JP2000235604A - 生産計画立案装置 - Google Patents

生産計画立案装置

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JP2000235604A
JP2000235604A JP11037399A JP3739999A JP2000235604A JP 2000235604 A JP2000235604 A JP 2000235604A JP 11037399 A JP11037399 A JP 11037399A JP 3739999 A JP3739999 A JP 3739999A JP 2000235604 A JP2000235604 A JP 2000235604A
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amount
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JP11037399A
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Takeshi Ono
剛 小野
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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  • Multi-Process Working Machines And Systems (AREA)
  • General Factory Administration (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 代理店から小売店への売上情報等を加味する
ことにより、市場の荷動きを正確に反映させた最適生産
量の計算を可能とする。 【解決手段】 製造元から1又は複数の代理店を経て小
売店に製品が順次出荷される流通システムに適用される
生産計画立案装置であって、1又は複数の代理店から小
売店に対して出荷された出荷量情報を受信する受信部1
1と、受信した出荷量情報を格納するデータベース12
と、このデータベース12に蓄積された出荷量情報と、
予め設定された製造元での発注点とに基づいて最適生産
量を計算する計算部13とを備え、計算部13は、製造
元での在庫量が発注点以下になったとき、その時点から
所定期間前までの間に1又は複数の代理店から出荷され
た出荷量の合計を最適生産量として計算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製造元から1又は
複数の代理店を経て小売店に製品が順次出荷される流通
システムに適用される、見込み生産方式による生産計画
立案装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の見込み生産における生産計画立案
方法では、いわゆる発注点方式によって品番ごとに生産
量を決定することが多い。つまり、品番ごとに発注点及
び補充点を予め設定しておき、対象品番の在庫量が発注
点を下回ったとき、補充点まで在庫量が達するように生
産量を決定する、という方法である。
【0003】しかし、この方法では、品切れをなくすた
めに、需要の変動(バラツキ)を考慮して発注点と補充
点とを高めに設定する必要がある。一般的に、発注点と
補充点とを高めに設定すると、品切れの発生する確率は
下がるが、平均在庫量は多くなり、在庫回転率が低下す
ることになる。
【0004】一方、製造元では、在庫をできるだけ少な
くしたいので、発注点と補充点とは論理式で導き出され
る値より低めに設定する傾向にある。例えば、特開平5
−28172号公報に記載の適正在庫量算出装置では、
生産割り当て回数を1回増加することによるランニング
在庫量の変化に基づき、最も在庫削減効果の大きい品目
に生産回数を割り当てて各品目ごとの年間生産回数を算
出し、この算出した各品目ごとの年間生産回数に基づい
て、各品目ごとに、生産発注時の在庫量を示す発注点
と、在庫量の上限を示す補充点とを算出することによ
り、在庫量を極小化した発注点と補充点とを設定するよ
うになっている(これを従来技術1という)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術1の方法によって発注点と補充点とを設定して
も、設定時の見込みより需要が多くなると品切れにつな
がり、CS低下や機会損失といった形の悪影響が現れる
といった問題があった。そのため、品切れが発生した品
番は発注点と補充点との再設定をすることになる。一
方、設定時の見込みより需要が少ない場合は過剰在庫と
なるため、同様に発注点と補充点との再設定が必要にな
る。
【0006】このように、適正な在庫を確保しつつ品切
れを起こさないためには、個々の品番の需要の変動をこ
まめにチェックし、再設定を繰り返す必要があった。ま
た、品番が多くなってくると、管理工数上の問題も無視
しがたいものとなる。
【0007】しかも、上記の従来技術1も含め、従来の
生産計画立案方法において、発注点と補充点との設定を
行うための基礎データとして使われるのは、工場内の情
報、例えば在庫量、販売計画、販売実績、顧客からの受
注等の情報であり、特に販売実績については、過去(昨
年、昨月)の実績が使われる。しかしながら、過去のこ
れらの情報では、ライフサイクルの短い製品において
は、現状の市場の荷動きを正確に反映することが難し
く、設定値を決定する際に予測的要素が大きくなるた
め、設定者の経験と勘とによる部分が多くなるといった
問題があった。
【0008】本発明はこのような問題点を解決すべく創
案されたものであって、その目的は、在庫量、販売計
画、販売実績、顧客からの受注等の情報だけでなく、代
理店から小売店への売上情報等を加味することにより、
市場の荷動きを正確に反映させた最適生産量の設定が可
能な生産計画立案装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、製造元から1又は複数の
代理店を経て小売店に製品が順次出荷される流通システ
ムに適用される生産計画立案装置であって、1又は複数
の代理店から小売店に対して出荷された出荷量情報を受
信する受信手段と、受信した出荷量情報をデータベース
として格納する格納手段と、このデータベースに蓄積さ
れた出荷量情報と、予め設定された製造元での発注点と
に基づいて最適生産量を計算する計算手段とを備え、前
記計算手段は、製造元での在庫量が前記発注点以下にな
ったとき、その時点から所定期間前までの間に前記1又
は複数の代理店から出荷された出荷量の合計を最適生産
量として計算することを特徴としている。すなわち、見
込み生産方式における従来の補充点を、製造元での在庫
量が発注点以下になったとき、その時点から所定期間前
までの間に代理店から出荷された出荷量の合計量とし
て、その都度計算することにより、市場の荷動きを正確
に反映させた最適生産量の計算が可能となるものであ
る。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、製造元か
ら1又は複数の代理店を経て小売店に製品が順次出荷さ
れる流通システムに適用される生産計画立案装置であっ
て、1又は複数の代理店から小売店に対して出荷された
出荷量情報とそのときの1又は複数の代理店の在庫量情
報とを受信する受信手段と、受信した出荷量情報及び在
庫量情報をデータベースとして格納する格納手段と、こ
のデータベースに蓄積された出荷量情報及び在庫量情報
と、予め設定された製造元での発注点とに基づいて最適
生産量を計算する計算手段とを備え、前記計算手段は、
前記1又は複数の代理店での在庫量と前記製造元での在
庫量との合計量が前記発注点以下になったとき、その時
点から所定期間前までの間に前記1又は複数の代理店か
ら出荷された出荷量の合計を最適生産量として計算する
ことを特徴としている。すなわち、発注点との比較対象
となる在庫量を、1又は複数の代理店での在庫量と製造
元での在庫量との合計量(流通在庫量)として、流通全
体の在庫量の増減で判断するようにしているので、市場
の荷動きを正確に反映させた最適生産量の計算が可能と
なるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0012】図3は、本発明の生産計画立案装置が適用
される流通システムを概略的に示した説明図である。
【0013】本発明の生産計画立案装置の適用対象とな
る製品の流通システムは、製造元であるメーカ(工場)
Aから1又は複数の代理店B,B・・・に製品を出荷
し、各代理店B,B・・・から1又は複数の小売店C,
C・・・に製品を出荷し、各小売店C,C・・・を通じ
て一般消費者に製品が供給されるシステムとなってい
る。このような製品の流れを、図中実線の矢符で示す。
一方、製品のオーダの流れはこれと全く逆の流れとな
り、図中破線の矢符で示している。
【0014】図2は、図3に示した流通システムを実現
するために構築された通信システムの一例を示してい
る。
【0015】すなわち、小売店C,C・・・への売上情
報を代理店B,B・・・から受信するために、代理店
B,B・・・の端末機B1,B1・・・とメーカAのホ
ストコンピュータA1とをVAN若しくは公衆回線等の
通信網Lで接続している。そして、メーカAのホストコ
ンピュータA1に、本発明の生産計画立案装置1が接続
されている。
【0016】図1は、生産計画立案装置1のシステム構
成を示す機能ブロック図である。この生産計画立案装置
1は、ホストコンピュータA1から代理店B,B・・・
の売上情報(ここでは出荷量情報)を受信する受信部1
1と、受信した出荷量情報を格納するデータ記憶部(デ
ータベース)12と、このデータベース12に蓄積され
た出荷量情報と予め設定されたメーカAでの発注点とに
基づいて最適生産量を計算する計算部13とを備えてい
る。
【0017】代理店B,B・・・では、小売店C,C・
・・への売上情報(出荷量情報)を定期的にメーカAに
送信する。送信するサイクルは、メーカAの生産計画立
案装置1によって生産計画を立案するサイクル(例え
ば、3日サイクル等)に合わせることが望ましい。
【0018】メーカAでは、代理店B,B・・・から受
信した出荷量情報を、生産計画立案時に利用できる状態
でデータベース12に蓄える。このときのデータの項目
は、例えば〔品番〕〔売上数量〕〔売上期間(開始
日)〕〔売上期間(終了日)〕〔代理店コード(名)〕
のようになる。計算部13では、生産計画立案時に、デ
ータベース12に記憶されたデータから、一定期間ごと
に品番別に出荷量(売上数量)を集計し、市場の荷動き
を判断した上で、最適生産量の計算を行う。
【0019】この計算部13での最適生産量の計算方法
について、以下に説明する。代理店B,B・・・は、小
売店C,C・・・からのオーダに基づいて製品を出荷
(売上)する。代理店B,B・・・は製品在庫を持って
オーダに対応している。そして、製品在庫がある一定量
(発注点)以下になると、メーカAに対してオーダを送
信し、在庫補充を行う。代理店B,B・・・では、定期
的に小売店C,C・・・への出荷量情報(売上数量)を
集計して、メーカAに送信する。
【0020】ここで、メーカAの工場の生産サイクルが
週2回(3日サイクル)であるとし、代理店B,B・・
・からメーカAに対して出荷量情報(売上数量)を送信
するサイクルも3日サイクルと仮定する。また、代理店
B,B・・・からメーカAへの発注も週2回(3日サイ
クル)と仮定する。また、代理店B,B・・・からメー
カAに送信するデータ(ファイル)の形式は、上記した
データベース12に蓄えられるときの項目通りである。
【0021】例えば、○○○という代理店の8/31〜
9/2の期間の出荷量情報(売上数量)が表1の場合、
【0022】
【表1】
【0023】メーカAに送信される出荷量情報(数量情
報)は、表2のように集計される。
【0024】
【表2】
【0025】表2のように集計された出荷量情報(売上
数量)が、各代理店B,B・・・からメーカAに対して
送信されてくる。メーカAでは、これらの情報をデータ
ベース12に格納し、生産計画立案時に使用する。その
際、昨年同時期の出荷量情報(売上数量)も参考にした
い場合もあるので、データベース12の容量は2年分程
度あることが望ましい。
【0026】各代理店B,B・・・では、自社の倉庫の
在庫を従来の発注点方式で管理し、メーカAに対して発
注する。ここで、各代理店B,B・・・(以下では、各
代理店を○○○、△△△、◇◇◇の図記号で区別する)
のある品番の在庫推移は、表3〜表5のようになる。
【0027】
【表3】
【0028】
【表4】
【0029】
【表5】
【0030】各表の1行目の数字は3日間を1サイクル
としたサイクル番号、2行目の在庫量はその代理店での
在庫量、3行目の出荷量は小売店への出荷量(売上数
量)であり、これらの数値がメーカAに対して売上情報
として送信される。また、4行目の発注量は発注ロジッ
クにより計算されたメーカAに発注される量、5行目と
6行目はそれぞれ発注点と補充点の設定値である。
【0031】また、代理店○○○の在庫推移である表3
及び代理店△△△の在庫推移である表4では、日々の需
要の変動として、通常期(サイクル番号1〜10)の出
荷量を20、低調期(サイクル番号11〜20)の出荷
量を10、好調期(サイクル番号21〜30)の出荷量
を40としている。また、代理店◇◇◇の在庫推移であ
る表5では、日々の需要の変動として、通常期(サイク
ル番号1〜10)の出荷量を40、低調期(サイクル番
号11〜20)の出荷量を20、好調期(サイクル番号
21〜30)の出荷量を80としている。すなわち、通
常期の各代理店〇〇〇、△△△、◇◇◇の出荷量の合計
は80、低調期の各代理店〇〇〇、△△△、◇◇◇の出
荷量の合計は40、好調期の各代理店〇〇〇、△△△、
◇◇◇の出荷量の合計は160となる。
【0032】また、代理店△△△(表3)は、代理店○
○○(表4)と比較して、出荷量は同じ(20)である
が、補充点の設定が違う(代理店○○○は100、代理
店△△△は150)。また、代理店◇◇◇(表5)は、
前2者と比較して、出荷量が2倍の40であり、発注点
と補充点の設定もそれぞれ違う(発注点=100、補充
点=200)。
【0033】例えば、表3に示す代理店○○○の在庫推
移において、初期在庫量を100とすると、サイクル番
号2での在庫量は、サイクル番号1での出荷量を引いて
80となる。同様にしてサイクル番号3では60、サイ
クル番号4では40と推移する。しかし、サイクル番号
4での在庫量40は発注点(50)を下回っているの
で、この時点でメーカAに対して発注することになる。
そのため、サイクル番号4では、補充点(100)−在
庫量(40)として発注量(60)を計算する。発注さ
れた数量(60)は、次のサイクル番号5で在庫量に加
えられる。ここでの在庫量80は、40+60−20の
計算結果となっている。以後、同様にしてサイクル番号
30までの在庫推移が計算されている。このような在庫
推移の計算は、代理店△△△の在庫推移(表4)及び代
理店◇◇◇の在庫推移(表5)についても同様である。
【0034】次に、上記のような各代理店○○○、△△
△、◇◇◇での在庫推移を用いて、メーカA側で生産計
画を立案する場合の具体例を、従来の生産計画ロジック
(市場の荷動きを考慮しないロジック)と本実施の形態
の生産計画ロジックとに分けて、比較する形で以下に説
明する。
【0035】まず、従来の生産計画ロジックについて説
明する。従来の生産計画ロジックによるメーカAの在庫
推移は表6に示すようになる。
【0036】
【表6】
【0037】表6では、発注点を250、補充点を55
0に設定している。また、表6の出荷量は、各代理店○
○○、△△△、◇◇◇からの発注量の合計になってい
る。例えば、サイクル番号3の出荷量130は、表5の
代理店◇◇◇のサイクル番号3における発注量に相当
し、サイクル番号4の出荷量170は、代理店○○○の
サイクル番号4の発注量60と、代理店△△△のサイク
ル番号4の発注量110との合計に相当している。この
ような従来の生産計画ロジックでサイクル番号30まで
の在庫推移を計算すると、サイクル番号27で品切れが
発生し、50不足してしまう。
【0038】次に、本実施の形態の生産計画ロジックに
ついて説明する。本実施の形態の生産計画ロジックで
は、すでに説明したように、従来の固定的な補充点(5
50)ではなく、新たに得られる最新の情報(各代理店
の出荷量情報)を使用して、その都度生産量を決定して
いる。本実施の形態の生産計画ロジックによるメーカA
の在庫推移を表7に示す。
【0039】
【表7】
【0040】表7では、在庫量が発注点(250)を下
回ると、直近4サイクル分の各代理店の出荷量の合計を
生産するようになっている。ここで、直近4サイクルと
いうのはパラメータであり、期待する生産回数に応じて
調整することが望ましい。具体的には、頻繁に生産した
い場合に小さく、逆に生産回数を減らしたい場合は大き
くする。
【0041】表7の在庫推移では、サイクル番号4で在
庫量(170)が発注点(250)を下回ったので、こ
の時点で直近4サイクル(サイクル番号1〜4)分の各
代理店○○○、△△△、◇◇◇の出荷量の合計320
(=80+80+80+80)を生産することになる。
つまり、通常期であるサイクル番号1〜10までの期間
は、在庫量が発注点を下回ったとき320を生産し、低
調期であるサイクル番号11〜20までの期間は、在庫
量が発注点を下回ったとき原則として160(=40+
40+40+40)を生産し、好調期であるサイクル番
号21〜30までの期間は、在庫量が発注点を下回った
とき原則として640(=160+160+160+1
60)を生産することになる。ただし、サイクル番号2
3のように、直近4サイクルに低調期のサイクルである
サイクル番号20が含まれる場合の生産量の計算は、4
0+160+160+160=520となる。
【0042】このような本実施の形態の生産計画ロジッ
クでサイクル番号30までの在庫推移を計算すると、従
来の生産計画ロジックでは発生していたサイクル番号2
7での品切れが、本実施の形態の生産計画ロジックでは
発生していないことが分かる。
【0043】また、図4は、表6に示す従来の生産計画
ロジックの在庫推移と表7に示す本実施の形態の生産計
画ロジックの在庫推移とを折れ線グラフにして対比して
示した図である。この図4からも分かるように、本実施
の形態の生産計画ロジックでは、低調期(サイクル番号
11〜20)では在庫量が少なく、好調期(サイクル番
号21〜30)では在庫量が多くなり、品切れに対応し
ていることが分かる。
【0044】また、図5は、従来の生産計画ロジックに
よる流通在庫(表6の流通在庫)と本実施の形態の生産
計画ロジックによる流通在庫(表7の流通在庫)とを折
れ線グラフにして対比して示した図である。すなわち、
従来の生産計画ロジックでは、好調期にも係わらず流通
在庫が少なくなっている。このことが品切れの原因にな
っていると考えられる。これに対し、本実施の形態の生
産計画ロジックでは、好調期には流通在庫が多くなって
いる。このように、本実施の形態の生産計画ロジックに
よれば、市場の荷動きに応じて流通在庫の調整、言い換
えれば生産量の最適な調整が行われていることがわか
る。
【0045】また、図6は従来の生産計画ロジックにお
ける生産量のバラツキを示すグラフ、図7は本実施の形
態の生産計画ロジックにおける生産量のバラツキを示す
グラフである。従来の生産計画ロジックでは、サイクル
番号27での品切れ発生時の生産を除き、生産量が30
0〜380の範囲でほぼ一定であるのに対し、本実施の
形態の生産計画ロジックでは、通常期では320、低調
期では160、好調期では520〜640というよう
に、市場の荷動きに合わせて生産量が調整されているこ
とがわかる。これにより、低調期には過剰在庫を少なく
し、好調期には品切れを起こさないように生産量の調整
が自動的に行われている。
【0046】以上の説明は、各代理店から各小売店に出
荷された出荷量のみを考慮した生産計画ロジック(生産
計画の立案方法)であり、請求項1に対応したものであ
るが、以下では、各代理店の在庫量も考慮した生産計画
ロジックについて説明する。この生産計画ロジックは、
請求項2に対応している。
【0047】代理店B,B・・・では、小売店C,C・
・・への売上情報(出荷量情報)を集計し、在庫量情報
とともに、定期的にメーカAに送信する。
【0048】メーカAでは、代理店B,B・・・から受
信した出荷量情報と在庫量情報とを、生産計画立案時に
利用できる状態でデータベース12に蓄える。このとき
のデータの項目は、出荷量情報については例えば〔品
番〕〔売上数量〕〔売上期間(開始日)〕〔売上期間
(終了日)〕〔代理店コード(名)〕のようになり、在
庫量情報については例えば〔品番〕〔代理店コード
(名)〕〔在庫量〕〔日付〕のようになる。計算部13
では、生産計画立案時に、データベース12に記憶され
たデータから、一定期間ごとに品番別に出荷量(売上数
量)と在庫量とを集計し、市場の荷動きを判断した上
で、最適生産量の計算を行う。
【0049】この計算部13での最適生産量の計算方法
について、以下に説明する。代理店B,B・・・は、小
売店C,C・・・からのオーダに基づいて製品を出荷
(売上)する。代理店B,B・・・は製品在庫を持って
オーダに対応している。そして、製品在庫がある一定量
(発注点)以下になると、メーカAに対してオーダを送
信し、在庫補充を行う。代理店B,B・・・では、定期
的に小売店C,C・・・への出荷量情報(売上数量)を
集計し、在庫量情報とともにメーカAに送信する。
【0050】ここで、メーカAの工場の生産サイクルが
週2回(3日サイクル)であるとし、代理店B,B・・
・からメーカAに対して出荷量情報(売上数量)と在庫
量情報とを送信するサイクルも3日サイクルと仮定す
る。また、代理店B,B・・・からメーカAへの発注も
週2回(3日サイクル)と仮定する。また、代理店B,
B・・・からメーカAに送信するデータ(ファイル)の
形式は、上記したデータベース12に蓄えられるときの
項目通りである。
【0051】すなわち、メーカAには、各代理店B,B
・・・から上記した表2のように集計された出荷量情報
(売上情報)が送信されてくる。また、各代理店B,B
・・・から送信されてきた在庫量情報は、表8のように
集計される。
【0052】
【表8】
【0053】メーカAでは、これらの情報をデータベー
ス12に格納し、生産計画立案時に使用する。
【0054】ここで、各代理店○○○、△△△、◇◇◇
での在庫推移は表3〜表5に示すものを用いて、本実施
の形態の生産計画ロジックについて説明する。
【0055】本実施の形態の生産計画ロジックでは、各
代理店の出荷量情報だけでなく、各代理店での在庫量情
報をも含めた流通全体の在庫量の増減で生産の必要性の
有無を判断し、生産量を決定するものである。本実施の
形態の生産計画ロジックによるメーカAの在庫推移を表
9に示す。
【0056】
【表9】
【0057】表9に示す例では、流通在庫量が発注点
(450)を下回ると、直近4サイクル分の各代理店の
出荷量の合計を生産するようになっている。ここで、直
近4サイクルというのはパラメータであり、期待する生
産回数に応じて調整することが望ましい。具体的には、
頻繁に生産したい場合に小さく、逆に生産回数を減らし
たい場合は大きくする。
【0058】表9の在庫推移では、サイクル番号4で流
通在庫量(410)が発注点(450)を下回ったの
で、この時点で直近4サイクル(サイクル番号1〜4)
分の各代理店○○○、△△△、◇◇◇の出荷量の合計3
20(=80+80+80+80)を生産することにな
る。つまり、通常期であるサイクル番号1〜10までの
期間は、在庫量が発注点を下回ったとき320を生産
し、低調期であるサイクル番号11〜20までの期間
は、在庫量が発注点を下回ったとき原則として160
(=40+40+40+40)を生産し、好調期である
サイクル番号21〜30までの期間は、在庫量が発注点
を下回ったとき原則として640(=160+160+
160+160)を生産することになる。ただし、サイ
クル番号22のように、直近4サイクルに低調期のサイ
クルであるサイクル番号19,20が含まれる場合の生
産量の計算は、40+40+160+160=400と
なる。
【0059】このような本実施の形態の生産計画ロジッ
クでサイクル番号30までの在庫推移を計算すると、従
来の生産計画ロジック(表6参照)では発生していたサ
イクル番号27での品切れが、本実施の形態の生産計画
ロジックでは発生していないことが分かる。
【0060】また、図8は、表6に示す従来の生産計画
ロジックの在庫推移と表9に示す本実施の形態の生産計
画ロジックの在庫推移とを折れ線グラフにして対比して
示した図である。この図8からも分かるように、本実施
の形態の生産計画ロジックでは、低調期(サイクル番号
11〜20)では在庫量が少なく、好調期(サイクル番
号21〜30)では在庫量が多くなり、品切れに対応し
ていることが分かる。
【0061】また、図9は、従来の生産計画ロジックに
よる流通在庫(表6の流通在庫)と本実施の形態の生産
計画ロジックによる流通在庫(表9の流通在庫)とを折
れ線グラフにして対比して示した図である。すなわち、
従来の生産計画ロジックでは、好調期にも係わらず流通
在庫が少なくなっている。このことが品切れの原因にな
っていると考えられる。これに対し、本実施の形態の生
産計画ロジックでは、好調期には流通在庫が多くなって
いる。このように、本実施の形態の生産計画ロジックに
よれば、市場の荷動きに応じて流通在庫の調整、言い換
えれば生産量の最適な調整が行われていることがわか
る。
【0062】また、図10は従来の生産計画ロジックに
おける生産量のバラツキを示すグラフ、図11は本実施
の形態の生産計画ロジックにおける生産量のバラツキを
示すグラフである。従来の生産計画ロジックでは、サイ
クル番号27での品切れ発生時の生産を除き、生産量が
300〜380の範囲でほぼ一定であるのに対し、本実
施の形態の生産計画ロジックでは、通常期では320、
低調期では160、好調期では400〜640というよ
うに、市場の荷動きに合わせて生産量が調整されている
ことがわかる。これにより、低調期には過剰在庫を少な
くし、好調期には品切れを起こさないように生産量の調
整が自動的に行われている。
【0063】
【発明の効果】本発明の生産計画立案装置によれば、製
造元での在庫量が発注点以下になったとき、その時点か
ら所定期間前までの間に代理店から出荷された出荷量の
合計量を生産量としてその都度計算するように構成した
ので、市場の荷動きを正確に反映させた最適生産量の計
算が可能となる。これにより、需要の変動による品切れ
の発生を低減することができるとともに、過剰在庫を少
なくすることができる。また、品番ごとの発注点及び補
充点の管理工数を低減することができる。
【0064】また、本発明の生産計画立案装置によれ
ば、発注点との比較対象となる在庫量を、1又は複数の
代理店での在庫量と製造元での在庫量との合計量(流通
在庫量)として、流通全体の在庫量の増減で判断するよ
うに構成したので、市場の荷動きを正確に反映させた最
適生産量の計算が可能となる。これにより、需要の変動
による品切れの発生を低減することができるとともに、
過剰在庫を少なくすることができる。また、品番ごとの
発注点及び補充点の管理工数を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】生産計画立案装置1のシステム構成を示す機能
ブロック図である。
【図2】図3に示した流通システムを実現するために構
築された通信システムの一例を示す説明図である。
【図3】本発明の生産計画立案装置が適用される流通シ
ステムを概略的に示した説明図である。
【図4】表6に示す従来の生産計画ロジックの在庫推移
と表7に示す本実施の形態の生産計画ロジックの在庫推
移とを折れ線グラフにして対比して示した図である。
【図5】従来の生産計画ロジックによる流通在庫(表6
の流通在庫)と本実施の形態の生産計画ロジックによる
流通在庫(表7の流通在庫)とを折れ線グラフにして対
比して示した図である。
【図6】従来の生産計画ロジックにおける生産量のバラ
ツキを示すグラフである。
【図7】本実施の形態の生産計画ロジックにおける生産
量のバラツキを示すグラフである。
【図8】表6に示す従来の生産計画ロジックの在庫推移
と表9に示す本実施の形態の生産計画ロジックの在庫推
移とを折れ線グラフにして対比して示した図である。
【図9】従来の生産計画ロジックによる流通在庫(表6
の流通在庫)と本実施の形態の生産計画ロジックによる
流通在庫(表9の流通在庫)とを折れ線グラフにして対
比して示した図である。
【図10】従来の生産計画ロジックにおける生産量のバ
ラツキを示すグラフである。
【図11】本実施の形態の生産計画ロジックにおける生
産量のバラツキを示すグラフである。
【符号の説明】
1 生産計画立案装置 11 受信部 12 データベース(データ記憶部) 13 計算部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製造元から1又は複数の代理店を経て小
    売店に製品が順次出荷される流通システムに適用される
    生産計画立案装置であって、 1又は複数の代理店から小売店に対して出荷された出荷
    量情報を受信する受信手段と、 受信した出荷量情報をデータベースとして格納する格納
    手段と、 このデータベースに蓄積された出荷量情報と、予め設定
    された製造元での発注点とに基づいて最適生産量を計算
    する計算手段とを備え、 前記計算手段は、製造元での在庫量が前記発注点以下に
    なったとき、その時点から所定期間前までの間に前記1
    又は複数の代理店から出荷された出荷量の合計を最適生
    産量として計算することを特徴とする生産計画立案装
    置。
  2. 【請求項2】 製造元から1又は複数の代理店を経て小
    売店に製品が順次出荷される流通システムに適用される
    生産計画立案装置であって、 1又は複数の代理店から小売店に対して出荷された出荷
    量情報とそのときの1又は複数の代理店の在庫量情報と
    を受信する受信手段と、 受信した出荷量情報及び在庫量情報をデータベースとし
    て格納する格納手段と、 このデータベースに蓄積された出荷量情報及び在庫量情
    報と、予め設定された製造元での発注点とに基づいて最
    適生産量を計算する計算手段とを備え、 前記計算手段は、前記1又は複数の代理店での在庫量と
    前記製造元での在庫量との合計量が前記発注点以下にな
    ったとき、その時点から所定期間前までの間に前記1又
    は複数の代理店から出荷された出荷量の合計を最適生産
    量として計算することを特徴とする生産計画立案装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003029816A (ja) * 2001-07-17 2003-01-31 Toyota Motor Corp 製品生産管理装置
JP2003044550A (ja) * 2001-07-31 2003-02-14 Seiko Instruments Inc 製造販売管理システムおよび方法並びにプログラム
JP2003160228A (ja) * 2001-11-26 2003-06-03 Mitsubishi Electric Corp 製品在庫監視システム

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