JP2000222564A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000222564A
JP2000222564A JP11027814A JP2781499A JP2000222564A JP 2000222564 A JP2000222564 A JP 2000222564A JP 11027814 A JP11027814 A JP 11027814A JP 2781499 A JP2781499 A JP 2781499A JP 2000222564 A JP2000222564 A JP 2000222564A
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composite
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natural
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JP11027814A
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Yoshihiro Yamaguchi
義弘 山口
Manabu Hyodo
学 兵藤
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】自然画像、人口画が合成された複合画像に応じ
て適正な補正を行う。 【解決手段】画像データを取り込み、画像が自然画像
か、人口画が合成された複合画像かを判定し、自然画像
の場合は自動セットアップを行って記録する(100,102,
104,110 )。複合画像の場合は自動セットアップを行な
うことなく、または自然画像領域部分のみについて自動
セットアップを行なって記録する(108,110)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置に係
り、特に、ディジタルスチルカメラで撮影された画像や
写真付きのポストカード等をプリントするディジタルプ
リンタ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ディジ
タルスチルカメラで撮影された画像等をプリントする画
像形成装置であるカラープリンタにおいては、撮影され
たシーンの特徴に応じて良好なカラープリントを作成す
るために、入力された画像データを補正してプリントの
濃度や色を自動的に補正する自動セットアップが行われ
ている。
【0003】例えば、逆光シーンのように、主要被写体
が適正露出で撮影されず、アンダー露出で暗く撮影され
ている場合には、主要被写体が明るくなるように階調カ
ーブを補正したり、反対に近接ストロボ撮影等で主要被
写体がオーバ露出で明るく飛び気味に撮影されている場
合には、主要被写体が白く飛ばないように階調カーブの
補正を行う。また、蛍光灯やタングステン光源等の人工
撮影光源下での撮影で、光源色かぶりが発生している画
像では、色かぶりが発生しないように、光源色を補正す
る。
【0004】しかしながら、撮影された写真画像(自然
画像)に、コンピュータで作成された人工画像(コンピ
ュータグラフィックス(CG)画像、テキスト画像、及
びテンプレート画像)が合成された複合画像に対して
は、従来の自動セットアップでは適正な補正を行うこと
ができない、という問題があった。
【0005】すなわち、従来のプリンタでは、自然画像
とコンピュータ作成画像とが合成された複合画像である
ことを認識することができないため、自然画像に対する
補正をコンピュータ作成画像に適応させてしまう問題
や、コンピュータ作成画像の特性に影響されて自然画像
を不適切に補正してしまう、という問題があった。
【0006】本発明は、上記問題点を解消するためにな
されたもので、画像データの特性を解析し、ディジタル
スチルカメラ等で撮影された自然画像のみの画像か、自
然画像以外の人工画が合成された複合画像かを判別し、
判別した画像の種類に応じて適正な画像処理を行うこと
ができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、入力された画像データに基づいて、カメラ
で撮影された自然画像か、コンピュータで作成された人
工画像と自然画像とが合成された複合画像かを判別する
判別手段と、自然画像と複合画像とで入力された画像デ
ータに対して異なった画像処理を行う画像処理手段と、
前記画像処理手段で処理されたデータに基づいて画像を
形成する画像形成手段と、を含んで構成したものであ
る。
【0008】本発明によれば、自然画像か複合画像かを
判別し、自然画像と複合画像とで入力された画像データ
に対して異なった画像処理を行うので、自然画像の画像
データに対しても複合画像の画像データに対しても適正
な補正を行うことができる。
【0009】コンピュータで作成された人工画像の場合
には、同一輝度でかつ同一色の画像になるのが一般的で
ある。このため、複合画像か否かは、入力された画像デ
ータに基づいて、画面を輝度、または輝度と色とが続す
る領域毎に分割し、領域内の最大輝度値と最小輝度値と
の差が小さい領域の個数が所定値以上のときに複合画像
であると判別することができる。
【0010】また、入力された画像データに基づいて、
隣接画素間の輝度差が0の画素同士を統合して画面を分
割し、輝度差が0の領域の面積の割合が所定値以上のと
きに複合画像であると判別することもできる。
【0011】さらに、入力された画像データに基づいて
少なくとも輝度、色情報のいずれかについてのヒストグ
ラムを作成し、頻度が所定値以上の単一階調値が存在す
る場合に複合画像であると判別することもできる。テキ
スト画像は、白色の背景と黒色の文字とで構成されるこ
とが多いので、単一階調値として最大階調値(白色)ま
たは最小階調値(黒色)を用い複合画像を判別すること
ができる。また、テンプレート画像でも単一色の領域が
多いので、頻度が所定値以上の単一階調値が存在するか
否かを判定することで判別可能である。
【0012】また、コンピュータで作成された人工画像
の場合には、同一輝度でかつ同一色の画像になるのが一
般的であるので、入力された画像データに基づいて輝
度、及び色情報(例えば、RGB各色の情報)について
のヒストグラムを作成し、頻度が0の階調値の個数が所
定値以上の場合に複合画像であると判別することもでき
る。
【0013】そして、複合画像の場合には、入力された
画像データの補正処理を行わないかまたは複合画像内の
自然画像領域のみの画像データの補正を行うようにすれ
ば、より最適な補正をすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して多色感熱記
録シートに画像を記録する多色感熱プリンタに本発明を
適用した実施の形態について詳細に説明する。
【0015】図1に示すように、プリンタ10は、略矩
形状の多色感熱記録シート12にカラー画像を熱記録
し、記録された画像を光によって定着させて画像を形成
する装置であり、ケーシング14内に収納されている。
【0016】ケージング14の一方の側面には、載置台
16が取り付けられた多色感熱記録シート12用挿入口
18が設けられ、また、ケージング14の他方の側面に
は、載置台20が取り付けられた多色感熱記録シート1
2用排出口22が設けられている。そして、挿入口18
と排出口22との間には、多色感熱記録シート12を挿
入口18から排出口22方向に搬送する搬送装置が配置
されている。
【0017】搬送装置は、挿入口18の近傍に設けられ
た一対の搬送ローラ24、及び排出口22の近傍に設け
られた一対の搬送ローラ32を含んで構成されている。
搬送ローラ24の搬送方向下流側には、ガイド板26が
設けられ、搬送ローラ32の搬送方向上流側には、ガイ
ド板38が設けられている。
【0018】ガイド板26、38の間には、熱記録手段
としてのサーマルヘッド28及びプラテンローラ30が
対向して設けられている。サーマルヘッド28の搬送ロ
ーラ24側には、多色感熱記録シート12の裏表を検知
するセンサ27及び光源34が配置されている。光源3
4としては、LEDを用いることができ、搬送される多
色感熱記録シート12に対して300〜450nm、好
ましくは420nmの波長の光を照射して多色感熱記録
シート12の検知用に使用されると共に、各発色層に対
して定着を行う定着用光源としても使用される。
【0019】サーマルヘッド28の搬送ローラ32側に
は、ガイド板38から所定間隔離間した位置に、ガイド
板38に対向した状態で定着用光源36が配置されてい
る。
【0020】また、ケーシング14内には、図2に示す
制御回路50が収納されている。制御回路50は、マイ
クロコンピュータで構成され、かつ信号処理部54が接
続されたメインコントローラ52を備えている。この信
号処理部54には、輝度信号Yと色差信号Cb,Crと
からなる画像データをRGB(レッド、グリーン、ブル
ー)色信号に変換する機能を備えた信号変換器60、及
び信号変換器60から出力された画像データを一旦記憶
するためのRAM62が設けられている。
【0021】この信号処理部54には、ディジタルスチ
ルカメラ56、またはコンピュータ58が選択的に接続
され、ディジタルスチルカメラ56からは輝度信号Yと
色差信号Cb,Crとからなる自然画像のディジタル画
像データが入力され、コンピュータ58からはコンピュ
ータで作成されたコンピュータグラフィックス(CG)
画像、CG画像と自然画像とが合成された複合画像、テ
キスト画像と自然画像とが合成された複合画像、及びテ
ンプレート画像と自然画像とが合成された複合画像のい
ずれかのディジタル画像データが入力される。なお、テ
キスト画像及びテンプレート画像は、CG画像で構成す
ることができる。
【0022】信号処理部54は、ディジタルスチルカメ
ラ56から輝度信号Yと色差信号Cb,Crとからなる
画像データが入力された場合には、ITU−RBT.6
01に準拠し、例えば、各信号の量子化ビット数が8ビ
ットのときは以下の式に従ってRGB信号に変換する。
【0023】 R=Y+1.402×(Cr−128) G=Y−0.3441×(Cb−128)−0.417
1×(Cr−128) B=Y+1.772×(Cb−128) なお、スキャナで読み込んだRGB色信号からなる画像
データを含む画像データがコンピュータ58から入力さ
れた場合には、RGB色信号を変換することなく、RA
M62に一旦記憶する。
【0024】RAM62に記憶された輝度信号Y及びR
GB色信号は、メインコントローラ52に入力される。
メインコントローラ52には、RGB色信号に対応して
Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の各色
データを演算するためのプログラム、及び後述する画像
種を判別して画像処理する画像処理ルーチンのプログラ
ムが記憶されたROM64と、画像フレームメモリ66
とが接続されている。
【0025】このメインコントローラ52の出力側に
は、メインコントローラからの信号に基づいてY,M,
Cの各色データのいずれか1つのデータを選択するため
のスイッチ68、及びラインバッファ70を介してサー
マルヘッド28を駆動するドライバ72が接続され、ま
た光源34から照射された光の反射光を受光するセンサ
27が接続され、さらにプラテンローラ30を回転させ
るための回転駆動源74を駆動するドライバ76と、光
源34及び定着用光源36を駆動するためのドライバ7
8とが接続されている。
【0026】サーマルヘッド28には、プラテンローラ
30に近接して、電源82に接続された発熱体80が設
けられている。
【0027】次に、本実施の形態の多色感熱プリンタの
動作について説明する。
【0028】挿入口18より多色感熱記録シート12を
挿入すると、挿入された多色感熱記録シートは搬送ロー
ラ24によってケーシング14内に挿入された後、先端
部がサーマルヘッド28に到達する。
【0029】次に、画像処理について説明する。図3の
ステップ100では、RAM62に記憶されている画像
データを取り込んで画像フレームメモリに記憶し、ステ
ップ102において入力された画像データが自然画像の
画像データか、コンピュータ作成画像(CG画像、CG
画像と自然画像とが合成された複合画像、テキスト画像
と自然画像とが合成された複合画像、及びテンプレート
画像と自然画像とが合成された複合画像)かを判別する
画像種判別処理を実行する。図6(A)に自然画像、
(B)にテキスト画像と自然画像とが合成された複合画
像(ポストカード)、(C)にテンプレート画像と自然
画像とが合成された複合画像の例を各々示す。
【0030】次に、図4を参照してステップ102の詳
細について説明する。ステップ112では、取り込んだ
画像データを輝度(明るさ)が連続する領域毎に分割す
る。領域は、ラスター走査による単純領域拡張法で分割
することができ、隣接する画素間の輝度差が所定のしき
い値以下である画素同士を統合し、同一及び近似する輝
度を持つ画素を連結して連続領域とすることにより、複
数に分割することができる。なお、連結条件として、輝
度差が所定のしきい値以下であるという条件に、色相差
が所定のしきい値以下であるという条件を加えて、輝度
と色とが連続する領域毎に分割し、分割精度を更に向上
するようにしてもよい。
【0031】一般に、領域分割のための輝度差のしきい
値を小さくすると領域面積は小さくなり、分割数は多く
なる傾向にある。逆に、領域分割のための輝度差のしき
い値を大きくすると領域面積は大きくなり、分割数は少
なくなる傾向にある。
【0032】従って、領域分割の輝度差のしきい値とし
て、対象画像輝度の周波数特性や領域として形成したい
面積(画素数)、または分割数にも依存するが、256
階調からなるディジタルスチルカメラで撮影した通常画
像データの場合には2〜17程度の値を用いれば、分割
領域として少数画素からなる孤立的な領域ではなく、あ
る程度の大きさの面積を持つ領域に分割するとができ
る。
【0033】通常の自然画像では、各領域内の隣接する
画素間の輝度差は、上記の領域分割のための輝度差のし
きい値と同程度か、しきい値以上の値になる領域が殆ど
である。一方、コンピュータ作成画像領域は、同一輝度
でかつ同一色の領域になるのが特徴であるため、各領域
内の隣接する画素間の輝度差は0(データの圧縮歪みや
ノイズの影響を考慮すると、±1以下)となる。従っ
て、各領域内の画素の最大輝度値と最小輝度値との差Y
Dの絶対値が1以下であれば、その領域はコンピュータ
作成画像領域であると判定することができる。
【0034】このため、画像データを複数の領域に分割
した後、ステップ114で各々の領域内の各画素の輝度
信号Yに基づいて最大輝度値と最小輝度値との差YDを
演算する。
【0035】ステップ116では、輝度差YDの絶対値
が1以下であるか否かを判断し、輝度差YDの絶対値が
1以下であればコンピュータ作成画像領域であると判定
しステップ118においてコンピュータ作成画像領域の
個数をカウントするカウント値Cを1インクリメントす
る。輝度差YDの絶対値が1を越えていれば自然画像領
域であると判断してカウント値Cをインクリメントする
ことなくステップ120へ進む。
【0036】ステップ120では、カウント値Cが所定
値C0 を越えたか否かを判断することにより、コンピュ
ータ作成画像領域の割合が多くなったか否かを判断す
る。そして、カウント値Cが所定値C0 を越えた場合に
は、コンピュータ作成画像領域の割合が多くなったこと
からステップ126でコンピュータ作成画像が合成され
た複合画像であると判定する。
【0037】一方、ステップ120でカウント値Cが所
定値C0 以下と判断されたときはステップ122で分割
領域の全てについて最大輝度値と最小輝度値の輝度差の
大きさを比較したかを判断し、分割領域の全てについて
判断していない場合には、ステップ124で次の判断対
象領域に変更してステップ114以下の処理を繰り返
す。
【0038】ステップ122で分割領域の全てについて
判断が終了したと判断されたときは、コンピュータ作成
画像領域の割合が少ない場合であるので、ステップ12
8で自然画像のみの画像であると判定する。
【0039】この画像種判別処理では、全領域の判断が
終了する前にコンピュータ作成画像領域の割合を判断し
ているため、複合画像を速やかに判定することができ
る。
【0040】なお、上記では、全領域の判断が終了する
前にコンピュータ作成画像領域の割合を判断する例につ
いて説明したが、全領域の判断が終了した後にコンピュ
ータ作成画像領域の割合を判断するようにしてもよい。
【0041】また、画像種判別処理の他の方法として、
領域分割によりコンピュータ作成画像か否かを判断する
際に、隣接する画素間の輝度差のしきい値を0として領
域分割し、孤立点や数個の画素からなる領域ではなく、
面積が所定値以上の領域が形成されれば、予め定めてお
いた画素数または全体画像に対する面積率によって、コ
ンピュータ作成画像領域か否かを判定するようにしても
よい。このようにすることにより、輝度値が同じ画素の
みが1つの領域に統合されていくので、コンピュータ作
成画像領域を判定することができる。
【0042】図5を参照して画像種判別処理の更に他の
例を説明する。ステップ130において、Y,R,G,
B信号の全画像データの階調値に関するヒストグラムを
各々作成する。ステップ132において、Y,R,G,
B信号の各ヒストグラムにおいて、頻度0となる階調値
の個数が所定値(例えば、149)を越えるヒストグラ
ムが存在するか否かを判断する。コンピュータ作成画像
領域の場合は、同一輝度でかつ同一色の領域になってい
る確率が高いので、頻度0となる階調値の個数が多いヒ
ストグラムが存在すれば、ステップ142でCG画像等
が含まれたコンピュータ作成画像であると判断する。
【0043】ステップ132の判断が否定の場合には、
ステップ134において輝度信号Yのヒストグラムにつ
いて階調値が255(すなわち、白)の頻度が全体の頻
度に対して所定割合(例えば、25%)を越えているか
否かを判断する。テキスト画像と自然画像とが合成され
た複合画像またはテンプレート画像と自然画像とが合成
された複合画像等の場合には、白色領域に文字が記載さ
れた画像である確率が高く、全体の画像に対する白色領
域の割合が高くなっている。例えば、図6(B)に示す
写真付きのポストカード等の場合には、写真部分の自然
画像と文字部分の白黒のテキスト画像から構成されてい
る。このため、ステップ134の判断が肯定判断される
と、ステップ142でテキスト画像等が含まれたコンピ
ュータ作成画像であると判断する。
【0044】ステップ134の判断が否定されると、ス
テップ136において輝度信号Yのヒストグラムについ
て階調値が0(すなわち、黒)の頻度が全体の頻度に対
して所定割合(例えば、75%)を越えているか否かを
判断する。テキスト画像と自然画像とが合成された複合
画像またはテンプレート画像と自然画像とが合成された
複合画像等の場合には、単色の背景領域に黒色の文字が
記載された画像である確率が高く、全体の画像に対する
黒色領域の割合が高いので、ステップ136の判断が肯
定判断されると、ステップ142でテキスト画像等が含
まれたコンピュータ作成画像であると判断する。
【0045】ステップ136の判断が否定されると、ス
テップ138において輝度信号Yのヒストグラムについ
て階調値が0及び255を除いた単一階調値の頻度で全
体の頻度に対して所定割合(例えば、15%)を越えて
いる階調値が存在するか否かを判断する。テキスト画像
と自然画像とが合成された複合画像またはテンプレート
画像と自然画像とが合成された複合画像等の場合には、
同一輝度でかつ同一色の領域になっている確率が高いの
で、ステップ138の判断が肯定判断されると、ステッ
プ142でテキスト画像等が含まれたコンピュータ作成
画像であると判断する。
【0046】一方、ステップ132〜138の判断の全
てが否定判断された場合には、ステップ140において
自然画像のみの画像と判断する。
【0047】上記のように画像種を判定した後、ステッ
プ104ではコンピュータ作成画像が合成された複合画
像であるか否かを判断し、自然画像である場合には、ス
テップ110で画像データの自動セットアップを行う。
一方、複合画像である場合には、図示しない操作器から
オペレータにより画像データの補正指示が入力されてい
るか否かを判断し、画像データの補正が指示されている
場合には、ステップ108でコンピュータ作成画像領域
以外の領域、すなわち自然画像領域を複合画像から抽出
し、ステップ110において抽出した自然画像領域部分
についての画像データのみ自動セットアップを行う。
【0048】ステップ108の自然画像領域の抽出は、
隣接する画素間の輝度差が0以下の画素を統合して画面
を領域分割することにより実行することができる。すな
わち、このように領域分割することにより、輝度値が同
じ画素のコンピュータ作成画像領域のみが1つの領域に
統合されていくので、複合画像から自然画像領域を抽出
することができる。
【0049】なお、画像データの補正が指示されていな
い場合には、画像データの補正を行うことなく記録処理
を行う。
【0050】記録処理は、上記のように自動セットアッ
プを行うか若しくは行わないようにした後、RGB色信
号に対応してYMCの各色データを演算する。そして、
スイッチ68を制御して多色感熱記録シートを搬送しな
がらY色に対する発色層を発色させて定着用光源で定着
し、多色感熱記録シートを逆方向に搬送し、以下同様に
してM色に対する発色層の発色・定着を行い、C色に対
する発色層の発色・定着を行う。
【0051】自然画像に対して文字や絵模様等の人工的
なコンピュータ作成画像を合成したシーンの場合には、
使用する自然画像としては画質補正の必要のない画像
か、またはコンピュータ作成画像を合成する際に画像補
正がなされている画像である場合が多い。例えば、写真
付きのポストカードの場合について説明すると、写真部
分の自然画像と文字部分の白黒のテキスト画像(CG画
像)から構成されており、ポストカードの写真部分は当
初から主要被写体が適正露出で撮影されていることが多
い。主要被写体が適正露出で撮影されていない場合で
も、文字部分との画像合成時に写真部分の明るさや色が
補正されることがあり、自動セットアップの必要がない
場合が大多数である。また、一般的に、文字であるテキ
スト画像やCG画像部分は、特定の階調値に設定されて
いるため、画像データを補正することなくそのままの階
調値でプリントするのが望ましい。
【0052】このように、複合画像の場合には、画像補
正を行わないで対処できる場合が多く、複合画像を判定
し複合画像の画像データを補正しないようにすることに
より、複合画像に対して不必要な補正を加えることによ
る弊害を防止することができる。
【0053】しかしながら、自然画像をより良く補正す
るためには、ステップ108、110で説明したよう
に、コンピュータ作成画像領域を分離した自然画像領域
のみの特性から補正量を求め、自然画像領域のみに対し
て補正するのが最適である。
【0054】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、複合画像の場合にはオペレータの指示に応じて自動
セットアップの中止及び複合画像中の自然画像領域のみ
の自動セットアップを選択して実行することができるの
で、より適切なプリントを作成することができる、とい
う効果が得られる。
【0055】なお、上記では、複合画像の自動セットア
ップを行うか否かをオペレータの指示によって行う例に
ついて説明したが、自動セットアップを行うか行わない
かのいずれか一方に予め設定しておいてもよい。また、
上記では多色感熱プリンタに本発明を適用した例につい
て説明したが、本発明はインクジェットプリンタ、熱転
写プリンタ、電子写真式プリンタ等の各種の画像形成装
置に適用することができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、デ
ィジタルスチルカメラ等で撮影された自然画のみの画像
か、コンピュータで作成された人工画が合成さえている
複合画像かを判別し、判別した画像の種類に応じて適正
な補正を行うことができるので、適正が画像を形成する
ことができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の概略図である。
【図2】本実施の形態の制御回路のブロック図である。
【図3】本実施の形態の画像処理ルーチンの流れ図であ
る。
【図4】図3の画像種判別処理の詳細を示す流れ図であ
る。
【図5】図3の画像種判別処理の他の例を示す流れ図で
ある。
【図6】(A)は自然画像の例、(B)及び(C)は自
然画像とCG画像との複合画像の例を示す図である。
【符号の説明】
28 サーマルヘッド 30 プラテンローラ 50 制御回路
フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 AA11 BA02 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC03 CE01 CE17 DA08 DB02 DB06 DB09 DC23 DC25 DC36 5C076 AA01 AA27 BA06 CA10 CA11 5L096 AA02 AA06 BA07 BA12 CA02 CA18 DA01 FA37 FA46 FA52 GA07 GA41 GA51 HA13 JA11 MA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力された画像データに基づいて、カメラ
    で撮影された自然画像か、コンピュータで作成された人
    口画像と自然画像とが合成された複合画像かを判別する
    判別手段と、 自然画像と複合画像とで入力された画像データに対して
    異なった画像処理を行う画像処理手段と、 前記画像処理手段で処理されたデータに基づいて画像を
    形成する画像形成手段と、 を含む画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記判別手段は、入力された画像データに
    基づいて、画面を輝度、または輝度と色とが連続する領
    域毎に分割し、領域内の最大輝度値と最小輝度値との差
    が小さい領域の個数が所定値以上のときに複合画像であ
    ると判別する請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】前記判別手段は、入力された画像データに
    基づいて、隣接画素間の輝度差が0の画素同士を統合し
    て画面を分割し、輝度差が0の領域の面積の割合が所定
    値以上のときに複合画像であると判別する請求項1の画
    像形成装置。
  4. 【請求項4】前記判別手段は、入力された画像データに
    基づいて少なくとも輝度、色情報のいずれかについての
    ヒストグラムを作成し、頻度が所定値以上の単一階調値
    が存在する場合に複合画像であると判別する請求項1の
    画像形成装置。
  5. 【請求項5】前記判別手段は、入力された画像データに
    基づいて輝度、及び色情報についてのヒストグラムを作
    成し、頻度が0の階調値の個数が所定値以上の場合に複
    合画像であると判別する請求項1の画像形成装置。
  6. 【請求項6】前記画像処理手段は、複合画像の場合に
    は、入力された画像データの補正を行わないかまたは複
    合画像内の自然画像領域のみの画像データの補正を行う
    請求項1〜5のいずれか1項の画像形成装置。
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