JP2000222316A - ツールの実行管理方法及び統合型運用管理システム - Google Patents

ツールの実行管理方法及び統合型運用管理システム

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JP2000222316A
JP2000222316A JP11027269A JP2726999A JP2000222316A JP 2000222316 A JP2000222316 A JP 2000222316A JP 11027269 A JP11027269 A JP 11027269A JP 2726999 A JP2726999 A JP 2726999A JP 2000222316 A JP2000222316 A JP 2000222316A
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JP11027269A
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Yuji Senboku
裕司 千北
Jiro Noda
次郎 野田
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NTT Data Group Corp
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NTT Data Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 個々のツールによるデータ形態の相違を吸収
し、これらのツールを統一的な操作によって使用できる
ようにする。 【解決手段】 統合GUI21により受け付けられた外
部命令は、コミュニケーションマネージャ22により、
外部命令に対応する処理内容が認識され、この処理内容
に従って管理サービスモジュール23内のいずれかの実
行体に送られる。外部命令を受け取った管理サービスモ
ジュールは、外部命令を実行するツールを特定し、共通
インタフェース25に外部命令を送る。共通インタフェ
ース25において、外部命令は、特定されたツールに固
有のデータ形態をもつ命令に変換され、この特定されて
ツールに送られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばネットワ
ークを介して複数のコンピュータが接続されたコンピュ
ータシステムの運用管理を統合的に行う統合型運用管理
システムに関する。特に、それぞれ固有のデータ形態を
もつ命令に従って所用の処理を実行する1又は複数のソ
フトウェア(以下、「ツール」)が用意されているコン
ピュータシステムにおいて、各ツールの実行管理を単一
のインタフェースを用いて統合的に行えるようにするた
めのツール実行管理手法に関する。
【0002】
【従来の技術】ネットワークを介して複数のコンピュー
タや機器を接続してコンピュータシステムを構築し、こ
のコンピュータシステムを用いてある業務の分散処理や
アプリケーションの個別あるいは共同実行を行う形態が
知られている。このようなコンピュータシステムでは、
個々のコンピュータにおける処理に支障が生じないよう
にするため、システムの構成要素であるコンピュータ、
機器、あるいはアプリケーションの運用状態(あるいは
実行状態)を常に監視する必要がある。そのため、例え
ば特定のコンピュータにおいて、システム構成を含む運
用環境の管理、障害発生管理、ジョブ実行管理、性能管
理等が適宜行われている。これらの管理については、通
常、それぞれ機能・使用方法・操作方法が異なる専用の
ツールが用いられる。そのため、従来、複数のツールを
使用する場合は、ツール毎にオペレータを配備するか、
すべてのツールを操作できるオペレータを配備する必要
があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、統合型運用管理
を行うシステムも種々提案されている。この種の統合型
運用管理システムは、前述のツールを複数具備して、多
くの項目の管理を支援できるようになっている。しか
し、従来の統合型運用管理システムは、複数のツールを
纏めたにすぎない場合が多く、ユーザインタフェースも
統合されていない。また、個々のツールに対応する機能
部分も交換不可能になっている。実際には、ある部分は
他の同じような機能を持つツールを使用した方が運用管
理コスト削減に効果があるが、従来の統合型運用管理シ
ステムではそれができなかった。
【0004】また、システム内のコンピュータや機器類
の構成情報やアプリケーションに関する情報を収集して
リスト形式の一覧で表示する機能を備えた運用管理シス
テムも提案されている。しかし、このような運用管理シ
ステムでは、一覧表示がなされるだけであり、必ずしも
ユーザが使い易いものとはなっていない。例えば、収集
された構成情報を理解するのに時間を要する等の問題が
あった。
【0005】さらに、例えばルーチンワークのように、
毎回同じ手順で行う作業や処理については、予めこれら
をグルーピングしておき、簡単に実行するのが効率的で
ある。しかし、従来のこの種の運用管理システムではこ
れができなかった。このような問題は、主として、シス
テム内の個々のツールが扱う情報のデータ形態、例えば
ツールへの命令やツールからの通知等のデータ形態等が
それぞれ異なっていることに起因する。
【0006】そこで、本発明は、個々のツールによるデ
ータ形態の相違を吸収し、これらのツールを統一的な操
作によって集中的に実行できるようにするためのツール
実行管理技術を提供することを課題とする。本発明の他
の課題は、上記ツール実行管理技術を応用して複数のサ
ービス処理を統合的に実行することができる統合型運用
管理システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、ツール実行管理方法を提供する。本発明
の第1のツール実行管理方法は、それぞれ固有のデータ
形態をもつ命令に従って所用の処理を実行する1又は複
数のツールを有するコンピュータにおいて実行される方
法であって、所定のデータ形態をもつ外部命令の入力を
契機にその外部命令に対応する処理の内容を認識し、認
識された内容の処理を実行するツールを特定するととも
に前記外部命令を前記特定されたツールが認識できるデ
ータ形態の命令に変換し、この変換された命令を当該ツ
ールに伝えることにより、前記外部命令と各ツールが認
識できる命令のデータ形態の相違を吸収することを特徴
とする。
【0008】このツール実行管理方法において、前記外
部命令に対応する処理を実行するために必要な機能がそ
れぞれ異なる複数のツールに設けられている場合に、前
記認識された処理の実行を担当する一つのツールを選定
し、選定したツールを前記特定したツールとするように
しても良い。
【0009】本発明の第2のツール実行管理方法は、所
用処理の実行過程又は実行結果をそれぞれ固有のデータ
形態をもつ通知情報として特定の処理機構宛に出力する
1又は複数のツールを有するコンピュータにおいて実行
される方法であって、前記1又は複数のツールのいずれ
かから出力される前記通知情報を、前記処理機構への出
力前に、すべての前記ツールにおいて共通のデータ形態
をもつ通知情報に変換することを特徴とする。
【0010】上記他の課題を解決する本発明の統合型運
用管理システムは、それぞれ固有のデータ形態をもつ命
令に従って所用の処理を実行する機能、及び、所用処理
の実行過程又は実行結果をそれぞれ前記固有のデータ形
態をもつ通知情報として出力する機能の少なくともいず
れかを有する1又は複数のツールと、いずれかのツール
に対する前記命令の送出といずれかのツールからの前記
通知情報の取得との少なくともいずれかに従って所用の
サービス処理の実行管理を行う複数の管理サービスモジ
ュールと、前記複数の管理サービスモジュールと該当ツ
ールとの間でデータ形態の双方向変換を行うデータ変換
手段とを備え、このデータ変換手段が、前記命令を該当
ツールが認識できるデータ形態の命令に変換してそのツ
ールに伝えるとともに、いずれかのツールから出力され
る前記通知情報をすべての前記ツールにおいて共通のデ
ータ形態をもつ通知情報に変換していずれかの管理サー
ビスモジュールに伝えるように構成されていることを特
徴とする。
【0011】1又は複数のツールのうち、少なくとも一
つが、外部サイトを構成するサイト構成体とネットワー
クを介して連携し、前記所用処理の実行と前記通知情報
の出力との少なくともいずれかを行うように、前記シス
テムを構成してもよい。また、複数の命令を、各命令に
対応する管理サービスモジュールに所定の順序で供給す
る供給手段を前記システムに備えることにより、前記複
数の命令にしたがって実行される複数の処理で構成され
た一つの作業が実現されるようにしてもよい。また、前
記複数の管理サービスモジュールのそれぞれは、前記命
令に対応する処理を実行するために必要な機能がそれぞ
れ異なる複数のツールに設けられている場合に、当該処
理の実行を担当する一つのツールを選定し、選定したツ
ールに前記命令を送出するように構成してもよい。ま
た、前記1又は複数のツールのうち、任意のツールが同
種の他のールに置換可能となり、前記複数のサービス管
理実行体が、置換された前記ツールとの間で前記命令の
送出と前記通知情報の取得との少なくともいずれかを行
うように前記システムを構成してもよい。このような統
合型運用管理システムにより提供される具体的なサービ
スとしては、例えば、システム構成情報の管理サービ
ス、システム障害の管理サービス、ジョブ管理サービ
ス、ハードウェアやソフトウェア性能情報等を収集する
性能管理サービス、ユーザへの情報提供サービス等があ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明のツール実行管理技
術を適用したコンピュータネットワークシステムの実施
の形態を説明する。ここでは、一例として、一つの管理
センタ(NOC: network operation center)で、それぞ
れコンピュータや機器が設置された複数のサイトのオブ
ジェクトを遠隔的かつ一元的に管理する統合型運用管理
システムの例を挙げる。
【0013】図1は、この実施形態によるコンピュータ
ネットワークシステムの全体構成図である。このコンピ
ュータネットワークシステム1は、管理センタ2と、管
理対象であるn個のサイト3−1〜3−nとがそれぞれ
双方向の通信回線4、例えばWAN(wide area networ
k)によって接続された構成となっている。以下、サイト
3−1〜3−nの符号については、それぞれについて説
明する場合を除いてサフィックスを省略し、サイト3と
して説明する。各サイト3は、例えば、日本の各地に分
散して配置されているもので、管理対象となるオブジェ
クト31、具体的には、プリンタ等の出力装置、ハブや
ルータ等を含むネットワーク機器、クライアント−サー
バシステムを有し、さらに、クライアント−サーバシス
テムで使用される各種アプリケーションの実行状況や当
該サイトにおけるネットワーク構成情報、ドメイン構成
情報(ユーザアカウント、セキュリティポリシを含む)
等の管理を行うサイト内管理機構が配備されている。
【0014】図2は、管理センタ2の構成例を示した図
である。管理センタ2は、本発明の統合型運用管理シス
テムを例えば一箇所のコンピュータ装置ないし分散シス
テムとして構築したもので、統合GUI(graphical use
r interface)21、コミュニケーションマネージャ(com
munication manager)22、管理サービス実行部23、
データベース(DB)24、共通インタフェース25、
ツール群26、及び、データベース(DB)27を含ん
で構成されている。管理サービス実行部23は、ツール
群26の中の特定のものと協働して所用のサービスの実
行を支援する複数の管理サービスモジュール23a〜2
3eを搭載している。なお、以上の構成要素21〜26
は、ソフトウェアによる機能単位として表現したもので
あって、実際には、コンピュータ装置等にハードウェア
資源であるROM、RAM等の内部メモリ、CD−RO
M等の可搬性メディアを読み取るメディア読取機構、デ
ータ類を記憶するための記憶装置、統合GUI21を可
視化するための表示装置、通信回線4との間の通信制御
機構、プリンタ等の出力装置が設けられている。
【0015】統合GUI21は、管理センタ2のオペレ
ータから入力された所定のデータ形態をもつ命令(以
下、「外部命令」)をコミュニケーションマネージャ2
2に通知するとともに、コミュニケーションマネージャ
22から通知される、所用処理の実行過程又は実行結果
を示す通知情報を表示装置に表示したり、出力装置から
出力したりするものである。
【0016】コミュニケーションマネージャ22は、管
理サービス実行部23における実行管理、すなわちワー
クフローの管理を行う。この機能を実現するため、コミ
ュニケーションマネージャ22は、統合GUI21と管
理サービス実行部23との間の関係を仮想化し、必要な
管理サービスモジュールのみ使用できるように構成され
ている。即ち、コミュニケーションマネージャ22は、
統合GUI21から通知された外部命令に対応する処理
の内容を認識し、この処理内容を実現するために必要な
管理サービスモジュールに外部命令を送るようになって
いる。
【0017】コミュニケーションマネージャ22は、ま
た、所用の処理の実行過程又は実行結果が管理サービス
実行部23から通知されると、この通知情報を統合GU
I21に送る。具体的には、統合GUI21から例えば
構成情報取得等の命令を受けたとき、構成管理サービス
モジュール23aへ構成情報の取得を命令し、その処理
結果を統合GUI21に返すようになっている。他の管
理サービスモジュールと統合GUI21との連携につい
ても同様である。但し、実際には、統合GUI21とコ
ミュニケーションマネージャ22との間に様々な管理ツ
ールを統合するためのコンソール(例えばマイクロソフ
ト社が提供しているMMC(Microsoft Management Con
sole)が介在している。
【0018】管理サービス実行部23は、コンピュータ
システム1の運用管理に係るサービスを実現するための
各種の管理サービスモジュールを有し、共通インタフェ
ース25を介してツール群26に含まれている所望のツ
ールを用いて所用の処理を実行する。この際、管理サー
ビス実行部23は、コミュニケーションマネージャ22
から送られた外部命令を実行するツールを特定し、共通
インタフェース25内の、特定されたツールに対応する
コンバータに外部命令を送る。管理サービス実行部23
は、例えば、構成管理サービスモジュール23a、障害
管理サービスモジュール23b、ジョブ管理サービスモ
ジュール23c、性能管理サービスモジュール23d、
ヘルプデスク管理サービスモジュール23eを含んで構
成される。
【0019】構成管理サービスモジュール23aは、コ
ンピュータを構成するCPU等のハードウェアに関する
ハードウェア情報、コンピュータにインストールされて
いるソフトウェアの種類等を表すソフトウェア情報、I
P(internet protocol)アドレスの割り当て情報等のネ
ットワーク情報その他のシステム構成要素の取得や設定
のための管理を行う。障害管理サービスモジュール23
bは、例えば、コンピュータ、ソフトウェア、ネットワ
ーク機器等のオブジェクト31から通知される障害情報
を受け取り、コミュニケーションマネージャ22を介し
て統合GUI21にこの障害情報を通知するものであ
る。機器性能等の監視をも行う場合には、性能異常を判
定するための閾値をツール群26に接続されているデー
タベース27に設定する。ジョブ管理サービスモジュー
ル23cは、オブジェクト31において自動的に行われ
るジョブの管理を行う。自動的に行われるジョブには、
例えば、ソフトウェアの配布、データベースやファイル
をバックアップするスケジューリング及びその実行等が
ある。性能管理サービスモジュール23dは、ネットワ
ーク4のトラフィック情報、CPU使用率等のハードウ
ェア性能情報、ソフトウェア性能情報等の収集管理を行
う。ヘルプデスク管理サービスモジュール23eは、ユ
ーザへの情報提供、例えば各サイト3におけるユーザか
らの障害報告や質問等を受け付け、これらに対する解析
を行い、解析結果を例えばメール等でユーザに報告する
ものである。
【0020】このように、本実施形態では、5種類の管
理サービスモジュール23a〜23eを含んで管理サー
ビス実行部23を構成しているが、コンピュータネット
ワークシステム1が提供するサービスの種類に応じて所
望の管理サービスモジュールを設けることが可能であ
る。
【0021】データベース24は、コミュニケーション
マネージャ22に接続されており、各管理サービスモジ
ュール23a〜23eにおけるワークフローの管理に必
要な情報が格納されている。
【0022】共通インタフェース25は、各種管理サー
ビスモジュール23a〜23eとツール群26との間の
位置し、個々のツールにおけるデータ形態の相違を吸収
するための手段が設けられている。具体的には、コミュ
ニケーションマネージャ22及び管理サービス実行部2
3を介して統合GUI21から送られる所定のデータ形
態をもつ外部命令を、使用するツールに固有のデータ形
態をもつ命令に変換したり、ツールから通知される通知
情報(当該ツールに固有のデータ形態をもつ情報)を、
すべてのツールにおいて共通のデータ形態となる通知情
報に変換したりするコンバータを有している。このコン
バータは、ツール群26に含まれるすべてのツールに設
ける必要は無く、管理サービス実行部23との間で情報
の送受を行うツールについて設けておけばよい。なお、
コンバータは、ハードウェアで構成してもよく、プログ
ラムコードで構成してもよい。
【0023】ツール群26は、管理センタ2のプラット
フォームとなる複数の既存製品、例えば、データベース
システム、メールサーバシステム、メールクライアント
システム、バッチファイルの実行エンジン、ネットワー
ク管理ツール、バックアップ支援ツール、メッセージン
グシステム、システム管理ツール等であり、それぞれ固
有のデータ形態をもつ命令に従って所用の処理を実行す
る機能、及び、所用処理の実行過程又は実行結果をそれ
ぞれ前記固有のデータ形態をもつ通知情報として出力す
る機能の少なくともいずれかを有している。
【0024】ツール群26のうちいくつかは、管理セン
タ2内のコンピュータ(PC)、通信回線4、ネットワ
ーク機器等を介して各サイト3のコンピュータとの間で
情報送受が可能なものである。また、各種ツールのう
ち、メールサーバシステム、ネットワーク管理ツール、
メッセージングシステム、システム管理ツールは、管理
サービス実行部23との間で情報の送受を行うものであ
り、これらのツールに対応するコンバータが、共通イン
タフェース25に含まれることになる。データベース2
7には、ツール群26の各ツールの実行に必要な情報が
格納されている。
【0025】次に、コミュニケーションマネージャ2
2、管理サービス実行部23及び共通インタフェース2
5の基本的な動作を説明する。まず、外部命令の入力に
応じた動作手順を、図3により説明する。コミュニケー
ションマネージャ22は、統合GUI21により受け付
けられた外部命令を入力し、この外部命令に対応する処
理の内容を認識する(ステップS1,S2)。コミュニ
ケーションマネージャ22は、各種管理サービスモジュ
ール23a〜23eのうち、認識した処理内容に対応す
るサービスを実現する管理サービスモジュールに外部命
令を送る。外部命令を受け取った管理サービスモジュー
ルは、外部命令に対応する処理を実行するツールをツー
ル群26内から特定し、共通インタフェース25に設け
られている、特定されたツールに対応したコンバータに
外部命令を送る(ステップS3)。外部命令を受け取っ
たコンバータは、外部命令を前記特定されたツールが認
識できるデータ形態の命令に変換し、この変換された命
令を特定されたツールに出力する(ステップS4,S
5)。このようにして、統合GUI21からの外部命令
は、所望の処理に使用されるツールに固有のデータ形態
である命令に変換され、特定されたツールに送られる。
【0026】次に、ツールから通知情報が出力された場
合の動作手順を図4により説明する。ツール群26内の
一つのツールから、所用処理の実行過程又は実行結果が
通知情報として出力されたとする。この通知情報は、共
通インタフェース25内のツール対応コンバータに送ら
れる。このコンバータは、通知情報を、ツール群26内
のすべてのツールにおいて共通のデータ形態をもつ通知
情報に変換する(ステップS11,S12)。変換され
た通知情報は、管理サービス実行部23を介してコミュ
ニケーションマネージャ22に送られる。コミュニケー
ションマネージャ22は、受け取った通知情報を統合G
UI21に出力する(ステップS13)。これにより、
統合GUIは、どのツールから送られた通知情報であっ
ても、共通の形態で表示処理等を行うことができるよう
になる。
【0027】この実施形態においては、統合GUI21
からツール群26への外部命令の伝達、及び、ツール群
26から統合GUI21への通知情報の伝達のうち、少
なくとも一方の伝達処理が所望のサービスを実現するた
めの処理に供される。
【0028】次に、本実施形態のコンピュータネットワ
ークシステム1で行われる各種サービスの提供形態につ
いて説明する。 <構成管理サービス>図5は、構成管理サービスの概念
図である。この図は、図2に示される構成要素から構成
管理サービスを実現するための構成要素を抜き出して、
これをより詳細に示したものである。構成管理サービス
モジュール23aは、ハードウェア情報、ソフトウェア
情報、ネットワーク情報の取得や設定を行う。このと
き、取得対象または設定対象となる情報が、ハードウェ
ア情報またはソフトウェア情報である場合に、ツール群
26に含まれるシステム管理ツール26aを用い、ネッ
トワーク情報である場合には、ネットワーク管理ツール
26bを用いる。
【0029】まず、ハードウェア情報の設定について説
明する。管理センタ2のオペレータから、所望のコンピ
ュータ(PC)に対してハードウェア情報の設定要求が
外部命令として入力されたとする。統合GUI21は、
この外部命令を受け付けてコミュニケーションマネージ
ャ22に送る。コミュニケーションマネージャ22は、
受け取った外部命令が、構成管理サービスに含まれるハ
ードウェア情報の設定要求であることを認識し、これを
構成管理サービスモジュール23aに送る。構成管理サ
ービスモジュール23aは、外部命令が、所望のコンピ
ュータに対してハードウェア情報を設定する要求である
ので、外部命令を実行するツールがシステム管理ツール
26aであると特定し、共通インタフェース25のシス
テム管理ツールコンバータ25aに外部命令を送る。シ
ステム管理ツールコンバータ25aは、この外部命令を
システム管理ツール26aに固有のデータ形態をもつ命
令に変換し、これをシステム管理ツール26aに送る。
システム管理ツール26aは、所望のコンピュータにア
クセスし、ハードウェア情報を設定する。このとき、シ
ステム管理ツール26aは、必要に応じてデータベース
27に保持された情報を使用する。
【0030】ハードウェア情報の取得については、所望
のコンピュータにアクセスするまでの手順は前述したハ
ードウェア情報の設定処理と同様であるので、そのため
の詳細な説明は省略する。システム管理ツール26a
は、所望のコンピュータにアクセスして、要求されたハ
ードウェア情報を取得する。取得されたハードウェア情
報は、通知情報として、共通インタフェース25に送ら
れる。共通インタフェース25は、送られた通知情報
を、すべてのツールに共通のデータ形態をもつ通知情報
に変換し、これを構成管理サービスモジュール23aに
送る。通知情報に含まれている取得されたハードウェア
情報は、コミュニケーションマネージャ22を介して統
合GUI21に送られる。
【0031】このようにして取得されたハードウェア情
報は、統合GUI21において、表示装置に表示された
り、出力装置から出力されたりする。前述したように、
取得された情報は、共通インタフェース25において、
システム管理ツール26aに固有のデータ形態をもつ通
知情報が、すべてのツールに共通のデータ形態をもつ通
知情報に変換されているため、取得された情報は、ツー
ルの種類に無関係に加工が可能であり、オペレータが理
解し易い表示又は印刷が可能になる。
【0032】例えば、取得されたハードウェア情報にC
PUの速度、ハードディスクの容量、このハードディス
ク内の空き容量が含まれている場合、従来は、図6に示
されるようなりスト形式でしか出力されていなかった。
しかし、この実施形態では、ハードウェア情報を、オペ
レータに理解し易いようにするため、図7の画面例10
0に示されるように視覚的な表示が可能になる。
【0033】これらの表示処理は、ハードウェア情報を
取得した統合GUI21においてなされる。なお、図7
に示される画面例では、取得されたハードウェア情報の
数値がそのまま表示されているが、画面表示されている
各装置に対するマウスによるクリック操作に応じ、装置
に対応する数値を表示するような加工も可能である。
【0034】なお、ソフトウェア情報の設定及び取得に
ついては、前述したハードウェア情報の設定及び取得と
同様の手順となるので詳細な説明は省略する。ネットワ
ーク情報の設定と取得については、構成管理サービスモ
ジュール23aにおいて、システム管理ツール26aの
代わりにネットワーク管理ツール26bが特定される。
このため、システム管理ツールコンバータ25aの代わ
りにネットワーク管理ツールコンバータ25bが、シス
テム管理ツール26aの代わりにネットワーク管理ツー
ル26bがそれぞれ用いられる。これらの違いを除き、
ネットワーク情報の設定と取得に係る動作は、ハードウ
ェア情報の設定及び取得と同様になるので、そのための
詳細な説明は省略する。
【0035】このように、システム管理ツール26aに
固有のインタフェースがシステム管理ツールコンバータ
25aにより吸収され、ネットワーク管理ツール26b
に固有のインタフェースがネットワーク管理ツールコン
バータ25bにより吸収される。このため、管理センタ
2において、システム管理ツール26aや、ネットワー
ク管理ツール26bの代わりに他のツールを使用する場
合であっても、使用するツールに固有のインタフェース
を吸収するためのコンバータを共通インタフェース25
に設けることにより、実現される構成管理サービスには
何ら影響はない。以上のようにして、構成管理サービス
が実現される。
【0036】<障害管理サービス>図8は、障害管理サ
ービスの概念図である。この図では、図2に示される構
成要素から障害管理サービスを実現するための構成要素
を抜き出し、これをより詳細に示している。障害管理サ
ービスモジュール23bは、コンピュータ(PC)、ま
たは、ネットワーク機器から通知される障害を受け取
り、コミュニケーションマネージャ22を介して統合G
UI21にこの障害を通知する。この他、機器の性能を
監視する場合には、性能異常を判定するための閾値をツ
ール群26に接続されているデータベース27に設定す
る。通知される障害、または設定される閾値がハードウ
ェア情報またはソフトウェア情報に関するものである場
合には、ツール群26に含まれるシステム管理ツール2
6aが用いられ、ネットワーク情報に関するものである
場合には、ネットワーク管理ツール26bが用いられ
る。
【0037】まず、ハードウェア情報又はソフトウェア
情報に関する障害の通知について説明する。システム管
理ツール26aは、常時または所定の間隔で、コンピュ
ータ(PC)にハードウェア情報又はソフトウェア情報
に関する障害検出のための処理を行っている。この障害
検出処理により、ハードウェア情報又はソフトウェア情
報に関する障害が検出されると、システム管理ツール2
6aは、これを通知情報として共通インタフェース25
に通知する。共通インタフェース25のシステム管理ツ
ールコンバータ25aは、通知情報のデータ形態を、す
べてのツールに共通のデータ形態に変換し、変換後の通
知情報を障害管理サービスモジュール23bに送る。通
知情報は、障害管理サービスモジュール23bから、コ
ミュニケーションマネージャ22を介して統合GUI2
1に送られる。統合GUIは、受け取った通知情報を表
示又は印刷出力する。
【0038】次に、ハードウェア情報又はソフトウェア
情報の障害検出に必要な閾値の設定について説明する。
管理センタ2のオペレータにより、ハードウェア情報又
はソフトウェア情報の障害検出に必要な閾値の設定要求
が外部命令として入力されると、統合GUI21は、こ
の外部命令を受け付けてコミュニケーションマネージャ
22に送る。コミュニケーションマネージャ22は、受
け取った外部命令が、障害管理サービスに含まれる閾値
の設定要求であることを認識し、これを障害管理サービ
スモジュール23bに送る。
【0039】障害管理サービスモジュール23bは、送
られた外部命令が、ハードウェア情報又はソフトウェア
情報の障害検出に必要な閾値の設定する要求であるた
め、外部命令を実行するツールをシステム管理ツール2
6aに特定し、共通インタフェース25のシステム管理
ツールコンバータ25aに外部命令を送る。システム管
理ツールコンバータ25aは、構成管理サービスモジュ
ール23aから送られた外部命令をシステム管理ツール
26aに固有のデータ形態をもつ命令に変換し、これを
システム管理ツール26aに送る。システム管理ツール
26aは、ハードウェア情報又はソフトウェア情報の障
害検出に必要な閾値をデータベース27に設定する。
【0040】ネットワーク情報に関する障害の通知、ネ
ットワーク情報に関する異常判定のための閾値設定につ
いては、障害管理サービスモジュール23bが外部命令
の実行に特定するツールがネットワーク管理ツール26
bになる。このため、システム管理ツールコンバータ2
5aの代わりにネットワーク管理ツールコンバータ25
bが、システム管理ツール26aの代わりにネットワー
ク管理ツール26bがそれぞれ用いられる。これらの違
いを除き、ネットワーク情報に関する障害の通知とネッ
トワーク情報に関する異常判定のための閾値設定に係る
動作は、前述したハードウェア情報又はソフトウェア情
報に関する障害の通知や閾値の設定の場合と同様となる
ため、詳細な説明は省略する。
【0041】このように、障害管理サービスにおいて
も、システム管理ツール26aに固有のインタフェース
がシステム管理ツールコンバータ25aにより吸収さ
れ、ネットワーク管理ツール26bに固有のインタフェ
ースがネットワーク管理ツールコンバータ25bにより
吸収される。以上のようにして障害管理サービスが実現
される。
【0042】<ジョブ管理サービス>図9は、ジョブ管
理サービスの概念図である。この図では、図2に示され
る構成要素からジョブ管理サービスを実現するための構
成要素を抜き出し、これをより詳細に示している。ジョ
ブ管理サービスモジュール23cは、オブジェクト31
において自動的に行われるジョブ、すなわち、ソフトウ
ェアの配布、データベースやファイルをバックアップす
るスケジューリング及びその実行等を管理する。この
際、ソフトウェアやファイルの配布などの周期的、又は
スケジューリングされたジョブ(以下、「周期実行型ジ
ョブ」)が実行される場合にはツール群26に含まれる
システム管理ツール26aが用いられる。メッセージの
送信など、即時に実行する必要のあるジョブ(以下、
「即時実行型ジョブ」)が実行される場合には、ツール
群26に含まれるメッセージングシステム26cが用い
られる。ただし、周期実行型ジョブ、即時実行型ジョブ
のいずれかであっても、必要に応じて、ツール群26に
含まれるバッチファイルの実行エンジン26dが使用さ
れる。
【0043】さらに、各種バックアップに係るジョブ
(以下、「バックアップジョブ」)が実行される場合に
は、システム管理ツール26aとメッセージングシステ
ム26cのいずれかが選択的に用いられた上、バッチフ
ァイルの実行エンジン26d及びバックアップ支援ツー
ル26e(ツール群26に含まれる)が用いられる。
【0044】まず、周期実行型ジョブが実行される場合
について説明する。管理センタ2のオペレータにより、
周期実行型ジョブの実行要求が外部命令として入力され
ると、統合GUI21は、この外部命令を受け付けてコ
ミュニケーションマネージャ22に送る。コミュニケー
ションマネージャ22は、受け取った外部命令が、ジョ
ブ管理サービスに含まれる周期実行型ジョブの実行要求
であることを認識し、これをジョブ管理サービスモジュ
ール23cに送る。
【0045】ジョブ管理サービスモジュール23cは、
送られた外部命令が、周期実行型ジョブの実行要求であ
るため、外部命令を実行するツールをシステム管理ツー
ル26aに特定し、共通インタフェース25のシステム
管理ツールコンバータ25aに外部命令を送る。システ
ム管理ツールコンバータ25aは、ジョブ管理サービス
モジュール23cから送られた外部命令をシステム管理
ツール26aに固有のデータ形態をもつ命令に変換し、
これをシステム管理ツール26aに送る。
【0046】システム管理ツール26aは、データベー
ス27に保持されている、周期実行型ジョブの実行に必
要な情報を用いてこのジョブを実行する。「周期実行型
ジョブの実行に必要な情報」とは、例えば、ソフトウェ
ア配布先のコンピュータのCPU性能などの情報を示
す。なお、実行されるジョブによっては、システム管理
ツール26aに加え、バッチファイルの実行エンジン2
6dが用いられる。
【0047】次に、即時実行型ジョブが実行される場合
について説明する。管理センタ2のオペレータにより、
即時実行型ジョブの実行要求が外部命令として入力され
ると、統合GUI21は、この外部命令を受け付けてコ
ミュニケーションマネージャ22に送る。コミュニケー
ションマネージャ22は、受け取った外部命令が、ジョ
ブ管理サービスに含まれる即時実行型ジョブの実行要求
であることを認識し、これをジョブ管理サービスモジュ
ール23cに送る。
【0048】ジョブ管理サービスモジュール23cは、
送られた外部命令が、即時実行型ジョブの実行要求であ
るため、外部命令を実行するツールをメッセージングシ
ステム26cに特定し、共通インタフェース25のメッ
セージングシステムコンバータ25cに命令を送る。メ
ッセージングシステムコンバータ25cは、ジョブ管理
サービスモジュール23cから送られた外部命令をメッ
セージングシステム26cに固有のデータ形態をもつ命
令に変換し、これをメッセージングシステム26cに送
る。なお、ジョブ管理サービスモジュール23cは、メ
ッセージングシステム26cが有する、メッセージのキ
ューイングなどの機能が、システム管理ツール26aに
も設けられているとしても、即時実行型ジョブの実行に
適切なメッセージングシステム26cを、外部命令の実
行に使用するツールとして特定する。また、同様に、シ
ステム管理ツール26aが有する機能がメッセージング
システム26cに設けられている場合であっても、前記
周期実行型ジョブが実行されるときには、システム管理
ツール26aが特定される。
【0049】メッセージングシステム26cは、データ
ベース27に保持されている、即時実行型ジョブの実行
に必要な情報用いてこのジョブを実行する。ここで、即
時実行型ジョブの実行に必要な情報とは、例えば、ソフ
トウェア配布先のコンピュータのCPU性能などの情報
を示す。なお、実行されるジョブによっては、メッセー
ジングシステム26cに加え、バッチファイルの実行エ
ンジン26dが用いられる。
【0050】次に、バックアップジョブが実行される場
合について説明する。管理センタ2のオペレータによ
り、バックアップジョブの実行要求が外部命令として入
力されると、統合GUI21は、この外部命令を受け付
けてコミュニケーションマネージャ22に送る。コミュ
ニケーションマネージャ22は、受け取った外部命令
が、ジョブ管理サービスに含まれるバックアップジョブ
の実行要求であることを認識し、これをジョブ管理サー
ビスモジュール23cに送る。ジョブ管理サービスモジ
ュール23cは、送られた外部命令が、バックアップジ
ョブの実行要求であることにしたがって使用するツール
を特定するが、バックアップジョブには、前述した周期
実行型ジョブに近い性質のジョブと、即時実行型ジョブ
に近い性質のジョブとが含まれため、ジョブ管理サービ
スモジュール23cは、外部命令が示すバックアップジ
ョブの性質がいずれの型のジョブに近いかにしたがって
前記外部命令を実行するツールをシステム管理ツール2
6a又はメッセージングシステム26cに選択的に特定
する。
【0051】ジョブ管理サービスモジュール23cは、
選択的に特定されたいずれかのツールに対応するコンバ
ータ(システム管理ツールコンバータ25a又はメッセ
ージングシステムコンバータ25c)に外部命令を送
る。いずれかのコンバータでは、ジョブ管理サービスモ
ジュール23cから送られた外部命令を特定されたツー
ルに固有のデータ形態をもつ命令に変換し、これを特定
されたツールに送る。命令を受け取ったシステム管理ツ
ールコンバータ25a又はメッセージングシステムコン
バータ25cは、前述した周期実行型ジョブ又は即時実
行型ジョブの場合と同様の処理を行う。
【0052】このように、ジョブ管理サービスでは、シ
ステム管理ツール26aに固有のインタフェースがシス
テム管理ツールコンバータ25aにより吸収され、メッ
セージングシステム26cに固有のインタフェースがメ
ッセージングシステムコンバータ25cにより吸収され
ている。さらに、複数のツールに共通した機能が設けら
れている場合であっても、ジョブ管理サービスモジュー
ル23cによりジョブの実行に適切なツールが選択的に
特定される。以上のようにして、ジョブ管理サービスが
実現される。
【0053】<性能管理サービス>図10は、性能管理
サービスの概念図である。この図では、図2に示される
構成要素から性能管理サービスを実現するための構成要
素を抜き出し、これをより詳細に示している。性能管理
サービスモジュール23dは、ネットワーク4のトラフ
ィック情報や、CPU使用率等のハードウェア性能情報
や、ソフトウェア性能情報を収集する。このようなサー
ビスでは、ツール群26に含まれるネットワーク管理ツ
ール26bが使用される。
【0054】管理センタ2のオペレータから、所望の性
能情報の収集要求が外部命令として入力されると、統合
GUI21は、この外部命令を受け付けてコミュニケー
ションマネージャ22に送る。コミュニケーションマネ
ージャ22は、受け取った外部命令が、性能管理サービ
スに含まれる性能情報収集要求であることを認識し、こ
れを性能管理サービスモジュール23dに送る。
【0055】性能管理サービスモジュール23dは、送
られた外部命令が、所望の性能情報の収集要求であるた
め、前記外部命令を実行するツールをネットワーク管理
ツール26bに特定し、共通インタフェース25のネッ
トワーク管理ツールコンバータ25bに命令を送る。ネ
ットワーク管理ツールコンバータ25bは、性能管理サ
ービスモジュール23dから送られた外部命令をネット
ワーク管理ツール26bに固有のデータ形態をもつ命令
に変換し、これをネットワーク管理ツール26bに送
る。ネットワーク管理ツール26bは、各サイト3のオ
ブジェクト31にアクセスし、性能情報を収集する。こ
の際、ネットワーク管理ツール26bは、必要に応じて
データベース27に保持された情報を使用する。
【0056】システム管理ツール26aは、所望の性能
情報を収集し、これを通知情報として、共通インタフェ
ース25に通知する。共通インタフェース25のネット
ワーク管理ツールコンバータ25bでは、ツールに固有
のデータ形態をもつ通知情報を、すべてのツールに共通
のデータ形態をもつ通知情報に変換し、これを性能管理
サービスモジュール23dに送る。収集された性能情報
は、性能管理サービスモジュール23dから、コミュニ
ケーションマネージャ22を介して統合GUI21に送
られる。
【0057】このようにして収集された性能情報は、前
述した構成管理サービスと同様に、統合GUI21にお
いて加工が可能であり、オペレータが理解し易い表示又
は印刷ができる。このように、性能管理サービスでは、
ネットワーク管理ツール26bに固有のインタフェース
がネットワーク管理ツールコンバータ25bにより吸収
される。以上のようにして性能管理サービスが実現され
る。
【0058】<ヘルプデスク管理サービス>図11は、
この実施形態におけるヘルプデスク管理サービスを説明
するための概念図である。この図では、図2に示される
構成要素からヘルプデスク管理サービスを実現するため
の構成要素を抜き出すとともに、より詳細な構成要素を
示している。ヘルプデスク管理サービスモジュール23
eは、各サイト3におけるユーザからの障害報告や質問
等を受け付け、これらに対する解析を行い、解析結果を
例えば、メール等でユーザに報告する。
【0059】まず、ユーザからの障害報告や質問等の受
け付けについて説明する。メールサーバシステム26f
は、任意のコンピュータから、障害報告や質問等のメー
ル情報を受け付ける。このメール情報は、通知情報とし
て共通インタフェース25のメールサーバシステムコン
バータ25dに送られる。メールサーバシステムコンバ
ータ25dでは、ツールに固有のデータ形態をもつ通知
情報を、すべてのツールに共通のデータ形態をもつ通知
情報に変換し、ヘルプデスク管理サービスモジュール2
3eに送る。通知情報は、ヘルプデスク管理サービスモ
ジュール23eから、コミュニケーションマネージャ2
2を介して統合GUI21に送られる。
【0060】次に、故障などの解析結果の報告について
説明する。管理センタ2のオペレータにより、所望のコ
ンピュータに対する故障などの解析結果の報告要求が外
部命令として入力されると、統合GUI21は、この外
部命令をコミュニケーションマネージャ22に送る。コ
ミュニケーションマネージャ22は、受け取った外部命
令が、ヘルプデスク管理サービスに含まれる解析結果の
報告要求であることを認識し、これをヘルプデスク管理
サービスモジュール23eに送る。
【0061】ヘルプデスク管理サービスモジュール23
eは、送られた外部命令が、所望のコンピュータに対し
て解析結果を報告する要求であるため、外部命令を実行
するツールをメールサーバシステム26fに特定し、共
通インタフェース25のメールサーバシステムコンバー
タ25dに命令を送る。メールサーバシステムコンバー
タ25dは、ヘルプデスク管理サービスモジュール23
eから送られた外部命令をメールサーバシステム26f
に固有のデータ形態をもつ命令に変換し、これをメール
サーバシステム26fに送る。メールサーバシステム2
6fは、所望のコンピュータにアクセスし、故障などの
解析結果を報告する。この際、システム管理ツール26
aは、必要に応じてデータベース27に保持された情報
を使用する。このように、ヘルプデスク管理サービスで
は、メールサーバシステム26fに固有のインタフェー
スがメールサーバシステムコンバータ25dにより吸収
される。以上のようにしてヘルプデスク管理サービスが
実現される。
【0062】このように、本実施形態では、各種管理サ
ービスとして構成管理サービス、障害管理サービス、ジ
ョブ管理サービス、性能管理サービス、及びヘルプデス
ク管理サービスが実現される。このような多様なサービ
スが実現される形態において、ツール群26に含まれる
各ツールに固有のインタフェースは、それぞれ共通イン
タフェース25に設けられている各種コンバータにより
吸収されている。このため、管理センタ2において、シ
ステム管理ツール26aなどの代わりに他のツールを適
用する場合であっても、そのツールに固有のインタフェ
ースを吸収するためのコンバータを共通インタフェース
25に設けることによって、実現される各種管理サービ
スに何ら影響を与えない。また、複数のツールに共通し
た機能が設けられている場合であっても、実現されるサ
ービスの内容に応じて、適切なツールが選択的に特定さ
れる。
【0063】また、複数の処理によって実現される一つ
の作業を実行する場合に、それぞれ異なる複数のツール
を使用する場合がある。この場合、従来では、ツール毎
に命令を受け付けて実行していた。しかし、本実施形態
では統合GUI21及びコミュニケーションマネージャ
22によりツール群26が統合的に管理されているた
め、複数のツールにわたった各種命令を纏めて実行する
ことが可能となる。例えば、アプリケーションの配布と
いう作業を行う場合、配布するアプリケーションの準備
処理、配布対象のコンピュータ性能の収集処理、実際に
配布するジョブ、を実現するため、複数のツールを使用
する必要がある。従来は、オペレータはこのような各処
理を、コマンド1、コマンド2、コマンド3…と複数の
命令を順次入力し、各ツールに実行させていた(図10
(a)参照)。これに対し、本実施形態では、これらの
コマンド群をデータベース24に予め纏めて一つのコマ
ンドとして保存できる(図10(b)参照)。この一つ
のコマンドを実行させると、コミュニケーションマネー
ジャ22により、前記コマンド1、コマンド2…が、所
定の順序で各種サービスモジュール23に送られ、順次
実行される。このため、オペレータにかかる負担が削減
できるとともに、作業時間が短縮される。
【0064】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明によれば、個々のツールによるデータ形態の相違を吸
収し、これらのツールを統一的な操作によって集中的に
使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係るコンピュータネット
ワークシステムの全体構成を示すブロック図。
【図2】統合型運用管理システムの一例となる管理セン
タの要部構成を示すブロック図。
【図3】管理センタのコミュニケーションマネージャ、
管理サービスモジュール外、及び、共通インタフェース
における、外部命令の入力に応じた処理手順を説明する
ための手順説明図。
【図4】管理センタのコミュニケーションマネージャ、
管理サービスモジュール外、及び、共通インタフェース
における、通知情報の入力に応じた処理手順を説明する
ための手順説明図。
【図5】本実施形態において実現される構成管理サービ
スを説明するための図。
【図6】従来の構成管理サービスにより得られたハード
ウェア情報の表示例を示す図。
【図7】本実施形態の構成管理サービスにより得られた
ハードウェア情報の表示例を示す図。
【図8】本実施形態により実現される障害管理サービス
を説明するための図。
【図9】本実施形態により実現されるジョブ管理サービ
スを説明するための図。
【図10】本実施形態により実現される性能管理サービ
スを説明するための図。
【図11】本実施形態により実現されるヘルプデスク管
理サービスを説明するための図。
【図12】(a)と(b)は、本実施形態のコンピュー
タネットワークシステムにおいて、複数のツールを用い
た作業を実行するために異なるコマンドを一つに纏めら
れることを説明するための図。
【符号の説明】
1 コンピュータネットワークシステム 2 管理センタ 3(3−1〜3−n) サイト 4 通信回線 21 統合GUI 22 コミュニケーションマネージャ 23 管理サービスモジュール 23a 構成管理サービスモジュール 23b 障害管理サービスモジュール 23c ジョブ管理サービスモジュール 23d 性能管理サービスモジュール 23e ヘルプデスク管理サービスモジュール 24 データベース 25 共通インタフェース 26 ツール群 27 データベース 31 オブジェクト
フロントページの続き Fターム(参考) 5B045 GG01 GG09 JJ08 5B076 AB17 5B089 GA02 GB02 JA11 KA10 KB09 KC23 KH04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ固有のデータ形態をもつ命令に
    従って所用の処理を実行する1又は複数のツールを有す
    るコンピュータにおいて実行される方法であって、 所定のデータ形態をもつ外部命令の入力を契機にその外
    部命令に対応する処理の内容を認識し、認識された内容
    の処理を実行するツールを特定するとともに前記外部命
    令を前記特定されたツールが認識できるデータ形態の命
    令に変換し、この変換された命令を当該ツールに伝える
    ことにより、前記外部命令と各ツールが認識できる命令
    のデータ形態の相違を吸収することを特徴とする、 ツールの実行管理方法。
  2. 【請求項2】 前記外部命令に対応する処理を実行する
    ために必要な機能がそれぞれ異なる複数のツールに設け
    られている場合に、前記認識された処理の実行を担当す
    る一つのツールを選定し、選定したツールを前記特定し
    たツールとすることを特徴とする、請求項1記載の実行
    管理方法。
  3. 【請求項3】 所用処理の実行過程又は実行結果をそれ
    ぞれ固有のデータ形態をもつ通知情報として特定の処理
    機構宛に出力する1又は複数のツールを有するコンピュ
    ータにおいて実行される方法であって、 前記1又は複数のツールのいずれかから出力される前記
    通知情報を、前記処理機構への出力前に、すべての前記
    ツールにおいて共通のデータ形態をもつ通知情報に変換
    する(共通インタフェース)ことを特徴とする、 ツールの実行管理方法。
  4. 【請求項4】 それぞれ固有のデータ形態をもつ命令に
    従って所用の処理を実行する機能、及び、所用処理の実
    行過程又は実行結果をそれぞれ前記固有のデータ形態を
    もつ通知情報として出力する機能の少なくともいずれか
    を有する1又は複数のツールと、 いずれかのツールに対する前記命令の送出と、いずれか
    のツールからの前記通知情報の取得との少なくともいず
    れかに従って所用のサービス処理の実行管理を行う複数
    の管理サービスモジュールと、 前記複数の管理サービスモジュールと該当ツールとの間
    でデータ形態の双方向変換を行うデータ変換手段を備
    え、 このデータ変換手段が、前記命令を該当ツールが認識で
    きるデータ形態の命令に変換してそのツールに伝えると
    ともに、いずれかのツールから出力される前記通知情報
    をすべての前記ツールにおいて共通のデータ形態をもつ
    通知情報に変換していずれかの管理サービスモジュール
    に伝えるように構成されていることを特徴とする、統合
    型運用管理システム。
  5. 【請求項5】 前記1又は複数のツールのうち、少なく
    とも一つが、外部サイトを構成するサイト構成体とネッ
    トワークを介して連携し、前記所用処理の実行と前記通
    知情報の出力との少なくともいずれかを行うことを特徴
    とする、 請求項4記載の統合型運用管理システム。
  6. 【請求項6】 複数の命令を、各命令に対応する管理サ
    ービスモジュールに所定の順序で供給する供給手段をさ
    らに備えることにより、前記複数の命令にしたがって実
    行される複数の処理で構成された一つの作業が実現され
    ることを特徴とする、 請求項4又は5記載の統合型運用管理システム。
  7. 【請求項7】 前記複数の管理サービスモジュールのそ
    れぞれが、前記命令に対応する処理を実行するために必
    要な機能がそれぞれ異なる複数のツールに設けられてい
    る場合に当該処理の実行を担当する一つのツールを選定
    し、選定したツールに対して前記命令を送出することを
    特徴とする、 請求項4、5又は6記載の統合型運用管理システム。
  8. 【請求項8】 前記1又は複数のツールのうち、任意の
    ツールが同種の他のールに置換可能なものであり、前記
    複数のサービス管理実行体は、置換されたツールとの間
    で前記命令の送出と前記通知情報の取得との少なくとも
    一方を行うことを特徴とする、 請求項4乃至7のいずれかの項記載の統合型運用管理シ
    ステム。
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