導入部の開口はその一部だけが水面下に位置
しているため、貯留槽の水面に浮かんだ塵埃が、上記開
口を通って導出路に流入するおそれがあり、これは、浄
水装置による水の浄化を不十分にさせるものであって、
好ましくない。
【0025】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、水の浄化が効果的に達成されるようにす
るための浄水装置に対する作業が容易にできるように
し、かつ、この浄水装置を簡単な構成にさせることを課
題とする。
【0026】また、浄水装置による水の浄化がより確実
に達成されるようにすることを課題とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の浄水装置は、次の如くである。
【0028】請求項1の発明は、濾過材3を収容する濾
過槽4を設け、上記濾過材3の上面13に隣接する上記
濾過槽4の内部を貯水部14とし、この貯水部14に処
理対象となる水16が供給されるようにすると共に、こ
の水16が上記貯水部14側から上記濾過槽4の下部に
向って上記濾過材3を通過して流動するようにし、この
濾過材3を通過した水16を貯留可能とする貯留槽21
を設け、上記濾過槽4の下部を上記貯留槽21に連通さ
せる連通路28を設け、上記貯留槽21に貯留された水
16における上部の水16を上記貯留槽21の外部に導
出させる導出路40を設けた浄水装置において、
【0029】上記貯留槽21の内部に貯留された水16
の水面32に浮かべられて上下方向でのこの水面32の
変動と共に昇降可能とされるフロート33を設け、一端
部が水導入部37とされて上記フロート33に取り付け
られると共に上記水面32近傍で水16中に開口し、他
端部の側が上記水導入部37の側から下側に向うよう延
びその他端部が水導出部38とされて上記貯留槽21の
外部に開口しその内部空間が上記導出路40とされる可
撓性の導出管39を設け、上記濾過材3の上面13より
も高位置から、上記フロート33と共に上記導出管39
の水導入部37が下降してこの水導入部37の開口37
aが上記濾過材3の上面13とほぼ同じ高さに達したと
き、上記フロート33のそれ以上の下降を規制する規制
手段46,51を設けたものである。
【0030】請求項2の発明は、請求項1の発明に加え
て、上記フロート33に上記規制手段46を取り付けた
ものである。
【0031】請求項3の発明は、請求項1の発明に加え
て、上記貯留槽21に上記規制手段51を取り付けたも
のである。
【0032】請求項4の発明は、請求項2の発明に加え
て、上記規制手段46が上記フロート33から下方、か
つ、水面32下に向って突出するパイプ材47を備え、
上記フロート33と共に下降する上記パイプ材47の下
端部側が上記貯留槽21のいずれかの部分に当接して、
それ以上の上記フロート33の下降が阻止されるように
し、上記導出管39の一部を、上記パイプ材47で構成
したものである。
【0033】請求項5の発明は、請求項1から4のうち
いずれか1つの発明に加えて、上記導出管39の水導入
部37の開口37aの全体を水面32の下方に位置させ
たものである。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0035】図中符号1は浄水装置であり、この浄水装
置1には、作業面2上に設置されて濾過材3を収容する
コンクリート製、金属製、もしくは樹脂製の濾過槽4が
設けられている。
【0036】上記濾過槽4は上記作業面2上に立設され
てその上端が上方に向って開口する有底の濾過槽本体5
と、この濾過槽本体5の上端開口を開閉自在に閉じる蓋
体6と、上記濾過槽本体5の下部に設けられてこの濾過
槽本体5の内部を上下に仕切る多孔の仕切板7とを備
え、この仕切板7よりも上側の濾過槽4の内部に上記濾
過材3が収容されている。なお、上記濾過槽4の内部の
上部は、その外部に連通していてその上端部の空洞部は
常に大気圧に保たれている。
【0037】上記濾過材3は、この濾過材3の上部を構
成する砂10と、下部を構成する砂利11とを備え、こ
れら10,11のうち砂10が最も粒度が小さく、砂利
11はその上部から下部に向うに従い粒度が段階的に大
きくなることとされている。上記濾過材3の上面13は
上記した砂10の上面により形成されていてほぼ水平に
延びる平坦な面とされている。
【0038】上記濾過材3の上面13に隣接する上記濾
過槽4の内部の上部が貯水部14とされている。この貯
水部14にその上部側から処理対象となる原水である水
16を供給可能とする供給部17が設けられている。上
記浄水装置1の外部から、上記供給部17に水16を供
給する不図示のパイプやポンプが連設されている。ま
た、上記仕切板7よりも下側の濾過槽4の下部の内部が
他の貯水部18とされている。
【0039】上記供給部17を通し、上記濾過槽4の貯
水部14に供給された水16は上記貯水部14から上記
濾過材3と仕切板7とを順次通過して上記濾過槽4の下
部の上記した他の貯水部18に向って流動することとさ
れている。
【0040】上記浄水装置1には、上記濾過材3を通過
した水16を貯留すると共に、浄水装置1よりも下流側
の次の過程に向って上記水16をほぼ一定量で供給可能
とする定流量供給装置20が設けられている。また、こ
の定流量供給装置20には、上記水16を貯留可能とす
るコンクリート製、金属製、もしくは樹脂製の貯留槽2
1と、この貯留槽21を上記作業面2上に支持させる架
台22とが設けられている。
【0041】上記貯留槽21は上記作業面2上に上記架
台22を介し立設させられてその上端が上方に向って開
口させられる有底の貯留槽本体23と、この貯留槽本体
23の上端開口を開閉自在に閉じる蓋体24とを備えて
いる。上記貯留槽21はその軸心25がほぼ鉛直方向に
延びており、その軸方向の各部における平面視の断面形
状は内径寸法が互いにほぼ一定の円形をなし、全体とし
て上、下端が閉じられた円筒形状とされている。なお、
上記貯留槽21の内部の上部は、その外部に連通してい
てその上端部の空洞部は常に大気圧に保たれている。
【0042】一端部が上記濾過槽4の下部に連結され、
他端部が上記貯留槽21の下部に連結される連通管27
が設けられ、この連通管27の内部が、上記濾過槽4の
下部と貯留槽21の下部の各内部を互いに連通させて水
16の流動を許容する連通路28とされている。上記連
通路28の一端部は上記他の貯水部18の上下方向の中
途部に開口し、上記連通路28の他端部の開口はほぼ上
記軸心25上に位置してほぼ鉛直上方に向って上記貯留
槽21の内部に開口している。
【0043】上記定流量供給装置20には、貯留槽21
に貯留された水16の水面32に浮かべられて上下方向
でのこの水面32の変動と共に貯留槽21の軸方向に沿
って昇降可能とされるフロート33が設けられている。
このフロート33は上下に偏平な円板形状をなし、その
軸心上に重心があって、上記軸心がほぼ鉛直となるよう
上記水面32に浮かべられ、また、不図示の位置決め手
段によりほぼ上記軸心25上に位置決めされて、上記貯
留槽21にその径方向で大きながたつきなく嵌入させら
れており、上記水面32は上記フロート33の上下方向
の中途部に位置している。
【0044】上記フロート33は、その上、下面部を構
成する上下一対の樹脂製の支持プレート34,34と、
これら支持プレート34,34の間に挟まれた樹脂製の
フロート本体35とを備え、これら34,35は互いに
連結されてユニット品とされている。なお、上記フロー
ト33は、中空の箱体や、ボールタップ用で中空の複数
の球体で構成してもよい。
【0045】一端部が水導入部37とされて上記フロー
ト33に取り付けられ、他端部の側が上記水導入部37
の側から下側に向うよう延びその他端部が水導出部38
とされて上記貯留槽21の下部に取り付けられる導出管
39が設けられている。この導出管39の内部空間が上
記水導入部37から水導出部38に至る導出路40とさ
れ、上記水導入部37における上記導出路40の開口3
7aは、その全体が上記貯留槽21の水16の水面32
下に位置させられて水16中に開口し、上記水導出部3
8における上記導出路40の開口38aは上記貯留槽2
1の外部に開口させられている。
【0046】上記導出路40は、上記貯留槽21に貯留
された水16における上部の水16を上記貯留槽21の
外部に自然流下式に導出させ、上記貯留槽21の外部に
おける次の過程に供給する。上記水導出部38の開口3
8aには、上記浄水装置1よりも下流側である次の過程
で、何らかの装置等に連通させられている。
【0047】上記導出管39における水導入部37と水
導出部38はいずれも、樹脂製の剛性のあるパイプ材4
2で成形されている。また、上記水導入部37から水導
出部38に至る上記導出管39における長手方向の中途
部は樹脂製で可撓性のあるチューブ43で構成されてい
る。このチューブ43はほぼ上記軸心25を中心とした
スパイラル形状とされ、上記浄水装置1の定流量供給装
置20の平面視で、上記チューブ43の約360゜分、
かつ、側面視で1ピッチ分を構成する各環体44
(a),(b)は上下方向で互いに接離自在とされてい
る。
【0048】図1,2で示したように、上記フロート3
3が上記導出管39の水導入部37を伴って上昇すると
き、上記各環体44は上下方向で互いに離反し、図4で
示すように、上記フロート33が上記導出管39の水導
入部37を伴って下降するとき、上記各環体44は上下
方向で互いに接近して上下に重ね合わせ可能とされてい
る。
【0049】そして、上記フロート33と、導出管39
の水導入部37とが上記貯留槽21内でいずれの高さに
あるときでも、上記導出路40の上記水導入部37から
水導出部38に至る各部はこの水導入部37から水導出
部38に向う方向で全て前下方に傾斜することとされて
いる。つまり、上記貯留槽21の水16が上記水導入部
37を通して上記導出路40に流入したとき、上記水1
6は上記導出路40内をよどみなく流下させられ、上記
水導出部38を通して上記貯留槽21の外部に円滑に導
出されるようになっている。
【0050】図1,2で示すように、上記フロート33
と共に上記導出管39の水導入部37の開口37aが、
濾過材3の上面13よりも高位置にある状態から、上記
フロート33と共に上記導出管39の水導入部37が下
降して、この水導入部37の開口37aが、図4で示す
ように、上記濾過材3の上面13とほぼ同じ高さである
「所定高さ」に達したとき、上記フロート33のそれ以
上の下降を規制する規制手段46が設けられている。こ
の場合、「所定高さ」とは上記上面13よりも高位置と、
低位置のいずれであってもよい。
【0051】上記規制手段46は、ほぼ鉛直方向に延び
上記フロート33をほぼその軸心上で上下に貫通してこ
のフロート33に支持されると共に上記フロート33か
ら下方、かつ、水16の水面32下に向って突出するパ
イプ材47を備え、図4で示したように、水導入部37
の開口37aが上記「所定高さ」に達したとき、上記パ
イプ材47の下端部側が上記貯留槽21のいずれかの部
分であるその内部底面に当接して、それ以上の上記フロ
ート33の下降が阻止され、つまり、水導入部37の開
口37aのそれ以上の下降が阻止されるようになってい
る。
【0052】このため、上記水導入部37の開口37a
を通して上記導出路40に水16が流入することが防止
され、上記水面32もほぼ上記「所定高さ」に保持され
る。
【0053】上記の場合、導出管39の上端部を構成し
ている水導入部37の少なくとも一部が上記パイプ材4
7の少なくとも一部であるこのパイプ材47の上部によ
って構成され、上記パイプ材47の上部でフロート33
の下方近傍に上記水導入部37の開口37aが形成され
ている。また、上記パイプ材47の上端部は上記フロー
ト33の上方に位置して、フロート33上方の空洞部に
向って開口し、つまり、上記パイプ材47は導出路40
の上端を上記空洞部に連通させている。
【0054】また、上記規制手段46のパイプ材47
は、上記フロート33のほぼ重心かつ軸心上に位置し
て、上記フロート33から下方に向って突出させられて
おり、しかも、上記水16よりも比重の大きいものとさ
れており、このため、上記パイプ材47がフロート33
の重りとして働くことにより、このフロート33は、上
記水面32上で、上記軸心25に対し大きくは傾くこと
なく、安定した一定の姿勢を保って浮くこととされてい
る。
【0055】なお、上記パイプ材47を水16よりも比
重の小さいものにしてもよく、この場合には、上記パイ
プ材47によって上記フロート33に浮力が与えられる
分、このフロート33を小形にすることができて、浄水
装置1の構成を簡単にすることができる。
【0056】上記規制手段46と同様の作用が生じる他
の規制手段51が設けられている。この規制手段51
は、上記貯留槽21の上下方向の中途部における内面に
取り付けられて上記軸心25周りで複数(3つ)設けら
れるストッパ52を備え、図4で示すように、水導入部
37の開口37aが「所定高さ」に達したとき、上記フ
ロート33の下端面が上記ストッパ52の上面に当接し
てそれ以上のフロート33の下降が阻止されるようにな
っている。
【0057】上記の場合、両規制手段46,51のう
ち、いずれか一方だけを設けてもよい。
【0058】図1,3〜6において、上記定流量供給装
置20には、上記水導入部37の開口37aの開度を調
整可能として、上記導出路40を通しての水16の導出
量(次の過程への供給量)を調整可能とする流量調整手段
55が設けられている。
【0059】上記水導入部37の開口37aは、この水
導入部37を構成するパイプ材47の周方向に複数(3
つ)設けられて互いに異なる面積を有する大、中、小孔
56〜58を備えている。
【0060】上記流量調整手段55は、上記水導入部3
7を構成するパイプ材47に対しこのパイプ材47と同
じ軸心60上で嵌合(嵌入)させられると共に、上記パ
イプ材47に上記軸心60回りで摺接しながら回動自在
とされる調整パイプ61と、この調整パイプ61の内外
を通過させるよう形成され上記大孔56以上に面積が大
きい開口62と、上記フロート33およびパイプ材47
の上方で、上記調整パイプ61の上端部に取り付けられ
たハンドルである操作部63とを備えている。
【0061】図3,5,6中実線と、二点鎖線で示す状
態では、上記開口37aの小孔58にのみ上記調整パイ
プ61の開口62が合致させられて、大孔56と中孔5
7は上記調整パイプ61の下部で閉じられており、この
ため、水導入部37の開口37aを通して上記導出路4
0に流入しようとする水16の量が少なくなり、これに
より、貯留槽21からの導出路40による水16の導出
量が少なくなるよう調整されている。
【0062】図3,6中一点鎖線で示す状態では、上記
操作部63への操作による調整パイプ61の回動によ
り、上記開口37aの中孔57にのみ上記調整パイプ6
1の開口62が合致させられており、このため、水導入
部37の開口37aを通して導出路40に流入しようと
する水16の量が少し多くなり、これにより、貯留槽2
1からの導出路40による水16の導出量が少し多くさ
れている。
【0063】また、上記したと同様にして、開口37a
の大孔56に上記調整パイプ61の開口62を合致させ
れば、上記導出量は更に多くなることとされ、即ち、次
のようにして、水16の導出量が調整可能とされてい
る。
【0064】上記浄水装置1の通常の運転状態では、上
記濾過槽4と貯留槽21とには、それぞれその内部の上
端部にわずかの空洞部を残してそれぞれほぼ全体に水1
6が満たされ、上記濾過槽4に対し、処理すべき水16
が次々と供給される。また、この場合、上記各空洞部は
常に大気圧に保たれる。
【0065】ここで、上記したように、濾過槽4と貯留
槽21とは、その各下部が連通路28によって互いに連
通させられると共に、上記導出路40の水導入部37は
濾過材3の上面13よりも高位置に設けられているた
め、上記濾過槽4と貯留槽21の各水面32,65は互
いに同じ高さに位置することになると共に、濾過槽4で
の水面65が濾過材3の上面13よりも高位置に位置し
てこの濾過槽4の貯水部14にも水16が貯留されるこ
ととなっている。
【0066】また、上記したように、濾過槽4の貯水部
14に次々と水16が供給されると、上記貯水部14で
貯留された水16がその水圧で上記濾過材3を強制的に
通過して上記濾過槽4の下部に向おうとし、この際、上
記濾過材3の特に上面13の近傍部分で微生物が繁殖す
ることとされ、この微生物によって水16が浄化処理さ
れる。
【0067】また、上記濾過材3を水16が通過すると
き、この濾過材3の内部でも生物による処理が進行する
と共に、水16に混入していた浮遊物質が上記濾過材3
により捕捉され、もって、上記水16が更に浄化され
る。
【0068】次に、上記のように浄化された水16は、
上記連通路28を通り貯留槽21の下部に流入させら
れ、この貯留槽21の内部を上昇する。この際、上記水
16に残留する浮遊物質や汚泥は上記貯留槽21の内底
部に沈殿して分離させられ、更に水16が浄化させられ
る。
【0069】ここで、上記貯留槽21での水16の水面
32は、前記した濾過槽4への水16の供給に伴って上
昇するが、前記したように、上記貯留槽21での水面3
2の変動に伴ってフロート33が昇降し、このフロート
33と共に上記導出管39の水導入部37も昇降するた
め、上記貯留槽21での水面32に対する水導入部37
の開口37aの相対的な高さは常にほぼ一定に保たれ
る。
【0070】よって、上記水導入部37の開口37aを
通して上記導出路40に流入する水16の量もほぼ一定
となることから、上記した濾過槽4に対する水16の供
給量が変動したり、濾過材3や連通路28に目詰まりが
生じたとしても、上記導出路40を通しての水16の導
出量はほぼ一定に保たれ、つまり、浄水装置1よりも下
流側における次の過程への水16の供給量がほぼ一定に
保たれて、この過程での水16の管理がし易くなる。
【0071】また、前記したように、濾過材3の上面1
3よりも高位置から、上記フロート33と共に上記導出
管39の水導入部37が下降してこの水導入部37の開
口37aが上記濾過材3の上面13とほぼ同じ高さに達
したとき、上記フロート33のそれ以上の下降を規制す
る規制手段46,51が設けられている。
【0072】このため、仮に、濾過槽4に対する水16
の供給量が少なくなるよう変動する一方、貯留槽21で
上記導出路40を通し水16の導出が続けられたとする
と、貯留槽21の水面32が下降して、この水面32が
上記濾過材3の上面13よりも低位置になろうとする
が、これは、上記した規制手段46,51により防止さ
れることから、上記濾過槽4の水面65が上記濾過材3
の上面13よりも大きく低位置になるということは抑制
される。
【0073】よって、上記浄水装置1の運転中に、濾過
材3の上面13への水16の供給が不足して濾過材3の
上面13の近傍部分が乾燥するということが抑制され、
この上面13の近傍部分で特に効果的に繁殖している微
生物が死滅するということが防止される。このため、そ
の後における濾過槽4への水16の供給で、水面65が
上昇して貯水部14に水16が貯留されれば、この水1
6がその水圧で濾過材3を強制的に通過して濾過槽4の
下部に向うこととなる。
【0074】この結果、浄水装置1による水16の浄化
は、上記規制手段46,51を設けたことにより、濾過
材3の上面13に対する濾過槽4の水面65の高さに留
意しないで達成されることから、その分、浄水装置1に
対する作業が容易にできることとなる。
【0075】また、前記したように、フロート33に上
記規制手段46を取り付けてある。
【0076】ここで、上記規制手段46を水16よりも
比重が大きいものとして、平面視でフロート33のほぼ
重心に位置させてこのフロート33の重りとして働かせ
れば、上記フロート33は、貯留槽21の水面32上に
安定した一定の姿勢を保って浮くこととなる。
【0077】よって、上記フロート33が昇降するとき
に、このフロート33が無意的に傾いて上記貯留槽21
の内面をこじるということ等が防止され、もって、フロ
ート33の昇降動作が円滑になされることから、このフ
ロート33と共に昇降する水導入部37の開口37aは
貯留槽21での水面32に対し常にほぼ一定の高さに保
たれ、この結果、前記したように、浄水装置1よりも下
流側における次の過程への導出路40を通しての水16
の供給量がより確実にほぼ一定に保たれる。
【0078】なお、上記パイプ材47は水16よりも比
重の小さいものにしてもよく、この場合には、上記パイ
プ材47によって上記フロート33に浮力が与えられる
分、このフロート33を小形にすることができて、浄水
装置1の構成を簡単にすることができる。
【0079】また、前記したように、貯留槽21に上記
規制手段51を取り付け、他の規制手段46をフロート
33に取り付けなければ、次の効果が生じる。
【0080】即ち、上記規制手段46,51が、フロー
ト33にその浮力中心を変化させるなどの影響を与える
ことが防止され、上記フロート33は、これ自体の特性
によって貯留槽21の水面32上に安定した一定の姿勢
を保って浮くこととなる。
【0081】よって、上記フロート33が昇降するとき
に、このフロート33が無意的に傾いて上記貯留槽21
の内面をこじるということ等が防止され、もって、フロ
ート33の昇降動作が円滑になされることから、このフ
ロート33と共に昇降する水導入部37の開口37aは
貯留槽21での水面32に対し常にほぼ一定の高さに保
たれ、この結果、前記したように、浄水装置1よりも下
流側における次の過程への導出路40を通しての水16
の供給量がより確実にほぼ一定に保たれる。
【0082】また、前記したように、規制手段46が上
記フロート33から下方、かつ、水面32下に向って突
出するパイプ材47を備え、上記フロート33と共に下
降する上記パイプ材47の下端部側が上記貯留槽21の
いずれかの部分に当接して、それ以上の上記フロート3
3の下降が阻止されるようにし、上記導出管39の一部
を、上記パイプ材47で構成してある。
【0083】このため、上記導出管39の一部が規制手
段46によって構成されることとなり、その分、導出管
39の構成を簡単にでき、つまり、浄水装置1の構成を
簡単にできる。
【0084】また、前記したように、導出管39の水導
入部37の開口37aの全体を水面32の下方に位置さ
せてある。
【0085】このため、上記貯留槽21の内部に塵埃が
飛び込んで、その水面32に浮くことがあるとしても、
このような塵埃が上記水導入部37の開口37aを通し
て上記導出路40に流入するということは防止される。
よって、浄水装置1による水16の浄化がより確実に達
成される。
【0086】なお、上記濾過槽4の濾過槽本体5、貯留
槽21の貯留槽本体23、およびフロート33は平面視
で円形の他、矩形であってもよい。
【0087】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0088】請求項1の発明は、濾過材を収容する濾過
槽を設け、上記濾過材の上面に隣接する上記濾過槽の内
部を貯水部とし、この貯水部に処理対象となる水が供給
されるようにすると共に、この水が上記貯水部側から上
記濾過槽の下部に向って上記濾過材を通過して流動する
ようにし、この濾過材を通過した水を貯留可能とする貯
留槽を設け、上記濾過槽の下部を上記貯留槽に連通させ
る連通路を設け、上記貯留槽に貯留された水における上
部の水を上記貯留槽の外部に導出させる導出路を設けた
浄水装置において、
【0089】上記貯留槽の内部に貯留された水の水面に
浮かべられて上下方向でのこの水面の変動と共に昇降可
能とされるフロートを設け、一端部が水導入部とされて
上記フロートに取り付けられると共に上記水面近傍で水
中に開口し、他端部の側が上記水導入部の側から下側に
向うよう延びその他端部が水導出部とされて上記貯留槽
の外部に開口しその内部空間が上記導出路とされる可撓
性の導出管を設け、上記濾過材の上面よりも高位置か
ら、上記フロートと共に上記導出管の水導入部が下降し
てこの水導入部の開口が上記濾過材の上面とほぼ同じ高
さに達したとき、上記フロートのそれ以上の下降を規制
する規制手段を設けてあり、次の効果が生じる。
【0090】即ち、上記貯留槽での水の水面は、上記し
た濾過槽への水の供給に伴って上昇するが、上記貯留槽
での水面の変動に伴ってフロートが昇降し、このフロー
トと共に上記導出管の水導入部も昇降するため、上記貯
留槽での水面に対する水導入部の開口の相対的な高さは
常にほぼ一定に保たれる。
【0091】よって、上記水導入部の開口を通して上記
導出路に流入する水の量もほぼ一定となることから、上
記した濾過槽に対する水の供給量が変動したり、濾過材
や連通路に目詰まりが生じたとしても、上記導出路を通
しての水の導出量はほぼ一定に保たれ、つまり、浄水装
置よりも下流側における次の過程への水の供給量がほぼ
一定に保たれて、この過程での水の管理がし易くなる。
【0092】また、上記したように、濾過材の上面より
も高位置から、上記フロートと共に上記導出管の水導入
部が下降してこの水導入部の開口が上記濾過材の上面と
ほぼ同じ高さに達したとき、上記フロートのそれ以上の
下降を規制する規制手段が設けられている。
【0093】このため、仮に、濾過槽に対する水の供給
量が少なくなるよう変動する一方、貯留槽で上記導出路
を通し水の導出が続けられたとすると、貯留槽の水面が
下降して、この水面が上記濾過材の上面よりも低位置に
なろうとするが、これは、上記した規制手段により防止
されることから、上記濾過槽の水面が上記濾過材の上面
よりも大きく低位置になるということは抑制される。
【0094】よって、上記浄水装置の運転中に、濾過材
の上面への水の供給が不足して濾過材の上面の近傍部分
が乾燥するということが抑制され、この上面の近傍部分
で特に効果的に繁殖している微生物が死滅するというこ
とが防止される。このため、その後における濾過槽への
水の供給で、水面が上昇して貯水部に水が貯留されれ
ば、この水がその水圧で濾過材を強制的に通過して濾過
槽の下部に向うこととなる。
【0095】この結果、浄水装置による水の浄化は、上
記規制手段を設けたことにより、濾過材の上面に対する
濾過槽の水面の高さに留意しないで達成されることか
ら、その分、浄水装置に対する作業が容易にできること
となる。
【0096】請求項2の発明は、上記フロートに上記規
制手段を取り付けてある。
【0097】ここで、上記規制手段を水よりも比重が大
きいものとして、平面視でフロートのほぼ重心に位置さ
せてこのフロートの重りとして働かせれば、上記フロー
トは、貯留槽の水面上に安定した一定の姿勢を保って浮
くこととなる。
【0098】よって、上記フロートが昇降するときに、
このフロートが無意的に傾いて上記貯留槽の内面をこじ
るということ等が防止され、もって、フロートの昇降動
作が円滑になされることから、このフロートと共に昇降
する水導入部の開口は貯留槽での水面に対し常にほぼ一
定の高さに保たれ、この結果、前記したように、浄水装
置よりも下流側における次の過程への導出路を通しての
水の供給量がより確実にほぼ一定に保たれる。
【0099】なお、上記パイプ材は水よりも比重の小さ
いものにしてもよく、この場合には、上記パイプ材によ
って上記フロートに浮力が与えられる分、このフロート
を小形にすることができて、浄水装置の構成を簡単にす
ることができる。
【0100】請求項3の発明は、上記貯留槽に上記規制
手段を取り付けてある。
【0101】このため、上記規制手段が、フロートにそ
の浮力中心を変化させるなどの影響を与えることが防止
され、上記フロートは、これ自体の特性によって貯留槽
の水面上に安定した一定の姿勢を保って浮くこととな
る。
【0102】よって、上記フロートが昇降するときに、
このフロートが無意的に傾いて上記貯留槽の内面をこじ
るということ等が防止され、もって、フロートの昇降動
作が円滑になされることから、このフロートと共に昇降
する水導入部の開口は貯留槽での水面に対し常にほぼ一
定の高さに保たれ、この結果、前記したように、浄水装
置よりも下流側における次の過程への導出路を通しての
水の供給量がより確実にほぼ一定に保たれる。
【0103】請求項4の発明は、上記規制手段が上記フ
ロートから下方、かつ、水面下に向って突出するパイプ
材を備え、上記フロートと共に下降する上記パイプ材の
下端部側が上記貯留槽のいずれかの部分に当接して、そ
れ以上の上記フロートの下降が阻止されるようにし、上
記導出管の一部を、上記パイプ材で構成してある。
【0104】このため、上記導出管の一部が規制手段に
よって構成されることとなり、その分、導出管の構成を
簡単にでき、つまり、浄水装置の構成を簡単にできる。
【0105】請求項5の発明は、上記導出管の水導入部
の開口の全体を水面の下方に位置させてある。
【0106】このため、上記貯留槽の内部に塵埃が飛び
込んで、その水面に浮くことがあるとしても、このよう
な塵埃が上記水導入部の開口を通して上記導出路に流入
するということは防止される。
【0107】よって、浄水装置1による水の浄化がより
確実に達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】浄水装置の全体側面断面図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】図2の3‐3線矢視の平面断面図である。
【図4】図2に相当する作用説明図である。
【図5】図1の部分拡大断面図である。
【図6】図5の6‐6線矢視断面図である。
【符号の説明】
1 浄水装置 2 作業面 3 濾過材 4 濾過槽 13 上面 14 貯水部 16 水 21 貯留槽 25 軸心 28 連通路 32 水面 33 フロート 37 水導入部 37a 開口 38 水導出部 38a 開口 39 導出管 40 導出路 46 規制手段 47 パイプ材 51 規制手段 65 水面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濾過材を収容する濾過槽を設け、上記濾
    過材の上面に隣接する上記濾過槽の内部を貯水部とし、
    この貯水部に処理対象となる水が供給されるようにする
    と共に、この水が上記貯水部側から上記濾過槽の下部に
    向って上記濾過材を通過して流動するようにし、この濾
    過材を通過した水を貯留可能とする貯留槽を設け、上記
    濾過槽の下部を上記貯留槽に連通させる連通路を設け、
    上記貯留槽に貯留された水における上部の水を上記貯留
    槽の外部に導出させる導出路を設けた浄水装置におい
    て、 上記貯留槽の内部に貯留された水の水面に浮かべられて
    上下方向でのこの水面の変動と共に昇降可能とされるフ
    ロートを設け、一端部が水導入部とされて上記フロート
    に取り付けられると共に上記水面近傍で水中に開口し、
    他端部の側が上記水導入部の側から下側に向うよう延び
    その他端部が水導出部とされて上記貯留槽の外部に開口
    しその内部空間が上記導出路とされる可撓性の導出管を
    設け、上記濾過材の上面よりも高位置から、上記フロー
    トと共に上記導出管の水導入部が下降してこの水導入部
    の開口が上記濾過材の上面とほぼ同じ高さに達したと
    き、上記フロートのそれ以上の下降を規制する規制手段
    を設けた浄水装置。
  2. 【請求項2】 上記フロートに上記規制手段を取り付け
    た請求項1に記載の浄水装置。
  3. 【請求項3】 上記貯留槽に上記規制手段を取り付けた
    請求項1に記載の浄水装置。
  4. 【請求項4】 上記規制手段が上記フロートから下方、
    かつ、水面下に向って突出するパイプ材を備え、上記フ
    ロートと共に下降する上記パイプ材の下端部側が上記貯
    留槽のいずれかの部分に当接して、それ以上の上記フロ
    ートの下降が阻止されるようにし、上記導出管の一部
    を、上記パイプ材で構成した請求項2に記載の浄水装
    置。
  5. 【請求項5】 上記導出管の水導入部の開口の全体を水
    面の下方に位置させた請求項1から4のうちいずれか1
    つに記載の浄水装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004035484A1 (ja) * 2002-10-15 2004-04-29 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha 可搬型小規模浄水供給システム
CN110959212A (zh) * 2017-07-27 2020-04-03 大日工业株式会社 燃料电池装置

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