JP2000220740A - 密封構造 - Google Patents

密封構造

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JP2000220740A
JP2000220740A JP11021504A JP2150499A JP2000220740A JP 2000220740 A JP2000220740 A JP 2000220740A JP 11021504 A JP11021504 A JP 11021504A JP 2150499 A JP2150499 A JP 2150499A JP 2000220740 A JP2000220740 A JP 2000220740A
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JP
Japan
Prior art keywords
seal ring
gasket
engine
oil
seal
Prior art date
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Pending
Application number
JP11021504A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Kodera
勉 古寺
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UD Trucks Corp
Original Assignee
UD Trucks Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスケットの内側に介装されるシールリング
等の装着忘れを確実に検出できる密封構造を提供する。 【解決手段】 シリンダブロックにシールリング4およ
びガスケット1を介して取り付けられる水冷式オイルク
ーラを備え、シールリング4がオイル通路21を密封
し、ガスケット1がウォータジャケット22を密封し、
ガスケット1にシールリング4を包囲するシールリング
包囲部12を形成する密封構造において、シールリング
包囲部12にシールリング4の周囲とエンジンの外部を
連通するオイル逃がし溝15を形成するものとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のシール材を
介して複数の流体通路を密封する密封構造の改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の密封構造として、例えば
特開平10−212917号公報に開示されているよう
に、エンジンに取り付けられる水冷式オイルクーラの密
封構造がある。
【0003】これについて説明すると、水冷式オイルク
ーラはエンジンブロックにシールリングおよびガスケッ
トを介して取り付けられ、シールリングがオイル通路を
密封し、ガスケットがウォータジャケットを密封するよ
うになっている。
【0004】ガスケットはその内側にシールリングが介
装され、シールリングを包囲するシールリング包囲部を
有している。このシールリング包囲部を設けることによ
り、シールリングにかかる面圧を均一にし、シールリン
グによる密封性を維持するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のガスケットはシールリングを囲む形状をして
いるため、例えば生産時にシールリングを装着し忘れた
場合、エンジンの組立前に行われるエンジンリークテス
トにて潤滑油洩れを検出することが難しいという不具合
があった。つまり、エンジンリークテストでは、オイル
通路の圧力が実際のエンジン運転時の圧力より低い低圧
状態で検査するので、シールリングが介装されていなく
ても、ガスケットのみでオイル通路が密封される可能性
がある。このようにエンジンリークテストの段階でオイ
ル通路のシール不良が検出されない場合、エンジンがそ
のまま組み立てられた後、テストベンチで実際に運転さ
れるエンジン実機テストが行われ、オイル通路の圧力が
高まるのに伴ってガスケットを介して潤滑油が初めて洩
れ出す。このようにしてエンジン実機テストの段階でシ
ールリングの装着忘れが検出されると、エンジンの組み
立て直しを行う必要があり、生産性を大幅に損なうこと
になる。
【0006】本発明は上記の問題点を鑑みてなされたも
のであり、ガスケットの内側に介装されるシールリング
等の装着忘れを確実に検出できる密封構造を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、第一の流
体通路を密封する高圧シール材と、第二の流体通路を密
封する低圧シール材とを備え、低圧シール材が高圧シー
ル材を包囲する密封構造に適用する。
【0008】そして、低圧シール材に高圧シール材の周
囲と第二の流体通路の外側を連通して第一の流体洩れを
検出する洩れ検出通路を形成するものとした。
【0009】第2の発明は、エンジンブロックにシール
リングおよびガスケットを介して取り付けられる水冷式
オイルクーラを備え、シールリングがエンジンのオイル
が循環するオイル通路を密封し、ガスケットがエンジン
の冷却水が循環するウォータジャケットを密封し、ガス
ケットにシールリングを包囲するシールリング包囲部を
形成する密封構造に適用する。
【0010】そして、シールリング包囲部にシールリン
グの周囲とエンジンの外部を連通するオイル逃がし溝を
形成するものとした。
【0011】
【発明の作用および効果】第1の発明において、低圧シ
ール材に高圧シール材の周囲と第二の流体通路の外側を
連通して検出する洩れ検出通路を形成する構造により、
例えば生産時に低圧シール材を装着し忘れた場合、目視
検査や圧力測定検査により第一の流体洩れを確実に検出
することができる。
【0012】第2の発明において、ガスケットのシール
リング包囲部にシールリングの周囲とエンジンの外部を
連通するオイル逃がし溝を形成する構造により、例えば
生産時にシールリングを装着し忘れた場合、エンジンリ
ークテストにてオイル通路に送られる潤滑油がオイル逃
がし溝を通って外部に洩れ出すため、このエンジンリー
クテストにおける目視検査や圧力測定検査によりオイル
通路のシール不良を確実に検出することができる。この
結果、エンジン実機テストの段階でオイル通路のシール
不良が検出されて、生産性が大幅に損なわれることを回
避できる。さらに、エンジンがシールリングの装着され
ない状態で車両等に搭載されて市場にでてしまうことを
回避できる。
【0013】そして、エンジンリークテストの設備等を
変更することなく、ガスケットの形状を変更するだけで
シールリングの装着忘れを検出できるので、製品のコス
トアップを抑えられる。
【0014】
【発明の実施の形態】まず、図3に本発明が適用可能な
エンジンに備えられる水冷式オイルクーラ2の一例を示
す。これについて説明すると、図3において、2はエン
ジンのシリンダブロック3に取り付けられるオイルクー
ラである。オイルクーラ2はエンジンの潤滑油が図中太
い矢印で示すように循環するオイル通路(第一の流体通
路)21と、エンジンの冷却水が図中細い矢印で示すよ
うに循環するウォータジャケット(第二の流体通路)2
2とを備える。潤滑油はエンジン冷却水との間で熱交換
して、その温度が適正に保たれるようになっている。
【0015】オイルクーラ2はガスケット1および各シ
ールリング4を介してシリンダブロック3の側壁部に接
合し、図示しない複数のボルトを介して締結される。
【0016】シールリング(高圧シール材)4はオイル
クーラ2とシリンダブロック3の間にオイル通路21を
囲み、オイル通路21を密封する。
【0017】ガスケット(低圧シール材)1はウォータ
ジャケット22を囲み、ウォータジャケット22を密封
する。
【0018】しかし、ガスケット1はシールリング4を
囲む形状をしているため、オイル通路21を流れる潤滑
油に対してもある程度の密封機能を果たす。このため、
例えば生産時にシールリング4を装着し忘れた場合、エ
ンジンリークテストにて潤滑油洩れを検出することが難
しいという不具合があった。つまり、エンジンリークテ
ストでは、オイル通路21の圧力を実際のエンジン運転
時の圧力まで高めない低圧状態で潤滑油洩れがあるかど
うかを検査するので、シールリング4が介装されていな
くても、ガスケット1のみでオイル通路21が密封され
る可能性がある。このようにエンジンリークテストの段
階でオイル通路21のシール不良が検出されない場合、
エンジンがそのまま組み立てられた後にテストベンチで
実際に運転されるエンジン実機テストが行われると、オ
イル通路21の圧力が高まるのに伴ってガスケット1を
介して潤滑油が初めて洩れ出す可能性がある。このよう
にエンジン実機テストの段階でオイル通路21のシール
不良が検出されると、エンジンの組み立て直しを行う必
要があり、生産性を大幅に損なうことになる。また、エ
ンジン実機テストの段階で潤滑油洩れが検出されない
と、エンジンがそのまま車両等に搭載されて市場にでて
しまうので、さらに重大な不具合となってしまう。
【0019】本発明は、これに対処して、ガスケット1
にシールリング4の周囲と外部を連通する洩れ検出通路
を形成することを要旨とする。以下、その具体的な例に
つき図1以下に示したガスケット1の実施の形態を説明
する。
【0020】図1に示すように、平板状をしたガスケッ
ト1はウォータジャケット22を囲む1つのウォータジ
ャケット包囲部11と、各シールリング4を囲む3つの
シールリング包囲部12と、各ボルト穴を囲む11個の
ボルト穴包囲部13とを有し、これらが例えばガラス繊
維を材質として一体形成される。ガスケット1はガラス
繊維に限らず、他の材質により形成してもよい。
【0021】前記洩れ検出通路として、環状をしたシー
ルリング包囲部12にシールリング4の周囲とエンジン
の外部を連通するオイル逃がし溝15が形成される。
【0022】図2に示すように、オイル逃がし溝15は
ガスケット1のシリンダブロック3に対する接合面14
に凹状に窪んで形成される。
【0023】オイル逃がし溝15は略矩形の断面を持つ
ように形成される。ガスケット1はその厚さTを例えば
0.5mmとする一方、オイル逃がし溝15はその深さ
Dを例えば0.1mm、その開口幅Wを例えば2mmと
する。これにより、ガスケット1がシリンダブロック3
とオイルクーラ2の間で圧縮された状態でも十分な開口
断面積が確保される。なお、ガスケット材の圧縮率等に
よって上記各部の寸法は適宜設定される。
【0024】以上のようにガスケット1のシールリング
包囲部12にシールリング4の周囲とエンジンの外部を
連通するオイル逃がし溝15を形成する構造により、例
えば生産時にシールリング4を装着し忘れた場合、エン
ジンリークテストにてオイル通路21に送られる潤滑油
がオイル逃がし溝15を通って外部に洩れ出すため、こ
のエンジンリークテストにおける目視検査や圧力測定検
査によりオイル通路21のシール不良を確実に検出する
ことができる。この結果、エンジン実機テストの段階で
オイル通路21のシール不良が検出されて、生産性が大
幅に損なわれることを回避できる。さらに、エンジンが
シールリング4の介装されない状態で車両等に搭載され
て市場にでてしまうことを回避できる。
【0025】ガスケット1の形状を変更するだけで、エ
ンジンリークテストの設備等を変更することなく、シー
ルリング4の装着忘れを検出できるので、製品のコスト
アップを抑えられる。
【0026】また、オイル通路のシール不良を確実に検
出するために、ガスケットはシールリングを囲むシール
リング包囲部を設けない構造とすることも考えられる。
しかし、その場合、各ボルトの締結力によりシールリン
グにかかる面圧を均一に保つことが難しく、シールリン
グによる密封性を損なう可能性がある。これに対して、
ガスケット1はシールリング4を囲むシールリング包囲
部12を備え、オイル逃がし溝15が限られた範囲に開
口しているため、各ボルトの締結力によりシールリング
にかかる面圧を均一に分布させられ、シールリング4の
密封性を維持できる。
【0027】他の実施の形態として、オイル逃がし溝1
5はガスケット1のオイルクーラ2に対する接合面18
に凹状に窪んで形成してもよい。
【0028】さらに他の実施の形態として、オイル逃が
し溝15は略三角形または半円形の断面を持つように形
成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すガスケットの平面
図。
【図2】同じくガスケットの断面図。
【図3】同じくオイルクーラ等の断面図。
【符号の説明】
1 ガスケット 2 オイルクーラ 3 シリンダブロック 4 シールリング 11 ウォータジャケット包囲部 12 シールリング包囲部 15 オイル逃がし溝 21 オイル通路 22 ウォータジャケット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第一の流体通路を密封する高圧シール材
    と、 第二の流体通路を密封する低圧シール材とを備え、 前記低圧シール材が前記高圧シール材を包囲する密封構
    造において、 前記低圧シール材に前記高圧シール材の周囲と前記第二
    の流体通路の外側を連通して第一の流体洩れを検出する
    洩れ検出通路を形成したことを特徴とする密封構造。
  2. 【請求項2】エンジンブロックにシールリングおよびガ
    スケットを介して取り付けられる水冷式オイルクーラを
    備え、 前記オイルクーラにエンジンのオイルが循環するオイル
    通路および前記エンジンの冷却水が循環するウォータジ
    ャケットを備え、 前記シールリングが前記オイル通路を密封し、 前記ガスケットが前記ウォータジャケットを密封し、 前記ガスケットに前記シールリングを包囲するシールリ
    ング包囲部を形成する密封構造において、 前記シールリング包囲部に前記シールリングの周囲と前
    記エンジンの外部を連通するオイル逃がし溝を形成した
    ことを特徴とする密封構造。
JP11021504A 1999-01-29 1999-01-29 密封構造 Pending JP2000220740A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102121432A (zh) * 2010-01-07 2011-07-13 株式会社丰田自动织机 用于气缸盖的垫片

Cited By (3)

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