JP2000220676A - 摩擦材の摩耗警報装置 - Google Patents

摩擦材の摩耗警報装置

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JP2000220676A
JP2000220676A JP11023674A JP2367499A JP2000220676A JP 2000220676 A JP2000220676 A JP 2000220676A JP 11023674 A JP11023674 A JP 11023674A JP 2367499 A JP2367499 A JP 2367499A JP 2000220676 A JP2000220676 A JP 2000220676A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摩耗検出子を摩擦部材の裏板に抜け止めして
取り付ける手段と、検出子のプローブ本体に絶縁導線を
止着する手段とを1つの手段でまかなう。 【解決手段】 摩耗検出子14は、プローブ本体16の
軸線方向貫通孔16a,16bにU字状絶縁導線18の
脚部18b,18cを挿通して構成し、絶縁導線18の
U字状曲折部18aが摩擦材12の摩耗限界位置Wに位
置するようプローブ本体16を裏板10に嵌合する。摩
擦材12から遠い裏板10の側に突出するプローブ本体
16の端部外周に全周に亘って軸線方向貫通孔16a,
16bに至る深さの径方向スリット16fを形成する。
スリット16f内にリテーナ24を係止し、これにより
柱状プローブ本体16を裏板10に対して抜け止めす
る。また、リテーナ脚部24a,24bの絶縁導線止着
部24c,24dにより、軸線方向貫通孔16a,16
bから露出する絶縁導線18の脚部18b,18cをプ
ローブ本体16に止着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制動装置に用いら
れているブレーキパッドのような摩擦部材の主要部を成
す摩擦材の摩耗限界を警告する摩耗警報装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】摩擦材の摩耗警報装置としては従来、例
えば特開平5−248464号公報に記載されている如
きものがあり、プローブ本体(検出子本体)に穿った一
対の平行な軸線方向貫通孔(挿通孔)に、U字状に曲折
した絶縁導線(導電部材)の両脚部を挿通して摩耗検出
子(摩耗量検出子)を構成し、この摩耗検出子(摩耗量
検出子)を、上記絶縁導線(導電部材)のU字状曲折部
が摩擦材の摩耗限界(使用限度)位置に位置するよう配
置して、当該摩擦材が固着されている裏板に嵌合、取着
する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来は、上記
の公報に記載されたものに代表されるように、摩擦材を
裏板に固着して構成した摩擦部材の裏板に対する摩耗検
出子(摩耗量検出子)、詳しくはプローブ本体(検出子
本体)の取着(抜け止め)を、該プローブ本体(検出子
本体)に係着したリテーナにより行い、プローブ本体
(検出子本体)に対するU字状絶縁導線(導電部材)の
両脚部の止着は、加熱処理による融着等によりこれを行
うというように、前者のためのプローブ本体(検出子本
体)取着(抜け止め)手段と、後者のための絶縁導線
(導電部材)止着手段とが個々のものであったために、
コスト的に不利になるのを免れなかった。
【0004】請求項1に記載の第1発明は、上記の両機
能を1つの手段で達成し得るようにして上記コスト上の
問題を生ずることのないようにした摩擦材の摩耗警報装
置を提案することを目的とする。
【0005】請求項2に記載の第2発明は、第1発明の
目的のための径方向スリットおよびリテーナを対称形状
にし得るようにして、一層のコスト低減を可能にした摩
擦材の摩耗警報装置を提案することを目的とする。
【0006】請求項3に記載の第3発明は、リテーナを
更に簡単、且つ、安価に造ることができるようにした摩
擦材の摩耗警報装置を提案することを目的とする。
【0007】請求項4に記載の第4発明は、径方向スリ
ット内へのリテーナの係止が確実になるようにした摩擦
材の摩耗警報装置を提案することを目的とする。
【0008】請求項5に記載の第5発明は、径方向スリ
ット内へのリテーナの係止を工具なしで行い得るように
した摩擦材の摩耗警報装置を提案することを目的とす
る。
【0009】請求項6に記載の第6発明は、リテーナを
廻り止めしてリテーナによる絶縁導線止着作用が不変に
維持され得るようにした摩擦材の摩耗警報装置を提案す
ることを目的とする。
【0010】請求項7に記載の第7発明は、径方向スリ
ット内へリテーナを係止するとき自動的にリテーナの廻
り止めがなされるような径方向スリットとして、リテー
ナの廻り止め構造を別途に設ける必要がないようにした
摩擦材の摩耗警報装置を提案することを目的とする。
【0011】請求項8に記載の第8発明は、第7発明の
ような径方向スリットの形状においても、当該スリット
に対するリテーナの係止が確実になされるようにした摩
擦材の摩耗警報装置を提案することを目的とする。
【0012】請求項9に記載の第9発明は、摩擦部材の
裏板に対する摩耗検出子(プローブ本体)の抜け止め
が、ガタつきを生ずることなくなされるようにした摩擦
材の摩耗警報装置を提案することを目的とする。
【0013】請求項10に記載の第10発明は、第9発
明における摩耗検出子(プローブ本体)のガタつき防止
機能をリテーナ自身に持たせ得るようにした摩擦材の摩
耗警報装置を提案することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】これらの目的のため、先
ず第1発明による摩擦材の摩耗警報装置は、柱状プロー
ブ本体に穿った一対の平行な軸線方向貫通孔に、U字状
に曲折した絶縁導線の両脚部を挿通して構成した摩耗検
出子を、前記絶縁導線のU字状曲折部が摩擦材の摩耗限
界位置に位置するよう配置して、該摩擦材が固着されて
いる裏板に嵌合した摩擦材の摩耗警報装置において、前
記柱状プローブ本体の外周から前記軸線方向貫通孔に至
る径方向スリットを形成し、該径方向スリット内に係止
させたリテーナにより、前記柱状プローブ本体を前記裏
板に対して抜け止めすると共に前記絶縁導線を該柱状プ
ローブ本体に対して止着したことを特徴とするものであ
る。
【0015】第2発明による摩擦材の摩耗警報装置は、
第1発明において、前記径方向スリットを、前記両軸線
方向貫通孔の相互に遠い側の内周面に開口するスリット
とし、前記リテーナを、該開口において前記絶縁導線の
前記両脚部に当接する一対の絶縁導線止着部が形成され
ているリテーナとしたことを特徴とするものである。
【0016】第3発明による摩擦材の摩耗警報装置は、
第2発明において、前記リテーナをU字状に成形してそ
の両脚部に前記一対の絶縁導線止着部を形成したことを
特徴とするものである。
【0017】第4発明による摩擦材の摩耗警報装置は、
第3発明において、前記リテーナの両脚部を相互に接近
する方向に塑性変形させてリテーナを前記径方向スリッ
ト内に係止したことを特徴とするものである。
【0018】第5発明による摩擦材の摩耗警報装置は、
第3発明において、前記リテーナを弾性材で造り、該リ
テーナの前記両脚部に形成した一対の絶縁導線止着部を
前記径方向スリットの底部に弾接させてリテーナを該ス
リット内に係止したことを特徴とするものである。
【0019】第6発明による摩擦材の摩耗警報装置は、
第1発明乃至第5発明のいずれかにおいて、前記径方向
スリットの底部と前記リテーナとの間に廻り止め部を設
定したことを特徴とするものである。
【0020】第7発明による摩擦材の摩耗警報装置は、
第1発明において、前記径方向スリットを底部が平面状
の半円スリットとし、前記リテーナを、該平面状底部に
露出した前記絶縁導線の前記両脚部に当接する共通な絶
縁導線止着部が形成されているリテーナとしたことを特
徴とするものである。
【0021】第8発明による摩擦材の摩耗警報装置は、
第7発明において、前記リテーナを、前記共通な絶縁導
線止着部が形成されている脚部と、前記柱状プローブ本
体の外周に抜け止め状態に弾接する脚部とを有したU字
状のリテーナにより構成したとしたことを特徴とするも
のである。
【0022】第9発明による摩擦材の摩耗警報装置は、
第1発明乃至第8発明のいずれかにおいて、前記裏板お
よびリテーナ間に弾性材を介在させて前記柱状プローブ
本体を前記裏板に対して軸線方向に弾支したことを特徴
とするものである。
【0023】第10発明による摩擦材の摩耗警報装置
は、第1発明乃至第8発明のいずれかにおいて、前記リ
テーナの外周に径方向外方へ延在する弾性延長部を設
け、この径方向弾性延長部を前記裏板に弾接させて前記
柱状プローブ本体を前記裏板に対し軸線方向に弾支した
ことを特徴とするものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。図1乃至図4は、本発明の一
実施の形態になる摩擦材の摩耗警報装置を具えたディス
クブレーキ用のブレーキパッド(摩擦部材)を示し、こ
のブレーキパッドは図1および図2に明示するように、
裏板10に摩擦材12を貼着、鋲着、一体成形などによ
り一体結合して構成する。このブレーキパッドは、図2
の右側から裏板10を介して押動され、摩擦材12を図
示せざるディスクロータに押し付けられる時に、当該デ
ィスクロータの回転を止める制動作用を発揮するものと
する。
【0025】図1および図2において14は摩耗検出子
を示し、この摩耗検出子14は、摩擦材12の摩耗限界
位置W以上の摩耗を警報する摩耗警報装置のピックアッ
プ部を構成するもので、合成樹脂等の絶縁材で造った柱
状プローブ本体16と、U字状に曲折した絶縁導線18
とを主たる構成要素とする。ここで絶縁導線18は、導
線本体20を絶縁外被22で被覆したものとし、当該絶
縁導線18を任意の箇所18aで曲折して脚部18b,
18cを有したU字状となす。
【0026】柱状プローブ本体16には一対の相互に平
行な軸線方向貫通孔16a,16bを穿ち、これら軸線
方向貫通孔16a,16bにそれぞれ絶縁導線18の脚
部18b,18cを挿通して、絶縁導線18のU字状曲
折部18aを柱状プローブ本体16の対応端面16cに
当接させることで摩耗検出子14を構成する。かかる摩
耗検出子14は、絶縁導線18のU字状曲折部18aが
摩擦材12の摩耗限界位置W(図2参照)に位置するよ
う配して、裏板10の上縁中央部に嵌合し、詳しくは後
述するようにしてこれに取着する。
【0027】これがため裏板10の上縁中央部に、柱状
プローブ本体16を嵌合するための透孔10aを図2お
よび図3に明示するごとく設け、更に後述の目的のため
に、裏板10の上縁からこの透孔10aに至る切り欠き
溝10bを裏板10に形成する。透孔10aに対する柱
状プローブ本体16の嵌合は、摩擦材12を固着すべき
裏板10の側から、当該摩擦材12の固着後に、しかも
ディスクブレーキ組立体の状態で行うのが通例であり、
柱状プローブ本体16の嵌合限界位置を決定するため柱
状プローブ本体16の対応端部に拡大ヘッド16dを設
定する。なお、柱状プローブ本体16のかかる嵌合限界
位置を決定するための手段は上記の拡大ヘッド16dに
限らず、例えばスナップリングを柱状プローブ本体16
に係着しておく手段でもよい。柱状プローブ本体16の
拡大ヘッド16dには更に、その外周の一部分から突出
して軸線方向に延在する径方向突起16eを設け、この
径方向突起16eを切り欠き溝10b内に侵入させて柱
状プローブ本体16(摩耗検出子14)の廻り止めを行
う。
【0028】次いで、柱状プローブ本体16の抜け止め
構造を説明するに、摩擦材12から遠い裏板10の側に
突出する柱状プローブ本体16の端部外周に図2および
図4に示すごとく、軸線方向貫通孔16a,16bに至
る径方向スリット16fを形成し、この径方向スリット
16fは、両軸線方向貫通孔16a,16bの相互に遠
い側の内周面に開口する全周スリットとする。当該径方
向全周スリット16f内にはリテーナ24を係止し、こ
れにより柱状プローブ本体16(摩耗検出子14)を裏
板10に対して抜け止めすると共に、これらリテーナ2
4および裏板10間に縮設した弾性材としての皿ばね2
6(図2参照)により柱状プローブ本体16のガタつき
を防止する。
【0029】リテーナ24は軟鋼板で図4に2点鎖線に
より示すごときU字状に成形して、その両脚部24a,
24bに、軸線方向貫通孔16a,16bから露出する
絶縁導線18の脚部18b,18cと接してこれらを柱
状プローブ本体16に止着する絶縁導線止着部24c,
24dを設定する。そしてリテーナ24は、絶縁導線1
8を図2における右方向に軽く引っ張った状態の下で、
両脚部24a,24bをペンチ等の工具により矢αで示
すように相互に接近する方向へ加圧して実線状態に塑性
変形させ、これによりリテーナ24が径方向スリット1
6fから抜け出ることのないようにすると共に、絶縁導
線18に径方向の押し付け力を作用せしめることにより
柱状プローブ本体16に対して絶縁導線18を定位置に
止着する。なお柱状プローブ本体16には、径方向スリ
ット16fの底部において図4に明示するように平坦面
16gを設定し、リテーナ24にも、これと接する平坦
面24eを設定することで、リテーナ24が上記の取着
後に径方向スリット16f内において回転位置すること
のないようにする。
【0030】上記の構成において摩耗検出子14は、摩
擦材12の摩耗量が使用限界位置W(図2参照)になっ
たところで絶縁導線18のU字状曲折部18aが前記の
ディスクロータにより切断され、当該摩擦材12の限界
摩耗をピックアップして警報することができる。ところ
で、柱状プローブ本体16を裏板10に対し抜け止めす
るためのリテーナ24を用いて、絶縁導線18の脚部1
8b,18cを柱状プローブ本体16に止着することか
ら、これら両機能を共通な手段(リテーナ24)で得る
ことができ、コスト上の不利益を回避することができ
る。
【0031】図5は、図4の場合と異なりリテーナ24
をばね鋼や、合成樹脂などの弾性材で造ったものであ
る。これがため本実施の形態においては、リテーナ24
を同じU字状に成形するにしても図4の場合と異なり、
両脚部24a,24bの先端対向面に絶縁導線止着部2
4c,24dを形成し、これらを径方向スリット16f
の底部に弾接させて、軸線方向貫通孔16a,16bか
ら露出する絶縁導線18の脚部18b,18cを止着す
るようになす。
【0032】この場合リテーナ24は、径方向スリット
16fの底部に向けて径方向に押し込むだけで、その両
脚部24a,24bが弾性変形下に拡開して図示位置に
達し得るため、図4の場合のようにリテーナ24の強固
な抜け止めは期待できないものの、リテーナ24の取り
付け作業を工具なしに簡単に行うことができる。なおリ
テーナ24の廻り止めに関しては、その内周中央部に径
方向内方へ延在する突起24fを設け、該突起24fの
先端をスリット16fの底部における平坦面16gに当
接させることでリテーナ24の廻り止めを行うこととす
る。
【0033】図6は、上記各実施の形態におけるように
リテーナ24を板材で造るのでなく、ばね鋼などの弾性
を持った線材で造ったものである。本実施の形態におい
ては、リテーナ24を当該弾性線材のU字状成形体で構
成する。そして、リテーナ24の両脚部24a,24b
の中程対向面に絶縁導線止着部24c,24dを形成
し、これらを径方向スリット16fの底部に弾接させ
て、軸線方向貫通孔16a,16bから露出する絶縁導
線18の脚部18b,18cを止着するようになす。
【0034】この場合もリテーナ24は、径方向スリッ
ト16fの底部に向けて径方向に押し込むだけで、その
両脚部24a,24bが弾性変形下に拡開して図示位置
に達し得るため、リテーナ24の取り付け作業を工具な
しに簡単に行うことができて作業性が向上する。なおリ
テーナ24の廻り止めに関しては、その上記絶縁導線止
着部24c,24dを直線形状とし、これらを弾接させ
るべき径方向スリット16fの底部箇所を平坦形状にす
ることで、これら両者の接触によりリテーナ24の廻り
止めを行うこととする。
【0035】図7は本発明の更に他の実施の形態を示
し、本実施の形態においては径方向スリット16fを底
部が平面状の半円スリットとし、このスリットを、平面
状底部が軸線方向貫通孔16a,16bに達して絶縁導
線18の脚部18b,18cをスリット16f内に露出
させるような深さとする。そしてリテーナ24は、径方
向スリット16fの平面状底部に露出した絶縁導線18
の両脚部18b,18cに当接する共通な絶縁導線止着
部24gが形成されている脚部24hと、柱状プローブ
本体16の外周に抜け止め状態に弾接する脚部24iと
を有したU字状のリテーナとする。
【0036】かかる形状のリテーナ24を、ばね鋼や、
合成樹脂などの弾性板材で造り、図7の右側から柱状プ
ローブ本体16の直径方向へ押し込むだけで、両脚部2
4a,24bの弾性変形を介して図示位置に取着可能と
する。なおリテーナ24は、上記の形状にする場合、図
8に示すように弾性板材に代えて弾性線材で造ることが
でき、この場合も上記したと同様な作用効果を達成する
ことができることは言うまでもない。
【0037】なお、上記各実施の形態においては何れ
も、図2に示すように柱状プローブ本体16のガタつき
を防止するための皿ばね26をリテーナ24とは別に付
設したが、リテーナ24を弾性材で造る場合、図5のI
X−IX断面として示す図9から明らかなごとく、リテ
ーナ24の外周に径方向外方へ延在する弾性延長部24
jを設け、この径方向弾性延長部24jを裏板10に弾
接するよう軸線方向へずらせて柱状プローブ本体16を
裏板10に対し軸線方向に弾支し、柱状プローブ本体1
6のガタつきを防止するようにしても良い。
【0038】
【発明の効果】第1発明による摩擦材の摩耗警報装置
は、請求項1に記載のごとく、柱状プローブ本体16に
穿った一対の平行な軸線方向貫通孔16a,16bに、
U字状に曲折した絶縁導線18の両脚部18b,18c
を挿通して構成した摩耗検出子14を、絶縁導線18の
U字状曲折部18aが摩擦材12の摩耗限界位置Wに位
置するよう配置して、摩擦材12が固着されている裏板
10に嵌合したものを前提とし、柱状プローブ本体16
の外周から軸線方向貫通孔16a,16bに至る径方向
スリット16fを形成し、この径方向スリット16f内
に係止させたリテーナ24により、柱状プローブ本体1
6を裏板10に対して抜け止めすると共に絶縁導線18
を柱状プローブ本体16に対して止着した構成になるか
ら、柱状プローブ本体16を裏板10に対して抜け止め
する機能と、絶縁導線18を柱状プローブ本体16に対
して止着する機能とを1つの手段(リテーナ24)で達
成し得ることとなり、従来構造において生じていた前記
コスト上の問題を回避することができて大いに有利であ
る。
【0039】第2発明による摩擦材の摩耗警報装置は、
請求項2に記載のごとく、例えば図4〜図6のようにし
て、径方向スリット16fを、軸線方向貫通孔16a,
16bの相互に遠い側の内周面に開口するスリットと
し、リテーナ24を、当該開口において絶縁導線18の
両脚部18b,18cに当接する一対の絶縁導線止着部
24c,24dが形成されているリテーナとしたから、
第1発明の目的のための径方向スリット16fおよびリ
テーナ24を対称形状にすることができて、製造上およ
び部品管理上、一層のコスト低減が可能になり、大いに
有用である。
【0040】第3発明による摩擦材の摩耗警報装置は、
請求項3に記載のごとく、例えば図4〜図6のように、
リテーナ24をU字状に成形してその両脚部24a,2
4bに前記一対の絶縁導線止着部24c,24dを形成
したから、リテーナ24を更に簡単、且つ、安価に造る
ことができ、一層のコスト低減が可能になって大いに有
用である。
【0041】第4発明による摩擦材の摩耗警報装置は、
請求項4に記載のごとく、例えば図4のように、リテー
ナ24の両脚部24a,24bを相互に接近する方向に
塑性変形させてリテーナ24を径方向スリット16f内
に係止したために、径方向スリット16f内へのリテー
ナ24の係止が確実になり、信頼性が向上する。
【0042】第5発明による摩擦材の摩耗警報装置は、
請求項5に記載のごとく、リテーナ24を弾性材で造
り、該リテーナの前記両脚部24a,24bに形成した
一対の絶縁導線止着部24c,24dを径方向スリット
16fの底部に弾接させてリテーナ24を該スリット1
6f内に係止したから、径方向スリット16f内へのリ
テーナ24の係止を前記したように工具なしで行うこと
ができ、作業性の向上を期待し得る。
【0043】第6発明による摩擦材の摩耗警報装置は、
請求項6に記載のごとく、径方向スリット16fの底部
とリテーナ24との間に廻り止め部16g,24e(1
6g,24f)を設定したから、リテーナ24による絶
縁導線止着作用が不変に維持されて信頼性が向上すると
いう作用効果が得られる。
【0044】第7発明による摩擦材の摩耗警報装置は、
請求項7に記載のごとく、径方向スリット16fを底部
が図7および図8に例示するような平面状の半円スリッ
トとし、リテーナ24を、該平面状底部に露出した絶縁
導線18の両脚部18b,18cに当接する共通な絶縁
導線止着部24gが形成されているリテーナとしたか
ら、径方向スリット16f内へリテーナ24を係止する
とき自動的にリテーナ24の廻り止めがなされ、リテー
ナの廻り止め構造を別途に設ける必要がないこととな
り、コスト的に更に有利となる。
【0045】第8発明による摩擦材の摩耗警報装置は、
請求項8に記載のごとく、リテーナ24を、上記共通な
絶縁導線止着部24gが形成されている脚部24hと、
柱状プローブ本体16の外周に抜け止め状態に弾接する
脚部24iとを有したU字状のリテーナにより構成する
ため、第7発明のような径方向スリット16fの半円形
状においても、当該スリット16fに対するリテーナ2
4の係止が確実になされ、信頼性の向上を図ることがで
きる。
【0046】第9発明による摩擦材の摩耗警報装置は、
請求項9に記載のごとく、上記裏板10およびリテーナ
24間に図2に例示する通り弾性材26を介在させて柱
状プローブ本体16を裏板10に対して軸線方向に弾支
したから、摩擦材12が固着されている摩擦部材の裏板
10に対するプローブ本体16(摩耗検出子14)の抜
け止めが、ガタつきを生ずることなくなされて異音の発
生を防止することができ、この点で有利となる。
【0047】第10発明による摩擦材の摩耗警報装置
は、請求項10に記載のごとく、リテーナ24の外周に
図9に例示するように径方向外方へ延在する弾性延長部
24iを設け、この径方向弾性延長部24iを裏板10
に弾接させて柱状プローブ本体16を裏板10に対し軸
線方向に弾支したから、第9発明におけるプローブ本体
16(摩耗検出子14)のガタつき防止機能をリテーナ
24自身が持つことで、コスト的に大いに有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態になる摩擦材の摩耗警
報装置を具えたブレーキパッドの正面図である。
【図2】 図1のII−II線上で断面とし、矢の方向
に見て示すブレーキパッドの断面図である。
【図3】 図2のIII−III線上で断面とし、矢の
方向に見て摩耗検出子を示す断面図である。
【図4】 図2のIV−IV線上で断面とし、矢の方向
に見て摩耗検出子の取り付け構造を示す断面図である。
【図5】 本発明の他の実施の形態になる摩擦材の摩耗
警報装置を示す図4と同様な断面図である。
【図6】 本発明の更に他の実施の形態になる摩擦材の
摩耗警報装置を示す図4と同様な断面図である。
【図7】 本発明の更に別の実施の形態になる摩擦材の
摩耗警報装置を示す図4と同様な断面図である。
【図8】 本発明の他の実施の形態になる摩擦材の摩耗
警報装置を示す図4と同様な断面図である。
【図9】 図5に示すリテーナにプローブ本体のガタつ
き防止機能を持たせた場合の構造例を、同図のIX−I
X線上で断面とし、矢の方向に見て示す断面図である。
【符号の説明】
10 裏板 10a 透孔 10b 切り欠き溝 12 摩擦材 14 摩耗検出子 16 柱状プローブ本体 16a 軸線方向貫通孔 16b 軸線方向貫通孔 16d 拡大ヘッド 16e 廻り止め突起 16f 径方向スリット 16g 廻り止め平坦面 18 絶縁導線 18a 曲折部 18b 脚部 18c 脚部 24 リテーナ 24a 脚部 24b 脚部 24c 絶縁導線止着部 24d 絶縁導線止着部 24e 廻り止め平坦面 24f 廻り止め突起 24g 共通な絶縁導線止着部 24h 脚部 24i 脚部 24j 径方向弾性延長部 26 皿ばね(弾性材)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱状プローブ本体に穿った一対の平行な
    軸線方向貫通孔に、U字状に曲折した絶縁導線の両脚部
    を挿通して構成した摩耗検出子を、前記絶縁導線のU字
    状曲折部が摩擦材の摩耗限界位置に位置するよう配置し
    て、該摩擦材が固着されている裏板に嵌合した摩擦材の
    摩耗警報装置において、 前記柱状プローブ本体の外周から前記軸線方向貫通孔に
    至る径方向スリットを形成し、 該径方向スリット内に係止させたリテーナにより、前記
    柱状プローブ本体を前記裏板に対して抜け止めすると共
    に前記絶縁導線を該柱状プローブ本体に対して止着した
    ことを特徴とする摩擦材の摩耗警報装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記径方向スリット
    を、前記両軸線方向貫通孔の相互に遠い側の内周面に開
    口するスリットとし、前記リテーナを、該開口において
    前記絶縁導線の前記両脚部に当接する一対の絶縁導線止
    着部が形成されているリテーナとしたことを特徴とする
    摩擦材の摩耗警報装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記リテーナをU字
    状に成形してその両脚部に前記一対の絶縁導線止着部を
    形成したことを特徴とする摩擦材の摩耗警報装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記リテーナの両脚
    部を相互に接近する方向に塑性変形させてリテーナを前
    記径方向スリット内に係止したことを特徴とする摩擦材
    の摩耗警報装置。
  5. 【請求項5】 請求項3において、前記リテーナを弾性
    材で造り、該リテーナの前記両脚部に形成した一対の絶
    縁導線止着部を前記径方向スリットの底部に弾接させて
    リテーナを該スリット内に係止したことを特徴とする摩
    擦材の摩耗警報装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項におい
    て、前記径方向スリットの底部と前記リテーナとの間に
    廻り止め部を設定したことを特徴とする摩擦材の摩耗警
    報装置。
  7. 【請求項7】 請求項1において、前記径方向スリット
    を底部が平面状の半円スリットとし、前記リテーナを、
    該平面状底部に露出した前記絶縁導線の前記両脚部に当
    接する共通な絶縁導線止着部が形成されているリテーナ
    としたことを特徴とする摩擦材の摩耗警報装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記リテーナを、前
    記共通な絶縁導線止着部が形成されている脚部と、前記
    柱状プローブ本体の外周に抜け止め状態に弾接する脚部
    とを有したU字状のリテーナにより構成したとしたこと
    を特徴とする摩擦材の摩耗警報装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか1項におい
    て、前記裏板およびリテーナ間に弾性材を介在させて前
    記柱状プローブ本体を前記裏板に対して軸線方向に弾支
    したことを特徴とする摩擦材の摩耗警報装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至8のいずれか1項におい
    て、前記リテーナの外周に径方向外方へ延在する弾性延
    長部を設け、この径方向弾性延長部を前記裏板に弾接さ
    せて前記柱状プローブ本体を前記裏板に対し軸線方向に
    弾支したことを特徴とする摩擦材の摩耗警報装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022194537A1 (de) * 2021-03-15 2022-09-22 Zf Cv Systems Europe Bv Vorrichtung mit einem sensor und einem sprengring zum anzeigen eines verschleisses eines bremsbelags einer scheibenbremse, sowie sprengring

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