JP2000231707A - Mrヘッドのオフセツト補正方法および磁気ディスクサーティファイア - Google Patents

Mrヘッドのオフセツト補正方法および磁気ディスクサーティファイア

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JP2000231707A
JP2000231707A JP3292899A JP3292899A JP2000231707A JP 2000231707 A JP2000231707 A JP 2000231707A JP 3292899 A JP3292899 A JP 3292899A JP 3292899 A JP3292899 A JP 3292899A JP 2000231707 A JP2000231707 A JP 2000231707A
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head
angle
track
magnetic disk
magnetic
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JP3292899A
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Kyoichi Mori
恭一 森
Kazuo Honma
一男 本間
Takeshi Ishiwatari
武 石渡
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Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi Electronics Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】簡易な方法によりMRヘッドのオフセット補正
ができるMRヘッドのオフセツト補正方法およびサーテ
ィファイアを提供する。 【解決手段】書込み用のヘッドにより磁気ディスクのト
ラックにテストデータを書込み、MRヘッドを磁気ディ
スクのトラックを横断する方向に沿って移動させてMR
ヘッドの読出し電圧を測定することで書込み用のヘッド
とMRヘッドとのトラックにおけるずれ量を算出するオ
フトラック測定工程と、書込み用のヘッドとMRヘッド
の組立てにより決定される磁気ディスクのトラック方向
に沿うヘッド間距離とずれ量とに基づいて実質的に磁気
ヘッドあるいは書込み用ヘッドの中心を回転基準とした
回転によりずれ量が解消される角度θを算出するオフセ
ット補正角算出工程と、角度θ分回転させた角度に設定
する角度設定工程とを備える。また、磁気ヘッドを角度
θ分回転させた角度に設定する角度調整機構を備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、MR(磁気抵抗
効果)ヘッドのオフセット補正方法および磁気ディスク
サーティファイアに関し、詳しくは、MRヘッドにより
磁気ディスクをサーティファイする磁気ディスクサーテ
ファイにおいて、書込み用のインダクティブヘッドと読
出用のMRヘッドのオフセットに対する補正が簡単にで
きるようなMRヘッドのオフセット補正方法およびMR
ヘッドを用いる磁気ディスクサーティファイア(以下サ
ーテファイア)に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスクドライブに組み込まれるハード
磁気ディスクは、製造された後に単体の状態でサーティ
ファイアにより磁気媒体として電気的な性能についてサ
ーティファイされ、その品質がランク別に判定される。
これにより磁気ディスクは、区分けされたランクのもの
としての保証がなされる。
【0003】図5は、従来のサーティファイアの概略構
成を示している。また、図6は、キャリッジとヘッドと
の関係を示している。ハード磁気ディスク(以下単にデ
ィスク)1は、スピンドル2に装着されて回転する。こ
のディスクの表裏に配置される磁気ヘッド3A,3B
(図6参照)は、それぞれのサスペンションスプリング
31,31を介して支持アーム61,61に支持されて
いる。そして、キャリッジ機構6にそれぞれの支持アー
ム61が取付けられている。磁気ヘッド3A,3Bは、
データ書込み用にインダクティブヘッドを、データ読出
用にMRヘッドを有している。各磁気ヘッドは、キャリ
ッジ機構6によりディスク1の半径の方向に沿って移動
して、その表裏両面の複数のトラックTRに順次位置決
めされ、各トラックごとにディスクの電気的な性能の検
査がなされる。
【0004】ここで、キャリッジ機構6とスピンドル2
等の駆動系は、図5に示すデータ処理装置48により駆
動制御回路60によりその移動や回転が制御される。な
お、磁気ヘッド3A,3Bについてはそれぞれが表裏に
配置される点を除けば、同様な構成であり、同様な動作
をするるので、以下では、これらを区別せずに単に磁気
ヘッド3として説明する。また、磁気ヘッド3と支持ア
ーム61との関係は、磁気ヘッド3が支持アーム61の
移動方向の延長線上に取付けられるものと、支持アーム
61の移動方向に対して直角方向に取付けられるものと
があるが、図では延長線上に配置されるものを示してあ
る。
【0005】サーティファイは、図5に示すように、前
記したデータ処理装置48等のほかに、書込/読出アン
プ43と、欠陥検査回路4、スライスレベル設定回路4
5、そして欠陥検出回路46などから構成される。欠陥
検査回路4は、テスト信号発生回路41と書込制御回路
42とを有し、スライスレベル設定回路45は、1トラ
ックの平均値を作成するトラック平均値作成回路(TAA
作成回路)451とスライスレベル作成回路452とに
より構成される。欠陥検出回路46は、波形比較回路4
61とエラー検出回路462、そしてエラーメモリ46
3とにより構成される。また、データ処理装置48は、
MPU47とメモリ50とを有していて、バス49を介
してエラーメモリ463と接続されている。なお、図中
Pは、データ処理装置48から出力されるスライスレベ
ルの設定信号である。これらの回路の動作の詳細につい
ては、この出願人により出願であり、この発明の先行技
術である特開平10−275434号に記載され、公知
となっているので割愛する。
【0006】図7は、磁気ヘッド3を正面からみた構成
の説明図である。磁気ヘッド3は、書込み用のインダク
ティブヘッド3aと読出用のMRヘッド3bとからな
る。両ヘッド3a,3bの両者の中心にはそれぞれギャ
ップga,gbがあって、理想的には、これらのギャップ
の中心Cは一致した状態であるが、実際には、アクセス
するトラックとの関係などにより、図示するように、イ
ンダクティブヘッド3aのギャップgaの中心線CaとM
Rヘッド3bのギャップgbの中心線Cbとがずれていて
両中心線Ca,Cbの間隔Δxのオフセットがこれらの間
にある。そのため、インダクティブヘッド3aにより書
込まれたテストデータをMRヘッド3bがそのギャップ
gbにより読出すとき、MRヘッド3bのギャップがイ
ンダクティブヘッド3aのトラック幅の内側に十分に入
っていないと読出レベルが低下する問題がある。このよ
うなことを解決するために、出願人は、前記の特開平1
0−275434号において、ピエゾ素子を用いてMR
ヘッド3bの位置を微少移動させてインダクティブヘッ
ド3aのトラック幅の適正な位置になるようにするオフ
セット補正をする補正方法とそのサーティファイアとを
提案している。
【0007】ここで、読出状態において磁気ヘッド3が
左側から右方向に移動するとする。そのMRヘッド3b
も同時に左側から右方向に移動する。図8のの位置で
は、MRヘッド3bの感度幅wbの右端がテストデータ
の幅waの左端に対応している。このときからMRヘッ
ド3bのギャップgb(Cbはその中心線)がインダクテ
ィブヘッド3aにより書込まれたテストデータ(その左
端)を読出せる状態なる。ただし、このときには読出電
圧はいまだ0(ゼロ)である。ここでは、簡単に説明す
るために、MRヘッド3bの読出電圧は、[mV]単位
ではなく、これの最大読出電圧を1として、数値“0”
から“1”の範囲の比として説明する。なお、それぞれ
ヘッドの感度幅wa,wbは、それぞれのギャップga,
gbの幅により決定される。MRヘッドの感度幅wbは、
現在のところは数μm程度である。
【0008】さて、の位置にではMRヘッド3bの感
度幅wbがwb/2だけ書込幅wa側に入り込んでいる。
このときには右側の感度幅wbのうちのwb/2分が幅w
a上にある。このときの読出電圧は、一様にテストデー
タが書込まれているとすれば0.5となる。さらに右側
へとMRヘッド3bが移動しての位置では、幅wbの
全体が幅wa上にある。そこで、このときの読出電圧は
最大の1.0となる。そして、wa>wbのときは、幅
(wa−wb)の範囲では電圧が1.0のままとなって平
坦になる。したがって、MRヘッド3bがの位置での
読出電圧は1.0である。その結果、全体としては下側
に実線で示すような読出電圧特性になる。図9は、オフ
セット量Δx(μm)に対する、MRヘッド3bの読出
電圧の実測値の一例を示している。例えば、Δx=±
0.5μmの読出電圧は、最大値0.2mVに対して約
0.18mV(約90%)に低下している。このような
読出電圧の低下があるとサーティファイの信頼性も低下
する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】特開平10−2754
34号におけるオフセット補正方法は、ピエゾ素子を用
いるものであり、ピエゾ素子はヒステリシス特性を有す
るために、これの伸張、収縮特性を再現するための制御
を行わなければならない。そのためにサーボ機構が複雑
となる。また、キャリッジにピエゾ素子を内蔵しなけれ
ばならない問題がある。さらに、各検査トラックごとに
オフセット補正が必要になることから検査処理のスルー
プットが低下する欠点がある。この発明の目的は、前記
のような従来技術の問題点を解決するものであって、簡
易な方法によりMRヘッドのオフセット補正ができるM
Rヘッドのオフセツト補正方法を提供することにある。
この発明の他の目的は、簡単にMRヘッドのオフセット
補正をすることができ、効率よく、精度の高いサーティ
ファイができるサーティファイアを提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明のMRヘッドの
オフセツト補正方法の特徴は、書込み用のヘッドにより
磁気ディスクのトラックにテストデータを書込み、MR
ヘッドを磁気ディスクのトラックを横断する方向に沿っ
て移動させてMRヘッドの読出し電圧を測定することで
書込み用のヘッドとMRヘッドとのトラックにおけるず
れ量を算出するオフトラック測定工程と、書込み用のヘ
ッドとMRヘッドの組立てにより決定される磁気ディス
クのトラック方向に沿うヘッド間距離とずれ量とに基づ
いて実質的に磁気ヘッドの中心あるいは実質的に書込み
用ヘッドの中心を回転基準とした回転によりずれ量が解
消される角度θを算出するオフセット補正角算出工程
と、実質的に磁気ヘッドの中心あるいは実質的に書込み
用ヘッドの中心を回転基準として磁気ヘッドを角度θ分
回転させた角度に設定する角度設定工程とを備えるもの
である。また、この発明のサーティファイアの特徴は、
実質的に磁気ヘッドの中心あるいは実質的に書込み用ヘ
ッドの中心を回転基準として磁気ヘッドを角度θ分回転
させた角度に設定する角度調整機構を備えていて、角度
θが書込み用のヘッドとMRヘッドとのオフセットを解
消する角度にあるというものである。
【0011】
【発明の実施の形態】このように、この発明では、実質
的に磁気ヘッドの中心あるいは実質的に書込み用ヘッド
の中心を回転基準として磁気ヘッドを角度調整により角
度θ分回転させて書込み用のヘッドとMRヘッドとのオ
フセットを解消するようにしているので、キャリッジあ
るいはヘッドカートリッジにピエゾ素子等のアクチュエ
ータを内蔵しなくても済み、各検査トラックごとにオフ
セット補正をする必要がなくなる。その結果、オフセッ
ト制御も不要になり、サーボ機構が簡単になり、かつ、
キャリッジの内部構造も簡単にでき、検査処理のスルー
プットを向上させることができる。
【0012】
【実施例】図1は、この発明のオフセット補正方法を適
用した一実施例のオフセット補正方法の手順の説明図、
図2は、磁気ヘッドを回転中心としたヘッド回転とオフ
セット補正の関係の説明図、図3は、そのオフセット補
正角設定工程における磁気ヘッドの角度設定機構の説明
図、そして図4は、図2の磁気ヘッドの角度設定機構を
装着したヘッドキャリッジの説明図である。さて、この
発明のオフセット補正方法は、図1に示すように、ま
ず、オフトラック測定工程Aにおいて、トラックにける
MRヘッドのオフセット値Δxの測定をする。これは、
インダクティブヘッド3aにより所定の検査トラックに
テストデータを書込み、読出用のMRヘッド3bを検査
トラックを横断する方向(ディスクの半径方向)に0.
数μm程度でステップ送り、図2(a)に示すようにM
Rヘッド3bの読出し電圧を測定し、これの最大ピーク
値を得た点までの移動量をΔxとして測定する。図2
(a)は、半径方向移動量対読出電圧特性のグラフであ
って、この例では、オフセット値Δxは、Δx=0.7
3μmである。
【0013】次に、オフセット補正角算出工程Bにおい
て、測定されたオフセット値Δxから磁気ヘッドを回転
中心としたヘッド回転のオフセット補正角θを求める。
これは、図2(b)に示すように、インダクティブヘッ
ド3aのギャップの中心線Caに対してインダクティブ
ヘッド3aのギャップの中心位置を実質的な回転中心O
として磁気ヘッド3をθ回転させて傾け、図2(c)に
示すように状態に設定するものである。ここで、図2
(b)に示すように、インダクティブヘッド3aとMR
ヘッド3bとのディスク1のトラック方向(円周方向)
に沿う間隔をK、ディスク1のトラックを横断する方向
(半径方向)に沿った設計上のオフセット量(オフセッ
ト設計値)をJとする。Kは、磁気ヘッド3の構造上既
知の値であり、通常、2μm〜3μm程度の値である。
また、設計上のオフセット量Jは、ロータリ式のキャリ
ッジをもってヘッドがディスクのトラックを内周から外
周までアクセスする場合に、各トラックのスキュー量が
少なくなる値として設計上で決定された値であって、こ
の値Jでインダクティブヘッド3aとMRヘッド3bと
がオフセットするように設計されるので、同様に既知と
なっている。このJは、0.2μm〜0.4μm程度の
もので、Kに対して1/10程度の値である。実際のオ
フセット値Δxを測定しているのでこのJは無視しても
よいのだが、磁気ヘッド3がスライダに取付けられたと
き、あるいはこのスライダがジンバルに取付けらて、サ
スペンションスプリング31、支持アーム61を介して
キャリッジ機構6に保持されたときに、磁気ディスク上
のトラックに対して角度ずれ(角度スキー)をもって取
付けられている可能性がある。そのためここでは、この
角度スキューも考慮し、この値Jを採用して、できるだ
け正確にオフセット補正角度θを算出する。
【0014】まず、R2=K2+J2によりインダクティ
ブヘッド3aとMRヘッド3bのコア中心間の距離Rを
算出する。次に、θ=sin-1(Δx/R)により回転角
θを算出する。具体的な例として、J=0.35μm,
K=2.2μm,Δx=0.32μm,R=2.23μ
mの場合には、θ=8.25となる。最後に、オフセッ
ト補正角設定工程Cにおいて磁気ヘッド3をこれ自体の
中心を回転中心として両ヘッドのオフセットを解消する
方向にθ回転させてオフセット補正角θの設定を行い、
MRヘッドのオフセットを解消する。ところで、オフセ
ットの角度θの算出方法としては、前記の設計上のオフ
セット設計値Jを用いない場合には、Jに換えてΔxを
用いてMRヘッド3bのコア中心間の距離Rを算出して
もよい。また、Jの値がKに対して1/10程度の値で
あることから、KそのものをRに換えて使用し、Δxと
の関係で角度θをθ=sin-1(Δx/K)により算出し
てもよい。
【0015】図3(a)は、その角度設定機構の説明図
である。なお、オフセット補正角度θの角度設定回転中
心は、必ずしも、インダクティブヘッド3aのギャップ
の中心に正しく一致していなくてもよい。その理由につ
いて以下説明する。一致していない場合には、回転によ
り、インダクティブヘッド3aのトラック横断方向、ト
ラック方向の位置がそれぞれ変化する。トラック横断方
向の位置の変化は図2(b)から(c)の状態を対比し
て分かるように、両ヘッドについての相対的なオフセッ
トであることから問題とはならないことが理解されよ
う。トラック方向の位置が変化する場合、図2(c)に
おいて、ディスクに書込まれたライト信号Caは、実際
には円周の一部であるために角度と曲率を持つことにな
るが、ヘッド間隔Kが2μm〜3μm程度と小さいの
で、インダクティブヘッド3aのトラック幅を考慮すれ
ば、回転中心が多少ずれてもトラック幅の範囲に位置設
定されることから理解できることである。オフセット補
正角設定機構10は、断面L型の部材のL型を反時計方
向に90゜回転して横に寝かせた形状の固定ブロック1
1を有していて、その頭部先端側に軸ピン12により磁
気ヘッドに平行な水平面内で回動可能に先端側が軸支さ
れたI型のヘッド支持ブロック13が設けられている。
このヘッド支持ブロック13は、中央部が膨らみ、ここ
にヘッド固定部13bが設けられ、さらに後端部の正面
手前側が切りかかれて細くなった後端部13cを有して
いる。このヘッド支持ブロック13には、先端側13a
の軸ピン12を中心として回動し、途中の膨らんだ部分
にヘッド固定部13bに着脱可能に磁気ヘッド3がその
サスペンションスプリング31を介して固定されてい
る。なお、磁気ヘッド3の固定は、側面の爪固定機構1
3dによりサスペンションスプリング31の基部を係止
することによる。この取付けにより磁気ヘッド3の中心
は、軸ピン12の中心と一致し、ヘッド支持ブロック1
3の回動とともに同じ角度で磁気ヘッド3自体がそれ自
体の中心を回転中心として回動する。すなわち、ヘッド
固定部13bから軸ピン12との距離が磁気ヘッド3と
サスペンションスプリング31を含む磁気ヘッドアッセ
ンブリの長さに対応していて、磁気ヘッド3の中心位置
が軸ピン12の中心位置に一致するような位置にヘッド
固定部13bが先端部13aとの関係で設けられてい
る。
【0016】ヘッド固定部13bの後ろには、ヘッド支
持ブロック13に形成されたバカ穴13eを通して固定
ブロック11に螺合する固定ねじ13fが装着されてい
て、このねじ13fを締めることで、ヘッド支持ブロッ
ク13は、設定された角度で固定ブロック11に固定さ
れる。ヘッド支持ブロック13の固定ねじ13fの後ろ
の一部切りかかれた後端部13cは、L型の固定ブロッ
ク11の起立したL型足部11aの内側側面付近まで延
びている。L型の固定ブロック11の起立したL型足部
11aには、その上面に+5゜…0゜…−5゜の範囲で
角度を示す刻みが設けられ、その手前端部がヘッド支持
ブロック13の後端部13cの側面13gに対向するよ
うに直角に延びて、同様に起立している。これによりブ
ラケット部11bが形成されている。このブラケット部
11bには、ヘッド支持ブロック13の角度を設定する
ために、突当て調整ねじ11cが装着されていて、その
先端が側面13gに突き当たり、この突当て調整ねじ1
1cのブラケット部11bからの突出長さにより角度θ
が設定される。そのために軸ピン12にはコイルばね1
2aが装着され、固定ブロック11に対してヘッド支持
ブロック13を突き当て方向(図では時計方向)に回動
するように付勢している。
【0017】ここでは、前記の角度調整は、固定ねじ1
3fが緩められて突当て調整ねじ11cにより角度調整
が行われ、オフセット補正角θの設定後に固定ねじ13
fが締められて固定ブロック11に対してヘッド支持ブ
ロック13を固定することで角度設定がなされる。この
ときの角度調整は、比較的精度の高い微少な角度調整で
ある。それを実現するために、突当て調整ねじ11cと
ブラケット部11bとの関係が図3(b)の一部拡大平
面図で示すような関係になっている。突当て調整ねじ1
1cは、ブラケット部11bに対してプリテンションナ
ット14と圧縮されたプリテンションコイルスプリング
15を介して取付けられている。プリテンションコイル
スプリング15の両端15a、15bは、それぞれプリ
テンションナット14とブラケット部11bとに固定さ
れている。これにより、プリテンションコイルスプリン
グ15とブラケット部11bとの距離が一定に保持さ
れ、かつ、圧縮状態のプリテンションコイルスプリング
15が突当て調整ねじ11cを後退方向(外側へ戻す方
向)へと押しつけ、これにより調整した位置にずれが生
じないような一定な力で付勢する。その結果、ねじのバ
ックラッシュによるガタを防止でき、かつ、調整ねじ1
1cの突出長さが変化してもずれが生じないような一定
な力で付勢される。これにより調整した位置と調整ねじ
11cとの関係が一定の力関係に保持され、精度の高い
位置設定が可能になる。もしプリテンションナット14
とプリテンションコイルスプリング15とが固定されて
いないとすれば、調整ねじ11cの押し込みに応じてプ
リテンションコイルスプリング15の調整ねじ11cに
対する戻し方向の付勢力が変化してします。そのためバ
ックラッシュに対する関係が変化し、ばねの圧縮が強い
状態では戻りが発生して調整位置がずれる可能性があ
る。
【0018】図4は、オフセット補正角設定機構10を
装着したキャリッジ7の説明図であって、カートリッジ
ブロック8に装着されてキャリッジ7の移動台70の表
面に設けられた複数の孔を介してねじ等により固定され
る。ディスク1に対して表面側の磁気ヘッド3Aは、支
持アーム61aの先端に前記の固定ブロック11を介し
て取付けられ、裏面側の磁気ヘッド3Bは、支持アーム
61bの先端に固定ブロック11を介して取付けられて
いる。支持アーム61a,61bは、カートリッジブロ
ック8の内部に設けられ、支持アーム61a,61bに
先端部が結合されたスライド軸(図示せず)を後部に有
している。このスライド軸がそれぞれスライドベアリン
グに支承されることで支持アーム61a,61bはカー
トリッジブロック8においてスライド可能に支承されて
いる。さらに、スライド軸の後端部はさらに調整ねじ6
2a,62bの先端に結合されていて、調整ねじ62
a,62bにより支持アーム61a,61bの前後の位
置調整がそれぞれにできるようになっている。
【0019】以上説明してきたが、実施例では、図3の
磁気ヘッドの角度設定機構10は、オフセット補正角算
出工程Bにおいて算出された角度θによるが、これによ
ることなく、単に、テストデータか書込まれた所定の検
査トラックに位置決めしておいて角度調整しながらサー
ティファイアにおいて角度設定機構10により調整しな
がらRMヘッド3bの読出電圧を検出し、最大読出電圧
になる角度を選択して設定するようにしてもよい。な
お、この場合の所定の検査トラックとは、ディスク中央
付近のトラックが好ましいが、最内周のトラックと最外
周のトラックとの両者の調整角度をそれぞれに検出し
て、その2つの角度を得て、これらの中間値の角度に設
定するものであってもよい。
【0020】
【発明の効果】以上の説明のとおり、この発明にあって
は、実質的に磁気ヘッドの中心あるいは実質的に書込み
用ヘッドの中心を回転基準として磁気ヘッドを角度調整
により角度θ分回転させて書込み用のヘッドとMRヘッ
ドとのオフセットを解消するようにしているので、キャ
リッジあるいはヘッドカートリッジにピエゾ素子等のア
クチュエータを内蔵しなくても済み、各検査トラックご
とにオフセット補正をする必要がなくなる。その結果、
オフセット制御も不要になり、サーボ機構が簡単にな
り、かつ、キャリッジの内部構造も簡単にでき、検査処
理のスループットを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明のオフセット補正方法を適用
した一実施例のオフセット補正方法の手順の説明図であ
る。
【図2】図2は、磁気ヘッドを回転中心としたヘッド回
転とオフセット補正の関係の説明図であって、(a)
は、MRヘッドの半径方向移動量対読出電圧特性のグラ
フ図、(b)は、回転前のインダクティブヘッドとMR
ヘッドとの関係の説明図、(c)は、磁気ヘッドをθ回
転させて傾けた後のインダクティブヘッドとMRヘッド
との関係の説明図である。
【図3】図3は、そのオフセット補正角設定工程におけ
る磁気ヘッドの角度設定機構の説明図であって、(a)
は、角度設定機構の斜視図、(b)は、その一部拡大平
面図である。
【図4】図4は、図2の磁気ヘッドの角度設定機構を装
着したヘッドキャリッジの説明図である。
【図5】図5は、従来のサーティファイアのブロック図
である。
【図6】図6は、従来のサーティファイアのキャリッジ
の説明図である。
【図7】図7は、インダクティブヘッドに対するMRヘ
ッドのオフセットについての説明図である。
【図8】図8は、オフセットに対するMRヘッドの読出
電圧(比)の変化とその特性の説明図である。
【図9】図9は、読出電圧の実測データの一例を示す特
性曲線の図である。
【符号の説明】
1…磁気ディスク、テストディスク、被検査ディスク、
2…スピンドル、3…磁気ヘッド、3a…インダクティ
ブヘッド、3b…MRヘッド、4…キャリッジ機構、5
…データ処理部、10…オフセット補正角設定機構、1
1…固定ブロック、12…軸ピン、13…ヘッド支持ブ
ロック、13c…固定ねじ、13c…後端部、11b…
ブラケット部、11c…突当て調整ねじ、12a…コイ
ルばね、14…プリテンションナット、15…プリテン
ションコイルスプリング、31…サスペンションスプリ
ング。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石渡 武 東京都渋谷区東3丁目16番3号 日立電子 エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 5D034 BA02 BB12 DA07 5D059 AA01 BA01 CA16 DA15 DA35

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】書込み用のヘッドと読出用のMRヘッドを
    有する磁気ヘッドを使用して磁気ディスクのサーティフ
    ァイを行う際のMRヘッドのオフセツト補正方法におい
    て、前記書込み用のヘッドにより前記磁気ディスクのト
    ラックにテストデータを書込み、前記MRヘッドを前記
    磁気ディスクの前記トラックを横断する方向に沿って移
    動させて前記MRヘッドの読出し電圧を測定することで
    前記書込み用のヘッドと前記MRヘッドとのトラックに
    おけるずれ量を算出するオフトラック測定工程と、前記
    書込み用のヘッドと前記MRヘッドの組立てにより決定
    される前記磁気ディスクの前記トラック方向に沿うヘッ
    ド間距離と前記ずれ量とに基づいて実質的に前記磁気ヘ
    ッドの中心あるいは実質的に前記書込み用ヘッドの中心
    を回転基準とした回転により前記ずれ量が解消される角
    度θを算出するオフセット補正角算出工程と、実質的に
    前記磁気ヘッドの中心あるいは実質的に前記書込み用ヘ
    ッドの中心を回転基準として前記磁気ヘッドを前記角度
    θ分回転させた角度に設定する角度設定工程とを備える
    ことを特徴とするMRヘッドのオフセツト補正方法。
  2. 【請求項2】書込み用のヘッドと読出用のMRヘッドを
    有する磁気ヘッドを使用して磁気ディスクのサーティフ
    ァイを行う磁気ディスクサーティファイアにおいて、実
    質的に前記磁気ヘッドの中心あるいは実質的に前記書込
    み用ヘッドの中心を回転基準として前記磁気ヘッドを角
    度θ分回転させた角度に設定する角度調整機構を備え、
    前記角度θが前記書込み用のヘッドと前記MRヘッドと
    のオフセットを解消する角度であることを特徴とする磁
    気ディスクサーティファイア。
  3. 【請求項3】前記角度θは、前記書込み用のヘッドによ
    り前記磁気ディスクのトラックにテストデータを書込
    み、前記MRヘッドを前記磁気ディスクの前記トラック
    を横断する方向に沿って移動させて前記MRヘッドの読
    出し電圧を測定することで算出された前記書込み用のヘ
    ッドと前記MRヘッドとのトラックにおけるずれ量と前
    記書込み用のヘッドと前記MRヘッドの組立てにより決
    定される前記磁気ディスクの前記トラック方向に沿うヘ
    ッド間距離とに基づいて算出されたものである請求項2
    記載の磁気ディスクサーティファイア。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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