JP2000244415A - 光増幅器及び光伝送システム - Google Patents

光増幅器及び光伝送システム

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JP2000244415A
JP2000244415A JP11040659A JP4065999A JP2000244415A JP 2000244415 A JP2000244415 A JP 2000244415A JP 11040659 A JP11040659 A JP 11040659A JP 4065999 A JP4065999 A JP 4065999A JP 2000244415 A JP2000244415 A JP 2000244415A
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Takeshi Kitagawa
毅 北川
Katsuhiro Shimano
勝弘 島野
Kiyoshi Tanaka
清 田中
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上り方向と下り方向の双方向に伝送されるW
DM光信号の光出力を一定に設定することが可能な光増
幅器を提供すること。 【解決手段】 本発明による光増幅器は、特定の波長の
光を分岐挿入する2個の光分岐挿入手段12a,12b
の間に光増幅手段13を配置し、2つの光分岐挿入手段
12a,12bのポートを互いに接続し、2つの光分岐
挿入手段12a,12bを結ぶ3本の光路のうち、光増
幅手段13を備える光路に光出力等価手段2を備えた構
成を有する。上り方向に進行する光信号は、光分岐挿入
手段12a,12bを用いた波長ルーティングにより下
り方向に進行する光信号と合波されて、光増幅手段13
に入力されて下り信号と共に光増幅された後、再び光分
岐挿入手段12a,12bを用いた波長ルーティングに
より下り信号と分波され、上り方向の光伝送路に結合さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターネットな
どデータ通信網で使用可能な、双方向波長分割多重(W
DM)光通信に適した光増幅器および光伝送システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】World Wide Webやファイル転送などイン
ターネット通信サービスの爆発的な普及にともない、デ
ータ通信のトラフィックが急激に伸びており、近い将来
電話のトラフィックを上回ることが予測されている。Wo
rld Wide Webやファイル転送サービスでは、ユーザが小
さな容量のコマンドをサーバに送信して大きな容量のデ
ータやファイルをサーバから受信するため、サーバから
ユーザに向かう下り方向のトラフィックが上り方向のト
ラフィックよりも極端に多い非対称なトラフィック分布
をもたらす、人気の高い有力サイトがインターネットエ
クスチェンジポイント付近のバックボーンに集中するこ
とから、アクセス系のみならず、バックボーンや地域網
内においても非対称なトラフィック分布が現れている。
例えば、米国−日本間や米国−欧州間など国際通信ネッ
トワークにおいても、米国発のトラフィックが逆方向の
トラフィックよりも多い現象が観測されている。
【0003】インターネットの急激な通信需要拡大に対
応するため、光ファイバ伝送路を増設することなく簡単
に伝送容量を増すことができるWDM光伝送装置の開発
と導入が活発に進められている。WDM光伝送は、波長
の異なる光信号を多重化して1本の光ファイバ中を伝送
する方式で、光ファイバの光損失が小さい波長域(1.
3μm〜1.6μm)の広大な帯域(25THz以上)
を最大限に利用することができる。最近では、伝送速度
10Gb/sの光信号を100波以上波長多重して1本
の光ファイバ中を1Tb/s以上のデータを伝送する超
大容量WDM伝送技術が実現されている。
【0004】1本の光ファイバ伝送路中を互いに対向し
て波長多重光信号を伝送する双方向WDM光伝送方式
は、上り下り双方向の通信で光ファイバの帯域を共用す
るので、経済的な光伝送方式である。波長の等しい光信
号を双方向で伝送すると反射光がクロストークとなり伝
送品質が劣化するため、通常上りと下りでは異なる波長
の光信号が用いられる。
【0005】図10に従来の双方向光伝送装置の例を示
す。第1の伝送装置には、光送信器1と光受信器6と光
合分波器27とが配置される。また、第2の伝送装置に
も、光受信器6と光送信器1と光合分波器27とが配置
される。2つの伝送装置を結ぶ2本の光ファイバ伝送路
3の間には、双方向に伝送されるWDM光信号を一括し
て増幅する光増幅器104からなる線形中継器が設けら
れる。この双方向光伝送装置では、光ファイバ伝送路3
のみならず光増幅器104を双方向の通信で利用するた
め、より経済的である。
【0006】図11に双方向光伝送方式で用いられる光
増幅器104の構成の一例を示す。この光増幅器104
は、特定の波長の光を分岐挿入する2個の光分岐挿入手
段12a,12bの間に光増幅手段113を配置し、2
つの光分岐挿入手段12a,12bのポートを互いに接
続した構成を有する。2個の光分岐挿入手段12a,1
2bを用いて、一方向に伝播する光信号を迂回させるこ
とにより、光ファイバ伝送路3を反対方向に伝播する光
信号と同一方向で光増幅手段113を伝播させることに
より、一つの光増幅手段113で双方向の光信号を増幅
することができる。
【0007】図12に光増幅手段113の構成を示す。
光増幅手段113は、増幅媒体であるエルビウム添加光
ファイバ7,該エルビウム添加光ファイバ7に励起光を
供給するための励起光源8,励起光と波長多重光信号を
合波してエルビウム添加光ファイバ7に結合するための
光合波器9,及び、光アイソレータ10により構成され
る。励起光を吸収して活性化したエルビウムイオンは、
誘導放出により波長多重光信号を光のまま増幅する。光
アイソレータ10は、反射点からの戻り光により光増幅
が不安定になるのを防ぐために用いられる。多数の波長
の光信号を同時に光増幅し高い光出力を得るため、図1
2のように複数の励起光源を用いることが多い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の双方向光増幅器
では、双方向に伝播するWDM光信号の波長と光路が異
なるため、WDM光信号チャンネル毎に光増幅媒体利得
や光回路損失が異なっていた。光増幅器出力を制御する
手段を備えていなかったので、双方向に伝播するWDM
光信号の光出力を一定に設定することができなかった。
このため、以下のような問題点があった。WDM光通信
システムでは、双方向に伝播するWDM光信号の光路が
異なることから、出力光の方向により光増幅器の出力に
差が生じていた。高い光出力を入力閾値以下とする必要
があるため、低い光出力が入力される光伝送路では高出
力側の光伝送路と比べ伝送距離が短く制限されていた。
また、リンク毎に伝送距離の異なる陸上システムの場
合、双方向から光増幅器に到達したWDM光信号は、伝
播した光伝送路の光損失に応じて入力レベルが異なって
いた。このため、光増幅器の両端にある光ファイバ伝送
路の距離が異なる場合には、光増幅されて双方向に出力
される光信号の出力パワーは大きく異なり、片方向光伝
送システムの場合と比べ光伝送路における線形中継器設
置位置の自由度が制限されていた。
【0009】このため、上り方向と下り方向の双方向に
伝送されるWDM光信号の光出力を一定に設定すること
が可能な光増幅器と、長距離の双方向伝送が可能な光伝
送システムの実現が待たれていた。さらに、少ない励起
パワーの光増幅器を用いて効率よく多波長のWDM光信
号を線形中継できる光伝送システムの実現が期待されて
いた。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明の光増幅器は、それぞれ光伝送路を対向し
て伝播し、波長λ1,λ2,…,λmおよび波長λ
1’,λ2’,…,λn’を有する波長多重光信号を増
幅する光増幅器であって、第1の光伝送路に接続された
第1のポートから入力された波長λ1,λ2,…,λm
の波長多重光信号を第2のポートに出力し、第3のポー
トから入力された波長λ1’,λ2’,…,λn’の波
長多重光信号を第2のポートに出力し、第4のポートか
ら入力された波長λ1’,λ2’,…,λn’の波長多
重光信号を第1のポートに出力する第1の光分岐挿入手
段と、前記第1の光分岐挿入手段の第2のポートに接続
され1以上の光増幅媒体と前記光増幅媒体に励起エネル
ギーを供給するための励起手段と前記光増幅媒体に接続
された1以上の光アイソレータとを内蔵する光増幅手段
と、前記光増幅手段に接続された第1のポートから入力
された波長λ1,λ2,…,λmの波長多重光信号を第
2の光伝送路に接続された第2のポートに出力し、第1
のポートから入力された波長λ1’,λ2’,…,λ
n’の波長多重光信号を第4のポートに出力し、第2の
ポートから入力された波長λ1’,λ2’,…,λn’
の波長多重光信号を第3のポートに出力する第2の光分
岐挿入手段とを有しており、前記第1の光分岐挿入手段
の第3のポートが前記第2の光分岐挿入手段の第3のポ
ートに接続され、前記第1の光分岐挿入手段の第4のポ
ートが前記第2の光分岐挿入手段の第4のポートに接続
されており、前記第1の光分岐挿入手段と前記第2の光
分岐挿入手段との間の光路に配置され波長λ1,λ2,
…,λmおよび波長λ1’,λ2’,…,λn’の波長
多重光信号の少なくとも一部の光出力を等価する光出力
等価手段を備えることを特徴とする。また、本発明の伝
送システムは、波長λ1,λ2,…,λmの波長多重光
信号の送信手段と波長λ1’,λ2’,…,λn’の波
長多重光信号の受信手段と前記送信手段並びに前記受信
手段を光伝送路に接続する光合分波器を備えた第1の光
伝送装置と、前記光伝送路に配置された請求項1記載の
光増幅器と、前記光伝送路に接続された光合分波器と波
長λ1,λ2,…,λmの波長多重光信号の受信手段と
波長λ1’,λ2’,…,λn’の波長多重光信号の送
信手段を備えた第2の光伝送装置により構成され、それ
ぞれ双方向に伝播する波長多重光信号の波長数がm>n
の関係にあることを特徴とする。
【0011】本発明の光増幅器は、双方向に伝送される
WDM光信号の光出力を制御する光出力等価手段を2つ
の光分岐挿入手段の間の光路に備えることにより、伝送
方向や波長によらず一定の光出力を得ることができる。
この光増幅器を用いることにより、双方向に伝送するW
DM光信号の光伝送路入力パワーを非線形光学効果によ
る伝送路品質劣化が起こらない最大値に設定することが
できるので、ダイナミックレンジを最大限に利用した長
距離のWDM光伝送を行うことができる。さらに、光増
幅器内部を迂回するため光損失の大きくなる光信号の数
が少なくなるように、光伝送システムにおける光増幅器
の向きを設定することにより、少ない励起パワーで効率
よく線形中継を行う光伝送システムを構成することがで
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施形態について説明する。本発明の一実施形態によ
る光増幅器を図1に示す。この光増幅器は、特定の波長
の光を分岐挿入する2個の光分岐挿入手段12a,12
bの間に光増幅手段13を配置し、2つの光分岐挿入手
段12a,12bのポートを互いに接続し、2つの光分
岐挿入手段12a,12bを結ぶ3本の光路のうち、光
増幅手段13を備える光路に光出力等価手段2を備えた
構成を有する。
【0013】図2に光分岐挿入手段12a,12bの機
能を示す。光分岐挿入手段12a,12bは、ポート1
およびポート3から入力した波長多重光信号λ1,λ
2,…,λnおよびλ1’,λ2’,…,λn’につい
て、所定波長の光信号を出力方路を入れ替えてポート2
および4に出力する機能を有する。ポート1,2,3,
4をそれぞれ入力ポート、出力ポート、挿入ポートおよ
び分岐ポートと考え、ポート1から入力しポート2に出
力することを「透過」、ポート1から入力しポート4に
出力することを「分岐」、ポート3から入力しポート2
に出力することを「挿入」と呼ぶこととする。
【0014】光分岐挿入手段12a,12bとしては、
光ファイバや平面光導波路でマッハツェンダ干渉計の2
つの分岐に同じ反射波長のブラッググレーティング15
を形成した構成(図3)、2つの光サーキュレータ16
の間の光ファイバや光導波路にブラッググレーティング
15を形成した構成(図4)、2枚の狭帯域光フィルタ
17を用いた構成(図5)、2つの光分波器20、2つ
の光合波器21、および2×2光スイッチアレイ22を
用いた構成(図6)、もしくは、これらの1種以上を複
数個組み合わせた構成などを用いることができる。図3
および図4の構成において、WDM信号光の周波数間隔
よりも広い反射帯域を有するブラッググレーティングを
用いたり、反射波長の異なる複数のブラッググレーティ
ングを用いることにより、グレーティングの反射帯域に
対応する波長の異なる複数のWDM光信号を分岐挿入す
ることができる。図6の構成において、2×2光スイッ
チを動作させることにより波長毎に分岐挿入状態と透過
状態を切り替えることができる。この構成では、光合分
波器としては、アレイ導波路格子型光合分波器や誘電体
多層膜型光合分波器などが利用できる。
【0015】図7に光増幅手段13の構成を示す。光増
幅手段13は、光増幅媒体23と、該光増幅媒体23を
励起するための励起手段24と、光増幅媒体23に接続
された光アイソレータ25により構成される。光増幅媒
体23として、エルビウム、ツリウム、プラセオジウ
ム、ネオジウムなどの希土類イオンを含有する希土類イ
オン添加光ファイバ、誘導ラマン散乱光増幅用光ファイ
バ、もしくは半導体光増幅器などが用いられる。励起手
段24は、光増幅媒体23が光ファイバ増幅器の場合に
は、1以上の励起光源と信号光励起光合分波器を組み合
わせた構成を用いることができる。希土類イオン添加光
ファイバ増幅器の場合には、添加した希土類イオンの光
吸収波長帯に適合した波長の励起光が用いられる。誘導
ラマン散乱光増幅用光ファイバ増幅器の場合には、ラマ
ン散乱光波長の励起光波長からのずれであるラマンシフ
トを考慮して、信号光波長に適した励起光波長が選択さ
れる。半導体光増幅器の場合には注入電流を供給するた
めの電流源を用いることができる。
【0016】次に、光出力等価手段2について説明す
る。双方向に伝送される光信号の出力を制御する光出力
等価手段2としては、波長によって光損失の異なる光フ
ィルタが用いられる。このような光フィルタとしては、
1以上の光路長の異なるマッハツェンダ干渉計を接続し
た構成、1以上のファプリペロー干渉計を接続した構
成、および1以上の長周期光グレーティングを接続した
構成などが用いられる。波長毎に光損失値を変化させる
ことが可能な可変光フィルタは、距離の異なる光伝送路
にフレキシブルに対応できる光増幅器を構成する上で有
用である。このような可変光フィルタは、光合分波器と
可変光減衰器を用いても実現できる。光合分波器として
は、アレイ導波路グレーティング型、多層膜型、光ファ
イバグレーティング型などがあり、可変光減衰器として
は、熱光学位相シフタを集積したマッハツェンダ干渉計
や磁気光学効果を用いたものがある。光出力等価手段を
用いることにより、いかなる伝送損失、光増幅器利得或
いは光回路損失の場合にも、光増幅器の光出力を一定に
制御することが可能となる。
【0017】次に、本発明の光増幅器の動作を説明す
る。本発明の光増幅器における双方向に伝送される波長
の経路を図8に示す。図の左側から右側へ伝播する向き
を「下り方向」、逆向きを「上り方向」と呼ぶ。下り方
向に伝播する光信号の波長は光分岐挿入手段12a,1
2bにおいて透過される波長とし、上り方向に伝播する
光信号の波長は光分岐挿入手段12a,12bにおいて
分岐挿入される波長とする。
【0018】光分岐挿入手段12aの第1ポートに入射
された下り方向の光信号は、光フイルタを透過し第2ポ
ートより出力され、光増幅媒体23で増幅され、光アイ
ソレータ25を通過して、光分岐挿入手段12bの第1
ポートから入射し第2ポートに出力(透過)される。
【0019】一方、上り方向に進行する光信号は、光分
岐挿入手段12bの第2ポートから入射して第3ポート
に出力(分岐)され、光分岐挿入手段12aの第3ポー
トから入射し第2ポートに出力(挿入)し、光増幅媒体
23で増幅され、光アイソレータ25を介して、再び光
分岐挿入手段12bの第1ポートより入射して第4ポー
トに出力(分岐)し、再度光分岐挿入手段12aの第4
ポートより入射して第1ポートに出力(挿入)される。
【0020】すなわち、上り方向に進行する光信号は、
光分岐挿入手段12a,12bを用いた波長ルーティン
グにより下り方向に進行する光信号と合波されて、光増
幅媒体23に入力されて下り信号と共に光増幅された
後、再び光分岐挿入手段12a,12bを用いた波長ル
ーティングにより下り信号と分波され、上り方向の光伝
送路に結合される。一方、上り波長、下り波長を問わ
ず、反射戻り光は光増幅媒体23後段の光アイソレータ
25で阻止されるので、光増幅媒体23に入射して該光
増幅媒体23の安定な動作を妨げることはない。
【0021】本発明の光増幅器4を用いた、光伝送シス
テムを図9に示す。本発明の光伝送システムは、2つの
伝送装置、光ファイバ伝送路3および本発明の光増幅器
4により構成される。第1の伝送装置には、上り方向光
送信器1と下り方向光受信器6とが配置される。光送信
器1の波長は光多重化器の透過波長と等しくなるように
設定されている。これらの光送信器1および光受信器6
は、光合分波器27を介して光ファイバ伝送路3に接続
されており、図1に示した光増幅器4により光増幅さ
れ、再び光ファイバ伝送路3を伝送され、第2の伝送装
置に配置された光合分波器27に接続され、波長に対応
した上り方向光受信器1及び下り方向光送信器6に接続
されている。光増幅器4の向きは、多数の波長の光信号
が光増幅器4の光分岐挿入手段12a,12bを「透
過」し、少数の波長の光信号が光分岐挿入手段12a,
12bにより「分岐・挿入」されて迂回するように配置
してある。
【0022】この光伝送システムでは、トラフィックの
非対称性に対応して適切な数の上り方向および下り方向
チャネルを、1種類の光増幅器4を用いて中継伝送する
ことができる。光増幅器4の光出力等価手段2により光
出力が一定値に制御されるので、どちらの方向に伝播す
る光信号に対しても、光伝送路の入力レベルを非線形光
学効果の生じない最大の入力レベルに設定することがで
きる。この結果、光信号のダイナミックレンジを最大限
に利用して、長距離の光伝送を行うことができる。ま
た、光出力等価手段2を可変制御することにより、光伝
送路の光損失にばらつきがある場合にも、同一の光増幅
器4で一定出力を得ることができ、伝送距離にばらつき
のある陸上ネットワークで運用可能な柔軟なシステムが
構築できる。さらに、光分岐挿入手段12a,12bを
通過する回数が多いため光損失により減衰する迂回経路
の光信号の数が少なくなるように光伝送路における光増
幅器4を配置することにより、少ない励起パワーで光増
幅媒体23を励起できるので、励起手段24に対する要
求を緩和するとともに励起手段24の消費電力を削減す
ることができ、設備コストや運用コストを削減すること
が可能となる。
【0023】以上、この発明の実施形態を図面を参照し
て詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限ら
れるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
【0024】
【発明の効果】本発明は、双方向に伝播する波長多重光
信号の出力レベルを制御することが可能な光増幅器の構
成、並びにそれを用いた双方向波長多重光伝送システム
の構成を提供している。本発明により、双方向への光出
力を一定に制御した光増幅器を実現することができる。
この光増幅器を用いることにより、光伝送路の距離がリ
ンク毎に異なる陸上ネットワークでも長距離の光伝送路
が可能な双方向波長多重光伝送システムを得ることがで
きる。本発明の光伝送路システムでは、伝送方向と波長
配置を適切に設定することにより、少ない励起パワーで
効率的に光増幅ができるので、設備コストや運用コスト
が安い経済的な双方向光伝送システムを構築することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光増幅器の構成を示す図である。
【図2】 光分岐挿入手段の機能を示す図である。
【図3】 ブラッググレーティング/マッハツェンダ干
渉計型分岐挿入光フィルタの構成を示す図である。
【図4】 ブラッググレーティング/サーキュレータ型
分岐挿入光フィルタの構成を示す図である。
【図5】 誘電体多層膜型分岐挿入光フィルタの構成を
示す図である。
【図6】 光合分波器型分岐挿入光フィルタの構成を示
す図である。
【図7】 本発明の光増幅手段の構成を示す図である。
【図8】 本発明の光増幅器における双方向波長多重光
信号の経路を示す図である。
【図9】 本発明の光伝送システムの構成を示す図であ
る。
【図10】 従来の光伝送システムの構成を示す図であ
る。
【図11】 従来の光増幅器の構成を示す図である。
【図12】 従来の光増幅手段の構成を示す図である。
【符号の説明】
2……光出力等価手段 4……光増幅器 12a,12b……光分岐挿入手段 13……光増幅手段 14……3dB光カプラ 15……ブラッググレーティング 16……光サーキュレータ 17……狭帯域光フィルタ 18……レンズ 19……光ファイバ 20……光分離器 21……光多重化器 22……2×2光スイッチ 23……光増幅媒体 24……励起手段 25……光アイソレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04J 14/02 H04B 10/24 (72)発明者 田中 清 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5F072 AB09 AK06 JJ02 JJ05 KK07 KK30 RR01 YY17 5K002 AA06 BA05 CA10 CA13 DA02 DA04 FA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ光伝送路を対向して伝播し、波
    長λ1,λ2,…,λmおよび波長λ1’,λ2’,
    …,λn’を有する波長多重光信号を増幅する光増幅器
    であって、 第1の光伝送路に接続された第1のポートから入力され
    た波長λ1,λ2,…,λmの波長多重光信号を第2の
    ポートに出力し、第3のポートから入力された波長λ
    1’,λ2’,…,λn’の波長多重光信号を第2のポ
    ートに出力し、第4のポートから入力された波長λ
    1’,λ2’,…,λn’の波長多重光信号を第1のポ
    ートに出力する第1の光分岐挿入手段と、 前記第1の光分岐挿入手段の第2のポートに接続され1
    以上の光増幅媒体と前記光増幅媒体に励起エネルギーを
    供給するための励起手段と前記光増幅媒体に接続された
    1以上の光アイソレータとを内蔵する光増幅手段と、 前記光増幅手段に接続された第1のポートから入力され
    た波長λ1,λ2,…,λmの波長多重光信号を第2の
    光伝送路に接続された第2のポートに出力し、第1のポ
    ートから入力された波長λ1’,λ2’,…,λn’の
    波長多重光信号を第4のポートに出力し、第2のポート
    から入力された波長λ1’,λ2’,…,λn’の波長
    多重光信号を第3のポートに出力する第2の光分岐挿入
    手段とを有しており、 前記第1の光分岐挿入手段の第3のポートが前記第2の
    光分岐挿入手段の第3のポートに接続され、前記第1の
    光分岐挿入手段の第4のポートが前記第2の光分岐挿入
    手段の第4のポートに接続されており、 前記第1の光分岐挿入手段と前記第2の光分岐挿入手段
    との間の光路に配置され波長λ1,λ2,…,λmおよ
    び波長λ1’,λ2’,…,λn’の波長多重光信号の
    少なくとも一部の光出力を等価する光出力等価手段を備
    えることを特徴とする光増幅器。
  2. 【請求項2】 波長λ1,λ2,…,λmの波長多重光
    信号の送信手段と波長λ1’,λ2’,…,λn’の波
    長多重光信号の受信手段と前記送信手段並びに前記受信
    手段を光伝送路に接続する光合分波器を備えた第1の光
    伝送装置と、 前記光伝送路に配置された請求項1記載の光増幅器と、 前記光伝送路に接続された光合分波器と波長λ1,λ
    2,…,λmの波長多重光信号の受信手段と波長λ
    1’,λ2’,…,λn’の波長多重光信号の送信手段
    を備えた第2の光伝送装置により構成され、 それぞれ双方向に伝播する波長多重光信号の波長数が m>n の関係にあることを特徴とする光伝送システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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