JP2000227866A - 情報記録再生装置 - Google Patents

情報記録再生装置

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JP2000227866A
JP2000227866A JP11123097A JP12309799A JP2000227866A JP 2000227866 A JP2000227866 A JP 2000227866A JP 11123097 A JP11123097 A JP 11123097A JP 12309799 A JP12309799 A JP 12309799A JP 2000227866 A JP2000227866 A JP 2000227866A
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command
fat
cache memory
host computer
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JP11123097A
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English (en)
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Yuji Horie
裕司 堀江
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • Memory System Of A Hierarchy Structure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一般的な使用状態において常にシステム的に
ディスクへの読み書き処理を高速にする。 【解決手段】 CPUにより、ホストコンピュータのシ
ステムキャッシュが低レベルキャッシュアルゴリズムに
最適化された場合には、図2(a)に示すように、キャ
ッシュメモリ6にBoot Sector,FAT1
(=FAT2),Root Directoryからな
るCファイル管理領域23とリングバッファ24の各領
域を設けて構成し、ホストコンピュータのシステムキャ
ッシュが高レベルキャッシュアルゴリズムに最適化され
た場合には、図2(b)に示すように、キャッシュメモ
リ6の全領域をリングバッファ24とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報記録再生装置、
更に詳しくは交換可能な記録媒体への読み書き(R/
W)制御を行うキャッシュの制御方法を起動時の前記記
録媒体の装着状態により変更するオペレーティングシス
テムの状態に応じたキャッシュメモリの設定部分に特徴
のある情報記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータ(以下、パソコ
ン)の主要なオペレーティングシステム(以下、OS)
の1つである、例えばWindows95は、パソコン
の電源投入直後に、パソコンに接続されている周辺機器
の状態を識別し、メモリの設定などを最適化している
(Windows95:米国マイクロソフト社の登録商
標)。
【0003】例えば、パソコンに光磁気ディスク装置な
どの媒体交換可能な情報記録再生装置が接統されている
と、上記OSは、パソコン起動直後に情報記録再生装置
に記録媒体であるディスクが装着されているかの識別を
行い、情報記録再生装置がパソコンからのコマンドの一
部に対してディスクが装着されているように応答する
と、パソコンの情報記録再生装置に対してデータのキャ
ッシュを行うシステムキャッシュ(遅延書き込み等)を
高レベルキャッシュアルゴリズムにて行い、ディスクが
装着されていないと判断するとシステムキャッシュを低
レベルキャッシュアルゴリズムにて行うようにしてい
る。
【0004】すなわち、パソコンの電源がオンされる
と、図15に示すように、ステップS201より上記O
Sの起動が開始され、上記OSではステップS202に
おいて、周辺機器の1つである情報記録再生装置、例え
ば光磁気ディスク装置(以下、MO)が電源オンの状態
で接続されている(MOとのインターフェイスが確立し
ている)かどうか判断し、MOが電源オンの状態で接続
されている場合はステップS203でMOにディスクが
挿入されているかを判断し、MOにディスクが挿入され
ている場合はステップS204にて上記システムキャッ
シュを高レベルキャッシュアルゴリズムにて行うように
システムの最適化を行う。
【0005】ステップS202にてMOが電源オンの状
態で接続されていない場合、あるいはステップS203
にてMOにディスクが挿入されていない場合は、ステッ
プS205にて上記システムキャッシュを低レベルキャ
ッシュアルゴリズムにて行うようにシステムの最適化を
行う。
【0006】このようにキャッシュアルゴリズムの最適
化等のシステム最適化を行った後、ステップS206で
上記OSの起動が終了する。
【0007】ステップS204及びS205でのキャッ
シュアルゴリズムの最適化は、上記OSの起動時のみ行
われ、低レベルキャッシュアルゴリズムに最適化された
後、MOが接続されディスクが挿入されたとしても、キ
ャッシュアルゴリズムを低レベルキャッシュアルゴリズ
ムに維持する。もちろん高レベルキャッシュアルゴリズ
ムに最適化された場合も、OSがリセットされない限
り、キャッシュアルゴリズムを高レベルキャッシュアル
ゴリズムに維持する。
【0008】このような最適化されたキャッシュアルゴ
リズムによりシステムキャッシュを用いて、OSはディ
スクへの読み書きを行い、ステップS207でディスク
への読み書き(R/W)でMOに対するシステムキャッ
シュのキャッシュメモリの容量を増やす必要があるかど
うか判断し、必要ならばステップS208でMOに対す
るシステムキャッシュのキャッシュメモリの容量を増や
しステップS211に進み、キャッシュメモリの容量を
増やす必要がないならばステップS209でディスクへ
の読み書き(R/W)でMOに対するシステムキャッシ
ュのキャッシュメモリが不必要かどうか判断し、不必要
ならばステップS210でMOに対するシステムキャッ
シュのキャッシュメモリの容量を減らしステップS21
1に進み、不必要でないならばそのままステップS21
1に進む。
【0009】このステップS207からステップS21
0により、周辺機器に対するキャッシュメモリの容量に
割り当てが最適化されるが、この容量の最適化はキャッ
シュアルゴリズムとは異なり適宜行われる。
【0010】そして、実際のアプリケーションソフト
(以下、アプリ)が実行されると、ステップS211で
アプリでMOへのアクセス要求があったかどうか判断
し、要求があったならば、ステップS212でMOに対
してディスクがあるかどうかを確認し、ディスクがあれ
ばステップS213でディスクへのR/Wを行いステッ
プS207に戻る。ステップS211で要求が無いと判
断した場合、あるいはステップS212でディスクが無
いと判断した場合もステップS207に戻る。そして、
このステップS207からS213の処理が繰り返され
る。
【0011】一方、本出願人が先に出願した特願平9−
343307号において、ディスクの論理フォーマット
を解析しファイル管理領域を常時キャッシュすること
で、ファイルの作成、削除及び修正時にファイル管理領
域へのディスクアクセス回数を減らし、記録処理や再生
処理を大幅に高速化することを可能とする情報記録再生
装置を提案している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記Windows9
5等のOSにおいては、システムキャッシュが高レベル
キャッシュアルゴリズムに最適化されると、ホストコン
ピュータから情報記録再生装置に発行されるファイル管
理領域へのライト/リードが大幅に減り、ライト/リー
ドが大幅に速くなることがわかっている。
【0013】しかしながら、システムキャッシュが低レ
ベルキャッシュアルゴリズムに最適化された場合には、
確かに特願平9−343307号で提案したディスクの
論理フォーマットを解析しファイル管理領域を常時キャ
ッシュする情報記録再生装置ではその効果を得ることが
できるが、システムキャッシュが高レベルキャッシュア
ルゴリズムに最適化されると、上述した本出願人が先に
出願した特願平9−343307号の効果はほとんど意
味をなさないといった問題がある。
【0014】また、逆に情報記録再生装置のキャッシュ
メモリにファイル管理領域が常駐するために、ディスク
ユーザエリアへのライト/リードにあてられるキャッシ
ュメモリが小さくなって、ライト/リードが遅くなって
しまう場合が考えられる。
【0015】なお、Windows95のシステムキャ
ッシュに関する仕様は公開されていない。よって本発明
に示す例は、実験的に解析した結果による。
【0016】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、一般的な使用状態において常にシステム的にデ
ィスクへの読み書き処理を高速にすることのできる情報
記録再生装置を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の情報記録再生装
置は、交換可能な記録媒体に記録する前記記録媒体への
リード/ライト制御を行うキャッシュの制御方法を起動
時の前記記録媒体の装着状態により変更するオペレーテ
ィングシステムにより動作するホストコンピュータから
の記録情報の少なくとも一部を前記記録媒体に記録する
前に一時保存すると共に、前記記録媒体からの再生情報
の少なくとも一部を前記外部ホストコンピュータに送信
する前に一時保存するキャッシュメモリと、前記キャッ
シュメモリに保存した情報の少なくとも一部を解析する
解析部を有する前記記録媒体への情報の記録・再生を制
御する制御部とを備えて構成される。
【0018】本発明の情報記録再生装置では、前記制御
部が、前記解析部による解析結果に基づき、前記記録媒
体のフォーマットを識別し、前記ファイル管理領域の位
置を確定して、前記キャッシュメモリに前記ファイル管
理領域の少なくとも一部を常時キャッシュし、前記ホス
トコンピュータからのコマンドを受信すると、前記コマ
ンドと装置状態を確認し、実行可能な場合は正常終了
し、実行不可能な場合はエラー終了すると共に、前記ホ
ストコンピュータからの何れかのコマンドが発行される
前に、前記記録媒体が装着された場合は、前記キャッシ
ュメモリに前記ファイル管理領域の少なくとも一部を常
時キャッシュすることを禁止することで、一般的な使用
状態において常にシステム的にディスクへの読み書き処
理を高速にすることを可能とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について述べる。
【0020】図1ないし図13は本発明の第1の実施の
形態に係わり、図1は情報記録再生装置の構成を示す構
成図、図2は図1のキャッシュメモリの構成を示す構成
図、図3は図1のCPUのメイン処理の流れを示す第1
のフローチャート、図4は図1のCPUのメイン処理の
流れを示す第2のフローチャート、図5は図4のFAT
_Checkの処理の流れを示すフローチャート、図6
は図5のFAT_Readの処理の流れを示すフローチ
ャート、図7は図4のCMD_Receiveの処理の
流れを示すフローチャート、図8は図7のFAT_W_
Cacheの処理の流れを示すフローチャート、図9は
図7のW_Cacheの処理の流れを示すフローチャー
ト、図10は図7のFAT_R_Cacheの処理の流
れを示すフローチャート、図11は図4のWrite_
Cacheの処理の流れを示すフローチャート、図12
は図11のFAT_Writeの処理の流れを示すフロ
ーチャート、図13は図4のCMD_Exeの処理の流
れを示すフローチャートである。
【0021】光磁気ディスクドライブ装置である情報記
録再生装置1は、図1に示すように、オペレーティング
システム(OS)がWindows95であるホストコ
ンピュータとインターフェースケーブルを介して接続さ
れSCSIによるコマンドやデータのやり取りを制御
(プロトコル制御)するSCSI制御部2と、SCSI
制御部2に接続されスピンドルモータ3により回転され
る記録媒体としてのディスク4に対するデータのやり取
りを制御するディスク制御部5と、ディスク4に対して
読み書きを行うデータを一時格納するキャッシュメモリ
6と、装置各部の動作を制御するCPU7と、ディスク
4のファイル管理領域を解析する解析部8を有するCP
U7の動作プログラムを格納したファームウェアプログ
ラム格納部9と、CPU7の動作時のデータ等を格納す
る作業エリアとなるメインメモリ10と、ディスク4に
対するデータの記録/再生を行う記録再生ヘッド11を
制御するリード/ライト制御部12とを有して構成され
ている。
【0022】ここで、ディスク4は例えば512Byt
e/Sectorで物理フォーマットされており、キャ
ッシュメモリ6の容量は例えば1MB=800H Bl
ook(=Sector)で、リングバッファ24とし
て使用される。
【0023】また、本実施の形態では、ディスク4がフ
ァイル名、作成日、アドレス及びセクタ数等の管理デー
タがファイル管理テーブル(以下、FAT:ファイル・
アロケーション・テーブル)により管理されるFATモ
ードで論理フォーマットされている場合について説明す
る。
【0024】FATモードで論理フォーマットされてい
るディスク4は、Boot Sector,FAT1,
FAT2,Root DirectoryからなるDフ
ァイル管理領域21とユーザエリア22の各領域が設け
られて構成される。
【0025】(作用)表1にWindows95がイン
ストールされたホストコンピュータの電源をオンした直
後の、ホストコンピュータから発行されるコマンドに対
する情報記録再生装置1の応答の一部を示す。
【0026】
【表1】 ここで、各コマンドは Inquiry:ドライブ情報を取得する(メーカ/装
置名、バージョン、各種オプション等) Test Unit Ready:ディスクの有無(読
み書き可能)を調べる 1回目(エラー(29H)終了) 2回目(ディスク有り:正常終了、ディスク無し:エラ
ー(3AH)終了) Request Sense:ドライブのエラー情報を
取得する Prevent=1/0:ドライブのイジェクトSWに
よるイジェクトを禁止(1)/許可(0)する(ディス
ク有り:正常終了、ディスク無し:エラー(3AH)終
了) Read Capacity:ディスクの容量を取得す
る(ディスク有り:正常終了、ディスク無し:エラー
(3AH)終了) Read(LBA=0):ディスクのLBA=0(Bo
ot Sector(論理フォーマット情報))をリー
ドする(ディスク有り:正常終了、ディスク無し:エラ
ー(3AH)終了)である。Windows95は、P
revent=1、またはPrevent=1とPre
vent=0の両方が正常終了するかエラー終了するか
で、キャッシュアルゴリズムを切り替えている。
【0027】表1に示すように、Windows95で
は、コマンドに対して情報記録再生装置1が「ディスク
挿入時のMOの応答」を応答した場合は、ホストコンピ
ュータのシステムキャッシュが高レベルキャッシュアル
ゴリズムに最適化されるが、コマンドに対して「ディス
ク未挿入時のMOの応答」をした場合は、ホストコンピ
ュータのシステムキャッシュが低レベルキャッシュアル
ゴリズムに最適化される。
【0028】そこで、本実施の形態では、CPU7によ
り、ホストコンピュータのシステムキャッシュが低レベ
ルキャッシュアルゴリズムに最適化された場合には、図
2(a)に示すように、キャッシュメモリ6にBoot
Sector,FAT1(=FAT2),Root
DirectoryからなるCファイル管理領域23と
リングバッファ24の各領域を設けて構成し、ホストコ
ンピュータのシステムキャッシュが高レベルキャッシュ
アルゴリズムに最適化された場合には、図2(b)に示
すように、キャッシュメモリ6の全領域をリングバッフ
ァ24とする。
【0029】なお、ホストコンピュータのシステムキャ
ッシュが高レベルキャッシュアルゴリズムに最適化され
た場合、図2(c)に示すように、常時キャッシュする
量を減らし、キャッシュメモリ6をBoot Sect
or,Root DirectoryからなるCファイ
ル管理領域23aとリングバッファ24aの各領域を設
けて構成してもよい。
【0030】具体的には、本実施の形態の情報記録再生
装置1では、CPU7は、ファームウェアプログラム格
納部9に格納されている動作プログラムに従い、図3に
示すように、ステップS1でFATキャッシュの許可/
禁止を示すフラグをどちらでもない初期値に設定する。
そして、ステップS2でホストコンピュータからのコマ
ンド受信を待ち、コマンドがこない場合は、ステップS
3でディスク4の挿入されているどうかチェックし、デ
ィスク4の挿入を確認した場合はステップS4に進み、
ディスク4の挿入が無い場合はステップS2に戻る。し
たがって、ステップS2〜ステップS3をルーピングし
ている間はディスク4は未挿入状態となっている。
【0031】ディスク4が未挿入状態において、ステッ
プS2でホストコンピュータからのコマンドを受信する
と、ステップS5で受信したコマンドがコマンド「Pr
event」でかつFATキャッシュフラグが初期値か
どうか判断し、この場合コマンド「Prevent」で
かつFATキャッシュフラグが初期値であるので、ステ
ップS6でFATキャッシュフラグを許可に設定し、キ
ャッシュメモリ6にCファイル管理領域23とリングバ
ッファ24の各領域を設けることを許可し(図2(a)
参照)、ステップS7でコマンド「Prevent」に
対応するコマンド実行を行いステップS2に戻る。この
処理によりホストコンピュータのシステムキャッシュが
低レベルキャッシュアルゴリズムに最適化された場合に
FATキャッシュを許可したことになる。
【0032】ステップS5で受信したコマンドがコマン
ド「Prevent」ではないあるいはFATキャッシ
ュフラグが初期値でない場合は、ステップS7で受信し
たコマンドに対応する応答するコマンド実行を行いステ
ップS2に戻る。
【0033】一方、ステップS4では、FATキャッシ
ュフラグが初期値であるかどうか判断し、FATキャッ
シュフラグが初期値にある場合はホストコンピュータの
システムキャッシュが高レベルキャッシュアルゴリズム
に最適化される場合であるので、ステップS8でFAT
キャッシュフラグを禁止に設定し、Cファイル管理領域
23を設けることを禁止して、キャッシュメモリ6の全
領域をリングバッファ24とし(図2(b)参照)、図
4のステップS10に進む。
【0034】また、FATキャッシュフラグが初期値に
ない場合は、FATキャッシュフラグがステップS6で
設定された許可値でありホストコンピュータのシステム
キャッシュが低レベルキャッシュアルゴリズムに最適化
された場合で、ステップS8を経ることなく、図4のス
テップS10に進む。
【0035】図4のステップS10では、制御に用いる
各パラーメータ値の初期設定を行い、ステップS11で
装置のイニシャライズを行う(スピンドルモータ3を回
転駆動し、ヘッド11によりディスク4への記録/再生
が可能な状態にする)。
【0036】そして、ステップS12でFATキャッシ
ュフラグが禁止に設定されているかどうか判断し、禁止
に設定されていない場合はステップS13でディスク4
のフォーマットがFATモードか否かを確認する(FA
T_Check)。また、FATキャッシュフラグが禁
止に設定されている場合はステップ14に進む。
【0037】つまり、図3のステップS8でFATキャ
ッシュが禁止されている場合はこのテップS13の処理
は行われなず、また、以降のその他の処理においても、
キャッシュメモリ6でのFATキャッシュに関する処理
も行われない。
【0038】その後、ステップS14でキャッシュメモ
リ6に未書き込みのライトキャッシュがあるかどうか確
認し、未書き込みのライトキャッシュがあればステップ
S15でディスク4への書き込み処理(Write_C
ache)を行う。
【0039】ここで、図中のステップS14からS16
のループ中には、ホストコンピユータからのコマンドを
受信することができ、その際には、コマンド受信割り込
み処理(CMD_Receive)を行う。
【0040】ステップS14において未書き込みのライ
トキャッシュがなければ、ステップS16でコマンド受
信があるかどうか(フラグcmd=1かどうか)を確認
し、コマンド受信し実行すべきコマンドがあればステッ
プS17でコマンド実行処理(CMD_Exe)を行っ
た後、ステップS18でコマンドを終了しフラグをクリ
アし(cmd=0)、ステップS14に戻り処理を繰り
返す。
【0041】ステップS13でのFAT_Checkに
おけるFATモードか否かの確認は、図5に示すよう
に、まず、ステップS21でDファイル管理領域21の
Boot Sectorをリードしキャッシュメモリの
先頭部分に保存する。
【0042】そして、ファームウェアプログラム格納部
9の解析部8のプログラムによりステップS22でBo
ot Sectorを解析することでFATモードフォ
ーマットのBoot Sectorかどうか、すなわち
ディスク4がFATモードでフォーマットされているか
どうか判別し、ディスク4がFATモードでフォーマッ
トされていない場合は処理を終了し、ディスクがFAT
モードでフォーマットされていると判断すると、ステッ
プS23でBoot SectorのデータからDファ
イル管理領域21のFATの数(本実施の形態では2と
する)、FAT1、FAT2、Root Direct
oryのアドレスとサイズを求めキャッシュメモリ6の
Cファイル管理領域23を更新し、Cファイル管理領域
23がキャッシュメモリ6の大半を占めてユーザエリア
22の記録再生を高速に処理するためのリングバッファ
(セグメント)24を確保できないことを防ぐために、
ステップS24でDファイル管理領域21が所定の容量
以上かどうか識別し所定容量以上の場合は処理を中断
し、所定容量以下の場合はステップS25でFATリー
ド処理(FAT_Read)を行い、図4のステップS
14に戻る。
【0043】ステップS25でのFAT_Readは、
図6に示すように、ステップS31でDファイル管理領
域21のFAT1とFAT2のデータをリードし、Cフ
ァイル管理領域23のBoot Sectorのデータ
の続くアドレスに保存する。
【0044】そして、ステップS32でDファイル管理
領域21のFAT1がFATフォーマットかどうか判別
し、FATフォーマットではない場合は処理を終了し、
FATフォーマットの場合は、ステップS33でFAT
1とFAT2(FAT1のコピー)が一致するかを確認
する。
【0045】ステップS33での処理は、本実施の形態
のFATモードでのキャッシュ制御ではFAT1とFA
T2が等しいものとして、キャッシュメモリ6にはFA
T1のみを常時キャッシュして、Dファイル管理領域2
1においてFAT2へのW/R(ライト/リード)はF
AT1へのW/Rに置き換えて処理するためである。
【0046】ステップS33でFAT1とFAT2とが
一致しない場合は、最後のFAT書き込みが異常終了し
ているということで、FAT1とFAT2のいずれが正
しいのか分からないので、FATモードでのキャッシュ
制御には移行しない。
【0047】ステップS33でFAT1とFAT2とが
一致すれば、ディスク4がFATフォーマットで論理フ
ォーマットされていて且つFAT1とFAT2が一致し
ていることになり、ステップS34でDファイル管理領
域21のRoot Directoryをリードし、キ
ャッシュメモリ6のCファイル管理領域23のFAT1
(=FAT2)に続くアドレスに保存する。
【0048】そして、ステップS35でDファイル管理
領域21をキャッシュするためのデータを更新すると共
にキャッシュメモリ6のリングバッファ24を通常のラ
イトキャッシュやR/Wに使用するようにするためのデ
ータ(リングバッファ24の先頭アドレスとリングバッ
ファ24のサイズ及び最初に通常のライトキャッシュを
行う場合のキャッシュメモリ6のアドレス等)の更新を
行うことで、Dファイル管理領域21の一部(Boot
Sector、FAT1(=FAT2)及びRoot
Directory)が常時キャッシュされる(図2
(a)、FATモード)。ステップS21からステップ
S35の間で処理が中断された場合は、キャッシュメモ
リ6全てがリングバッファ24として使用される(図2
(b))。
【0049】なお、ディスク4のDファイル管理領域2
1にはBoot Sector、FAT1、FAT2及
びRoot Directoryがあるが、FAT2は
FAT1のコピーなので、FAT2へのW/RはFAT
1のW/Rへ置き換えて処理してキャッシュメモリの使
用量を抑えるようにしている。また、ユーザエリアの任
意の位置にはSub Directoryが設けられる
が、Sub Directoryは、ユーザがディレク
トリを作るたびに作成されることと、また他の部分とは
連続した位置に作られるわけではないことから、Boo
t Sector、FAT1、Root Direct
oryから簡単に位置を特定することができないので、
本実施の形態では常時キャッシュするようにはしていな
い。
【0050】図4中のステップS14からS16のルー
プ中にホストコンピユータからのコマンドを受信した際
のコマンド受信割り込み処理(CMD_Receiv
e)は、図7に示すように、まず、ステップS41でホ
ストコンピュータから送られてきたコマンドから、読み
書きを行うアドレス(以下、lba(論理ブロックアド
レス)と記す)とブロック数(以下、length(デ
ータの長さ)と記す)を設定する。
【0051】次に、ステップS42で受信したコマンド
がライトコマンドかをチェックし、ライトコマンドなら
ステップS43でlbaが0かをチェックし、lba=
0ならばBoot Sectorとなるため、ステップ
S44でFATモードを止めCファイル管理領域23を
解除し設定をFATモードでない通常モードの時の値に
変え、コマンドを受信したことを示すフラグをセットす
る(cmd=1)。
【0052】このコマンド受信フラグ(cmd)がセッ
トされると、図4で説明したようにステップS16でコ
マンド受信を認識し、ステップS17でコマンド実行処
理(CMD_Exe)を行い、ステップS18でコマン
ド受信フラグ(cmd)をクリアする。
【0053】図7に戻り、ステップS43でlbaが0
でないと認識すると、ステップS45で現在FATモー
ドで且つlbaが常時キャッシュしているDファイル管
理領域21のBoot Sector、FAT1、FA
T2、Root Directoryのlba=0から
の連続したエリア(以下、FAT部と記す)の範囲かを
チェックする。
【0054】そして、FAT部ならばステップS46で
FAT部のライトキャッシュを行い(FAT_W_Ca
che)、FATモードでないまたはFAT部以外の場
合は、ステップS47で通常のライトキャッシュを行う
(W_Cache)。
【0055】ステップS42でライトコマンドでないと
認識した場合、すなわちリードコマンドの場合は、ステ
ップS48で現在FATモードで且つlbaがFAT部
の範囲かをチェックする。そして、FAT部ならば、ス
テップS49でキャッシュメモリ6からホストコンピユ
ータにデータを返す、すなわち、FAT部のリードキャ
ッシュを行う(FAT_R_Cache)。ステップS
48においてFATモードでないまたはFAT部以外の
場合は、ステップS50で通常のディスク4からのリー
ドを行うためにコマンド受信フラグをセットする(cm
d=1)。
【0056】ステップS46におけるFAT_W_Ca
cheは、図8に示すように、まず、ステップS51で
lbaがFAT1かを確認する。lbaがFAT1なら
ばステップS52で指定されたlbaに相当するデータ
が保存されているキャッシュメモリ6の位置を算出し、
ステップS53でホストコンピュータからデータを受信
し、ステップS54でFAT部の書き込みを要求するフ
ラグをセットする。
【0057】ステップS51においてlbaがFAT1
でない場合は、ステップS55でlbaがFAT2かを
チェックし、lbaがFAT2の場合はステップS56
でlbaに相当するデータが保存されているキャッシュ
メモリ6の位置を算出し、同様にステップS53でホス
トコンピュータからデータを受信し、ステップS54で
FAT部の書き込みを要求するフラグをセットする。
【0058】ステップS55においてlbaがFAT2
でもない場合はRoot Directoryとなり、
ステップS57でlbaに相当するキャッシュメモリ6
の位置を算出し、ステップS53でホストコンピュータ
からデータを受信し、ステップS54でFAT部の書き
込みを要求するフラグをセットする。
【0059】常時キャッシユしているFAT部以外の通
常のライトキャッシュである図7のステップS47にお
けるW_Cacheは、図9に示すように、まず、ステ
ップS61でリングバッファ24の使用状況からデータ
を受信するリングバッファ24のアドレスを算出しlb
aやlengthと共に記憶して、未書き込みのキャッ
シュがあることを示すフラグをセットする。そして、ス
テップS62でホストコンピュータからデータを受信す
る。
【0060】常時キャッシュしているFAT部のリード
キャッシュである図7のステップS49におけるFAT
_R_Cacheは、図10に示すように、まず、ステ
ップS71でlbaがBoot Sectorかをチェ
ックし、Boot Sectorでないならばステップ
S72でlbaがFAT1かをチェックし、さらにFA
T1でないならばステップS73でlbaがFAT2か
Root Directoryかをそれぞれチェックす
る。
【0061】ステップS71においてlbaがBoot
SectorならばステップS74で、ステップS7
2においてlbaがFAT1ならばステップS75で、
ステップS73においてlbaがFAT2ならばステッ
プS76で、ステップS73においてlbaがRoot
DirectoryならばステップS77で、それぞ
れlbaに相当するキャッシュメモリ6の位置を算出
し、ステップS78ででホストコンピュータへデータを
送信する。
【0062】キャッシュした通常のライトキャッシュ及
び常時キャッシュしているFAT部をディスク4にライ
トする図4のステップS15におけるWrite_Ca
cheは、図11に示すように、まず、ステップS81
で通常のライトキャッシュでディスク4に未書き込みの
キャッシュがあるかをチェックする。未書き込みの通常
のライトキャッシュがある場合は、ステップS82で一
番古いキャッシュをディスク4にライトする。そしてス
テップS83で未書き込みのキャッシュのデータを更新
し、このステップS81〜S83の動作を未書き込みの
キャッシュがなくなるまで繰り返す。
【0063】ステップS81で未書き込みの通常のライ
トキャッシュがないと判断した場合は、ステップS84
でFAT部が未書き込み(FAT部書き込み要求フラグ
がセットされている)且つ、コマンド受信(実行待ち)
状態でない(cmd=0)(Boot Sectorへ
のライトコマンド実行待ち状態を含む)かを確認し、F
AT部未書き込み且つコマンド実行待ちでないときは、
ステップS85でディスク4のDファイル管理領域21
の書込処理を行う(FAT_Write)。
【0064】本実施の形態ではFAT部によりFAT
1、FAT2、Root Directoryを一括し
て未書き込み/書き込み済みを管理しているが、ディス
ク4への書き込みは各々別々に行っている。
【0065】そこで、ステップS85のFAT_Wri
teは、図12に示すように、まずステップS91でF
AT部書き込み要求フラグをクリアし、ステップS92
でFAT部のライトキャッシュが行われたれたか(FA
T部書き込み要求があるか)、未書き込みの通常のライ
トキャッシュがあるか、実行待ちのコマンドがあるかを
チェックする。いずれかがある場合はFAT部の書き込
みを中断し、ステップS93でFAT部書き込み要求フ
ラグをセットして終了する。またいずれも無い場合は、
ステップS94でFAT1をディスク4へライトする。
【0066】同様に、FAT2の書き込み前に、ステッ
プS95でFAT部のライトキャッシュが行われたれた
か(FAT部書き込み要求があるか)、未書き込みの通
常のライトキャッシュがあるか、実行待ちのコマンドが
あるかをチェックする。いずれかがある場合はFAT部
の書き込みを中断し、ステップS93でFAT部書き込
み要求フラグをセットして終了する。またいずれも無い
場合は、ステップS96でFAT2をディスク4へライ
トする。
【0067】また、同様に、Root Directo
ryの書き込み前に、ステップS97でFAT部のライ
トキャッシュが行われたれたか(FAT部書き込み要求
があるか)、未書き込みの通常のライトキャッシュがあ
るか、実行待ちのコマンドがあるかをチェックする。い
ずれかがある場合はFAT部の書き込みを中断し、ステ
ップS93でFAT部書き込み要求フラグをセットして
終了する。またいずれも無い場合は、ステップS98で
Root Directoryをディスク4へライトす
る。
【0068】通常は、ステップS92、S95、S97
でライトが中断されることはないが、ホストコンピュー
タの動作が遅い場合、複数のファイル作成間隔が長くな
り、全てのファイル作成が終了する前に、FAT_Wr
iteの実行が開始されて、ステップS92、S95、
S97でライトが中断されることがありえる。そのよう
な場合は、最後のコマンド実行からFAT_Write
開始までに所定時間待つようにすればよく、中断されな
くなる。
【0069】最後に、図4のステップS17におけるコ
マンド実行処理(CMD_Exe)について説明する。
CMD_Exeは、図13に示すように、ステップS1
01でライトコマンドかをチェックし、ライトコマンド
ならばステップS102でホストコンピュータからのデ
ータの受信及びディスクへの書き込みを行う。Boot
Sectorへのライトの場合は、書き込み終了後に
FATモードチェック(図5のFAT_Check)を
実行すれば、再度FATモードで論理フォーマットされ
た場合ならばFATモードに移行することができる。ス
テップS101でライトコマンドでない、すなわちリー
ドコマンドならば、ステップS103でディスクからの
データのリード及びホストコンピユータへのデータ送信
を行う。
【0070】以上のような処理により、CPU7はディ
スク4へのライトを行う場合は、まずヘッド11をライ
トを行うlbaに駆動制御してアクセスさせ、その後リ
ード/ライト制御部12を制御し、キャッシュメモリ6
に保存されているデータをリード/ライト制御部12で
ディスク4に書き込めるデータに変調してディスク4に
ライトする。またディスク4からのリードを行う場合
は、まずヘッド11をリードを行うlbaに駆動制御し
てアクセスさせ、その後リード/ライト制御部12を制
御し、ディスク4からのリードデータをホストコンピュ
ータへ送信するデータに復調して、ホストコンピュータ
にデータを送信する。
【0071】ここで、複数のファイルをホストコンピュ
ータのハードディスクHDDから情報記録再生装置1の
ディスク4のRoot Directory内にコピー
した場合について説明する。
【0072】まず、ホストコンピュータは、Boot
Sectorのリードコマンドを実行してディスク4が
FATフォーマットかを確認する。このリードコマンド
はFAT_R_Cacheにより、ディスク4へアクセ
スすることなく、キャッシュメモリ6からデータが転送
される。
【0073】同様に、以降のBoot Sector、
FAT1、FAT2、RootDirectoryへの
リードコマンドは、全てFAT_R_Cacheによ
り、ディスク4へアクセスすることなく、キャッシュメ
モリ6からデータが転送される。
【0074】次に、ホストコンピュータは、ファイルを
コピーするアドレスを求めるために、FAT1のリード
コマンドを実行し、その後、リードしたデータそのまま
で、FAT1へのライトコマンドを実行する。このFA
T1へのライトコマンドは、FAT_W_Cacheに
よりデータをキャッシュメモリ6へ転送しただけで終了
する。また、FAT1のディスク4への書き込みは、引
き続き実行されるリードコマンドとライトコマンドが優
先されて処理されるので、この時点ではまだ実行されな
い。
【0075】同様に、以降のFAT1、FAT2、Ro
ot Directoryへのライトコマンドは、全て
FAT_W_Cacheにより、ディスク4へアクセス
することなく、キャッシュメモリ6へデータが転送され
て終了し、引き続き実行されるリードコマンドとライト
コマンドを優先して処理するので、全てのコマンドが終
了するまで実行されない。
【0076】さらに、ホストコンピュータは、Root
Directoryを更新するためにRoot Di
rectoryをリードし、1つ目のファイル情報を追
加してRoot Directoryのライトを行う。
【0077】その後、ホストコンピュータは、1つ目の
ファイルをディスク4のユーザエリア22にライトす
る。このライトコマンドは、W_Cacheによりデー
タを転送しただけで終了するが、Write_Cach
eによりすぐにディスク4へライトされる。
【0078】そして、ホストコンピュータは、1つ目の
ファイル情報を追加した、FAT1とFAT2のライト
を行う。
【0079】この時点で、ディスク4へのアクセスは、
1つ目のファイルをユーザエリア22にライトする時の
1回しか行われていない。
【0080】2つ目のファイルに関しても同様に行われ
る。
【0081】全てのファイルのコピー(リードコマンド
とライトコマンド)が終了すると、FAT_Write
により、FAT1、FAT2、Root Direct
oryが各々1回のみライトされる。
【0082】(効果)このように本実施の形態では、ホ
ストコンピュータのシステムキャッシュが低レベルキャ
ッシュアルゴリズムに最適化された場合には、キャッシ
ュメモリ6に対してFATキャッシュを許可しBoot
Sector,FAT1(=FAT2),Root
DirectoryからなるCファイル管理領域23と
リングバッファ24の各領域を設けて構成し、ホストコ
ンピュータのシステムキャッシュが高レベルキャッシュ
アルゴリズムに最適化された場合には、キャッシュメモ
リ6に対してFATキャッシュを禁止しキャッシュメモ
リ6の全領域をリングバッファ24とするので、キャッ
シュメモリ6をホストコンピュータのシステムキャッシ
ュのキャッシュアルゴリズムに応じて最適に設定でき、
一般的な使用状態において常にシステム的にディスクへ
の読み書き処理を高速にすることができる。
【0083】なお、本実施の形態では、情報記録再生装
置1で扱う交換可能な記録媒体を光磁気ディスクとして
説明したが、これに限らず、CD−R、CD−RW、P
D、Zip、JAZ、DVD−RAM、DVD−RW、
DVD+RW等の記録媒体でも同様な作用効果を得るこ
とができる。またホストコンピュータとのインターフェ
イスをSCSIとしたが、これに限らず、USB,IE
EE1394等のインターフェイスでもよい。
【0084】また、OSは、Windows95に限ら
ず、交換可能な記録媒体に対して情報の記録・再生を行
う情報記録再生装置へのR/W制御を行うキャッシュの
制御方法を初期状態の交換可能な記録媒体の装着状態に
より変更するOSであれば本実施の形態が適用可能であ
ることは言うまでもない。
【0085】さらに、本実施の形態では、コマンド「P
revent」で判別したが、OSがキャッシュアルゴ
リズムの設定に使用する他のコマンドで判別しても構わ
ないし、何れかのコマンドを1つでも受信した場合でも
良い。または同一のコマンドを複数回受信した場合や、
複数のコマンドを受信した場合でも構わない。更に情報
記録再生装置のファイル管理領域の少なくとも一部を常
時キャッシュする機能をオフにするのではなく、常時キ
ャッシュする量を減らすようにしても、ほぼ同等な効果
を得る事が可能である(図2(c))。
【0086】図14は本発明の第2の実施の形態に係る
情報記録再生装置の処理を示すフローチャートである。
【0087】(構成)第2の実施の形態は、第1の実施
の形態と同じであるので、同一の構成には同じ符号をつ
け説明は省略する。
【0088】(作用)本実施の形態の情報記録再生装置
1では、CPU7は、ファームウェアプログラム格納部
9に格納されている動作プログラムに従い、図14に示
すように、ステップS151でFATキャッシュの許可
/禁止を示すフラグをどちらでもない初期値に設定す
る。そして、ステップS152でホストコンピュータか
らのコマンド受信を待ち、コマンドがこない場合は、ス
テップS153でディスク4が新しく挿入されたかどう
かチェックし、ディスク4の新規挿入を確認した場合は
図4のステップS11に進みその後ステップS152に
戻る。また、ディスク4が挿入されていない場合や図4
のステップS10からS18の処理を実行した後にディ
スク挿入状態が続いている場合は、ディスク4に対して
イジェクト要求があったかどうかをステップS154で
判断し、イジェクト要求があった場合はステップS15
5でディスク4をイジェクトしステップS152に戻
る。
【0089】ステップS152でホストコンピュータか
らのコマンドを受信すると、ステップS156でディス
ク4が挿入済みかどうかチェックし、ディスク4が挿入
されていない場合は、ステップS157で受信したコマ
ンドがコマンド「Prevent」でかつFATキャッ
シュフラグが初期値かどうか判断し、コマンド「Pre
vent」でかつFATキャッシュフラグが初期値なら
ば、ステップS158でFATキャッシュを許可し、キ
ャッシュメモリ6にCファイル管理領域23とリングバ
ッファ24の各領域を設けることを許可し(図2(a)
参照)、ステップS159でコマンド「Preven
t」に対応するコマンド実行を行いステップS152に
戻る。この処理によりホストコンピュータのシステムキ
ャッシュが低レベルキャッシュアルゴリズムに最適化さ
れた場合にFATキャッシュを許可したことになる。
【0090】ステップS157で受信したコマンドがコ
マンド「Prevent」ではないあるいはFATキャ
ッシュフラグが初期値でない場合は、ステップS159
で受信したコマンドに対応するコマンド実行を行いステ
ップS152に戻る。
【0091】ステップS156でディスク4が挿入済み
と判断すると、ステップS160で受信したコマンドが
コマンド「Prevent」でかつFATキャッシュフ
ラグが初期値かどうか判断し、コマンド「Preven
t」でかつFATキャッシュフラグが初期値ならば、ス
テップS161でFATキャッシュを禁止し、Cファイ
ル管理領域23を設けることを禁止して、ステップS1
62でFATキャッシュを解放しキャッシュメモリ6の
全領域をリングバッファ24とし(図2(b)参照)、
ステップS152に戻る。この処理によりホストコンピ
ュータのシステムキャッシュが高低レベルキャッシュア
ルゴリズムに最適化された場合にFATキャッシュを禁
止したことになる。
【0092】この動作をFATキャッシュフラグが許可
または禁止に設定されるまで行う。
【0093】その他の作用は第1の実施の形態と同じで
ある。
【0094】(効果)このように本実施の形態でも第1
の実施の形態と同等の効果を得ることができる。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように本発明の情報記録再
生装置によれば、制御部が、解析部による解析結果に基
づき、記録媒体のフォーマットを識別し、ファイル管理
領域の位置を確定して、キャッシュメモリにファイル管
理領域の少なくとも一部を常時キャッシュし、記録媒体
へのR/W制御を行うキャッシュの制御方法を起動時の
記録媒体の装着状態により変更するオペレーティングシ
ステムにより動作するホストコンピュータからのコマン
ドを受信すると、コマンドと装置状態を確認し、実行可
能な場合は正常終了し、実行不可能な場合はエラー終了
すると共に、ホストコンピュータからの何れかのコマン
ドが発行される前に、記録媒体が装着された場合は、キ
ャッシュメモリにファイル管理領域の少なくとも一部を
常時キャッシュすることを禁止するので、一般的な使用
状態において常にシステム的にディスクへの読み書き処
理を高速にすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る情報記録再生
装置の構成を示す構成図
【図2】図1のキャッシュメモリの構成を示す構成図
【図3】図1のCPUのメイン処理の流れを示す第1の
フローチャート
【図4】図1のCPUのメイン処理の流れを示す第2の
フローチャート
【図5】図4のFAT_Checkの処理の流れを示す
フローチャート
【図6】図5のFAT_Readの処理の流れを示すフ
ローチャート
【図7】図4のCMD_Receiveの処理の流れを
示すフローチャート
【図8】図7のFAT_W_Cacheの処理の流れを
示すフローチャート
【図9】図7のW_Cacheの処理の流れを示すフロ
ーチャート
【図10】図7のFAT_R_Cacheの処理の流れ
を示すフローチャート
【図11】図4のWrite_Cacheの処理の流れ
を示すフローチャート
【図12】図11のFAT_Writeの処理の流れを
示すフローチャート
【図13】図4のCMD_Exeの処理の流れを示すフ
ローチャート
【図14】本発明の第2の実施の形態に係る情報記録再
生装置の処理を示すフローチャート
【図15】交換可能な記録媒体に対して情報の記録・再
生を行う情報記録再生装置へのR/W制御を行うキャッ
シュの制御方法を初期状態の交換可能な記録媒体の装着
状態により変更するOSの処理の流れを示すフローチャ
ート
【符号の説明】
1…情報記録再生装置 2…SCSI制御部 3…スピンドルモータ 4…ディスク 5…ディスク制御部 6…キャッシュメモリ 7…CPU 8…解析部 9…ファームウェアプログラム格納部 10…記録再生ヘッド 11…リード/ライト制御部 21…Dファイル管理領域 22…ユーザエリア 23…Cファイル管理領域 24…リングバッファ 代理人 弁理士 伊藤 進

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交換可能な記録媒体に記録する前記記録
    媒体へのリード/ライト制御を行うキャッシュの制御方
    法を起動時の前記記録媒体の装着状態により変更するホ
    ストコンピュータからの記録情報の少なくとも一部を前
    記記録媒体に記録する前に一時保存すると共に、前記記
    録媒体からの再生情報の少なくとも一部を前記ホストコ
    ンピュータに送信する前に一時保存するキャッシュメモ
    リと、 前記キャッシュメモリに保存した情報の少なくとも一部
    を解析する解析部を有する前記記録媒体への情報の記録
    ・再生を制御する制御部とを備え、 前記制御部は、 前記解析部による解析結果に基づき、前記記録媒体のフ
    ォーマットを識別し、前記ファイル管理領域の位置を確
    定して、前記キャッシュメモリに前記ファイル管理領域
    の少なくとも一部を常時キャッシュし、 前記ホストコンピュータからのコマンドを受信すると、
    前記コマンドと装置状態を確認し、実行可能な場合は正
    常終了し、実行不可能な場合はエラー終了する前記記録
    媒体を装着可能な情報記録再生装置において、 前記制御部は、 前記ホストコンピュータからの何れかのコマンドが発行
    される前に、前記記録媒体が装着された場合は、前記キ
    ャッシュメモリに前記ファイル管理領域の少なくとも一
    部を常時キャッシュすることを禁止することを特徴とす
    る情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記制御部は、 前記ホストコンピュータが、あらかじめ設定したコマン
    ドを発行してくる前に、前記記録媒体が装着された場合
    は、前記キャッシュメモリに前記ファイル管理領域の少
    なくとも一部を常時キャッシュすることを禁止すること
    を特徴とする請求項1に記載の情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記制御部は、 前記キャッシュメモリに前記ファイル管理領域の少なく
    とも一部を常時キャッシュすることを禁止する、または
    前記キャッシュメモリに常時キャッシュする量を滅らす
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報
    記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記制御部は、 電源がオンになってから、前記ホストコンピュータから
    何れかのコマンドを初めて受信した時、またはあらかじ
    め設定したコマンドを初めて受信した時に、前記記録媒
    体が装着されている場合は、前記キャッシュメモリに前
    記ファイル管理領域の少なくとも一部を常時キャッシュ
    することを禁止する、または前記キャッシュメモリに常
    時キャッシュする量を減らすことを特徴とする請求項1
    に記載の情報記録再生装置。
JP11123097A 1998-12-04 1999-04-28 情報記録再生装置 Withdrawn JP2000227866A (ja)

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JP10-346101 1998-12-04
JP34610198 1998-12-04
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Cited By (4)

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