JP2000224602A - 補間処理装置および補間処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

補間処理装置および補間処理プログラムを記録した記録媒体

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JP2000224602A
JP2000224602A JP11024678A JP2467899A JP2000224602A JP 2000224602 A JP2000224602 A JP 2000224602A JP 11024678 A JP11024678 A JP 11024678A JP 2467899 A JP2467899 A JP 2467899A JP 2000224602 A JP2000224602 A JP 2000224602A
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color
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JP11024678A
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Takeshi Utagawa
健 歌川
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Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、最も高い密度で分布する色を出力
する格子点と該色が欠落する空格子点とから成るカラー
画像に対して補間処理を行う補間処理装置と、該補間処
理をコンピュータに実行させる補間処理プログラムを記
録した記録媒体とに関し、偽色の発生を抑制することを
目的とする。 【解決手段】 類似性判定手段は空格子点における第1
方向の類似度および第2方向の類似度を算出して類似性
が強い方向を判定し、類似性修正判定手段は類似性判定
手段による類似性の強い方向の判定の結果に基づき、互
いに近接する複数の空格子点の間で類似性の強い方向に
予め決められた関連が存在しない空格子点を検出し、該
類似性判定手段とは異なる方法で第1方向の類似度およ
び第2方向の類似度を算出して類似性が強い方向を判定
し直し、補間量算出手段は類似性修正判定手段による類
似性の強い方向の判定の結果に応じて補間量を算出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、最も高い密度で分
布する色を出力する格子点と該色が欠落する空格子点と
から成るカラー画像に対し、空格子点での該色の色情報
に相当する補間量を算出する補間処理を行う補間処理装
置と、該補間処理をコンピュータに実行させる補間処理
プログラムを記録した記録媒体とに関する。
【0002】
【従来の技術】電子カメラには、カラー画像の画像デー
タを生成する際、単一の撮像素子を用いるものがある。
このような撮像素子は、例えば図5(1)に示すよう
に、RGB(赤色・緑色・青色)の3色のカラーフィル
タがベイア配列されて構成される。ここで、G(緑色)
に着目すると、撮像素子は、図5(2)に示すようにG
(緑色)を出力する画素である格子点と、G(緑色)が
欠落する画素である空格子点とで構成されていると言え
る。
【0003】このような空格子点に欠落する色の色情報
(補間量)を得る方法(緑色の補間処理の方法)として
は、空格子点の空間的な類似性を判定し、類似性の強い
方向に隣接する格子点の色情報に基づいて補間量を算出
する方法が従来から考えられている。例えば、米国特許
第5,373,322号明細書、米国特許第5,382,9
76号明細書、米国特許第5,629,734号明細書に
は、空格子点の空間的な類似性を色傾斜(chrominance
gradients)によって判定する技術が開示されている。
【0004】図6は、これらの米国特許明細書に開示さ
れた従来の補間処理を説明する図である。図において、
G11,G13,・・・,G66などは緑色(G)の色
情報を示し、R12,R14,・・・,R56などは赤
色(R)の色情報を示し、B21,B23,・・・,B
67などは青色(B)の色情報を示す。米国特許第5,
373,322号明細書に開示された技術では、R34
を出力する空格子点の補間量を求める際、横方向の色傾
斜に関する情報HDiff および縦方向の色傾斜に関する
情報HDiffを HDiff =|((R32+R36)/2)−R34| VDiff =|((R14+R54)/2)−R34| によって求め、HDiff<VDiffである場合に横方向の
類似性が強いと判定し、VDiff<HDiffである場合に
縦方向の類似性が強いと判定する。
【0005】以下、説明を簡単にするため、縦方向の類
似性が強いことを縦類似と称し、横方向の類似性が強い
ことを横類似と称し、双方向の類似性が酷似しているこ
とを中間類似と称する。米国特許第5,382,976号
明細書に開示された技術では、R34を出力する空格子
点の補間量を求める際、横方向の色傾斜に関する情報G
diff-horをおよび縦方向の色傾斜に関する情報Gdiff-v
erを Gdiff-hor=|G33−G35| Gdiff-ver=|G24−G44| によって求め、閾値Thresholdについて、 Gdiff-hor<Threshold and Gdiff-ver>Threshold が成り立つ場合に横類似と判定し、 Gdiff-hor>Threshold and Gdiff-ver<Threshold が成り立つ場合に縦類似と判定する。
【0006】米国特許第5,629,734号明細書に
開示された技術では、R34を出力する空格子点の補間
量を求める際、横方向の色傾斜に関する情報DHおよび
縦方向の類似度に関する情報DVを DH=|−R32+2×R34−R36|+|G33−
G35| DV=|−R14+2×R34−R54|+|G24−
G44| によって求め、DH<DVである場合に横類似と判定
し、DV<DHである場合に縦類似と判定する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般的なカ
ラー画像において、ある程度の範囲に位置する複数の空
格子点では、類似性の強い方向が同一となる傾向にあ
る。すなわち、カラー画像は、縦類似を示す領域と横類
似を示す領域とに分けられ、これらの領域の隙間を埋め
るように中間類似を示す領域が配されることになる。
【0008】また、縦類似を示す領域内では、縦類似の
空格子点が縦方向に連続する傾向にあり、横類似を示す
領域内では、横類似の空格子点が横方向に連続する傾向
にある。しかし、上述した米国特許明細書に記載された
技術では、各々の空格子点において、独立して類似性が
判定されるため、例えば、縦類似の空格子点の周囲に縦
類似の空格子点が全く存在しない場合(図7(A))
や、縦類似の空格子点の上下に横類似の空格子点が存在
する場合(図7(B))のように、類似性が孤立する状
態が発生し得る。
【0009】なお、図7は、縦類似の空格子点が孤立し
ている状態の例を示す図であり、図5(2)の空格子点
上に類似性の強い方向(「縦」や「横」)を記載したこ
とに相当するが、何も記載されていない空格子点につい
ては、縦類似以外であることを示す。このように類似性
が孤立する空格子点(互いに近接する複数の空格子点の
間で類似性の強い方向に予め決められた関連が存在しな
い空格子点)では、類似性の強い方向が誤って判定され
る可能性が高く、適正な補間量が算出できずに偽色が発
生するおそれがある。
【0010】また、上述した米国特許明細書に記載され
た技術では、類似性の強い方向が判定できない空格子点
は、中間類似(双方向の類似性が酷似している)とみな
され、その空格子点の補間量は、隣接する4つの空格子
点の色情報の平均値とされる。しかし、中間類似とみな
させた空格子点には、本来、縦類似(または横類似)と
判定されるべき空格子点が誤って含まれてしまう可能性
がある。例えば、縦類似(または横類似)を示す領域内
に中間類似の空格子点が存在する場合、その空格子点
は、縦類似(または横類似)の可能性が高いが、その空
格子点の補間量は、隣接する4つの空格子点の色情報の
平均値とされるため、偽色が発生するおそれがある。
【0011】そこで、請求項1ないし請求項6に記載の
発明は、類似性の強い方向を判定する精度を高めて、偽
色の発生を抑制することができる補間処理装置を提供す
ることを目的とする。また、請求項7および請求項8に
記載の発明は、類似性の強い方向を判定する精度を高め
て、偽色の発生を抑制することができる補間処理をコン
ピュータに実行させることができる補間処理プログラム
を記録した記録媒体を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】以下、実施形態の図面に
対応付けて、課題を解決するための手段を説明する。請
求項1に記載の補間処理装置は、空格子点における第1
方向の類似度および第2方向の類似度を算出し、該第1
方向の類似度と該第2方向の類似度とを比較することに
よって類似性が強い方向を判定する類似性判定手段(図
2S1〜S3の処理を行っている状態の図1の補間処理
部20に対応する)と、類似性判定手段による類似性の
強い方向の判定の結果に基づき、互いに近接する複数の
空格子点の間で類似性の強い方向に予め決められた関連
が存在しない空格子点を検出し、該空格子点について、
該類似性判定手段とは異なる方法で第1方向の類似度お
よび第2方向の類似度を算出し、該第1方向の類似度と
該第2方向の類似度とを比較することによって類似性が
強い方向を判定し直す類似性修正判定手段(図2S4の
処理と、S4によって類似判定値TYを一旦0にした空
格子点に対するS5の処理と、S6の処理とを行ってい
る状態の図1の補間処理部20に対応する)と、類似性
修正判定手段による類似性の強い方向の判定の結果に応
じて、補間量を算出する際に参照すべき格子点を決定
し、該格子点の色情報を用いて補間量を算出する補間量
算出手段(図2S7の処理を行っている状態の図1の補
間処理部20に対応する)とを備えたことを特徴とす
る。
【0013】請求項2に記載の補間処理装置は、空格子
点における第1方向の類似度および第2方向の類似度を
算出し、該第1方向の類似度と該第2方向の類似度とを
比較することによって類似性が強い方向を判定する類似
性判定手段(図2S1〜S3の処理を行っている状態の
図1の補間処理部20に対応する)と、類似性判定手段
では類似性の強い方向が判定できない空格子点につい
て、該類似性判定手段とは異なる方法で第1方向の類似
度および第2方向の類似度を算出し、該第1方向の類似
度と該第2方向の類似度とを比較することによって類似
性が強い方向を判定し直す類似性再度判定手段(図2S
3によって類似判定値TYに0が設定された空格子点に
対してS5の処理を行っている状態の図1の補間処理部
20に対応する)と、類似性再度判定手段による類似性
の強い方向の判定の結果に応じて、補間量を算出する際
に参照すべき格子点を決定し、該格子点の色情報を用い
て補間量を算出する補間量算出手段(図2S7の処理を
行っている状態の図1の補間処理部20に対応する)と
を備えたことを特徴とする。
【0014】請求項3に記載の補間処理装置は、請求項
1に記載の補間処理装置において、類似性修正判定手段
は、類似性判定手段による判定の結果として類似性の強
い方向が同一となる空格子点が所定個数以上連続しない
場合、該空格子点について、類似性の強い方向を判定し
直すことを特徴とする。すなわち、請求項3に記載の類
似性修正判定手段の特徴は、第1の実施形態において、
図2S4として平坦化処理2や平坦化処理3を行った後
に、S5の処理を行うことに対応する。
【0015】請求項4に記載の補間処理装置は、請求項
1に記載の補間処理装置において、類似性修正判定手段
は、類似性判定手段による判定の結果として類似性の強
い方向が同一となる空格子点が所定の方向に連続しない
場合、該空格子点について、類似性の強い方向を判定し
直すことを特徴とする。すなわち、請求項4に記載の類
似性修正判定手段の特徴は、第1の実施形態において、
図2S4として平坦化処理1を行った後に、S5の処理
を行うことに対応する。
【0016】請求項5に記載の補間処理装置は、請求項
1、請求項3、請求項4の何れか一項に記載の補間処理
装置において、第1方向の類似度および第2方向の類似
度は、異なる色の色情報を比較することによって得られ
る異色系成分と、同じ色の色情報を比較することによっ
て得られる同色系成分との少なくとも一方で構成され、
類似性判定手段は、異色系成分の比率を高くして第1方
向の類似度および第2方向の類似度を算出し、類似性修
正判定手段は、同色系成分の比率を高くして第1方向の
類似度および第2方向の類似度を算出することを特徴と
する。
【0017】請求項6に記載の補間処理装置は、請求項
2に記載の補間処理装置において、第1方向の類似度お
よび第2方向の類似度は、異なる色の色情報を比較する
ことによって得られる異色系成分と、同じ色の色情報を
比較することによって得られる同色系成分との少なくと
も一方で構成され、類似性判定手段は、異色系成分の比
率を高くして第1方向の類似度および第2方向の類似度
を算出し、類似性再度判定手段は、同色系成分の比率を
高くして第1方向の類似度および第2方向の類似度を算
出することを特徴とする。
【0018】すなわち、請求項5および請求項6に記載
の類似性判定手段の特徴は、第1の実施形態において、
図2S2として異色系成分と同色系成分とから成る縦方
向類似度TCtおよび横方向類似度TCyを算出するこ
とに対応する。また、請求項5および請求項6に記載の
類似性修正判定手段の特徴は、第1の実施形態におい
て、図2S5として同色系成分を各方向の類似度として
用いることに対応する。
【0019】請求項7に記載の記録媒体は、コンピュー
タを請求項1、請求項3ないし請求項5の何れか1項に
記載の類似性判定手段、類似性修正判定手段、補間量算
出手段として機能させるための補間処理プログラムを記
録したことを特徴とする。請求項8に記載の記録媒体
は、コンピュータを請求項2または請求項6に記載の類
似性判定手段、類似性再度判定手段、補間量算出手段と
して機能させるための補間処理プログラムを記録したこ
とを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施形態について詳細を説明する。図1は、第1の実施
形態に対応する電子カメラの機能ブロック図である。な
お、第1の実施形態に対応する電子カメラは、請求項1
ないし請求項6に記載の補間処理装置が行う補間処理の
機能を備えた電子カメラに相当する。
【0021】図1において、電子カメラ10は、制御部
11、撮影光学系12、OLPF (光学ローパスフィル
タ:Optical Low Pass Filter)13、撮像素子14、A
/D変換部15、画像バッファメモリ16、階調変換部
17、画像処理部18および記録部19を有する。ま
た、画像処理部18は、補間処理部(補間処理専用の1
チップ・マイクロプロセッサ)20を有する。
【0022】なお、図1では、説明を簡略化するため、
画像処理部18内に補間処理部20のみを記載している
が、画像処理部18内には、他の画像処理を行う機能ブ
ロックが設けられても良い。図1において、制御部11
は、撮像素子14、A/D変換部15、画像バッファメ
モリ16、階調変換部17、画像処理部18および記録
部19に接続される。
【0023】撮影光学系12で取得された光学像は、O
LPF13を介して撮像素子14に与えられる。撮像素
子14の出力は、A/D変換部15によって量子化され
て、カラー画像の画像データとして画像バッファメモリ
16に格納される。画像バッファメモリ16に格納され
た画像データは、画像処理部18に供給されて補間処理
部20によって補間処理が施され、記録部19を介して
記録される。
【0024】なお、本実施形態では、OLPF13を設
けず、撮影光学系12で取得された光学像が撮像素子1
4に直接与えられても良い。また、本実施形態では、補
間処理の対象となる画像データは、画像処理部18に供
給される前に、階調変換部17によって階調変換(lo
g化やγ変換等)が行われても良い。図2は、第1の実
施形態における補間処理部20の動作フローチャートで
ある。
【0025】図3は、補間処理の対象となる画像データ
の色情報の配列を示す図である。図3では、色情報が配
置される位置を「右方向を正とする横軸X」と「下方向
を正とする縦軸Y」とで構成される座標系で表し、緑色
の色情報をG[X,Y]で表し、赤色または青色の色情報をRB
[X,Y]で表す。すなわち、赤色の色情報をR[X,Y]とし、
青色の色情報をB[X,Y]とすると、任意の座標[i,j]に位
置する画素が赤色の色情報を有する場合、RB[i,j]は、R
[i,j]に相当し、任意の座標[i,j]に位置する画素が青色
の色情報を有する場合、RB[i,j]は、B[i,j]に相当す
る。
【0026】また、図3において、任意の座標[i,j]に
ついて「i+j=偶数」が成り立つ場合、その座標に緑色を
出力する画素が位置し、「i+j=奇数」が成り立つ場合、
その座標に赤色または青色を出力する画素が位置するこ
とになる。また、「i+j=奇数かつi=偶数」が成り立つ座
標に赤色を出力する画素が位置すると仮定すると、「i+
j=奇数かつi=奇数」が成り立つ座標には、青色を出力す
る画素が位置することになる。
【0027】以下、第1の実施形態の動作を説明する
が、第1の実施形態では、図2を参照して補間処理部2
0の動作(特に、緑色の補間処理)を中心に説明する。
なお、図2において、S1〜S7の処理が緑色の補間処
理に相当する。まず、補間処理部20は、全ての空格子
点について、緑色の補間量の縦方向予測値Gtおよび横
方向予測値Gyを算出する(S1)。
【0028】例えば、補間処理部20は、図3におい
て、「i+j=奇数」が成り立つ任意の空格子点の縦方向予
測値Gt[i,j]および横方向予測値Gy[i,j]を、以下に示
す予測値算出方法1、予測値算出方法2、予測値算出方
法3の何れかによって算出する。 <<予測値算出方法1>>補間処理部20は、縦方向予測値
Gt[i,j]および横方向予測値Gy[i,j]を下記の式1およ
び式2によって算出する。
【0029】 Gt[i,j]=(G[i,j-1]+G[i,j+1])/2 +(2・RB[i,j]-RB[i,j-2]-RB[i,j+2])/4 ・・・式1 Gy[i,j]=(G[i-1,j]+G[i+1,j])/2 +(2・RB[i,j]-RB[i-2,j]-RB[i+2,j])/4 ・・・式2 <<予測値算出方法2>>補間処理部20は、縦方向予測値
Gt[i,j]および横方向予測値Gy[i,j]を下記の式3およ
び式4によって算出する。
【0030】 Gt[i,j]=(G[i,j-1]・t1+G[i,j+1]・t2)/(t1+t2) ・・・式3 Gy[i,j]=(G[i-1,j]・y1+G[i+1,j]・y2)/(y1+y2) ・・・式4 ただし、式3および式4において、t1、t2、y1、y2は、 t1=|RB[i,j]-RB[i,j+2]|+1 t2=|RB[i,j]-RB[i,j-2]|+1 y1=|RB[i,j]-RB[i+2,j]|+1 y2=|RB[i,j]-RB[i-2,j]|+1 を満足する値である。ところで、t1、t2、y1、y2におけ
る「+1」の項は、式3や式4における除数(「t1+t2」や
「y1+y2」)が0になることを防止するために付加した項
である。なお、ここでは、色情報が0以上255以下の
範囲で変化することを想定しているため、「+1」を付加
しているが、このような項の値は、「+1」に限定される
ものではない。
【0031】<<予測値算出方法3>>補間処理部20は、
縦方向予測値Gt[i,j]については、以下に示す条件1が
成り立つ場合、上述した式1によって算出し、条件1が
成り立たない場合、上述した式3によって算出する。ま
た、補間処理部20は、横方向予測値Gy[i,j]について
は、以下に示す条件2が成り立つ場合、上述した式2に
よって算出し、条件2が成り立たない場合、上述した式
4によって算出する。
【0032】条件1: [((RB[i,j]-RB[i,j-2])>th2)∩((RB[i,j]-RB
[i,j+2])>th2)]∪[(RB[i,j]-RB[i,j-2])<-th2)∩
(RB[i,j]-RB[i,j+2]<-th2)] 条件2: [((RB[i,j]-RB[i-2,j])>th2)∩((RB[i,j]-RB[i
+2,j])>th2)]∪[(RB[i,j]-RB[i-2,j])<-th2)∩((R
B[i,j]-RB[i+2,j])<-th2)]] ただし、条件1および条件2において、th2は閾値であ
り、∩はandを示し、∪はorを示す。
【0033】次に、補間処理部20は、全ての空格子点
について、異色系成分と同色系成分とから成る縦方向類
似度TCtおよび横方向類似度TCyを算出する(S
2)。ところで、本実施形態では、縦方向類似度TCt
および横方向類似度TCyは、値が小さい程、類似性が
強いことを意味する。なお、本実施形態では、異色系成
分として、近接する複数の空格子点の異色系類似度(後
述する縦方向の異色系類似度Ct1および横方向の異色系
類似度Cy1に相当する)を平均化した値(後述する縦方
向類似度の異色系成分TCt1および横方向類似度の異色
系成分TCy1に相当する)を用いる。また、同色系成分
として、近接する複数の空格子点の同色系類似度(後述
する縦方向の同色系類似度Ct2および横方向の異色系類
似度Cy2に相当する)を平均化した値(後述する縦方向
類似度の異色系成分TCt1および横方向類似度の異色系
成分TCy1に相当する)を用いることにする。
【0034】例えば、補間処理部20は、任意の空格子
点[i,j]の縦方向の異色系類似度Ct1[i,j]、横方向の異
色系類似度Cy1[i,j]、縦方向の同色系類似度Ct2[i,
j]、横方向の同色系類似度Cy2[i,j]を、以下に示す式
10〜式13によって算出する。 Ct1[i,j]=a1・|RB[i,j]-Gt[i,j]|+a2・(|RB[i,j]-G[i,j-1]| +|RB[i,j]-G[i,j+1]|)/2 ・・・式10 Cy1[i,j]=a1・|RB[i,j]-Gy[i,j]|+a2・(|RB[i,j]-G[i-1,j]| +|RB[i,j]-G[i+1,j]|)/2 ・・・式11 ただし、a1は正の定数であり、a2は0または正の定数で
ある。
【0035】 Ct2[i,j]=|G[i,j-1]-G[i,j+1]| ・・・式12 Cy2[i,j]=|G[i-1,j]-G[i+1,j]| ・・・式13 なお、式12や式13には、同色系類似度を表す他の項
を追加しても良い。例えば、式12に追加する項とし
て、 +a3・(|RB[i-1,j-1]-RB[i-1,j+1]|+|RB[i+1,j-1]-
RB[i+1,j+1]|)/2 または +a3・(|RB[i,j-2]-RB[i,j]|+|RB[i,j+2]-RB[i,
j]|)/2 または両者の和などが考えられ、式13に追加する項と
して、 +a3・(|RB[i-1,j-1]-RB[i+1,j-1]|+|RB[i-1,j+1]-
RB[i+1,j+1]|)/2 または +a3・(|RB[i-2,j]-RB[i,j]|+|RB[i+2,j]-RB[i,
j]|)/2 または両者の和などが考えられる。ただし、a3は、0ま
たは正の定数である。
【0036】また、補間処理部20は、任意の空格子点
[i,j]の縦方向類似度の異色系成分TCt1[i,j]、横方向
類似度の異色系成分TCy1[i,j]、縦方向類似度の同色
系成分TCt2[i,j]、横方向類似度の同色系成分TCy2
[i,j]を、以下に示す式14〜式17によって算出し、
任意の空格子点[i,j]の縦方向類似度TCt[i,j]および
横方向類似度TCy[i,j]を、以下に示す式18および式
19によって算出する。
【0037】 TCt1[i,j]=Ct1[i,j]+(Ct1[i-1,j-1]+Ct1[i-1,j+1] +Ct1[i+1,j-1]+Ct1[i+1,j+1])/4 ・・・式14 TCy1[i,j]=Cy1[i,j]+(Cy1[i-1,j-1]+Cy1[i-1,j+1] +Cy1[i+1,j-1]+Cy1[i+1,j+1])/4 ・・・式15 TCt2[i,j]=Ct2[i,j]+(Ct2[i-1,j-1]+Ct2[i-1,j+1] +Ct2[i+1,j-1]+Ct2[i+1,j+1])/4 ・・・式16 TCy2[i,j]=Cy2[i,j]+(Cy2[i-1,j-1]+Cy2[i-1,j+1] +Cy2[i+1,j-1]+Cy2[i+1,j+1])/4 ・・・式17 TCt[i,j]=TCt1[i,j]+TCt2[i,j] ・・・式18 TCy[i,j]=TCy1[i,j]+TCy2[i,j] ・・・式19 なお、式16や式17では、任意の空格子点[i,j]を含
めて5つの空格子点の同色系類似度を用いて類似度の同
色系成分が算出されているが、類似度の同色系分は、例
えば、任意の空格子点[i,j]の他に近接する8つの空格
子点を加え、9つの空格子点の各々の方向の同色系類似
度を平均して算出されても良い。
【0038】次に、補間処理部20は、縦方向類似度T
Ctおよび横方向類似度TCyを用い、全ての空格子点に
ついて、類似性が強い方向の判定を行い、その判定の結
果を示す類似判定値TYを設定する(S3)。
【0039】なお、本実施形態では、処理対象となる空
格子点が、横類似の場合(横方向の類似性が強い場
合)、類似判定値TYに−1を設定し、縦類似の場合
(縦方向の類似性が強い場合)、類似判定値TYに1を
設定し、中間類似の場合(双方向の類似性が酷似してい
る場合)、類似判定値TYに0を設定する。例えば、任
意の空格子点[i,j]の類似判定値TY[i,j]を設定する
際、補間処理部20は、以下に示す条件10が成り立つ
場合、類似判定値TY[i,j]に−1(横類似)を設定
し、以下に示す条件11が成り立つ場合、類似判定値T
Y[i,j]に1(縦類似)を設定する。また、補間処理部
20は、条件10と条件11とが共に成り立たない場
合、類似判定値TY[i,j]に0(中間類似)を設定す
る。
【0040】条件10:(TCt[i,j]-TCy[i,j])>th0 条件11:(TCy[i,j]-TCt[i,j])>th0 ただし、th0は、閾値である。次に、補間処理部20
は、類似判定値TYに1または−1が設定されている空
格子点のうち、類似判定値TYを修正する必要がある空
格子点を検出し、その空格子点の類似判定値TYを一旦
0に変更する(S4)。
【0041】なお、本実施形態では、所定の条件を満た
す空格子点を検出し、その空格子点の類似判定値TYを
0に変更する処理を平坦化処理と称する。また、本実施
形態では、平坦化処理として、以下に示す平坦化処理
1、平坦化処理2、平坦化処理3を用いるが、これらの
3つの平坦化処理処理のうち、何れか1つを行っても良
いし、2つ以上の平坦化処理を連続して行っても良い。
【0042】<<平坦化処理1>>補間処理部20は、類似
判定値TYに1または−1が設定されている空格子点
[i,j]について、以下に示す条件20や条件21が成り
立つ場合、その空格子点[i,j]の類似判定値TY[i,j]を
0に変更する。
【0043】条件20: (TY[i,j-2]≠1)∩(TY[i,j]=1)∩((TY[i,j+2]≠1)
∪(TY[i,j+4]≠1)) 条件21: (TY[i-2,j]≠-1)∩(TY[i,j]=-1) ∩((TY[i+2,j]≠-1)∪(TY[i+4,j]≠-1)) すなわち、iやjの値を小さい方から順次変更しつつ平坦
化処理1を繰り返し、直前の処理結果として得られる類
似判定値TYの値を使って次の処理を行うと、縦類似の
空格子点が縦方向に3つ以上連続しない場合(縦類似の
空格子点が縦方向に対して孤立している場合)には、こ
れらの空格子点を中間類似とすることができ、横類似の
空格子点が横方向に3つ以上連続しない場合(横類似の
空格子点が横方向に対して孤立している場合)には、こ
れらの空格子点を中間類似とすることができる。
【0044】<<平坦化処理2>>補間処理部20は、類似
判定値TYに1または−1が設定されている空格子点
[i,j]について、以下に示す条件22や条件23が成り
立つ場合、その空格子点[i,j]の類似判定値TY[i,j]を
0に変更する。 条件22: (TY[i,j]=1)∩(TY[i-2,j]≠1)∩(TY[i+2,j]≠1) 条件23: (TY[i,j]=-1)∩(TY[i,j-2]≠-1)∩(TY[i,j+2]≠-
1) すなわち、iやjの値を小さい方から順次変更しつつ平坦
化処理2を繰り返し、直前の処理結果として得られる類
似判定値TYの値を使って次の処理を行うと、縦類似の
空格子点が横方向に2つ以上連続しない場合(例えば、
縦類似の縦方向の並びが複数存在しない場合)には、こ
れらの空格子点を中間類似とすることができ、横類似の
空格子点が縦方向に2つ以上連続しない場合(例えば、
横類似の横方向の並びが複数存在しない場合)には、こ
れらの空格子点を中間類似とすることができる。
【0045】<<平坦化処理3>>補間処理部20は、類似
判定値TYに1または−1が設定されている空格子点
[i,j]について、以下に示す条件24や条件25が成り
立つ場合、その空格子点[i,j]の類似判定値TY[i,j]に
0を設定する。 条件24: (TY[i,j]=1)∩((TY[i-1,j-1]≠1)∩(TY[i-1,j+1]
≠1)∩(TY[i+1,j-1]≠1)∩(TY[i+1,j+1]≠1)) 条件25: (TY[i,j]=-1)∩((TY[i-1,j-1]≠-1)∩(TY[i-1,j+
1]≠-1)∩(TY[i+1,j-1]≠-1)∩(TY[i+1,j+1]≠-1)) すなわち、平坦化処理3では、平坦化処理の対象となる
空格子点と、その空格子点の斜め方向に位置する4つの
空格子点とが同一の類似性を示さない場合(類似性が周
辺部分から孤立している場合)、平坦化処理の対象とな
る空格子点を中間類似とすることができる。
【0046】以上説明したように、平坦化処理1、平坦
化処理2、平坦化処理3のうち、何れか1つを行った
り、2つ以上の平坦化処理を連続して行うことによっ
て、図7(A)〜(E)に示す縦類似の空格子点を中間
類似に変更することができる。そのため、類似判定値T
Yの分布は、多数の1から成る(0を含む)領域(以
下、「縦類似の領域」と称する。)と多数の−1から成
る(0を含む)領域(以下、「横類似の領域」と称す
る。)とに分けられ、これらの領域の隙間を埋めるよう
に0が配されることになる。
【0047】次に、補間処理部20は、類似判定値TY
に0が設定されている空格子点について、同色系成分を
各方向の類似度として用い、類似性が強い方向を判定し
直し、類似判定値TYを再設定する(S5)。すなわ
ち、補間処理部20は、S4の処理によって類似判定値
TYが0に変更された空格子点(類似判定値TYを修正
する必要がある空格子点)と、S3の処理によって類似
判定値TYに0が設定された空格子点(類似性の強い方
向が判定できなかった空格子点)とを対象として、類似
性の強い方向を判定し直す。
【0048】例えば、補間処理部20は、類似判定値T
Yに0が設定されている空格子点[i,j]について、以下
に示す条件30が成り立つ場合、その空格子点[i,j]の
類似判定値TY[i,j]に−1を設定する。また、補間処
理部20は、類似判定値TYに0が設定されている空格
子点[i,j]について、以下に示す条件31成り立つ場
合、その空格子点[i,j]の類似判定値TY[i,j]に1を設
定する。
【0049】 条件30:(TCt2[i,j]-TCy2[i,j])>th00 条件31:(TCy2[i,j]-TCt2[i,j])>th00 ただし、th00は、閾値である。したがって、補間処理部
20は、縦類似の領域内に存在する0(中間類似)を1
(縦類似)に変更し、横類似の領域内に存在する0(中
間類似)を−1(横類似)に変更することができる。そ
のため、例えば、図7(A)のように縦類似性が周辺部
分から孤立している空格子点は、S4によって類似判定
値TYが一旦0に変更され、その後、S5の処理によっ
て類似判定値TYが周辺部分の類似性と同一の値に設定
されるため、類似性の孤立状態が除去されることにな
る。
【0050】また、補間処理部20は、縦類似の領域の
近傍に存在する0(中間類似)を1(縦類似)に変更
し、横類似の領域の近傍に存在する0(中間類似)を−
1(横類似)に変更することができる。そのため、中間
類似の空格子点のうち、縦類似(または横類似)の可能
性が高い空格子点については、類似判定値TYを−1
(または1)に変更することができる。
【0051】次に、補間処理部20は、S5の処理によ
って、新たに発生した類似判定値TYが孤立する空格子
点を検出し、その空格子点の類似判定値TYを0に変更
する(S6)。なお、ここでは、補間処理部20は、上
述したS4の平坦化処理を行うことによって、類似判定
値TYが孤立する空格子点の類似判定値TYを0に変更
する。
【0052】次に、補間処理部20は、縦方向予測値G
t、横方向予測値Gy、類似判定値TYを用いて、緑色の
補間量を算出する(S7)。例えば、補間処理部20
は、任意の空格子点[i,j]の補間量G[i,j]を、以下に示
す補間量算出方法1、補間量算出方法2、補間量算出方
法3の何れかによって算出する。
【0053】<<補間量算出方法1>>補間処理部20は、
類似判定値TY[i,j]が−1(横類似)である場合、横
方向予測値Gy[i,j]を補間量G[i,j]とし、類似判定値
TY[i,j]が1(縦類似)である場合、縦方向予測値Gt
[i,j]を補間量G[i,j]とする。また、補間処理部20
は、類似判定値TY[i,j]が0(中間類似)である場
合、横方向予測値Gy[i,j]と縦方向予測値Gt[i,j]との
平均値を補間量G[i,j]とする。
【0054】<<補間量算出方法2>>まず、補間処理部2
0は、任意の空格子点[i,j]の周辺の4つの格子点の色
情報(G[i,j-1]、G[i,j+1]、G[i-1,j]、G[i+1,j])の
差が微少であるかを評価するための評価値w[i,j]を算
出する。例えば、評価値w[i,j]の算術式としては、以
下に示す式20が考えられる。
【0055】 w[i,j]=|G[i-1,j]-G[i,j-1]|+|G[i,j-1]-G[i+1,j]|+ |G[i,j+1]-G[i,j+1]|+|G[i,j+1]-G[i-1,j]| ・・・式20 補間処理部20は、評価値w[i,j]が閾値th3未満である
場合、周辺の4つの格子点の色情報(G[i,j-1]、G[i,j
+1]、G[i-1,j]、G[i+1,j])の平均値を補間量G[i,j]
とする。
【0056】また、補間処理部20は、評価値w[i,j]
が閾値th3以上であり類似判定値TY[i,j]が−1(横類
似)である場合、横方向予測値Gy[i,j]を補間量G[i,
j]とし、評価値w[i,j]が閾値th3以上であり類似判定値
TY[i,j]が1(縦類似)である場合、縦方向予測値Gt
[i,j]を補間量G[i,j]とする。
【0057】さらに、補間処理部20は、評価値w[i,
j]が閾値th3以上であり類似判定値TY[i,j]が0(中間
類似)である場合、横方向予測値Gy[i,j]と縦方向予測
値Gt[i,j]との平均値を補間量G[i,j]とする。 <<補間量算出方法3>>まず、補間処理部20は、補間量
算出方法2と同様に、周辺の4つの格子点の色情報の差
が微少であるかを判定するための評価値w[i,j]を算出
する。
【0058】補間処理部20は、類似判定値TY[i,j]
が−1(横類似)である場合、横方向予測値Gy[i,j]を
補間量G[i,j]とし、類似判定値TY[i,j]が1(縦類
似)である場合、縦方向予測値Gt[i,j]を補間量G[i,
j]とする。また、補間処理部20は、類似判定値TY
[i,j]が0(中間類似)を示し評価値w[i,j]が閾値th3
以上である場合、横方向予測値Gy[i,j]と縦方向予測値
Gt[i,j]との平均値を補間量G[i,j]とし、類似判定値
TY[i,j]が0(中間類似)を示し評価値w[i,j]が閾値
th3未満である場合、周辺の4つの格子点の色情報(G
[i,j-1]、G[i,j+1]、G[i-1,j]、G[i+1,j])の平均値
を補間量G[i,j]とする。
【0059】次に、補間処理部20は、赤色の補間処理
および青色の補間処理を行う(S8)。例えば、補間処
理部20は、赤色(または青色)が欠落する画素(以
下、補間画素と称する。)に隣接して赤色(または青
色)の色情報を有する2つの画素の色相を算出し、これ
らの2つの画素の色相の平均値を補間画素の色相とし、
補間画素の色相と緑色の色情報とを用いて赤色(または
青色)の補間量を算出する(公知の技術)。
【0060】以上説明したように、第1の実施形態で
は、類似性の強い方向を判定し直すことによって、空格
子点の類似判定値TYの信頼性が高められ、緑色の補間
量を精度良く算出することができる。
【0061】したがって、第1の実施形態によれば、従
来の補間処理と比べて、偽色の発生を確実に低減するこ
とができる。なお、本実施形態では、S4〜S6の処理
によって類似判定値TYが変更された後にS7によって
緑色の補間量が算出されるが、例えば、S6の処理を行
わずにS7の処理を行ったり、S6の処理の後にS5と
同様の処理を行ってからS7の処理を行っても良い。
【0062】また、本実施形態では、S5によって類似
性の強い方向が判定し直される空格子点は、S3の処理
によって類似判定値TYに0が設定された空格子点と、
S4の処理によって類似判定値TYが0に変更された空
格子点とであるが、請求項2を対応付けない場合には、
S4の処理によって類似判定値TYが0に変更された空
格子点のみS5の処理対象としても良いし、請求項1を
対応付けない場合には、S4およびS6の処理を行わ
ず、S3の処理によって類似判定値TYに0が設定され
た空格子点をS5の処理対象としても良い。
【0063】さらに、本実施形態では、S1によって緑
色の補間量の予測値を算出してS2によって予測値を用
いて異色系類似度を算出しているが、例えば、補間処理
の対象となる空格子点の色情報と、その空格子点に隣接
する格子点の色情報とを用いて異色系類似度を算出する
など、異なる色の色情報を比較することによって算出で
きれば如何なる方法で異色系類似度を算出しても良い。
【0064】以下、第2の実施形態の動作を説明する。
図4は、第2の実施形態の機能ブロック図である。な
お、第2の実施形態は、請求項7および請求項8に記載
の補間処理プログラムを記録した記録媒体を用いて、パ
ーソナルコンピュータによって補間処理を実行すること
に相当する。
【0065】図4において、機能が図1に示す機能ブロ
ック図と同じものについては、同じ符号を付与して示
し、構成の説明については省略する。なお、図4に示す
電子カメラ30と図1に示した電子カメラ10との構成
の相違点は、制御部31と画像処理部32とが制御部1
1と画像処理部18とに代えて設けられ、インタフェー
ス部33が新たに設けられた点である。
【0066】また、図4において、パーソナルコンピュ
ータ40は、CPU41、インタフェース部42、ハー
ドディスク43およびメモリ44を有し、CPU41
は、バスを介してインタフェース部42、ハードディス
ク43およびメモリ44に接続される。なお、パーソナ
ルコンピュータ40には、CD−ROMなどの記録媒体
に記録された補間処理プログラム(前述した各実施形態
の補間処理部20と同様にして補間処理を実行する補間
処理プログラム)が予めインストールされているものと
する。すなわち、ハードディスク43には、このような
補間処理プログラムが実行可能な状態で格納されてい
る。
【0067】以下、図4を参照して第2の実施形態の動
作を説明する。まず、電子カメラ30では、図1に示し
た電子カメラ10と同様に生成された画像データが画像
処理部32に供給される。画像処理部32は、画像デー
タに補間処理以外の画像処理を施し、記録部19では、
画像処理が施された画像データが画像ファイルの形式で
記録される。
【0068】このような画像ファイルは、インタフェー
ス部33を介してパーソナルコンピュータ40に供給さ
れる。パーソナルコンピュータ40内のCPU41は、
インタフェース部42を介して画像ファイルを取得する
と、前述した補間処理プログラムを実行する。すなわ
ち、第2の実施形態では、前述した各実施形態と同様の
補間処理をパーソナルコンピュータ40によって行うこ
とができる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明では、類似性判定手段による判定に基づき、互いに
近接する複数の空格子点の間で類似性の強い方向に予め
決められた関連が存在しない空格子点について、類似性
が強い方向を判定し直すことができる。
【0070】また、請求項2に記載の発明は、類似性判
定手段による判定では、類似性の強い方向が判定できな
い空格子点について、類似性が強い方向を判定し直すこ
とができる。さらに、請求項3および請求項4に記載の
発明では、請求項1に記載の発明において、類似性の強
い方向を判定し直す必要がある空格子点を確実に検出す
ることができる。
【0071】ところで、1画素間隔の縦縞の画像のよう
に空間周波数が高い画像は、一旦、同色系成分の比率を
高くして類似性の強い方向を判定してしまうと、類似性
の強い方向を判定し直す必要がある空格子点を検出でき
なくなる可能性が高いが、請求項5および請求項6に記
載の発明では、初めに異色系成分の比率を高くして類似
性の強い方向を判定してから、同色系成分の比率を高く
して類似性の強い方向を判定し直すため、空間周波数が
高い画像であっても類似性の強い方向を精度良く判定す
ることができる。
【0072】したがって、請求項1ないし請求項6に記
載の発明によれば、従来の補間処理と比べて、偽色の発
生を確実に低減することができる。また、請求項7およ
び請求項8に記載の発明では、請求項1ないし請求項6
の何れか1項に記載の補間処理装置と同様の機能をコン
ピュータで実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子カメラの機能ブロック図である。
【図2】第1の実施形態における補間処理部の動作フロ
ーチャートである。
【図3】画像データの色情報の配列を示す図である。
【図4】第2の実施形態の機能ブロック図である。
【図5】撮像素子の構成を示す図である。
【図6】従来の補間処理を説明する図である。
【図7】縦類似の空格子点が孤立している状態の例を示
す図である。
【符号の説明】
10、30 電子カメラ 11、31 制御部 12 撮影光学系 13 OLPF 14 撮像素子 15 A/D変換部 16 画像バッファメモリ 17 階調変換部 18、32 画像処理部 19 記録部 20 補間処理部 33、42 インタフェース部 40 パーソナルコンピュータ 41 CPU 43 ハードディスク 44 メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G06T 1/00 G06F 15/64 310 Fターム(参考) 5B047 AB04 CB22 DC09 5C065 AA03 BB23 CC01 DD01 GG13 GG18 GG30 GG32 HH04 5C066 AA01 BA20 CA17 GA01 GB01 KE02 KE03 KE05 KE07 KE11 KE19 KM01 KM05 LA01 LA02 5C076 AA21 AA26 BA06 CA11 5C079 HB01 LA02 LA28 LB01 MA01 MA11 NA03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最も高い密度で分布する色を出力する格
    子点と該色が欠落する空格子点とから成るカラー画像に
    対し、空格子点での該色の色情報に相当する補間量を算
    出する補間処理を行う補間処理装置において、 空格子点における第1方向の類似度および第2方向の類
    似度を算出し、該第1方向の類似度と該第2方向の類似
    度とを比較することによって類似性が強い方向を判定す
    る類似性判定手段と、 前記類似性判定手段による類似性の強い方向の判定の結
    果に基づき、互いに近接する複数の空格子点の間で類似
    性の強い方向に予め決められた関連が存在しない空格子
    点を検出し、該空格子点について、該類似性判定手段と
    は異なる方法で第1方向の類似度および第2方向の類似
    度を算出し、該第1方向の類似度と該第2方向の類似度
    とを比較することによって類似性が強い方向を判定し直
    す類似性修正判定手段と、 前記類似性修正判定手段による類似性の強い方向の判定
    の結果に応じて、補間量を算出する際に参照すべき格子
    点を決定し、該格子点の色情報を用いて補間量を算出す
    る補間量算出手段とを備えたことを特徴とする補間処理
    装置。
  2. 【請求項2】 最も高い密度で分布する色を出力する格
    子点と該色が欠落する空格子点とから成るカラー画像に
    対し、空格子点での該色の色情報に相当する補間量を算
    出する補間処理を行う補間処理装置において、 空格子点における第1方向の類似度および第2方向の類
    似度を算出し、該第1方向の類似度と該第2方向の類似
    度とを比較することによって類似性が強い方向を判定す
    る類似性判定手段と、 前記類似性判定手段では類似性の強い方向が判定できな
    い空格子点について、該類似性判定手段とは異なる方法
    で第1方向の類似度および第2方向の類似度を算出し、
    該第1方向の類似度と該第2方向の類似度とを比較する
    ことによって類似性が強い方向を判定し直す類似性再度
    判定手段と、 前記前記類似性再度判定手段による類似性の強い方向の
    判定の結果に応じて、補間量を算出する際に参照すべき
    格子点を決定し、該格子点の色情報を用いて補間量を算
    出する補間量算出手段とを備えたことを特徴とする補間
    処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の補間処理装置におい
    て、 前記類似性修正判定手段は、 前記類似性判定手段による判定の結果として類似性の強
    い方向が同一となる空格子点が所定個数以上連続しない
    場合、該空格子点について、類似性の強い方向を判定し
    直すことを特徴とする補間処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の補間処理装置におい
    て、 前記類似性修正判定手段は、 前記類似性判定手段による判定の結果として類似性の強
    い方向が同一となる空格子点が所定の方向に連続しない
    場合、該空格子点について、類似性の強い方向を判定し
    直すことを特徴とする補間処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、請求項3、請求項4の何れか
    一項に記載の補間処理装置において、 前記第1方向の類似度および前記第2方向の類似度は、 異なる色の色情報を比較することによって得られる異色
    系成分と、同じ色の色情報を比較することによって得ら
    れる同色系成分との少なくとも一方で構成され、 前記類似性判定手段は、 前記異色系成分の比率を高くして前記第1方向の類似度
    および前記第2方向の類似度を算出し、 前記類似性修正判定手段は、 前記同色系成分の比率を高くして前記第1方向の類似度
    および前記第2方向の類似度を算出することを特徴とす
    る補間処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載の補間処理装置におい
    て、 前記第1方向の類似度および前記第2方向の類似度は、 異なる色の色情報を比較することによって得られる異色
    系成分と、同じ色の色情報を比較することによって得ら
    れる同色系成分との少なくとも一方で構成され、 前記類似性判定手段は、 前記異色系成分の比率を高くして第1方向の類似度およ
    び前記第2方向の類似度を算出し、 前記類似性再度判定手段は、 前記同色系成分の比率を高くして第1方向の類似度およ
    び前記第2方向の類似度を算出することを特徴とする補
    間処理装置。
  7. 【請求項7】 コンピュータを請求項1、請求項3ない
    し請求項5の何れか1項に記載の類似性判定手段、類似
    性修正判定手段、補間量算出手段として機能させるため
    の補間処理プログラムを記録した機械読み取り可能な記
    録媒体。
  8. 【請求項8】 コンピュータを請求項2または請求項6
    に記載の類似性判定手段、類似性再度判定手段、補間量
    算出手段として機能させるための補間処理プログラムを
    記録した機械読み取り可能な記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010057172A (ja) * 2008-08-27 2010-03-11 Seiko Epson Corp 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム
US8532370B2 (en) 2009-08-18 2013-09-10 Olympus Corporation Image processing apparatus and image processing method

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