JP2000219052A - ベルト式無段変速機 - Google Patents

ベルト式無段変速機

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JP2000219052A
JP2000219052A JP2192499A JP2192499A JP2000219052A JP 2000219052 A JP2000219052 A JP 2000219052A JP 2192499 A JP2192499 A JP 2192499A JP 2192499 A JP2192499 A JP 2192499A JP 2000219052 A JP2000219052 A JP 2000219052A
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    • B60K6/00Arrangement or mounting of plural diverse prime-movers for mutual or common propulsion, e.g. hybrid propulsion systems comprising electric motors and internal combustion engines ; Control systems therefor, i.e. systems controlling two or more prime movers, or controlling one of these prime movers and any of the transmission, drive or drive units Informative references: mechanical gearings with secondary electric drive F16H3/72; arrangements for handling mechanical energy structurally associated with the dynamo-electric machine H02K7/00; machines comprising structurally interrelated motor and generator parts H02K51/00; dynamo-electric machines not otherwise provided for in H02K see H02K99/00
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    • B60K6/50Architecture of the driveline characterised by arrangement or kind of transmission units
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルト式無段変速機に関し、発進クラッチの
耐久性を向上できるようにするとともに、プライマリシ
ャフト上に電気モータをそなえるハイブリッド車にも適
用可能にする。 【解決手段】 ドリブンギヤ28とカウンタシャフト2
7との連結切り離しを行なう発進クラッチ29をカウン
タシャフト27上のドリブンギヤ28よりもエンジンン
1側に配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発進クラッチをそ
なえたベルト式無段変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、入力側,出力側の2つのプー
リと、それらに巻回されるベルトとをそなえ、これら2
つのプーリの溝幅を互いに同期させながら任意に変化さ
せることにより、出力側プーリの回転を無段階に変速で
きるようにした、ベルト式無段変速機が知られている。
【0003】このようなベルト式無段変速機を用いる場
合、エンジンと駆動輪との間の動力伝達経路を接続・遮
断する手段(断接手段)として、トルクコンバータ,電
磁クラッチ,又は湿式多板クラッチ(以下、発進クラッ
チという)が用いられており、これらの断接手段を介し
て発進時等のエンジン回転の入力に伴うショックを緩和
している。
【0004】ところで、トルクコンバータや電磁クラッ
チは、一般にプライマリシャフト軸線上のエンジンとト
ランスミッションとの連結部にそなえられているのに対
し、発進クラッチはセカンダリシャフト上にそなえられ
ている。例えば、図3は従来の発進クラッチをそなえた
ベルト式無段変速機の構成を示す側断面図であり、プラ
イマリシャフト51の左側にエンジンの出力軸(クラン
ク軸)が設けられており、ベルト式無段変速機に回転が
入力されるようになっている。この従来のベルト式無段
変速機では、発進クラッチ53はセカンダリシャフト5
2上のセカンダリプーリ55の下流側にそなえられ、セ
カンダリシャフト52とドライブギヤ54との間の回転
の伝達を断接するようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年では、
エンジンと電気モータとを組み合わせたハイブリッド車
が開発されている。ハイブリッド車におけるエンジン,
電気モータの配置方法としては様々なものがあるが、ト
ランスミッション内にプライマリシャフトと同軸に電気
モータを配設することも考えられる。
【0006】ところが、上述の従来の発進クラッチをそ
なえたベルト式無段変速機の場合には、セカンダリシャ
フト52上に発進クラッチ53がそなえられているた
め、プライマリシャフト51上に電気モータを配設する
と、発進クラッチ53と干渉してしまうことになる。ま
た、干渉を回避するように発進クラッチ53の径を小型
化すると十分なクラッチ容量を確保することができず、
クラッチ容量を確保するためクラッチプレートの枚数を
増やした場合には、セカンダリシャフト52の軸長が伸
び、トランスミッション50全体が大型化してしまう。
【0007】さらに、ハイブリッド車に限らず、セカン
ダリシャフト52は回転速度が速く、発進時におけるセ
カンダリシャフト52とドライブギヤ54との差回転速
度が大きいため、発進クラッチ53の吸収エネルギが大
きくなってしまい耐久性が懸念されるという課題もあ
る。本発明は、このような課題に鑑み創案されたもの
で、発進クラッチの耐久性を向上できるようにするとと
もに、プライマリシャフト上に電気モータをそなえるハ
イブリッド車にも適用可能にした、ベルト式無段変速機
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のベルト式無段変速機では、プライマリプー
リの溝幅とセカンダリプーリの溝幅とを連動して変化さ
せることによりプライマリシャフトからセカンダリシャ
フトにベルトを介して伝達される回転の速度を無段変速
し、セカンダリシャフト上においてセカンダリプーリよ
りもエンジン側に配設されたドライブギヤとカウンタシ
ャフト上に設けられたドリブンギヤとの噛合によりセカ
ンダリシャフトからカウンタシャフトへ回転を伝達して
駆動輪に駆動力を伝達するようにして、ドリブンギヤと
カウンタシャフトとの連結切り離しを行なう発進クラッ
チをカウンタシャフト上のドリブンギヤよりもエンジン
ン側に配設する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1,図2は本発明の一実施形態
としてのベルト式無段変速機を示すもので、図1は本ベ
ルト式無段変速機の概略構成を示すスケルトン図であ
る。なお、本実施形態(図1参照)では、平面図におい
て、エンジン1の左側にベルト式無段変速機を配置して
いるが、従来例(図3)のように、エンジンと変速機と
が左右逆に配置されてもよい。また、当然ながら図1に
示す各回転軸5,6,24,25,27,33,34は
いずれも互いに平行に配置されている。
【0010】図1に示すように、本実施形態では、ベル
ト式無段変速機は、エンジン1と電気モータ2とを組合
せたハイブリッド車に適用されており、エンジン1はト
ランスミッション(ベルト式無段変速機)3の外殻であ
るトランスミッションケース9に一体に固設されてい
る。また、電気モータ2は、トランスミッションケース
9内にそなえられ、ロータ7と同軸一体に設けられた出
力軸5はエンジン1の出力軸6に軸支されている。ま
た、電気モータ2のステータ8は、トランスミッション
ケース9に固定されている。
【0011】そして、エンジン1,電気モータ2との間
には、正転反転切換機構4が配設されており、エンジン
1,電気モータ2からそれぞれ入力される回転は、この
正転反転切換機構4を介して無段変速機構20に入力さ
れるようになっている。正転反転切換機構4としては、
プラネタリギヤユニットが採用されており、そのサンギ
ヤ10には、エンジン1の出力軸6が連結されている。
また、ピニオンギヤ11を支持するキャリア12には、
電気モータ2の出力軸5が連結されている。したがっ
て、エンジン1の回転はサンギヤ10から入力され、電
気モータ2の回転はキャリア12から入力されるように
なっている。なお、ピニオンギヤ11は、互いに噛合す
るインナピニオン11aとアウタピニオン11bとから
なるダブルピニオンギヤであり、インナピニオン11a
はサンギヤ10と噛合し、アウタピニオン11bはリン
グギヤ12と噛合している。
【0012】正転反転切換機構4から無段変速機構20
への回転の出力は、キャリア12から行なわれるように
なっている。つまり、キャリア12の無段変速機構20
側には、無段変速機構20のプライマリプーリ21と同
軸一体のプライマリシャフト24が連結されており、サ
ンギヤ10,キャリア12にそれぞれ入力されたエンジ
ン1,電気モータ2の回転をキャリア12からプライマ
リシャフト24に出力するようになっている。
【0013】また、リングギヤ13にはブレーキ14が
設けられており、ブレーキ14を作動させることによっ
てリングギヤ13の回転を拘束できるようになってい
る。そして、無段変速機構20のプライマリシャフト2
4の内側には、クラッチ15が配設されており、クラッ
チ15を接続することによってサンギヤ10とキャリア
12とを一体に拘束できるようになっている。
【0014】したがって、エンジン1と電気モータ2と
を併用して前進走行する場合には、ブレーキ14をオ
フ,クラッチ15をオンにすればよく、後進走行する場
合には、ブレーキ14をオン,クラッチ15をオフにし
て、電気モータ2を逆転させればよいようになってい
る。また、電気モータ2のみにより走行する場合や、エ
ネルギー回生を行なう場合には、ブレーキ14,クラッ
チ15をともにオフにすればよいようになっている。
【0015】次に、無段変速機構20について説明する
と、無段変速機構20は、プライマリプーリ21とセカ
ンダリプーリ22とベルト23とから構成されており、
正転反転切換機構4からプライマリシャフト24に入力
された回転は、プライマリシャフト24と同軸一体のプ
ライマリプーリ21からベルト23を介してセカンダリ
プーリ22へ入力されるようになっている。
【0016】プライマリプーリ21,セカンダリプーリ
22はそれぞれ一体に回転する2つのシーブ21a,2
1b,22a,22bから構成されている。それぞれ一
方のシーブ21a,22aは軸方向に固定された固定シ
ーブであり、他方のシーブ21b,22bは油圧アクチ
ュエータ(図2参照)によって可動する可動シーブにな
っている。ここでは、プライマリプーリ21の可動シー
ブ21bは、固定シーブ21aに対してエンジン1と反
対側に配設し、セカンダリプーリ22の可動シーブ22
bは、ベルト23に対して可動シーブ21bと反対側に
配設して、後述するセカンダリシャフト25の軸長を短
く抑えるようにしている。
【0017】これらの可動シーブ21b,22bは同期
して可動するようになっており、減速する場合には、可
動シーブ22bの油圧を高めてセカンダリプーリ22の
溝幅を狭めていくとともに、可動シーブ21bの油圧を
低下させてプライマリプーリ21の溝幅を拡げていくよ
うになっている。逆に、増速する場合には、プライマリ
プーリ21の溝幅を狭めていくとともに、セカンダリプ
ーリ22の溝幅を拡げていくようになっている。
【0018】そして、無段変速機構20において変速さ
れた回転は、プライマリシャフト24に並設され、且つ
セカンダリプーリ22と同軸一体に回転するセカンダリ
シャフト25に出力されるようになっている。以下、図
2の要部側断面図を用いて詳述すると、セカンダリシャ
フト25のエンジン1側の端部近傍には、ドライブギヤ
26が固設されている。セカンダリシャフト25に伝達
された回転は、このドライブギヤ26から、噛合するド
リブンギヤ28へ出力されるようになっている。ドリブ
ンギヤ28は、セカンダリシャフト25に並設されたカ
ウンタシャフト27に回転自在に軸支されており、この
カウンタシャフト27のエンジン1側には発進クラッチ
29がそなえられ、ドリブンギヤ28をはさんだその反
対側にはデフ出力ギヤ30が固設されている。なお、ド
ライブギヤ26はドリブンギヤ28よりも小径になって
おり、ドライブギヤ26からドリブンギヤ28への回転
の伝達の際に減速が行なわれるようになっている。
【0019】発進クラッチ29は、カウンタシャフト2
7とドリブンギヤ28との連結切り離しを行なう手段で
あり、複数のクラッチプレート間の摩擦により接続を行
なう湿式多板クラッチが採用されている。すなわち、ド
リブンギヤ28にはクラッチハブ40が同軸一体に固設
され、カウンタシャフト27にはクラッチドラム41が
同軸一体に固設されている。そして、クラッチハブ40
の外周面にはドライブプレート42が等間隔で設けられ
ており、クラッチドラム41の内周面にはドリブンプレ
ート43がドライブプレート42を交互に挟み込むよう
に設けられている。また、クラッチドラム41の内部に
は、ピストン44,45がそなえられており、油圧室4
6,47内の油圧と、油圧室46,47と反対側にそな
えられたリターンスプリング48,49の付勢力との力
関係に応じて移動するようになっている。
【0020】まず、油圧室46,47内の油圧を高めて
いくと、ピストン44はプレート42,43の方向に移
動してプレート42,43を押し付け、さらに、ピスト
ン45もプレート42,43の方向に移動して、ピスト
ン44をプレート42,43に押し付けるようになって
いる。これにより、各プレート42,43間には摩擦が
発生して互いの相対回転ができなくなる。したがって、
この場合には、発進クラッチ29は接続されたことにな
り、ドリブンギヤ28とカウンタシャフト27とは一体
になってドリブンギヤ28からカウンタシャフト27へ
の回転の伝達が行なわれるようになっている。
【0021】一方、油圧室46,47内から油圧を抜い
ていくと、ピストン44,45はリターンスプリング4
8,49の付勢力により元の位置に押し戻されるように
なっている。これにより、各プレート42,43の接触
は断たれて、互いに自由に回転可能になる。したがっ
て、この場合には、発進クラッチ29は開放されたこと
になり、ドリブンギヤ28からカウンタシャフト27へ
の回転の伝達は行なわれないようになっている。
【0022】この発進クラッチ29を用いる状況として
は、まず、停車状態からエンジン1により発進する場合
がある。電気モータ2により発進する場合には、電気モ
ータ2は停止状態からでも出力が得られるため、電気モ
ータ2から車輪までが直結した状態でも発進可能である
が、エンジン1の場合には回転していないと出力が得ら
れないため、エンジン1から車輪まで直結されている状
態で発進しようとしても、エンジン1が回転できずエン
ストを起こしてしまう。
【0023】そこで、エンジン1による発進する場合に
は、まず、発進クラッチ29を解放してエンジン1をア
イドリング状態にしておき、それから徐々に発進クラッ
チ29を接続していくことによって、エンジン1の回転
を徐々に車輪に伝達していくようになっている。このよ
うにエンジン1により発進する場合としては、例えば、
渋滞等によってバッテリの残量が不足し電気モータ2の
出力が低下した場合や、電気モータ2にトラブルが生じ
た場合等、電気モータ2により発進できない場合が想定
される。
【0024】また、発進クラッチ29を解放する状況と
して、停車時にバッテリを充電する場合がある。バッテ
リを充電する場合には、正転反転切換機構4のクラッチ
15,ブレーキ14の何れかを接続してエンジン1と電
気モータ2とを連結し、エンジン1により電気モータ2
のロータ7を回転させて電気モータ2を発電機として機
能させることにより行なう。しかしながら、電気モータ
2の出力軸5と無段変速機構20の入力軸(エンジンの
出力軸)6とはキャリア12を介して連結されているた
め、電気モータ2を回転させると無段変速機構20にま
で回転が伝達されてしまう。
【0025】そこで、停車時にエンジン1の回転により
バッテリを充電する場合には、発進クラッチ29を解放
して、ドリブンギヤ28からカウンタシャフト27への
回転の伝達を遮断し、車輪に回転が伝わらないようにし
て車両が停車状態を保つようになっている。発進クラッ
チ29が接続され、ドリブンギヤ28に入力された回転
がカウンタシャフト27に伝達されると、その回転はカ
ウンタシャフト27と同軸一体に設けられたデフ出力ギ
ヤ30からフロントデフ31のリングギヤ32へ出力さ
れるようになっている。デフ出力ギヤ30はリングギヤ
32よりも小径になっており、デフ出力ギヤ30からリ
ングギヤ32への回転の伝達の際にさらに減速が行なわ
れる。
【0026】そして、リングギヤ32に入力された回転
は、フロントデフ31において、左右のアクスルシャフ
ト33,34への出力配分が行なわれ、アクスルシャフ
ト33,34を介して左右輪に伝達されるようになって
いる。また、カウンタシャフト27の発進クラッチ29
よりもさらにエンジン1側には、パーキングギヤ35が
固設されている。パーキングギヤ35の近傍には、スプ
ラグ36が配設されており、セレクトレバーにおいてパ
ーキング(Pレンジ)が選択された場合には、パーキン
グギヤ35にスプラグ36が係合してパーキングギヤ3
5の回転が拘束されるようになっている。したがって、
停車時に車輪側から回転が入力された場合には、回転は
このパーキングギヤ35において受け止められるように
なっている。
【0027】本発明の一実施形態としてのベルト式無段
変速機は上述のごとく構成されているので、エンジン1
の出力を用いて発進(前進)する場合には、まず、正転
反転切換機構4においてクラッチ15を接続,ブレーキ
14を解放して、エンジン1の回転を無段変速機構20
に出力できる状況にするとともに、発進クラッチ29を
解放する。すなわち、油圧室46,47内から油圧を抜
いてピストン44,45を初期位置に戻し、ドリブンギ
ヤ28に設けられたドライブプレート42と、カウンタ
シャフト27に設けられたドリブンプレート43との接
触を断つ。これにより、ドリブンギヤ28からカウンタ
シャフト27への回転の伝達は遮断されることになり、
エンジン1の始動時の負荷が軽減される。
【0028】そして、エンジン1が始動してアイドリン
グ状態になると、次に、油圧室46,47内の油圧を次
第に高めていくことによって、ドライブプレート42と
ドリブンプレート43とを接触させて、発進クラッチ2
9を徐々に接続していく。このとき、発進クラッチ29
の接触前には、エンジン1からドリブンギヤ28までの
慣性系は一定の速度で回転しているのに対し、カウンタ
シャフト27から車輪までの慣性系は静止状態となって
いるので、発進クラッチ29のドライブプレート42と
ドリブンプレート43との間には回転速度差が存在して
いる。
【0029】このため、発進クラッチ29を接続する際
には、差回転速度に応じたエネルギの吸収が必要になる
が、吸収エネルギに対してクラッチ容量が不足している
場合、発進クラッチ29の耐久寿命が大きく低下する虞
がある。このため、発進クラッチ29の耐久性を十分に
確保するためには、吸収エネルギを少なくするか、十分
なだけのクラッチ容量を発進クラッチ29に確保する必
要がある。
【0030】まず、吸収エネルギを少なくするには、差
回転速度を低く抑える必要がある。この点、本ベルト式
無段変速機では、発進クラッチ29を、従来のようにセ
カンダリシャフト25上に設けるのではなく、カウンタ
シャフト27上に設けることによって、差回転速度の低
下を図っている。つまり、セカンダリシャフト25とカ
ウンタシャフト27との回転速度を比較した場合、ドラ
イブギヤ26よりもドリブンギヤ28の方が大径である
ため、ドライブギヤ26からドリブンギヤ28への回転
の伝達の際に減速が行なわれることになり、セカンダリ
シャフト25よりもカウンタシャフト27の回転速度の
方が低くなる。したがって、従来のようにセカンダリシ
ャフト25上に設けるよりも、ドライブギヤ26,ドリ
ブンギヤ28間の減速比分だけ差回転速度を低く抑える
ことができ、吸収エネルギを少なくすることができるの
である。
【0031】次に、クラッチ容量を大きくするには、プ
レート42,43の枚数を増やすか、プレート42,4
3の径を大きくする必要がある。しかしながら、プレー
ト42,43の枚数を増やすと、発進クラッチ29が軸
方向に長くなり、当然ながら発進クラッチ29をそなえ
たカウンタシャフト27も長くなって、トランスミッシ
ョン3の全長が大きくなってしまうことになる。
【0032】この点、本ベルト式無段変速機では、発進
クラッチ29をカウンタシャフト27のエンジン1側と
いう外周スペースを十分に確保し易い部分に配設してい
るので、従来よりもプレート42,43の大径化が可能
であり、このプレート42,43の大径化によって十分
なクラッチ容量を確保している。つまり、従来のように
セカンダリシャフト25上に発進クラッチ29を設けた
場合には、発進クラッチ29と電気モータ2とが干渉す
ることになり、発進クラッチ29を大径化することは困
難である。これに対し、本ベルト式無段変速機のように
カウンタシャフト27上に発進クラッチ29を設けた場
合には、電気モータ2と干渉することがなく、さらに、
ドリブンギヤ28に対してセカンダリプーリ22と反対
側に発進クラッチ29をそなえているので、セカンダリ
プーリ22の可動シーブ22bと干渉することもない。
したがって、電気モータ2や可動シーブ22bとの干渉
を考慮することなくプレート42,43を大径化するこ
とができ、十分なクラッチ容量を確保することができる
のである。
【0033】また、停車時に発進クラッチ29を解放す
るような場合、例えば、上述のように停車時にバッテリ
の充電を行なうような場合には、ドリブンギヤ28とカ
ウンタシャフト27との間で係合が断たれるため、カウ
ンタシャフト27から下流の駆動系は、エンジン1や電
気モータ2に拘束されることなく自由に回転可能にな
る。したがって、何ら拘束する手段がない場合には、外
力が作用すると車両が動きだしてしまうことになる。
【0034】これに対し、本ベルト式無段変速機では、
カウンタシャフト27にパーキングギヤ35をそなえ、
セレクトレバーがPレンジに設定されている場合には、
パーキングギヤ35にスプラグ36が係合して、カウン
タシャフト27の回転を拘束する。このため、発進クラ
ッチ29の接続状態に関係なく、車両を確実に停車させ
ておくことができる。
【0035】また、パーキングギヤ35の径が小さい場
合には、車両に外力が作用したときにパーキングギヤ3
5が受け止めるべき力が大きくなり、パーキングギヤ3
5の耐久性が低下する虞がある。したがって、パーキン
グギヤ35の径も大きくすることが望まれるが、従来の
ようにパーキングギヤを発進クラッチとともにセカンダ
リシャフト上にそなえたのでは、モータやプーリとの干
渉のために大径化にも制限がある。これに対し、本ベル
ト式無段変速機の場合には、パーキングギヤ35も発進
クラッチ29とともにカウンタシャフト27に設置し、
さらに、発進クラッチ29よりもエンジン1側に設置し
ているため、電気モータ2やセカンダリプーリ22との
干渉を考慮する必要がなく、パーキングギヤ35の大径
化が可能である。
【0036】このように、本ベルト式無段変速機によれ
ば、発進クラッチ29をカウンタシャフト27上に設け
ているので、従来のようにセカンダリシャフト25上に
設けるよりもドライブギヤ26,ドリブンギヤ28間の
減速比分だけ差回転速度を低く抑えることができ、発進
クラッチ29の耐久性を向上させることができるという
利点がある。
【0037】また、発進クラッチ29をカウンタシャフ
ト27上に設けているので、発進クラッチ29と電気モ
ータ2とが干渉することがなく、さらに、ドリブンギヤ
28に対してセカンダリプーリ22と反対側に配設して
いるので、セカンダリプーリ22の可動シーブ22bと
干渉することもない。したがって、電気モータ2や可動
シーブ22bとの干渉を考慮することなく、発進クラッ
チ29のプレート42,43の大径化が可能であり、十
分なクラッチ容量を確保することができるという利点も
ある。
【0038】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種
々変形して実施することができる。例えば、上述の実施
形態では、エンジンと電気モータとを組み合わせたハイ
ブリッド車に本ベルト式無段変速機を適用した場合につ
いて説明したが、通常のエンジン車に適用することもも
ちろん可能である。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のベルト式
無段変速機によれば、発進クラッチをカウンタシャフト
上に設けているので、従来のようにセカンダリシャフト
上に設けるよりもドライブギヤとドリブンギヤとの間の
減速比分だけ差回転速度を低く抑えることができ、発進
クラッチの耐久性を向上させることができる。
【0040】また、発進クラッチをカウンタシャフト上
に設けているので、プライマリシャフト上に電気モータ
をそなえた場合でも、発進クラッチと電気モータとが干
渉することがなく、さらに、ドリブンギヤに対してセカ
ンダリプーリと反対側に配設しているので、セカンダリ
プーリと干渉することもない。したがって、電気モータ
やセカンダリプーリとの干渉を考慮することなく、発進
クラッチのプレートの大径化が可能であり、十分なクラ
ッチ容量を確保することができるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのベルト式無段変速
機の構成を示すスケルトン図である。
【図2】本発明の一実施形態としてのベルト式無段変速
機にかかる要部側断面図である。
【図3】従来のベルト式無段変速機の構成を示す側断面
図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 電気モータ 3 トランスミッション(ベルト式無段変速機) 4 正転反転切換機構 20 無段変速機構 21 プライマリプーリ 21a 固定シーブ 21b 可動シーブ 22 セカンダリプーリ 22a 固定シーブ 22b 可動シーブ 23 ベルト 24 プライマリシャフト 25 セカンダリシャフト 26 ドライブギヤ 27 カウンタシャフト 28 ドリブンギヤ 29 発進クラッチ 30 デフ出力ギヤ 35 パーキングブレーキ
フロントページの続き (72)発明者 増田 真二 東京都大田区下丸子四丁目21番1号 三菱 自動車エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3D039 AA02 AA03 AA04 AB01 AB27 AC03 AC21 AC24 AC26 AC34 AC40 AC45 AC64 AC77 AD06 AD11 AD24 AD53

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの出力軸に連結されたプライマ
    リシャフトと、該プライマリシャフト上に設けられたプ
    ライマリプーリと、該プライマリシャフトに並設された
    セカンダリシャフトと、該セカンダリシャフト上に設け
    られたセカンダリプーリと、該プライマリプーリと該セ
    カンダリプーリとに巻き掛けられたベルトと、該セカン
    ダリシャフト上で、該セカンダリプーリよりも該エンジ
    ン側に設けられたドライブギヤと、該セカンダリシャフ
    トに並設され駆動輪へ駆動力を伝達するカウンタシャフ
    トと、該カウンタシャフト上に設けられ該ドライブギヤ
    と噛合するドリブンギヤとをそなえ、該プライマリプー
    リの溝幅と該セカンダリプーリの溝幅とを連動して変化
    させることにより該プライマリシャフトから該セカンダ
    リシャフトに該ベルトを介して伝達される回転の速度を
    無段変速するとともに、該ドライブギヤと該ドリブンギ
    ヤとを介して該セカンダリシャフトから該カウンタシャ
    フトへの回転の伝達を行なうベルト式無段変速機におい
    て、 該カウンタシャフト上に、該ドリブンギヤよりも該エン
    ジンン側に配設され該ドリブンギヤと該カウンタシャフ
    トとの連結切り離しを行なう発進クラッチをそなえたこ
    とを特徴とする、ベルト式無段変速機。
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