JP2000220803A - ボイラの過熱器 - Google Patents

ボイラの過熱器

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JP2000220803A
JP2000220803A JP11022577A JP2257799A JP2000220803A JP 2000220803 A JP2000220803 A JP 2000220803A JP 11022577 A JP11022577 A JP 11022577A JP 2257799 A JP2257799 A JP 2257799A JP 2000220803 A JP2000220803 A JP 2000220803A
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Japan
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superheater
tube
boiler
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steam inlet
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JP11022577A
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Motofumi Nakao
元文 仲尾
Akira Kitagawa
彰 北川
Keita Nanri
敬太 南里
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Mitsubishi Power Ltd
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Babcock Hitachi KK
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    • F22BMETHODS OF STEAM GENERATION; STEAM BOILERS
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    • F22B37/02Component parts or details of steam boilers applicable to more than one kind or type of steam boiler
    • F22B37/10Water tubes; Accessories therefor
    • F22B37/101Tubes having fins or ribs
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F22STEAM GENERATION
    • F22BMETHODS OF STEAM GENERATION; STEAM BOILERS
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    • F22B37/02Component parts or details of steam boilers applicable to more than one kind or type of steam boiler
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F22STEAM GENERATION
    • F22GSUPERHEATING OF STEAM
    • F22G3/00Steam superheaters characterised by constructional features; Details of component parts thereof
    • F22G3/008Protection of superheater elements, e.g. cooling superheater tubes during starting-up periods, water tube screens

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で、アルカリ腐食による損傷が少なく、
寿命が長いボイラの過熱器を提供する。 【解決手段】 材質が炭素鋼の過熱器管5aの蒸気入口
側の内側に筒状管20を配置する。筒状管20の内面温
度は過熱器管5aの内面温度よりも均一になるから、入
口管寄13aからキャリオーバされたボイラ水のミスト
は筒状管20の内部で一様に蒸発する。この結果、ミス
ト中にアルカリ成分が含まれていても、析出するアルカ
リの分布は筒状管20の内面で一様になり、特定の場所
に集中することがない。したがって、腐食の速度が相対
的に遅くなり、筒状管20、すなわち過熱器5の寿命を
長くすることができる。この場合、筒状管20を金網ま
たはラス板で形成し、あるいは材質をCr量が9%以上
の鉄基合金又はNi基合金にするとさらに寿命を長くす
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボイラの内部に配
置され、燃焼ガスの熱を蒸気に伝えて蒸気を加熱するボ
イラの過熱器に関する。
【0002】
【従来の技術】ボイラの過熱器はボイラの内部に配置さ
れ、燃焼ガス等の熱を内部を通る蒸気に伝えて蒸気を加
熱する装置である。このようなボイラの過熱器を図5に
より説明する。
【0003】図5はコンバインドサイクル発電プラント
の構成図であり、最近では高、中、低圧の三圧や高、低
圧の複圧のものが主流であるが、ここでは繁雑になるの
を避けるため単圧の図を用いて説明する。1はガスター
ビン、2はガスタービン1に接続されたガスタービン発
電機、3はガスタービン1からの排ガスが流通する排ガ
スダクト、4は排熱回収ボイラ、5は過熱器、6は脱硝
装置、7は蒸発器、8は節炭器、9は煙突である。ま
た、10は給水装置、11a、12a、13aは入口管
寄、11b、12b、13bは出口管寄、13はドラ
ム、14は主蒸気配管、15は蒸気タービン、16は蒸
気タービン15に接続された発電機である。
【0004】始めに、燃焼ガスの流れについて説明す
る。液化天然ガス(LNG)プラント、液化石油ガス
(LPG)プラント、製鉄所の高炉ガス、コークス炉ガ
スあるいは石油コンビナート等から回収された可燃性ガ
スは図示しない燃焼炉により燃焼され、生成した燃焼ガ
スはガスタービン1を駆動した後、排ガスダクト3によ
り排熱回収ボイラ4に導かれる。そして、過熱器5を加
熱してから脱硝装置6において脱硝され、蒸発器7、節
炭器8を加熱した後、煙突9から外部に排出される。
【0005】次に、水・蒸気の流れについて説明する。
給水装置10から排熱回収ボイラ4に供給された水は入
口管寄11aから節炭器8に入り、節炭器8で加熱され
た後、出口管寄11bからドラム13に入る。ドラム1
3に入った水は入口管寄12aから蒸発器7に送り出さ
れ、蒸発器7で加熱されて蒸気と水の混合流体になり、
出口管寄12bからドラム13に戻る。ドラム13に戻
った蒸気は、入口管寄13aから過熱器5に送り出さ
れ、過熱器5で加熱されて出口管寄13bおよび主蒸気
配管14を通り、蒸気タービン15を回転させてから外
部に排出される。
【0006】上記コンバインドサイクル発電プラントの
うち、特に都市型小規模コンバインドサイクル発電プラ
ントとして、従来廃棄されていた製鉄所の高炉ガスや石
油コンビナートから排出される可燃性ガスなどの比較的
低カロリーのガスを利用してガスタービン発電を行い、
さらにその廃熱を利用して生成させた高温高圧の水蒸気
による蒸気発電を行う。したがって、エネルギを有効に
活用できると共に環境への影響を緩和することができ、
さらに時間単位で変化する電力需要にも対応することが
できる。なお、排熱回収ボイラ(以下、特にここでは低
カロリーのガスの排ガスを利用しており、低圧ボイラと
いう。)の過熱蒸気圧力は、一般的に10Mpa(kg
/cm2)以下であり、過熱蒸気圧力が15Mpa以上
である石炭や重油を燃焼する事業用の火力発電設備に比
べて低い。また、ボイラ内部の節炭器管、蒸発器管およ
び過熱器管の内面の腐食を抑制するとともに、Si(シ
リカ)によるスケールの付着防止を目的として、給水
(以下ボイラ水と称する)をアルカリ処理あるいはりん
酸塩処理し、pHおよびりん酸イオン(主としてナトリ
ウム塩)の濃度を管理する。
【0007】図6は、日本工業規格JISB8223−
1989に規定されたボイラ水に含まれるりん酸イオン
(PO4 3-)濃度とpHの関係を示す図である。同図に
示したように、ボイラ水をりん酸塩処理する場合、りん
酸イオン濃度とpHは最高使用圧力に応じて定められて
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図7は、低圧ボイラに
おける過熱器5の入口付近を摸式的に示す断面図であ
る。低圧ボイラの場合、過熱器5に使用する材質は、蒸
気や排ガスの温度条件から、炭素鋼が使用できる。図
で、5aは材質が炭素鋼の過熱器管で、外周部には螺旋
状に連続的に管に巻きつけられたフィン5bあるいは所
定の間隔を空けて多数のフィン5bが一体に配置され
て、過熱器5を構成している。最近、ボイラ水の水質を
標準値(上記JIS規格で規定された範囲)に保った場
合でも、過熱器管5aの入口部に局所的な腐食が発生す
ることが明らかになった。
【0009】図8は、図7の入口部であるA部拡大図で
ある。5cは腐食による凹部で、過熱器管5aの入り口
部に集中して発生しており、特にフィン5b直下で発生
している。このような場合でも、ボイラ水に含まれるp
Hは10〜11、またりん酸イオン濃度は5〜15pp
mで、最高使用圧力2〜3Mpaのボイラ水としてはp
Hがやや高いが、過剰なアルカリ成分は溶存していない
腐食が生じない水質範囲である。しかし、腐食部5cの
スケールを分析すると、成分中には腐食生成物である鉄
酸化物の他に数%オーダのNa(ナトリウム)やK(カ
リウム)が検出されることが多い。
【0010】以上から、腐食部5cの発生原因は、
(1)ドラム13からキャリーオーバしたボイラ水のミ
ストが入口管寄13aを経由して過熱器管5aに侵入・
付着し、(2)侵入・付着したミストの水分が加熱され
て蒸発することにより、溶融していたNa3PO4が濃縮
又は析出し、(3)濃縮又は析出したNa3PO4が加水
分解することによりNaOHが生成し、(4)生成した
NaOHが過熱器管5aをアルカリ腐食させた、と考え
られる。上記、腐食の速度は過熱器管5aの径方向に1
〜3mm/年である。また、Kもボイラ水に混在してい
たKOHが濃縮又は析出したものであると考えられる。
【0011】なお、石油コンビナート地帯に設置された
都市型小規模コンバインドサイクル発電プラントの場
合、経済的および省資源的理由から、給水に各種化学装
置プラントからの復水を利用することが多く、油脂等を
含むことがある。ボイラ水中に油脂分がppmオーダ存
在すると、ドラム13で泡立ち現象(フォーミング)が
生じ、ボイラ水のキャリーオーバ量が増加し、過熱器管
5a入口部のアルカリ腐食が加速される。さらに、何ら
かの理由でKOHが混入した場合は、NaOHよりKO
Hの方が腐食性が高いので、これもまた腐食の速度を加
速する要因になる。
【0012】ところで、りん酸塩処理の場合、上記アル
カリ腐食は、(a)ボイラ水の純度を高める、(b)キ
ャリーオーバの量をゼロにする、(c)過熱器管を外面
にフィンがない素管にする、とすれば、局部的な濃縮に
よるアルカリ腐食の発生を低減できる。
【0013】しかし、上記(a)の場合、Naとりん酸
イオンとのモル比Na/PO4 3-を2.8以下に、pH
の上限を8.5〜9.8に、りん酸イオン濃度を0.1
〜3ppmに制御しなければならないが、この水質は事
業用ボイラ並みの水質管理を必要とし、経済的な負担が
大きくなる。また、上記(b)の場合、気水分離器を大
型にしたり、デミスタの追設が必要となり、これも経済
的負担が大きくなる。さらにこの場合には、現状のキャ
リーオーバ率が0.05〜0.5%(水蒸気純度99.
5〜99.95%)であることを考慮すると、経済的な
負担が大きくなる割には効果が少ない。また、上記
(c)の場合、フィンを設けない素管であれば、管の温
度が均一になり、局部的な濃縮によるアルカリ腐食は低
減できる。しかし、伝熱効率が低下するため伝熱面積を
確保するためには過熱器管5aの数を数倍にする必要が
あり経済上実用的でなく、省スペース化も難しい。
【0014】本発明の目的は、上記従来技術における課
題を解決し、安価で、アルカリ腐食による損傷が少な
く、寿命が長いボイラの過熱器を提供するにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の手段は、材質が炭素鋼の管を過熱器管として
使用するボイラの過熱器において、前記過熱器管の蒸気
入口側の端部の内側に筒状管を配置したことを特徴とす
る。
【0016】第2の手段は、第1の手段において、前記
筒状管を金網またはラス板で形成することを特徴とす
る。
【0017】第3の手段は、第1または第2の手段にお
いて、前記筒状管の材質をCr量が9%以上の鉄基合金
又はNi基合金にすることを特徴とする。
【0018】第4の手段は、第1ないし第3の手段にお
いて、前記筒状管の長さを蒸気入口側の端面からキャリ
オーバされたボイラ水のミストが蒸発を完了するまでの
距離に100〜300mmを加えた長さにすることを特
徴とする。
【0019】第5の手段は、第1ないし第3の手段にお
いて、前記過熱器管の外周にフィンが設けられている場
合は、前記筒状管の長さを、蒸気入口側の端面から蒸気
入口側に最も近い前記フィンまでの距離に50〜300
mm加えた長さにすることを特徴とする。
【0020】第6の手段は、材質が炭素鋼の管を過熱器
管として使用するボイラの過熱器において、前記過熱器
管の蒸気入口側の端部の内側表面に伝熱面積の増加部を
設けたことを特徴とする。
【0021】第7の手段は、第6の手段において、前記
伝熱面積の増加部を設ける長さを、蒸気入口側の端面か
らキャリオーバされたボイラ水のミストが蒸発を完了す
るまでの距離に100〜300mmを加えた長さにする
ことを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0023】図1は本発明の実施の形態に係る過熱器管
5aの蒸気入口側の断面図、図2は拡大詳細図で、図2
(a)は図1のB部を、図2(b)は図1のC部をそれ
ぞれを示すものであり、図7と同等のものには同一の参
照符号を付して説明を省略する。図1及び図2におい
て、20は外径が過熱器管5aの内径よりも僅かに小さ
い筒状管で、入口管寄13a側の端部を機械的に押し広
げたりあるいは直接、溶接等により入口管寄13aに固
定されている。筒状管20の形状、寸法は過熱器管5a
のサイズ及び内部を流れる流体の圧力や速度により異な
るが、過熱器管5aの内径がφ50mmの場合、板厚は
1〜2mm程度でよい。また、材質は、過熱器管5aと
同材質もしくは、その環境条件に耐える鉄鋼材料であれ
ばよい。そして、筒状管20の長さは、入口管寄11c
からキャリオーバされたボイラ水のミストの蒸発が完了
する距離よりも100〜300mm長くすることが望ま
しく、外周部にフィン5bが配置されている場合には、
フィン5bの巻き開始部からさらに50〜300mm奥
側の位置までの長さにする。
【0024】この実施の形態の場合、加工が容易であ
る。また、筒状管20の外周と過熱器管5aの内周との
間に僅かな空間が形成されることにより温度分布が一様
になる結果、ミストの蒸発・濃縮個所を従来の30倍以
上に広げることができる。したがって、アルカリ腐食速
度は、計算上0.03〜0.1mm/年となり、筒状管
の肉厚を1mmにしても、10年以上の腐食寿命を有す
ることになる。なお、過熱器管5aの内径の増加は最大
で2mm程度であり、過熱器5の寸法は従来の寸法とほ
ぼ同じにすることができる。
【0025】図3は本発明の他の実施の形態を示す図
で、(a)は図1のB部、また(b)は図1のC部にそ
れぞれ対応し、図1、2と同じものまたは同一機能のも
のは同一符号を付して説明を省略する。図で、30は外
径が過熱器管5aの内径よりも僅かに小さい金網状の筒
状管で、入口管寄11c側の端部は機械的に押し広げた
りあるいは直接、溶接等により入口管寄11cに固定さ
れている。このようにすると、伝熱面積が大幅に増加
し、この結果キャリーオーバされたボイラ水のミストの
蒸発個所が上記管の場合に比べてさらに広くなるため、
過熱器管5aの寿命はさらに長くなる。なお、筒状管3
0は金網状に限らず、ラス板状でももよい。
【0026】なお、上記いずれの実施の形態において
も、ボイラ水のpHが高い場合、NaまたはK濃度が高
い場合、キャリーオーバされるミスト中に塩化物等の腐
食性物質を含む場合などのアルカリ腐食性が著しくなる
と予想される場合、あるいは、実用上の問題はないとし
ても、筒状管20、30の腐食をより低減しようとする
場合には、アルカリ液蒸発環境で耐食性を有することが
よく知られているCr量が9%以上の鉄基材料(JIS
G3462における、STBA26、27、28あるい
はSUS410、430、444等のフェライト系ステ
ンレス鋼)を用いればよい。また、オーステナイト系ス
テンレス鋼は、塩化物による応力腐食割れ(SCC)感
受性があるので、ボイラ水中に塩化物が存在して応力腐
食割れを生じる恐れがある場合には、Ni基材料(イン
コネル600、625及び690やハステロイ合金)を
使用すればよい。
【0027】図4は本発明のさらに他の実施の形態を示
す図で、(a)は図1のB部、また(b)は図1のC部
にそれぞれ対応し、図1、2と同じものまたは同一機能
のものは同一符号を付して説明を省略する。図で、40
は溝で、過熱器管5aの内面からの深さはh、幅はwで
あり、間隔pを空けて等間隔に配置されている。そし
て、過熱器管5aの内径をDとするとき、上記h、w、
pは、過熱器管5aの内面が平坦であるときの内側表面
積のN倍(ただし、N=2〜3)にするように選定さ
れ、伝熱面積を増加するようにしている。
【0028】この実施の形態では、過熱器管5a入口部
の単位長さ当りの伝熱面積が従来よりもN倍に増加して
いるから、キャリーオーバされたボイラ水のミストの蒸
発個所もN倍になる。したがって、腐食の進行を1/N
に緩和でき、過熱器管5aの寿命は長くなる。
【0029】なお、溝40を設ける範囲は、上記筒状管
30の場合と同様に、入口管寄11cからキャリオーバ
されたボイラ水のミストの蒸発が完了する距離に100
〜300mm加えた長さにすることが望ましく、外周部
にフィン5bが配置されている場合には、フィン5bの
巻き開始部から50〜300mm奥側の位置までの長さ
にする。
【0030】また、上記では溝40を等間隔に配置した
が、過熱器管5a入口部の単位長さ当りの伝熱面積を増
加させればよく、例えば螺旋状あるいは長手方向の溝に
してもよい。さらに、ショットブラスト加工あるいはエ
ッチング等の化学的加工による凹凸であってもよい。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
材質が炭素鋼の管を過熱器管として使用するボイラの過
熱器において、前記過熱器管の蒸気入口側の内側に筒状
管を配置するようにしたので、蒸気入口部の過熱器管の
内面温度を均一にすることができる。この結果、蒸気入
口側からキャリオーバされたボイラ水のミストは筒状管
の内部で一様に蒸発し、特定の場所に集中することがな
い。したがって、ミストが濃縮することにより析出する
アルカリは筒状管内面に一様に分布し、腐食の速度が相
対的に遅くなる結果、過熱器管の寿命を長くすることが
できる。この場合、筒状管を金網又はラス板で形成し、
あるいは材質をCr量が9%以上の鉄基合金又はNi基
合金にするとさらに寿命を長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る過熱器管の蒸気入口
側の断面図である。
【図2】図1の拡大詳細図である。
【図3】本発明の他の実施の形態に係る過熱器管の蒸気
入口側の拡大詳細図である。
【図4】本発明のさらに他の実施の形態に過熱器管の蒸
気入口側の拡大詳細図である。
【図5】都市型小規模コンバインドサイクル発電プラン
トの構成図である。
【図6】ボイラ水に含まれるりん酸イオン濃度とpHの
関係を示す図である。
【図7】過熱器の入口付近を摸式的に示す断面図であ
る。
【図8】図7のA部拡大図である。
【符号の説明】
5 過熱器 5a 過熱器管 11a、12a、13a 入口管寄 20 筒状管

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素鋼からなる管を過熱器管として使用
    するボイラの過熱器において、前記過熱器管の蒸気入口
    側の端部の内側に筒状管を配置したことを特徴とするボ
    イラの過熱器。
  2. 【請求項2】 前記筒状管を金網またはラス板で形成す
    ることを特徴とする請求項1記載のボイラの過熱器。
  3. 【請求項3】 前記筒状管がCr量9%以上の鉄基合金
    又はNi基合金からなることを特徴とする請求項1また
    は2記載のボイラの過熱器。
  4. 【請求項4】 前記筒状管の長さが、蒸気入口側の端面
    からキャリオーバされたボイラ水のミストが蒸発を完了
    するまでの距離に100〜300mmを加えた長さに設
    定されていることを特徴とする請求項1ないし3のいず
    れか1項に記載のボイラの過熱器。
  5. 【請求項5】 前記筒状管の長さが、外周にフィンが付
    設された過熱器管の場合には、蒸気入口側の端面から蒸
    気入口側に最も近い前記フィンまでの距離に50〜30
    0mm加えた長さに設定されていることを特徴とする請
    求項1ないし3のいずれか1項に記載のボイラの過熱
    器。
  6. 【請求項6】 炭素鋼からなるの管を過熱器管として使
    用するボイラの過熱器において、前記過熱器管の蒸気入
    口側の端部の内側表面に伝熱面積の増加部を設けたこと
    を特徴とするボイラの過熱器。
  7. 【請求項7】 前記伝熱面積の増加部を設けた長さが、
    蒸気入口側の端面からキャリオーバされたボイラ水のミ
    ストが蒸発を完了するまでの距離に100〜300mm
    を加えた長さに設定されていることを特徴とする請求項
    6に記載のボイラの過熱器。
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