JP2000218323A - 構造物の一体成形方法 - Google Patents

構造物の一体成形方法

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JP2000218323A JP11021390A JP2139099A JP2000218323A JP 2000218323 A JP2000218323 A JP 2000218323A JP 11021390 A JP11021390 A JP 11021390A JP 2139099 A JP2139099 A JP 2139099A JP 2000218323 A JP2000218323 A JP 2000218323A
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俊裕 横山
Masahiko Hosokawa
昌彦 細川
Katsuhiko Yano
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外部荷重に起因する応力に対して効率的に対処
し得る構造物の一体成形方法を提供する。 【解決手段】超塑性成形及び拡散接合可能なアッパーフ
ェースシート11、アッパーコアシート12、ロアコア
シート13、ロアフェースシート14の接合不要区域に
接合防止材を塗布して重ね合わせ、これらシート11、
12、13、14からなる積層体15を成形治具30内
にセットし、接合区域に対応する各シートの部分を互い
に拡散接合すると共に、接合不要区域内に不活性ガスを
導入して該接合不要区域に対応する各シートを超塑性成
形する一体成形方法において、上記アッパーフェースシ
ート11とアッパーコアシート12との接合区域及びロ
アフェースシート14とロアコアシート13の接合区域
を最大主応力方向及び最小主応力に沿って互いに交差す
る網目状に、かつ応力の高い区域の接合部を密に形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超塑性及び拡散接
合の特性を持つ金属を用いた、例えば航空機の胴体隔壁
構造等の構造物の一体成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、航空機の胴体構造は、複数列設
されたフレーム構造、すなわち胴体隔壁構造の上に縦通
材を並べて配置し、これに外板を張設した、いわゆるセ
ミモノコックス構造が一般に使用されている。
【0003】この航空機の胴体には、電気系統、油圧系
統、燃料系統、操縦系統等の各系統が機体前後方向に沿
って通過及び配置されており、配管、配線及び各種の機
器が取り付けられている。
【0004】この中で特に胴体隔壁構造は、これらの艤
装部品の取付部として用いられることが多く、複雑な形
状であると共に、主翼からの反力を受け止めるため充分
な強度が要求される。
【0005】この胴体隔壁構造は、一般にビルトアップ
法或いは機械一体成形法によって製造される。
【0006】ビルトアップ法による製造は、例えば図2
3に斜視図を示すように、構成部品、例えば、コード1
01は素材となる押出型材を熱間成形すると共に機械加
工により、またウェブ102はシート材、スティフナ1
03は押出型材、フィッティング104は鍛造材からな
る素材を各々機械加工することによって予め加工成形さ
れ、加工成形された構成部品をリベットやボルト等のフ
ァスナによって互いに結合することによって胴体隔壁構
造100が製造される。
【0007】しかし、この製造方法によると、押出型
材、鍛造材等の素材を用いることから素材製作に多くの
コストを要し、各素材の機械加工に伴う加工コスト及び
特にコード101にあっては熱間成形による成形コスト
が必要であり、更に構成部品の結合に1つの胴体隔壁構
造当たり例えば、2〜300本程度のファスナを必要と
し、その結合作業に多くの工数を要することから製造コ
ストの増大を招くものである。
【0008】また、各素材の機械加工には、機械加工の
ための必要最低板厚が要求されると共に、加工コスト等
の兼ね合いから切削加工量、換言すると研削量の削減が
要求され、多量のファスナを要することと相俟って胴体
隔壁構造の重量増加、ひいては航空機の重量増加の要因
となる。
【0009】一方、機械一体成型法は、例えば図24
(a)に斜視図を示すように鍛造材或いは鋳造材によっ
て一体成形された素材110を機械加工によって上記コ
ード101、ウェブ102、スティフナ103、フィッ
ティング104等の各部を機械加工によって削り出して
図24(b)に斜視図を示すような胴体隔壁構造100
を得る加工法であり、近年の航空機における大荷重部の
加工によく見られる加工法である。
【0010】しかし、素材として一般材が使用できず、
予め胴体隔壁構造100に則した概略形状に形成された
鍛造材或いは鋳造材からなる素材110を用いることか
ら、材料自体の開発から実施しなければならず素材コス
トが高くなると共に、素材110の全面に亘り機械加工
を実施し、その機械加工量が膨大な量になり、形状が複
雑であることと相俟って、その加工に非常に長時間を要
することから機械加工のコストが高くなり、製造コスト
の増大を招くものである。
【0011】また、ビルトアップ法と同様に素材の機械
加工には、機械加工のための必要最低板厚を確保しなけ
ればならず、一方加工コスト等の兼ね合いから加工量の
削減が要求され、胴体隔壁構造100の重量増加の要因
となる。
【0012】これらの対策として、チタンやチタン合金
の多く、或いはニッケル合金には、超塑特性を有し、超
塑性金属は、超塑性成形及び拡散接合手段により非常に
複雑な形状であっても成形できることに着目し、超塑性
成形と拡散接合技術を用いて一体に成形する成型方法が
提案されている。
【0013】この成形方法は、例えば3枚以上の超塑性
金属のシートを用意し、中間に位置するコアシートの一
面の接合不要区域及び他面の接合不要区域に接合防止剤
を塗布し、このコアシートの両面にフェースシートを重
ね合わせ、この重合したシートを成形治具の内部にセッ
トし、成形治具のキャビティとなる内部空間内を不活性
ガスで置換しながら各シートの境界内を真空引きした
後、全体を加熱すると共に、成形治具の内部空間に所定
圧で不活性ガスを導入し、各シートの接合区域を拡散接
合させて内部空間に導入した不活性ガスを排出する。
【0014】しかる後シートの境界内に所定圧の不活性
ガスを導入することで超塑性成形を行うものである。
【0015】このように、接合不要区域に接合防止剤を
塗布した複数の超塑性金属のシートを積層し、かつ成形
治具内での不活性ガスの導入によって超塑性成形と拡散
接合技術を用いて成型品を一体に成形する成型方法の先
行技術としては、例えば特開昭51−111465号公
報が知られている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記超塑性成形と拡散
接合技術を用いる一体成形方法によると、超塑性金属の
シートを複数積層し、拡散接合と超塑性成形によって成
型品を得ることから、素材としてシート状の一般材の使
用が可能になり、機械加工が省略或いは極め少ない機械
加工で可能になることから素材コストおよび加工コスト
の大幅な削減が得られて製造コストの低減が可能にな
る。
【0017】また、機械加工のための必要最低板厚を確
保する必要がなくなり、重量の軽減ひいては航空機の重
量軽減がもたらされる。
【0018】しかし、この成形方法は一体成形を目的と
するものであって、外部荷重に基づく成形品に作用する
応力に対して効率よく対処する方策は考慮されているも
のではない。
【0019】従って、かかる点に鑑みなされた本発明の
目的は、外部荷重に起因する応力に対して効率的に対処
し得る超塑性及び拡散接合の特性を持つ金属を用いた構
造物の一体成形方法を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する請求
項1に記載による構造物の一体成形方法の発明は、少な
くとも一対のフェースシート及び該フェースシートの間
に介装されたコアシートを含む3枚以上の超塑性成形及
び拡散接合可能な金属シートの接合不要区域に接合防止
材を塗布して重ね合わせ、該重ね合わされた金属シート
からなる積層体を成形治具内にセットし、接合区域に対
応する金属シートの部分を互いに拡散接合すると共に、
各シート間の境界内の接合不要区域に不活性ガスを導入
して該接合不要区域に対応する金属シートを超塑性成形
する超塑性金属の一体成形方法において、上記フェース
シートとコアシートとの接合区域が最大主応力方向及び
最小主応力方向に沿って形成されたことを特徴とする。
【0021】請求項1の発明によると、素材としてシー
ト状の一般材の使用が可能になり、機械加工が省略或い
は極め少ない機械加工で可能になることから素材コスト
及び加工コストの大幅な削減が得られて製造コストの低
減が可能になると共に、フェースシートとコアシートと
の接合区域を最大主応力方向及び最小主応力方向に沿っ
て形成することから、外部荷重に起因する応力に対して
フェースシートの変形が抑制されて高剛性をもって効率
的に受け止めることが可能になる。
【0022】請求項2に記載による構造物の一体成形方
法の発明は、少なくとも一対のフェースシート及び該フ
ェースシートの間に介装されたコアシートを含む3枚以
上の超塑性成形及び拡散接合可能な金属シートの接合不
要区域に接合防止材を塗布して重ね合わせ、該重ね合わ
された金属シートからなる積層体を成形治具内にセット
し、接合区域に対応する金属シートの部分を互いに拡散
接合すると共に、各シート間の境界内の接合不要区域に
不活性ガスを導入して該接合不要区域に対応する金属シ
ートを超塑性成形する超塑性金属の一体成形方法におい
て、上記フェースシートとコアシートとの接合区域が最
大主応力方向及び最小主応力に沿って互いに交差する網
目状に形成されたことを特徴とする。
【0023】請求項2の発明によると、フェースシート
とコアシートとの接合区域が最大主応力方向及び最小主
応力に沿って互いに交差する網目状に形成することか
ら、上記請求項1の発明に加え、最小主応力方向に沿っ
ても接合区域が形成されて外部荷重に起因する応力に対
してフェースシートの変形がより確実に抑制されてより
高剛性をもって効率的に受け止めることが可能になる。
【0024】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2の構造物の一体成形方法において、大なる応力発生領
域における接合不要区域に対する接合区域の割合が、小
なる応力発生領域における接合不要区域に対する接合区
域の割合に対して大なることを特徴とする。
【0025】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
構造物の一体成形方法において、接合不要区域に対する
接合区域の割合が、大なる応力発生領域から小なる応力
発生領域に移行するに従って順次減少することを特徴と
する。
【0026】請求項3及び請求項4の発明によると、応
力の発生領域に応じて接合不要区域に対する接合区域の
割合を変えることにより、その発生領域に相応した接合
区域と接合不要区域が形成され、応力発生状態に応じて
応力を効率的に受け止めることが可能になる。
【0027】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
構造物の一体成形方法において、一対のフェースシート
間が、上記最大主応力に沿う一対の接合区域と最小主応
力に沿う一対の接合区域によって略4辺形で一方のフェ
ースシートと拡散接合され、頂点が他のフェースシート
に拡散接合されたコアシートによって複数の略4角錐形
状に区画形成されたことを特徴とする。
【0028】この請求項5の発明によると、一対のフェ
ースシート間が、コアシートによって複数の略4角錐形
状に区画形成されると共に、両フェースシートがコアシ
ートによって互いに結合されることから、より高剛性の
構造物が得られる。
【0029】請求項6に記載の発明は、請求項1〜4の
構造物の一体成形方法において、2枚のコアシートを有
し、上記一対のフェースシート間が、上記最大主応力に
沿う一対の接合区域と最小主応力に沿う一対の接合区域
によって略4辺形で一方のフェースシートと拡散接合さ
れると共に、頂点が他のフェースシートに拡散接合され
た一方のコアシートによって複数の略4角錐形状に区画
形成され、上記最大主応力に沿う一対の接合区域と最小
主応力に沿う一対の接合区域によって略4辺形で他方の
フェースシートと拡散接合され、頂点が一方のフェース
シートに拡散接合された他方のコアシートによって複数
の略4角錐形状に区画形成されたことを特徴とする。
【0030】この請求項6の発明によると、一対のフェ
ースシート間が、一方のコアシートによって複数の略4
角錐形状に区画形成され、更に他方のコアシートによっ
て複数の略4角錐形状に区画形成されると共に、両フェ
ースシートが両コアシートによって互いに結合されるこ
とから、より高剛性の構造物が得られる。
【0031】
【発明の実施の形態】第1実施の形態 以下、構造物が航空機の胴体隔壁構造である場合を例
に、本発明の第1実施の形態を説明する。
【0032】航空機の胴体構造は、例えば図21に要部
破断斜視図を示すように複数の胴体隔壁構造aを列設
し、列設された胴体隔壁構造aの上に縦通材bを並べ、
これに外板cが張設されて構成される。
【0033】胴体隔壁構造aの中でも主翼dの間に設け
られ、主翼dからの反力を受け止めるため最も高強度が
要求される翼胴結合隔壁を例に、本発明による構造物の
一体成形方法を説明する。
【0034】図1は翼胴結合隔壁構造1の斜視図であっ
て、翼胴結合隔壁構造1は、その中央部に装備品類取付
部2が形成され、装備品類取付部2を介して一対のエン
ジンダクト取付孔3が開口すると共に、両端に胴体と翼
とを結合するための翼胴結合金具19が設けられてい
る。
【0035】更に翼胴結合隔壁構造1の上部は中央部が
緩やかに湾曲すると共に、中央下部には胴体の下部に装
備品等を格納するための凹部4が形成されている。
【0036】図2は、FEM(有限要素法)による翼胴
結合隔壁1の解析結果であって、この解析結果によると
最大主応力は、例えば図2に示す線の長さによって主応
力の大きさを、また線の方向によって主応力の方向を示
すような結果が得られる。
【0037】図3は、同様にFEM(有限要素法)によ
る最小主応力の解析結果であって、線の長さによって主
応力の大きさを、また線の方向によって主応力の方向を
示すような結果が得られる。
【0038】図4は、図2及び図3に基づいて得られた
主応力の方向及び大きさにより翼胴結合隔壁構造1のコ
アの方向を検討した結果である。コア方向は主応力の方
向と一致し、コアピッチは、主応力の大きな部位は狭く
することにより、高剛性となる。主応力の流れは、荷重
入力点である一方の翼胴結合金具19から反力点である
他方の翼胴結合金具19の間を滑らかな曲線にて伝わっ
ていくことから、コア方向もこの曲線に沿う様に配置す
ることにより、より高剛性に形成される。
【0039】次に、超塑性成形と拡散接合技術を用いる
翼胴結合隔壁構造1の一体成形方法について図5乃至図
19及び図20の製造工程図によって説明する。
【0040】先ず、4枚の超塑性金属シート、例えばT
i−6Al−4Vからなるチタン合金シート素材等を用
意し、部品成形工程S1においてチタン合金シート素材
から機械加工等によって図5(a)、(b)、(c)、
(d)に各々示すようなアッパーフェースシート11、
アッパーコアシート12、ロアコアシート13、ロアフ
ェースシート14を得る。
【0041】ここではアッパーフェースシート11、ア
ッパーコアシート12、ロアコアシート13、ロアフェ
ースシート14は、予め上記製造すべき翼胴結合隔壁構
造1より大きく略相似形状に形成され、各シートの下部
には上記翼胴結合隔壁構造1の凹部4に対応して凹部1
1a、12a、13a、14aが形成されている。な
お、これら各シートは単に長方形のシート材であっても
よい。
【0042】また、これら各シート11、12、13、
14を重ね合わせた際、その中間に位置するアッパーコ
アシート12には、後述する各々アッパーコアシート1
2の上面12Aの接合不要区域Bと下面12Bの接合不
要区域Dが平面視重複する部分にガス孔12gが、また
ロアコアシート13にも同様にロアコアシート13の上
面13Aの接合不要区域Dと下面13Bの接合不要区域
Fが平面視重複する部分にガス孔13gが各々穿設され
ている。
【0043】次の接合防止剤塗布工程S2において積層
される上記アッパーフェースシート11とアッパーコア
シート12の間、アッパーコアシート12とロアコアシ
ート13の間、ロアコアシート13とロアフェースシー
ト14の間の接合すべき各接合区域を除いた各接合不要
区域にイットリア等の接合防止剤を塗布する。
【0044】上記各シート間の接合区域及び接合防止剤
を塗布する接合不要区域について図6乃至図9に示す接
合防止剤塗布パターン説明図によって説明する。
【0045】図6はアッパーフェースシート11、アッ
パーコアシート12、ロアコアシート13、ロアフェー
スシート14の各シートを積層し、その各シート間の境
界内における接合すべき各接合区域のパターン要部を透
視的に説明する接合防止剤塗布パターン説明図であっ
て、実線aがアッパーフェースシート11とアッパーコ
アシート12の間、一点鎖線bがアッパーコアシート1
2とロアコアシート13の間、同様に破線cがロアコア
シート13とロアフェースシート14の間における各々
の接合区域と接合不要区域との境界を示している。
【0046】そして、アッパーフェースシート11とア
ッパーコアシート12の間においては、図7にハッチン
グで示す接合区域Aと白抜きで表される接合不要区域B
とに区画され、接合区域Aは上記図2及び図3に示す最
大主応力方向に沿って延設される第1接合区域A1及び
最小主応力方向に沿って延設される第2接合区域A2が
互いに交差する網目状に形成される。
【0047】更に、図4に示されるように翼結合金具1
9が取り付けられる翼胴結合隔壁構造1の両端近傍及び
エンジンダクト取付孔3の上方縁に沿う部分等の比較的
大なる応力が発生する部分に対応して第1接合区域A1
と第2接合区域A2によって形成される接合区域Aの分
布密度が比較的大に、また比較的応力発生の少ない両エ
ンジンダクト取付孔3の間においては接合区域Aの分布
密度が比較的小になるように、応力分布に状態に相応し
て接合区域A及び接合不要区域Bの分布割合が設定され
る。換言すると接合不要区域Bに対する接合区域Aの割
合が、大なる応力発生領域から小なる応力発生領域に移
行するに従って順次減少するようになされている。
【0048】ロアコアシート13とロアフェースシート
14の間においても同様に、図8にハッチングで示す接
合区域Cと白抜きで表される接合不要区域Dとに区画さ
れ、接合区域Cは上記図2及び図3に示す最大主応力方
向に沿って延設される第1接合区域C1及び最小主応力
方向に沿って延設される第2接合区域C2が互いに交差
する網目状に形成されると共に、翼胴結合隔壁構造1の
応力分布に対応して接合区域C及び接合不要区域Dの分
布割合が設定される。
【0049】更に平面視状態において、アッパーフェー
スシート11とアッパーコアシート12の間における接
合区域Aの第1接合区域A1と第2接合区域A2との交
差部Aaに対して接合区域Cの第1接合区域C1と第2
接合区域C2との交差部Caが平面視重複しないように
互いに偏倚するよう設定されている。
【0050】アッパーコアシート12とロアコアシ−ト
13の間においては、図9にハッチングで示す接合区域
Eと白抜きで示される接合不要区域Fとに区画され、接
合区域Eは、平面視状態において上記接合区域Aの第1
接合区域A1と第2接合区域A2及び上記接合部Cの第
1接合区域C1と第2接合区域C2と交差すると共に、
互いに交差する第1接合区域E1と第2接合区域E2に
よって網目状に形成され、その交差部Eaが上記交差部
Aa及びCaと重複するように構成されている。
【0051】そして、アッパーコアシート12の上面1
2Aに上記接合不要区域Bに対応して接合防止剤を塗布
し、ロアフェースシート14の上面14Aに上記接合不
要区域Dに対応して接続防止剤を塗布し、更にロアコア
シート13の上面13Aに上記接合不要区域Fに対応し
て接合防止剤を塗布する。
【0052】更に、図10に各シート11、12、1
3、14を積層した平面図を示すように、破線1aで示
す製造すべき翼胴結合隔壁構造1の外端に相当するシー
トの部分と斜線で示すシートの外周縁部との間や、エン
ジンダクト取付孔3に相当する部分に接合防止剤を塗布
する。換言すると斜線で示すシートの外周縁部及び翼胴
結合金具19に相応する部分には接合防止剤は塗布され
ない。
【0053】しかる後、積層工程S3においてロアフェ
ースシート14上に、順次ロアコアシート13、アッパ
ーコアシート12、アッパーフェースシート11を重ね
合わせて積層体15を形成する。
【0054】次に、図11(a)に示すように積層体セ
ット工程S4で第1成形治具31及び第2成形治具32
からなる成形治具30に積層体15をセットし、成形治
具30及び成形治具30にセットされた積層体15の全
体を加熱炉(図示せず)内に搬入する。
【0055】続く成形工程S5によって、第1成形治具
31と第2成形治具32の各内部空間31a、32aを
不活性ガスで置換しながら、互いに積層されたアッパー
フェースシート11とアッパーコアシート12、アッパ
ーコアシート12とロアコアシ−ト13、ロアコアシー
ト13とロアフェースシート14の境界内を真空引きし
た後、加熱炉により積層体15及び成形治具30の全体
を加熱する。
【0056】所定温度、例えば900〜920℃に昇温
後に成形治具30の内部空間31a及び32a内に不活
性ガス(例えばアルゴンガス、ヘリウムガス等)を所定
圧、例えば20〜30気圧で導入して、接合防止剤が介
在することなく直接圧接されるアッパーフェースシート
11とアッパーコアシート12、アッパーコアシート1
2とロアコアシ−ト13、ロアコアシート13とロアフ
ェースシート14の各接合区域A、C、Eを互いに拡散
接合させ、しかる後、内部空間31a及び32a内に導
入された不活性ガスを排出すると共に真空引きする。
【0057】次に、アッパーフェースシート11とアッ
パーコアシート12、アッパーコアシート12とロアコ
アシ−ト13、ロアコアシート13とロアフェースシー
ト14の各境界に形成され、接合防止剤によって上記拡
散接合が防止された接合不要区域B、D、Fの少なくと
も一部に加圧された不活性ガスを導入してアッパーフェ
ースシート11、アッパーコアシート12、ロアコアシ
ート13、ロアフェースシート14を超塑性成形する。
【0058】この不活性ガス導入による各シート11、
12、13、14の超塑性成形について、成形後におけ
る翼胴結合隔壁構造1の要部破断斜視図を示す図12、
図12の一部破断要部平面図を示す図13、図12の矢
視G方向からの側面図である図14、図12の矢視H方
向からの側面図を示す図15をも参照して説明する。
【0059】アッパーコアシート12に穿設されたガス
孔12gによってアッパーフェースシート11とアッー
パコアシート12の境界内に形成される接合不要区域B
とアッパーコアシート12とロアコアシ−ト13の境界
内に形成される接合不要区域Fが互いに連通し、この接
合不要区域Fがロアコアシート13とロアフェースシー
ト14の境界内に形成される接合不要区域Dにロアコア
シート13に穿設されたガス孔13gによって連続され
ることから、導入された不活性ガスは各接合不要区域
B、D、Fに順次導かれ、不活性ガスの導入に伴って各
接合不要区域B、D、Fに対応する部分のアッパーフェ
ースシート11、アッパーコアシート12、ロアコアシ
−ト13、ロアフェースシート14が超塑性変形する。
【0060】この各シート11、12、13、14の超
塑性変形によって接合不要区域Bに対応してアッパーフ
ェースシート11とアッパーコアシート12によって複
数の第1拡張室16、接合不要区域Dに対応してロアコ
アシート13とロアフェースシート14によって複数の
第3拡張室18を形成する。
【0061】そして図11(b)に示すようにアッパー
フェースシート11が第1成形治具31の成形面31b
に押接し、ロアフェースシート14が第2成形治具32
の成形面32bに押接されるまで不活性ガスが供給さ
れ、外周形状が第1成形治具31の成形面31b及び第
2成形治具32の成形面32bに倣った形状の成形体と
なる。
【0062】しかる後、成形体は成形治具30から取り
出され、図11(c)に示すトリム工程S6において切
削加工等によって外観形状が整えられて翼胴結合隔壁構
造本体20が形成される。なお図11(c)において、
符号20aはエンジンダクト取付孔3の外周に沿って形
成されるエンジンダクト取付用フランジであり、20b
は翼胴結合隔壁構造本体20の外周に沿って形成される
外板取付用フランジである。
【0063】このように成形された翼胴結合隔壁構造本
体20に装備品等を取り付けて図1に斜視図を示すよう
な翼胴結合隔壁構造1となる。
【0064】このように成形された翼胴結合隔壁構造1
は、上記図12乃至図15から明らかなように、アッパ
ーフェースシート11とアッパーコアシート12が翼胴
結合隔壁構造1に作用する最大主応力の方向に沿って形
成される接合区域Aの第1接合区域A1によって拡散接
合されると共に、最小主応力の方向に沿って形成される
第2接合区域A2によって拡散接合され、更に応力分布
状態に相応して接合区域A及び接合不要区域Bの分布割
合が設定されことと相俟って翼胴結合隔壁構造1に発生
する応力を効率的に受け止められる。
【0065】同様にロアフェースシート14とロアコア
シート13においても、翼胴結合隔壁構造1に作用する
最大主応力の方向に沿って形成される接合区域Cの第1
接合区域C1によって拡散接合されると共に、最小主応
力の方向に沿って形成される第2接合区域C2によって
拡散接合され、かつ応力分布状態に相応して接合区域C
及び接合不要区域Dの分布割合が設定されることから翼
胴結合隔壁構造1に発生する応力を効率的に受け止めら
れる。
【0066】更にこれらアッパーフェースシート11と
アッパーコアシート12の接合部及びロアフェースシー
ト14とロアコアシート13の接合部の両接合部が翼胴
結合隔壁構造1内を多数の略角錐形状に区画するアッパ
ーコアシート12及びロアコアシート13によって一体
に結合することによって更に翼胴結合隔壁1の剛性強度
が確保される。
【0067】また、チタン合金からなるアッパーフェー
スシート11、アッパーコアシート12、ロアコアシー
ト13、ロアフェースシート14の各シートを積層し、
拡散接合と超塑性成形によって翼胴結合隔壁構造1を得
ることから、素材としてシート状の一般材の使用が可能
になり、かつ機械加工が極めて少なくなることなら素材
コストおよび加工コストの大幅な削減が得られて製造コ
ストの低減が可能になる。
【0068】また、機械加工のための必要最低板厚を確
保する必要がなくなり、重量の軽減ひいては航空機の重
量軽減がもたらされる。
【0069】なお、装備品類取付部2は、図16に図1
のI−I線断面を示すように翼胴結合隔壁構造本体20
に開口する開口部21にチタン合金等からなる装備品類
取付用の補強材22を架設し、この補強22に装備品類
25を取り付けるよう構成されている。
【0070】この補強材22の取付は、積層体セット工
程S4において積層体15と共に成形治具30内の所定
位置にセットし、成形工程S5においてアッパーフェー
スシート11、アッパーコアシート12、ロアコアシー
ト13、ロアフェースシート14等の各シートを拡散接
合する際に、ロアフェースシート14に補強材22を拡
散接合することによって取り付けることによって、別工
程での補強材22を取り付ける作業が省略され作業の効
率化が得られる。
【0071】また、装備品類取付部2は、図17に図1
のI−I線断面を示すように翼胴結合隔壁構造本体20
に開口する開口部21の周縁を挟持するように環状の補
強枠22aと開口部21に掛け渡される補強材22bを
対向配置し、補強材22bに装備品類25を取り付ける
ように構成することも可能である。
【0072】この補強枠22a及び22bの取付は、積
層体セット工程S4において積層体15と共に成形治具
30内の所定位置に積層体15を挟持するように対向せ
しめてセットし、成形工程S5で各シート11、12、
13、14を拡散接合する際に、アッパーフェースシー
ト11及びロアフェースシート14に補強枠22a及び
22bを拡散接合することによって取り付けられる。
【0073】翼胴結合隔壁構造体20にチタン合金等の
管材を配管するには、積層工程S3において各シート1
1、12、13、14を重ね合わせて積層体15を得る
際、アッパーフェースシート11とアッパーコアシート
12との間の所定位置に配置し、成形工程S5における
各シート11、12、13、14間の拡散接合と同時に
アッパーフェースシート11及びアッパーコアシート1
2に拡散結合され、上記超塑性成形によって図18に要
部断面を示すように翼胴結合隔壁構造体20内に管材2
4が配管され、別工程での配管作業が省略される。ま
た、同様に管材24は、ロアコアシート13とロアフェ
ースシート14との間に配置することも可能である。
【0074】更に、積層体セット工程S4において、積
層体15のアッパーフェースシート11上の所定位置に
管材24をセットし、成形工程S5で各シート11、1
2、13、14を拡散接合する際に、アッパーフェース
シート11に拡散接合することによって図19に要部断
面を示すように管材24の一部が埋設するように配管す
ることも可能である。
【0075】第2実施の形態 以下本発明による第2実施の形態を図22によって説明
する。なお説明の便宜上図22において上記第1実施の
形態と対応する部分に同一符号を付することで、該部分
の詳細な説明を省略する。
【0076】本実施の形態は、翼結合金具をシート材に
よって成形するのでなく、予め機械加工によって製作し
ておき、端部に金具を一体に取り付ける翼胴結合隔壁構
造体20に関し、図22はその成形工程の概要を説明す
る説明図である。
【0077】先ず、図22(a)に概要を示すように4
枚の超塑性金属シート、例えばチタン合金シート素材等
から機械加工等によって得られた所定形状のアッパーフ
ェースシート11、アッパーコアシート12、ロアコア
シート13、ロアフェースシート14及び鍛造材等の素
材から機械加工によって得られた所定形状の一対の翼結
合金具となる金具26、27を用意する。
【0078】金具26は、例えば図22(a)に斜視図
を示すように平坦面26bとこの平坦面26bに連続形
成される傾斜面26cを有する接合面26aを具備する
接合部26Aと、接合部26Aに一体結合される取付フ
ランジ部26Bを具備する断面略T字形に形成され、金
具27も同様に平坦面27bとこの平坦面27bに連続
形成される傾斜面27cを有する接合面27aを具備す
る接合部27Aと、接合部27Aに一体結合される取付
フランジ部27Bを具備する断面略T字形に形成されて
いる。
【0079】一方、成形治具30は、図22(c)に示
すように第1成形治具31と第2成形治具32を有し、
第1成形治具31及び第2成形治具32は、各々翼胴結
合隔壁構造本体20の外形形状に対応した内部空間31
a、32aを有し、かつ内部空間31aの端部には上記
金具26の接合面26aが内部空間31aの成形面31
bに連続する状態で接合部26A及び取付フランジ部2
6Bが嵌合する金具嵌挿部31cが凹設されている一
方、内部空間32bの端部にも上記金具27の接合面2
7aが内部空間32aの成形面32bに連続する状態で
接合部27A及び取付フランジ部27Bが嵌合する金具
嵌挿部32cが凹設されている。
【0080】次の接合防止剤塗布工程において第1実施
形態と同様に応力分布状態に相応した接合防止剤塗布パ
ターンに従ってアッパーフェースシート11とアッパー
コアシート12の間、アッパーコアシート12とロアコ
アシート13の間、ロアコアシート13とロアフェース
シート14の間に防止剤を塗布し、積層工程において各
シート11、12、13、14を重ね合わせて積層体1
5を形成する。
【0081】そして、次の図22(b)及び(c)に示
す積層体セット工程S4で第1成形治具31の金具嵌挿
部31cに金具26の接合部26A及び取付フランジ部
26Bを嵌装し、第2成形治具32の金具嵌挿部32c
に金具27の接合部27A及び取付フランジ部27Bを
嵌装し、両金具26、27の平坦面26bと27bによ
って積層体15を挟んだ状態で成形治具30に積層体1
5をセットする。
【0082】続く成形工程S5によって、第1実施の形
態同様に、第1成形治具31と第2成形治具32の各内
部空間31a、32a内を不活性ガスで置換しながら互
いに積層されたアッパーフェースシート11とアッパー
コアシート12、アッパーコアシート12とロアコアシ
−ト13、ロアコアシート13とロアフェースシート1
4の境界内を真空引きした後、加熱炉により積層体15
及び成形治具30の全体を加熱する。
【0083】そして所定温度に加熱した後に成形治具3
0の内部空間31a及び32a内に不活性ガスを所定圧
で導入して、アッパーフェースシート11とアッパーコ
アシート12、アッパーコアシート12とロアコアシ−
ト13、ロアコアシート13とロアフェースシート14
の接合防止剤が塗布されていない各接合区域A、C、E
および、金具26の平坦面26bとアッパーフェースシ
ート11、金具27の平坦面27bとロアフェースシー
ト14とを互いに図22(d)に示すように拡散接合さ
せ、しかる後、内部空間31a及び32a内に導入され
た不活性ガスを排出すると共に真空引きする。
【0084】次に、アッパーフェースシート11とアッ
パーコアシート12、アッパーコアシート12とロアコ
アシ−ト13、ロアコアシート13とロアフェースシー
ト14の各境界に形成され、接合防止剤によって上記拡
散接合が防止された接合不要区域B、D、Fに加圧され
た不活性ガスを導入してアッパーフェースシート11、
アッパーコアシート12、ロアコアシート13、ロアフ
ェースシート14を超塑性成形する。
【0085】この各シート11、12、13、14の超
塑性変形によって第1実施の形態同様に接合不要区域
B、D、Fに対応して複数の拡張室を形成すると共にア
ッパーフェースシート11が第1成形治具31の成形面
31bおよび金具26の傾斜面26cに押接し、かつロ
アフェースシート14が第2成形治具32の成形面32
b及び金具27の傾斜面27cに押接するまで不活性ガ
スが供給され、アッパーフェースシート11と金具26
の傾斜面26c及びロアフェースシート14と金具27
の傾斜面27cとが各々拡散結合されると共に、外周形
状が第1成形治具31の成形面31b及び第2成形治具
32の成形面32bに倣った図22(e)に示すような
形状の成形体となる。
【0086】しかる後、成形体は成形治具30から取り
出され、トリム工程S6において切削加工等によって外
観形状が整えられる。
【0087】このように成形された翼胴結合隔壁構造
は、上記第1実施に形態の効果に加え、端部が拡散接合
された金具によって補剛されて剛性が向上すると共に、
別工程での金具26、27を取り付ける作業が省略され
作業に効率化が得られる。
【0088】上記第1実施の形態及び第2実施の形態に
おいては翼胴結合隔壁構造について説明したが、他の胴
体隔壁構造は勿論、応力が発生する他の超塑性金属によ
る一体構造体に本発明を適用することも可能であり、ま
た要求剛性に応じてアッパーコアシート或いはロアコア
シートのいずれか一方を省略することも可能であるし、
接合区域と接合不要区域の分布割合を変える代わりに、
アッパーフェースシートまたはロアコアシートの当該部
の板厚を変更したり、アッパーフェースシートとアッパ
ーコアシートの間或いはロアフェースシートとロアコア
シーとの間に補強用のシート材を介装してもよい。
【0089】更に接合区域の接合面にインサート材、例
えばCu−Niメッキを施した拡散接合、即ち液相拡散
接合においても同様の方法で実施することが可能であ
り、本発明は、上記実施形態に限定されることなく本発
明に要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0090】
【発明の効果】以上説明した、構造物の一体成形方法に
よると、素材としてシート状の一般材の使用が可能にな
り、機械加工が省略或いは極め少ない機械加工で可能に
なることから素材コスト及び加工コストの大幅な削減が
得られて製造コストの低減が可能になると共に、フェー
スシートとコアシートとの接合区域を最大主応力方向及
び最小主応力方向に沿って形成することから、該部荷重
に起因する応力に対してフェースシートの変形が抑制さ
れて高剛性をもって効率的に受け止めることが可能にな
り、高品質の胴体隔壁構造が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施の形態を説明する翼胴結合隔壁構造の
斜視図である。
【図2】翼胴結合隔壁構造の有限要素法による解析結果
を説明する説明図であり、線の長さによって最大主応力
の大きさを、線の方向によって最大主応力の方向を示す
ものである。
【図3】同じく、翼胴結合隔壁構造の有限要素法による
解析結果を説明する説明図であり、線の長さによって最
小主応力の大きさを、線の方向によって最小主応力の方
向を示すものである。
【図4】図2及び図3より得られた主応力の方向及び主
応力の大きさより翼胴結合隔壁構造のフェースシートと
コアシートとの接合区域を説明する図である。
【図5】各シートを説明する斜視図であり、(a)、
(b)、(c)、(d)は各々アッパーフェースシー
ト、アッパーコアシート、ロアコアシート、ロアフェー
スシートの斜視図である。
【図6】各シート間における接合防止剤塗布パターンの
説明図である。
【図7】アッパーフェースシートとアッパーコアシート
の間における接合防止剤塗布パターンの説明図である。
【図8】ロアコアシートとロアフェースシートの間にお
ける接合防止剤塗布パターンの説明図である。
【図9】アッパーコアシートとロアコアシ−トの間にお
ける接合防止剤塗布パターンの説明図である。
【図10】積層体を説明する平面図である。
【図11】製造工程を示す説明図であり、(a)、
(b)、(c)は各々積層体セット工程、成形工程、ト
リム工程の説明図である
【図12】翼胴結合隔壁構造の要部破断斜視図である。
【図13】図12の一部破断要部平面図である。
【図14】図12の矢視G方向からの側面図である。
【図15】図12の矢視H方向からの側面図である。
【図16】装備品取付部を説明する図1のI−I線断面
図である。
【図17】他の装備品取付部を説明する図1のI−I線
断面図である。
【図18】配管構造を説明する翼胴結合隔壁構造体の要
部断面図である。
【図19】他の配管構造を説明する翼胴結合隔壁構造体
の要部断面図である。
【図20】翼胴結合隔壁構造の製造工程図である。
【図21】航空機の胴体構造の概要を説明する航空機の
要部破断斜視図である。
【図22】第2実施の形態の説明図であり、(a)はア
ッパーフェースシート、アッパーコアシート、ロアコア
シート、ロアフェースシート及び金具概要説明図、
(b)及び(c)は積層体セット工程の説明図、(d)
は成形工程の説明図、(e)は成形完了後の説明図であ
る。
【図23】従来の航空機の胴体隔壁構造及びビルトアッ
プ法による製造方法を説明する胴体隔壁構造の斜視図で
ある。
【図24】胴体隔壁構造の機械一体成型法による製造方
法の説明図であり、(a)は素材の斜視図であり、
(b)は機械加工された胴体隔壁構造の斜視図である。
【符号の説明】
1 翼胴結合隔壁構造 2 装備品類取付部 3 エンジンダクト取付孔 11 アッパーフェースシート 12 アッパーコアシート 13 ロアコアシート 14 ロアフェースシート 15 積層体 16 第1拡張室 17 第2拡張室 20 翼胴結合隔壁構造本体 26 金具 27 金具 30 成形治具 31 第1成形治具 31a 内部空間 31b 成形面 32 第2成形治具 30 成形治具 32a 内部空間 32b 成形面 A 接合区域 A1 第1接合区域 A2 第2接合区域 B 接合不要区域 C 接合区域 C1 第1接合区域 C2 第2接合区域 D 接合不要区域 E 接合区域 E1 第1接合区域 E2 第2接合区域 F 接合不要区域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B64C 1/10 B64C 1/10 (72)発明者 安藤 則雄 東京都新宿区西新宿1丁目7番2号 富士 重工業株式会社内 (72)発明者 横山 俊裕 東京都新宿区西新宿1丁目7番2号 富士 重工業株式会社内 (72)発明者 細川 昌彦 東京都新宿区西新宿1丁目7番2号 富士 重工業株式会社内 (72)発明者 矢野 克彦 東京都新宿区西新宿1丁目7番2号 富士 重工業株式会社内 Fターム(参考) 4E067 AA12 BA00 CA04 DA12 DA13 DA17 DB03 EA06 EC02 4F100 AB01A AB01B AB01C AB10 AB12 AB31 BA03 BA04 BA05 BA10A BA10B BA14 BA32 BA33 CC00 DC02 EC012 EH462 EJ212 EJ242 EJ422 GB31 JA20A JK01 JK20B JK20C JL04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一対のフェースシート及び該フ
    ェースシートの間に介装されたコアシートを含む3枚以
    上の超塑性成形及び拡散接合可能な金属シートの接合不
    要区域に接合防止材を塗布して重ね合わせ、該重ね合わ
    された金属シートからなる積層体を成形治具内にセット
    し、接合区域に対応する金属シートの部分を互いに拡散
    接合すると共に、各シート間の境界内の接合不要区域に
    不活性ガスを導入して該接合不要区域に対応する金属シ
    ートを超塑性成形する構造物の一体成形方法において、 上記フェースシートとコアシートとの接合区域が最大主
    応力方向及び最小主応力方向に沿って形成されたことを
    特徴とする構造物の一体成形方法。
  2. 【請求項2】少なくとも一対のフェースシート及び該フ
    ェースシートの間に介装されたコアシートを含む3枚以
    上の超塑性成形及び拡散接合可能な金属シートの接合不
    要区域に接合防止材を塗布して重ね合わせ、該重ね合わ
    された金属シートからなる積層体を成形治具内にセット
    し、接合区域に対応する金属シートの部分を互いに拡散
    接合すると共に、各シート間の境界内の接合不要区域に
    不活性ガスを導入して該接合不要区域に対応する金属シ
    ートを超塑性成形する構造物の一体成形方法において、 上記フェースシートとコアシートとの接合区域が最大主
    応力方向及び最小主応力に沿って互いに交差する網目状
    に形成されたことを特徴とする構造物の一体成形方法。
  3. 【請求項3】大なる応力発生領域における接合不要区域
    に対する接合区域の割合が、小なる応力発生領域におけ
    る接合不要区域に対する接合区域の割合に対して大なる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の構造物の一
    体成形方法。
  4. 【請求項4】接合不要区域に対する接合区域の割合が、
    大なる応力発生領域から小なる応力発生領域に移行する
    に従って順次減少することを特徴とする請求項1〜3に
    記載の構造物の一体成形方法。
  5. 【請求項5】一対のフェースシート間が、上記最大主応
    力に沿う一対の接合区域と最小主応力に沿う一対の接合
    区域によって略4辺形で一方のフェースシートと拡散接
    合され、頂点が他のフェースシートに拡散接合されたコ
    アシートによって複数の略4角錐形状に区画形成された
    ことを特徴とする請求項1〜4に記載の構造物の一体成
    形方法。
  6. 【請求項6】2枚のコアシートを有し、上記一対のフェ
    ースシート間が、上記最大主応力に沿う一対の接合区域
    と最小主応力に沿う一対の接合区域によって略4辺形で
    一方のフェースシートと拡散接合されると共に、頂点が
    他のフェースシートに拡散接合された一方のコアシート
    によって複数の略4角錐形状に区画形成され、上記最大
    主応力に沿う一対の接合区域と最小主応力に沿う一対の
    接合区域によって略4辺形で他方のフェースシートと拡
    散接合され、頂点が一方のフェースシートに拡散接合さ
    れた他方のコアシートによって複数の略4角錐形状に区
    画形成されたことを特徴とする請求項1〜5に記載の構
    造物の一体成形方法。
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