JP2000218388A - 金属材料の接合方法 - Google Patents
金属材料の接合方法Info
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- JP2000218388A JP2000218388A JP11022066A JP2206699A JP2000218388A JP 2000218388 A JP2000218388 A JP 2000218388A JP 11022066 A JP11022066 A JP 11022066A JP 2206699 A JP2206699 A JP 2206699A JP 2000218388 A JP2000218388 A JP 2000218388A
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- G01N29/04—Analysing solids
- G01N29/11—Analysing solids by measuring attenuation of acoustic waves
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- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
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- G01N2291/04—Wave modes and trajectories
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- Investigating And Analyzing Materials By Characteristic Methods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 金属材料同士の接合面の品質が安定した接合
体を得るための接合方法を提供すること。 【解決手段】 金属材料同士を接合する過程において、
その接合面に超音波探傷エコーを照射し、その反射エコ
ー或いは透過エコーを計測し、その計測値によりその接
合状態をモニタリングし、そのモニタリングにより得ら
れた接合状況の情報に基づいて接合パラメータ(接合温
度、保持時間、加圧力等)を制御しながら接合を行う。
また、インサート材が介挿されているときには、そのイ
ンサート材による液相拡散接合の進行状況をモニタリン
グする。
体を得るための接合方法を提供すること。 【解決手段】 金属材料同士を接合する過程において、
その接合面に超音波探傷エコーを照射し、その反射エコ
ー或いは透過エコーを計測し、その計測値によりその接
合状態をモニタリングし、そのモニタリングにより得ら
れた接合状況の情報に基づいて接合パラメータ(接合温
度、保持時間、加圧力等)を制御しながら接合を行う。
また、インサート材が介挿されているときには、そのイ
ンサート材による液相拡散接合の進行状況をモニタリン
グする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属材料の接合方
法に関し、更に詳しくは、金属材料同士の接合面にクラ
ックやピンホール等の欠陥のない接合品質の安定した接
合体(接合継手)を作製するのに好適な金属材料の接合
方法に関するものである。
法に関し、更に詳しくは、金属材料同士の接合面にクラ
ックやピンホール等の欠陥のない接合品質の安定した接
合体(接合継手)を作製するのに好適な金属材料の接合
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、金属材料同士の接合方法には各種
の方法があり、例えば、溶接法(オービタルウェディン
グ法)、拡散接合法等が挙げられる。そのうち溶接法
は、金属材料同士の端面に開先を設けて突き合わせ、そ
の開先に溶融金属を肉盛りすることにより金属材料同士
を接合するものである。
の方法があり、例えば、溶接法(オービタルウェディン
グ法)、拡散接合法等が挙げられる。そのうち溶接法
は、金属材料同士の端面に開先を設けて突き合わせ、そ
の開先に溶融金属を肉盛りすることにより金属材料同士
を接合するものである。
【0003】また拡散接合法は、金属材料同士を突き合
わせ、接合面を加圧しながら、その金属材料の融点より
も低い温度で加熱し、接合面における金属材料元素の拡
散により金属材料同士を接合するものである。これに
は、金属材料同士を直接突き合わせ固相状態を維持しな
がら金属材料元素の拡散を行わせる固相拡散接合と、接
合界面にその金属材料より低い融点を有するインサート
材を介挿しインサート材を加熱溶融させることにより、
その溶融成分の一部を金属材料側に拡散させる液相拡散
接合法がある。
わせ、接合面を加圧しながら、その金属材料の融点より
も低い温度で加熱し、接合面における金属材料元素の拡
散により金属材料同士を接合するものである。これに
は、金属材料同士を直接突き合わせ固相状態を維持しな
がら金属材料元素の拡散を行わせる固相拡散接合と、接
合界面にその金属材料より低い融点を有するインサート
材を介挿しインサート材を加熱溶融させることにより、
その溶融成分の一部を金属材料側に拡散させる液相拡散
接合法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来一
般に行われている金属材料の接合方法によって作製され
た接合体では、その接合面にクラックやピンホール等を
有する不良品が生じてしまうことを避けられないものと
なっている。特に、被接合金属材料が大径の中実棒、或
いは大口径の中空管等の大型製品の場合には接合面全体
を均一に加熱することは困難で円周方向における接合強
度の安定性に不安が残ってしまう。
般に行われている金属材料の接合方法によって作製され
た接合体では、その接合面にクラックやピンホール等を
有する不良品が生じてしまうことを避けられないものと
なっている。特に、被接合金属材料が大径の中実棒、或
いは大口径の中空管等の大型製品の場合には接合面全体
を均一に加熱することは困難で円周方向における接合強
度の安定性に不安が残ってしまう。
【0005】従来の方法で作製された接合体では、その
品質を保証するために、超音波探傷により非破壊検査を
行ったり、或いは小物製品で数量も多いような場合には
抜き取り検査により接合面の破壊検査を行い、全体のロ
ットの品質保証をするということをしているが、その要
求品質が高い場合には、抜き取り検査だけでは、全数の
品質を保証し得ないため、全数の非破壊検査を行う必要
が生じてしまう。その場合には、品質検査に多くの時間
と労力とを費やさなければならず、生産能率の低下を招
来することになる。
品質を保証するために、超音波探傷により非破壊検査を
行ったり、或いは小物製品で数量も多いような場合には
抜き取り検査により接合面の破壊検査を行い、全体のロ
ットの品質保証をするということをしているが、その要
求品質が高い場合には、抜き取り検査だけでは、全数の
品質を保証し得ないため、全数の非破壊検査を行う必要
が生じてしまう。その場合には、品質検査に多くの時間
と労力とを費やさなければならず、生産能率の低下を招
来することになる。
【0006】また、大型製品の品質保証においては、破
壊検査を行うことは現実的ではないばかりでなく、接合
後の非破壊検査で品質不良が発見されても、その修復に
は技術的困難と多大のコストを要するという問題があ
る。そこで、このような場合にも、金属材料同士の接合
面にクラックやピンホール等の欠陥のない接合品質の安
定した接合体方法の開発が望まれていた。
壊検査を行うことは現実的ではないばかりでなく、接合
後の非破壊検査で品質不良が発見されても、その修復に
は技術的困難と多大のコストを要するという問題があ
る。そこで、このような場合にも、金属材料同士の接合
面にクラックやピンホール等の欠陥のない接合品質の安
定した接合体方法の開発が望まれていた。
【0007】本発明の解決しようとする課題は、金属材
料同士の接合中にその接合面の接合状況を監視(モニタ
リング)し、接合条件(接合パラメータ)を制御しなが
ら接合することにより接合品質の安定した接合体(接合
継手)を作製することのできる金属材料の接合方法を提
供することにある。
料同士の接合中にその接合面の接合状況を監視(モニタ
リング)し、接合条件(接合パラメータ)を制御しなが
ら接合することにより接合品質の安定した接合体(接合
継手)を作製することのできる金属材料の接合方法を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明に係る金属材料の接合方法は、請求項1に記載
のように、被接合金属材料同士の接合過程を通じてその
接合面に超音波を照射し、その接合面からの反射エコー
或いはその接合面の透過エコーを計測し、その計測値に
よりその接合過程の進行状況をモニタリングし、そのモ
ニタリングによる接合過程の進行状況に基づいて接合パ
ラメータを制御しつつ接合するようにしたことを要旨と
するものである。
に本発明に係る金属材料の接合方法は、請求項1に記載
のように、被接合金属材料同士の接合過程を通じてその
接合面に超音波を照射し、その接合面からの反射エコー
或いはその接合面の透過エコーを計測し、その計測値に
よりその接合過程の進行状況をモニタリングし、そのモ
ニタリングによる接合過程の進行状況に基づいて接合パ
ラメータを制御しつつ接合するようにしたことを要旨と
するものである。
【0009】そして、このように金属材料同士の接合過
程において超音波探傷による接合面の接合状況をモニタ
リングしながら接合し、時に接合パラメータを制御する
ことにより接合面の品質の安定した接合体が得られる。
程において超音波探傷による接合面の接合状況をモニタ
リングしながら接合し、時に接合パラメータを制御する
ことにより接合面の品質の安定した接合体が得られる。
【0010】この場合に、前記超音波探傷によるモニタ
リングは、請求項2に記載のように、前記被接合金属材
料同士の予め求めた良好な接合に対する接合過程の進行
状況とその接合面からの反射エコー或いはその接合面の
透過エコーとの関係に関する情報と、進行中の接合過程
における接合面からの反射エコー或いはその接合面の透
過エコーに関する情報とを比較することにより行うのが
良い。超音波探傷エコーの比較により被接合金属材料同
士の接合状態の進行状況が正確に把握される。
リングは、請求項2に記載のように、前記被接合金属材
料同士の予め求めた良好な接合に対する接合過程の進行
状況とその接合面からの反射エコー或いはその接合面の
透過エコーとの関係に関する情報と、進行中の接合過程
における接合面からの反射エコー或いはその接合面の透
過エコーに関する情報とを比較することにより行うのが
良い。超音波探傷エコーの比較により被接合金属材料同
士の接合状態の進行状況が正確に把握される。
【0011】また、前記接合パラメータは、請求項3に
記載のように、接合温度、保持時間、加圧力のうちの選
択された1つ又は2つ以上の条件を含むものである。こ
れらの接合条件を制御することにより良品質の接合面を
有する接合体が得られる。
記載のように、接合温度、保持時間、加圧力のうちの選
択された1つ又は2つ以上の条件を含むものである。こ
れらの接合条件を制御することにより良品質の接合面を
有する接合体が得られる。
【0012】更に本発明は、溶接法や拡散接合法等の各
種の接合法に適用されるが、特に請求項4に記載のよう
に、前記被接合金属材料の接合面には、これらの被接合
金属材料よりも融点の低い接合用インサート材を介挿
し、該インサート材の加熱溶融により前記被接合金属材
料同士を液相拡散接合するものにも好適なものとして適
用される。
種の接合法に適用されるが、特に請求項4に記載のよう
に、前記被接合金属材料の接合面には、これらの被接合
金属材料よりも融点の低い接合用インサート材を介挿
し、該インサート材の加熱溶融により前記被接合金属材
料同士を液相拡散接合するものにも好適なものとして適
用される。
【0013】その場合に、請求項5に記載のように、前
記被接合金属材料は、炭素鋼、マルテンサイト系ステン
レス鋼、オーステナイト系ステンレス鋼、二相ステンレ
ス鋼等より選ばれた材料であり、前記インサート材がN
i系合金或いはFe系合金材料等であるものが、例え
ば、化学工業や石油化学工業等で用いられるプラント用
配管、パイプライン、或いは油井で用いられるケーシン
グチューブ、生産チューブ、コイルドチューブ等の油井
管等に好適なものとして適用される。
記被接合金属材料は、炭素鋼、マルテンサイト系ステン
レス鋼、オーステナイト系ステンレス鋼、二相ステンレ
ス鋼等より選ばれた材料であり、前記インサート材がN
i系合金或いはFe系合金材料等であるものが、例え
ば、化学工業や石油化学工業等で用いられるプラント用
配管、パイプライン、或いは油井で用いられるケーシン
グチューブ、生産チューブ、コイルドチューブ等の油井
管等に好適なものとして適用される。
【0014】そして、本発明では、前記被接合金属材料
が長尺状の棒材或いは管材である場合には、請求項6に
記載のように、前記超音波探傷によるモニタリングは超
音波探触子を前記被接合金属材料の表面周方向或いは半
径方向に相対移動させることにより行うか、或いは請求
項7に記載のように、前記超音波探傷によるモニタリン
グは超音波探触子を前記被接合金属材料の表面周方向に
複数配置することにより行うと良い。これにより、接合
体(接合継手)の接合面全周に亘って接合品質がモニタ
リングされることとなり、接合面の局所的な欠陥(ピン
ホール、クラック等)を見逃すことも回避される。
が長尺状の棒材或いは管材である場合には、請求項6に
記載のように、前記超音波探傷によるモニタリングは超
音波探触子を前記被接合金属材料の表面周方向或いは半
径方向に相対移動させることにより行うか、或いは請求
項7に記載のように、前記超音波探傷によるモニタリン
グは超音波探触子を前記被接合金属材料の表面周方向に
複数配置することにより行うと良い。これにより、接合
体(接合継手)の接合面全周に亘って接合品質がモニタ
リングされることとなり、接合面の局所的な欠陥(ピン
ホール、クラック等)を見逃すことも回避される。
【0015】更に、請求項8に記載のように、前記超音
波探傷によるモニタリングは、前記被接合金属材料の接
合面から前記超音波探触子に至るまでの間の一部を冷却
することにより行うと良い。これにより、超音波探触子
が接合面からの熱影響を受けることが回避され、また超
音波エコーが精度良く検知されてモニタリングの確実性
が担保される。
波探傷によるモニタリングは、前記被接合金属材料の接
合面から前記超音波探触子に至るまでの間の一部を冷却
することにより行うと良い。これにより、超音波探触子
が接合面からの熱影響を受けることが回避され、また超
音波エコーが精度良く検知されてモニタリングの確実性
が担保される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施の形
態を図面を参照して詳細に説明する。図1は、被接合金
属材料同士をインサート材を介して加熱溶融拡散接合す
る状態を概念的に示している。この図では、金属棒或い
は金属管からなる被接合金属材料10a、10bの接合
面に、これらの被接合金属材料よりも融点の低い接合用
インサート材12を介挿し、その周囲に配設した高周波
誘導加熱コイル14に高周波電流を流すことにより、そ
の高周波誘導熱により前記インサート材12を加熱溶融
し、そのとき一方の被接合金属材料10bの端面より接
合面に加圧力を印加することにより被接合金属材料10
a、10b同士を液相拡散接合法により接合するもので
ある。
態を図面を参照して詳細に説明する。図1は、被接合金
属材料同士をインサート材を介して加熱溶融拡散接合す
る状態を概念的に示している。この図では、金属棒或い
は金属管からなる被接合金属材料10a、10bの接合
面に、これらの被接合金属材料よりも融点の低い接合用
インサート材12を介挿し、その周囲に配設した高周波
誘導加熱コイル14に高周波電流を流すことにより、そ
の高周波誘導熱により前記インサート材12を加熱溶融
し、そのとき一方の被接合金属材料10bの端面より接
合面に加圧力を印加することにより被接合金属材料10
a、10b同士を液相拡散接合法により接合するもので
ある。
【0017】そして、この被接合金属材料10a、10
b同士の液相拡散接合の際に、その接合過程における接
合状態の進行状況を超音波探傷によりモニタリングする
ものであり、一方の被接合金属材料10aの端面に送受
信用の超音波探触子16を当て、その超音波探触子16
より発信される超音波が被接合金属材料10a、10b
の接合界面で反射されて受信される超音波(反射)エコ
ー、及びその接合界面を透過して加圧側の被接合金属材
料10bの基端面(基底面)に到達した後、反射されて
再び接合界面を透過し受信される超音波(反射)エコー
を夫々計測し、その計測状況から被接合金属材料10
a、10b同士の接合界面の接合過程における接合状態
の進行状況をモニタリングするものである。
b同士の液相拡散接合の際に、その接合過程における接
合状態の進行状況を超音波探傷によりモニタリングする
ものであり、一方の被接合金属材料10aの端面に送受
信用の超音波探触子16を当て、その超音波探触子16
より発信される超音波が被接合金属材料10a、10b
の接合界面で反射されて受信される超音波(反射)エコ
ー、及びその接合界面を透過して加圧側の被接合金属材
料10bの基端面(基底面)に到達した後、反射されて
再び接合界面を透過し受信される超音波(反射)エコー
を夫々計測し、その計測状況から被接合金属材料10
a、10b同士の接合界面の接合過程における接合状態
の進行状況をモニタリングするものである。
【0018】図2(A)、(B)、(C)は、これらの
被接合金属材料10a、10bの液相拡散接合過程にお
ける接合状態の進行状況に応じて計測される超音波エコ
ーの波形発生位置とその波形の大きさを示したものであ
る。図2(A)は高周波誘導加熱による加熱前(加熱ス
タート段階)の状態を示し、図2(B)は高周波誘導加
熱によるインサート材の加熱溶融が進行し、拡散接合が
進行している過程を、また図2(C)はインサート材が
完全に加熱溶融されて拡散接合が完了した段階での波形
を示している。
被接合金属材料10a、10bの液相拡散接合過程にお
ける接合状態の進行状況に応じて計測される超音波エコ
ーの波形発生位置とその波形の大きさを示したものであ
る。図2(A)は高周波誘導加熱による加熱前(加熱ス
タート段階)の状態を示し、図2(B)は高周波誘導加
熱によるインサート材の加熱溶融が進行し、拡散接合が
進行している過程を、また図2(C)はインサート材が
完全に加熱溶融されて拡散接合が完了した段階での波形
を示している。
【0019】図2(A)、(B)、(C)に示したよう
に、最初は被接合金属材料10a、10b間にインサー
ト材12が介挿されたままの状態であるから、そのイン
サート材の介挿面(接合面)で略100%の反射エコー
が得られる(図2(A))が、拡散接合が進行するにつ
れて超音波探触子16より発信される超音波の一部が接
合面を透過し、相手方の被接合金属材料10bの基端面
(基底面)で反射して再び接合面を透過してくる反射エ
コーが検知されるようになる(図2(B))。そして、
インサート材12が完全に加熱溶融されて拡散接合が完
了した段階では、接合面にクラックやピンホール等の発
生異常がない限り、超音波探触子16より発信された超
音波は略100%接合界面を透過し、また相手方の被接
合金属材料10bの基端面(基底面)で反射されること
により、この基底面からの反射エコーのみが検知される
こととなる(図2(C))。
に、最初は被接合金属材料10a、10b間にインサー
ト材12が介挿されたままの状態であるから、そのイン
サート材の介挿面(接合面)で略100%の反射エコー
が得られる(図2(A))が、拡散接合が進行するにつ
れて超音波探触子16より発信される超音波の一部が接
合面を透過し、相手方の被接合金属材料10bの基端面
(基底面)で反射して再び接合面を透過してくる反射エ
コーが検知されるようになる(図2(B))。そして、
インサート材12が完全に加熱溶融されて拡散接合が完
了した段階では、接合面にクラックやピンホール等の発
生異常がない限り、超音波探触子16より発信された超
音波は略100%接合界面を透過し、また相手方の被接
合金属材料10bの基端面(基底面)で反射されること
により、この基底面からの反射エコーのみが検知される
こととなる(図2(C))。
【0020】図3は、被接合金属材料10a、10b同
士の拡散接合が進行するにつれて送受信用超音波探触子
16により検知される接合面からの反射エコーと基底面
からの反射エコーの夫々の相対的変化を示したものであ
る。横軸に拡散接合を開始してからの時間を、縦軸に夫
々の反射エコーの大きさ(強さ)を採っている。
士の拡散接合が進行するにつれて送受信用超音波探触子
16により検知される接合面からの反射エコーと基底面
からの反射エコーの夫々の相対的変化を示したものであ
る。横軸に拡散接合を開始してからの時間を、縦軸に夫
々の反射エコーの大きさ(強さ)を採っている。
【0021】この図3に示したように拡散接合が進行す
るにつれて接合面からの反射エコーは小さくなり、逆に
基底面からの反射エコーは大きくなっていく。そして、
ある時間が経過することにより、接合面からの反射エコ
ーの減少も基底面からの反射エコーの増加もなくなり、
この段階では拡散接合が略完了したことを示している。
るにつれて接合面からの反射エコーは小さくなり、逆に
基底面からの反射エコーは大きくなっていく。そして、
ある時間が経過することにより、接合面からの反射エコ
ーの減少も基底面からの反射エコーの増加もなくなり、
この段階では拡散接合が略完了したことを示している。
【0022】図4は、やはり被接合金属材料同士をイン
サート材を介して液相拡散接合を行う場合に、斜角透過
型の超音波探傷による接合面のモニタリングを行う場合
の概念図を示している。この例では、被接合金属材料1
0a、10bが長尺の棒状或いは管状のものであって、
一方の被接合金属材料10aの外周表面に送信側超音波
探触子18aを当て、他方の被接合金属材料10bの外
周表面に受信側超音波探触子18bを当てている。
サート材を介して液相拡散接合を行う場合に、斜角透過
型の超音波探傷による接合面のモニタリングを行う場合
の概念図を示している。この例では、被接合金属材料1
0a、10bが長尺の棒状或いは管状のものであって、
一方の被接合金属材料10aの外周表面に送信側超音波
探触子18aを当て、他方の被接合金属材料10bの外
周表面に受信側超音波探触子18bを当てている。
【0023】そしてこの場合には、被接合金属材料10
a、10b同士の拡散接合過程において送信側超音波探
触子18aより発信される超音波が接合面を透過し、受
信側超音波探触子18bにより検知される超音波(透
過)エコーを計測することにより被接合金属材料10
a、10bの拡散接合過程における接合状態の進行状況
をモニタリングするものである。
a、10b同士の拡散接合過程において送信側超音波探
触子18aより発信される超音波が接合面を透過し、受
信側超音波探触子18bにより検知される超音波(透
過)エコーを計測することにより被接合金属材料10
a、10bの拡散接合過程における接合状態の進行状況
をモニタリングするものである。
【0024】図5は、被接合金属材料10a、10b同
士の拡散接合が進行するにつれて、受信側超音波探触子
18bにより検知される透過エコーの大きさ(高さ)の
変化を示したものである。拡散接合が開始される前は透
過エコーは殆ど検知されず、零(dB)の値を示し、拡
散接合が進行するにつれて徐々に透過エコーの大きさが
増大していく。そして、ある時間が経過すると拡散接合
が略完了し、透過エコーの変化がなくなることを示して
いる。
士の拡散接合が進行するにつれて、受信側超音波探触子
18bにより検知される透過エコーの大きさ(高さ)の
変化を示したものである。拡散接合が開始される前は透
過エコーは殆ど検知されず、零(dB)の値を示し、拡
散接合が進行するにつれて徐々に透過エコーの大きさが
増大していく。そして、ある時間が経過すると拡散接合
が略完了し、透過エコーの変化がなくなることを示して
いる。
【0025】次に各種の実施例について説明する。 (実施例1)被接合金属材料に径20mmφのチタン合
金棒(ASTM規格B381グレードF−9)を用い、
インサート材として板厚20μmのチタン箔(JIS規
格H4600、記号「TP270C」)を用いた。接合
条件としては、接合温度=930℃、保持時間=300
s、加圧力=10MPaに設定し、接合部の加熱方法は
高周波誘導加熱法(電源周波数:3kHz)を用いた。
接合過程におけるモニタリングのための超音波探傷試験
は、一方の被接合金属材料の端面に送受信用超音波探触
子を当てて接合面の反射エコーを検知する垂直探傷法
(周波数:5MHz)によるものとした。その結果を表
1に示す。
金棒(ASTM規格B381グレードF−9)を用い、
インサート材として板厚20μmのチタン箔(JIS規
格H4600、記号「TP270C」)を用いた。接合
条件としては、接合温度=930℃、保持時間=300
s、加圧力=10MPaに設定し、接合部の加熱方法は
高周波誘導加熱法(電源周波数:3kHz)を用いた。
接合過程におけるモニタリングのための超音波探傷試験
は、一方の被接合金属材料の端面に送受信用超音波探触
子を当てて接合面の反射エコーを検知する垂直探傷法
(周波数:5MHz)によるものとした。その結果を表
1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】表1において、「比較例1」は被接合金属
材料同士の拡散接合中に超音波探傷によるモニタリング
を行わず、拡散接合が終了した後に接合体(接合継手)
の超音波探傷試験を行い、接合界面の欠陥(ピンホール
やクラック等)の有無を確認したものである。また、そ
の確認としては超音波探傷を行った接合部分より試験片
を切り出して引張り試験を実施したものである。
材料同士の拡散接合中に超音波探傷によるモニタリング
を行わず、拡散接合が終了した後に接合体(接合継手)
の超音波探傷試験を行い、接合界面の欠陥(ピンホール
やクラック等)の有無を確認したものである。また、そ
の確認としては超音波探傷を行った接合部分より試験片
を切り出して引張り試験を実施したものである。
【0028】これに対して、本発明品の1つである「発
明例1」は、被接合金属材料同士の拡散接合中に超音波
探傷によるモニタリングを行ったものであり、その接合
過程における接合状態の進行状況を超音波探触子により
検知される接合界面の反射エコーの高さをモニタリング
し、この反射エコーの高さが予め求めた良好な接合に対
する接合過程で得られる反射エコーの時間的推移と比較
して高い場合には、高周波誘導加熱による加熱保持時間
を「〜450s」の範囲まで延長するように制御しなが
ら作製したものである。
明例1」は、被接合金属材料同士の拡散接合中に超音波
探傷によるモニタリングを行ったものであり、その接合
過程における接合状態の進行状況を超音波探触子により
検知される接合界面の反射エコーの高さをモニタリング
し、この反射エコーの高さが予め求めた良好な接合に対
する接合過程で得られる反射エコーの時間的推移と比較
して高い場合には、高周波誘導加熱による加熱保持時間
を「〜450s」の範囲まで延長するように制御しなが
ら作製したものである。
【0029】また、本発明品の「発明例2」は、被接合
金属材料同士の拡散接合中に超音波探傷によるモニタリ
ングを行い、その接合過程における接合状態の進行状況
を超音波探触子により検知される接合界面の反射エコー
の高さが予め求めた良好な接合に対する接合過程で得ら
れる反射エコーの時間的推移と比較して高い場合に、高
周波誘導加熱による加熱接合温度を「〜950℃」の範
囲まで上昇させるように制御して作製したものである。
金属材料同士の拡散接合中に超音波探傷によるモニタリ
ングを行い、その接合過程における接合状態の進行状況
を超音波探触子により検知される接合界面の反射エコー
の高さが予め求めた良好な接合に対する接合過程で得ら
れる反射エコーの時間的推移と比較して高い場合に、高
周波誘導加熱による加熱接合温度を「〜950℃」の範
囲まで上昇させるように制御して作製したものである。
【0030】尚、供試サンプル数は、「比較例1」、
「発明例1」、「発明例2」のいずれの場合も10本ず
つとした。また、「比較例1」及び「発明例1」は拡散
接合終了後に超音波探傷試験による接合界面の欠陥エコ
ーの有無を調べているが、「発明例2」ではそれを省略
している。
「発明例1」、「発明例2」のいずれの場合も10本ず
つとした。また、「比較例1」及び「発明例1」は拡散
接合終了後に超音波探傷試験による接合界面の欠陥エコ
ーの有無を調べているが、「発明例2」ではそれを省略
している。
【0031】その結果、表1に示したように、比較例1
の供試サンプルについては、接合後の超音波探傷試験に
おいて接合界面からの反射エコーが認められるもの(×
印)が10本中4本あり、また接合継手の引張り試験で
も、その×印のものは、接合界面での破断が生じ、引張
強さ(MPa)の値も大きくバラツク結果となってい
る。
の供試サンプルについては、接合後の超音波探傷試験に
おいて接合界面からの反射エコーが認められるもの(×
印)が10本中4本あり、また接合継手の引張り試験で
も、その×印のものは、接合界面での破断が生じ、引張
強さ(MPa)の値も大きくバラツク結果となってい
る。
【0032】これに対して、本発明品である「発明例
1」の場合には、超音波探傷により接合界面の反射エコ
ーをモニタリングし、その反射エコーの高さが標準試料
よりも高い場合に高周波誘導加熱による保持時間を延長
したものであるから、接合後の超音波探傷試験において
接合界面からの反射エコーが認められるものは全くな
く、供試サンプル10本とも良好(○印)との判定であ
った。
1」の場合には、超音波探傷により接合界面の反射エコ
ーをモニタリングし、その反射エコーの高さが標準試料
よりも高い場合に高周波誘導加熱による保持時間を延長
したものであるから、接合後の超音波探傷試験において
接合界面からの反射エコーが認められるものは全くな
く、供試サンプル10本とも良好(○印)との判定であ
った。
【0033】また、接合継手の引張り試験においても1
0本の平均値X=850.2(MPa)、標準偏差σ=
2.040であり、しかも、いずれも母材での破断であ
って接合界面での破断が生じたものではなく、良好な結
果が得られた。ちなみに、本実施例に用いられた被接合
金属材料(チタン合金棒)の引張強さは、ASTM規定
では828MPa以上と定められており、これを十分に
満足するものである。
0本の平均値X=850.2(MPa)、標準偏差σ=
2.040であり、しかも、いずれも母材での破断であ
って接合界面での破断が生じたものではなく、良好な結
果が得られた。ちなみに、本実施例に用いられた被接合
金属材料(チタン合金棒)の引張強さは、ASTM規定
では828MPa以上と定められており、これを十分に
満足するものである。
【0034】また、本発明品である「発明例2」の場合
には、超音波探傷により接合界面の反射エコーをモニタ
リングし、その反射エコーの高さが標準試料よりも高い
場合に高周波誘導加熱による接合温度を上昇させたもの
であるから、接合後の超音波探傷試験は行っていない
が、接合継手の引張り試験において10本の平均値X=
850.7(MPa)、標準偏差σ=1.676であ
り、しかも、いずれも母材での破断であって、接合界面
での破断が生じたものはなく、良好な結果が得られた。
には、超音波探傷により接合界面の反射エコーをモニタ
リングし、その反射エコーの高さが標準試料よりも高い
場合に高周波誘導加熱による接合温度を上昇させたもの
であるから、接合後の超音波探傷試験は行っていない
が、接合継手の引張り試験において10本の平均値X=
850.7(MPa)、標準偏差σ=1.676であ
り、しかも、いずれも母材での破断であって、接合界面
での破断が生じたものはなく、良好な結果が得られた。
【0035】(実施例2)被接合金属材料に外径35
5.6mmφ、厚さ7.1mmの配管用アーク溶接炭素
鋼鋼管(JIS規格G3457、記号「STPY40
0」)を用い、インサート材として板厚40μmのニッ
ケルろう(JIS規格Z3265、BNi−5相当の組
成を有する。融点:1100℃)を用いた。そして接合
条件は、接合温度=1300℃、保持時間=60s、加
圧力=3.0MPaに設定し、接合部の加熱にはやはり
高周波誘導加熱法(電源周波数:20kHz)を用い
た。更に、拡散接合時にモニタリングとして行う超音波
探傷試験は、一方の被接合金属材料の周面に当てた送信
用超音波探触子から送信される超音波を他方の被接合金
属材料の周面に当てた受信用超音波探触子により受信さ
せて接合面の透過エコーを検知する斜角探傷法(周波
数:5MHz、屈折角:70゜)によるものとした。そ
の結果を表2に示す。
5.6mmφ、厚さ7.1mmの配管用アーク溶接炭素
鋼鋼管(JIS規格G3457、記号「STPY40
0」)を用い、インサート材として板厚40μmのニッ
ケルろう(JIS規格Z3265、BNi−5相当の組
成を有する。融点:1100℃)を用いた。そして接合
条件は、接合温度=1300℃、保持時間=60s、加
圧力=3.0MPaに設定し、接合部の加熱にはやはり
高周波誘導加熱法(電源周波数:20kHz)を用い
た。更に、拡散接合時にモニタリングとして行う超音波
探傷試験は、一方の被接合金属材料の周面に当てた送信
用超音波探触子から送信される超音波を他方の被接合金
属材料の周面に当てた受信用超音波探触子により受信さ
せて接合面の透過エコーを検知する斜角探傷法(周波
数:5MHz、屈折角:70゜)によるものとした。そ
の結果を表2に示す。
【0036】
【表2】
【0037】表2において、「発明例3」は、送信用と
受信用の超音波探触子を夫々金属材料接合物の外表面の
円周方向に当て、およそ30rpmの回転速度で移動さ
せながら接合面を透過した超音波エコーの高さを計測
し、その超音波エコーの高さが良好な接合継手(標準試
料)に対して予め求められた「接合面の透過エコー」と
比較して小さい場合には、両者が一致するまで保持時間
を「〜180s」までの範囲で延長するように制御しな
がら作製したものである。
受信用の超音波探触子を夫々金属材料接合物の外表面の
円周方向に当て、およそ30rpmの回転速度で移動さ
せながら接合面を透過した超音波エコーの高さを計測
し、その超音波エコーの高さが良好な接合継手(標準試
料)に対して予め求められた「接合面の透過エコー」と
比較して小さい場合には、両者が一致するまで保持時間
を「〜180s」までの範囲で延長するように制御しな
がら作製したものである。
【0038】また「発明例4」は、送信用と受信用の超
音波探触子を夫々金属材料接合物の外表面の円周方向に
4カ所(90゜の等間隔)に配置し、各受信用の超音波
探触子により接合面を透過した超音波エコーの高さを計
測し、良好な接合継手に対して予め求めた「接合面の透
過エコー」と比較して「透過エコーの高さ」が小さい場
合には、両者が一致するまで接合温度を「〜1350
℃」の範囲まで上昇させるように制御して作製したもの
である。
音波探触子を夫々金属材料接合物の外表面の円周方向に
4カ所(90゜の等間隔)に配置し、各受信用の超音波
探触子により接合面を透過した超音波エコーの高さを計
測し、良好な接合継手に対して予め求めた「接合面の透
過エコー」と比較して「透過エコーの高さ」が小さい場
合には、両者が一致するまで接合温度を「〜1350
℃」の範囲まで上昇させるように制御して作製したもの
である。
【0039】尚、表2に示した「比較例2」は、拡散接
合中には超音波探傷試験によるモニタリングを行わず、
拡散接合の終了後に超音波探傷試験及び引張り試験を実
施して品質を確認するようにしたものである。「発明例
3」「発明例4」「比較例2」は、いずれも供試サンプ
ル数を3本(表中A、B、C)とした。また、引張り試
験は夫々のサンプルにつき、円周方向の4カ所(90゜
の等間隔)から試験片を切り出して実施している。
合中には超音波探傷試験によるモニタリングを行わず、
拡散接合の終了後に超音波探傷試験及び引張り試験を実
施して品質を確認するようにしたものである。「発明例
3」「発明例4」「比較例2」は、いずれも供試サンプ
ル数を3本(表中A、B、C)とした。また、引張り試
験は夫々のサンプルにつき、円周方向の4カ所(90゜
の等間隔)から試験片を切り出して実施している。
【0040】その結果、表2に示したように、比較例2
の供試サンプルについては、接合後の超音波探傷試験に
おいて3本中2本の供試サンプルに接合界面からの超音
波エコーが認められ、その超音波エコーが認められた箇
所の試験片についての引張り試験では接合界面での破断
が生じ、引張強さ(MPa)の値も大きくバラツク結果
となった。
の供試サンプルについては、接合後の超音波探傷試験に
おいて3本中2本の供試サンプルに接合界面からの超音
波エコーが認められ、その超音波エコーが認められた箇
所の試験片についての引張り試験では接合界面での破断
が生じ、引張強さ(MPa)の値も大きくバラツク結果
となった。
【0041】これに対して、本発明品である「発明例
3」の場合には、超音波探傷により接合界面の透過エコ
ーをモニタリングし、その透過エコー高さが標準試料よ
りも低い場合に高周波誘導加熱による保持時間を延長す
るように制御しながら作製したものであるから、接合後
の超音波探傷試験において接合界面からの超音波エコー
が認められるものは全くなく、供試サンプル3本とも円
周方向4カ所ずつ探傷試験を行ったが全て良好(○印)
との判定であった。
3」の場合には、超音波探傷により接合界面の透過エコ
ーをモニタリングし、その透過エコー高さが標準試料よ
りも低い場合に高周波誘導加熱による保持時間を延長す
るように制御しながら作製したものであるから、接合後
の超音波探傷試験において接合界面からの超音波エコー
が認められるものは全くなく、供試サンプル3本とも円
周方向4カ所ずつ探傷試験を行ったが全て良好(○印)
との判定であった。
【0042】また、接合継手の引張り試験においても供
試サンプル3本とも円周方向4カ所の平均値及び標準偏
差とも安定しており、全体としての平均値X=462.
8(MPa)、標準偏差σ=3.337も安定したもの
であった。勿論、いずれも母材での破断であって、接合
界面での破断が生じるものはなかった。
試サンプル3本とも円周方向4カ所の平均値及び標準偏
差とも安定しており、全体としての平均値X=462.
8(MPa)、標準偏差σ=3.337も安定したもの
であった。勿論、いずれも母材での破断であって、接合
界面での破断が生じるものはなかった。
【0043】また、本発明品である「発明例4」の場合
には、超音波探傷試験により接合界面の透過エコーをモ
ニタリングし、この透過エコーの高さが標準試料よりも
低い場合に高周波誘導加熱による接合温度を上昇させる
ように制御しながら作製したものであるから、接合後の
超音波探傷試験は行ってないが、接合継手の引張り試験
において各供試サンプル3本の円周方向4カ所における
平均値及び標準偏差が安定しており、全体の平均値X=
462.9(MPa)、標準偏差σ=5.314も良好
な結果であった。勿論いずれも母材での破断であって、
接合界面での破断が生じたものはなかった。
には、超音波探傷試験により接合界面の透過エコーをモ
ニタリングし、この透過エコーの高さが標準試料よりも
低い場合に高周波誘導加熱による接合温度を上昇させる
ように制御しながら作製したものであるから、接合後の
超音波探傷試験は行ってないが、接合継手の引張り試験
において各供試サンプル3本の円周方向4カ所における
平均値及び標準偏差が安定しており、全体の平均値X=
462.9(MPa)、標準偏差σ=5.314も良好
な結果であった。勿論いずれも母材での破断であって、
接合界面での破断が生じたものはなかった。
【0044】以上のことから、金属材料を拡散接合する
際に、その接合界面の反射エコー或いは透過エコーをモ
ニタリングして接合状況を把握し、それによって接合条
件を変えるようにすることで、接合体の品質を向上させ
ることができ、クラックやピンホール等の欠陥のない接
合体を作製できることが確認された。
際に、その接合界面の反射エコー或いは透過エコーをモ
ニタリングして接合状況を把握し、それによって接合条
件を変えるようにすることで、接合体の品質を向上させ
ることができ、クラックやピンホール等の欠陥のない接
合体を作製できることが確認された。
【0045】図6(a)、(b)は、被接合金属材料の
拡散接合時に接合部近傍を冷却しながら接合過程におけ
る接合状態の進行状況をモニタリングする方法を図示し
たものである。いずれの実施例図も一方の被接合金属管
10aの外表面に送信側超音波探触子18aを当て、他
方の被接合金属管10bの外表面に受信側超音波探触子
18bを当てて、斜角透過型探傷法により接合部の超音
波エコーをモニタリングするものであるが、図6(a)
の場合、接合部の近傍に位置して夫々の被接合金属管1
0a、10bの外表面に冷却ジャケット20a、20b
を配設し、それよりも接合部から遠い位置に送信側超音
波探触子18aと受信側超音波探触子18bとを当てる
ようにしたものである。
拡散接合時に接合部近傍を冷却しながら接合過程におけ
る接合状態の進行状況をモニタリングする方法を図示し
たものである。いずれの実施例図も一方の被接合金属管
10aの外表面に送信側超音波探触子18aを当て、他
方の被接合金属管10bの外表面に受信側超音波探触子
18bを当てて、斜角透過型探傷法により接合部の超音
波エコーをモニタリングするものであるが、図6(a)
の場合、接合部の近傍に位置して夫々の被接合金属管1
0a、10bの外表面に冷却ジャケット20a、20b
を配設し、それよりも接合部から遠い位置に送信側超音
波探触子18aと受信側超音波探触子18bとを当てる
ようにしたものである。
【0046】また、図6(b)の場合には、逆に被接合
金属管10a、10bの内側に夫々冷却ジャケット22
a、22bを配設し、それよりも接合部から遠くに位置
して一方の被接合金属管10aの外表面に送信側超音波
探触子18aを当て、他方の被接合金属管10bの外表
面に受信側超音波探触子18bを当てるようにしたもの
である。
金属管10a、10bの内側に夫々冷却ジャケット22
a、22bを配設し、それよりも接合部から遠くに位置
して一方の被接合金属管10aの外表面に送信側超音波
探触子18aを当て、他方の被接合金属管10bの外表
面に受信側超音波探触子18bを当てるようにしたもの
である。
【0047】図6(a)、(b)の実施例はいずれの場
合も、高周波誘導加熱コイル14に電流を流すことによ
り両被接合金属管10a、10b間に介挿されるインサ
ート材12が加熱溶融されて拡散接合が行われるが、そ
のときに接合部の熱が被接合金属管10a、10bを伝
搬していく過程で冷却ジャケット20a、20bを流れ
る冷却水によって冷やされることから送信側超音波探触
子18a、受信側超音波探触子18bともに、その熱影
響を受けることが回避される。したがって、このような
構成とすることにより、両超音波探触子18a、18b
を被接合金属管10a、10bの接合部に近づけること
ができ、超音波エコーの検知感度が高まり、精度の高い
モニタリングが行えることになる。
合も、高周波誘導加熱コイル14に電流を流すことによ
り両被接合金属管10a、10b間に介挿されるインサ
ート材12が加熱溶融されて拡散接合が行われるが、そ
のときに接合部の熱が被接合金属管10a、10bを伝
搬していく過程で冷却ジャケット20a、20bを流れ
る冷却水によって冷やされることから送信側超音波探触
子18a、受信側超音波探触子18bともに、その熱影
響を受けることが回避される。したがって、このような
構成とすることにより、両超音波探触子18a、18b
を被接合金属管10a、10bの接合部に近づけること
ができ、超音波エコーの検知感度が高まり、精度の高い
モニタリングが行えることになる。
【0048】図7(c)、(d)、(e)は、更に別の
冷却手段を用いたモニタリング方法を示したものであ
る。図7(c)及び(d)は、垂直探傷法の例を示して
おり、図7(e)は斜角探傷法の例を示している。初め
に図7(c)の例では、一方の被接合金属材料10aの
端部に送受信用超音波探触子16を当てるものである
が、この超音波探触子16がその被接合金属材料10a
の端部とともに冷却水タンク24の冷却水内に浸漬さ
れ、この状態で超音波探傷によるモニタリングが行われ
るようにしたものである。
冷却手段を用いたモニタリング方法を示したものであ
る。図7(c)及び(d)は、垂直探傷法の例を示して
おり、図7(e)は斜角探傷法の例を示している。初め
に図7(c)の例では、一方の被接合金属材料10aの
端部に送受信用超音波探触子16を当てるものである
が、この超音波探触子16がその被接合金属材料10a
の端部とともに冷却水タンク24の冷却水内に浸漬さ
れ、この状態で超音波探傷によるモニタリングが行われ
るようにしたものである。
【0049】また、図7(d)の例では、超音波探触子
16そのものは冷却タンク24内に浸漬されず、被接合
金属材料10aの超音波探触子16に近い部分を冷却タ
ンク24内の冷却水により冷やすようにしたものであ
る。また、図7(e)の例は、斜角超音波探触子26を
冷却水タンク24内に浸漬した状態で被接合金属材料1
0aの外表面に当てるようにしたものである。
16そのものは冷却タンク24内に浸漬されず、被接合
金属材料10aの超音波探触子16に近い部分を冷却タ
ンク24内の冷却水により冷やすようにしたものであ
る。また、図7(e)の例は、斜角超音波探触子26を
冷却水タンク24内に浸漬した状態で被接合金属材料1
0aの外表面に当てるようにしたものである。
【0050】図7(c)によれば、超音波探触子16が
接合部で発生する熱の影響を受けないばかりでなく、そ
の超音波探触子16と被接合金属材料10aとの間に接
触触媒が介在されることにより超音波の送受信が効率良
く行われることになる。接触触媒としては、冷却水のほ
か、油やグリセリン等も適用可能である。
接合部で発生する熱の影響を受けないばかりでなく、そ
の超音波探触子16と被接合金属材料10aとの間に接
触触媒が介在されることにより超音波の送受信が効率良
く行われることになる。接触触媒としては、冷却水のほ
か、油やグリセリン等も適用可能である。
【0051】図7(d)の場合は、超音波探触子16が
直接冷却水タンク24内に浸漬されるものではないが、
被接合金属材料10aが冷却水で冷やされることにより
接合部で発生する熱の影響を超音波探触子16が受ける
ことは回避することができる。
直接冷却水タンク24内に浸漬されるものではないが、
被接合金属材料10aが冷却水で冷やされることにより
接合部で発生する熱の影響を超音波探触子16が受ける
ことは回避することができる。
【0052】そして、図7(e)の場合は、やはり図7
(c)の場合と同様に超音波探触子26が冷却水中に浸
漬されるものであるから、接合部で発生する熱の影響を
受けないし、その超音波探触子26と被接合金属材料1
0aとの間に接触媒体が介在されて超音波の送受信が効
率良く行われるものである。
(c)の場合と同様に超音波探触子26が冷却水中に浸
漬されるものであるから、接合部で発生する熱の影響を
受けないし、その超音波探触子26と被接合金属材料1
0aとの間に接触媒体が介在されて超音波の送受信が効
率良く行われるものである。
【0053】図8(f)、(g)は、斜角透過型超音波
探傷法により接合部のモニタリングを行う例である。図
8(f)の場合は、一方の被接合金属管10aの外表面
に当接される送信側超音波探触子18aと他方の被接合
金属管10bの外表面に当接される受信側超音波探触子
18bのいずれもが冷却水槽28a、28b内の冷却水
により冷やされているので、夫々の超音波探触子18
a、18bが接合部からの熱影響を受けることがないば
かりか、夫々の探触子18a、18bと被接合金属管1
0a、10bとの間に接触媒体が介在されることにより
超音波の送受信が効率良く行われ、精度の高いモニタリ
ングが達成される。
探傷法により接合部のモニタリングを行う例である。図
8(f)の場合は、一方の被接合金属管10aの外表面
に当接される送信側超音波探触子18aと他方の被接合
金属管10bの外表面に当接される受信側超音波探触子
18bのいずれもが冷却水槽28a、28b内の冷却水
により冷やされているので、夫々の超音波探触子18
a、18bが接合部からの熱影響を受けることがないば
かりか、夫々の探触子18a、18bと被接合金属管1
0a、10bとの間に接触媒体が介在されることにより
超音波の送受信が効率良く行われ、精度の高いモニタリ
ングが達成される。
【0054】また、図8(g)の場合は、ケーシング3
0a、30bにより支持された送信側及び受信側の夫々
の超音波探触子18a、18bが、そのケーシング30
a、30b内を流れる冷却水により冷やされると同時
に、その冷却水が夫々の超音波探触子18a、18bの
表面と被接合金属管10a、10bの外表面との間に介
在されるようにしたものであり、この場合も接合部から
の熱影響を受けず、超音波エコーの検知精度が良いとの
同様の効果が生じるものである。
0a、30bにより支持された送信側及び受信側の夫々
の超音波探触子18a、18bが、そのケーシング30
a、30b内を流れる冷却水により冷やされると同時
に、その冷却水が夫々の超音波探触子18a、18bの
表面と被接合金属管10a、10bの外表面との間に介
在されるようにしたものであり、この場合も接合部から
の熱影響を受けず、超音波エコーの検知精度が良いとの
同様の効果が生じるものである。
【0055】図9は、被接合金属材料間にインサート材
を介挿した場合と介挿しない場合とで拡散接合を行った
ときの超音波エコー高さの推移を一般論として比較して
示したものである。○印がインサート材が介在されない
場合であり、●印がインサート材が介在された場合であ
る。いずれも健全な拡散接合が行われたものであり、接
合時のモニタリングの超音波探傷は垂直探傷法を用いて
いる。横軸に拡散接合を開始してからの経過時間(秒)
を採り、縦軸に接合部の超音波エコー高さ(dB)を採
っている。被接合金属材料やインサート材の組成、接合
条件等は省略している。
を介挿した場合と介挿しない場合とで拡散接合を行った
ときの超音波エコー高さの推移を一般論として比較して
示したものである。○印がインサート材が介在されない
場合であり、●印がインサート材が介在された場合であ
る。いずれも健全な拡散接合が行われたものであり、接
合時のモニタリングの超音波探傷は垂直探傷法を用いて
いる。横軸に拡散接合を開始してからの経過時間(秒)
を採り、縦軸に接合部の超音波エコー高さ(dB)を採
っている。被接合金属材料やインサート材の組成、接合
条件等は省略している。
【0056】この図では、インサート材が介挿されてい
ない場合(○印)も、介挿されている場合(●印)も、
およそ760℃の加熱温度域で超音波エコーが急激に低
下しており、この時点で金属材料の相変態が生じたもの
と想定される。そして、いずれの場合も一旦超音波エコ
ーが高くなり、再び低下していくが、このときにインサ
ート材が介挿されている場合(●印)には、インサート
材が加熱溶融されるおよそ1000℃の加熱温度域で再
び超音波エコーが急激に低下する傾向が見られる。
ない場合(○印)も、介挿されている場合(●印)も、
およそ760℃の加熱温度域で超音波エコーが急激に低
下しており、この時点で金属材料の相変態が生じたもの
と想定される。そして、いずれの場合も一旦超音波エコ
ーが高くなり、再び低下していくが、このときにインサ
ート材が介挿されている場合(●印)には、インサート
材が加熱溶融されるおよそ1000℃の加熱温度域で再
び超音波エコーが急激に低下する傾向が見られる。
【0057】したがって、このような傾向を各種金属材
料毎に、或いはインサート材の有無や種類の違いに応じ
た標準(スタンダード)曲線データを用意しておくこと
が望ましい。そして、この標準曲線データとの比較にお
いて現実に接合を行っている被接合金属材料の接合状態
をモニタリングすることが、実際の接合作業として行わ
れることになる。
料毎に、或いはインサート材の有無や種類の違いに応じ
た標準(スタンダード)曲線データを用意しておくこと
が望ましい。そして、この標準曲線データとの比較にお
いて現実に接合を行っている被接合金属材料の接合状態
をモニタリングすることが、実際の接合作業として行わ
れることになる。
【0058】本発明は、上記した実施例に何等限定され
るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々
の改変が可能である。例えば、上記実施例では、被接合
金属材料として、チタン合金棒、及び炭素鋼の例を示し
たが、これ以外に各種のステンレス鋼にも適用できるも
ので、またインサート材についてもチタン箔やニッケル
ろう材料に限られず、被接合金属材料の種類に応じて適
宜選択されるものである。
るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々
の改変が可能である。例えば、上記実施例では、被接合
金属材料として、チタン合金棒、及び炭素鋼の例を示し
たが、これ以外に各種のステンレス鋼にも適用できるも
ので、またインサート材についてもチタン箔やニッケル
ろう材料に限られず、被接合金属材料の種類に応じて適
宜選択されるものである。
【0059】そして、接合時のモニタリングに採用され
る超音波探傷も、垂直探傷法、斜角探傷法のいずれも用
いることができ、しかも超音波エコーも反射エコー或い
は透過エコーのいずれを検知するものであっても良く、
被測定物が長尺物であるか短尺物であるか、或いは大径
であるか小径であるか等、その形状や形態等によって決
定すれば良いことである。
る超音波探傷も、垂直探傷法、斜角探傷法のいずれも用
いることができ、しかも超音波エコーも反射エコー或い
は透過エコーのいずれを検知するものであっても良く、
被測定物が長尺物であるか短尺物であるか、或いは大径
であるか小径であるか等、その形状や形態等によって決
定すれば良いことである。
【0060】
【発明の効果】本発明に係る金属材料の接合方法によれ
ば、金属材料同士を接合する際に、その接合面に超音波
探傷エコーを照射し、その反射エコー或いは透過エコー
の計測により、その接合進行状態をリアルタイムでモニ
タリングし、その接合状態を判断しながら接合条件(パ
ラメータ)を制御するものであるから、接合面にクラッ
クやピンホール等の欠陥のない良品質の接合体が確実に
得ることができ、その接合体の非破壊検査をする手間を
省略することができる。
ば、金属材料同士を接合する際に、その接合面に超音波
探傷エコーを照射し、その反射エコー或いは透過エコー
の計測により、その接合進行状態をリアルタイムでモニ
タリングし、その接合状態を判断しながら接合条件(パ
ラメータ)を制御するものであるから、接合面にクラッ
クやピンホール等の欠陥のない良品質の接合体が確実に
得ることができ、その接合体の非破壊検査をする手間を
省略することができる。
【0061】したがって、本発明方法を例えば、化学工
業や石油化学工業等で用いられるプラント用配管、パイ
プライン、或いは油井で用いられるケーシングチュー
ブ、生産チューブ、コイルドチューブ等の油井管等に適
用することは、品質の安定性の面で極めて有効である。
業や石油化学工業等で用いられるプラント用配管、パイ
プライン、或いは油井で用いられるケーシングチュー
ブ、生産チューブ、コイルドチューブ等の油井管等に適
用することは、品質の安定性の面で極めて有効である。
【図1】本発明の一実施形態に係る金属材料の接合方法
として垂直超音波探傷によるモニタリングの例を概念的
に示した図である。
として垂直超音波探傷によるモニタリングの例を概念的
に示した図である。
【図2】図1に示した接合方法において超音波探傷によ
り検知される反射エコーの波形を、(A)加熱前、
(B)インサート材溶融過程、(C)インサート材完全
溶融の各過程毎に概念的に示した図である。
り検知される反射エコーの波形を、(A)加熱前、
(B)インサート材溶融過程、(C)インサート材完全
溶融の各過程毎に概念的に示した図である。
【図3】図1に示した接合方法において接合開始してか
らの接合面及び基底面からの反射エコーの高さの変化を
経時的に示した図である。
らの接合面及び基底面からの反射エコーの高さの変化を
経時的に示した図である。
【図4】本発明の他の実施形態に係る金属材料の接合方
法として斜角透過型超音波探傷によるモニタリングの例
を概念的に示した図である。
法として斜角透過型超音波探傷によるモニタリングの例
を概念的に示した図である。
【図5】図4に示した接合方法において接合開始してか
らの透過エコーの高さの変化を経時的に示した図であ
る。
らの透過エコーの高さの変化を経時的に示した図であ
る。
【図6】超音波探触子が接合部からの熱影響を受けない
ように冷却手段を用いた実施例を示した図である。
ように冷却手段を用いた実施例を示した図である。
【図7】超音波探触子が接合部からの熱影響を受けない
ように冷却手段を用いた実施例を示した図である。
ように冷却手段を用いた実施例を示した図である。
【図8】超音波探触子が接合部からの熱影響を受けない
ように冷却手段を用いた実施例を示した図である。
ように冷却手段を用いた実施例を示した図である。
【図9】金属材料の接合部にインサート材を介挿しない
場合と介挿した場合との接合時における超音波エコーの
高さの推移を経時的に比較して示した図である。
場合と介挿した場合との接合時における超音波エコーの
高さの推移を経時的に比較して示した図である。
10a、10b 被接合金属材料(棒材、管材) 12 接合用インサート材 14 高周波誘導加熱コイル 16 送受信用超音波探触子 18a 送信側超音波探触子 18b 受信側超音波探触子 26 斜角超音波探触子
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/20 G01N 33/20 P // G01N 29/10 505 29/10 505 (72)発明者 稲垣 繁幸 愛知県名古屋市南区天白町3−9−11 大 同特殊鋼天白荘205 (72)発明者 山田 龍三 愛知県知多市大草四方田48番地の1 大同 特殊鋼臨海荘A−301 Fターム(参考) 2G047 AA06 AB01 AB07 BA03 BB01 BB02 BC03 BC07 GG27 2G055 AA03 AA08 BA07 CA07 CA11 FA08 4E067 AA02 AA03 AB02 AB05 AD02 BA05 BH01 DC01 DC04 DC07 EC05 EC06
Claims (8)
- 【請求項1】 被接合金属材料同士の接合過程を通じて
その接合面に超音波を照射し、その接合面からの反射エ
コー或いはその接合面の透過エコーを計測し、その計測
値によりその接合過程の進行状況をモニタリングし、そ
のモニタリングによる接合過程の進行状況に基づいて接
合パラメータを制御しつつ接合するようにしたことを特
徴とする金属材料の接合方法。 - 【請求項2】 前記超音波探傷によるモニタリングは、
前記被接合金属材料同士の予め求めた良好な接合に対す
る接合過程の進行状況とその接合面からの反射エコー或
いはその接合面の透過エコーとの関係に関する情報と、
進行中の接合過程における接合面からの反射エコー或い
はその接合面の透過エコーに関する情報とを比較するこ
とにより行うことを特徴とする請求項1に記載される金
属材料の接合方法。 - 【請求項3】 前記接合パラメータは、接合温度、保持
時間、加圧力のうちの選択された1つ又は2つ以上の条
件を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載される
金属材料の接合方法。 - 【請求項4】 前記被接合金属材料の接合面には、これ
らの被接合金属材料よりも融点の低い接合用インサート
材を介挿し、該インサート材の加熱溶融により前記被接
合金属材料同士を液相拡散接合することを特徴とする請
求項1、2又は3に記載される金属材料の接合方法。 - 【請求項5】 前記被接合金属材料が、炭素鋼、マルテ
ンサイト系ステンレス鋼、オーステナイト系ステンレス
鋼、二相ステンレス鋼より選ばれた材料であり、前記イ
ンサート材がNi系合金或いはFe系合金材料であるこ
とを特徴とする請求項4に記載される金属材料の接合方
法。 - 【請求項6】 前記被接合金属材料が長尺状の棒材或い
は管材であって、前記超音波探傷によるモニタリングは
超音波探触子を前記被接合金属材料の表面周方向或いは
半径方向に相対移動させることにより行うことを特徴と
する請求項1乃至5に記載される金属材料の接合方法。 - 【請求項7】 前記被接合金属材料が長尺状の棒材或い
は管材であって、前記超音波探傷によるモニタリングは
超音波探触子を前記被接合金属材料の表面周方向に複数
配置することにより行うことを特徴とする請求項1乃至
5に記載される金属材料の接合方法。 - 【請求項8】 前記超音波探傷によるモニタリングは、
前記被接合金属材料の接合面から前記超音波探触子に至
るまでの間の一部を冷却することにより行うことを特徴
とする請求項1乃至7に記載される金属材料の接合方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11022066A JP2000218388A (ja) | 1999-01-29 | 1999-01-29 | 金属材料の接合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11022066A JP2000218388A (ja) | 1999-01-29 | 1999-01-29 | 金属材料の接合方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000218388A true JP2000218388A (ja) | 2000-08-08 |
Family
ID=12072534
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11022066A Pending JP2000218388A (ja) | 1999-01-29 | 1999-01-29 | 金属材料の接合方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000218388A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008119711A (ja) * | 2006-11-09 | 2008-05-29 | Nippon Steel Corp | 液相拡散接合法による金属製品の製造方法 |
JP2010248016A (ja) * | 2009-04-13 | 2010-11-04 | Metawater Co Ltd | オゾン発生電極の内側電極の製造方法 |
JP2011053188A (ja) * | 2009-09-04 | 2011-03-17 | Tokyu Car Corp | 溶接部の異常検出方法 |
CN106643869A (zh) * | 2016-10-09 | 2017-05-10 | 吕忠华 | 一种基于超声波无损检测的管道监测系统 |
-
1999
- 1999-01-29 JP JP11022066A patent/JP2000218388A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008119711A (ja) * | 2006-11-09 | 2008-05-29 | Nippon Steel Corp | 液相拡散接合法による金属製品の製造方法 |
JP2010248016A (ja) * | 2009-04-13 | 2010-11-04 | Metawater Co Ltd | オゾン発生電極の内側電極の製造方法 |
JP2011053188A (ja) * | 2009-09-04 | 2011-03-17 | Tokyu Car Corp | 溶接部の異常検出方法 |
CN106643869A (zh) * | 2016-10-09 | 2017-05-10 | 吕忠华 | 一种基于超声波无损检测的管道监测系统 |
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