JP2000229432A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000229432A
JP2000229432A JP11032582A JP3258299A JP2000229432A JP 2000229432 A JP2000229432 A JP 2000229432A JP 11032582 A JP11032582 A JP 11032582A JP 3258299 A JP3258299 A JP 3258299A JP 2000229432 A JP2000229432 A JP 2000229432A
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JP11032582A
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English (en)
Inventor
Tomio Ando
富雄 安藤
Kunio Omura
国雄 大村
Michio Shinozaki
巳知夫 篠崎
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】最終被転写体の表面の意匠を損なわず、しかも
一見しただけでは磁気情報が記録されている箇所がわか
らずに磁気情報を盗まれにくい画像を最終被転写体の表
面に低コストで形成が可能である画像形成装置を提供す
ることである。 【解決手段】着色層が支持体上に設けられている感熱転
写記録媒体18を使用し、中間転写媒体保持部26a上
の中間転写媒体22に感熱転写画像形成を行い、この画
像をさらに中間転写媒体から最終被転写体10へ感熱転
写させる画像形成装置が、磁性材料が分散された感熱転
写記録層が感熱転写記録媒体の支持体上に設けられてい
て、この磁性材料は中間転写媒体保持部上に保持した中
間転写媒体への感熱転写画像形成の際に感熱転写記録媒
体から中間転写媒体へ所定のパターンで転写され、中間
転写媒体に転写された磁性材料はさらに中間転写媒体か
ら最終被転写体へ上記所定のパターンで転写される、こ
とを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、着色層が支持体
上に設けられている感熱転写記録媒体を使用して、中間
転写媒体保持部上に保持した中間転写媒体に感熱転写画
像形成を行い、中間転写媒体に形成された画像をさらに
中間転写媒体から最終被転写体へ感熱転写させる画像形
成装置に関係している。
【0002】
【従来の技術】このような画像形成装置は従来から広く
知られており、近年では最終被転写体としてパスポート
や免許証を含む種々のIDカードに対する文字を含む画
像の印刷の為にも使用されている。これらのIDカード
には磁気情報も記録しておくことが要望されており、こ
の為には従来のIDカードには独立した磁気ストライプ
が設けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら独立した
磁気ストライプの形成にはコストがかかり、独立して形
成された磁気ストライプは最終被転写体としてのIDカ
ードの表面の意匠を損なう。独立して形成された磁気ス
トライプはまた、一見して磁気ストライプと分かるの
で、磁気ストライプに記録されている磁気情報を盗まれ
易いという問題がある。
【0004】この発明は上記事情の下でなされ、この発
明の目的は、最終被転写体の表面の意匠を損なうことが
なく、しかも一見しただけでは磁気情報が記録されてい
る箇所がわからず磁気情報を盗まれにくい画像を最終被
転写体の表面に低コストで形成が可能である、画像形成
装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述したこの発明の目的
を達成する為に、この発明に従った画像形成装置は、着
色層が支持体上に設けられている感熱転写記録媒体を使
用して、中間転写媒体保持部上に保持した中間転写媒体
に感熱転写画像形成を行い、中間転写媒体に形成された
画像をさらに中間転写媒体から最終被転写体へ感熱転写
させる画像形成装置において、磁性材料が分散された感
熱転写記録層が該感熱転写記録媒体の支持体上に設けら
れていて、この磁性材料は中間転写媒体保持部上に保持
した中間転写媒体への感熱転写画像形成の際に感熱転写
記録媒体から中間転写媒体へ所定のパターンで転写さ
れ、中間転写媒体に転写された磁性材料はさらに中間転
写媒体から最終被転写体へ上記所定のパターンで転写さ
れる、ことを特徴としている。
【0006】このような構成であれば、感熱転写記録媒
体から中間転写媒体を介した最終被転写体への着色され
た画像の熱転写に伴い磁性材料も所定のパターンで感熱
転写記録媒体から中間転写媒体を介して最終被転写体へ
転写される。この為、所定のパターンを有した磁性材料
を着色された画像とともに最終被転写体へ低コストで転
写することが出来るし、着色された画像の一部のように
形成することが出来て最終被転写体の表面の意匠を損な
うことがなく、しかも一見しただけでは磁気情報が記録
されている箇所がわからず磁気情報を盗まれにくい。
【0007】上述した如く構成されていることを特徴と
したこの発明に従った画像形成装置においては、最終被
転写体に感熱転写された画像中に最終被転写体に感熱転
写された磁性材料が所定のパターンを形成する、ことが
出来る。
【0008】このような構成であれば、最終被転写体の
表面における所定のパターンの磁性材料の存在がより不
明確になり、最終被転写体の表面の意匠がさらに損なわ
れることがなくなり、磁気情報が記録されている箇所が
さらにわかりにくくなって磁気情報がさらに盗まれにく
くなる。
【0009】上述した如く構成されていることを特徴と
したこの発明に従った画像形成装置においては、感熱転
写記録媒体の支持体上の磁性材料が所定のパターンで配
列されていることが出来るし、または感熱転写記録媒体
の支持体上の磁性材料は感熱転写記録媒体から中間転写
媒体への転写の際に所定のパターンで転写されることが
出来る。後者の場合には、所定のパターンの変更が容易
である。
【0010】上述した如く構成されていることを特徴と
したこの発明に従った画像形成装置においては、中間転
写媒体及び最終被転写体の少なくともいずれか一方に転
写された磁性材料の所定のパターンに対する磁気情報の
取り扱いを行う磁気情報取り扱い手段を備えていること
が好ましい。
【0011】このような構成であれば、磁気情報取り扱
い手段を介して、最終被転写体に転写された所定のパタ
ーンに対する磁気情報の記録や追記や確認や読み取りや
修正を含む種々の取り扱いを行うことが出来る。
【0012】以下、添付の図面を参照しながらこの発明
の一実施の形態に従った画像形成装置について詳細に説
明する。
【0013】
【発明の実施の形態】図1には、この発明の一実施の形
態に従った画像形成装置の全体の構成が概略的に示され
ている。
【0014】この実施の形態の画像形成装置は、所定の
寸法形状の紙を基材として使用している最終被転写体1
0がフッソ系高分子化合物を表面に被覆した図示しない
シリコンゴム製ラバーシートを介して所定の位置に載置
されているトレイ12を有している。トレイ12は車輪
14を介して移動案内レール16上に所定の範囲で往復
動可能に載置されている。上記所定の範囲は、実線で示
された画像形成位置と2点鎖線で示された被転写体載置
位置との間である。
【0015】画像形成位置のトレイ12の上方には、こ
のトレイ12上の最終被転写体10に対して画像を形成
する為の画像形成装置の主要な構成が配置されている。
【0016】上記主要な構成には、着色層が支持体上に
設けられている感熱転写記録媒体を構成しているインク
リボン18を操作する為のインクリボン操作手段20
と、中間転写媒体22を操作する為の中間転写媒体操作
手段24と、インクリボン18から中間転写媒体22へ
と所望の画像を感熱転写して形成する為の中間感熱転写
画像形成手段26と、中間転写媒体22に感熱転写され
た所望の画像を画像形成位置のトレイ12上の最終被転
写体10に再度熱転写する為の最終熱転写画像形成手段
28と、が含まれる。
【0017】より詳細に説明すると、中間感熱転写画像
形成手段26は、プラテンローラ26aと、プラテンロ
ーラ26aに対面した熱集中型のサーマルヘッド26b
と、を含んでいる。プラテンローラ26aの周面はシリ
コン系エラストマ層上に被覆されたフッソ系高分子化合
物により構成されており、上記周面には上記周面上に付
着した埃等の異物を除去する為のクリーニングローラ2
6c及び上記周面に帯電した電荷を除去する為の図示し
ない除電ローラが接触されている。このような中間感熱
転写画像形成手段26は公知である。
【0018】インクリボン操作手段20において使用さ
れるインクリボン18は、ポリエチレンテレフタレート
(PET)またはポリエチレンナフタレート(PEN)
等で形成され支持体として機能するベースフィルムと、
ベースフィルム上に設けられ有機染料や有機顔料や無機
染料等により構成された色材を有しており必要に応じて
ワックス成分やフィラー等が添加された感熱転写記録層
としてのインクと、を有しており、感熱転写記録媒体を
構成している。またインクには、単色画像形成の為なら
単に所定の一色だけだが、カラー画像形成の為なら複数
の色のインクで、その代表例としては3つの色(例え
ば、シアン、マゼンタ,イエロー)と黒色の4つの色が
あり、4つの色のインクがベースフィルムの長手方向に
沿い所定の順序で所定の長さに塗り分けて配列されてい
て、インクリボン18の走行方向における各色のインク
の先端には所定のマークが形成されている。インクリボ
ン18の単にこれだけの構成は公知である。しかしなが
ら、この発明においてインクリボン18には、4つの色
のインクの中の少なくともいずれか1つに、またはベー
スフィルム上で4つの色のインクとは別に独立した部分
に、インクの染料や顔料の場合と同様にして磁性材料を
含んだ感熱転写記録層が設けられている。磁性材料は例
えばコバルト・フェライト,γ−酸化鉄,マグネタイ
ト,バリウム・フェライト,ニッケル,パメンジュー
ル,サマリューム・コバルト,そしてアルニコ等である
ことが出来る。そして、磁性材料が上記独立した部分に
設けられている場合には、上記独立した部分は所定の長
さを有しており、上記独立した部分の先端にも各色のイ
ンクの先端と同様に所定のマークが形成されている。
【0019】尚、感熱転写記録層のタイプは、熱転写の
際に、ベースフィルムから剥離して受像層に接着する樹
脂型、あるいは溶融して受像層に付着する熱溶融型のい
ずれでも良い。
【0020】インクリボン操作手段20において、未使
用のインクリボン18は供給ローラ20a上に巻装され
ており、供給ローラ20a上から引き出された未使用の
インクリボン18はクリーニグローラ20bを介して中
間感熱転写画像形成手段26のプラテンローラ26aと
サーマルヘッド26bとの間の画像形成隙間に導かれ、
画像形成隙間からは案内ローラ20c及びインクリボン
搬送ローラ対20dを介して巻取りローラ20e上に巻
き取られている。また、供給ローラ20aとプラテンロ
ーラ26aとの間には、インクリボン18上の各色のイ
ンクの先端の上記所定のマークを、また磁性材料の上記
独立した部分が存在する場合には上記独立した部分の先
端の上記所定のマークも、検知する為のマーク検知手段
20fが配置されている。このようなインクリボン操作
手段20は公知である。
【0021】中間転写媒体操作手段24において使用さ
れる中間転写媒体22は、長手方向に沿った所定の間隔
の複数の位置にホログラムまたは電子線描画による回析
格子画像であるホログラム画像を内包している。中間転
写媒体22は耐熱性を有するベースフィルムの一面に多
層コートが施されることにより構成されていて、多層コ
ートの最上層はウレタン系樹脂,エポキシ系樹脂等を主
とした混合樹脂により受像層兼熱接着層として形成され
ている。このような中間転写媒体22もまた公知であ
る。
【0022】中間転写媒体操作手段24において中間転
写媒体22は供給リール24aに巻装されていて、供給
リール24a上から引き出された後に搬送ローラ対24
b及びクリーニングローラ24c及び図示しない除電ロ
ーラを介して中間感熱転写画像形成手段26のプラテン
ローラ26aの外周面上に導かれる。中間転写媒体22
は上記外周面上で感熱転写画像形成手段26のプラテン
ローラ26aとサーマルヘッド26bとの間の画像形成
隙間を通過された後に、案内ローラ24dにより画像形
成位置のトレイ12上の最終被転写体10の上面に接す
るよう案内され、さらには搬送ローラ対24eを介して
巻取ローラ24f上に巻き取られる。中間転写媒体22
は、中間転写媒体22の移動方向である長手方向におけ
る上記画像形成隙間の両側(即ち、サーマルヘッド26
bの両側)でクランプローラ30a,30bによりプラ
テンローラ26aの外周面上に押圧されていて、クラン
プローラ30a,30bの間でプラテンローラ26aの
外周面上に密着されている。なおクランプローラ30
a,30bはプラテンローラ26aの外周面に対し選択
的に接離自在である。即ちこの実施の形態では、プラテ
ンローラ26aが中間転写媒体22を保持した中間転写
媒体保持部材を構成している。
【0023】上記移動方向において上流側に位置してい
るクランプローラ30aのさらに上流側には、中間転写
媒体22上のホログラムまたはホログラム画像を検知し
てプラテンローラ26aの外周面上における中間転写媒
体22上のホログラムまたはホログラム画像の周囲の中
間感熱転写多色画像形成領域の位置決めを行う為のホロ
グラム検出手段24gが配置されている。このような中
間転写媒体操作手段24は上記移動方向において上流側
に位置しているクランプローラ30aの外形状を除き公
知であり、上記クランプローラ30aは中間転写媒体2
2においてホログラムまたはホログラム画像の周囲の中
間感熱転写多色画像形成領域外で中間転写媒体22をプ
ラテンローラ26aの外周面上に押圧する特有の外形状
を有している。
【0024】最終熱転写画像形成手段28は、画像形成
位置のトレイ12上の最終被転写体10の上面に中間転
写媒体22を押圧する最終転写位置と最終転写位置から
上方に離間した図1に実線で示す待機位置との間で矢印
αで示す如く上下動自在なヒートローラ28aを含んで
いる。ヒートローラ28aの外周面には上記外周面の温
度を一定に保つ為の温度検知器28bと上記外周面を清
浄に保つ為のクリーニングローラ28cとが接触されて
いる。ヒートローラ28aは、黒化処理された内部に例
えばハロゲンランプヒータの如きヒータが内蔵されてお
り、その回転中心線に沿った方向における中央部の径が
両端部の径よりも僅かに小さな逆クラウン形状を有して
いる。ヒートローラ28aの外周面は導電性加熱加硫型
シリコンゴム層を被覆したフッソ系高分子化合物により
構成されている。
【0025】最終熱転写画像形成手段28はさらに、待
機位置のヒートローラ28aの下面を覆う閉鎖位置と閉
鎖位置から退避し待機位置と最終転写位置との間のヒー
トローラ28aの移動を許容する開放位置との間で矢印
βで示す如く移動する熱遮蔽板28dを備えている。
【0026】上述した如き最終熱転写画像形成手段28
の構成は、公知である。
【0027】上述した如く構成されているこの発明の一
実施の形態に従った画像形成装置において1枚の最終被
転写体10に多色画像を含む所定の画像を形成するに
は、1枚の最終被転写体10を図1において2点鎖線で
示されている被転写体載置位置のトレイ12の上面の図
示しないシリコンゴム製ラバーシート上の所定の位置に
載置した後にトレイ12を図1において実線で示されて
いる画像形成位置に移動させる。
【0028】その後は、ホログラムまたはホログラム画
像をホログラム検出手段24gに検出されて初期位置に
ある中間転写媒体22が最終被転写体10の長さに相当
する距離だけ供給ローラ24aから巻き取りローラ24
fに向かい移動される。この移動は、クランプローラ3
0a,30bがプラテンローラ26aの外周面から離間
した状態で行われ、中間転写媒体22上のホログラムま
たはホログラム画像をホログラム検出手段24gが検出
している状態を基準にして行われる。
【0029】上記移動が終了した後には、図1に示す如
く、クランプローラ30a,30bがプラテンローラ2
6aの外周面に向かい押圧されてプラテンローラ26a
の外周面に中間転写媒体22を密着させる。この時に
は、中間転写媒体22の最上層の受像層兼熱接着層にお
いて最終被転写体10の上面に対応した最終被転写体対
応領域がクランプローラ30a,30bの間に配置され
ていて、この最終被転写体対応領域には多色画像が形成
される中間感熱転写多色画像形成領域が含まれている。
そしてこの実施の形態では、多色画像は人間の顔の階調
を伴ったカラー画像である。
【0030】次には、中間転写媒体22において磁性材
料が4色のインクの少なくともいずれか1つに設けられ
ていて4色のインクとは独立した部分に設けられていな
い場合には、中間転写媒体22が上記初期位置との間で
4回往復動される。この間には3回の往復動によりサー
マルヘッド26bがインクリボン18上で順次隣接した
シアン,マゼンタ,そしてイエローの3色のインクを使
用して、中間転写媒体22の最上層の受像層兼熱接着層
の上記最終被転写体対応領域において中間感熱転写多色
画像形成領域に多色画像を形成するとともに中間感熱転
写多色画像形成領域外でこれら3色のインクのいずれか
を使用してその他の画像を形成する必要がある場所にそ
の他の画像を形成する。そしてこの時、磁性材料はそれ
が設けられている4色のインクの中のいずれかととも
に、中間転写媒体22の最上層の受像層兼熱接着層の上
記最終被転写体対応領域に感熱転写される。
【0031】そして最後の1往復により、サーマルヘッ
ド26bは、上記3色のインクに隣接した黒色のインク
を使用して上記最終被転写体対応領域において黒色のイ
ンクを使用して形成する必要がある文字や数字や枠線や
その他の記号や種々の線等の黒色画像を形成する。この
黒色画像には画像形成位置のトレイ12上の最終被転写
体10に対して上記最終被転写体対応領域の位置合わせ
をする為の位置決めマークも含まれている。
【0032】また、中間転写媒体22において磁性材料
が4色のインクとは独立した部分に設けられている場合
には、中間転写媒体22が上記初期位置との間で5回往
復動される。この間には3回の往復動によりサーマルヘ
ッド26bがインクリボン18上で順次隣接したシア
ン,マゼンタ,そしてイエローの3色のインクを使用し
て、中間転写媒体22の最上層の受像層兼熱接着層の上
記最終被転写体対応領域において中間感熱転写多色画像
形成領域に多色画像を形成するとともに中間感熱転写多
色画像形成領域外でこれら3色のインクのいずれかを使
用してその他の画像を形成する必要がある場所にその他
の画像を形成する。
【0033】そして次に続く1往復により、サーマルヘ
ッド26bは、上記3色のインクに隣接した黒色のイン
クを使用して上記最終被転写体対応領域において黒色の
インクを使用して形成する必要がある文字や数字や枠線
やその他の記号や種々の線等の黒色画像を形成する。こ
の黒色画像には画像形成位置のトレイ12上の最終被転
写体10に対して上記最終被転写体対応領域の位置合わ
せをする為の位置決めマークも含まれている。
【0034】そしてさらに最後の1往復により、中間転
写媒体22において磁性材料が設けられている独立した
部分から磁性材料が、中間転写媒体22の最上層の受像
層兼熱接着層の上記最終被転写体対応領域に所定のパタ
ーンで感熱転写される。なお、この磁性材料の所定のパ
ターンは、上記最終被転写体対応領域における上記4色
(シアン,マゼンタ,イエロー,そして黒色)のインク
の少なくともいずれか1つが上記最終被転写体対応領域
に感熱転写された所定のパターンと合致していても良い
し、これらの所定のパターンから独立していても良い。
【0035】また磁性材料の所定のパターンはインクリ
ボン18において、上記4色(シアン,マゼンタ,イエ
ロー,そして黒色)のインクの少なくともいずれか1つ
またはこれらのインクから独立した部分に予め形成され
ていて、サーマルヘッド26bを使用して中間転写媒体
22の最上層の受像層兼熱接着層の上記最終被転写体対
応領域に感熱転写させることが出来る。
【0036】あるいは磁性材料の所定のパターンはイン
クリボン18において、上記4色(シアン,マゼンタ,
イエロー,そして黒色)のインクの少なくともいずれか
1つまたはこれらのインクから独立した部分に予め形成
されておらず、サーマルヘッド26bを使用して中間転
写媒体22の最上層の受像層兼熱接着層の上記最終被転
写体対応領域に感熱転写される時に初めて所定のパター
ンで感熱転写されるようにすることも出来る。
【0037】このように中間転写媒体22が4回または
5回往復動作される間には、中間感熱転写多色画像形成
領域が上流側のクランプローラ30aの下方を4回また
は5回往復させられるが、クランプローラ30aは中間
転写媒体22において中間感熱転写多色画像形成領域の
外側を押圧するので、上記の4回または5回の往復の間
には中間感熱転写多色画像形成領域がクランプローラ3
0aによりプラテンローラ26aの外周面上に押圧され
ることがない。従って中間感熱転写多色画像形成領域に
はクランプローラ30aの押圧による痕跡はなく、中間
感熱転写多色画像形成領域に上記痕跡の影響を受けるこ
となく高精度で多色画像をインクリボン18からサーマ
ルヘッド26bにより感熱転写形成することが出来る。
【0038】この実施の形態では、上記の4回または5
回の往復の間に中間転写媒体22の中間感熱転写多色画
像形成領域が通過するクランプローラ30aの外周面上
の領域は、それ以外の領域と比べが径が細く形成されて
いる。従って、クランプローラ30aの外周面上の上記
それ以外の領域が中間転写媒体22の中間感熱転写多色
画像形成領域外をプラテンローラ26aの外周面上に押
圧している間に、上記外周面上の領域は中間転写媒体2
2の中間感熱転写多色画像形成領域をプラテンローラ2
6aの外周面上に押圧しない。
【0039】上記4回または5回の往復動が終了する
と、クランプローラ30a,30bがプラテンローラ2
6aの外周面から離間し、中間転写媒体22は上述した
如くして種々の画像が形成された最終被転写体対応領域
が図1に実線で示されている画像形成位置のトレイ12
上の最終被転写体10の上面に対面するまで巻き取りリ
ール24fに向かい移動される。この移動は、上記最終
被転写体対応領域の上記位置決めマークが画像形成位置
のトレイ12の近傍の所定の位置の図示しない検知手段
により検知されることにより終了する。
【0040】この後、最終熱転写画像形成手段28の熱
遮蔽板28dが図1に示す閉鎖位置から開放位置へと移
動し、既に所定の一定温度まで加熱されているヒートロ
ーラ28aが図1に示す待機位置から最終転写位置へと
下降される。
【0041】そして、トレイ12及び中間転写媒体22
が図1に2点鎖線で示された被転写体載置位置及び巻き
取りローラ24fに向かい相互に同じ速度で移動される
とともにヒートローラ28aがこれらの速度よりも僅か
に速い周速度で上記移動と同じ方向に回転される間に、
中間転写媒体22の最上層の受像層兼熱接着層において
トレイ12上の最終被転写体10に対応している最終被
転写体対応領域が上記最終被転写体10の上面に熱接着
されて上記最終被転写体対応領域の中間感熱転写多色画
像形成領域中の多色画像を含む前述した種々の画像が上
記最終被転写体10の上面に転写され形成される。この
間、トレイ12及び中間転写媒体22の移動速度よりも
僅かに速い周速度で回転するヒートローラ28aは、中
間転写媒体22の最上層の受像層兼熱接着層中の上記最
終被転写体対応領域に皺を生じさせることなく上記最終
被転写体10の上面に熱接着させる。
【0042】トレイ12上の最終被転写体10の上面に
熱接着された上記最終被転写体対応領域はトレイ12が
図1に2点鎖線で示された被転写体載置位置へと到達す
るまでに中間転写媒体22から剥離し、その後に中間転
写媒体22は最終被転写体10の上面に熱接着された上
記最終被転写体対応領域に続く未使用の最終被転写体対
応領域のホログラムまたはホログラム画像がホログラム
検出手段24gに検出されるまで供給リール24aに向
かい巻き戻され、上記未使用の最終被転写体対応領域へ
の画像の転写の為に備えられる。
【0043】図2の(A)には、このようにして最終被
転写体10の上面に形成された種々の画像が示されてい
る。ここにおいて参照符号40はホログラム画像を指摘
しており、参照符号42は文字や数字や枠線やその他の
記号や種々の線等の黒色画像を指摘しており、さらに参
照符号44は中間感熱転写多色画像形成領域に形成され
た人間の顔の階調を伴ったカラー画像である多色画像を
指摘している。
【0044】ここにおいて、磁性材料は、それが設けら
れている上記4色のインクの中のいずれかとともに黒色
画像42や多色画像44の一部に対応するインクと同じ
パターンで黒色画像42や多色画像44中に含有させる
ことが出来る。あるいは、黒色画像42や多色画像44
とは独立して最終被転写体10の上面に形成され黒色画
像42や多色画像44と協働して最終被転写体10の上
面に意匠を形成する模様46のようにすることが出来
る。
【0045】そして、図2の(B)に示す如く、黒色画
像42や多色画像44とは独立して磁性材料により形成
される模様46を無くすと、最終被転写体10の上面に
形成された黒色画像42や多色画像44中に磁性材料に
よる所定のパターンが含まれていることは一見しただけ
では全く分からない。
【0046】従って、最終被転写体10の上面に形成さ
れたこれら種々の画像を所定のパターンの磁性材料を含
まないで最終被転写体10の上面に形成しても、このよ
うにして形成された種々の画像を含む最終被転写体10
はにせものであることが容易に分かる。
【0047】なお磁性材料の上記所定のパターンに特定
の信号を対応させておけば、磁気パターン読取り手段に
上記所定のパターンを読み取らせることにより特定の信
号を再生することが出来る。この特定の信号を利用すれ
ば、最終被転写体10が例えばIDカードであった場合
には、IDカードの信頼性をより高めることが出来る。
【0048】さらに磁性材料の上記所定のパターンとは
幅や長さのみが僅かに異なった上記所定のパターンと類
似した磁性材料のパターンが形成された場合でも、この
ような最終被転写体10はにせものであることが容易に
分かる。
【0049】またさらに、多色画像44に磁性材料の上
記所定のパターンが組み込まれている場合には、この所
定のパターンは高度な2次元マトリックスデータとな
り、面積階調数と同等の磁気力変調が形成出来るので、
所定のパターンの磁性材料に記録することが出来る情報
量が増大し、このような多色画像44が形成されている
最終被転写体10の信頼性をより高めることが出来る。
【0050】上述した如き磁性材料の上記所定のパター
ンには、磁気のS極とN極の交互の繰り返しによる磁気
データを記録することも出来るが、上記所定のパターン
の面積分布のみでも、磁気情報として十分活用すること
が出来る。
【0051】しかし、上記所定のパターンの面積分布に
よる磁気情報と上記磁気データとを組み合わせることに
より、最終被転写体10が例えばIDカードであった場
合の磁気情報や磁気データの隠匿性をさらに高めること
が出来る。
【0052】とはいうものの上述した如き磁気データを
記録していなければ、例えば磁石や陰極線管(CRT)
や核磁気共鳴装置(NMR)やトランス等の強力な磁力
を発生する機器からの磁力によって上述した如き磁気デ
ータが破壊される心配がなく、最終被転写体10が例え
ばIDカードであった場合の信頼性をより高めることが
出来る。
【0053】しかし、上述した如き磁性材料の上記所定
のパターンに上記磁気データを記録出来ることは便利な
ことであり、このような磁気データは必要に応じて内容
を変えることも出来る。
【0054】上述した如き磁性材料の所定のパターンを
読み取る為の磁気パターン読取り手段や、上述した如き
磁気データに対する読み取りや変更を追加記録を行う為
の磁気記録手段や、これら2つの手段が合体された磁気
パターン読取り/磁気記録手段は、磁性材料の所定のパ
ターンに対する磁気情報の取り扱いを行う磁気情報取り
扱い手段を構成している。
【0055】磁性材料の所定のパターンに対する磁気情
報の取り扱いは、図1に2点鎖線で示す如く、例えばい
わゆる磁気ヘッドにより構成された磁気情報取り扱い手
段50aを感熱転写画像形成手段26の下流側のクラン
プローラ30bと図1に実線で示されている画像形成位
置のトレイ12上の最終被転写体10との間の中間転写
媒体22の移動軌跡に沿い配置し中間転写媒体22に転
写された磁性材料の所定のパターンに対して行うことが
出来る。
【0056】あるい上記取り扱いは、例えばいわゆる磁
気ヘッドにより構成された磁気情報取り扱い手段50b
を、画像形成位置のトレイ12上の最終被転写体10か
ら2点鎖線で示された被転写体載置位置のトレイ12上
の最終被転写体10までの最終被転写体10の軌跡に沿
い配置し最終熱転写画像形成手段28により中間転写媒
体22の最上層の受像層兼熱接着層から画像形成位置の
トレイ12上の最終被転写体10に対して転写された磁
性材料の所定のパターンに対して行うことが出来る。
【0057】
【発明の効果】以上詳述したことから明らかなように、
この発明に従った画像形成装置によれば、最終被転写体
の表面の意匠を損なうことがなく、しかも一見しただけ
では磁気情報が記録されている箇所がわからず磁気情報
を盗まれにくい画像を最終被転写体の表面に低コストで
形成が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に従った画像形成装置
の概略的な縦断面図である。
【図2】(A)は、図1の画像形成装置によって種々の
画像が形成された最終被転写体の表面の一例を示す概略
的な平面図であり;そして、(B)は、図1の画像形成
装置によって種々の画像が形成された最終被転写体の表
面の別の一例を示す概略的な平面図である。
【符号の説明】
10 最終被転写体 18 インクリボン(感熱転写記録媒体) 22 中間転写媒体 26a プラテンローラ(中間転写媒体保持部材) 30a クランプローラ(クランパ) 46 模様(磁性材料により形成される) 50a,50b 磁気情報取り扱い手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41M 5/26 A (72)発明者 篠崎 巳知夫 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 Fターム(参考) 2C005 HA01 HA19 HB01 JA01 JB08 JB23 KA08 KB17 LA19 LA20 LA30 LB08 2C065 AB09 AD07 AF02 DC07 DC25 2C068 AA06 AA15 BD17 2H111 AA01 AA05 AA07 AA26 AA31 AA33 AB05 BA03 BA11 BA32 BA61

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着色層が支持体上に設けられている感熱
    転写記録媒体を使用して、中間転写媒体保持部上に保持
    した中間転写媒体に感熱転写画像形成を行い、中間転写
    媒体に形成された画像をさらに中間転写媒体から最終被
    転写体へ感熱転写させる画像形成装置において、 磁性材料が分散された感熱転写記録層が該感熱転写記録
    媒体の支持体上に設けられていて、この磁性材料は中間
    転写媒体保持部上に保持した中間転写媒体への感熱転写
    画像形成の際に感熱転写記録媒体から中間転写媒体へ所
    定のパターンで転写され、中間転写媒体に転写された磁
    性材料はさらに中間転写媒体から最終被転写体へ上記所
    定のパターンで転写される、 ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 最終被転写体に感熱転写された画像中に
    最終被転写体に感熱転写された磁性材料が所定のパター
    ンを形成する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像
    形成装置。
  3. 【請求項3】 感熱転写記録媒体の支持体上の磁性材料
    は所定のパターンで配列されている、ことを特徴とする
    請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 感熱転写記録媒体の支持体上の磁性材料
    は感熱転写記録媒体から中間転写媒体への転写の際に所
    定のパターンで転写される、ことを特徴とする請求項2
    に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 中間転写媒体及び最終被転写体の少なく
    ともいずれか一方に転写された磁性材料の所定のパター
    ンに対する磁気情報の取り扱いを行う磁気情報取り扱い
    手段を備えている、ことを特徴とする請求項1乃至請求
    項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6648526B2 (en) * 2001-07-26 2003-11-18 Nisca Corporation Printing apparatus and printing method
JP2020062753A (ja) * 2018-10-15 2020-04-23 凸版印刷株式会社 中間転写フィルム、ならびにそれを用いた情報記録媒体の作成方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6648526B2 (en) * 2001-07-26 2003-11-18 Nisca Corporation Printing apparatus and printing method
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