JP2000236619A - 電力ケーブル用接続部 - Google Patents
電力ケーブル用接続部Info
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- JP2000236619A JP2000236619A JP11035390A JP3539099A JP2000236619A JP 2000236619 A JP2000236619 A JP 2000236619A JP 11035390 A JP11035390 A JP 11035390A JP 3539099 A JP3539099 A JP 3539099A JP 2000236619 A JP2000236619 A JP 2000236619A
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- Japan
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- oil
- power cable
- joint
- silicone oil
- low voltage
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電力ケーブルの接続部を構成するエポキシユ
ニットや、ゴムのストレスリリーフコーンなどの成型品
による接合面、すなわち、成型品同士の界面、成型品と
ケーブル絶縁との界面などに、微少でも空隙を生ずる
と、その空隙を原因とする電気破壊を起こすおそれがあ
る。この空隙に油分を充填させ、その状況を長期間にわ
たって維持し、良好な耐電圧を維持する電力ケーブルの
接続部を得ることを目的とする。 【解決手段】 電力ケーブルの接続部を構成する含
油成型品の低電圧側に、油分の拡散防止層を設けるこ
と。更に、具体的には、電力ケーブルの接続部を構成す
る含油成型品の低電圧側に、比磁化率が1より小さい金
属による油分の拡散防止層を設けること。また、電力ケ
ーブルの接続部を構成する含油成型品の低電圧側に、該
成型品中の油と同じ油を含有するコンパウンド層を設け
ること。
ニットや、ゴムのストレスリリーフコーンなどの成型品
による接合面、すなわち、成型品同士の界面、成型品と
ケーブル絶縁との界面などに、微少でも空隙を生ずる
と、その空隙を原因とする電気破壊を起こすおそれがあ
る。この空隙に油分を充填させ、その状況を長期間にわ
たって維持し、良好な耐電圧を維持する電力ケーブルの
接続部を得ることを目的とする。 【解決手段】 電力ケーブルの接続部を構成する含
油成型品の低電圧側に、油分の拡散防止層を設けるこ
と。更に、具体的には、電力ケーブルの接続部を構成す
る含油成型品の低電圧側に、比磁化率が1より小さい金
属による油分の拡散防止層を設けること。また、電力ケ
ーブルの接続部を構成する含油成型品の低電圧側に、該
成型品中の油と同じ油を含有するコンパウンド層を設け
ること。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力ケーブルの接
続部に関するものである。
続部に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】電力ケーブルの接続部を構成するエポキ
シユニットや、ゴムのストレスリリーフコーンなどの成
型品は、電力ケーブルの高い使用電圧に充分に耐え得る
ように構成する必要がある。特に、接合面、すなわち、
成型品同士の界面、成型品とケーブル絶縁との界面など
に、微少でも空隙を生ずると、その空隙を原因とする電
気破壊を起こすおそれがあり、それを防止するための対
策も種々検討されている。
シユニットや、ゴムのストレスリリーフコーンなどの成
型品は、電力ケーブルの高い使用電圧に充分に耐え得る
ように構成する必要がある。特に、接合面、すなわち、
成型品同士の界面、成型品とケーブル絶縁との界面など
に、微少でも空隙を生ずると、その空隙を原因とする電
気破壊を起こすおそれがあり、それを防止するための対
策も種々検討されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】例えば、この微少な空
隙を埋めるために、界面にシリコーンオイルを塗布する
方法とか、接続部を構成する成型品にシリコーンオイル
を含有させておいて、滲み出てきたシリコーンオイル
で、空隙を充填させる方法などが試みられている。しか
し、これらの方法では、シリコーンオイルが拡散してし
まうと、シリコーンオイルが充填されていた空隙から、
シリコーンオイルが消失し、シリコーンオイルの消失後
の空隙は、電気破壊の原因となるおそれを生じる。
隙を埋めるために、界面にシリコーンオイルを塗布する
方法とか、接続部を構成する成型品にシリコーンオイル
を含有させておいて、滲み出てきたシリコーンオイル
で、空隙を充填させる方法などが試みられている。しか
し、これらの方法では、シリコーンオイルが拡散してし
まうと、シリコーンオイルが充填されていた空隙から、
シリコーンオイルが消失し、シリコーンオイルの消失後
の空隙は、電気破壊の原因となるおそれを生じる。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の問題点
を解消し、長期間にわたって、接続部の耐電圧を良好に
維持することができる電力ケーブルの接続部を提供する
ものであり、その特徴とするところは、電力ケーブルの
接続部を構成する含油成型品の低電圧側に、油分の拡散
防止層を設けたことであり、更に、具体的には、電力ケ
ーブルの接続部を構成する含油成型品の低電圧側に、比
磁化率が1より小さい金属による油分の拡散防止層を設
けたことや、電力ケーブルの接続部を構成する含油成型
品の低電圧側に、該成型品中の油と同じ油を含有するコ
ンパウンド層を設けたことである。
を解消し、長期間にわたって、接続部の耐電圧を良好に
維持することができる電力ケーブルの接続部を提供する
ものであり、その特徴とするところは、電力ケーブルの
接続部を構成する含油成型品の低電圧側に、油分の拡散
防止層を設けたことであり、更に、具体的には、電力ケ
ーブルの接続部を構成する含油成型品の低電圧側に、比
磁化率が1より小さい金属による油分の拡散防止層を設
けたことや、電力ケーブルの接続部を構成する含油成型
品の低電圧側に、該成型品中の油と同じ油を含有するコ
ンパウンド層を設けたことである。
【０００５】
【実施例】図1に本発明の実施例の1例を示し、図に基づ
いて内容を説明する。電力ケーブルを接続する接続部品
の導体に接して設けるエポキシユニット1、として、シ
リコーンオイルを3重量部添加したエポキシ用いた成型
品を使用した。また、ストレスリリーフコーン2にも、
シリコーンオイルを3重量部添加したゴムを用いた成型
品を使用した。次に、エポキシユニット1、ストレスリ
リーフコーン2の低電圧側にアルミニュームテープによ
るシリコーンオイルの拡散防止層4、5をそれぞれ、設け
た。エポキシユニット1の外側に保護ケース3を設け、保
護ケース3とシリコーンオイルの拡散防止層4との空隙に
液状のウレタンを注入し、硬化させ、コンパウンド層6
とした。
いて内容を説明する。電力ケーブルを接続する接続部品
の導体に接して設けるエポキシユニット1、として、シ
リコーンオイルを3重量部添加したエポキシ用いた成型
品を使用した。また、ストレスリリーフコーン2にも、
シリコーンオイルを3重量部添加したゴムを用いた成型
品を使用した。次に、エポキシユニット1、ストレスリ
リーフコーン2の低電圧側にアルミニュームテープによ
るシリコーンオイルの拡散防止層4、5をそれぞれ、設け
た。エポキシユニット1の外側に保護ケース3を設け、保
護ケース3とシリコーンオイルの拡散防止層4との空隙に
液状のウレタンを注入し、硬化させ、コンパウンド層6
とした。
【０００６】このように、構成した電力ケーブルの接続
部は、エポキシユニット1とストレスリリーフコーン2と
の界面や、ストレスリリーフコーン2と絶縁層7との界面
に、たとえ微少な空隙が生じても、シリコーンオイルが
滲み出てきて、この空隙に充填され、接続部の耐電圧
は、良好に維持される。接続部を構成する成型品に添加
しておいてこのような効果が期待できる材料としては、
常温で、液状の種々の材料があり、前記のシリコーンオ
イルの他、ＯＦ油、一般の鉱油、フッソ系の油などが挙
げられる。
部は、エポキシユニット1とストレスリリーフコーン2と
の界面や、ストレスリリーフコーン2と絶縁層7との界面
に、たとえ微少な空隙が生じても、シリコーンオイルが
滲み出てきて、この空隙に充填され、接続部の耐電圧
は、良好に維持される。接続部を構成する成型品に添加
しておいてこのような効果が期待できる材料としては、
常温で、液状の種々の材料があり、前記のシリコーンオ
イルの他、ＯＦ油、一般の鉱油、フッソ系の油などが挙
げられる。
【０００７】そして、本実施例においては、エポキシユ
ニット1、および、ストレスリリーフコーン2の低電圧側
に、それぞれ、アルミニュームテープによるシリコーン
オイルの拡散防止層4、5が設けられているので、あらか
じめ添加したシリコーンオイルの拡散が防止され、従っ
て、微少な空隙からシリコーンオイルが消失することが
長期間にわたって防止され、接続部の良好な耐電圧特性
が維持される。このように、電力ケーブルの接続部を構
成する成型品に、あらかじめ添加された液状物質の拡散
を防止するには、前記の如く、エポキシユニット、スト
レスリリーフコーンの低電圧側にアルミニュームテープ
による油分拡散防止層を設けた方法が有効だが、アルミ
ニューム以外のものでも、鉛、銅などの、比磁化率が1
より小さい金属を油分拡散防止層として、有効に使用で
きる。金属でも、鉄の如く、比磁化率が1より大きいも
のを、油分拡散防止層として使用するのは、接続部の温
度上昇の原因になるため、好ましくない。また、油分拡
散防止層を形成する方法としては、油を透過させにくい
材質のテープを巻きつけるとか縦添えするとかでもよ
く、金属材料を溶射する方法でもよい。
ニット1、および、ストレスリリーフコーン2の低電圧側
に、それぞれ、アルミニュームテープによるシリコーン
オイルの拡散防止層4、5が設けられているので、あらか
じめ添加したシリコーンオイルの拡散が防止され、従っ
て、微少な空隙からシリコーンオイルが消失することが
長期間にわたって防止され、接続部の良好な耐電圧特性
が維持される。このように、電力ケーブルの接続部を構
成する成型品に、あらかじめ添加された液状物質の拡散
を防止するには、前記の如く、エポキシユニット、スト
レスリリーフコーンの低電圧側にアルミニュームテープ
による油分拡散防止層を設けた方法が有効だが、アルミ
ニューム以外のものでも、鉛、銅などの、比磁化率が1
より小さい金属を油分拡散防止層として、有効に使用で
きる。金属でも、鉄の如く、比磁化率が1より大きいも
のを、油分拡散防止層として使用するのは、接続部の温
度上昇の原因になるため、好ましくない。また、油分拡
散防止層を形成する方法としては、油を透過させにくい
材質のテープを巻きつけるとか縦添えするとかでもよ
く、金属材料を溶射する方法でもよい。
【０００8】また、電力ケーブルの接続部を構成する成
型品に、あらかじめ添加された液状物質の拡散を防止す
るには、エポキシユニット、ストレスリリーフコーンの
低電圧側にこれらの成型品にあらかじめ添加した液状物
質とおなじ液状物質を添加したコンパウンド層を設ける
ことも有効である。ちなみに、前記、実施例において、
エポキシユニット1の低電圧側に設けた、アルミニュー
ムテープによる油分拡散防止層4を省略しても、コンパ
ウンド層6を構成するウレタンに、あらかじめ、3重量部
のシリコーンオイルを添加しておけば、このコンパウン
ド層が実質的に、油分拡散防止層となり、やはり、界面
の微少な空隙中の油分の消失が防止され、長期間にわた
って、接続部の良好な耐電圧が維持されることを確認し
た。
型品に、あらかじめ添加された液状物質の拡散を防止す
るには、エポキシユニット、ストレスリリーフコーンの
低電圧側にこれらの成型品にあらかじめ添加した液状物
質とおなじ液状物質を添加したコンパウンド層を設ける
ことも有効である。ちなみに、前記、実施例において、
エポキシユニット1の低電圧側に設けた、アルミニュー
ムテープによる油分拡散防止層4を省略しても、コンパ
ウンド層6を構成するウレタンに、あらかじめ、3重量部
のシリコーンオイルを添加しておけば、このコンパウン
ド層が実質的に、油分拡散防止層となり、やはり、界面
の微少な空隙中の油分の消失が防止され、長期間にわた
って、接続部の良好な耐電圧が維持されることを確認し
た。
【０００9】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電力ケー
ブルの接続部、すなわち、電力ケーブルの接続部を構成
する含油成型品の低電圧側に、油分の拡散防止層を設け
た電力ケーブルの接続部、更に、具体的には、電力ケー
ブルの接続部を構成する含油成型品の低電圧側に、比磁
化率が1より小さい金属による油分の拡散防止層を設け
た電力ケーブルの接続部や、電力ケーブルの接続部を構
成する含油成型品の低電圧側に、該成型品中の油と同じ
油を含有するコンパウンド層を設けた電力ケーブルの接
続部は、接続部を構成する含油成型品中の油分の拡散が
防止され、従って、界面の微少な空隙から油分が消失す
ることが長期間にわたって防止され、接続部の良好な耐
電圧特性が維持される。
ブルの接続部、すなわち、電力ケーブルの接続部を構成
する含油成型品の低電圧側に、油分の拡散防止層を設け
た電力ケーブルの接続部、更に、具体的には、電力ケー
ブルの接続部を構成する含油成型品の低電圧側に、比磁
化率が1より小さい金属による油分の拡散防止層を設け
た電力ケーブルの接続部や、電力ケーブルの接続部を構
成する含油成型品の低電圧側に、該成型品中の油と同じ
油を含有するコンパウンド層を設けた電力ケーブルの接
続部は、接続部を構成する含油成型品中の油分の拡散が
防止され、従って、界面の微少な空隙から油分が消失す
ることが長期間にわたって防止され、接続部の良好な耐
電圧特性が維持される。
【図１】本発明の電力ケーブルの接続部の例を示す。
１ エポキシユニット ２ ストレスリリーフコーン ３ 保護ケース ４ 油分拡散防止層 ５ 油分拡散防止層 ６ コンパウンド層 ７ 絶縁層
Claims (3)
- 【請求項１】 電力ケーブルの接続部を構成する含油成
型品の低電圧側に、油分の拡散防止層を設けたことを特
徴とする電力ケーブルの接続部。 - 【請求項２】 電力ケーブルの接続部を構成する含油成
型品の低電圧側に、比磁化率が1より小さい金属による
油分の拡散防止層を設けたことを特徴とする電力ケーブ
ルの接続部 - 【請求項３】 電力ケーブルの接続部を構成する含油成
型品の低電圧側に、該成型品中の油と同じ油を含有する
コンパウンド層を設けたことを特徴とする電力ケーブル
の接続部
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11035390A JP2000236619A (ja) | 1999-02-15 | 1999-02-15 | 電力ケーブル用接続部 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11035390A JP2000236619A (ja) | 1999-02-15 | 1999-02-15 | 電力ケーブル用接続部 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000236619A true JP2000236619A (ja) | 2000-08-29 |
Family
ID=12440597
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11035390A Pending JP2000236619A (ja) | 1999-02-15 | 1999-02-15 | 電力ケーブル用接続部 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000236619A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1997861A2 (en) | 2007-05-11 | 2008-12-03 | Tyco Electronics UK Limited | Sealing tape |
| EP2012401A2 (en) | 2007-07-05 | 2009-01-07 | Tyco Electronics UK Limited | A cable joint |
| CN102270827A (zh) * | 2010-06-03 | 2011-12-07 | 江苏安靠超高压电缆附件有限公司 | 500kV及500kV以上电力电缆整体预制型接头 |
-
1999
- 1999-02-15 JP JP11035390A patent/JP2000236619A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1997861A2 (en) | 2007-05-11 | 2008-12-03 | Tyco Electronics UK Limited | Sealing tape |
| US7923639B2 (en) | 2007-05-11 | 2011-04-12 | Tyco Electronics Uk Ltd. | Sealing tape |
| EP2012401A2 (en) | 2007-07-05 | 2009-01-07 | Tyco Electronics UK Limited | A cable joint |
| US8163996B2 (en) | 2007-07-05 | 2012-04-24 | Tyco Electronics Uk Ltd | Cable joint |
| CN102270827A (zh) * | 2010-06-03 | 2011-12-07 | 江苏安靠超高压电缆附件有限公司 | 500kV及500kV以上电力电缆整体预制型接头 |
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