JP2000224046A - ベクトル量子化装置およびベクトル量子化方法 - Google Patents

ベクトル量子化装置およびベクトル量子化方法

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JP2000224046A JP2439899A JP2439899A JP2000224046A JP 2000224046 A JP2000224046 A JP 2000224046A JP 2439899 A JP2439899 A JP 2439899A JP 2439899 A JP2439899 A JP 2439899A JP 2000224046 A JP2000224046 A JP 2000224046A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透かし情報埋込に対する再生信号の劣化をユ
ーザが容易に把握できないようにし、さらに透かし情報
の埋め込み位置を容易に特定することができないように
し、ベクトル量子化後の情報の不正利用を的確に把握す
る。 【解決手段】 人の知覚特性に基づいて、透かし情報の
埋込が知覚されにくい周波数帯域に透かし情報を埋め込
むので、ユーザが透かし情報の付加に伴う再生信号の劣
化を容易に把握できないようにすることができる。ま
た、透かし情報の埋め込みに際しては、ランダムに埋め
込んだり、透かし情報以外の情報を埋め込むことによ
り、透かし情報の埋込位置を容易に特定することができ
ず、かつ、ベクトル量子化後の情報の不正利用を的確に
把握することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベクトル量子化装
置およびベクトル量子化方法に係り、特に音声や画像な
どのディジタル信号を符号化する際に、符号化ビット列
に透かし情報を埋め込むことが可能なベクトル量子化装
置およびベクトル量子化方法に関する。
【従来の技術】従来のベクトル量子化装置として、ベク
トル量子化されたインデックスによりなるディジタル符
号列に埋め込み位置指定情報により、5ビットインデッ
クス中の指定されたビットに透かし情報を埋め込み、固
定されたインデックスから入力ベクトルに対して歪み最
小となる量子化ベクトルを選択し、そのインデックス値
を出力するものが提案されている(特開平10−224
342号公報)。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】この場合において、埋
め込み位置を固定しているため、同一の有限長の入力信
号列に対し、透かし情報を埋め込んだ符号化することに
より得られるデータと透かし情報を埋め込まずに符号化
を行うことにより得られるデータとを比較することによ
り、その差分データから透かし情報を埋め込んだ場所が
特定されてしまうという不具合があった。また、透かし
情報の埋込位置は、再生時の信号について考慮して定め
ているわけではないため、埋め込まれた透かし情報の影
響は、再生時の信号全体にわたることとなり、透かし情
報の埋込位置によっては、ユーザが再生した信号の劣化
を容易に認識できてしまうという不具合があった。そこ
で、本発明の目的は、透かしデータの埋め込み位置を容
易に特定することができないようにし、ベクトル量子化
後の情報の不正利用を的確に把握することを可能とする
とともに、ユーザが透かし情報の付加に伴う再生信号の
劣化を容易に把握できないようにすることが可能なベク
トル量子化装置及びベクトル量子化方法を提供すること
にある。
【0003】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の構成は、入力信号データをベクトル
量子化するベクトル量子化装置において、前記入力信号
データの時間軸/周波数軸変換および波形切出を行うこ
とにより得られる周波数軸波形切出データのベクトル量
子化を行ってインデックスデータを生成するインデック
ス生成手段を有し、前記インデックス生成手段は、前記
インデックスデータに対し透かし情報データを付加する
に際し、予め定めた周波数よりも高域側の周波数帯域成
分に対応する前記周波数軸波形切出データについて前記
インデックスデータに前記透かし情報データを付加する
透かし情報付加手段を備えたことを特徴としている。
【0004】請求項2記載の構成は、請求項1記載の構
成において、前記インデックス生成手段は、前記インデ
ックスデータを予め記憶する複数のコードブック手段
と、対応する前記コードブック手段に記憶されている前
記インデックスデータを前記周波数軸波形切出データに
割り当てる複数の符号化手段と、を備え、予め定めた周
波数よりも高域側の周波数帯域成分に対応する前記符号
化手段は、前記コードブック手段を用いて前記インデッ
クスデータを割り当てるに際し、当該コードブック手段
に記憶されている前記インデックスデータのうちから復
号化した際に元の波形切出データに対し所定の誤差範囲
内となるインデックスデータをランダムに選択すること
を特徴としている。
【0005】請求項3記載の構成は、請求項1記載の構
成において、前記インデックス生成手段は、前記インデ
ックスデータを予め記憶する複数のコードブック手段
と、対応する前記コードブック手段に記憶されている前
記インデックスデータを前記周波数軸波形切出データに
割り当てる複数の符号化手段と、を備え、予め定めた周
波数よりも高域側の周波数帯域成分に対応する前記符号
化手段が複数ある場合に、前記符号化手段のうちランダ
ムに選択した少なくとも一つの符号化手段は、前記コー
ドブック手段を用いて前記インデックスデータを割り当
てるに際し、当該コードブック手段に記憶されている前
記インデックスデータのうちから復号化した際に元の波
形切出データに対し所定の誤差範囲内となる前記インデ
ックスデータをランダムに選択することを特徴としてい
る。
【0006】請求項4記載の構成は、入力信号データを
ベクトル量子化するベクトル量子化装置において、前記
入力信号データの時間軸/周波数軸変換および波形切出
を行うことにより得られる周波数軸波形切出データに対
し透かし情報データを付加するに際し、各周波数軸波形
切出データに含まれる周波数帯域成分に基づいて予め定
めたより高域側の周波数帯域成分を多く含む前記周波数
軸波形切出データに前記透かし情報データを付加する透
かし情報付加手段を備えたことを特徴としている。
【0007】請求項5記載の構成は、請求項4記載の構
成において、前記入力信号データの時間軸/周波数軸変
換を行い、周波数軸入力信号データを出力する時間軸/
周波数軸変換手段と、前記周波数軸入力信号データをイ
ンターリーブしてインタリーブド周波数軸入力信号デー
タを生成し、前記インタリーブド周波数軸入力信号デー
タの波形切出を行うことにより周波数軸波形切出データ
を出力するインターリーブ/波形切出手段を備えたこと
を特徴としている。
【0008】請求項6記載の構成は、請求項1ないし請
求項5のいずれかに記載の構成において、前記入力信号
データは、オーディオデータであり、前記予め定めた周
波数は、人の聴感特性に基づいて聴感上影響の少ない周
波数として定めることを特徴としている。
【0009】請求項7記載の構成は、入力信号をベクト
ル量子化するベクトル量子化方法において、前記入力信
号の時間軸/周波数軸変換および波形切出を行うことに
より得られる周波数軸波形切出データのベクトル量子化
を行ってインデックスデータを生成するインデックス生
成工程を有し、前記インデックス生成工程は、前記イン
デックスデータに対し透かし情報データを付加するに際
し、予め定めた周波数よりも高域側の周波数帯域成分に
対応する前記周波数軸波形切出データについて前記イン
デックスデータに前記透かし情報データを付加する透か
し情報付加工程を備えたことを特徴としている。
【0010】請求項8記載の構成は、入力信号をベクト
ル量子化するベクトル量子化方法において、前記入力信
号の時間軸/周波数軸変換および波形切出を行うことに
より得られる周波数軸波形切出データに対し透かし情報
データを付加するに際し、各周波数軸波形切出データに
含まれる周波数帯域成分に基づいて予め定めたより高域
側の周波数帯域成分を多く含む前記周波数軸波形切出デ
ータに前記透かし情報データを付加する透かし情報付加
工程を備えたことを特徴としている。
【発明の実施の形態】次に本発明の好適な実施形態につ
いて、図面を参照して説明する。 [1] 第1実施形態 [1.1] ベクトル量子化装置の構成 図1にベクトル量子化装置の概要構成ブロック図を示
す。ベクトル量子化装置10は、入力信号データDINの
波形切出を行い切出波形データDPとして出力する波形
切出装置11と、切出波形データDPの時間軸/周波数
軸変換を行って周波数軸切出波形データDPFを出力する
周波数変換装置12と、周波数軸切出波形データDPに
基づいてインデックス生成を行い、ビットストリームデ
ータDBSを出力するインデックス生成部13と、を備え
て構成されている。
【0011】図2にインデックス生成部13の詳細構成
図を示す。この場合において、インデックス生成部13
は、周波数軸切出波形データDPFを6つの周波数帯域
(低域側から高域側に向かって周波数帯域L1、L2、
M1、M2、H1、H2)毎に分類して処理を行うもの
とする。この場合において、周波数帯域L2と周波数帯
域M1の境は、例えば、サンプリング周波数が44.1
[kHz]の場合、7[kHz]程度とし、周波数帯域
M2と周波数帯域H1の境は、14[kHz]程度とし
ている。なお、これはあくまで一例であり、人の知覚特
性あるいは設計思想に基づいて適宜変更が可能である。
インデックス生成部13は、最も低い周波数帯域である
周波数帯域L1に属する周波数軸切出波形データDPFで
ある周波数軸切出波形データDPFL1のベクトル量子化を
行い、第1低域インデックスデータDPIDL1を出力する
第1低域ベクトル量子化部15と、周波数帯域L2に属
する周波数軸切出波形データDPFである周波数軸切出波
形データDPFL2のベクトル量子化を行い、第2低域イン
デックスデータDPIDL2を出力する第2低域ベクトル量
子化部16と、周波数帯域M1に属する周波数軸切出波
形データDPFである周波数軸切出波形データDPFM1のベ
クトル量子化を行い、第1中域インデックスデータDPI
DM1を出力する第1中域ベクトル量子化部17と、周波
数帯域M2に属する周波数軸切出波形データDPFである
周波数軸切出波形データDPFM2のベクトル量子化を行
い、第2中域インデックスデータDPIDM2を出力する第
2中域ベクトル量子化部18と、周波数帯域H1(例え
ば、10kHz以上)に属する周波数軸切出波形データ
DPFである周波数軸切出波形データDPFH1のベクトル量
子化を行い、第1高域インデックスデータDPIDH1を出
力する第1高域ベクトル量子化部19と、最も高い周波
数帯域である周波数帯域H2に属する周波数軸切出波形
データDPFである周波数軸切出波形データDPFH2のベク
トル量子化を行い、第2高域インデックスデータDPI
DH2を出力する第2高域ベクトル量子化部20と、を
備えて構成されている。
【0012】さらにインデックス生成部13は、透かし
情報の埋込位置データDFPを記憶する埋込位置情報記
憶部21と、乱数データDRNを生成して出力する乱数生
成部22と、予め透かし情報データDWMを記憶する透か
し情報記憶部23と、入力された第1高域インデックス
データDPIDH1に透かし情報データDWMを付加して、第
1透かし付加高域インデックスデータDPWM1として出力
し、あるいは第2高域インデックスデータDPIDH2に透
かし情報データDWMを付加して、第2透かし付加高域イ
ンデックスデータDPWM2として出力する透かし埋込部2
4と、第1高域ベクトル量子化部19あるいは第2高域
ベクトル量子化部20のいずれか一方を透かし埋込部2
4に接続し、対応する第1透かし付加高域インデックス
データDPWM1あるいは第2透かし付加高域インデックス
データDPWM2のいずれか一方を後述のマルチプレクサ部
28に出力するためのベクトル量子化部の選択動作を行
うとともに、選択データDSELを出力するベクトル量子
化部選択部25と、ベクトル量子化部選択部25の制御
下でオン/オフするスイッチ部26-1、26-2、27-
1、27-2と、第1低域インデックスデータDPIDL1、第
2低域インデックスデータDPIDL2、第1中域インデッ
クスデータDPIDM1、第2中域インデックスデータDPID
M2、第1高域インデックスデータDPIDH1、第2高域イ
ンデックスデータDPIDH2、第1透かし付加高域インデ
ックスデータDPWM1および第2透かし付加高域インデッ
クスデータDPWM2に基づいてビットストリームデータD
BSを生成し出力するマルチプレクサ28と、を備えて構
成されている。
【0013】[1.2] ベクトル量子化装置の動作 波形切出装置11は、入力信号データDINの波形切出を
行い切出波形データDPとして周波数変換装置12に出
力する。周波数変換装置12切出波形データDPの時間
軸/周波数軸変換を行って周波数軸切出波形データDPF
をインデックス生成部13に出力する。これによりイン
デックス生成部13の第1低域ベクトル量子化部15
は、周波数帯域L1に属する周波数軸切出波形データD
PFである周波数軸切出波形データDPFL1のベクトル量子
化を行い、第1低域インデックスデータDPIDL1をマル
チプレクサ部28に出力する。同様にして、第2低域ベ
クトル量子化部16は、周波数帯域L2に属する周波数
軸切出波形データDPFである周波数軸切出波形データD
PFL2のベクトル量子化を行い、第2低域インデックスデ
ータDPIDL2をマルチプレクサ部28に出力し、第1中
域ベクトル量子化部17は、周波数帯域M1に属する周
波数軸切出波形データDPFである周波数軸切出波形デー
タDPFM1のベクトル量子化を行い、第1中域インデック
スデータDPIDM1をマルチプレクサ部28に出力し、第
2中域ベクトル量子化部18は、周波数帯域M2に属す
る周波数軸切出波形データDPFである周波数軸切出波形
データDPFM2のベクトル量子化を行い、第2中域インデ
ックスデータDPIDM2をマルチプレクサ部28に出力
し、第1高域ベクトル量子化部19は、周波数帯域H1
に属する周波数軸切出波形データDPFである周波数軸切
出波形データDPFH1のベクトル量子化を行い、第1高域
インデックスデータDPIDH1をスイッチ部26-1に出力
し、第2高域ベクトル量子化部20は、周波数帯域H2
に属する周波数軸切出波形データDPFである周波数軸切
出波形データDPFH2のベクトル量子化を行い、第2高域
インデックスデータDPIDH2をスイッチ部26-2に出力
する。
【0014】ここで、図3(a)を参照して、第1低域
ベクトル量子化部15、第2低域ベクトル量子化部1
6、第1中域ベクトル量子化部17、第2中域ベクトル
量子化部18、第1高域ベクトル量子化部19および第
2高域ベクトル量子化部20の構成について第1低域ベ
クトル量子化部15を例として説明する。第1低域ベク
トル量子化部15は、第1低域インデックスデータDPI
DL1を記憶するコードブック51と、コードブック51
の記憶内容に基づいて入力された周波数軸切出波形デー
タDPFL1の符号化を行う符号器52と、を備えて構成さ
れている。一方、埋込位置情報記憶部21は、記憶して
いる透かし情報の埋込位置データDFPを透かし埋込部2
4に出力し、乱数生成部22は、透かし情報の埋込位置
をランダムに選択するための乱数データDRNを生成して
透かし埋込部24に出力し、透かし情報記憶部23は、
記憶した透かし情報データDWMを順次透かし埋込部24
に出力する。
【0015】そして透かし埋込部24は、埋込位置デー
タDFPおよび乱数データDRNにより埋込位置を特定し、
入力された第1高域インデックスデータDPIDH1に透か
し情報データDWMを付加して、第1透かし付加高域イン
デックスデータDPWM1としてスイッチ部27-1を介して
マルチプレクサ部28に出力し、あるいは、第2高域イ
ンデックスデータDPIDH2に透かし情報データDWMを付
加して、第2透かし付加高域インデックスデータDPWM2
としてスイッチ部27-2を介してマルチプレクサ部28
に出力する。これらの結果、マルチプレクサ28は、第
1低域インデックスデータDPIDL1、第2低域インデッ
クスデータDPIDL2、第1中域インデックスデータDPID
M1、第2中域インデックスデータDPIDM2、第1高域イ
ンデックスデータDPIDH1、第2高域インデックスデー
タDPIDH2、第1透かし付加高域インデックスデータDP
WM1および第2透かし付加高域インデックスデータDPWM
2に基づいてビットストリームデータDBSを生成し出力
することとなり、ビットストリームデータDBSは、図示
しない伝送路を介して伝送されることとなる。
【0016】ここでビットストリームデータについて図
4を参照して説明する。図4は、ビットストリームデー
タDBSの構成説明図である。ビットストリームデータD
BSは、大別すると、ヘッダ情報データDHDと、ベクトル
インデックス情報データDVIと、を備えて構成されてい
る。ヘッダ情報データDHDは、例えば、当該ベクトル量
子化装置10を特定可能な全世界で重複しない値を有す
るIDデータDIDと、符号化方式を示す符号化方式デー
タDEMと、当該ビットストリームデータDBSに対応する
タイトルを表すタイトルデータDTIと、透かし情報が含
まれている位置を表すm個の透かし位置情報データDWM
P1〜DWMPmと、を備えて構成されている。この場合にお
いて、IDデータDIDとしては、「GUID(Glov
al unique ID)」等を用いる。また、ID
データDID以外のヘッダ情報データDHDは、予め定め
た暗号化方法により暗号化されていてもよい。なお、ヘ
ッダ情報データDHDに含まれるデータはこれらに限ら
ず、必要に応じて様々なデータを含ませることが可能で
ある。
【0017】[1.3] ベクトル復号化装置 次にベクトル復号化装置について説明する。 [1.3.1] ベクトル復号化装置の構成 図5にベクトル復号化装置の概要構成ブロック図を示
す。ベクトル復号化装置30は、入力されたビットスト
リームデータDBS(図3参照)を符号化方式データDEM
に相当する符号化方式に対応する復号化方式あるいは予
め定めた復号化方式により復号化し、周波数軸切出波形
データDPFL1、DPFL2、DPFM1、DPFM2、DPFH1、DPF
H2として出力する復号化部31と、周波数軸切出波形デ
ータDPFL1、DPFL2、DPFM1、DPFM2、DPFH1、DPFH2
の周波数軸/時間軸変換を行って時間軸切出波形データ
DPTとして出力する時間軸変換装置32と、時間軸切出
波形データDPTに基づいてフレーム生成を行い出力信号
データDOUTとして出力するフレーム生成装置33と、
透かし位置情報データDWMP(=ビットストリームデー
タDBS中の透かし位置情報データDWPM1〜DWPMnのいず
れか、あるいは、図示しない外部の透かし位置情報デー
タベースから入力された透かし位置情報データ)に基づ
いて出力透かし情報データDWMOUTを出力する透かし情
報復号化部34と、を備えて構成されている。
【0018】復号化部31は、ビットストリームデータ
DBSを分離して、第1低域インデックスデータDPIDL
1、第2低域インデックスデータDPIDL2、第1中域イン
デックスデータDPIDM1、第2中域インデックスデータ
DPIDM2、第1高域インデックスデータDPIDH1、第2高
域インデックスデータDPIDH2並びに第1高域インデッ
クスデータDPIDH1に代えて第1透かし付加高域インデ
ックスデータDPWM1あるいは第2高域インデックスデー
タDPIDH2に代えて第2透かし付加高域インデックスデ
ータDPWM2を出力するデマルチプレクサ部35と、第1
低域インデックスデータDPIDL1を復号化し、周波数軸
切出波形データDPFL1を出力する第1低域ベクトル復号
化部36と、第2低域インデックスデータDPIDL2を復
号化し、周波数軸切出波形データDPFL2を出力する第2
低域ベクトル復号化部37と、第1中域インデックスデ
ータDPIDM1を復号化し、周波数軸切出波形データDPFM
1を出力する第1中域ベクトル復号化部38と、第2中
域インデックスデータDPIDM2を復号化し、周波数軸切
出波形データDPFM2を出力する第2中域ベクトル復号化
部39と、第1高域インデックスデータDPIDH1あるい
は第1透かし付加高域インデックスデータDPWM1を復号
化し、周波数軸切出波形データDPFH1を出力する第1高
域ベクトル復号化部40と、第2高域インデックスデー
タDPIDH2あるいは第2透かし付加高域インデックスデ
ータDPWM2を復号化し、周波数軸切出波形データDPFH2
を出力する第2高域ベクトル復号化部41と、を備えて
構成されている。
【0019】なお、透かし情報復号化部34について
は、一般ユーザの使用する復号装置等必ずしも透かし情
報を必要としない装置には必ずしも含める必要はない。
ここで、ベクトル復号化装置の説明に先立ち、外部の透
かし位置情報データベースから透かし位置情報データが
入力される場合のビットストリームデータDBS’の構造
について図4(b)を参照して説明する。ビットストリ
ームデータDBS’は、大別すると、ヘッダ情報データD
HDと、ベクトルインデックス情報データDVIと、を備え
て構成されている。ヘッダ情報データDHDは、例えば、
当該ベクトル量子化装置10を特定可能な全世界で重複
しない値を有するIDデータDIDと、透かし位置情報デ
ータベース上における透かし情報の格納位置を示す透か
し位置格納情報データDWMSTと、を備えて構成されてい
る。
【0020】この場合においても、IDデータDIDとし
ては、「GUID(Gloval uniqueID)」等を用いる。
また、透かし位置格納情報データDWMSTは、予め定めた
暗号化方法により暗号化されていてもよい。なお、ヘッ
ダ情報データDHDに含まれるデータはこれらに限らず、
必要に応じて様々なデータを含ませることが可能であ
る。透かし位置格納情報データDWMSTが透かし位置情報
データベース側に渡されると、透かし位置情報データベ
ースは、透かし位置格納情報データDWMSTに対応する透
かし位置情報データを透かし位置情報データDWMPとし
て透かし情報復号器17に出力することとなる。従っ
て、ビットストリームデータDBSには、透かし情報が埋
め込まれた位置に関する情報が直接的には含まれないの
で、よりデータの安全性を確保することができるのであ
る。
【0021】[1.3.2] ベクトル復号化装置の動
作 ベクトル復号化装置30のデマルチプレクサ部35は、
ビットストリームデータDBSを分離して、第1低域イン
デックスデータDPIDL1、第2低域インデックスデータ
DPIDL2、第1中域インデックスデータDPIDM1、第2中
域インデックスデータDPIDM2、第1高域インデックス
データDPIDH1、第2高域インデックスデータDPIDH2並
びに第1高域インデックスデータDPIDH1に代えて第1
透かし付加高域インデックスデータDPWM1あるいは第2
高域インデックスデータDPIDH2に代えて第2透かし付
加高域インデックスデータDPWM2を対応するベクトル復
号化部36〜41にそれぞれ出力する。第1低域ベクト
ル復号化部36は、第1低域インデックスデータDPIDL
1を復号化し、周波数軸切出波形データDPFL1を時間軸
変換装置32に出力する。
【0022】同様に第2低域ベクトル復号化部37は、
第2低域インデックスデータDPIDL2を復号化し、周波
数軸切出波形データDPFL2を時間軸変換装置32に出力
し、第1中域ベクトル復号化部38は、第1中域インデ
ックスデータDPIDM1を復号化し、周波数軸切出波形デ
ータDPFM1を時間軸変換装置32に出力し、2中域ベク
トル復号化部39は、第2中域インデックスデータDPI
DM2を復号化し、周波数軸切出波形データDPFM2を時間
軸変換装置32に出力し、1高域ベクトル復号化部40
と、第1高域インデックスデータDPIDH1あるいは第1
透かし付加高域インデックスデータDPWM1を復号化し、
周波数軸切出波形データDPFH1を時間軸変換装置32に
出力し、2高域ベクトル復号化部41は、第2高域イン
デックスデータDPIDH2あるいは第2透かし付加高域イ
ンデックスデータDPWM2を復号化し、周波数軸切出波形
データDPFH2を時間軸変換装置32に出力する。時間軸
変換装置32は、周波数軸切出波形データDPFL1、DPF
L2、DPFM1、DPFM2、DPFH1、DPFH2の周波数軸/時間
軸変換を行って時間軸切出波形データDPTとしてフレー
ム生成装置に出力する。フレーム生成装置33は、時間
軸切出波形データDPTに基づいてフレーム生成を行い出
力信号データDOUTとして出力する。
【0023】これにより、ユーザは、出力信号データD
OUTに対応する画像、音声等を再生することが可能とな
る。一方、透かし情報復号器34は、透かし位置情報デ
ータDWMP(=ビットストリームデータDBS中の透かし
位置情報データDWPM1〜DWPMnのいずれか、あるいは、
図示しない外部の透かし位置情報データベースから入力
された透かし位置情報データ)に基づいて出力透かし情
報データDWMOUTを出力する。これにより、出力透かし
情報データDWMOUTとして著作権情報などを含ませてお
けば、当該出力信号データDOUTの出所などを容易に特
定することができる。
【0024】[1.4] 第1実施形態の効果 以上の説明のように、本第1実施形態によれば、透かし
情報データを高域側周波数帯域のインデックスデータ中
に付加して埋め込むので、特に入力信号データが音声信
号や音響信号等のオーディオ信号に相当するものである
場合には、人間の聴感特性上影響の少ない周波数帯域に
透かし情報データが埋め込まれることとなり、聴取者の
耳には知覚されにくくなり、実効的な音質上の影響を低
減することができる。
【0025】[1.5] 第1実施形態の変形例 [1.5.1] 第1変形例 以上の説明においては、各ベクトル量子化部において
は、最も基本的な構成によりベクトル量子化を行ってい
たが、透かし情報の非埋込位置に対応するインデックス
データの選択に際し、最も誤差の少ない第1候補インデ
ックスデータばかりでなく、予め定めた所定の誤差範囲
に属する他のインデックスデータを乱数によりランダム
に選択するように構成すれば、透かし情報を含ませずに
ビットストリームデータを生成したものと透かし情報を
含ませてビットストリームデータを生成したものとを比
較し、その差分データを得た場合でも、透かし情報以外
の情報が含まれる差分データが得られることとなり、透
かし情報の抽出を困難とすることができ、透かし情報の
改竄あるいは消去などの悪意ある攻撃に対し、より強い
透かし情報を含むビットストリームデータを得ることが
できる。
【0026】[1.5.2] 第2変形例 上記第1変形例の説明においては、透かし情報を埋め込
む場合について説明したが、透かし情報を全く埋め込ま
ない場合であっても、同様に、高域側のベクトル量子化
部でインデックス情報の選択時に最も誤差の少ない第1
候補インデックスデータばかりでなく、予め定めた所定
の誤差範囲に属する他のインデックスデータを乱数によ
りランダムに選択する構成とすれば、悪意ある攻撃者が
透かし情報を含ませずにビットストリームデータを生成
させたものと透かし情報を含ませてビットストリームデ
ータを生成させたものとを比較して差分データを得た場
合でも、同様にして透かし情報以外の情報が含まれる差
分データが得られることとなり、透かし情報の抽出を困
難とすることができ、透かし情報の改竄あるいは消去な
どに強いビットストリームデータを得ることができる。
【0027】[1.5.3] 第3変形例 上記第1変形例においては、透かし情報の非埋込位置に
対応するインデックスデータの選択について説明した
が、例えば、図6に示すように、最も高域側の周波数帯
域の周波数軸切出波形データをコードブックCBH2を用
いてベクトル量子化を行うに際し、最も誤差の少ない第
1候補インデックスデータばかりでなく、予め定めた所
定の誤差範囲に属する他のインデックスデータを乱数に
よりランダムに選択する構成とすることも可能である。
【0028】[1.5.4] 第4変形例 また、高域側の周波数帯域に対応する複数のコードブッ
ク(図6ではコードブックCBH1、CBH2)のうちいず
れか一つあるいは複数のコードブックを選択し、選択し
たコードブックについてのみ乱数などによりインデック
スデータを第3変形例と同様の手法により選択し、他方
については、もっとも誤差の少ない第1候補インデック
スデータを選択するように構成することも可能である。
【0029】[2] 第2実施形態 以上の第1実施形態においては、周波数軸切出波形デー
タDFPについては、何らの処理も行わなかったが、図7
(a)に示すような周波数軸切出波形データDFP1〜DF
P4が得られた場合に(図中、1〜24の数字は、周波数
帯域をさらに細分化したものを表している。)、得られ
た周波数軸切出波形データDFPFP1〜DFP4をインターリ
ーブし、図7(b)に示すように得られたインターリー
ブド周波数軸切出波形データDFPFP1’〜DFP6’のう
ち、最も高域成分の多く含まれるインターリーブド周波
数軸切出波形データDFP6’について透かし情報データ
を付加して、インデックスデータ’(図7(c)参
照)を得るように構成することも可能である。これによ
り、インターリーブを行う場合でも、より影響の少ない
高域よりの成分を含むインデックスデータに対して透か
し情報を付加することにより、特に入力信号データが音
声信号や音響信号に相当するものである場合には、人間
の聴感特性上影響の少ない周波数帯域に透かし情報デー
タが埋め込まれることとなり、聴取者の耳には知覚され
にくくなり、実効的な音質上の影響を低減することがで
きる。
【0030】[3] 実施形態の変形例 [3.1] 第1変形例 以上の説明においては、ベクトル量子化装置として、最
も基本的なベクトル量子化装置について説明したが、多
段階にベクトル量子化を行う多段ベクトル量子化装置
や、複数のインデックスデータの組み合わせによりベク
トル量子化を行う共役ベクトル量子化装置についても本
発明の適用が可能である。 [3.2] 第2変形例 以上の説明においては、入力信号データとして、オーデ
ィオデータの場合を中心として説明したが、人の聴覚特
性ばかりでなく、視覚特性などの人の知覚特性に基づい
て透かし情報の埋込が知覚されにくい周波数帯域に透か
し情報を埋め込むような構成とすれば同様の効果を得る
ことができる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、人の知覚特性に基づい
て、透かし情報の埋込が知覚されにくい周波数帯域に透
かし情報を埋め込むので、ユーザが透かし情報の付加に
伴う再生信号の劣化を容易に把握できないようにするこ
とができる。また、透かし情報の埋め込みに際しては、
ランダムに埋め込んだり、透かし情報以外の情報を埋め
込むことにより、透かし情報の埋込位置を容易に特定す
ることができず、かつ、ベクトル量子化後の情報の不正
利用を的確に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態のベクトル量子化装置の概要構
成ブロック図である。
【図2】 第1実施形態のインデックス生成部の詳細構
成ブロック図である。
【図3】 ベクトル量子化部およびベクトル符号化部の
概要構成ブロック図である。
【図4】 ビットストリームデータの構成を説明する図
である。
【図5】 ベクトル復号化装置の概要構成ブロック図で
ある。
【図6】 第1実施形態の処理動作説明図である。
【図7】 第2実施形態の処理動作説明図である。
【符号の説明】
10…ベクトル量子化装置、11…波形切出装置、12
…インデックス生成部、15…第1低域ベクトル量子化
部、16…第2低域ベクトル量子化部、17…第1中域
ベクトル量子化部、18…第2中域ベクトル量子化部、
19…第1高域ベクトル量子化部、20…第2高域ベク
トル量子化部、21…埋込位置情報記憶部、22…乱数
生成部、23…透かし情報記憶部、24…透かし埋込
部、25…ベクトル量子化部選択部、26-1、26-2、
27-1、27-2…スイッチ部、28…マルチプレクサ
部、30…ベクトル復号化装置、31…復号化部、32
…時間軸変換装置、33…フレーム生成装置、34…透
かし情報復号化部、35…デマルチプレクサ部、36…
第1低域ベクトル復号化部、37…第2低域ベクトル復
号化部、38…第1中域ベクトル復号化部、39…第2
中域ベクトル復号化部、40…第1高域ベクトル復号化
部、41…第2高域ベクトル復号化部、51…コードブ
ック、52…符号器、61…コードブック、62…復号
器、DIN…入力信号データ、DP…波形切出データ、DP
F…周波数軸波形切出データ、DBS…ビットストリーム
データ、DFP…透かし埋込位置情報データ、DWM…透か
し情報データ、DHD…ヘッダ情報データ、DPIDL1…第
1低域インデックスデータ、DPIDL2…第2低域インデ
ックスデータ、DPIDM1…第1中域インデックスデー
タ、DPIDM2…第2中域インデックスデータ、DPIDH1…
第1高域インデックスデータ、DPIDH2…第2高域イン
デックスデータ、DPFL1、DPFL2、DPFM1、DPFM2、D
PFH1、DPFH2…周波数軸切出波形データ、DPWM1…第1
透かし付加高域インデックスデータ、DPWM2…第2透か
し付加高域インデックスデータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/24 H04N 7/13 Z

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号データをベクトル量子化するベ
    クトル量子化装置において、 前記入力信号データの時間軸/周波数軸変換および波形
    切出を行うことにより得られる周波数軸波形切出データ
    のベクトル量子化を行ってインデックスデータを生成す
    るインデックス生成手段を有し、 前記インデックス生成手段は、前記インデックスデータ
    に対し透かし情報データを付加するに際し、予め定めた
    周波数よりも高域側の周波数帯域成分に対応する前記周
    波数軸波形切出データについて前記インデックスデータ
    に前記透かし情報データを付加する透かし情報付加手段
    を備えたことを特徴とするベクトル量子化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のベクトル量子化装置にお
    いて、 前記インデックス生成手段は、前記インデックスデータ
    を予め記憶する複数のコードブック手段と、 対応する前記コードブック手段に記憶されている前記イ
    ンデックスデータを前記周波数軸波形切出データに割り
    当てる複数の符号化手段と、を備え、 予め定めた周波数よりも高域側の周波数帯域成分に対応
    する前記符号化手段は、前記コードブック手段を用いて
    前記インデックスデータを割り当てるに際し、当該コー
    ドブック手段に記憶されている前記インデックスデータ
    のうちから復号化した際に元の波形切出データに対し所
    定の誤差範囲内となるインデックスデータをランダムに
    選択することを特徴とするベクトル量子化装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のベクトル量子化装置にお
    いて、 前記インデックス生成手段は、前記インデックスデータ
    を予め記憶する複数のコードブック手段と、 対応する前記コードブック手段に記憶されている前記イ
    ンデックスデータを前記周波数軸波形切出データに割り
    当てる複数の符号化手段と、を備え、 予め定めた周波数よりも高域側の周波数帯域成分に対応
    する前記符号化手段が複数ある場合に、前記符号化手段
    のうちランダムに選択した少なくとも一つの符号化手段
    は、前記コードブック手段を用いて前記インデックスデ
    ータを割り当てるに際し、当該コードブック手段に記憶
    されている前記インデックスデータのうちから復号化し
    た際に元の波形切出データに対し所定の誤差範囲内とな
    るインデックスデータをランダムに選択することを特徴
    とするベクトル量子化装置。
  4. 【請求項4】 入力信号データをベクトル量子化するベ
    クトル量子化装置において、 前記入力信号データの時間軸/周波数軸変換および波形
    切出を行うことにより得られる周波数軸波形切出データ
    に対し透かし情報データを付加するに際し、各周波数軸
    波形切出データに含まれる周波数帯域成分に基づいて予
    め定めたより高域側の周波数帯域成分を多く含む前記周
    波数軸波形切出データに前記透かし情報データを付加す
    る透かし情報付加手段を備えたことを特徴とするベクト
    ル量子化装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のベクトル量子化装置にお
    いて、 前記入力信号データの時間軸/周波数軸変換を行い、周
    波数軸入力信号データを出力する時間軸/周波数軸変換
    手段と、 前記周波数軸入力信号データをインターリーブしてイン
    タリーブド周波数軸入力信号データを生成し、前記イン
    タリーブド周波数軸入力信号データの波形切出を行うこ
    とにより周波数軸波形切出データを出力するインターリ
    ーブ/波形切出手段を備えたことを特徴とするベクトル
    量子化装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載のベクトル量子化装置において、 前記入力信号データは、オーディオデータであり、 前記予め定めた周波数は、人の聴感特性に基づいて聴感
    上影響の少ない周波数として定めることを特徴とするベ
    クトル量子化装置。
  7. 【請求項7】 入力信号をベクトル量子化するベクトル
    量子化方法において、 前記入力信号の時間軸/周波数軸変換および波形切出を
    行うことにより得られる周波数軸波形切出データのベク
    トル量子化を行ってインデックスデータを生成するイン
    デックス生成工程を有し、 前記インデックス生成工程は、前記インデックスデータ
    に対し透かし情報データを付加するに際し、予め定めた
    周波数よりも高域側の周波数帯域成分に対応する前記周
    波数軸波形切出データについて前記インデックスデータ
    に前記透かし情報データを付加する透かし情報付加工程
    を備えたことを特徴とするベクトル量子化方法。
  8. 【請求項8】 入力信号をベクトル量子化するベクトル
    量子化方法装置において、 前記入力信号の時間軸/周波数軸変換および波形切出を
    行うことにより得られる周波数軸波形切出データに対し
    透かし情報データを付加するに際し、各周波数軸波形切
    出データに含まれる周波数帯域成分に基づいて予め定め
    たより高域側の周波数帯域成分を多く含む前記周波数軸
    波形切出データに前記透かし情報データを付加する透か
    し情報付加工程を備えたことを特徴とするベクトル量子
    化方法。
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