JP2000229465A - 熱転写リボン - Google Patents

熱転写リボン

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JP2000229465A
JP2000229465A JP11032285A JP3228599A JP2000229465A JP 2000229465 A JP2000229465 A JP 2000229465A JP 11032285 A JP11032285 A JP 11032285A JP 3228599 A JP3228599 A JP 3228599A JP 2000229465 A JP2000229465 A JP 2000229465A
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JP
Japan
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thermal transfer
transfer ribbon
lead film
ribbon
supply bobbin
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JP11032285A
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Eiichi Kitayama
栄一 北山
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻き形態の熱転写リボンの包装を解く際に、
手間がかからず、梱包のための専用シートや接着テープ
のゴミが発生せず、さらに、熱転写リボンの製造コスト
が高くならない熱転写リボンを提供する。 【解決手段】 供給用ボビン4に未使用の熱転写リボン
1を巻き上げておき、該熱転写リボン1の先端部にリー
ドフィルム2を接続し、該リードフィルム2の先端部と
供給用ボビン4に巻き上げられた熱転写リボン1とを接
着しておき、該リードフィルム2の先端部に、熱転写プ
リンター内の熱転写リボン巻上軸の凸部と係合する孔3
が設けられている。熱転写リボン1は巻き形態をとり、
熱転写リボン1が直接に接触される部分、すなわち熱転
写リボン巻取の外周部がリードフィルム2であり、熱転
写される部分の本体の熱転写リボン1の外的な力による
傷、また外からの埃等の付着を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオ画像などの
記録画像をハードコピー、すなわちカラーなどのプリン
ト物を出力する熱転写プリンターに使用される熱転写リ
ボンに関し、さらに詳しくは、供給用ボビンに未使用の
熱転写リボンを巻き上げておき、該熱転写リボンの先端
部にリードフィルムを接続した熱転写リボンに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の熱転写方法が知られている
が、この方法は、基材上に着色転写層を形成し、その背
面からサーマルヘッドなどにより、文字や図形あるいは
模様などの画像を、その画像状に加熱して、上記の着色
転写層を被転写材の表面に熱転写するものである。この
熱転写方法は、その着色転写層の構成によって、昇華転
写型と熱溶融転写型の2方式に大別される。昇華転写型
は、熱によって昇華または移行する染料を適当なバイン
ダーにより、基材上に着色転写層として担持させた熱転
写リボンを用いて、その背面からの加熱によって、着色
転写層中の染料を被転写材表面に熱移行させるものであ
る。但し、被転写材表面には、染料の染着しやすい受容
層を設けているものである。それに対し、熱溶融転写型
は、基材上に加熱により容易に軟化、溶融して転写可能
な着色転写層を形成した熱転写リボンを用いて、その背
面からの加熱によって、被転写材表面に着色転写層を転
写するものである。
【0003】両方式ともに、モノカラーおよび多色カラ
ー画像の形成が可能であり、多色カラー画像の場合に
は、例えば、イエロー、マゼンタ、シアンさらに必要に
応じてブラックの三色ないし四色、また、さらに受容層
ないし保護層を加えた五色(五種)ないし六色(六種)
の熱転写リボンを用意し、同一の被転写材の表面に各色
(各種)を熱転写して、カラー画像を形成するものであ
る。このような熱転写リボンにおいて、上記の三色ない
し四色および五色ないし六色は、同一リボン上に面順次
で、繰り返して塗り分けられているものが使用されてい
る。
【0004】このような熱転写リボンは、長尺状である
ため、巻き形状をとり、一般的に供給用ボビンに未使用
の熱転写リボンを巻き上げ、その熱転写リボンの先端を
巻き取り用ボビンに接続させた、一対の巻き形態をとっ
ている。あるいは、供給用ボビンに未使用の熱転写リボ
ンを巻き上げて、その熱転写リボンの先端を供給用ボビ
ン側に留めておく一本の巻き形態がある。上記の巻き形
態の熱転写リボンは専用のカセットケースに収納して使
用されたり、カセットケースなしで、その熱転写リボン
を熱転写プリンター内に直接装着して使用している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような熱転写リ
ボンにおいて、カセット毎熱転写リボンを交換して使用
するものではなく、熱転写リボンを交換して、カセット
なしで使用したり、カセットを再使用して用いる場合、
熱転写リボンの包装は、熱転写リボンに傷や埃が付かな
いように、包装用の専用シートで接着テープなどを用い
て梱包している。ところが、その梱包を解く際に、手間
がかかり、専用シートや接着テープのゴミが発生するな
ど、問題が多い。
【0006】また、上記の包装用の専用シートで梱包す
る場合には、巻き形態の熱転写リボンを作成した後に、
別工程で梱包することが必要であり、製造上コストが高
くなってしまうという問題がある。本発明は、このよう
な実情に鑑みて創出されたものであり、巻き形態の熱転
写リボンの包装を解く際に、手間がかからず、梱包のた
めの専用シートや接着テープのゴミが発生せず、さら
に、熱転写リボンの製造コストが高くならない熱転写リ
ボンを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の熱転写リボン
は、供給用ボビンに未使用の熱転写リボンを巻き上げて
おき、該熱転写リボンの先端部にリードフィルムを接続
し、該リードフィルムの先端部と供給用ボビンに巻き上
げられた熱転写リボンとを接着しておき、該リードフィ
ルムの先端部に、熱転写プリンター内のリボン巻上軸の
凸部と係合する孔が設けられていることを特徴とするこ
とにより、上記の課題を解決することができた。また、
前記のリードフィルムの先端部には、切り込みが設けて
あり、該リードフィルムを供給用ボビンに巻き上げられ
た熱転写リボンから剥がす際に、該切り込み部が熱転写
リボン側に残った状態で、裂けて、リードフィルムが解
けるようになることを特徴とする。
【0008】本発明の熱転写リボンの作用は以下の通り
である。本発明の熱転写リボンは、供給用ボビンに未使
用の熱転写リボンを巻き上げておき、該熱転写リボンの
先端部にリードフィルムを接続し、該リードフィルムの
先端部と供給用ボビンに巻き上げられた熱転写リボンと
を接着しておき、該リードフィルムの先端部に、熱転写
プリンター内のリボン巻上軸の凸部と係合する孔が設け
られている。熱転写リボンは巻き形態をとり、熱転写リ
ボンが直接に接触される部分、すなわち熱転写リボン巻
取の外周部がリードフィルムであり、熱転写される部分
の本体の熱転写リボンの外的な力による傷、また外から
の埃等の付着を防止することができる。つまり、リード
フィルムが包装用フィルムを兼ねたものであり、熱転写
リボンの包装を解く際に、手間がかからず、梱包のため
の専用シートや接着テープのゴミが発生しない。
【0009】そして、リードフィルムに設けられた孔と
熱転写プリンター内のリボン巻上軸の凸部と係合させ
て、熱転写リボンを熱転写プリンターに装着して、印字
開始する準備が完了する。また、そのリードフィルム
を、供給ボビンに巻き上げてある熱転写リボンの先端部
に接続して、該リードフィルムの先端部と供給用ボビン
に巻き上げられた熱転写リボンとを接着して、巻き上げ
た形態であり、熱転写リボンを供給ボビンに巻き上げる
工程とインラインで、リードフィルムの設置が可能とな
り、梱包包装の工程が別個に必要なく、熱転写リボンの
製造コストを高くならないように、抑えることが可能で
ある。さらに、前記のリードフィルムの先端部には、切
り込みが設けてあり、該リードフィルムを供給用ボビン
に巻き上げられた熱転写リボンから剥がす際に、該切り
込み部が熱転写リボン側に残った状態で、裂けて、リー
ドフィルムが解けるようにしたので、道具を必要とせず
に、手で簡単にリードフィルムが解けて、また梱包のた
めの専用シートや接着テープのゴミが発生しない。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明の熱転写リボンの一つ
の実施形態を示す斜視図である。本発明の熱転写リボン
は、図1に示す通り、供給用ボビン4に未使用の熱転写
リボン1を巻き上げておき、該熱転写リボンの先端部に
リードフィルム2を接続し、該リードフィルム2の先端
部と供給用ボビン4に巻き上げられた熱転写リボン1と
を接着部6により接着しておき、該リードフィルム2の
先端部に、熱転写プリンター内のリボン巻上軸の凸部と
係合する孔3が設けられている。また、図2は本発明の
熱転写リボンの他の実施形態を示す動態斜視図で、リー
ドフィルムでくるまれた巻き形態の熱転写リボンを、矢
印の下で示すような接着部6で接着された切り込み部7
の切り込み5の延長上で裂けて、三角形の残存部8とし
て、熱転写リボン1側に残り、リードフィルム2が巻き
取りから解けるようにしている。
【0011】図3は、熱転写リボンの孔とリボン巻上軸
の凸部を係合する状態を説明する斜視図である。熱転写
プリンター11内には、ギア等で連動して回転するリボ
ン巻上軸10が設けられていて、そのリボン巻上軸10
の凸部9と、熱転写リボンの先端部にあるリードフィル
ム2に設けられた孔3とが、嵌め込むように係合して、
熱転写リボンが熱転写プリンターに装着される。この場
合のように、熱転写リボンを直接、熱転写プリンターに
装着することで、専用のカセットが必要なく、廃棄物が
少なくなり、製造コストの低減にもつながり、好まし
い。
【0012】(熱転写リボン本体)熱転写リボン1本体
は、基材の上に着色転写層を設けた構成である。基材
は、従来公知のある程度の耐熱性と強度を有するもので
あれば、いずれのものでもよく、例えば、0.5〜50
μm、好ましくは3〜10μm程度の厚さの紙、各種加
工紙、ポリエステルフィルム、ポリスチレンフィルム、
ポリプロピレンフィルム、ポリサルホンフィルム、アラ
ミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリビニル
アルコールフィルム、セロファン等であり、特に好まし
いものは、ポリエステルフィルムである。上記のような
基材は、必要に応じて、その基材の一方または両方の面
に、プライマー処理やコロナ放電処理を施すのが好まし
い。この処理によって、基材上に設ける層との接着性を
向上したり、基材自体の帯電防止をしたりして、機能を
付加させることができる。
【0013】着色転写層は、昇華転写型と熱溶融転写型
の2方式に大別され、昇華転写型は、適当な溶剤中に染
料、バインダー樹脂及び、その他の任意成分を加えて、
各成分を溶解又は分散させて、グラビア印刷法、スクリ
ーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーテ
ィング法等の形成手段により、前記の基材上に塗布し、
乾燥して、形成される。
【0014】使用する染料は、従来公知の熱転写シート
に使用される染料はいずれも本発明に有効に使用可能で
あり、特に限定されない。例えば、幾つかの好ましい染
料としては、赤色染料として、MS Red G、Ma
crolex Red Vioret R、Ceres
Red 7B、Samaron Red HBSL、
Resolin Red F3BS等が挙げられ、又、
黄色の染料としては、ホロンブリリアントイエローS−
6GL、PTY−52、マクロレックスイエロー6G等
が挙げられ、又、青色染料としては、カヤセットブルー
714、ワクソリンブルーAP−FW、ホロンブリリア
ントブルーS−R、MSブルー100等が挙げられる。
【0015】上記の如き熱移行性染料を担持するための
バインダー樹脂としては、従来公知のものがいずれも使
用でき、好ましいものを例示すれば、エチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセ
ルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセル
ロース、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース等のセルロ
ース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、
ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビ
ニルピロリドン、ポリアクリルアミド等のビニル系樹
脂、ポリエステル等が挙げられる。
【0016】また、印画時の受容層との離型性を高める
為に、アクリル系、ビニル系、ポリエステル系、ポリウ
レタン系、ポリアミド系又はセルロース系樹脂の主鎖に
グラフト結合したポリシロキサンセグメント、フッ化炭
素セグメント、及び長鎖アルキルセグメントから選ばれ
る少なくとも1種の離型性セグメントを有するグラフト
コポリマーを、熱移行性染料を担持するためのバインダ
ー樹脂としてもよい。着色転写層の塗工厚は、乾燥状態
で0.2μm乃至5μm、好ましくは、0.4μm乃至
2μmが適当である。
【0017】着色転写層の他のものとして、熱溶融転写
型があり、その着色転写層は、着色剤とバインダーから
なり、必要に応じて任意の添加剤を加えてもよい。上記
の着色剤としては、有機または無機の顔料、もしくは染
料のうち、記録材料として良好な特性を有するもの、例
えば、十分な着色濃度を有し、光、熱、温度などにより
変褪色しないものが好ましい。着色剤としては、シア
ン、マゼンタ、イエローなども使用できるが、ブラック
の着色剤が好ましく用いられる。使用するバインダーと
しては、ワックスを主成分として、その他に乾性油、樹
脂、鉱油、セルロースおよびゴムの誘導体などの混合物
が用いられる。
【0018】ワックスとしては、マイクロクリスタリン
ワックス、カルナバワックス、パラフィンワックス等が
ある。更に、フィッシャートロプシュワックス、各種低
分子量ポリエチレン、木ロウ、ミツロウ、鯨ロウ、イボ
タロウ、羊毛ロウ、セラックワックス、キャンデリラワ
ックス、ペトロラクタム、ポリエステルワックス、一部
変性ワックス、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド等、種々
のワックスが用いられる。本発明の場合、着色転写層の
使用するバインダーとしては、塩化ビニル・酢酸ビニル
共重合体樹脂、またはアクリル樹脂、またはアクリル樹
脂に塩化ゴム、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体樹脂、
セルロース系樹脂の少なくとも1種を使用することがよ
り好ましい。
【0019】上記の着色転写層は、昇華転写型、熱溶融
転写型のいずれでも、巻き形態の熱転写リボンの取り扱
い上、熱転写リボン巻取の外周部に外的な力が加わった
場合、その着色転写層と接触する熱転写リボンの背面側
に着色転写層が転移したり、着色転写層そのものに傷が
生じたりして、熱転写印字物に「欠け」や、「転写ム
ラ」等の不良が生じやすい。それに対して、本発明で
は、熱転写リボン巻取の外周部がリードフィルムであ
り、熱転写される部分の本体の熱転写リボンの外的な力
に対する緩衝材、保護材として、リードフィルムが機能
する。
【0020】(リードフィルム)リードフィルム2の材
質は、その機能すなわち、交換用部材の熱転写リボンを
保管、輸送中などで保護し、熱転写リボンに埃等が付着
せず、特に外力が加えられた時に、リードフィルムでく
るまれた熱転写リボンに傷が生じないように、またリー
ドフィルムに設けてある孔が、熱転写プリンターのリボ
ン巻上軸の凸部と係合して巻き上げても破損しないよう
に、さらにリードフィルムにある切り込みが、そのリー
ドフィルムを供給用ボビンに巻き上げられた熱転写リボ
ンから手で引っ張って剥がれるように、該切り込みが裂
ける必要がある点等を考慮して決めることになる。具体
的には、5〜200μm、好ましくは10〜25μm程
度の厚さのポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン等のプラスチックフィルムが、用いられる。
【0021】リードフィルムを供給用ボビンに巻き上げ
られた熱転写リボンから手で引っ張って剥がす際に、図
2に示すように、リードフィルムの端で切り込み部は接
着部により巻き取り外周面に密着し、その切り込み部の
隣接部は巻き取り外周よりも外にせり出ている方が、リ
ードフィルムを供給用ボビンに巻き上げられた熱転写リ
ボンから手で引っ張って剥がしやすく好ましい。このよ
うに切り込み部の隣接部を巻き取り外周よりも外にせり
出すには、その隣接部には接着部を設けず、またリード
フィルムの材質、厚さを調整すればよい。また、リード
フィルムに設けた孔を、プリンター内のリボン巻上軸の
凸部と係合させる際に、孔の位置合わせ調整をしやすく
するために、リードフィルムの少なくとも片面にベタで
着色印刷を施すことが好ましい。その着色は、黄、赤、
青、黒等任意に選択することができる。
【0022】(供給用ボビン)本発明の未使用の熱転写
リボンを巻き上げている供給用ボビンは、その材質とし
て、紙(パルプ)、プラスチック、金属、木材及びそれ
らの複合体等が使用でき、特にその制限を設けない。
尚、図3に示すように供給用ボビン本体に、熱転写プリ
ンターからのギアと噛み合うように、供給用ボビン用の
歯車を設けるような場合は、ポリスチレン、塩化ビニ
ル、ポリカーボネート、ポリエステル等のプラスチック
を材質として、用いることが好ましく、射出成型等の成
型方法で寸法精度を高めて作成することができる。
【0023】(孔)熱転写プリンター内のリボン巻上軸
の凸部と係合させるためのリードフィルムの孔は、リー
ドフィルムを貫通したもので、円形、楕円、四角形、三
角形等、その形状は限定されるものではなく、また孔の
数も1単位の熱転写リボンに対し、2個、3個、4個等
限定されるものでなく、リボン巻上軸の凸部に対応し
て、その形状、数を選択することができる。このような
孔の形成方法としては、従来公知の方法を利用できる。
例えば、リードフィルムがシート状では、ドリル穿孔機
で、多数枚に対し一度に、孔をあけたり、巻き取り状の
連続状のリードフィルムでは、孔のピッチ(間隔)と同
一のピッチの円筒状の切り刃を有するパンチングロール
方式等が挙げられる。
【0024】(切り込み)リードフィルムの先端部に
は、切り込みを設けることができる。図2に示すよう
に、供給用ボビン4に巻き上げられた熱転写リボン1の
先端部にリードフィルム2を接続し、該リードフィルム
2の先端部の切り込み部7と、供給用ボビン4に巻き上
げられた熱転写リボン1とを接着部6で接着しておき、
該リードフィルム2を供給用ボビン4に巻き上げられた
熱転写リボン1から剥がす際に、該切り込み部7が熱転
写リボン1側に残った状態で(残存部8を残して)、リ
ードフィルムの切り込みの延長が裂けて、リードフィル
ムが解けるようする。
【0025】切り込みの形状は、図2のように直線で、
切り込み部が三角形になるようにしたり、図4の(i)
のように、曲線で加工することもできる。また、図4の
(ii)に示すように、1単位の熱転写リボンに対し、
1本の切り込みを設けることもできる。さらに、図4の
(iii)に示すように、1単位の熱転写リボンに対
し、切り込み部が二箇所できるように、切り込みを形成
することができる。上記のような切り込みのいずれにお
いても、リードフィルムを供給用ボビンに巻き上げられ
た熱転写リボンから剥がす際に、切り込みが裂けて、切
り込み部が熱転写リボンと接着した状態で残存する。切
り込みの形成方法としては、従来公知の方法をとること
ができ、例えばカッター刃を取り付けた上型と台座の間
に、リードフィルムを挿入して、上型を上下動させる方
法や、シリンダータイプのロータリーカッター方法等が
挙げられる。
【0026】
【実施例】以下に、実施例及び比較例を示し、本発明を
詳述する。 (実施例)基材として、厚さ6μmのポリエチレンテレ
フタレート長尺フィルム(ルミラー:東レ株式会社製)
の一方の面に、下記組成の着色転写層塗工液により、イ
エロー、マゼンタ、シアンの順に、面順次にグラビアコ
ーターにより、塗工し、乾燥して熱転写シートを作製し
た。尚、各着色転写層の大きさは、幅95mm×長さ1
55mmであり、また、各着色転写層の厚さは乾燥時で
1μmである。
【0027】着色転写層塗工液 ポリビニルアセトアセタール樹脂 1部 (積水化学工業株式会社製 KS−5) 染料X 1部 メチルエチルケトン/トルエン(1/1) 20部 ※染料Xとして、以下のものを使用した。 イエロー:ホロンブリリアントイエローS−6GL マゼンタ:MS Red G シアン :カヤセットブルー714
【0028】また、基材として、厚さ12μmのポリエ
チレンテレフタレート長尺フィルム(ルミラー:東レ株
式会社製)の一方の面の全面にベタ状に、下記組成の着
色層塗工液を、グラビアコーターにより、乾燥状態で1
μmの厚さで塗工、乾燥し、大きさが幅95mm×長さ
400mmに断裁し、さらに、カッター刃を取り付けた
上型と台座の間に、リードフィルムを挿入して、上型を
上下動させて、図2に示すような孔と切り込みを形成し
た。
【0029】着色層塗工液 チタンホワイト 10.0部 ウレタン樹脂 15.0部 (日本ポリウレタン工業株式会社製 N−5199) メチルエチルケトン/トルエン/イソプロピルアルコール 75.0部 (1/1/1)
【0030】上記の熱転写リボンを、白色に着色したス
チレン製供給用ボビンに巻き上げ、巻き終わりの先端部
の熱転写リボンと、上記に用意したリードフィルムを両
面粘着テープで接続し、図2に示すような位置に、両面
粘着テープにより、リードフィルムの先端部(切り込み
部)と供給用ボビンに巻き上げられた熱転写リボンとを
接着し、実施例の熱転写リボンを用意した。
【0031】(比較例)実施例と同様にイエロー、マゼ
ンタ、シアンの着色転写層を設け、熱転写リボンを作製
し、実施例と同様の供給用ボビンにその熱転写リボンを
巻き上げ、巻き終わりの先端部の熱転写リボンを両面粘
着テープにより、留めた。さらに、その巻き形態の熱転
写リボンを発泡スチロールで型取りした包装体(上ケー
ス、下ケース付き)の中に収納し、比較例の熱転写リボ
ンを用意した。
【0032】(評価結果)上記の実施例で作製した熱転
写リボンはリードフィルム付きで、熱転写リボン巻取の
外周部がリードフィルムであり、熱転写される部分の本
体の熱転写リボンの外的な力による傷、また外からの埃
等の付着を防止することができる。またリードフィルム
の先端部には熱転写プリンター内のリボン巻上軸の凸部
と係合する孔と、切り込みが設けてあり、該リードフィ
ルムを供給用ボビンに巻き上げられた熱転写リボンから
剥がす際に、該切り込み部が熱転写リボン側に残った状
態で、裂けて、リードフィルムが解けるようにしたの
で、道具を必要とせずに、手で簡単にリードフィルムが
解けて、また梱包のための専用シートや接着テープのゴ
ミが発生しない。
【0033】また、実施例では、熱転写リボンを供給ボ
ビンに巻き上げる工程とインラインで、リードフィルム
の設置を行った。一方、比較例の熱転写リボンは、発泡
スチロールの包装がされていて、外的な力による傷、ま
た外からの埃等の付着を防止できるが、梱包のための専
用部材や接着テープのゴミが発生する。さらに、熱転写
リボンを供給用ボビンに巻き上げる工程と、別工程で梱
包工程が必要であり、製造コストが高くついた。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の熱転写リ
ボンは、供給用ボビンに未使用の熱転写リボンを巻き上
げておき、該熱転写リボンの先端部にリードフィルムを
接続し、該リードフィルムの先端部と供給用ボビンに巻
き上げられた熱転写リボンとを接着しておき、該リード
フィルムの先端部に、熱転写プリンター内のリボン巻上
軸の凸部と係合する孔が設けられている。熱転写リボン
は巻き形態をとり、熱転写リボンが直接に接触される部
分、つまり熱転写リボン巻取の外周部がリードフィルム
であり、熱転写される部分の本体の熱転写リボンに対
し、外的な力による傷、また外からの埃等の付着を防止
することができる。つまり、リードフィルムが包装用フ
ィルムを兼ねたものであり、熱転写リボンの包装を解く
際に、手間がかからず、梱包のための専用シートや接着
テープのゴミが発生しない。
【0035】そして、リードフィルムに設けられた孔と
熱転写プリンター内のリボン巻上軸の凸部と係合させ
て、熱転写リボンを熱転写プリンターに装着して、印字
開始する準備が完了する。また、そのリードフィルム
を、供給ボビンに巻き上げてある熱転写リボンの先端部
に接続して、該リードフィルムの先端部と供給用ボビン
に巻き上げられた熱転写リボンとを接着して、巻き上げ
た形態であり、熱転写リボンを供給ボビンに巻き上げる
工程とインラインで、リードフィルムの設置が可能とな
り、梱包包装の工程が別個に必要なく、熱転写リボンの
製造コストを高くならないように、抑えることが可能で
ある。さらに、前記のリードフィルムの先端部には、切
り込みを設けることが好ましく、該リードフィルムを供
給用ボビンに巻き上げられた熱転写リボンから剥がす際
に、該切り込み部が熱転写リボン側に残った状態で、裂
けて、リードフィルムが解けるようにしたので、道具を
必要とせずに、手で簡単にリードフィルムが解けて、ま
た梱包のための専用シートや接着テープのゴミが発生し
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱転写リボンの一つの実施形態を示す
斜視図である。
【図2】本発明の熱転写リボンの他の実施形態を示す動
態斜視図である。
【図3】本発明の熱転写リボンの孔とリボン巻上軸の凸
部を係合する状態を説明する斜視図である。
【図4】本発明の熱転写リボンの切り込みの実施形態を
示す平面図である。
【符号の説明】
1 熱転写リボン 2 リードフィルム 3 孔 4 供給用ボビン 5 切り込み 6 接着部 7 切り込み部 8 残存部 9 凸部 10 リボン巻上軸 11 熱転写プリンター

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給用ボビンに未使用の熱転写リボンを
    巻き上げておき、該熱転写リボンの先端部にリードフィ
    ルムを接続し、該リードフィルムの先端部と供給用ボビ
    ンに巻き上げられた熱転写リボンとを接着しておき、該
    リードフィルムの先端部に、熱転写プリンター内のリボ
    ン巻上軸の凸部と係合する孔が設けられていることを特
    徴とする熱転写リボン。
  2. 【請求項2】 前記のリードフィルムの先端部には、切
    り込みが設けてあり、該リードフィルムを供給用ボビン
    に巻き上げられた熱転写リボンから剥がす際に、該切り
    込み部が熱転写リボン側に残った状態で、裂けて、リー
    ドフィルムが解けるようになることを特徴とする上記の
    請求項1に記載する熱転写リボン。
JP11032285A 1999-02-10 1999-02-10 熱転写リボン Withdrawn JP2000229465A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2017127668A1 (en) * 2016-01-20 2017-07-27 Entrust Datacard Corporation Leader film on a ribbon supply roll
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