JP2000237750A - 電気再生式脱塩モジュールおよび電気再生式脱塩装置 - Google Patents

電気再生式脱塩モジュールおよび電気再生式脱塩装置

Info

Publication number
JP2000237750A
JP2000237750A JP11038780A JP3878099A JP2000237750A JP 2000237750 A JP2000237750 A JP 2000237750A JP 11038780 A JP11038780 A JP 11038780A JP 3878099 A JP3878099 A JP 3878099A JP 2000237750 A JP2000237750 A JP 2000237750A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exchange membrane
water
treated
regeneration type
anion exchange
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11038780A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Shinohara
敏 篠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TORAITEKKU KK
Original Assignee
TORAITEKKU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TORAITEKKU KK filed Critical TORAITEKKU KK
Priority to JP11038780A priority Critical patent/JP2000237750A/ja
Publication of JP2000237750A publication Critical patent/JP2000237750A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
    • Y02A20/124Water desalination

Landscapes

  • Treatment Of Water By Ion Exchange (AREA)
  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単なシステムで、脱塩処理の高効率化及び
収率向上を達成し得る電気再生式脱塩モジュール及び電
気再生式脱塩装置を提供すること。 【解決手段】 少なくとも一組の陽イオン交換膜16b
と陰イオン交換膜16aとを対向させて配置し、陽イオ
ン交換膜16bと陰イオン交換膜16aとの間隙に被処
理水用の通路Aが形成され、陽イオン交換膜16bおよ
び陰イオン交換膜16aの外側に電極12a,12bを
配してなる電気再生式脱塩モジュール10において、被
処理水用の通路Aに、被処理水の進行方向に対して略平
行であって、かつ、陽イオン交換膜16bと陰イオン交
換膜16aとを橋渡しする形態で、さらに陽イオン交換
膜18bおよび/または陰イオン交換膜18aを少なく
とも1つ配することを特徴とする電気再生式脱塩モジュ
ール、及びこれを用いた電気再生式脱塩装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体中からイオン
を除去する電気再生式脱塩モジュールおよび電気再生式
脱塩装置に関するものであり、詳しくは、電力・原子力
産業、電子産業、あるいは、医薬品製造業等における純
水の製造や、食品製造業や化学品製造業等の分野におけ
る各種工程で高濃度液から脱塩処理を行う際等に利用で
きる電気再生式脱塩モジュールおよび電気再生式脱塩装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】液体中からイオンを除去する方法には大
きく分け、逆浸透法、クロマト法、イオン交換法、およ
び電気透析法の4種類がある。海水など高塩類の脱塩に
は逆浸透が適しているものの、それよりも塩濃度の小さ
い液に対し、高付加価値のある脱塩を行うには、当該方
式は向いていない。また、ゲルクロマトや液クロマト等
のクロマト法、および、イオン交換法では、樹脂の吸着
により収率が大きく低下し、かかる樹脂の再生には困難
を極めていた。
【0003】一方、従来の電気透析は電位差を駆動力と
してイオンを移動するので、イオン濃度が低くなると、
電流効率が悪くなり、脱塩水濃度は数百ppmが限界で
あった。そのため、脱塩室にイオン交換樹脂を充填し、
電流効率を上げる方法が提案された(Kollsman
米国特許2815320号)。当該提案では、膜やイ
オン交換樹脂へのスケール付着など問題点が多かった。
しかし、近年における膜の性能向上、前処理方法の進
歩、複雑な再生設備を必要としない脱塩装置への産業界
からの要求、および、省資源・省エネルギー化の要求な
どを背景として、電気再生式脱塩装置が注目され、初期
の電気再生式脱塩装置を改良したものが提案され(ミリ
ポアコーポレーション 米国特許4632745号)、
市販されている。
【0004】近年における電気再生式脱塩装置は、2枚
のイオン交換膜で仕切られた脱塩室にカチオン交換樹脂
とアニオン交換樹脂が混合して充填されている。イオン
交換樹脂は直径が0.4〜0.6mmの真球であるた
め、これを脱塩室に均一充填したセルを何層もフィルタ
ープレス状に重ねて行くことは、製造工程上困難を極め
る。例えば、フレーム端部からイオン交換樹脂やその粉
砕した破片がリークしたりすると脱塩水の純度が低下す
る。また、差圧の上昇が大きいので、流量を大きく取れ
ない。イオン交換樹脂を充填する最も大きな理由は、イ
オンの移動を容易にするためなので、両イオン交換樹脂
が分離や偏在などすると、イオン移動の通路が少なくな
り、所定の純度が得られなくなる可能性もある。しか
し、カチオンおよびアニオン両交換樹脂を均一に分散さ
せることは、実際上極めて難しい。
【0005】このような問題点を解決するため、放射線
グラフト重合を利用して製造したイオン交換体を充填し
た電気再生式脱塩装置が提案された(特開平5−647
26)。この提案は放射線グラフト重合を利用して製造
したイオン交換体、特にイオン交換繊維を脱塩室に充填
したものであり、イオン交換樹脂を充填することにより
生じていた種々の問題点が解消し、安定した水質を長期
間にわたり維持できる電力消費量の小さな電気再生式脱
塩装置となった。
【0006】ところが、当該電気再生式脱塩装置におい
ても、イオン交換繊維又は不織布(以下、単に「イオン
交換繊維」という場合がある。)の充填量が少ないと、
繊維が圧密により変形し被処理水の偏流を生じるため、
処理水質の低下を招いた。また、イオン交換繊維の充填
量が多いと、圧力損失の上昇が大きく、漏水が起こる場
合があった。一方、被処理水の偏流や圧力損失の上昇
は、脱塩水の収率低下につながる。特に、医薬品製造等
の分野においては、製造品の単位容量あたりの単価が極
めて高く、最終脱塩工程におけるわずかな収率低下をも
無視することができないものであり、収率のより一層の
向上が望まれていた。
【0007】また、当該電気再生式脱塩装置において用
いているイオン交換繊維は、被処理水がカチオン交換繊
維とアニオン交換繊維とに何回も接触するよう、両繊維
を混ぜたり、両繊維束を縦横に織ったり、また不織布に
千鳥格子状に両イオン交換基を導入したものを用いてい
る。あるいは、両イオン交換繊維(又は不織布)を脱塩
室に充填する際、脱塩室の内部を多数の小室に区分し、
カチオン交換繊維を充填した区画とアニオン交換繊維を
充填した区画に次々と被処理水を通水していた。しかし
ながら、このようなイオン交換繊維を製造したり、小室
に分けることは実験室的には可能であるが、大量生産や
実機制作を考慮すると構造が煩雑であり問題点が多すぎ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、より簡単なシステムで、モジュール内の電気密度を
高くして脱塩処理の高効率化を図り、かつ、モジュール
内の圧力損失を低くすることにより、脱塩水の収率向上
を達成し、特に高純度の脱塩水を得るための工程の短縮
化を図ることが可能な電気再生式脱塩モジュールおよび
これを用いた電気再生式脱塩装置を提供することにあ
る。
【0009】また本発明の目的は、電気連続再生による
イオン交換膜のイオン吸着を防止し、安定した水質、低
い圧力損失、および良好な電気特性を長期間にわたり維
持でき、小容量から大容量まで処理可能で、さらに維持
管理が容易な電気再生式脱塩モジュールおよびこれを用
いた電気再生式脱塩装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、以下の本発
明により達成される。すなわち本発明は、少なくとも一
組の陽イオン交換膜と陰イオン交換膜とを対向させて配
置し、陽イオン交換膜と陰イオン交換膜との間隙に被処
理水用の通路が形成され、陽イオン交換膜および陰イオ
ン交換膜の外側に電極を配してなる電気再生式脱塩モジ
ュールであって、前記被処理水が被処理水用の通路を流
れる際に陽イオン交換膜または陰イオン交換膜によりイ
オン交換処理される電気再生式脱塩モジュールにおい
て、被処理水用の通路に、被処理水の進行方向に対して
略平行であって、かつ、陽イオン交換膜と陰イオン交換
膜とを橋渡しする形態で、さらに陽イオン交換膜および
/または陰イオン交換膜を少なくとも1つ配することを
特徴とする電気再生式脱塩モジュールである。
【0011】上記本発明によれば、対向する陽イオン交
換膜と陰イオン交換膜との間隙にさらに形成される陽イ
オン交換膜および/または陰イオン交換膜が、被処理水
の進行方向に対して略平行に配されるため、これらイオ
ン交換膜自体、必要に応じて配されるスペーサー、およ
び、イオン交換膜自体同士または必要に応じて配される
前記スペーサーとの間隙がすべて被処理水の通過する経
路となり、被処理水用の通路が十分に確保され、被処理
水の進行を妨げることなく、モジュール内の圧力損失を
大幅に低減することができ、さらに被処理水の偏流(チ
ャネリング)を防止することができる。
【0012】また上記本発明によれば、前記被処理水用
の通路に配される陽イオン交換膜および/または陰イオ
ン交換膜が、対向する陽イオン交換膜と陰イオン交換膜
とを橋渡しする形態で配されるため、被処理水用の通路
における電気密度が高まり、脱塩処理の高効率化を達成
することができる。
【0013】さらに、上記本発明の構成は構造が単純で
あるため、製造が容易でかつ低コストであり、モジュー
ル内を洗浄するのが容易で、ファウリングが少ないもの
となる。
【0014】ここで、本発明において「陽イオン交換膜
と陰イオン交換膜とを橋渡しする形態」とは、対向する
両イオン交換膜の間に新たに配される他のイオン交換膜
が、その両端で対向する両イオン交換膜と接触している
か、あるいは電気化学的に接触しているに等しい状態で
近接している形態を指す。従って、新たに配される他の
イオン交換膜は、被処理水用の通路における電流密度を
向上させることが目的であるので、必ずしも対向する両
イオン交換膜と物理的に接触していなければならない性
質のものではなく、ある程度の空隙を有していても何ら
問題ない。
【0015】本発明において、被処理水用の通路に新た
に配される陽イオン交換膜および陰イオン交換膜は、電
流密度向上効果をより一層高めるべく、それぞれ複数配
されてなることが好ましい。
【0016】本発明においては、対向する陽イオン交換
膜および陰イオン交換膜と、被処理水用の通路に新たに
配される陽イオン交換膜および/または陰イオン交換膜
とが、略垂直に位置するように配置されることが、新た
に配される両イオン交換膜の充填効率の観点より好まし
い。
【0017】本発明においては、電流密度向上効果をよ
り一層高め、被処理水用の通路全域に渡って均一かつ良
好な脱塩効率を達成するとともに、被処理水の偏流(チ
ャネリング)をより有効に防止すべく、被処理水用の通
路に新たに配される陽イオン交換膜および陰イオン交換
膜は、交互に配されてなることが好ましい。
【0018】本発明においては、被処理の通過する経路
をより一層十分なものとし、モジュール内の圧力損失を
さらに大幅に低減すべく、被処理水用の通路に配される
陽イオン交換膜および/または陰イオン交換膜が、それ
ぞれスペーサーを介して配されてなることが好ましい。
スペーサーを介することとすれば、被処理水の乱流効果
を促進させ、イオンの拡散速度を上昇させることができ
る。
【0019】さらに本発明においては、処理水量の大幅
アップを企図して、対向配置される陽イオン交換膜と陰
イオン交換膜とを二組以上配し、その二組以上の対向配
置された陽イオン交換膜と陰イオン交換膜とのさらに外
側に電極を配することが好ましい。
【0020】そして、上記本発明の電気再生式脱塩モジ
ュールを用いてなる電気再生式脱塩装置によれば、脱塩
水の収率が極めて高く、特に高純度の脱塩水を得るため
の工程の短縮化を図ることが可能であり、電気連続再生
によるイオン交換膜のイオン吸着を防止し、安定した水
質、低い圧力損失、および良好な電気特性を長期間にわ
たり維持でき、小容量から大容量まで処理可能で、さら
に維持管理が容易となる。
【0021】なお、本発明とほぼ同一の目的で、特開平
7−100391号公報および特開平9−99221号
公報に記載の提案がなされている。特開平7−1003
91号公報に記載の提案は、カチオン交換不織布とアニ
オン交換不織布との間にプラスチック製網を介在させて
脱塩室(被処理水用の通路)に充填したものである。こ
れにより、被処理水はイオン交換繊維層の中を通過させ
る必要がなくなり、圧力損失の低下、イオン交換繊維製
造の簡略化、装置の簡素化などが可能とされているが、
当該提案においても、本発明ほど被処理水用の通路を確
保することができず圧力損失低減効果は十分でなく、ま
た、絶縁体であるプラスチック製網の存在より被処理水
用の通路における電気密度向上効果も十分とはいえな
い。
【0022】一方、特開平9−99221号公報に記載
の提案は、イオン交換体を脱塩室に充填した電気再生式
脱塩装置であって、前記イオン交換体が繊維の集合体で
ある不織布であり、かつカチオン交換体とアニオン交換
体を向い合わせて配置し、その間(被処理水用の通路)
に空隙性材料を介在させたものである。しかし、空隙性
材料を被処理水用の通路に存在させると、結局被処理水
用の通路を狭める結果となり、被処理水の偏流(チャネ
リング)を生じ、また圧力損失の上昇を招く。さらに、
用いるイオン交換体が放射線グラフト重合といった特殊
な技術を用いたものであり、本発明のように一般のイオ
ン交換膜を用いて簡単に上記高性能を達し得る構成と
は、明らかに異なるものである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態を挙げ
て詳細に説明する。図1に、本発明の第1の実施の形態
である電気再生式脱塩モジュール10の概略斜視図を示
す。図1においては、電気再生式脱塩モジュール10の
断面構成を明らかにするため、矢印X部を切り欠いてい
る。
【0024】図1において16aは陰イオン交換膜、1
6bは陽イオン交換膜を表し、両者は対向して配置さ
れ、両者間に脱塩室(被処理水用の通路)Aが形成され
ている。陰イオン交換膜16aの外側には、スペーサー
14aを介して電極12bが配され、また、陽イオン交
換膜16bの外側には、スペーサー14bを介して電極
12aが配され、電極12aおよび12bは、それぞれ
陽極および陰極となる。また、スペーサー14aおよび
その両面に形成される空隙が陽極室Bを形成し、スペー
サー14bおよびその両面に形成される空隙が陰極室C
を形成する。
【0025】一般の電気再生式脱塩モジュールは、以上
の構成よりなり、必要に応じて脱塩室Aの部分にイオン
交換樹脂や、その他充填材等が充填される。そして、矢
印Y側から脱塩室Aに流入した被処理水が脱塩室A内を
流れる際に、電極12a,12b間に印加される電圧の
力を借りて、陰イオン交換膜16aまたは陽イオン交換
膜16bによりイオン交換処理される。すなわち、被処
理水中のアニオンは陽極である電極12bに引き寄せら
れ、陰イオン交換膜16aを透過して陽極室Bに流れ込
み、被処理水中のカチオンは陰極である電極12aに引
き寄せられ、陽イオン交換膜16bを透過して陰極室C
に流れ込む。このようにして、被処理水は、脱塩室A内
を矢印Y側から矢印Z側へ通過する際に脱塩処理がなさ
れ、最終的には、脱塩室Aからは脱塩水が、陽極室Bお
よび陰極室Cからはそれぞれのイオンの濃縮水が流れ出
す。
【0026】第1の実施の形態においては、脱塩室Aに
は、被処理水の進行方向(すなわち矢印YおよびZ方
向)に対して略平行であって、かつ、陽イオン交換膜1
6bと陰イオン交換膜16aとを橋渡しする形態で、さ
らに複数の陽イオン交換膜18bおよび複数の陰イオン
交換膜18aが交互に、それぞれスペーサー19を介し
て配されている。特に第1の実施の形態においては、複
数の陽イオン交換膜18bおよび陰イオン交換膜18a
は、陽イオン交換膜16bおよび陰イオン交換膜16a
と略垂直に位置するように配されている。
【0027】かかる構成からなる第1の実施の形態の電
気再生式脱塩モジュール10は、 陽イオン交換膜18bおよび陰イオン交換膜18a自
体、 スペーサー19、および、 陽イオン交換膜18bまたは陰イオン交換膜18aと
スペーサー19との間隙、 がすべて被処理水の通過する経路となり、被処理水用の
通路が十分に確保され、被処理水の進行を妨げる障壁が
ほとんど存在せず、モジュール内の圧力損失を大幅に低
減することができ、さらに被処理水の偏流(チャネリン
グ)を防止することができる。特に陽イオン交換膜18
bと陰イオン交換膜18aとが複数交互に配されている
ため、電流密度向上効果が一層高いものとなり、また、
被処理水の偏流(チャネリング)が効果的に防止され
る。
【0028】また、陽イオン交換膜18bと陰イオン交
換膜18aとが、略垂直に位置しているため、陽イオン
交換膜18bおよび陰イオン交換膜18aの充填効率が
高い。
【0029】なお、第1の実施の形態においては、複数
の陽イオン交換膜18bおよび複数の陰イオン交換膜1
8aを脱塩室Aに配したが、本発明は陽イオン交換膜1
8bおよび/または陰イオン交換膜18aを少なくとも
1つ脱塩室Aに配することとすれば、一定の効果が期待
できる。
【0030】また、第1の実施の形態においては、複数
の陽イオン交換膜18bおよび複数の陰イオン交換膜1
8aが交互に配される形態としたが、本発明は、必ずし
も両者を交互に配しなければならないものではなく、い
ずれかのイオン交換膜が連続する箇所があっても、十分
な効果が期待できる。勿論、交互に配することが、チャ
ネリング防止の観点からは有利である。
【0031】また、第1の実施の形態においては、陽イ
オン交換膜18bおよび陰イオン交換膜18aは、陽イ
オン交換膜16bおよび陰イオン交換膜16aに対し略
垂直に位置するように配されている形態としたが、両者
が斜めに位置するように配されたり、陽イオン交換膜1
8bおよび陰イオン交換膜18aがたわんだ形状で配さ
れていても、本発明の効果は十分に期待できる。ここ
で、本発明において「略垂直に位置」とは、正確に90
°に位置している場合の他、90°に位置しているに等
しい場合、具体的には70〜90°に位置している場合
を含む概念とする。なお、80〜90°に位置すること
が好ましい。
【0032】さらに、第1の実施の形態においては、陽
イオン交換膜18bと陰イオン交換膜18aとの間に、
それぞれスペーサー19を介したが、スペーサー19は
必須ではない。ただし、スペーサー19を介さない場合
には陽イオン交換膜18bと陰イオン交換膜18aとが
接触しないことが好ましい。また、第1の実施の形態に
おいては、積層状態に配された陽イオン交換膜18b、
陰イオン交換膜18aおよびスペーサー19に関し、そ
の両端(図1における最上部および最下部)がスペーサ
ー19となるように配されているが、両端の少なくとも
一方が陽イオン交換膜18bあるいは陰イオン交換膜1
8aとなっていても何ら問題ない。
【0033】第1の実施の形態において陽・陰各イオン
交換膜は、対向配置させる一組の陽イオン交換膜16b
および陰イオン交換膜16aと、脱塩室Aに配される陽
イオン交換膜18bおよび陰イオン交換膜18aと、が
あるが、それぞれの陽・陰各イオン交換膜は基本的に同
一のものである。ただし、両者を別の陽・陰各イオン交
換膜とすることも差し支えない。
【0034】第1の実施の形態において、電気再生式脱
塩モジュール10全体の大きさとしては、特に限定され
るものではなく、使用目的、目標とする脱塩性能、装置
条件等により適宜設定することができる。例えば、図1
中の矢印YおよびZ方向の長さとしては、長くすればす
るほど1回の脱塩処理でより高い脱塩効果が期待できる
のに反し、あまりに長くすれば製造適性が低下するほ
か、本発明によってもなお圧力損失の上昇を招く。ま
た、陽イオン交換膜18b、陰イオン交換膜18aおよ
びスペーサー19の積層方向(図1中の上下方向)の高
さとしては、高くすればするほど1回の脱塩処理で処理
可能な処理液量が向上、すなわち処理能力がアップする
が、あまりに高くすれば製造適性が低下するほか、本発
明によってもなお被処理水の偏流(チャネリング)を生
じる。ただし、本発明によれば、かかる大型化による不
具合も、従来のものに比べ大幅に低減させることができ
る。
【0035】脱塩室Aの幅(陰イオン交換膜16aと陽
イオン交換膜16bとの間隔)は、第1の実施の形態に
おいては約3mmとしたが、モジュール内の電流密度を
高め、かつ、被処理水の流路を確保すべく、1〜6mm
程度の範囲が好ましく、より好ましくは2〜4mm程度
の範囲である。脱塩室Aに配されるスペーサー19とし
ては、特に制限はないが、0.3〜1.5mm程度の範
囲の厚みのもので、乱流促進効果の高いものが好まし
い。
【0036】陽極室Bの幅(陰イオン交換膜16aと電
極12bとの間隔)、および、陰極室Cの幅(陽イオン
交換膜16bと電極12aとの間隔)は、特に限定され
るものではないが、脱塩処理による陽・陰各イオンを含
む液の流路を十分に確保しつつモジュール内の電流密度
低下を防止する観点より、0.2〜1.0mm程度の範
囲が好ましく、より好ましくは0.3〜0.5mm程度
の範囲である。
【0037】脱塩室Aに配される、陽イオン交換膜18
b、陰イオン交換膜18aおよびスペーサー19の充填
密度としては、大きければ大きいほどモジュール内の電
流密度向上の観点からは好ましいが、あまりに充填しす
ぎると圧力損失の上昇を招くこととなる。従って、該充
填密度としては、それぞれの間に若干の空隙が生ずる程
度で問題ない。
【0038】図2に第2の実施の形態である本発明の電
気再生式脱塩モジュール20の概略斜視図を示す。図2
において、22aおよび22bは電極、24a、24b
および29はスペーサー、26aは陰イオン交換膜、2
6bは陽イオン交換膜、28aは陰イオン交換膜、28
bは陽イオン交換膜をそれぞれ表し、各部材は第1の実
施の形態における対応する各部材と基本的に同一の機能
を有するものである。
【0039】第2の実施の形態においては、対向する陰
イオン交換膜26aおよび陽イオン交換膜26bと、そ
の間に配される陰イオン交換膜28a、陽イオン交換膜
28bおよびスペーサー29と、からなるセル(以下、
単に「セル」という場合がある。)が3つ、各セル同士
の陽イオン交換膜26bと陰イオン交換膜26aとが隣
り合うように、スペーサー24c,24dを介して平行
に積層状態で配されている。そして各セルには、陰イオ
ン交換膜26aおよび陽イオン交換膜26bの間隙(約
3mm)に、脱塩室(被処理水用の通路)A1、A2お
よびA3が形成されている。さらに、各セル間のスペー
サー24c,24d、およびそれらと陰イオン交換膜2
6aまたは陽イオン交換膜26bとの間隙からなる濃縮
室D1およびD2が形成される。
【0040】第2の実施の形態である電気再生式脱塩モ
ジュール20においては、矢印Y側から脱塩室A1、A
2およびA3にそれぞれ流入した被処理水が脱塩室A
1、A2およびA3内を流れる際に、電極22a,22
b間に印加される電圧の力を借りて、陰イオン交換膜2
6aまたは陽イオン交換膜26bによりイオン交換処理
される。すなわち、被処理水中のアニオンは陽極である
電極22bに引き寄せられ、陰イオン交換膜26aを透
過し、被処理水中のカチオンは陰極である電極22aに
引き寄せられ、陽イオン交換膜26bを透過する。
【0041】このとき、脱塩室A1の陰イオン交換膜2
6a側および脱塩室A3の陽イオン交換膜26b側で
は、第1の実施の形態同様、両イオン交換膜26a,2
6bを透過したアニオン・カチオンの両イオンは、それ
ぞれ陽極室Bおよび陰極室Cに流れ込むが、前記各セル
間に存在する濃縮室D1およびD2では、隣接する陰イ
オン交換膜26aおよび陽イオン交換膜26bからアニ
オン・カチオンの両イオンが流れ込み、被処理水の濃縮
液が調製される。
【0042】かかる構成からなる第2の実施の形態の電
気再生式脱塩モジュール20は、前記第1の実施の形態
の電気再生式脱塩モジュール10と同様の効果を有する
ほか、処理水量の大幅アップを達成することができる。
【0043】上記第2の実施の形態では、対向する陰イ
オン交換膜26aおよび陽イオン交換膜26bと、その
間に配される陰イオン交換膜28a、陽イオン交換膜2
8bおよびスペーサー29と、からなるセルが3つの場
合において説明したが、該セルが2つであっても第1の
実施の形態の場合に比べれば十分に処理水量のアップを
達成することができ、また、更なる処理水量のアップを
企図する場合には、前記セルを4つ以上とすることもで
きる。なお、第2の実施の形態における全体の大きさ、
各部材の配置の考え方等は、第1の実施の形態における
場合と同様である。
【0044】次に、本発明において用いることができる
各材料について、詳細に説明する。本発明において用い
られる陽・陰各イオン交換膜は、一般にイオン交換膜と
して各種産業で用いられているものをいずれも選択して
使用することができる。勿論、イオン交換能の高いもの
等高性能のイオン交換膜を用いることが、各種性能向上
の観点より好ましいが、いずれのイオン交換膜を用いた
場合であっても、本発明の効果は十分に期待できる。
【0045】本発明において用いることが可能な陽・陰
各イオン交換膜として、市販品としては、例えば、
(株)トクヤマ製のネオセプタ(登録商標)、旭化成工
業(株)製アシプレックス(登録商標)等を挙げること
ができる。これらの中でも、陽・陰各イオン交換膜の厚
みとして、0.1〜1mmの範囲のものが、製造適性お
よび被処理水の流路確保の観点より好ましく、より好ま
しくは0.1mm〜0.5mmの範囲のものである。
【0046】本発明において好ましく用いられるスペー
サーとしては、化学的に安定なものであって、所定の厚
みを持ち乱流促進効果の高いものが好ましい。具体的な
材質としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロ
ンなどの合成樹脂が挙げられる。
【0047】本発明においては、電極の材質は特に限定
されず、従来より電極材料として用いられている各種導
電性材料等、例えば鉄、銅、金、白金、銀、ステンレ
ス、チタン等から、その目的に応じて選択可能である。
また、電極には、被処理液による腐食を防止すべく、公
知の保護層を形成しておくこともできる。
【0048】次に、上記本発明の電気再生式脱塩モジュ
ールを用いてなる電気再生式脱塩装置について説明す
る。上記本発明の電気再生式脱塩モジュールは、例えば
図3に示す形態で脱塩ユニット40として電気再生式脱
塩装置に組み込まれて使用される。
【0049】図3において、38は脱塩ユニットケース
であり、内部に被処理水が流れるための空洞36a,b
が形成されている。空洞36a,bの中央には電気再生
式脱塩モジュール30が配され、被処理水注入口32か
ら空洞36aに注入された被処理水は、電気再生式脱塩
モジュール30内を通過し、処理水排出口34から排出
される。電気再生式脱塩モジュール30は、本例におい
ては前記第1の実施の形態と同形状のものを用いてい
る。
【0050】なお、電気再生式脱塩モジュール30内を
通過した被処理水は、脱塩室からは脱塩水として、陽極
室および陰極室からはそれぞれのイオンの濃縮水として
流れ出す。従って、本来脱塩ユニットはこれら各液を分
液して取り出す構成となっているが、図3においては図
面の簡略化の観点より、空洞36bおよび処理水排出口
34についてのかかる構成は、図面上省略されている。
【0051】電気再生式脱塩モジュール30の両面に配
された電極に所定の電圧を印加しつつ、脱塩ユニット4
0の被処理水注入口32から被処理水を注入すると、処
理水排出口34から、脱塩水および濃縮水となって排出
される。原理的には、このような構成で電気再生式脱塩
装置は構成される。
【0052】印加する電圧としては、陰極側の電極(隣
接するイオン交換膜が陽イオン交換膜となる電極)に
負、陽極側の電極(隣接するイオン交換膜が陰イオン交
換膜となる電極)に正となるように、直流電圧を印加す
る。印加する直流電圧の大きさとしては、対向する両イ
オン交換膜の表面積および間隙、被処理水の流量および
水質等により、適宜設定すればよいが、通常1セルペア
(1組のセル)当たり1〜20V程度である。
【0053】電気再生式脱塩装置においては、所望とす
る処理能力、被処理水の種類・濃度、所望とする処理後
の液の水質、印加電圧、装置の大きさ等を勘案して、上
記脱塩ユニットを複数有するものとしたり、処理後の脱
塩水を再度被処理水として脱塩処理に供し、所望の水質
になるまで繰り返し脱塩処理を行う閉塞系とすることも
可能である。
【0054】
【実施例】以下本発明を、実施例を挙げてより詳細に説
明する。 [実施例1] 1.電気再生式脱塩モジュールX 図2に示す電気再生式脱塩モジュール(ただし、セルの
数は2つ。従って、対応するセルが1つないほか、脱塩
室A3、濃縮室D2、およびスペーサー24dもな
い。)を用意した。なお、当該電気再生式脱塩モジュー
ルXの各部材の条件は、以下の通りである。
【0055】・陽イオン交換膜26bおよび陽イオン交
換膜28bとしては、強酸性陽イオン交換膜を用いた。 ・陰イオン交換膜26aおよび陰イオン交換膜28aと
しては、強塩基性陰イオン交換膜を用いた。 ・スペーサー24a,24b,24cおよび29:0.
33mmポリプロピレン製。 ・電極22a:ステンレス電極。 ・電極22b:白金黒付白金電極。 ・陽イオン交換膜26b、陰イオン交換膜26a、スペ
ーサー24a,24b,24c、電極22aおよび22
bの大きさ:250×100(mm) ・陽イオン交換膜28b、陰イオン交換膜28a、およ
びスペーサー29の大きさ:3×100(mm) ・陽イオン交換膜28bおよび陰イオン交換膜28aの
枚数:100枚/セル
【0056】2.被処理水 NaCl:10gを脱イオン水(電気伝導度1.0μS
/cm)に希釈して1000mlとし、これを被処理水
Aとした。また、グルコース30gおよびグルコン酸ナ
トリウム30gを脱イオン水(電気伝導度1.0μS/
cm)に希釈して1000mlとし、これを被処理水B
とした。さらに、脱イオン水(電気伝導度1.0μS/
cm)により希釈したエタノール5重量%溶液に、硫酸
ナトリウム45gおよび酢酸ナトリウム15gを溶解さ
せて1000mlとし、これを被処理水Cとした。
【0057】3.脱塩テスト [被処理水A]前記電気再生式脱塩モジュールXを閉塞
系の電気再生式脱塩装置に組み込み、前記被処理水Aを
1000ml投入し、印加電圧が7.5V/CP(C
P:セルペア)となるように直流電圧を電極に印加しつ
つNaClの脱塩テストを行った。脱塩テストは、前記
被処理水Aを閉塞系の電気再生式脱塩装置内に循環さ
せ、脱塩水の濃度が100μS/cmになるまでの時間
を測定し、該測定値から、処理液量/対向するイオン交
換膜の面積/処理時間により計算される処理能力(リッ
トル/m2/Hr)を求めることにより、行った。その
結果、処理能力は12.0リットル/m2/Hrであ
り、本発明の電気再生式脱塩モジュールである実施例1
は、NaClの脱塩に際し、極めて高処理能力であるこ
とがわかる。
【0058】[被処理水B]投入した被処理水を前記被
処理水B:750mlとし、印加電圧を3.8V/CP
としたことを除いては、被処理水Aの場合と同様にし
て、グルコン酸ナトリウムの脱塩テストを行った。その
結果、処理能力は19.6リットル/m2/Hrであ
り、本発明の電気再生式脱塩モジュールである実施例1
は、グルコン酸ナトリウムの脱塩に際し、極めて高処理
能力であることがわかる。
【0059】[被処理水C]投入した被処理水を前記被
処理水C:800mlとし、印加電圧を8.0V/CP
としたことを除いては、被処理水Aの場合と同様にし
て、硫酸ナトリウムおよび酢酸ナトリウムの脱塩テスト
を行った。その結果、処理能力は10.7リットル/m
2/Hrであり、本発明の電気再生式脱塩モジュールで
ある実施例1は、硫酸ナトリウムおよび酢酸ナトリウム
の脱塩に際し、極めて高処理能力であることがわかる。
【0060】[比較例1] 1.電気再生式脱塩モジュールY 実施例1における電気再生式脱塩モジュールXの作製に
おいて、脱塩室A1およびA2に「陽イオン交換膜26
b、陰イオン交換膜26a、およびスペーサー29」を
配する代わりに、陽イオン交換樹脂および陰イオン交換
樹脂をそれぞれ約20g均一混合した上で、均一に充填
したものを電気再生式脱塩モジュールYとした。
【0061】2.脱塩テスト 上記電気再生式脱塩モジュールYについて、実施例1と
同様にして脱塩テストを行った。その結果処理能力は、
被処理水Aでは7.3リットル/m2/Hr、被処理水
Bでは9.3リットル/m2/Hr、被処理水Cでは
5.2リットル/m2/Hrであり、本発明の電気再生
式脱塩モジュールに比べ、いずれの被処理水においても
大幅に処理能力が劣っていた。
【0062】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、よ
り簡単なシステムで、モジュール内の電気密度を高くし
て脱塩処理の高効率化を図り、かつ、モジュール内の圧
力損失を低くすることにより、脱塩水の収率向上を達成
し、特に高純度の脱塩水を得るための工程の短縮化を図
ることが可能な電気再生式脱塩モジュールおよびこれを
用いた電気再生式脱塩装置を提供することができる。
【0063】また本発明によれば、電気連続再生による
イオン交換膜のイオン吸着を防止、安定した水質、低い
圧力損失、および良好な電気特性を長期間にわたり維持
でき、小容量から大容量まで処理可能で、さらに維持管
理が容易な電気再生式脱塩モジュールおよびこれを用い
た電気再生式脱塩装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の一例である電気再生式脱
塩モジュールの概略斜視図である。
【図2】 本発明の実施形態の他の一例である電気再生
式脱塩モジュールの概略斜視図である。
【図3】 本発明の実施形態の一例である電気再生式脱
塩モジュールを組み込んだ脱塩ユニットの概略を示す斜
視図である。
【符号の説明】
10、20、30 電気再生式脱塩モジュール 12a、12b、22a、22b 電極 14a、14b、19、24a、24b、24c、24
d、24d、29 スペーサー 16a、18a、26a、28a 陰イオン交換膜 16b、18b、26b、28b 陽イオン交換膜 32 被処理水注入口 34 処理水排出口 36a、36b 空洞 40 脱塩ユニット A、A1、A2、A3 脱塩室 B 陽極室 C 陰極室 D1、D2 濃縮室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D006 GA17 HA42 JA04B JA04C JA41B JA42C JA44A JA44B KE12P KE17P KE19P KE28P MA03 MA13 MA14 MA31 MC84 PA01 PB12 PC02 PC11 PC41 4D025 AA04 AA09 AB05 BA08 BA09 BA13 BA14 BA25 BB04 DA05 DA06 4D061 DA03 DA08 DB13 EA09 EB13 EB22 EB28 EB30 EB31 FA08 FA09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一組の陽イオン交換膜と陰イ
    オン交換膜とを対向させて配置し、陽イオン交換膜と陰
    イオン交換膜との間隙に被処理水用の通路が形成され、
    陽イオン交換膜および陰イオン交換膜の外側に電極を配
    してなる電気再生式脱塩モジュールであって、前記被処
    理水が被処理水用の通路を流れる際に陽イオン交換膜ま
    たは陰イオン交換膜によりイオン交換処理される電気再
    生式脱塩モジュールにおいて、 被処理水用の通路に、被処理水の進行方向に対して略平
    行であって、かつ、陽イオン交換膜と陰イオン交換膜と
    を橋渡しする形態で、さらに陽イオン交換膜および/ま
    たは陰イオン交換膜を少なくとも1つ配することを特徴
    とする電気再生式脱塩モジュール。
  2. 【請求項2】 被処理水用の通路に、それぞれ複数の陽
    イオン交換膜および陰イオン交換膜が配されてなること
    を特徴とする請求項1に記載の電気再生式脱塩モジュー
    ル。
  3. 【請求項3】 対向する陽イオン交換膜および陰イオン
    交換膜と、被処理水用の通路に配される陽イオン交換膜
    および/または陰イオン交換膜とが、略垂直に位置する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電気再生式
    脱塩モジュール。
  4. 【請求項4】 被処理水用の通路に、陽イオン交換膜と
    陰イオン交換膜とが、交互に配されてなることを特徴と
    する請求項1ないし3のいずれか1に記載の電気再生式
    脱塩モジュール。
  5. 【請求項5】 被処理水用の通路に、陽イオン交換膜お
    よび/または陰イオン交換膜が、それぞれスペーサーを
    介して配されてなることを特徴とする請求項1ないし4
    のいずれか1に記載の電気再生式脱塩モジュール。
  6. 【請求項6】 対向配置される陽イオン交換膜と陰イオ
    ン交換膜とが二組以上配され、その二組以上の対向配置
    された陽イオン交換膜と陰イオン交換膜とのさらに外側
    に電極を配してなることを特徴とする請求項1ないし5
    のいずれか1に記載の電気再生式脱塩モジュール。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか1に記載の
    電気再生式脱塩モジュールを用いてなることを特徴とす
    る電気再生式脱塩装置。
JP11038780A 1999-02-17 1999-02-17 電気再生式脱塩モジュールおよび電気再生式脱塩装置 Withdrawn JP2000237750A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11038780A JP2000237750A (ja) 1999-02-17 1999-02-17 電気再生式脱塩モジュールおよび電気再生式脱塩装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11038780A JP2000237750A (ja) 1999-02-17 1999-02-17 電気再生式脱塩モジュールおよび電気再生式脱塩装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000237750A true JP2000237750A (ja) 2000-09-05

Family

ID=12534816

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11038780A Withdrawn JP2000237750A (ja) 1999-02-17 1999-02-17 電気再生式脱塩モジュールおよび電気再生式脱塩装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000237750A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101235887B1 (ko) 2011-06-28 2013-02-21 현대제철 주식회사 전기투석장치 및 이를 이용한 폐수처리장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101235887B1 (ko) 2011-06-28 2013-02-21 현대제철 주식회사 전기투석장치 및 이를 이용한 폐수처리장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3385553B2 (ja) 電気式脱イオン水製造装置及び脱イオン水製造方法
EP1017482B1 (en) Electrochemically assisted ion exchange
EP1140358B1 (en) Method and apparatus for electrodeionization of water using mixed bed and single phase ion exchange materials in diluting compartments
US5316637A (en) Electrodeionization apparatus
CN101454067B (zh) 电去离子系统中用于偏移电流分布的方法和设备
JP2865389B2 (ja) 電気式脱イオン水製造装置とそれに用いる枠体
JP4303242B2 (ja) 電気式脱塩モジュール及び該モジュールを備えた装置
WO1999020567A1 (fr) Appareil permettant de produire electriquement de l'eau desionisee
JP3721883B2 (ja) 電気脱イオン装置
AU2013356701A1 (en) Electrochemical separation systems and methods
JP4400218B2 (ja) 電気式脱イオン装置及び脱イオン方法
JP5015990B2 (ja) 電気式脱イオン水製造装置
JP3305139B2 (ja) 電気脱イオン法による脱イオン水の製造方法
JP4609924B2 (ja) 電気式脱イオン水製造装置
WO1997046491A1 (fr) Procede de production d'eau deionisee par une technique de deionisation electrique
JPH11192491A (ja) 電気式脱イオン水製造装置
JP4819026B2 (ja) 電気式脱イオン水製造装置および脱イオン水製造方法
JP4597388B2 (ja) 電気式脱イオン水製造装置及び脱イオン水の製造方法
JP2001259646A (ja) 電気式脱イオン水製造装置
CN217173487U (zh) 超纯水一体内置系统
US8529759B2 (en) Electric deionized water production apparatus
JP2003145164A (ja) 電気式脱イオン水製造装置及び脱イオン水の製造方法
JP2000237750A (ja) 電気再生式脱塩モジュールおよび電気再生式脱塩装置
CN111615497B (zh) 用于生产去离子水的电去离子装置
JPH05277344A (ja) 電気透析装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060509