JP2000227699A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000227699A
JP2000227699A JP11028322A JP2832299A JP2000227699A JP 2000227699 A JP2000227699 A JP 2000227699A JP 11028322 A JP11028322 A JP 11028322A JP 2832299 A JP2832299 A JP 2832299A JP 2000227699 A JP2000227699 A JP 2000227699A
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forming apparatus
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English (en)
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Hiroyuki Matsushiro
博之 松代
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】静電潜像担持体が、帯電後の表面電位は変化せ
ず、露光後の電位が小さくなるという感度の変化の特性
を持つ場合において、ファーストプリントまでの時間を
遅延させることなく、常時一定の品質の画像形成を行な
うことができる画像形成装置の提供。 【解決手段】静電潜像担持体1と、この静電潜像担持体
1を帯電する帯電手段4とを有する画像形成装置100
において、前回の画像形成から所定時間を経過してから
画像形成を行うときは、帯電手段4への印加電圧の絶対
値を、通常の印加電圧の絶対値よりも大きくする画像形
成装置100。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンタ等の画像形成装置であって、特に、帯電
手段に印加する電圧を可変とした画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置に用いられている静電潜像
担持体は、前回の画像形成から時間が経つにつれ、その
帯電に関する感度が変化することが知られている。感度
の変化は、前回の画像形成から時間が経過するにつれて
大きくなるものであるから、画像形成を連続的に行なう
場合と、時間を空けて行なう場合とで、画像形成の条件
を一定にしていたのでは、形成される画像の濃度等が変
わってしまい、均一の形成画像を得ることができないと
いう問題がある。特に、カラー画像形成を行なう画像形
成装置においては、1色目の画像濃度が、2色目以降の
画像濃度と異なり、カラーバランスが崩れてしまう。カ
ラーバランスの変化は、単色の場合の濃度変化に比して
人間の目で検知されやすく、単色ではあまり問題となら
ないようなわずかな濃度差でも、カラーバランスは大き
く崩れてしまうため、常時一定の濃度による画像形成を
行なうことができないのは、大きな問題である。
【0003】静電潜像担持体の感度の変化の態様の1つ
として、この感度が前回の画像形成から時間が経つにつ
れて高くなり、帯電手段による帯電後の表面電位が大き
くなるものがあり、この場合に上述の問題を解決するた
めの技術が、特開昭61−97666号公報、特開
平2−25859号公報等において提案されている。
に記載された技術は、電源の投入時に、画像形成に先だ
って、静電潜像担持体である感光体ドラムが所定量回転
するまで帯電部と共に除電部を動作させるものであり、
に記載された技術は、前回の画像形成から所定時間以
上経過した後は、通常の画像形成プロセスから転写工
程、定着工程を除いた予備画像形成プロセスを所定回数
行なってから、通常の画像形成プロセスを行うものであ
って、何れも、静電潜像担持体の感度を通常の状態にす
るための特別の処理を前もって行なってから所望の画像
形成を開始する技術である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】静電潜像担持体の感度
の変化の他の態様として、帯電手段による帯電後の表面
電位はそれほど変化しないが、露光後の電位が小さくな
るものがあり、この場合も上述と同じ問題がある。また
上記、に記載の技術のように、静電潜像担持体の感
度を通常の状態にするための特別の処理を前もって行な
ってから所望の画像形成を開始していたのでは、ファー
ストプリントまでの時間がかかってしまうという問題も
ある。
【0005】本発明は、静電潜像担持体が、帯電後の表
面電位は変化せず、露光後の電位が小さくなるという感
度の変化の特性を持つ場合において、ファーストプリン
トまでの時間を遅延させることなく、常時一定の品質の
画像形成を行なうことができる画像形成装置の提供を目
的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、静電潜像担持体と、この静
電潜像担持体を帯電する帯電手段とを有する画像形成装
置において、前回の画像形成から所定時間を経過してか
ら画像形成を行うときは、上記帯電手段への印加電圧の
絶対値を、通常の印加電圧の絶対値よりも大きくするこ
とを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、前回の画像形成から所定時間を経
過してから画像形成を行うときに上記帯電手段に印加す
る印加電圧の絶対値は、通常の印加電圧の絶対値よりも
一定の大きさだけ大きいことを特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、前回の画像形成から所定時間を経
過してから画像形成を行うときに上記帯電手段に印加す
る印加電圧の絶対値は、通常の印加電圧の絶対値より
も、前回の画像形成から経過した上記所定時間によって
決定される大きさだけ大きいことを特徴とする。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
のいずれか1つに記載の画像形成装置において、画像形
成装置内の温度を検知する温度検知手段を有し、この温
度検知手段によって検知した温度に応じて、上記所定時
間を変化することを特徴とする。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項1ないし4
のいずれか1つに記載の画像形成装置において、互いに
色の異なる現像を行う複数の現像装置を有するカラー画
像形成装置であって、上記帯電手段への印加電圧の絶対
値を大きくするのは1色目の現像を行うときであること
を特徴とする。
【0011】請求項6記載の発明は、請求項5記載の画
像形成装置において、上記各現像装置により現像された
像を順次転写されこの像を重ねて担持する中間転写体を
有することを特徴とする。
【0012】
【実施例】図1に本発明を適用した画像形成装置を示
す。画像形成装置100は、駆動ローラ2、従動ローラ
3、補助ローラ30に巻きかけられ駆動ローラ2の回転
により矢印A方向に駆動されるた静電潜像担持体として
のベルト状のOPC感光体(以下、「感光体」という)
1と、感光体1の周りにA方向に順に配設された、感光
体1を帯電する帯電手段としての帯電装置4と、帯電装
置4により帯電された感光体1上の光書込み部55にお
いて光書込みを行なうためのレーザ光5Dを発するレー
ザ書込みユニット5と、レーザ書込みユニット5により
形成された像を顕像化するためのカラー現像手段6及び
黒現像手段7と、駆動ローラ11、従動ローラ12に巻
かけられ駆動ローラ11の回転により矢印B方向に駆動
され、カラー現像手段6及び/又は黒現像手段7によっ
て形成されたトナー像をシートとしての用紙17Aに転
写する中間転写体としての中間転写ベルト10と、転写
後に感光体1上に残留しているトナーを除去するクリー
ニング装置32と、クリーニング装置32によりクリー
ニングされた感光体1を除電する除電ランプを有する除
電装置31とを有している。
【0013】また画像形成装置100は、画像形成装置
100本体の下部に配設され用紙17Aを収容する給紙
装置17と、給紙装置17の最上位にある用紙17Aを
一枚だけ分離する給紙ローラ18と、給紙ローラ18に
より搬送されてきた用紙17Aを中間転写ベルト10と
同ベルト10に対向して配設された転写ローラ14との
間のニップ33に向けて搬送するための搬送ローラ対1
9と、搬送ローラ対19により搬送されてきた用紙17
Aを所定のタイミングでニップ33に搬送するためのレ
ジストローラ対20と、ニップ33において用紙17A
上に転写されたトナー像を用紙17Aに定着するための
定着装置50と、トナー像を定着された用紙17Aを画
像形成装置100の外部に排出する排出ローラ51と、
画像形成装置100の外部に設けられ排出ローラ51に
よって排出された用紙17Aを積載する排紙スタック部
としての排紙トレイ52と、画像形成装置100におけ
る画像形成枚数等の支持を行なうためのオペレーション
パネル34と、オペレーションパネル34による操作等
に応じて各種の制御を行なう電装・制御装置35と、電
装・制御装置35の情報に設けられ画像形成装置100
本体内の温度過上昇防止のために排気するファン36等
を有している。
【0014】符号9は上部において排紙トレイ52を支
持する本体フレームを示しており、本体フレーム9に
は、画像形成装置1本体に対して開閉自在であって、同
本体内部を開放することができる前フレーム8が、支軸
9Aを介して支持されており、前フレーム8の上方に
は、画像形成装置1本体に対して開閉自在であり開放時
に機能する比較的小規模の給紙装置37が配設されてい
る。定着装置50の下方には、定着装置50に備えられ
ているローラ対50Aに離型性を向上するシリコンオイ
ルを塗布するためのオイル塗布装置39が配設されてい
る。
【0015】レーザ書込みユニット5は、図示しないレ
ーザ光源と、レーザ光源から発せられるレーザ光5Dを
反射するポリゴンミラー5Bと、ポリゴンミラー5Bを
回転駆動するモータ5Aと、ポリゴンミラー5Bで反射
されたレーザ光5Dを透過するfθレンズ5Cと、fθ
レンズ5Cを透過したレーザ光5Dを感光体1に向けて
反射するミラー5Fとを有している。レーザ光源は、中
間転写ベルト10上に設けられた複数の位置情報のうち
の1つを検出した信号と同期して発光することにより、
形成すべき潜像をずれることなく感光体1上に書き込む
ことができる。
【0016】カラー現像手段6はいわゆるリボルバータ
イプの現像装置であって、イエロー現像器6Y、マゼン
タ現像器6M、シアン現像器6Cを内部に備えており、
回転軸6aを中心にして120度回転することにより、
各現像器6Y、6M、6Cのいずれにより現像を行なう
かを選択することができる。黒現像手段7はカラー現像
手段6の上方に配設されており、図示しない付勢手段に
より通常は感光体1から離間しているが、現像を行なう
ときには、偏心カム53の回転により付勢手段の付勢力
に抗して感光体1に当接し、現像を行なうことができる
ようになっている。
【0017】感光体1と中間転写ベルト10とは、駆動
ローラ2が配設された位置において当接しており、中間
転写ベルト10の内側において駆動ローラ2に対向して
配設されたバイアス手段13の印加電圧により、感光体
1上のトナー像が中間転写ベルト10上に転写されるよ
うになっている。この転写は、感光体1上にトナー像が
形成されるたびに行なうものであり、カラー画像形成の
ために重ね転写を行なう場合には、感光体1上のトナー
像が中間転写ベルト10上の同じ位置に順次転写され、
中間転写ベルト10は感光体1上のトナー像を重ね転写
されるようになっている。所定回数転写が行なわれ、所
定の画像が形成されると、その画像は、ニップ33にお
いて用紙17A上に転写される。中間転写ベルト10へ
の転写が複数回行なわれた場合には、一括して用紙17
A上に転写される。複数回画像形成装置1に使用できる
シートは用紙に限らず、プラスチック等の記録媒体を用
いることができる。
【0018】クリーニング装置32は、感光体1の、方
向Aにおける感光体1と中間転写ベルト10との対向位
置の下流側であって除電装置31による感光体1の除電
位置よりも上流側において、従動ローラ3に対向するよ
うに配設されている。クリーニング装置32は、従動ロ
ーラ3との対向位置において感光体1に当接しているク
リーニングブレード32Aを有しており、クリーニング
ブレード32Aで掻き取った感光体1上の残留トナーを
収容するための回収容器15を、その下方に一体的に有
している。回収容器15はクリーニング装置32に対し
て着脱自在であり、残留トナーが充満した際に新規の回
収容器15と交換できるようになっている。
【0019】中間転写ベルト10の、方向Bにおける対
向部33の下流側であって感光体1との対向部よりも上
流側の、駆動ローラ11の対向位置には、中間転写ベル
ト10をクリーニングするためのクリーニング装置16
が配設されている。クリーニング装置16は、駆動ロー
ラ11との対向位置において中間転写ベルト10に当接
可能なクリーニングブレード16Aと、クリーニングブ
レード16Aを中間転写ベルト10に接離するための図
示しない接離手段としてのクリーニングブレード接離用
アーム16Cと、オーガ16Bとを有している。クリー
ニングブレード接離用アーム16Cは、中間転写ベルト
10に感光体1上のトナー像を転写しているときにはク
リーニングブレード16Aを中間転写ベルト10から離
間させ、感光体1上のトナー像が中間転写ベルト10に
所定回数転写され、中間転写ベルト10上に形成された
所定の画像が用紙17Aに転写された後にクリーニング
ブレード16Aを中間転写ベルト10に当接させるもの
であり、感光体1に当接したクリーニングブレード16
Aは転写後に中間転写ベルト10上に残留しているトナ
ーを除去する。オーガ16Bは、クリーニングブレード
16Aで掻き取った感光体1上の残留トナーを、図示し
ない経路を経て回収容器15に導くものである。
【0020】感光体1は、負極の帯電特性を有し、前回
の画像形成から時間が経つにつれて、帯電装置4による
帯電後の表面電位は変化しないにもかかわらず、レーザ
書込みユニット5による光書込みすなわち露光を行なっ
た際の電位が絶対値において小さくなるという感光特性
を有する。図2に示すように、帯電装置4は、従動ロー
ラ3に所定間隔をおいて対向配置された放電電極として
のコロナ線であるワイヤー41と、従動ローラ3側が開
口するようにワイヤー41を囲む金属シールド42と、
ワイヤー41と従動ローラとの間に配設された複数本の
グリッド43と、グリッド43に電圧を印加するグリッ
ド電圧電源44とを有している。グリッド電圧電源44
にはグリッド電圧電源44によるグリッド43への印加
電圧を制御するための制御手段としてのCPU45が接
続され、CPU45には、CPU45によって制御すべ
きグリッド電圧電源44によるグリッド43への印加電
圧を記憶するための記憶手段としての記憶素子46が接
続されている。
【0021】本実施例のようにカラー画像形成装置は複
数の色の現像器を有しているが、一般に、カラー画像形
成装置に備えられた各色の現像器のそれぞれの現像γ特
性が全く一致することはなく、色バランスを保つため、
本実施例のカラー画像形成装置においてもそうであるよ
うに、電源投入時や一定枚数の画像形成毎に定期的に現
像γ特性を調整するいわゆるプロセスコントロールを、
帯電装置4とCPU45とを用いて実行するようになっ
ている。しかし、上述のような感光特性を有する感光体
1に、かかる感光特性を考慮しない帯電を行なっていた
のでは、発明が解決しようとする課題の欄に記載したよ
うな問題を生ずるため、本発明を適用した画像形成装置
100においては、CPU45に時計機能を内蔵し、画
像形成プロセスを行なってからの経過時間をカウント
し、この経過時間に応じて、グリッド43への印加電圧
を制御し、画像形成に適した帯電を行なう。
【0022】具体的には、図5に示すように、前回の画
像形成から5分が経過したかどうかをCPU45により
判断し、5分経過していなければ、記憶素子46に記憶
している印加すべき印加電圧をそのままグリッド電圧電
源44によりグリッド43に印加し、5分経過していれ
ば、記憶素子46に記憶している印加すべき印加電圧よ
り20[V]低い、すなわち絶対値において20[V]
大きい印加電圧をグリッド電圧電源44によりグリッド
43に印加する。本実施例においては、グリッド43へ
の印加電圧は、5分経過まで−600[V]、5分経過
後は−620[V]であり、これにより感光体1の帯電
電位は、5分経過まで−500[V]、5分経過後は−
520[V]とされ、またワイヤー41に通電する電流
は−500[μA]で一定である。グリッド43への印
加電圧をこのように制御することにより、感光体1の露
光後電位が経時的に絶対値において小さくなるも、露光
後の感光体1の電位は略一定となり、カラー画像形成を
行なった場合においても、色バランスの崩れが問題とな
らない良好な画像を得ることができた。
【0023】なお、5分経過までグリッド43に印加す
る印加電圧である−600[V]及び感光体1の帯電電
位である−500[V]は、デフォルト値、プロセスコ
ントロールによって多少上下する。また、感光体1が正
極の帯電特性を有し、経時的に露光後電位が絶対値にお
いて小さくなる場合には、5分経過後の印加電圧を通常
の印加電圧より20[V]高く、すなわち絶対値におい
て20[V]大きくする。すなわち、感光体1の露光後
電位が経時的に絶対値において小さくなる場合は、これ
を打ち消すように、印加電圧を絶対値において大きくす
る。本実施例においては、単色画像形成、カラー画像形
成にかかわらず、前回の画像形成から所定時間経過した
かどうかによって印加電圧を調整しているが、カラー画
像形成の場合には、1色目の画像形成時のみ電圧調整を
行うようにしてもよい。時間に関するしきい値は5分に
限らず、感光体1の経時的特性に応じて設定可能であ
り、電圧に関する調整値も同様に感光体の経時的特性に
応じて設定可能である。
【0024】図4に示すように、印加電圧の調整は、前
回の画像形成からの経過時間にしきい値を設定し一定の
調整値を用いて行なうのでなく、前回の画像形成からの
経過時間に関する関数によって求めた調整値によって行
なってもよい。本実施例においては、調整値を与える関
数を実験的に求め、調整値Y[V]を時間X[min]
に関し、Y=6.4×logeX+12.4(但し、Y
<0のときは、Y=0)とした。
【0025】したがって、前回から時間X経過してから
画像形成を行なう場合には、記憶素子46に記憶してい
る印加すべき印加電圧よりY[V]低い、すなわち絶対
値においてY[V]大きい印加電圧、具体的には−60
0−Y[V」をグリッド電圧電源44によりグリッド4
3に印加する。これにより感光体1の帯電電位は、−5
00−Y[V]となる。グリッド43への印加電圧をこ
のように制御することにより、感光体1の露光後電位が
経時的に絶対値において小さくなるも、調整値を時間に
よって変化することができるから、時間にしきい値を設
定し、調整値を一定とした場合に比してさらに精度よ
く、露光後の感光体1の電位が一定となり、カラー画像
形成を行なった場合においても、色バランスの崩れが問
題とならないさらに良好な画像を得ることができた。ワ
イヤー41に通電する電流は−500[μA]で一定で
ある。
【0026】なお、グリッド43に印加する基準となる
印加電圧である−600[V]及び感光体1の帯電電位
である−500[V]は、デフォルト値、プロセスコン
トロールによって多少上下する。また、感光体1が正極
の帯電特性を有し、経時的に露光後電位が絶対値におい
て小さくなる場合には、X分経過後の印加電圧を通常の
印加電圧よりY[V]高く、すなわち絶対値においてY
[V]大きくする。すなわち、感光体1の露光後電位が
経時的に絶対値において小さくなる場合は、これを打ち
消すように、印加電圧を絶対値において大きくする。本
実施例においては、単色画像形成、カラー画像形成にか
かわらず、前回の画像形成から所定時間経過したかどう
かによって印加電圧を調整しているが、カラー画像形成
の場合には、1色目の画像形成時のみ電圧調整を行うよ
うにしてもよい。電圧に関する調整値Yは、感光体の経
時的特性に応じて様々に設定可能である。
【0027】感光体の露光後電位の経時的変化の特性
は、感光体の雰囲気温度によって影響を受けることが知
られているから、図5に示すように、感光体1の近傍で
あって、現像装置7の近傍に画像形成装置100の機内
温度を検出し、検出値をCPU45に出力する温度検知
手段としての温度検知素子47を配置し、図6に示すよ
うに、CPU45は、温度検知素子47の検知温度に基
づき、印加電圧を調整するための時間に関するしきい値
を変化させることとした。
【0028】具体的には、検知温度に関するしきい値
を、15[°C]、30[°C]とし、検知温度が15
[°C]以下であるときには、しきい値を10分とし、
経過時間が10分までは印加電圧を調整せず記憶素子4
6に記憶している印加すべき印加電圧である−600
[V]をグリッド電圧電源44によりグリッド43に印
加し、10分を経過していれば、記憶素子46に記憶し
ている印加すべき印加電圧より20[V]低い、すなわ
ち絶対値において20[V]大きい印加電圧である−6
20[V]をグリッド電圧電源44によりグリッド43
に印加する。検知温度が15[°C]より大きく30
[°C]以下であるときには、しきい値を5分とし、経
過時間が5分までは印加電圧を調整せず記憶素子46に
記憶している印加すべき印加電圧である−600[V]
をグリッド電圧電源44によりグリッド43に印加し、
5分を経過していれば、記憶素子46に記憶している印
加すべき印加電圧より20[V]低い、すなわち絶対値
において20[V]大きい印加電圧である−620
[V]をグリッド電圧電源44によりグリッド43に印
加する。検知温度が30[°C]より大きいときには、
しきい値を3分とし、経過時間が3分までは印加電圧を
調整せず記憶素子46に記憶している印加すべき印加電
圧である−600[V]をグリッド電圧電源44により
グリッド43に印加し、3分を経過していれば、記憶素
子46に記憶している印加すべき印加電圧より20
[V]低い、すなわち絶対値において20[V]大きい
印加電圧である−620[V]をグリッド電圧電源44
によりグリッド43に印加する。これにより感光体1の
帯電電位は、グリッド43の印加電圧が無調整の場合は
−500[V]、グリッド43の印加電圧を調整した場
合は−520[V]となる。このように感光体1の雰囲
気温度に応じて時間のしきい値を変化させて、グリッド
43への印加電圧を制御することにより、感光体1の露
光後電位が、その雰囲気温度により左右されつつ経時的
に絶対値において小さくなるも、露光後の感光体1の電
位は略一定となり、カラー画像形成を行なった場合にお
いても、色バランスの崩れが問題とならないさらに良好
な画像を得ることができた。
【0029】なお、グリッド43への通常の印加電圧で
ある−600[V]及び感光体1の帯電電位である−5
00[V]は、デフォルト値、プロセスコントロールに
よって多少上下する。また、感光体1が正極の帯電特性
を有し、経時的に露光後電位が絶対値において小さくな
る場合において印加電圧を調整するときは、通常の印加
電圧より20[V]高く、すなわち絶対値において20
[V]大きくする。すなわち、感光体1の露光後電位が
経時的に絶対値において小さくなる場合は、これを打ち
消すように、印加電圧を絶対値において大きくする。本
実施例においては、単色画像形成、カラー画像形成にか
かわらず、前回の画像形成から所定時間経過したかどう
かによって印加電圧を調整しているが、カラー画像形成
の場合には、1色目の画像形成時のみ電圧調整を行うよ
うにしてもよい。温度に関するしきい値は15[°
C]、30[°C]に限らず、感光体1の雰囲気温度と
相関する経時的特性に応じて設定可能であり、時間に関
するしきい値は10分、5分、3分に限らず、感光体1
の経時的特性に応じて設定可能であり、電圧に関する調
整値も同様に感光体の経時的特性に応じて設定可能であ
る。さらに印加電圧の調整は、前回の画像形成からの経
過時間にしきい値を設定し一定の調整値を用いて行なう
のでなく、しきい値で区切られた区間ごとに前回の画像
形成からの経過時間に関する調整値の関数を定め、各関
数によって求めた調整値によって行なってもよいし、調
整値を求める関数に、温度に関するパラメータを含め、
1つの関数により経過時間と温度とにより調整値を求め
るようにしてもよい。
【0030】以上様々な、グリッド43への印加電圧の
調整態様を示したが、調整値、調整するための様々なし
きい値は、感光体の露光後帯電特性の変化を打ち消すよ
うに設定されるものであって、かりに、感光体の露光後
帯電特性が経時的に大きくなる場合には、調整値の加減
の態様を上述と逆にすればよいこととなる。画像形成装
置100はプリンタであって、形成すべき画像に関する
データは、画像形成装置100外に設けられた装置から
送信されており、このデータに応じて露光を行なってい
るが、本発明は複写機、ファクシミリ等の画像形成装置
に適用できるから、画像形成装置100は形成すべき画
像を読み取るための画像読取装置を備えたものであって
もよいし、また本発明を適用できる画像形成装置は、単
色画像形成のみを行なうものであってもよいし、カラー
画像形成を行なう場合シートへの転写は各色のトナー像
を形成するたびに行なってもよい。
【0031】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、静電潜像
担持体と、この静電潜像担持体を帯電する帯電手段とを
有する画像形成装置において、前回の画像形成から所定
時間を経過してから画像形成を行うときは、上記帯電手
段への印加電圧の絶対値を、通常の印加電圧の絶対値よ
りも大きくするので、静電潜像担持体が、帯電後の表面
電位は変化せず、露光後の電位が小さくなるという感度
の変化の特性を持つ場合において、帯電手段への印加電
圧を、静電潜像担持体の感度の変化を打ち消すように調
整することができるとともに、帯電手段への印加電圧を
調整するだけで静電潜像担持体の感度の変化を打ち消す
ことができるからファーストプリントまでの時間を遅延
させることなく、特別の機構を加えずとも常時一定の品
質の画像形成を行なうことができる安価で信頼性の高い
画像形成装置を提供することができる。
【0032】請求項2記載の発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、前回の画像形成から所定時間を経
過してから画像形成を行うときに上記帯電手段に印加す
る印加電圧の絶対値は、通常の印加電圧の絶対値よりも
一定の大きさだけ大きいので、簡易な制御で、帯電手段
への印加電圧を静電潜像担持体の感度の変化を打ち消す
ように調整することができ、ファーストプリントまでの
時間を遅延させることなく、特別の機構を加えずとも常
時一定の品質の画像形成を行なうことができる安価で信
頼性の高い画像形成装置を提供することができる。
【0033】請求項3記載の発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、前回の画像形成から所定時間を経
過してから画像形成を行うときに上記帯電手段に印加す
る印加電圧の絶対値は、通常の印加電圧の絶対値より
も、前回の画像形成から経過した上記所定時間によって
決定される大きさだけ大きいので、帯電手段への印加電
圧を静電潜像担持体の感度の変化に応じてこれを打ち消
すように調整することができ、調整値を時間によって変
化することができるから、時間にしきい値を設定し、調
整値を一定とした場合に比してさらに精度よく、露光後
の静電潜像担持体の電位を一定とし、特別の機構を加え
ずとも常時一定の品質の画像形成を行なうことができる
さらに信頼性の高い画像形成装置を提供することができ
る。
【0034】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
のいずれか1つに記載の画像形成装置において、画像形
成装置内の温度を検知する温度検知手段を有し、この温
度検知手段によって検知した温度に応じて、上記所定時
間を変化するので、静電潜像担持体の露光後電位の経時
的変化の特性がその雰囲気温度によって影響を受ける場
合であっても、温度検知手段によって検知した静電潜像
担持体の雰囲気温度に応じて時間のしきい値を変化させ
て、帯電手段への印加電圧を制御することにより、静電
潜像担持体の露光後電位が、その雰囲気温度により左右
されつつ経時的に変化しても、露光後の静電潜像担持体
の電位は略一定となるから、静電潜像担持体の雰囲気温
度がいかなる場合であっても、露光後の静電潜像担持体
の電位を一定とし、常時一定の品質の画像形成を行なう
ことができるさらに信頼性の高い画像形成装置を提供す
ることができる。
【0035】請求項5記載の発明は、請求項1ないし4
のいずれか1つに記載の画像形成装置において、互いに
色の異なる現像を行う複数の現像装置を有するカラー画
像形成装置であって、上記帯電手段への印加電圧の絶対
値を大きくするのは1色目の現像を行うときであるの
で、ファーストプリントまでの時間を遅延させることな
く、単色の場合の濃度変化に比して人間の目で検知され
やすいカラーバランスの変化を生じることなく常時一定
の品質の画像形成を行なうことができる非常に信頼性の
高い画像形成装置を提供することができる。
【0036】請求項6記載の発明は、請求項5記載の画
像形成装置において、上記各現像装置により現像された
像を順次転写されこの像を重ねて担持する中間転写体を
有するので、重ね転写時における像の転写ずれを防止す
ることができるから、良好な画像形成を行なうことがで
きる画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した画像形成装置の概要を示す図
である。
【図2】図1に示した画像形成装置の帯電装置及びこれ
に接続され印加する電圧を制御するための手段の概要を
示す図である。
【図3】帯電装置に印加する電圧の調整の制御の態様を
示すフローである。
【図4】帯電装置に印加する電圧の調整の制御の別の態
様を示すフローである。
【図5】静電潜像担持体の雰囲気温度に応じて帯電装置
に印加する電圧の調整の制御を行なうための温度検知手
段を備えた画像形成装置の概要を示す図である。
【図6】帯電装置に印加する電圧の調整の制御のさらに
別の態様を示すフローである。
【符号の説明】
1 静電潜像担持体 4 帯電手段 10 中間転写体 47 温度検知手段 100 画像形成装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静電潜像担持体と、この静電潜像担持体を
    帯電する帯電手段とを有する画像形成装置において、 前回の画像形成から所定時間を経過してから画像形成を
    行うときは、上記帯電手段への印加電圧の絶対値を、通
    常の印加電圧の絶対値よりも大きくすることを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像形成装置において、前
    回の画像形成から所定時間を経過してから画像形成を行
    うときに上記帯電手段に印加する印加電圧の絶対値は、
    通常の印加電圧の絶対値よりも一定の大きさだけ大きい
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の画像形成装置において、前
    回の画像形成から所定時間を経過してから画像形成を行
    うときに上記帯電手段に印加する印加電圧の絶対値は、
    通常の印加電圧の絶対値よりも、前回の画像形成から経
    過した上記所定時間によって決定される大きさだけ大き
    いことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3のいずれか1つに記載の
    画像形成装置において、画像形成装置内の温度を検知す
    る温度検知手段を有し、この温度検知手段によって検知
    した温度に応じて、上記所定時間を変化することを特徴
    とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4のいずれか1つに記載の
    画像形成装置において、互いに色の異なる現像を行う複
    数の現像装置を有するカラー画像形成装置であって、上
    記帯電手段への印加電圧の絶対値を大きくするのは1色
    目の現像を行うときであることを特徴とする画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の画像形成装置において、上
    記各現像装置により現像された像を順次転写されこの像
    を重ねて担持する中間転写体を有することを特徴とする
    画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007256567A (ja) * 2006-03-23 2007-10-04 Oki Data Corp 画像形成装置

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