JP2000223449A - 研磨方法および装置 - Google Patents

研磨方法および装置

Info

Publication number
JP2000223449A
JP2000223449A JP2494499A JP2494499A JP2000223449A JP 2000223449 A JP2000223449 A JP 2000223449A JP 2494499 A JP2494499 A JP 2494499A JP 2494499 A JP2494499 A JP 2494499A JP 2000223449 A JP2000223449 A JP 2000223449A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polishing
polished
substrate
solution
cleaning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2494499A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Tajima
和浩 田島
Hideaki Kuroda
英明 黒田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2494499A priority Critical patent/JP2000223449A/ja
Publication of JP2000223449A publication Critical patent/JP2000223449A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】研磨後に、親水性に差がある材料が混在して研
磨後の基板面に表出する場合でも、その後の後処理でス
ラリを完全に除去する。 【解決手段】研磨剤を供給しながら被研磨基板Wの面を
研磨パッドに押圧して少なくとも機械的に研磨し平坦化
する研磨(ST1)の後処理工程において、研磨剤の除
去能力がある薬剤の水溶液を研磨面に表出する素材に合
わせて少なくとも2種類用意し、異なる薬剤の水溶液を
用いて複数回、被研磨基板面を洗浄する(ST3および
ST4)。この洗浄ST3とST4は、基板Wを乾かさ
ずに連続して行うとよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば半導体デ
バイスが形成されたウエハ表面を研磨して平坦化した後
に研磨剤を除去するための後処理を含む、研磨方法およ
びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】種々の半導体デバイスのうち微細化が最
も先行した、いわゆる“プロセスドライバ”としてのD
RAMは、近年、デザインルールが0.25μm程度の
製品で量産が始まり、つぎの0.18μmルールの1G
b(ギガビット)DRAMのサンプル出荷も開始されつ
つある。
【0003】このようなDRAMの大容量化にともなっ
て、デザインルールとともにセルサイズも縮小され、ワ
ード線とノードコンタクトあるいはビットコンタクトと
の間の距離がとれなくなり、構造上で耐圧を確保する必
要から、コンタクト径そのものがシュリンクされる傾向
にある。したがって、今後はコンタクトのアスペクト比
が10以上となることも予想され、微細コンタクトの形
成(開口および導電材料の埋め込み)が益々困難になっ
てきている。そこで、各層間絶縁膜ごとにプラグを埋め
込むことで、複数の層間絶縁膜全体ではプラグが縦に幾
つも積み上げられて一つのコンタクトをなす、いわゆる
“積み上げコンタクト”が採用されるようになってき
た。
【0004】その一方で、微細パターン形成のためのリ
ソグラフィにおける解像度向上は、露光の焦点深度(D
OF;Depth Of Forcus)の低下をもたらしている。この
改善はレジストの性能向上を待たなければならないが、
レジストの性能向上には時間がかかるため、微細パター
ン形成面を平坦化することで対処している。
【0005】このような理由による平坦化、および上記
プラグの形成時に、化学的機械研磨(CMP)が頻繁に
用いられるようになってきた。CMPでは、シリカ系の
研磨剤(スラリ)を用いて研磨した後に、スラリを除去
する後処理を行う必要があるが、この後処理では、ブラ
シ洗浄に続いて希釈フッ酸洗浄を行うのが一般的であ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来行われていたCMP後の後処理では、研磨後の面に疎
水性材料と親水性材料が露出するような場合、とくに疎
水性材料の上部にスラリが残存しやすかった。
【0007】たとえば、DRAMのプラグ材の研磨で
は、最終的な研磨後の面には酸化シリコン等の絶縁膜に
周囲を囲まれて島状にプラグ材が表出するが、このプラ
グがポリシリコンからなる場合、ポリシリコンは疎水性
であるためフッ酸洗浄がされにくい。また、フッ酸洗浄
がされた場合でも、ポリプラグ上に酸化膜がなく、あっ
たとしても極めて薄いため、酸化膜表面を軽くエッチン
グしてスラリを除去するリフトオフ効果が、層間絶縁膜
上ほど期待できない。疎水性が強いことにより、水切り
後はかえってポリプラグ上に水滴が溜まりやすく、した
がって、そのまま乾燥させたのではポリプラグ上にどう
してもスラリが残ってしまう。
【0008】スラリ残りがあると、コンタクト不良また
は配線(ビット線等)とのショート不良を引き起こす可
能性が高くなり、信頼性および良品デバイスの収率が低
下する。
【0009】本発明の目的は、研磨後に、親水性に差が
ある材料が混在して被研磨面に表出する場合でも、その
後の後処理でスラリを完全に除去できる研磨方法と、そ
の実施に好適な研磨装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る研磨方法
は、研磨剤を供給しながら被研磨基板の面を研磨パッド
に押圧して少なくとも機械的に研磨し平坦化する研磨方
法であって、研磨の後処理として行う研磨剤除去工程で
は、上記研磨剤を除去する能力がある薬剤の水溶液を研
磨後の基板面に表出する素材に合わせて少なくとも2種
類以上用意し、異なる薬剤の水溶液を用いて複数回、上
記研磨後の基板面を洗浄する。
【0011】たとえば酸化シリコン系の絶縁膜中にシリ
コン系材料が混在して表出するような場合、好ましく
は、上記研磨剤除去工程に、過水系洗浄液(例:SC
1,SC2)で上記被研磨基板面を洗浄する過水系処理
と、水で希釈されたフッ化水素の溶液で上記被研磨基板
面を洗浄するフッ酸処理とを含み、上記フッ酸処理後に
連続して上記過水系処理を行うとよい。
【0012】本発明に係る研磨装置は、研磨ヘッドに保
持された被研磨基板の被研磨面と研磨パッドとの間に研
磨剤を供給しながら、上記被研磨基板を上記研磨パッド
に押し当て、当該被研磨基板と研磨パッドとを相対移動
させて上記被研磨面を少なくとも機械的に研磨し平坦化
する研磨装置であって、研磨後の後処理液の供給系に、
上記研磨剤を除去する能力がある薬剤の水溶液を少なく
とも2種類、上記研磨後の基板面に供給できる研磨剤除
去溶液用の薬液供給手段と、上記薬剤の水溶液の供給量
および供給タイミングを制御する制御部とを有する。
【0013】好ましくは、研磨後の後処理液の供給系
に、水で希釈されたフッ化水素の溶液を上記研磨後の基
板面に供給するフッ酸用の薬液供給手段と、過水系洗浄
液を上記研磨後の基板面に供給する過水系洗浄液用の薬
液供給手段とを含み、上記制御部は、上記フッ酸による
洗浄後に連続して上記過水系洗浄液による洗浄が行われ
るように上記2つの薬液供給手段を制御する。
【0014】このような研磨方法および装置による後処
理では、たとえばフッ酸洗浄後に連続して過水系洗浄液
による洗浄を行った場合、フッ酸洗浄によって酸化膜
(層間絶縁膜)上の研磨剤が除去された後、続く過水系
洗浄液による洗浄では、たとえばポリシリコンなどの疎
水性材料の表出面が僅かにエッチングされ、または効果
的に洗浄されることから、当該疎水性材料上に残存して
いた研磨剤が剥離して過水系洗浄液内に取り込まれやす
い。したがって、その後の純水洗浄や乾燥で、完全に研
磨剤が基板上から除去される。
【0015】
【発明の実施の形態】第1実施形態 図1に、第1実施形態に係る化学的機械研磨(CMP)
装置の概略構成を示す。このCMP装置1は、機構的に
研磨部1aと洗浄部1bとに大別される。
【0016】研磨部1aには、回転軸3によって回転可
能に保持され、表面に研磨パッド4を着脱可能に保持す
る研磨プレート2と、回転軸5bによって回転可能に保
持されて研磨パッド4に対向して配置された研磨ヘッド
5と、研磨剤(スラリ)供給用のノズル6aおよびタン
ク6bを備えたスラリ供給部6とを有する。研磨ヘッド
5は、たとえば、その研磨プレート2との対向面に凹状
の保持部5aを有する。この保持部5aに、図示しない
バッキングフィルムを介してウエハWが保持されてい
る。
【0017】層間絶縁膜の平坦化用のスラリとしては、
主にシリカ(SiO2 :酸化シリコン)微粉末を水酸化
カリウム(KOH)中に分散させたものが一般的であ
る。また、タングステン(W)膜の平坦化用スラリとし
ては、過酸化水素水(H2 2+H2 O)などの酸化剤
にアルミナ(Al2 3 )微粒子などの研磨材を添加し
たものが一般的である。研磨パッド4は、研磨時に上記
したスラリを保持するために、たとえば、表面微孔性ま
たは多孔質の発泡ウレタンからなる。
【0018】一方、洗浄部1bには、研磨後のウエハW
を保持し回転させるための専用治具7(上下反転した状
態の研磨ヘッド5でも可)と、各種薬剤の溶液および純
水を供給するための薬液供給部10とを有する。ここで
は、薬液供給部10に、希釈フッ酸用のノズル11aと
タンク11b、スラリ除去溶液用のノズル12aとタン
ク12b、純水供給ライン14に接続された純水用の流
量調整器13bとノズル13aを備える。薬液供給部1
0および前記したスラリ供給部6に、各種薬液、純水ま
たはスラリの供給量とタイミングを制御する制御部20
が接続されている。スラリ除去溶液としては、たとえ
ば、アンモニア(NH3 )または塩酸(HCl)と過酸
化水素(H2 2 )とを所定割合で混合した水溶液を用
いることができる。
【0019】図2に、このCMP装置を用いた研磨およ
び後処理における各ステップを示す。まず、ステップS
T1においてCMPを行う。たとえば、スラリ供給ノズ
ル6aからスラリと純水の混合物を研磨パッド4の中心
部上に供給し、研磨ヘッド5に保持されたウエハWを研
磨パッド4上に所定の押圧力Pで押し付けながら、研磨
ヘッド5および研磨プレート2を回転させる。スラリと
純水の混合物は、研磨パッド4の回転によって拡散し、
研磨パッド4とウエハWとの間に介在することによっ
て、ウエハWの表面を化学的機械研磨によって平坦化す
る。図示しない終点検出手段等によって、所定量研磨さ
れたことが検出されると、研磨が終了する。
【0020】ウエハWの研磨面は、ステップST2にお
いて、ロールブラシを用いてブラシ洗浄される。ブラシ
洗浄によって、大方のスラリは機械的に除去される。続
いて、ステップST3において、洗浄部1bの薬液制御
部10が制御部20の制御を受けて、所定流量の希釈フ
ッ酸を専用治具7上に移載されたウエハW上に散布す
る。このときウエハWを治具ごと回転させたり、ノズル
11aを動かすなどにより、ウエハW表面が均一に希釈
フッ酸によって洗浄されるようにする。層間絶縁膜の平
坦化では通常、シリカ系の絶縁物がスラリ内に含有され
ていることから、希釈フッ酸洗浄によって、この絶縁物
が研磨後の面に残らないようにするとともに、層間絶縁
膜の表面を僅かにエッチングにして他のスラリ組成物が
剥離しやすいようにする。
【0021】本実施形態では、続くステップST4にお
いて、たとえば、過酸化水素水系の溶液を用いた洗浄
(以下、過水洗浄という)を行う。これは、ウエハWの
研磨面に親水性材料と疎水性材料が混在して表出する場
合に、希釈フッ酸洗浄を経ても疎水性材料上にはスラリ
が残りやすく、このスラリを完全に除去するための処理
である。したがって、過水洗浄は希釈フッ酸洗浄後に連
続して行うことが望ましい。
【0022】ステップST5において、純水によるリン
ス(薬液の除去)が行われ、最後に、スピンコータ等の
機能を用いて純水を遠心力で振り切って乾燥させる。な
お、この純水リンスおよび上記した過水洗浄も、希釈フ
ッ酸洗浄と同様、図1における洗浄部1bの薬液制御部
10が制御部20の制御を受けて実施される。
【0023】第1実施形態に係る化学的機械研磨装置お
よび方法では、過水洗浄によって疎水性材料上のスラリ
残りが防止でき、これによって、半導体装置のコンタク
ト不良および配線間のショート不良を有効に防止でき
る。したがって、良品チップのウエハからの収率を従来
より高くすることが可能となる。
【0024】以下、上記した化学的機械研磨方法を、よ
り具体的に、DRAMの製造過程において説明する。
【0025】第2実施形態 図3〜図11は、COB(Capacitor Over Bit-line) 型
DRAMの製造途中における断面図である。
【0026】図3に示すように、用意したP型シリコン
基板に、NウエルおよびPウエルの形成と素子分離絶縁
膜201の形成を行った後、素子分離絶縁膜201間の
半導体領域上にゲート絶縁膜を介在させてポリサイドか
らなるゲート電極301を形成する。ゲート電極301
および素子分離絶縁膜201をマスクとしてイオン注入
を行い、ウェル表面に比較的に低濃度なLDD(Lightly
Doped Drain) 101を形成する。全面にエッチングス
トッパ用の薄い酸化シリコン膜202を成膜し、次い
で、ポリシリコンを堆積した後エッチバックすることに
より、ゲート電極側壁にポリシリコンで構成されるサイ
ドウォール302を形成する。サイドウォール302お
よび素子分離絶縁膜201を自己整合マスクとしてイオ
ン注入を行い、比較的に高濃度なソース・ドレイン領域
102を形成する。
【0027】サイドウォール302を取り除いた後、図
4に示すように、エッチングストッパ用の窒化シリコン
膜203を減圧CVDにより全面に成膜する。その後、
NSG(Nondoped natural Silicate Glass) 膜204を
3 −TEOS法により堆積した後、BPSG(boro-ph
osphosillcate glass) 膜205を、同じくO3 −TE
OS法により堆積する。BPSG膜205をリフローし
て平坦化した後、ポリシリコン膜303を堆積し、ビッ
トコンタクトおよびノードコンタクト等を開口するため
のレジストパターンR11を形成する。
【0028】形成したレジストパターンR11をマスク
として、図5に示すように、ポリシリコン膜303、B
PSG膜205、NSG膜204を順次エッチングす
る。このエッチングは、NSG膜204の途中までで停
止させ、これにより予備コンタクト孔が形成される。さ
らに全面にポリシリコン膜を堆積し、エッチバックする
ことにより、この予備コンタクト孔の側壁にポリシリコ
ンで構成されるサイドウォール304を形成し、予備コ
ンタクト孔を小径化する。そして、サイドウォール30
4とポリシリコン膜303をマスクとして下地に残るN
SG膜204をエッチングする。これにより、選択トラ
ンジスタSTrの一方の不純物領域に達するビットコン
タクト孔BCH、および他方の不純物領域に達するノー
ドコンタクト孔NCHが、リソグラフィの限界解像度以
下の径にシュリンクされて形成される。
【0029】コンタクト孔の開口後、ポリシリコン膜3
05を堆積してコンタクト孔BCH,NCHを埋めた後
(図6)、ポリシリコン膜305および303、サイド
ウォール304をエッチバックする。これにより、図7
に示すように、上部が拡径されたポリプラグ(poly plu
g) 306が選択トランジスタSTrの各不純物領域か
ら立設して形成される。
【0030】この状態でCMPを行う。ここでのCMP
は、図1の制御部20がスラリ供給部6を制御してスラ
リ吐出量を200sccm/minとし、また、研磨ヘ
ッド5および研磨プレート2の回転数を20rpm、研
磨ヘッド5の押圧力Pを50kPaに設定して行う。所
定の時間が経過しまたは終点が検出されて研磨が終了し
たら、研磨後のウエハWの表面を60秒ほどブラシ洗浄
して、大半のスラリを除去する。
【0031】ウエハWを専用治具7に移載し、図1の制
御部20の制御によってタンク11b内のフッ酸:純水
=1:100の希釈フッ酸を、専用ノズル11aからウ
エハWの表面に吐出する。このとき希釈フッ酸は圧力
0.5〜2.0kg/cm2 で吐出し、吐出後に専用治
具7を100〜500rpmで60秒ほど回転させる。
これにより、ウエハW表面に露出する酸化膜が薄くエッ
チングされ、同時に、酸化膜表面に残存していたスラリ
がリフトオフ的に除去される。ポリプラグ306上は、
比較的疎水性が強いためフッ酸洗浄がされにくい。ま
た、フッ酸洗浄がされた場合でも、ポリプラグ上に酸化
膜がなく、あったとしても極めて薄いため、スラリに対
するリフトオフ効果が期待できない。疎水性が強いこと
により、水切り後はかえってポリプラグ上に水滴が溜ま
りやすく、したがって、そのまま乾燥させたのではポリ
プラグ上にどうしてもスラリが残ってしまう。
【0032】そこで、フッ酸洗浄に連続して、スラリ除
去溶液による洗浄を以下の手順にしたがって行う。ま
ず、制御部20の制御によってタンク12b内のスラリ
除去溶液を、専用ノズル12aからウエハWの表面に吐
出し、上記希釈フッ酸のときと同様に60秒ほどウエハ
を回転させる。スラリ除去溶液として、たとえば、NH
3 :H2 2:H2 O=4:1:100で調製した洗浄
液SC1、または、HCl:H2 2:H2 O=1:
1:100で調製した洗浄液SC2を用いる。続いて、
純水供給ラインからの純水およびメガソニック純水をウ
エハW上にそれぞれ60秒ほどシャワー状に吹きかけて
リンスを行い洗浄液を純水にて置換する。ウエハWを2
000〜3000rpmの回転数で回転させ、振り切り
乾燥を行う。
【0033】このスラリ除去洗浄では、上記洗浄液SC
1,SC2にシリコンの表面を軽くエッチングし、また
は洗浄する作用があり、ポリプラグ上に付着したスラリ
が洗浄液内に一部溶解し剥離される。したがって、純水
リンスまたは振り切り乾燥によってウエハW上のスラリ
を完全に除去することが可能である。図8に、このスラ
リ除去後の断面図を示す。
【0034】なお、本実施形態では、ウエハ表面に露出
しているのは酸化膜が殆どでポリシリコンがごく一部で
あることから、上述のように先にフッ酸洗浄した後に、
スラリ除去洗浄を行うと、完全なるスラリ除去が達成さ
れやすい。したがって、たとえばポリシリコンなどの疎
水性材料がウエハ表面の殆どを占める場合などでは、逆
に、スラリ除去洗浄を先に行って、その後、フッ酸洗浄
を行ってもよい。
【0035】つぎに、図9に示すように、窒化シリコン
膜などを全面に成膜し、これをポリプラグ306表面で
開口させた後、不純物が導入されたポリシリコン層30
8、WSix 層309を堆積する。そして、このポリサ
イド膜をエッチングしてビット線BLをパターニングす
る。酸化シリコン膜210および窒化シリコン膜211
をそれぞれ薄く全面に成膜した後、NSG膜212とB
PSG膜213をそれぞれO3 −TEOS法により堆積
し、BPSG膜213をリフローして平坦化する。
【0036】必要に応じてエッチング等により表面を軽
く削って更に平坦化した後、図10に示すように、キャ
パシタ形成時のエッチングストッパとなる窒化シリコン
膜214を全面に堆積する。また、その上にポリシリコ
ン膜310を厚く堆積し、このポリシリコン膜310に
予備コンタクト孔を開口する。さらにポリシリコン膜を
堆積した後でエッチバックすることにより、予備コンタ
クト孔の側壁にポリシリコンで構成されるサイドウォー
ル311を形成し、予備コンタクト孔を小径化する。そ
して、形成したサイドウォール311とポリシリコン膜
310をマスクとして、下地の窒化シリコン膜214、
BPSG膜213、NSG膜212、窒化シリコン膜2
11および酸化シリコン膜210を順次エッチングして
ポリプラグ306の拡径部分に達しシュリンクされたノ
ードコンタクト孔を開口する。このノードコンタクト孔
を、ポリシリコン膜312を堆積して埋める。
【0037】図11において、ポリシリコン膜312,
310およびサイドウォール311をエッチバックし、
下方のポリプラグ306の拡径部分上に接続するポリプ
ラグ314を形成する。このエッチバックに代えて、上
記したとほぼ同様な方法によってCMPとスラリ除去を
行ってもよい。なお、このとき下地が窒化シリコン膜で
あることから、フッ酸に代えてリン酸系の洗浄液を用い
る。
【0038】その後は、シリンダ型キャパシタCAPを
形成し、層間絶縁膜217を厚く堆積してキャパシタを
覆い、層間絶縁膜217の表面を平坦化する。また、W
プラグ319を形成した後、これに接続するAl配線層
310を層間絶縁膜217上に形成すると、図11に示
すCOB型DRAMの基本構造が得られる。
【0039】なお、上述したDRAMの製造では、図6
の状態から一旦図7の状態にするためエッチバックを行
ったが、図6の状態からCMPで一気に図8のように平
坦化してもよい。
【0040】
【発明の効果】本発明に係る研磨方法および装置によれ
ば、研磨後に、親水性に差がある材料が混在して被研磨
面に表出する場合でも、その後の後処理で研磨剤の除去
を完全に行うことが可能となる。このため、たとえば、
研磨を用いる半導体デバイスの製造においては、研磨剤
の残存によって引き起こされていた不良の発生率が低減
でき、信頼性および良品デバイスの収率を高めることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る化学的機械研磨(CMP)
装置の概略構成を示す図である。
【図2】第1実施形態に係るCMPにおいて研磨および
後処理の各ステップを示す図である。
【図3】第2実施形態に係るCOB型DRAMの製造に
おいてトランジスタ形成後の断面図である。
【図4】図3に続く、予備コンタクト孔開口前の断面図
である。
【図5】図4に続く、コンタクト孔開口後の断面図であ
る。
【図6】図5に続く、ポリシリコン堆積後の断面図であ
る。
【図7】図6に続く、ポリシリコンのエッチバック後の
断面図である。
【図8】図7に続く、CMPおよび後処理後の断面図で
ある。
【図9】図8に続く、第2層目の層間絶縁膜を成膜後の
断面図である。
【図10】図9に続く、第2層目のコンタクト孔を含む
全面にポリシリコンを堆積後の断面図である。
【図11】図10に続く、DRAMの基本構成の完成後
の断面図である。
【符号の説明】
1…研磨装置、1a…研磨部、1b…洗浄部、2…研磨
プレート、3,5b…回転軸、4…研磨パッド、5…研
磨ヘッド、5a…ウエハの保持部、6…スラリ供給部、
6a,11a,12a,13a…ノズル、6b,11
b,12b…タンク、7…専用治具、10…薬液供給
部、13b…流量調整器、14…純水供給ライン、20
…制御部、W…ウエハ。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】研磨剤を供給しながら被研磨基板の面を研
    磨パッドに押圧して少なくとも機械的に研磨し平坦化す
    る研磨方法であって、 研磨の後処理として行う研磨剤除去工程では、上記研磨
    剤を除去する能力がある薬剤の水溶液を研磨後の基板面
    に表出する素材に合わせて少なくとも2種類用意し、異
    なる薬剤の水溶液を用いて複数回、上記研磨後の基板面
    を洗浄する研磨方法。
  2. 【請求項2】上記薬剤の水溶液のうち一つは、アンモニ
    ア過水または塩酸過水である請求項1に記載の研磨方
    法。
  3. 【請求項3】上記研磨剤除去工程は、過水系洗浄液で上
    記被研磨基板面を洗浄する過水系処理と、水で希釈され
    たフッ化水素の溶液で上記被研磨基板面を洗浄するフッ
    酸処理とを含み、 上記フッ酸処理後に連続して上記過水系処理を行う請求
    項1に記載の研磨方法。
  4. 【請求項4】上記被研磨基板は、その研磨後の面に親水
    性が異なる2種以上の素材が表出する請求項1に記載の
    研磨方法。
  5. 【請求項5】上記被研磨基板の研磨後の面に、親水性素
    材として酸化シリコン系の絶縁膜が表出し、疎水性素材
    としてシリコン系半導体材料が表出する請求項4に記載
    の研磨方法。
  6. 【請求項6】上記研磨剤は、被研磨基板の表面部を主に
    構成する素材を化学的にエッチング可能な物質を含み、 上記研磨では、被研磨基板面を化学的、機械的に研磨す
    る請求項1に記載の研磨方法。
  7. 【請求項7】研磨ヘッドに保持された被研磨基板の被研
    磨面と研磨パッドとの間に研磨剤を供給しながら、上記
    被研磨基板を上記研磨パッドに押し当て、当該被研磨基
    板と研磨パッドとを相対移動させて上記被研磨面を少な
    くとも機械的に研磨し平坦化する研磨装置であって、 研磨後の後処理液の供給系に、上記研磨剤を除去する能
    力がある薬剤の水溶液を少なくとも2種類、上記研磨後
    の基板面に供給できる研磨剤除去溶液用の薬液供給手段
    と、 上記薬剤の水溶液の供給量および供給タイミングを制御
    する制御部とを有する研磨装置。
  8. 【請求項8】研磨後の後処理液の供給系に、水で希釈さ
    れたフッ化水素の溶液を上記研磨後の基板面に供給する
    フッ酸用の薬液供給手段と、 過水系洗浄液を上記研磨後の基板面に供給する過水系洗
    浄液用の薬液供給手段とを含み、 上記制御部は、上記フッ酸による洗浄後に連続して上記
    過水系洗浄液による洗浄が行われるように上記2つの薬
    液供給手段を制御する請求項7に記載の研磨装置。
JP2494499A 1999-02-02 1999-02-02 研磨方法および装置 Pending JP2000223449A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2494499A JP2000223449A (ja) 1999-02-02 1999-02-02 研磨方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2494499A JP2000223449A (ja) 1999-02-02 1999-02-02 研磨方法および装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000223449A true JP2000223449A (ja) 2000-08-11

Family

ID=12152141

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2494499A Pending JP2000223449A (ja) 1999-02-02 1999-02-02 研磨方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000223449A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002224948A (ja) * 2001-01-26 2002-08-13 Daido Chem Ind Co Ltd 磁気ディスクNi−P基板の研磨液用洗浄剤組成物及び該洗浄剤組成物を使用する磁気ディスクNi−P基板の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002224948A (ja) * 2001-01-26 2002-08-13 Daido Chem Ind Co Ltd 磁気ディスクNi−P基板の研磨液用洗浄剤組成物及び該洗浄剤組成物を使用する磁気ディスクNi−P基板の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100343286B1 (ko) 웨이퍼 가장자리의 결함 요인 처리 방법
US6858533B2 (en) Semiconductor device having an etch stopper formed of a sin layer by low temperature ALD and method of fabricating the same
US6803316B2 (en) Method of planarizing by removing all or part of an oxidizable material layer from a semiconductor substrate
US6893914B2 (en) Method for manufacturing semiconductor device
US20060115954A1 (en) Methods of manufacturing a capacitor and a semiconductor device
JPH1148122A (ja) 化学的機械研磨装置およびこれを用いた半導体集積回路装置の製造方法
US20090130842A1 (en) Method of forming contact hole and method of manufacturing semiconductor memory device using the same
KR20060119395A (ko) 도전성 패턴의 제조 방법 및 반도체 소자의 제조 방법.
US20060094242A1 (en) Chemical mechanical polishing method, and washing/rinsing method associated therewith
JP4290910B2 (ja) 半導体素子のコンタクトパッドの形成方法
US8399357B2 (en) Method of manufacturing semiconductor device
US6448146B1 (en) Methods of manufacturing integrated circuit capacitors having hemispherical grain electrodes
JPH10214809A (ja) 半導体装置の製造方法
US7244649B2 (en) Method of manufacturing a capacitor having improved capacitance and method of manufacturing a semiconductor device including the capacitor
US7008755B2 (en) Method for forming a planarized layer of a semiconductor device
JP2000223449A (ja) 研磨方法および装置
US20080102595A1 (en) Etching method for manufacturing semiconductor device
US7670902B2 (en) Method and structure for landing polysilicon contact
US7361547B2 (en) Method for forming a capacitor for use in a semiconductor device
US6613648B1 (en) Shallow trench isolation using TEOS cap and polysilicon pullback
US6225230B1 (en) Method of manufacturing semiconductor device
US20050026452A1 (en) Etching method for manufacturing semiconductor device
JPH0888329A (ja) 半導体装置の製造方法
CN115996569A (zh) 半导体结构的制造方法
KR100338814B1 (ko) 반도체 소자의 제조방법