JP2000227417A - 質量分析方法及び装置 - Google Patents

質量分析方法及び装置

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JP2000227417A
JP2000227417A JP11027916A JP2791699A JP2000227417A JP 2000227417 A JP2000227417 A JP 2000227417A JP 11027916 A JP11027916 A JP 11027916A JP 2791699 A JP2791699 A JP 2791699A JP 2000227417 A JP2000227417 A JP 2000227417A
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JP
Japan
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plasma
mass spectrometer
mass
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gas
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JP11027916A
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English (en)
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Takayuki Nabeshima
貴之 鍋島
Yasuaki Takada
安章 高田
Minoru Sakairi
実 坂入
Yukiko Hirabayashi
由紀子 平林
Tsudoi Hirabayashi
集 平林
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】元素分析と化学形態別分析を、イオン源を交換
することなく、交互に又は選択的に簡単に行うのに適し
た質量分析方法及び装置を提供すること。 【解決手段】元素分析を行う場合は、試料はソニックス
プレイイオン源3によってソフトにイオン化される。そ
のイオン化された試料は誘導結合プラズマトーチ6によ
って更にイオン化される。そのようにしてイオン化され
ることにより生成されるイオンは質量分析計で質量分析
される。化学形態別分析の場合は、誘導結合プラズマト
ーチ6の作動が停止され、その状態において、試料をソ
ニックスプレイイオン源3によりソフトにイオン化する
ことによって生成されたイオンを質量分析計で質量分析
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は質量分析方法及び装
置、特に溶液中の微量物質の分析に有効な質量分析方法
及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】溶液中に含まれる試料をイオン化し,真
空中に導入して質量分析計で測定する分析装置は、微量
物質の分析や環境計測の分野で注目を集めている。試料
をイオン化する方法には、誘導結合プラズマ/マイクロ
波プラズマを利用した大気圧プラズマイオン化法、高速
ガス流によるガス噴霧を利用したソニックスプレーイオ
ン化法、コロナ放電を利用した大気圧化学イオン化法,
静電噴霧を利用したエレクトロスプレーイオン化法など
がある。分析したい対象に応じて、それに適したイオン
化法を用いた分析装置が選択される。例えば,試料中の
特定金属元素を対象とした場合には大気圧プラズマイオ
ン化法を用いた質量分析装置が選択され、分子量の大き
い生体高分子を対象とした場合には、ソニックスプレー
イオン化法やエレクトロスプレーイオン化法を用いた質
量分析装置が選択される。これらのうち、大気圧プラズ
マイオン化法を用いた分析装置である誘導結合プラズマ
質量分析装置を図7を参照して説明する。
【0003】噴霧器55には、アルゴンガスボンベ52
から管53を通して、キャリアガスが導入され、試料を
含んだ溶液50を吸引する。吸引された試料を含んだ溶
液50は、スプレーチャンバー56の内部で噴霧器55
の先端から噴霧される。スプレーチャンバー56の内部
で噴霧され気相中に取り出された試料は、キャリアガス
とともに管64を通して高周波誘導コイル58の内部に
配置された誘導結合プラズマトーチ57に導入される。
誘導結合プラズマトーチ57には、噴霧された試料を含
んだキャリアガスの他に、アルゴンガスボンベ52から
管51、54を通して補助ガスとプラズマガスが導入さ
れる。
【0004】高周波誘導コイル58は、高周波マッチン
グ回路62を通して高周波電源59と接続されており、
その内部には高周波磁界が形成される。高周波磁界によ
って生じる誘導電流により、誘導結合プラズマトーチ5
7の内部には周波数が数MHz〜十数MHz、電力が数
百〜数千Wの誘導結合プラズマが生成される。誘導結合
プラズマトーチ57に導入された試料は、誘導結合プラ
ズマによって元素レベルまで解離され、イオン化され
る。イオン化された試料はサンプリングコーン61を通
して真空領域に導入され、質量分析計で測定される。サ
ンプリングコーン61は、プラズマと直接接するために
冷却される。冷却は、冷却水を流した冷却フランジ60
とサンプリングコーン61を密接させることによって行
う。この技術の詳細は特開平10−188877に記載
されている。
【0005】次にソニックスプレーイオン化法を用いた
ソニックスプレーイオン源を有する液体クロマトグラフ
質量分析装置を図8を参照して説明する。
【0006】試料を含んだ溶液70は、液体クロマトグ
ラフ71のポンプによって分離カラム72に送られ、分
離された後にソニックスプレーイオン源73に送られ
る。ソニックスプレーイオン源73には、窒素ガスボン
ベ74から管75を通して、キャリアガスが導入されて
おり、試料を含んだ溶液70は、大気圧下で高速ガス流
によって噴霧されイオン化される。噴霧されイオン化さ
れた試料は、サンプリングコーン76を通して真空領域
に導入され、質量分析計で測定される。サンプリングコ
ーン76は、断熱膨張によって冷却されることを防ぐた
めに、セラミックヒーター80によって加熱される。こ
の技術の詳細は特開平7−306193に記載されてい
る。
【0007】次にソニックスプレーイオン源を、マイク
ロ波誘導プラズマイオン源の噴霧器として用いた例を図
9を参照して説明する。
【0008】試料を含んだ溶液91は、シリンジポンプ
90によって毎分数マイクロリットルでソニックスプレ
ーイオン源99に送られる。ソニックスプレーイオン源
99には、窒素ガスボンベ92から管93を通して、キ
ャリアガスが導入されており、試料を含んだ溶液91を
スプレーチャンバー96の内部で噴霧する。スプレーチ
ャンバー96の内部で噴霧され気相中に取り出された試
料は、キャリアガスとともに管94を通して、マイクロ
波誘導プラズマトーチ95に導入される。 マイクロ波
誘導プラズマトーチ95には、噴霧された試料を含んだ
キャリアガスの他に、窒素ガスボンベ92から管97を
通してプラズマガスが導入される。
【0009】マイクロ波誘導プラズマトーチ95には、
マイクロ波電源98から導波管102を通して周波数が
2.45GHz、電力が数百〜数千Wのマイクロ波が供
給され、その内部にマイクロ波誘導プラズマが生成す
る。マイクロ波誘導プラズマトーチ95に導入された試
料は,マイクロ波誘導プラズマによって元素レベルまで
解離され、イオン化される。イオン化された試料はサン
プリングコーン101を通して真空領域に導入され、質
量分析計で測定される。サンプリングコーン101は、
プラズマと直接接するために冷却される。冷却は、冷却
水を流した冷却フランジ100とサンプリングコーン1
01を密接させることによって行う。この技術の詳細は
特願平9−340898に記載されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】最近、同一の測定対象
に対して、複数の分析を行いたいという要求が多くなっ
てきている。これは、分析技術の進歩に伴って、同一の
特定元素を含む化合物でもその化学形態によって毒性が
異なるということが分かってきたためであり、従って、
これまでのように元素レベルの分析だけを行うのでは、
不十分であることが分かってきたためである。
【0011】ヒ素を例にとって、その急性毒性を見る
と、その毒性はアルシン>無機亜ヒ酸塩[As(III)]
>無機ヒ酸塩[As(V)]>有機3価ヒ素化合物>有機
5価ヒ素化合物>アルソニウム化合物>ヒ素元素の順と
なる。しかし、これらを例えば誘導結合プラズマ質量分
析装置を用いて測定すると、どれもヒ素の元素イオン
(As+)としてしか測定されない。これは、プラズマ
の内部エネルギーが高いため、化合物が元素レベルまで
解離し、元素イオンになってしまうためである。
【0012】ヒ素のような特定元素を含む化合物の毒性
を正確に把握するためには、このように化合物を元素レ
ベルまで解離して測定する元素分析だけでは不十分であ
り、化合物の存在形態を保存したまま測定する必要があ
る。化合物の自然界における存在形態を保存したまま測
定を行うことを、化学形態別分析という。化学形態別分
析を行うためには、化合物の存在形態を変えないように
ソフトなイオン化、換言すれば分子分析、を行う必要が
あり、また更にヒ素化合物などの場合には、負イオンの
状態で測定する必要も生じる。ソフトなイオン化で、且
つ正イオンも負イオンも測定するためには,エレクトロ
スプレーイオン化法やソニックスプレーイオン化法によ
るイオン源を用いる必要がある。
【0013】同一の測定対象物質に対して、元素分析と
化学形態別分析の両方を行い、それに対する多くの情報
を得るためには、これまでの技術では別々の装置が必要
であり,装置コストがかかることや、測定に要する時間
が長くなるなどの問題点があった。
【0014】本発明の目的は、元素分析と化学形態別分
析すなわち元素分析と分子分析を、イオン源を交換する
ことなく、交互に又は選択的に簡単に行うのに適した質
量分析方法及び装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、ガスを用いて試料を霧化する噴霧器、
プラズマを点灯するプラズマトーチ及び質量分析計の組
み合わせが用いられる。元素分析を行う際には、プラズ
マが点灯され、試料が元素レベルまで解離され、イオン
化され、それによって生成されたイオンは質量分析計で
質量分析される。
【0016】化学形態別分析を行う際には、プラズマが
消灯され、試料がイオン化されるように噴霧器によって
霧化され、それによって生成されたイオンは質量分析形
で質量分析される。
【0017】従って、本発明によれば、イオン源を交換
することなしに簡単に元素分析と化学形態別分析の両方
を簡単に行うことができる。
【0018】本発明の望ましい実施例では、プラズマを
消灯した状態においてプラズマトーチ内部が負圧にされ
るように排気され、これによって、試料の輸送効率が高
められる。この場合の排気は、プラズマトーチの、プラ
ズマガス又は補助ガスをその内部に導入する導入管を介
して行われ得る。
【0019】本発明の他の目的及び特徴は図面を参照し
てなされる以下の説明から明らかとなるであろう。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施例は、溶液のイオン
化方法として、大気圧プラズマイオン化法とソニックス
プレーイオン化法の両方を用いることが可能なもので、
1台の装置で同一の測定対象物質に対して、元素分析と
化学形態別分析の両方を、イオン源を交換することなく
行うことができ、環境計測のために十分役立つものであ
る。
【0021】以下、本発明の実施の形態について実施例
を挙げ,図面を参照しながら説明する。
【0022】
【実施例1】第1の実施例として、本発明を実施するた
めのソニックスプレーイオン源、誘導結合プラズマイオ
ン源及び質量分析計を含む質量分析装置を図1を用いて
説明する。
【0023】試料を含んだ溶液1は、シリンジポンプ2
によって毎分数マイクロリットルでソニックスプレーイ
オン源3に送られる。ソニックスプレーイオン源3に
は、アルゴンガスボンベ4から管5を通して、キャリア
ガスが導入されており、試料を含んだ溶液1を誘導結合
プラズマトーチ6の直前に設けた小型スプレーチャンバ
ー7の内部で噴霧して霧化する。このとき噴霧された試
料は、高速ガス噴霧によるソフトなソニックスプレーイ
オン化によって、分子の状態で存在するイオンは分子イ
オンに、元素の状態で存在するものは元素イオンに、そ
れぞれイオン化されている。
【0024】小型スプレーチャンバー7には、ドレイン
8が設けられていて、内部に生成される液滴の流出口と
なっている。小型スプレーチャンバー7には、冷却用の
水を流す流水路を設ける場合もある。また、小型スプレ
ーチャンバー7は、誘導結合プラズマトーチ6と一体化
した構造にもできる。小型スプレーチャンバー7の内部
で噴霧され霧化されて気相中に取り出された試料は、キ
ャリアガスとともに高周波誘導コイル9の内部に配置さ
れた誘導結合プラズマトーチ6に導入される。プラズマ
トーチ6より前段で、少なくともプラズマトーチ6を含
んだ部分は、図中では省略されているが、高周波電場を
シールドするシールドケースで覆われている。シールド
ケースには、プラズマ点灯時にプラズマで発生する熱を
蓄積しないように逃がすため排気用のファンが設けられ
ており、また、プラズマ消灯時に輻射熱によってプラズ
マトーチ6を加熱できるようヒーターが設けられてお
り、シールドケース全体を加熱できるようになってい
る。
【0025】誘導結合プラズマトーチ6は三重管構造に
なっていて、従ってまず、元素分析を行う場合は、誘導
結合プラズマトーチ6に、噴霧された試料を含んだキャ
リアガスの他に、アルゴンガスボンベ4から管10、1
1を通して補助ガスとプラズマガスが導入される。高周
波誘導コイル9は、高周波マッチング回路12を通して
高周波電源13と接続されており、その内部には、高周
波磁界が形成される。高周波磁界によって生じる誘導電
流により、誘導結合プラズマトーチ6の内部には周波数
が数MHz〜十数MHz、電力が数百〜数千Wの高周波
誘導プラズマが生成される。誘導結合プラズマトーチ6
に導入された試料は、高周波誘導プラズマによって元素
レベルまで解離され、イオン化される。イオン化された
試料はサンプリングコーン14を通して真空領域に導入
され、元素イオンとして質量分析計で測定される。
【0026】サンプリングコーン14は、プラズマと直
接接するために冷却される。冷却は、冷却水を流した冷
却フランジ15とサンプリングコーン14を密接させる
ことによって行う。このとき、シールドケースではヒー
ターによる加熱を行わず,プラズマの熱を蓄積しないよ
うに、排気用のファンを稼動させて熱を逃す。
【0027】次に、同一試料溶液に対して化学形態別分
析を行う場合、誘導結合プラズマトーチ6には、プラズ
マガスも補助ガスも導入しない。高周波誘導コイル9に
は電力を供給せず、プラズマは点灯させない。誘導結合
プラズマトーチ6に導入された試料は,既にソニックス
プレーイオン化によってイオン化されており、トーチを
通過し、サンプリングコーン14を通して真空領域に導
入され、質量分析計で化学形態を保存した状態で測定さ
れる。サンプリングコーン14は、断熱膨張によって冷
却されることを防ぐために、セラミックヒーター16に
よって加熱される。このとき,シールドケースは排気用
のファンを稼動させず、輻射熱によってプラズマトーチ
6を加熱できるように,ヒーターを用いてシールドケー
ス全体を加熱する。
【0028】ソニックスプレーイオン源3で噴霧するガ
スの速度は、毎秒200メートルから毎秒400メート
ルの範囲で、元素分析(プラズマ点灯)時にはプラズマ
温度を低下させたり、ドーナツ状プラズマの形成を妨げ
ることがないように、また、化学形態別分析(プラズマ
消灯)時にはイオン化効率が最適になるように、それぞ
れ異なった値に調整される。また,これに伴い、シリン
ジポンプによる試料送液量もそれぞれ異なるように調整
される。
【0029】キャリアーガスには、プラズマガスや補助
ガスと異なる種類のガスボンベから、ガスを導入するこ
とができ、どんな分析を行っているかによって、その都
度用いるガスを変えることが可能である。
【0030】このような装置構成によって、1台の装置
で同一の測定対象物質に対して、元素分析と化学形態別
分析の両方を、イオン源を交換することなく、且つソニ
ックスプレイイオン源3及び誘導結合プラズマトーチ6
に直接接触することなしに行うことができるようにな
る。
【0031】
【実施例2】第2の実施例として、本発明を実施するた
めのソニックスプレーイオン源、誘導結合プラズマイオ
ン源及び質量分析計を含む質量分析装置において、特に
化学形態別分析を行う場合の別の実施例を、図2を用い
て説明する。
【0032】化学形態別分析を行う場合、誘導結合プラ
ズマトーチ6には、プラズマガスも補助ガスも導入しな
い。高周波誘導コイル9には電力を与えず、プラズマは
点灯させない。誘導結合プラズマトーチ6に導入された
試料は,既にソニックスプレーイオン化によってイオン
化されていて、プラズマトーチを通過し、サンプリング
コーン14を通して真空領域に導入され、質量分析計で
化学形態を保存した状態で測定される。このとき、誘導
結合プラズマトーチ6の内部を大気圧より低くすると、
誘導結合プラズマトーチ6の内部における試料の輸送効
率は向上する。誘導結合プラズマトーチ6の内部の排気
は、プラズマガスや補助ガスの導入路を分岐して、排気
ポンプ17に接続し、その経路を切り替えることによっ
て行う。サンプリングコーン14は、断熱膨張によって
冷却されることを防ぐために、セラミックヒーター16
によって加熱される。このとき、シールドケースは排気
用のファンを稼動させず、輻射熱によってプラズマトー
チ6を加熱できるように、ヒーターを用いてシールドケ
ース全体を加熱する。
【0033】
【実施例3】第3の実施例として、本発明を実施するた
めのソニックスプレーイオン源、マイクロ波誘導プラズ
マイオン源及び質量分析計を含む質量分析装置を図3を
用いて説明する。
【0034】試料を含んだ溶液1は、シリンジポンプ2
によって毎分数マイクロリットルでソニックスプレーイ
オン源3に送られる。ソニックスプレーイオン源3に
は、窒素ガスボンベ21から管22を通して、キャリア
ガスが導入されており、試料を含んだ溶液1をマイクロ
波誘導プラズマトーチ20の直前に設けた小型スプレー
チャンバー7の内部で噴霧して霧化する。このとき噴霧
された試料は、高速ガス噴霧によるソフトなソニックス
プレーイオン化によって、分子の状態で存在するイオン
は分子イオンに、元素の状態で存在するものは元素イオ
ンに、それぞれイオン化されている。小型スプレーチャ
ンバー7には、ドレイン8が設けられていて、内部に生
成される液滴の流出口となっている。小型スプレーチャ
ンバー7には,冷却用の水を流す流水路を設ける場合も
ある。また、小型スプレーチャンバー7は、マイクロ波
誘導プラズマトーチ20と一体化した構造にもできる。
小型スプレーチャンバーの内部で噴霧され、霧化され
て、気相中に取り出された試料は、キャリアガスととも
にマイクロ波誘導プラズマトーチ20に導入される。プ
ラズマトーチ20より前段で、少なくともプラズマトー
チ20を含んだ部分は、図中では省略されているが、マ
イクロ波をシールドするシールドケースで覆われてい
る。シールドケースは、プラズマ点灯時にプラズマで発
生する熱を蓄積しないように熱を逃がすために排気用の
ファンが設けられており、また、プラズマ消灯時に輻射
熱によってプラズマトーチ20を加熱できるようセラミ
ックヒーター16が設けられており,シールドケース全
体を加熱できるようになっている。
【0035】マイクロ波誘導プラズマトーチ20は二重
管構造をもっており、従ってまず、元素分析を行う場合
は、マイクロ波誘導プラズマトーチ20には、噴霧され
た試料を含んだキャリアガスの他に、窒素ガスボンベ2
1から管23を通してプラズマガスが導入される。マイ
クロ波誘導プラズマトーチ20には、マイクロ波電源2
4から導波管25を通して周波数が2.45GHz、電
力が数百〜数千Wのマイクロ波が供給され、その内部に
マイクロ波誘導プラズマが生成する。マイクロ波誘導プ
ラズマトーチ20に導入された試料は、マイクロ波誘導
プラズマによって元素レベルまで解離され,イオン化さ
れる。イオン化された試料はサンプリングコーン14を
通して真空領域に導入され、元素イオンとして質量分析
計で測定される。サンプリングコーン14は、プラズマ
と直接接するために冷却される。冷却は、冷却水を流し
た冷却フランジ15とサンプリングコーン14を密接さ
せることによって行う。このとき、シールドケースでは
ヒーターによる加熱を行わず、プラズマの熱を蓄積しな
いように、排気用のファンを稼動させて熱を逃す。
【0036】次に、化学形態別分析を行う場合、マイク
ロ波誘導プラズマトーチ20には、プラズマガスを導入
しない。マイクロ波も供給せず、プラズマは点灯させな
い。マイクロ波誘導プラズマトーチ20に導入された試
料は、既にソニックスプレーイオン化によってイオン化
されており、マイクロ波誘導結合プラズマトーチを通過
し、サンプリングコーン14を通して真空領域に導入さ
れ、質量分析計で化学形態を保存した状態で測定され
る。サンプリングコーン14は、断熱膨張によって冷却
されることを防ぐために、セラミックヒーター15によ
って加熱される。このとき、シールドケースにおいては
排気用のファンを稼動させず、輻射熱によってプラズマ
トーチ20を加熱できるように、ヒーター16を用いて
シールドケース全体を加熱する。
【0037】ソニックスプレーイオン源3で噴霧するガ
スの速度は、毎秒200メートルから毎秒400メート
ルの範囲で、元素分析(プラズマ点灯)時にはプラズマ
温度を低下させたり、ドーナツ上プラズマの形成を妨げ
ることがないように、また、化学形態別分析(プラズマ
消灯)時にはイオン化効率が最適になるように、それぞ
れ異なる値に調整される。また、これに伴い、シリンジ
ポンプによる試料送液量もそれぞれ異なるように調整さ
れる。
【0038】キャリアーガスには、プラズマガスや補助
ガスと異なる種類のガスボンベから、ガスを導入するこ
とができ、どんな分析を行っているかによって、その都
度用いるガスを変えることが可能である。
【0039】このような装置構成によって,1台の装置
で同一の測定対象物質に対して、元素分析と化学形態別
分析の両方を、イオン源を交換することなく、且つソニ
ックスプレイイオン源3やマイクロ波誘導プラズマイオ
ン源に直接接触することなしに行うことができるように
なる。
【0040】
【実施例4】第4の実施例として、本発明を実施するた
めのソニックスプレーイオン源、マイクロ波誘導プラズ
マイオン源及び質量分析計を含む質量分析装置におい
て、特に化学形態別分析を行う場合の別の実施例を、図
4を用いて説明する。
【0041】化学形態別分析を行う場合、マイクロ波誘
導プラズマトーチ20には、プラズマガスを導入しな
い。マイクロ波も供給せず、プラズマは点灯させない。
マイクロ波誘導プラズマトーチ20に導入された試料
は、既にソニックスプレーイオン化によってイオン化さ
れており、トーチを通過し,サンプリングコーン14を
通して真空領域に導入され、質量分析計で化学形態を保
存した状態で測定される。このとき、マイクロ波誘導プ
ラズマトーチ20の内部を大気圧より低くすると、マイ
クロ波誘導プラズマトーチ20の内部における試料の輸
送効率は向上する。マイクロ波誘導プラズマトーチ20
の内部の排気は、プラズマガスの導入路を分岐して、排
気ポンプ26に接続し、その経路を切り替えることによ
って行う。サンプリングコーン14は,断熱膨張によっ
て冷却されることを防ぐために、セラミックヒーター1
6によって加熱される。このとき、シールドケースにお
いては排気用のファンを稼動させず、輻射熱によってプ
ラズマトーチ20を加熱できるように、ヒーターを用い
てシールドケース全体を加熱する。
【0042】
【実施例5】第5の実施例として、本発明を実施するた
めの質量分析装置における、真空領域の装置構成を図5
を用いて説明する。
【0043】プラズマを点灯する元素分析でも、プラズ
マを消灯する化学形態別分析でも、イオン源で生成され
たイオンは、サンプリングコーン14を通って真空領域
に導入される。真空領域に導入された試料イオンは、排
気ポンプ30で排気される差動排気領域を通過し、スキ
ーマーコーン31を通って、排気ポンプ32で排気され
る高真空領域に導入される。スキマーコーン31はサン
プリングコーン14と同様に、プラズマ点灯時には冷却
され、プラズマ消灯時には加熱される。
【0044】高真空領域に導入された試料イオンは、イ
オンレンズ33で収束された後、電極型の偏向装置34
で軌道を偏向され、質量分析計35へと導入される。偏
向装置34は、ノイズの原因となる中性粒子やフォトン
などのその他の粒子と試料イオンとの軌道を分離し、ノ
イズを低減させる役割を果たす。偏向の方式としては、
試料イオンの軌道を例えば90度曲げたり、試料イオン
の軌道の軸をその他の粒子の軌道の軸とずらしたりする
方式がある。また、このような偏向装置の代わりに、直
進するフォトン軌道上にフォトンストッパーを設ける場
合もある。
【0045】質量分析計には、4本のロッドからなる四
重極型質量分析計や、対向するお椀型のエンドキャップ
電極とそれを囲むように配置されるリング電極から成る
イオントラップ質量分析計や、磁場によってイオンの軌
道を分岐する磁場型質量分析計などが採用され得る。質
量分析計に導入された試料イオンは、その質量対電荷比
(質量数/価数)に応じて分離され、検出器36で検出
される。
【0046】
【実施例6】第6の実施例として、本発明を実施するた
めのソニックスプレーイオン源、誘導結合プラズマイオ
ン源及び質量分析計を含む質量分析装置を用いて得られ
た実験結果について、図6を用いて説明する。図6にお
いて、横軸は質量対電荷比、縦軸は信号強度を表す。
【0047】試料として、酸化硫酸バナジウム(VOS
O4)を用いて、本発明によるソニックスプレーイオン
源、誘導結合プラズマイオン源及び質量分析計を含む質
量分析装置で測定を行うと、プラズマを点灯した元素分
析では、Vが観察され(図6(B))、プラズマを消灯し
た化学形態別分析では、VO等が観察される(図6
(A))。このように、1つの装置で、同一の測定対象物質
に対して、元素分析と化学形態別分析を行うことが可能
である。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、元素分析と化学形態別
分析すなわち元素分析と分子分析を、イオン源を交換す
ることなく、交互に又は選択的に簡単に行うのに適した
質量分析方法及び装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にもとづく一実施例を示す質量分析装置
のイオン源部分の構成図。
【図2】本発明にもとづくもう一つの実施例を示す質量
分析装置のイオン源部分の構成図。
【図3】本発明にもとづく更にもう一つの実施例を示す
質量分析装置のイオン源部分の構成図。
【図4】本発明にもとづく他のもう一つの実施例を示す
質量分析装置のイオン源部分の構成図。
【図5】本発明にもとづく一実施例を示す質量分析装置
の真空領域部分の構成図。
【図6】本発明にもとづく質量分析装置を用いて得られ
た一実験結果を示すグラフ。
【図7】従来の質量分析装置の一実施例のイオン源部分
の構成図。
【図8】従来の質量分析装置の別の実施例のイオン源部
分の構成図。
【図9】従来の質量分析装置の更に別の実施例のイオン
源部分の構成図。
【符号の説明】
1…試料を含んだ溶液、2…シリンジポンプ、3…ソニ
ックスプレーイオン源、4、52…アルゴンガスボン
ベ、5、10、11、22、23…管、6…誘導結合プ
ラズマトーチ、7…小型スプレーチャンバー、8…ドレ
イン、9…高周波誘導コイル、12…高周波マッチング
回路、13…高周波電源、14…サンプリングコーン、
15…冷却フランジ、16…セラミックヒーター、1
7、26、30、32…排気ポンプ、20…マイクロ波
誘導プラズマトーチ、21…窒素ガスボンベ、24…マ
イクロ波電源、25…導波管、31…スキーマーコー
ン、33…イオンレンズ、34…偏向装置、35…質量
分析計、36…検出器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂入 実 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 平林 由紀子 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 平林 集 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 Fターム(参考) 5C038 EE02 EF04 EF26 GG08 GG09 GG11 GH05 GH08 GH09 GH15

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガスを用いて試料を霧化する噴霧器、プラ
    ズマを点灯するプラズマトーチ及び質量分析計を含み、
    前記噴霧器は前記プラズマを消灯した状態において前記
    試料を霧化してイオン化し、前記質量分析計は前記霧化
    によるイオン化によって生成されたイオンを質量分析す
    ることを特徴とする質量分析装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記プラズマトーチを
    加熱するヒータを含み、前記プラズマトーチは前記噴霧
    器及び質量分析計間に配置されていることを特徴とする
    質量分析装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、前記プラズマト
    ーチ内部を負圧に維持するように排気する手段を含む質
    量分析装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記プラズマトーチは
    プラズマガス又は補助ガスをその内部に導入する導入路
    を有し、前記排気は前記導入路を介して行われることを
    特徴とする質量分析計装置。
  5. 【請求項5】ガスを用いて試料を霧化する噴霧器、前記
    霧化された試料をイオン化してイオンを生成するように
    プラズマを点灯するプラズマトーチ及び前記生成された
    イオンを質量分析する質量分析計を含み、前記噴霧器は
    前記プラズマを消灯した状態において前記試料を霧化し
    てイオン化し、前記質量分析計は前記霧化によるイオン
    化によって生成されたイオンを質量分析することを特徴
    とする質量分析装置。
  6. 【請求項6】請求項5において、前記噴霧器のガス流量
    は前記プラズマを点灯した状態と消灯した状態とにおい
    て異なることを特徴とする質量分析装置。
  7. 【請求項7】請求項5において、前記プラズマトーチを
    加熱するヒータを含む質量分析装置。
  8. 【請求項8】請求項5において、前記噴霧器のガスと前
    記プラズマ点灯用のガスは同じであることを特徴とする
    質量分析装置。
  9. 【請求項9】請求項5において、前記プラズマは高周波
    誘導結合プラズマ又はマイクロ波誘導結合プラズマであ
    ることを特徴とする質量分析装置。
  10. 【請求項10】請求項5において、前記プラズマトーチ
    は前記プラズマを高周波誘導結合プラズマとするように
    三重管構造をもつか又は前記プラズマをマイクロ波誘導
    結合プラズマとするように二重管構造をもつことを特徴
    とする質量分析装置。
  11. 【請求項11】請求項5において、前記噴霧器のガスの
    速度は毎秒200メートルから400メートルであるこ
    とを特徴とする質量分析装置。
  12. 【請求項12】請求項5において、前記質量分析計はイ
    オントラップ質量分析計又は四重極質量分析計であるこ
    とを特徴とする質量分析装置。
  13. 【請求項13】ガスを用いて試料を霧化してイオン化す
    る噴霧器、前記イオン化された試料をイオン化するよう
    にプラズマを点灯するプラズマトーチ及び前記イオン化
    によって生成されたイオンを質量分析する質量分析計を
    含み、前記質量分析計は前記プラズマを消灯した状態に
    おいて前記霧化によるイオン化によって生成されたイオ
    ンを質量分析することを特徴とする質量分析装置。
  14. 【請求項14】請求項13において、前記プラズマトー
    チ内部を負圧に維持するように排気する手段を含む質量
    分析装置。
  15. 【請求項15】請求項14において、前記プラズマトー
    チはプラズマガス又は補助ガスをその内部に導入する導
    入路を有し、前記排気は前記導入路を介して行われるこ
    とを特徴とする質量分析計装置。
  16. 【請求項16】請求項14において、前記噴霧器のガス
    流量は前記プラズマを点灯した状態と消灯した状態とに
    おいて異なることを特徴とする質量分析装置。
  17. 【請求項17】ガスを用いて試料を霧化する噴霧器、プ
    ラズマを点灯するプラズマトーチ、該プラズマトーチ内
    を排気する手段及び質量分析計を含む質量分析装置。
  18. 【請求項18】請求項19において、前記プラズマトー
    チはプラズマガス又は補助ガスをその内部に導入する導
    入路を有し、前記排気は前記導入路を介して行われるこ
    とを特徴とする質量分析計装置。
  19. 【請求項19】ガスを用いて試料を霧化する噴霧器、プ
    ラズマを点灯するプラズマトーチ及び質量分析計を含む
    質量分析計における質量分析方法であって、前記プラズ
    マを消灯した状態において前記試料を前記噴霧器により
    霧化してイオン化し、その霧化によるイオン化によって
    生成されたイオンを前記質量分析計により質量分析する
    ことを特徴とする質量分析方法。
  20. 【請求項20】ガスを用いて試料を霧化する噴霧器、前
    記霧化された試料をイオン化してイオンを生成するよう
    にプラズマを点灯するプラズマトーチ及び前記生成され
    たイオンを質量分析する質量分析計を含む質量分析計に
    おける質量分析計方法であって、前記プラズマを消灯し
    た状態において前記試料を前記噴霧器により霧化してイ
    オン化し、前記霧化によるイオン化によって生成された
    イオンを前記質量分析計により質量分析することを特徴
    とする質量分析方法。
  21. 【請求項21】ガスを用いて試料を霧化してイオン化す
    る噴霧器、前記イオン化された試料をイオン化するよう
    にプラズマを点灯するプラズマトーチ及び前記イオン化
    によって生成されたイオンを質量分析する質量分析計を
    含む質量分析計における質量分析方法であって、前記プ
    ラズマを消灯した状態において前記霧化によるイオン化
    によって生成されたイオンを前記質量分析計により質量
    分析することを特徴とする質量分析方法。
  22. 【請求項22】請求項19〜21のいずれかにおいて、
    前記プラズマを消灯した状態において前記質量分析計に
    より分析中に前記プラズマトーチを加熱することを特徴
    とする質量分析方法。
  23. 【請求項23】請求項19〜22のいずれかにおいて、
    前記プラズマトーチ内部を負圧にするように排気するこ
    とを特徴とする質量分析方法。
  24. 【請求項24】請求項23において、前記排気を、前記
    プラズマトーチの、プラズマガス又は補助ガスをその内
    部に導入する導入路を介して行うことを特徴とする質量
    分析法。
  25. 【請求項25】請求項19〜24のいずれかにおいて、
    前記噴霧器のガス流量を前記プラズマを点灯した状態と
    消灯した状態とにおいて異ならせたことを特徴とする質
    量分析方法。
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