JP2000242342A - スイッチング・デバイス - Google Patents

スイッチング・デバイス

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JP2000242342A
JP2000242342A JP11042321A JP4232199A JP2000242342A JP 2000242342 A JP2000242342 A JP 2000242342A JP 11042321 A JP11042321 A JP 11042321A JP 4232199 A JP4232199 A JP 4232199A JP 2000242342 A JP2000242342 A JP 2000242342A
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fet
power supply
voltage
circuit
signal
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Masayuki Nakayama
雅之 中山
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイコンなしに負荷駆動開始時の突入電流を
なくすことができるスイッチング・デバイスを提供す
る。 【解決手段】 指令信号SW1に応答して駆動信号を出
力する駆動手段111と、指令信号SW1に応答して駆
動信号の電圧を昇圧する昇圧手段302, 305と、電
源101と負荷102とを結ぶ電源回路中に挿入されて
駆動信号により導通して電源回路を閉じる第1の半導体
スイッチQAを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング・デ
バイスに係り、特に、電源から負荷への電力供給を制御
するスイッチング・デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】スイッチング・デバイスは、自動車など
において電源から各負荷への電力供給を制御するもので
あり、電力の供給と遮断を切り換える半導体スイッチ、
半導体スイッチのオン/オフを制御する制御部などで構
成されている。このようなスイッチング・デバイスで
は、半導体スイッチがオンになり電流が流れ始めると、
負荷を駆動させるために必要な通常の電流よりも大きな
突入電流がパルス的に発生する場合がある。この突入電
流は、ノイズを発生させ、また負荷の寿命を短くするな
ど、負荷などの故障の原因となっている。
【0003】このような、突入電流をなくすため、従来
のスイッチング・デバイスでは、制御部にマイコンを用
い、駆動開始初期の駆動信号波形をパルス幅変調するこ
とで突入電流が発生しないようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のスイッ
チング回路では、突入電流をなくすためにマイコンが必
要になるという問題がある。
【0005】本発明の課題は、マイコンなしに負荷駆動
開始時の突入電流をなくすことができるスイッチング・
デバイスを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のスイッチング・
デバイスは、上記課題を、指令信号に応答して駆動信号
を出力する駆動手段と、前記指令信号に応答して前記駆
動信号を昇圧する昇圧手段と、電源と負荷とを結ぶ電源
回路中に挿入されて前記駆動信号により導通して前記電
源回路を閉じる第1の半導体スイッチを備えることによ
り解決する。
【0007】このようなスイッチング・デバイスとすれ
ば、指令信号に応答して、駆動手段が駆動信号を発生
し、この駆動信号により、半導体スイッチは、オンにな
り電源から負荷へ電流が流れる。このとき、駆動信号
は、指令信号を受けた昇圧手段により電源電圧よりも高
い所定の電圧に達するまで漸次昇圧され、半導体スイッ
チの特性により、ゲート・ソース間電圧が大きい領域で
は、電源から負荷に流れる電流は、駆動信号の昇圧にほ
ぼ比例して大きくなる。つまり、負荷に流れる電流が漸
増するため、突入電流が発生しない。すなわち、マイコ
ンなしに負荷駆動開始時の突入電流をなくすことができ
る。
【0008】また、電源から電流の供給を受けて基準電
圧を発生する基準抵抗と、電源と基準抵抗とを結ぶ分流
回路中に挿入されて駆動信号により導通して分流回路を
閉じる第2の半導体スイッチと、第1の半導体スイッチ
の出力電圧と基準電圧とを比較して駆動手段に駆動信号
の出力を停止させる駆動停止手段と、第1の半導体スイ
ッチの状態を監視して負荷の状態によって第1の半導体
スイッチが導通・非導通を設定回数繰り返したときにラ
ッチ指令信号を出力するラッチ指令手段と、前記ラッチ
指令信号に応答して第1の半導体スイッチを非導通状態
にするとともにこの非導通状態をラッチする遮断ラッチ
手段とを備えれば、短絡などの異常により通常よりも大
きな電流が流れると、これを検知して第1の半導体スイ
ッチを遮断し電源から負荷への電力供給を遮断できるの
で好ましい。
【0009】ここで、駆動停止手段は、第1のスイッチ
ング手段の出力電圧が基準電圧よりも低いときに駆動手
段に駆動信号の出力を停止させる。
【0010】さらに、第1のスイッチング手段の出力電
圧が基準電圧よりも高いときに異常と判定する異常判定
手段を備えていてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】まず、本発明の実施の形態を説明
する前に、本発明を適用した電流振動型遮断機能付きス
イッチング・デバイスの基本構成およびその基本的な動
作について図1乃至図3を参照して説明する。図1は、
本発明を適用してなる電流振動型遮断機能付きスイッチ
ング・デバイスのブロック構成図である。図2は、スイ
ッチング・デバイスの要部回路構成図である。図3
(a)は、スイッチング・デバイスの作用を説明するた
めの負荷電流の波形図、(b)は、FETQAのドレイ
ン・ソース端子間の電圧の波形図である。
【0012】電流振動型遮断機能付きスイッチング・デ
バイスは、図1に示すように、半導体チップ110上に
各種の回路素子を集積化した半導体集積回路(パワーI
C)として構成されており、電源端子T1が出力電圧V
B(例えば+12ボルト)の電源101に接続され、接
地端子T2が接地され、出力端子T3が負荷102に接
続されている。
【0013】この半導体チップ110上には、感熱遮断
機能を有する半導体素子(パワーデバイス)として、n
チャネルサーマルFETQAが集積化されている。この
サーマルFETQAは、ドレイン電極がドレイン端子
D、電源端子T1を介して電源101に接続され、ソー
ス電極がソース端子S、出力端子T3を介して負荷10
2に接続され、ゲート電極がゲート端子TG、抵抗RG
を介して駆動回路111に接続されている。このサーマ
ルFETQAは、電源101と負荷102とを結ぶ電源
回路中に挿入されてゲート端子TGに入力される駆動信
号(オンパルス信号)に応答して導通(オン)して、電
源回路を閉じる第1のスイッチング手段として構成され
ている。そしてこのサーマルFETQAと並列に基準デ
バイスとして、nチャネルFETQB、FETQCが集
積化されている。
【0014】FETQBはドレイン電極がドレイン端子
D、電源端子T1を介して電源101に接続され、ソー
ス電極が出力端子T4を介して第1の基準抵抗Rr1に
接続され、ゲート電極がゲート端子TGを介して抵抗R
Gに接続されている。FETQCは、ドレイン電極がド
レイン端子D、電源端子T1を介して電源101に接続
され、ソース電極が出力端子T5を介して第2の基準抵
抗Rr2に接続され、ゲート電極がゲート端子TGを介
して抵抗RGに接続されている。FETQBは、ゲート
端子TGに入力される駆動信号(オンパルス信号)によ
り導通して、電源端子T1と第1の基準抵抗Rr1とを
結ぶ分流回路を閉じる第2のスイッチング手段として構
成されている。FETQCは、ゲート端子TGに入力さ
れる駆動信号(オンパルス信号)により導通して、電源
端子T1と第2の基準抵抗Rr2とを結ぶ分流回路を閉
じる第3のスイッチング手段として構成されている。
【0015】FETQA、QB、QCとしては、例え
ば、DMOS構造、VMOS構造あるいはUMOS構造
のパワーMOSFETやこれらと類似な構造のMOSF
ETを用いることができるとともに、EST、MCTな
どのMOS複合型デバイスやIGBTなど他の絶縁ゲー
ト型パワーデバイスを用いることができる。また、常に
ゲートを逆バイアスで使うものであれば、接合型FE
T、接合型SITやSIサイリスタなどを使用すること
もできる。さらに、パワーICに用いるFETQA、Q
B、QCとしては、nチャネル型でもpチャネル型でも
用いることができる。
【0016】また、サーマルFETQA、QB、QC
は、例えば、複数個のユニットセル(単位セル)が並列
接続されたマルチ・チャネル構造のパワーデバイスを用
いて構成されており、各FETが隣接して配置されてい
る。そしてFETQB、QCの電流容量はFETQAの
電流容量よりも小さく設定されている。この設定は、F
ETQB、QCを構成する並列接続のユニットセル数で
調整されている。例えば、FETQBのユニットセル数
1に対して、FETQAのユニットセル数が1000と
なるように構成されており、FETQBとFETQAの
チャネル幅Wの比は、例えば1:1000となってい
る。
【0017】さらに、FETQAのソース端子Sはコン
パレータCMP1とコンパレータCMP2のプラス入力
端子にそれぞれ接続されており、FETQBのソース電
極はコンパレータCMP1のマイナス入力端子に接続さ
れ、FETQCのソース電極はコンパレータCMP2の
マイナス入力端子に接続されている。コンパレータCM
P1の出力端子は駆動回路111に接続され、コンパレ
ータCMP2の出力端子は半導体チップ110の出力端
子T6を介して、過小電流検出、ランプ断線検出、オー
プン検出を行なう異常検出部501に接続されている。
なお、FETQAのソース端子Sはツェナーダイオード
ZD1を介して駆動回路111に接続されており、この
ツェナーダイオードZD1は、FETQA、FETQ
B、FETQCのゲート端子TG・ソース端子S間を1
2ボルトに保ち、ゲート端子TGに過電圧が印加された
ときに、この過電圧をバイパスするように構成されてい
る。
【0018】一方、半導体チップ110上の他の領域に
は、電源Enable部302、ON/OFF計数回路
304、チャージポンプ回路305、遮断ラッチ回路3
06が集積化されており、電源Enable部302が
端子T7に接続され、ON/OFF計数回路304が端
子T9を介してコンデンサC12に接続され、駆動回路
111が入力端子T10を介してスイッチSW1と抵抗
R11に接続され、遮断ラッチ回路306が出力端子T
11を介してダイアグ出力部(診断結果出力部)502
に接続されている。
【0019】なお、、ダイアグ出力部(診断結果出力
部)502とこれに付随する端子T11は、診断結果出
力の必要がなければ備えていなくてもよい。
【0020】駆動回路111は、図2に示すように、ソ
ーストランジスタQ5とシンクトランジスタQ6を備え
ているとともに、各トランジスタをオンオフ制御する駆
動素子などを備えており、各トランジスタQ5、Q6が
互いに直列接続されている。そしてソーストランジスタ
Q5のコレクタが電位VPの端子、すなわちチャージポ
ンプ305の端子に接続され、エミッタが抵抗RGを介
してゲート端子TGに接続されている。シンクトランジ
スタQ6はコレクタが抵抗RGを介してゲート端子TG
に接続され、エミッタが接地電位(GND)に接続され
ている。電位VPの端子は、チャージポンプ回路305
に接続されており、この端子の電位VPは、チャージポ
ンプ回路305の出力によって、電源101よりも高い
電圧、例えば、電源101の電圧を12Vとしたとき、
12V+10Vにまで昇圧するように設定されている。
【0021】駆動回路111は、スイッチSW1が投入
されて入力端子T10がスイッチSW1を介して接地さ
れたときに、入力端子T10からの指令信号に応答して
ソーストランジスタQ5がオンになり、出力端子(トラ
ンジスタQ5とトランジスタQ6との接続点)にハイレ
ベルの駆動信号(オンパルス信号)を出力する駆動手段
として構成されている。一方、スイッチSW1が開かれ
たときには、入力端子T10に抵抗R11を介して電源
101の電圧が印加されるので、シンクトランジスタQ
6がオンになって出力端子(トランジスタQ5とトラン
ジスタQ6との接続点)のレベルをローレベルに遷移さ
せるようになっている。なお、駆動回路111として
は、バイポーラトランジスタの代わりに、CMOSFE
Tを用いて構成することも可能である。
【0022】上記構成による駆動回路111からの駆動
信号(オンパルス信号)がゲート端子TGに入力される
と各FETQA、QB、QCは導通し、図3に示すよう
に、各FETのドレイン・ソース電極間の電圧701
は、2V以下に低下する。このとき負荷102が正常状
態の場合、駆動回路111から駆動信号が出力されてい
る間は各FETのドレイン・ソース電極間は2V以下に
維持され、FETQAのドレイン電流705が一定にな
る。
【0023】ここで、負荷102などが短絡すると、負
荷102などに大電流が流れ、負荷102やFETQA
が損傷する恐れがある。そこで、FETQA、QBのソ
ース電圧をコンパレータCMP1で監視し、両者の電圧
が閾値を超える差になったときには駆動回路111に駆
動信号の出力を強制的に停止させる構成が採用されてい
る。
【0024】すなわち、コンパレータCMP1のプラス
入力端子には、FETQAのソース電圧が入力されてお
り、マイナス入力端子にはFETQBのソース電圧が入
力されている。そしてコンパレータCMP1は、プラス
入力端子およびマイナス入力端子に入力された電圧を比
較し、FETQAのソース電圧がFETQBのソース電
圧よりも高いかほぼ等しいときには“H”レベルの出力
信号を出力し、FETQAのソース電圧がFETQBの
ソース電圧よりも低くなったとき、例えば、負荷102
に通常よりも大きな電流が流れ、第1の基準抵抗Rr1
によるFETQBのソース電圧、すなわち閾値電圧より
も、FETQAのソース電圧の方が低くなると、FET
QAに異常電流が流れたとして“L”レベルの信号を駆
動回路111に出力するようになっている。駆動回路1
11はコンパレータCMP1から“H”レベルの信号が
入力されているときには駆動信号の出力が可能になって
いるが、“L”レベルの信号が入力されたときには駆動
信号の出力が強制的に停止されるようになっている。こ
のように、コンパレータCMP1は、駆動回路111に
駆動信号の出力を強制的に停止させるための駆動停止手
段と、として構成されている。なお、閾値電圧は、負荷
の抵抗をL、検出したい異常により負荷を流れる電流値
を通常時の電流値のα倍、FETQBとFETQAの個
数比、すなわちチャネル幅Wの比1:Nとすると、基準
抵抗Rr1の抵抗値をN・L/αに設定することで決ま
る。
【0025】コンパレータCMP2も同様に、プラス入
力端子には、FETQAのソース電圧が、マイナス入力
端子には、FETQCのソース電圧が入力されている。
そして、プラス入力端子およびマイナス入力端子に入力
された電圧を比較し、FETQAのソース電圧がFET
QCのソース電圧よりも低いかほぼ等しいときには
“L”レベルの出力信号を出力し、FETQAのソース
電圧がFETQCのソース電圧よりも高いとき、例え
ば、負荷102が複数の電球であり、電球の1つが断線
することにより通常よりも小さな電流が流れ、第2の基
準抵抗Rr2のFETQCのソース電圧、すなわち閾値
電圧よりも、FETQAのソース電圧の方が高くなる
と、FETQAに異常電流が流れたとして“H”レベル
の信号を異常検出部501に出力するようになってい
る。このようにコンパレータCMP2は、異常の検出を
異常検出部501に出力する手段として構成されてい
る。なお、閾値電圧は、負荷の抵抗をL、検出したい異
常により負荷を流れる電流値を通常時の電流値の1/β
倍、FETQBとFETQAの個数比、すなわちチャネ
ル幅Wの比1:Nとすると、基準抵抗Rr2の抵抗値を
β・N・Lに設定することで決まる。
【0026】一方、FETQAがオン状態からオフ状態
に遷移すると、トランジスタQ6がオンになることによ
ってダイオードD1が導通する。この結果、抵抗R1、
ダイオードD1の経路で電流が流れ、コンパレータCM
P1のプラス入力端子の電位は駆動回路111がオン制
御しているときよりも低下する。したがって、オフ状態
に遷移した直後より小さい特定のドレイン・ソース間電
圧の差が生じるまで、すなわちFETQAのソース電圧
がFETQBのソース電圧とほぼ同じになるまで、FE
TQAはオフ状態に維持される。
【0027】ところが、配線の短絡などでFETQAが
オフ状態になった場合でも、ドレイン電流が増加し、F
ETQAは、ピンチオフ領域を経由して、例えば、3極
管特性領域での動作状態を経てオフ状態へ遷移する。こ
の結果、一定時間経過後には、コンパレータCMP1の
プラス入力端子の電位が高くなり、コンパレータCMP
1の出力レベルは“L”レベルから“H”レベルに変化
し、FETQAは再びオン状態に遷移する。図3に示す
ように、このような負荷102の短絡などの異常時のF
ETQAのドレイン・ソース間電圧703の周期的な遷
移は、スイッチSW1が閉じている間は継続され、これ
により、FETQAのドレイン電流707が周期的に変
動する。FETQAのドレイン・ソース間電圧703の
遷移の周期は配線のインダクタンスや配線抵抗、FET
QAのコンデンサ容量などに基づく時定数によって決定
される。
【0028】そこで、FETQAがオンオフする回数を
計数し、この計数値が設定値に達したときにはFETQ
Aを強制的に遮断し、この遮断状態を保持することとし
ている。
【0029】具体的には、FETQAのオンオフ状態を
計数するための回路としてON/OFF計数回路304
と遮断ラッチ回路306が設けられている。
【0030】ON/OFF計数回路304は、図2に示
すように、バイポーラトランジスタQ41、Q42、Q
43、nチャネルFETQ44、ダイオードD41、D
42、D43、ツェナーダイオードZD41、抵抗R4
1〜R46を備えて構成されている。
【0031】ツェナーダイオードZD41のカソード側
はFETQAのソース端子Sに接続されており、ソース
端子Sの電圧が正常状態にあるときにはトランジスタQ
43のベースには順バイアス電圧が印加され、トランジ
スタQ43はオン状態にある。このためトランジスタQ
42もオン状態にある。一方、トランジスタQ41はベ
ースが抵抗R41、ダイオードD42を介して駆動回路
111の出力端子に接続されているため、トランジスタ
Q5がオンのとき、すなわち、FETQAがオンのとき
には、トランジスタQ41はオフの状態にある。
【0032】一方、トランジスタQ6がオンになったと
き、すなわちFETQAがオフになったときにはダイオ
ードD42がトランジスタQ6を介して接地されるた
め、トランジスタQ41がオンになる。トランジスタQ
41がオンになると電源101からの電流がトランジス
タQ41、Q42、抵抗R44を介してコンデンサC1
2に流れ、コンデンサC12が充電される。
【0033】次に、トランジスタQ5がオフからオンに
遷移するとトランジスタQ41がオフとなり、コンデン
サC12に充電された電荷は抵抗R46を介して放電す
る。このあと再びトランジスタQ6がオンとなってトラ
ンジスタQ41がオンになると、コンデンサC12がさ
らに充電される。
【0034】このようなオンオフ動作を繰り返す過程
で、コンデンサC12に充電された電荷によってFET
Q44のゲート電圧がしきい値を超えると、FETQ4
4がオンになり、ダイオードD42が導通する。これに
より、温度センサ121の両端がダイオードD43を介
して短絡され、遮断ラッチ回路306にラッチ指令信号
が出力されることになる。すなわち、ON/OFF計数
回路304はラッチ指令手段として構成されている。な
お、ON/OFF回数が設定値に達するまでの時間は、
抵抗R46とコンデンサC12による時定数によって調
整することができる。
【0035】遮断ラッチ回路306は、nチャネルFE
TQS、Q11、Q12、Q13、Q14、温度センサ
121、抵抗R31〜R35を備えて構成されており、
FETQSのドレイン電極がFETQAのゲート端子T
Gに接続され、ソース電極がFETQAのソース端子S
に接続されている。温度センサ121は、4個のダイオ
ードが直列接続されて構成されており、半導体チップ1
10の温度が設定温度を超えたときには、両端の電圧が
設定電圧よりも低くなるように構成されている。すなわ
ち、温度センサ121の両端の電圧は、正常時には、F
ETQ11のソース・ゲート電極間のしきい値よりも高
く設定されており、FETQ11は常時オン状態に維持
されている。そして、FETQ11がオンのときには、
FETQ14はオフに、FETQ13がオンに、FET
Q12、FETQSがオフ状態に維持されている。
【0036】一方、FETQ44がオンになって温度セ
ンサ121の両端がダイオードD43を介して短絡され
たり、あるいは半導体チップ110の温度が設定温度を
超えて温度センサ121の両端の電圧が設定電圧以下に
低下したりすると、FETQ11がオンからオフになっ
て、FETQ14がオンになる。FETQ14がオンに
なると、FETQ13がオンになるとともにFETQS
がオンになり、FETQAのソース・ゲート電極間がF
ETQSによって短絡され、FETQAが遮断状態にな
る。この短絡状態はラッチ回路を構成するFETQ1
2、Q13によってラッチされる。すなわち、遮断ラッ
チ回路306は、ON/OFF計数回路304のON/
OFF回数が設定値に達したとき、あるいは温度センサ
121によて半導体チップ110の温度が前述のように
周期的に変動する電流707(電流振動)による加熱に
より設定温度を超えたときに、FETQAを非導通状態
にするとともに、この非導通状態をラッチする遮断ラッ
チ手段として構成されている。
【0037】次に、本発明を適用してなるスイッチング
・デバイスの一実施形態とその特徴部について図1及び
図4を参照して説明する。図4は、駆動信号入力、チャ
ージポンプ、FETQAゲート・ソース間電圧、負荷電
流の波形を示す図である。本実施形態のスイッチング・
デバイスでは、図1に示すように、端子T10と端子T
7を接続し、端子T7に昇圧手段である電源Enabl
e302とチャージポンプ305、そして駆動回路11
1が順次接続されている。また、チャージポンプは、端
子T1に接続され、電源101より電力が供給されてい
る。スイッチSW1が投入されて入力端子T10がスイ
ッチSW1を介して接地されたときに、図4に示すよう
ように、入力端子T10からの指令信号801に応答し
て駆動回路111がオンすると同時に、電源Enabl
e302がオンする。電源Enable302からの信
号でチャージポンプ305内のスイッチがオンすること
でチャージを開始し、駆動回路111の駆動信号803
が昇圧される。駆動信号803、すなわちFETQAの
ゲート電圧は、昇圧を開始すると共にFETQAのドレ
イン・ソース間電圧、すなわち電源電圧VBよりも高く
なるので、FETQAは導通し、負荷102に電流が流
れる。このとき、駆動信号803、すなわちゲート電圧
は、チャージポンプ305がコンデンサを有しているの
で、電源電圧VBよりも高い所定の電圧値、前述のよう
に、例えば電源電圧VBを12Vとしたとき、12V+
10Vに達するまで漸次昇圧されて行き、これに対応し
て、FETQAのゲート・ソース間電圧805が立ち上
がる。このときピンチオフ領域にあるFETの特性とし
て、ゲート・ソース間電圧805とドレイン電流807
は、比例に近いほぼ1:1の関係にある。このため、ド
レイン・ソース間電圧805の上昇と共に、負荷102
に流れる負荷電流807が回路抵抗で決まる最終負荷電
流値を目指して漸増して行く。
【0038】このように、本実施形態のスイッチング・
デバイスは、指令信号を受けてから、チャージポンプ3
05が駆動信号803を昇圧し始めるため、FETQA
のゲート・ソース間電圧805は、漸次立ち上がり、F
ETの特性により、これに対応してドレイン電流、すな
わち負荷電流807も漸次立ち上がる。このため、急激
に高いゲート・ソース間電圧がFETQAに加えられた
場合に発生する突入電流809がなくなる。したがっ
て、マイコンの制御によりパルス幅変調する必要がな
く、ハードウエアのみの回路である半導体チップ110
のみで、負荷駆動開始時の突入電流をなくすことができ
る。
【0039】また、本実施形態では、半導体チップ11
0には、コンパレータCMP1とCMP2、ON/OF
F計数回路304、遮断ラッチ回路306を備え、異常
発生時、特に短絡時などには、電源回路を遮断するよう
になっているが、電源を遮断する必要がなければ、半導
体チップ110は、コンパレータCMP1とCMP2、
ON/OFF計数回路304、遮断ラッチ回路306を
備えていなくてもよい。
【0040】また、本実施形態では、コンパレータCM
P1とコンパレータCMP2の両方を備えているが、ス
イッチング・デバイスの用途に応じコンパレータCMP
2を備えていなくてもよい。
【0041】また、本実施形態は、直流回路であるが、
本発明のスイッチング・デバイスは、交流回路にも適用
することができる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、マイコンなしに負荷駆
動開始時の突入電流をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなる電流振動型遮断機能付き
スイッチング・デバイスの一実施形態のブロック構成図
である。
【図2】図1に示すスイッチング・デバイスの要部回路
構成図である。
【図3】(a)は、図1に示すスイッチング・デバイス
の作用を説明するための負荷電流の波形図、(b)は、
FETQAのドレイン・ソース端子間の電圧の波形図で
ある。
【図4】駆動信号入力、チャージポンプ、FETQAゲ
ート・ソース間電圧、負荷電流の波形を示す図である。
【符号の説明】
101 電源 102 負荷 110 半導体チップ 111 駆動手段 801 指令信号 803 駆動信号 805 FETQAゲート・ソース間電圧 809 負荷電流 QA,QB,QC FET Rr1, Rr2 基準抵抗 CMP1, CMP2 コンパレータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指令信号に応答して駆動信号を出力する
    駆動手段と、前記指令信号に応答して前記駆動信号を昇
    圧する昇圧手段と、電源と負荷とを結ぶ電源回路中に挿
    入されて前記駆動信号により導通して前記電源回路を閉
    じる第1の半導体スイッチを備えてなるスイッチングデ
    バイス。
  2. 【請求項2】 前記電源から電流の供給を受けて基準電
    圧を発生する基準抵抗と、前記電源と前記基準抵抗とを
    結ぶ分流回路中に挿入されて前記駆動信号により導通し
    て前記分流回路を閉じる第2の半導体スイッチと、前記
    第1の半導体スイッチの出力電圧と前記基準電圧とを比
    較して前記駆動手段に駆動信号の出力を停止させる駆動
    停止手段と、前記第1の半導体スイッチの状態を監視し
    て前記負荷の状態によって前記第1の半導体スイッチが
    導通・非導通を設定回数繰り返したときにラッチ指令信
    号を出力するラッチ指令手段と、前記ラッチ指令信号に
    応答して前記第1の半導体スイッチを非導通状態にする
    とともにこの非導通状態をラッチする遮断ラッチ手段と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のスイッチン
    グ・デバイス。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014234015A (ja) * 2013-05-31 2014-12-15 三菱自動車工業株式会社 車両電源装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014234015A (ja) * 2013-05-31 2014-12-15 三菱自動車工業株式会社 車両電源装置

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