JP2000232401A - Ａｃアダプタ及びａｃアダプタを用いた通信ネットワーク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンピュータと接続機器とを商用電源ライン
を介して通信可能に接続すると共に、商用電源ライン負
荷の挿入による通信の不通を防止する。 【解決手段】 コンピュータ１とプリンタ２とを商用電
源ライン１１に接続する一対のＡＣアダプタ７，７に夫
々商用電源ライン１１を介して通信するための通信回路
１３を内蔵する。各通信回路１３を、コントロールイン
ターフェイス１９、マルチキャリア変調／復調器２２、
送／受信機２１、及びＡＣカップリング２０を順次接続
して、ＡＣカップリング２０を前記商用電源ライン１１
に接続し、又、コントロールインターフェイス１９をコ
ンピュータ１又はプリンタ２に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はコンピュータと該コ
ンピュータと接続する接続機器との通信装置に関するも
のであり、特に、コンピュータと接続機器とを電源ライ
ンを介して接続するための通信回路を組み込んだＡＣア
ダプタ及びＡＣアダプタを用いた通信ネットワークに関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、コンピュータで作成した文書、
図形等の情報を、プリンタで印刷する方法として、コン
ピュータ及びプリンタの通信ポート同士をケーブルによ
り接続してこれらコンピュータ及びプリンタの送受信に
より印刷する方法（ローカル接続）と、コンピュータ及
びプリンタをネットワークに接続し、ネットワークを介
して印刷する方法（ネットワーク接続）が知られてい
る。

【０００３】前者のローカル接続は、一本のケーブルで
接続する方式であるため、高価なネットワーク回路（又
はネットワークカード）及びネットワークを構築するた
めのハブを必要とせず、ネットワーク接続と比べて安価
となるが、コンピュータとプリンタとを遠ざけて配置す
る場合には、対応した長さの通信ケーブルが必要となる
ためレイアウト性が欠ける問題があり、更に、前者及び
後者の方法は、いずれもケーブルの接続作業に手間がか
かる問題がある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】そこで、家庭等の商用
電源を利用してデータを送受信すれば、新たな配線工事
を不要とし、煩雑なケーブルの配線を回避することが可
能となる。

【０００５】例えば、単一の周波数を変調する変調器
と、変調された信号を復調する復調器と、変調波を商用
電源ラインに送信する送信機と、商用電源ラインに送信
された変調波を受信する受信機と、これらに電源を供給
する電源回路とを、コンピュータ及び接続機器に搭載
し、コンピュータと接続機器とをそれぞれ商用電源ライ
ンを介して接続することにより相互通信を可能とするこ
とが想定されている。

【０００６】しかし、商用電源ラインのインピーダンス
は、これに接続されている電気機器のＯＮ／ＯＦＦ、及
び新たな電気機器の挿入とそのＯＮ／ＯＦＦによって直
ぐに変化しやすく、このインピーダンス変化により、商
用電源ラインを使用したデータ送信機、受信機からの信
号電圧は、結果として商用電源への送信機、受信機のイ
ンピーダンスの不整合となって反射する。このため、デ
ータの送受信に使用する電波の波長と商用電源ラインを
使用してデータを送受信する機器間の線路長によっては
送信波と受信波とが互いに打ち消し合ってデッドポイン
ト（データの届かない箇所）が生成され、電源ラインを
利用した通信が突然、不通となる現象が発生する。

【０００７】従って、このような単一の周波数の搬送波
を利用する通信は、デッドポイントに波長が合ったとき
に伝送スピードが著しく低下し、また、デッドポイント
の状態が悪く送信波と受信波とが互いに逆位相となって
打ち消す場合には、通信不能が発生するため採用できな
い。

【０００８】そこで、商用電源を利用して通信する通信
ネットワークにおいて、伝送速度の著しい低下及び不通
の発生が生じないようにするために解決せられる技術的
課題が生じて来るのであり、本発明は該課題を解決する
ことを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたものであり、交流を直流に変換し
てコンピュータ又は該コンピュータと相互通信する接続
機器に直流電源を供給するＡＣ／ＤＣ変換回路を有する
ＡＣアダプタであって、多重の搬送波を送／受信する送
／受信機と、 該送／受信機を商用電源ラインに接続し
て該商用電源ラインへの多重の搬送波の送出を許容する
と共に、前記商用電源ラインに送出されている多重の搬
送波の取り出しを許容するＡＣカップリングと、 前記
コンピュータ又は前記接続機器の通信ポートと接続され
当該コンピュータ又は接続機器間で相互にデータを入出
力するコントロールインターフェイスと、 前記コント
ロールインターフェイスと前記送／受信機間に介設さ
れ、該コントロールインターフェイスよりの送信データ
をマルチキャリア変調により変調して該変調により生成
された多重の搬送波を前記送／受信機に送出する一方、
該送／受信機より送出された受信データとしての多重の
搬送波をマルチキャリア復調により復調して前記コント
ロールインターフェイスに送出するマルチキャリア変調
／復調器と を備えたＡＣアダプタを提供し、又、前記
マルチキャリア変調／復調器が、直交周波数多重分割変
調、スペクトラム拡散変調又は符号分割多元接続変調に
より前記多重の搬送を生成して前記送／受信機に送出す
ると共に、該マルチキャリア変調に対応する復調により
データを復調して前記コントロールインターフェイスに
送出するように構成されたＡＣアダプタを提供し、更
に、一対のＡＣアダプタの一方により商用電源とコンピ
ュータとを接続すると共に他方によりコンピュータと相
互にデータを送受信する接続機器とを接続し、更に、Ａ
Ｃアダプタの一方のコントロールインターフェイスをコ
ンピュータの通信ポートに接続すると共に、ＡＣアダプ
タの他方のコントロールインターフェイスを前記接続機
器の通信ポートに接続して、データを送受信するＡＣア
ダプタを用いた通信ネットワークを提供するものであ
る。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、携帯用コンピュータとプリ
ンタとの相互通信に適用した本発明の一実施の形態を図
１乃至図３に従って詳述する。

【００１１】図１はコンピュータとプリンタとを通信す
るための通信ネットワークを示している。同図に示すよ
うに、コンピュータ１及びプリンタ２は携帯のため軽量
小型に形成されており、コンピュータ１は入力装置とし
てのキーボード３と、表示装置としての液晶表示装置４
と、携帯用の電源としての充電可能な内蔵バッテリ（図
示せず）とを搭載し、液晶表示装置４を見ながらデータ
及び各種の命令の入力を可能としている。そして、前記
コンピュータ１及び前記プリンタ２、外部記憶装置、マ
ウス、テンキー等の接続機器（いずれも図示せず）に
は、データ通信又は制御命令の相互通信を可能とするた
めに、少なくとも一種以上の通信ポート（ＵＳＢポー
ト、シリアルポート、パラレルポート、ＳＣＳＩポー
ト、又は他形式の通信ポート等）が搭載され、コンピュ
ータ１とプリンタ２との通信ポート同士、例えば、パラ
レルポート同士、シリアルポート同士を、適合した１本
のケーブルでローカル接続することによって、コンピュ
ータ１からプリンタ２への制御データ及び印刷命令の送
出を可能とし、プリンタ２からコンピュータ１への印刷
ページ数等の印刷情報及びインク切れ、ジャム等のメン
テナンス情報の送出を可能としている。

【００１２】一方、これらコンピュータ１及びプリンタ
２には、交流電源、すなわち商用電源での使用を可能と
するために、夫々雌型のソケット５，６が備えられてお
り、各ソケット５，６に、直流電源に変換するＡＣアダ
プタ７，７の電源端子８，８を差し込み、且つ、各ＡＣ
アダプタ７，７のコンセント端子（図示せず）をコンセ
ント９，９の端子挿入穴１０，１０に挿入して、商用電
源ライン１１に接続することにより、これらのコンピュ
ータ１及びプリンタ２に対する定格電流、定格電圧の直
流電源の供給を可能とし、前記コンピュータ１の内蔵バ
ッテリ（図示せず）に対する充電を可能としている。

【００１３】更に、前記各ＡＣアダプタ７，７のＡＣア
ダプタ本体内１２，１２には、前述した一本のケーブル
によるローカル接続とは別に、前述した商用電源ライン
１１を利用した相互の通信を切断なく行なうために、商
用電源ライン１１を通信経路として利用する通信回路１
３が内蔵されると共に、この通信回路１３のデータ入出
力のためのコントロールインタフェィス（後述する）に
通信ケーブル１４を接続しており、一方のＡＣアダプタ
７の通信ケーブル１４をコンピュータ１の通信ポートに
接続し、他方のＡＣアダプタ７の通信ケーブル１４をプ
リンタ２の通信ポートに接続することによって、簡単
に、又、周囲を煩雑とすることなく相互通信を可能と
し、また、任意のコンセント９…の利用により、コンピ
ュータ１及びプリンタ２の自由なレイアウトを可能とし
ている。

【００１４】図２は、前記ＡＣアダプタ７，７の構成
と、一対のＡＣアダプタ７，７を用いて構築した通信ネ
ットワークシステムを示している。

【００１５】同図に示すように、ＡＣアダプタ７，７
は、内部の電源ライン１５を二股に分岐して、一方に交
流を直流に変換するＡＣ／ＤＣ変換器１６を介設し、他
方に前記通信回路１３を介設することによって、ＡＣ／
ＤＣ変換器１６より下流側を、コンピュータ１又はプリ
ンタ２に直流電源を供給する直流ライン１７としてお
り、直流ライン１７に前記ソケット５，６と接続する電
源コード１８を取り付け、該コード１８の先端に前記コ
ンピュータ１又はプリンタ２のソケット５，６と接続す
るプラグ８を取り付けて直流電源の供給を可能とし、更
に、通信回路１３，１３にコンピュータ１又はプリンタ
２にデータの入出力を行なうコントロールインターフェ
イス１９を接続し、更に、各コントロールインターフェ
イス１９に、コンピュータ１又はプリンタ２と接続する
通信ケーブル１４を接続することにより、商用電源ライ
ン１１によるコンピュータ１とプリンタ２との相互通信
を可能としている。

【００１６】前記通信回路１３，１３は、具体的には、
夫々、商用電源ライン１１との接続側、すなわちコンセ
ント９との接続側を上流側とし、コンピュータ１、プリ
ンタ２との接続側を下流側として、最上流にＡＣカップ
リング２０を、最下流に前記データを入出力するコント
ロールインターフェイス１９を夫々配置し、更に、最上
流のＡＣカップリング２０と最下流側のコントロールイ
ンターフェイス１９間に、上流側より下流側に向かって
順次、送／受信機２１、マルチキャリア変調／復調器２
２を配置している。

【００１７】前記ＡＣカップリング２０は、コンデンサ
を主とする電気的回路より成り、前記送／受信機２１を
前記商用電源ライン１１に接続して該商用電源ライン１
１への多重の搬送波の送出を許容すると共に、データ送
信のために商用電源ライン１１に送出されたマルチキャ
リア変調後の多重の搬送波の取り出しを許容する構成と
なっており、一方、前記マルチキャリア変調／復調器２
２は、データ送信時には、前記コントロールインターフ
ェイス１９よりの送信データ（低周波）をマルチキャリ
ア変調により多重の搬送波に変調し、該マルチキャリア
変調により生成した多重の搬送波（高周波）を前記送／
受信機２１に送出するように電気的に構成され、これに
よって前記前記送／受信機２１より送出された多重の搬
送波、すなわち、受信データを、前記マルチキャリア変
調に対応する復調（マルチキャリア復調）によりデータ
に復調して前記コントロールインターフェイス１９に送
出する構成となっている。

【００１８】例えば、前記マルチキャリア変調／復調器
２２が、直交周波数多重分割変調方式（ＯＦＤＭ：Ｏｒ
ｔｈｏｇｏｎａｌ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｄｉｖｉｓｉ
ｏｎＭｕｌｔｉｐｌｅｘｉｎｇ）に対応する変調により
データ（低周波の搬送波）を多重の搬送波（高周波）に
変調し、この多重の搬送波を前記送／受信機２１に送出
する場合には、復調は、この直交周波数多重分割変調方
式に対応する復調（直交周波数多重分割復調）となり、
また、符号分割多元接続方式（ＣＤＭＡ：Ｃｏｄｅ Ｄ
ｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ）に
対応する変調の場合は、この符号分割多元接続方式に対
応する復調によりデータを復調し、更に、スペクトラム
拡散方式に対応する変調により多重の搬送波を生成する
場合は、対応する復調（逆スペクトラム拡散復調）によ
りデータを復調する。

【００１９】もちろん上記マルチキャリア変調／復調器
２１による、マルチキャリア変調／復調は、商用電源ラ
イン１１に接続されている電気機器のＯＮ／ＯＦＦによ
るインピーダンス変化と、将来、商用電源ライン１１に
負荷として挿入されべき電気機器のＯＮ／ＯＦＦによる
インピーダンス変化に基づいて一義的に決定され、ま
た、受信側のコントロールインターフェイス１９，１９
は、多重化された多数の受信波のうち、通信が最適な受
信波を優先して選択するように電気的に構成される。

【００２０】なお、上記直交周波数多重分割変調方式
（ＯＦＤＭ）は、マルチキャリア（多重の搬送波（高周
波））を用いて情報を伝達する方式で、ＩＦＦＴ（逆フ
ーリエ変換）を用いることにより、マルチキャリアの周
波数間隔を理論上、一番狭くし、直交関数を用いること
によってチャンネル間での各キャリアの緩衝を防止する
変調方式であり、また、符号分割多元接続方式（ＣＤＭ
Ａ）は、予め決定した符号に基づいて信号の拡散を行
い、受信側でも同じ符号を使用してノイズの中から拡散
された信号を復元する方式である。

【００２１】図３はマルチキャリア変調／復調の一実施
例として直接拡散変調方式の変調／復調を行なうマルチ
キャリア変調／復調器の実施例を示している。

【００２２】同図に示すように、該マルチキャリア変調
／復調器２２は、一次変調器２４、拡散信号発生装置２
５、逆拡散変調器２６、一次変調波の復調器２７及び拡
散変調器２８より成り、情報信号帯域幅よりビット速度
がはるかに大きいデジタル符号系列によって搬送波を変
調する。一次変調の変調方式は、特に、制限はなく、周
波数変調（ＦＭ変調）、あるいは、符号と同じ速度のＰ
ＫＳ（Ｐｈａｓｅ Ｓｉｆｔｋｅｉｎｇ）変調、更に
は、ＦＳＫ（Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｓｉｆｔ ｋｅｉｎ
ｇ）による変調等が用いられ、また、二次変調には、通
常、疑似雑音符号（ＰｓｅｕｄｏＮｏｉｓｅ：ＰＮ符
号）によるＰＳＫ変調が用いられる。このブロック図で
は一次変調信号として、コンピュータ１又はプリンタ２
から送出されたデータを一次変調器２４に入力する。そ
してこの一次変調変調器２４からの出力信号と拡散信号
発生器２５からの拡散信号とを後段の拡散変調器（二次
変調器）２８に与えて拡散変調し、前記送／受信機２１
により受信側のＡＣカップリング２０に送出する。

【００２３】一方、受信側の復調器２７（逆一次復調
器）では、前記送／受信機２１を介して受信し、受信入
力と送信側の拡散変調器２８に対応する信号を発生する
拡散信号発生器２５からの拡散信号と逆拡散変調器２６
によって一次復調し、この一次復調信号を後段の一次変
調波の復調器（逆二次復調器）２７に与え、一次変調波
の復調器２７では入力された一次復調信号を復調し、そ
の復調信号を出力する。

【００２４】このように本発明の実施の形態に係るマル
チキャリア変調／復調器２２は、直交周波数多重分割変
調方式（ＯＦＤＭ）、符号分割多元接続方式（ＣＤＭ
Ａ）又はスペクトラム拡散方式に対応する変調／復調に
より、一つのデータを異なる周波数の搬送波に分散して
送出するため、仮に一又は二つの周波数に、新規な負荷
の挿入及び各負荷のＯＮ／ＯＦＦによる通信障害が発生
したとしても、他の周波数では依然として正常なデータ
の通信がなされるようになり、通信系全体として切断及
び著しい速度低下を防止することができる。

【００２５】従って、多数のコンピュータ１…を前記Ａ
Ｃアダプタ７，７を介して商用電源ライン１１に接続
し、各コンピュータ１に対してそれぞれ接続機器同士を
使用する取り決めを行うソフトを入力すれば、一台のコ
ンピュータ１と一台の接続機器とを個々に接続する形態
でありながら、全体としては同一の接続機器を共有し且
つ通信の突然の不通や、伝送速度の著しい低下のないネ
ットワークが構築されることになる。

【００２６】なお、コンピュータ１及びプリンタ２に接
続する前記ＡＣアダプタ７，７の通信回路１３を、前記
ＡＣ／ＤＣ変換器１６の下流に配置する一方、コンピュ
ータ１及びプリンタ２等の通信ポートに、直流電源を供
給するための端子又はポートを形成し、更に、前記ＡＣ
アダプタ７，７に、前記通信ポートと接続し、且つ前記
電源端子と接続するポート又は端子を有する接続ケーブ
ルを取り付けても良い。然るときは、電源ケーブルと一
体となった一本のケーブルで、コンピュータ１とプリン
タ２とを商用電源ライン１１に接続することが可能とな
り、また、コンピュータ１、プリンタ２に対する周辺の
簡素化と接続作業性を改善することができる。

【００２７】更に、デスクトップコンピュータ及びプリ
ンタ等の接続機器（周辺機器）には、既にＡＣ／ＤＣ変
換器を含む電源回路が搭載されているが、このＡＣ／Ｄ
Ｃ変換器の上流又は下流に前記通信回路１３を介設して
も良く、デスクトップコンピュータと携帯用コンピュー
タ１とのデータの相互通信、これらコンピュータと接続
機器とのデータの相互通信を可能としても良い。然ると
きは、手軽に、且つ迅速にデータの相互通信が可能とな
り、通信のためのケーブルを外部に引き出す必要がな
く、機器周囲の簡素化と、接続作業の簡素化に貢献でき
る。

【００２８】このように、本発明の精神を逸脱しない限
り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改
変されたものに及ぶことは当然である。

【００２９】

【発明の効果】請求項１及び２記載の発明は、上記一実
施の形態に詳述したように、交流を直流に変換してコン
ピュータ又は該コンピュータと相互通信する接続機器に
直流電源を供給するＡＣ／ＤＣ変換回路を有するＡＣア
ダプタであって、多重の搬送波を送／受信する送／受信
機と、該送／受信機を商用電源ラインに接続して該商用
電源ラインへの多重の搬送波の送出を許容すると共に、
前記商用電源ラインに送出されている多重の搬送波の取
り出しを許容するＡＣカップリングと、前記コンピュー
タ又は前記接続機器の通信ポートと接続され当該コンピ
ュータ又は接続機器間で相互にデータを入出力するコン
トロールインターフェイスと、 前記コントロールイン
ターフェイスと前記送／受信機間に介設され、該コント
ロールインターフェイスよりの送信データをマルチキャ
リア変調により変調して該変調により生成された多重の
搬送波を前記送／受信機に送出し、該送／受信機より送
出された受信データとしての搬送波をマルチキャリア復
調により復調して前記コントロールインターフェイスに
送出するマルチキャリア変調／復調器とを備えてＡＣア
ダプタを構成したので、コンピュータ、及び接続機器の
仕様を変更することなく、また、切断のない通信が可能
となる。また、ＡＣアダプタに通信機能を組み込んで、
コンピュータと接続機器との直接的なローカル接続を実
質的に廃止する構成としたので、コンピュータ及び接続
機器の設置位置が制限されることなく、コンピュータ及
び接続機器の周囲を簡素なものとすることができる。

【００３０】更に、請求項３記載の発明は上記一実施の
形態に詳述したように、信頼性の高いネットワークを簡
単に構築することができるので、ネットワーク構築に費
されていた作業時間、労力を大幅に軽減することができ
る等、正に、著大なる効果を発揮する発明である。

【００３１】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態を示し、コンピュータと
プリンタとを通信するための通信ネットワークを示す外
観図である。

【図２】本発明の一実施の形態を示し、ＡＣアダプタの
構成と、ＡＣアダプタを用いて構築した通信ネットワー
クシステムを示すブロック図である。

【図３】本発明の一実施の形態を示し、マルチキャリア
変調／復調器の構成を示すブロック図である。

【符号の説明】

１ コンピュータ ２ プリンタ ７ ＡＣアダプタ １１ 商用電源ライン １３ 通信回路 １６ ＡＣ／ＤＣ変換回路 １９ コントロールインターフェイス ２０ ＡＣカップリング ２１ 送／受信機 ２２ マルチキャリア変調／復調器

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 交流を直流に変換してコンピュータ又は
   該コンピュータと相互通信する接続機器に直流電源を供
   給するＡＣ／ＤＣ変換回路を有するＡＣアダプタであっ
   て、 多重の搬送波を送／受信する送／受信機と、 該送／受信機を商用電源ラインに接続して該商用電源ラ
   インへの多重の搬送波の送出を許容すると共に、前記商
   用電源ラインに送出されている多重の搬送波の取り出し
   を許容するＡＣカップリングと、 前記コンピュータ又は前記接続機器の通信ポートと接続
   され当該コンピュータ又は接続機器間で相互にデータを
   入出力するコントロールインターフェイスと、 前記コントロールインターフェイスと前記送／受信機間
   に介設され、該コントロールインターフェイスよりの送
   信データをマルチキャリア変調により変調して該変調に
   より生成された多重の搬送波を前記送／受信機に送出す
   る一方、該送／受信機より送出された受信データとして
   の多重の搬送波をマルチキャリア復調により復調して前
   記コントロールインターフェイスに送出するマルチキャ
   リア変調／復調器とを備えたことを特徴とするＡＣアダ
   プタ。
2. 【請求項２】 前記マルチキャリア変調／復調器が、直
   交周波数多重分割変調、スペクトラム拡散変調又は符号
   分割多元接続変調により前記多重の搬送を生成して前記
   送／受信機に送出すると共に、該マルチキャリア変調に
   対応する復調によりデータを復調して前記コントロール
   インターフェイスに送出するように構成された請求項１
   記載のＡＣアダプタ。
3. 【請求項３】 一対のＡＣアダプタの一方により商用電
   源とコンピュータとを接続すると共に他方によりコンピ
   ュータと相互にデータを送受信する接続機器とを接続
   し、更に、ＡＣアダプタの一方のコントロールインター
   フェイスをコンピュータの通信ポートに接続すると共
   に、ＡＣアダプタの他方のコントロールインターフェイ
   スを前記接続機器の通信ポートに接続して、データを送
   受信することを特徴とするＡＣアダプタを用いた通信ネ
   ットワーク。