JP2000217928A - ステント - Google Patents
ステントInfo
- Publication number
- JP2000217928A JP2000217928A JP2461999A JP2461999A JP2000217928A JP 2000217928 A JP2000217928 A JP 2000217928A JP 2461999 A JP2461999 A JP 2461999A JP 2461999 A JP2461999 A JP 2461999A JP 2000217928 A JP2000217928 A JP 2000217928A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stent
- synthetic resin
- tube
- main body
- mesh
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ステントへの病変部の食い込みを防止すると
ともに、ステントの留置箇所からの逸脱やずれを防止
し、患者の負担を軽減する。 【解決手段】 金属等の所要剛性を有する線材1によっ
て管状に形成されたステント2において、このステント
2の内側に管状の合成樹脂薄膜3を挿入し接着したこと
を特徴としている。
ともに、ステントの留置箇所からの逸脱やずれを防止
し、患者の負担を軽減する。 【解決手段】 金属等の所要剛性を有する線材1によっ
て管状に形成されたステント2において、このステント
2の内側に管状の合成樹脂薄膜3を挿入し接着したこと
を特徴としている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血管その他の体腔
内に留置され、血液その他の液体や食物等の通過が可能
な管腔を確保する医療用ステントに関するものである。
内に留置され、血液その他の液体や食物等の通過が可能
な管腔を確保する医療用ステントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】食道や胆管等の管状の体腔に留置するこ
とにより、必要な管腔領域を確保するプラスチック管の
ステントは従来より知られている。そして近年では、半
径方向に弾性的に圧縮可能に形成され、病変部への挿入
性などの点で優れる金属線材のコイルまたはメッシュの
管からなるステントがよく使われるようになっている。
とにより、必要な管腔領域を確保するプラスチック管の
ステントは従来より知られている。そして近年では、半
径方向に弾性的に圧縮可能に形成され、病変部への挿入
性などの点で優れる金属線材のコイルまたはメッシュの
管からなるステントがよく使われるようになっている。
【0003】しかしながら、上記金属線材からなるステ
ントにおいても、ステントの圧縮変形によって病変部が
組織の増殖により病変部がステントの金属線材の間に食
い込んで再狭窄する等の問題が指摘されている。
ントにおいても、ステントの圧縮変形によって病変部が
組織の増殖により病変部がステントの金属線材の間に食
い込んで再狭窄する等の問題が指摘されている。
【0004】そこで、上記金属線材からなるステントの
外側に、管状の合成樹脂の薄膜を形成することによって
上記問題の解決を図ったステントも提案されているが、
このステントは逆に滑りやすく、例えば一端が十二指腸
腔に露出するような状態で留置した場合など、時間の経
過により留置箇所から逸脱することがある。
外側に、管状の合成樹脂の薄膜を形成することによって
上記問題の解決を図ったステントも提案されているが、
このステントは逆に滑りやすく、例えば一端が十二指腸
腔に露出するような状態で留置した場合など、時間の経
過により留置箇所から逸脱することがある。
【0005】また、上記ステントでは、上記金属線材の
外側に上記合成樹脂薄膜を単に被せた構成であるため、
これら金属線材と合成樹脂被膜との間でも相互にずれが
生じやすいという問題がある。
外側に上記合成樹脂薄膜を単に被せた構成であるため、
これら金属線材と合成樹脂被膜との間でも相互にずれが
生じやすいという問題がある。
【0006】このようにステントが逸脱したり、ステン
ト自体にずれが生じたりすると、ステントを抜去すると
ともに再挿入する必要が生じ、患者の負担が増大する。
ト自体にずれが生じたりすると、ステントを抜去すると
ともに再挿入する必要が生じ、患者の負担が増大する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は叙上の如き実
状に対処し、上記金属線材等からなるステントに新規な
構成を見出すことにより、ステントへの病変部の食い込
みを防止するとともに、ステントの留置箇所からの逸脱
やずれを防止し、これにより患者の負担を軽減すること
を目的とするものである。
状に対処し、上記金属線材等からなるステントに新規な
構成を見出すことにより、ステントへの病変部の食い込
みを防止するとともに、ステントの留置箇所からの逸脱
やずれを防止し、これにより患者の負担を軽減すること
を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために以下の手段を採用している。
するために以下の手段を採用している。
【0009】すなわち、本発明のステントは、図1に示
すように、金属等の所要剛性を有する線材1によって管
状に形成されたステント2において、このステント2の
内側に管状の合成樹脂薄膜3を接着したことを特徴とす
るものである。
すように、金属等の所要剛性を有する線材1によって管
状に形成されたステント2において、このステント2の
内側に管状の合成樹脂薄膜3を接着したことを特徴とす
るものである。
【0010】上記本発明のステントにおいては、上記金
属等の線材1の間への病変部の食い込みを上記合成樹脂
薄膜3が阻止するとともに、上記線材1が適度な凹凸を
形成することから、ステントの留置箇所での安定性を高
め逸脱を防止することが可能である。
属等の線材1の間への病変部の食い込みを上記合成樹脂
薄膜3が阻止するとともに、上記線材1が適度な凹凸を
形成することから、ステントの留置箇所での安定性を高
め逸脱を防止することが可能である。
【0011】そして、上記合成樹脂薄膜3はステント2
に接着されているため、ステント自体にずれが生じたり
することもない。
に接着されているため、ステント自体にずれが生じたり
することもない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下さらに添付図面を参照して、
本発明の実施形態を詳細に説明する。
本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0013】図1は本発明の実施の形態のステントを示
す斜視図、図2は同実施の形態のステントの分解斜視図
である。
す斜視図、図2は同実施の形態のステントの分解斜視図
である。
【0014】上記実施の形態のステントは、所要剛性を
有する金属線材1によってメッシュの管状に形成された
ステント本体2と、このステント本体2の内側に挿入し
接着された管状の合成樹脂薄膜3とを備えている。
有する金属線材1によってメッシュの管状に形成された
ステント本体2と、このステント本体2の内側に挿入し
接着された管状の合成樹脂薄膜3とを備えている。
【0015】上記ステント本体2は、この実施の形態で
はチタンやステンレスの金属線材をメッシュ状に織った
り、編んだりしたものからなり、弾性的に半径方向に圧
縮と拡張が可能である。このステント本体2はコイル状
に形成することも可能であり、また素材としては、形状
記憶合金や金属以外のものも使用しうる。
はチタンやステンレスの金属線材をメッシュ状に織った
り、編んだりしたものからなり、弾性的に半径方向に圧
縮と拡張が可能である。このステント本体2はコイル状
に形成することも可能であり、また素材としては、形状
記憶合金や金属以外のものも使用しうる。
【0016】上記合成樹脂薄膜3は、この実施の形態で
は厚さ約0.05mmのポリウレタンの管からなり、上
記ステント本体2のメッシュの交点4でポリウレタン溶
液を接着剤として接着されている。この合成樹脂薄膜3
はある程度の柔軟性を有し、上記ステント本体2と共に
圧縮と拡張が可能である。
は厚さ約0.05mmのポリウレタンの管からなり、上
記ステント本体2のメッシュの交点4でポリウレタン溶
液を接着剤として接着されている。この合成樹脂薄膜3
はある程度の柔軟性を有し、上記ステント本体2と共に
圧縮と拡張が可能である。
【0017】上記構成を有する本発明実施の形態のステ
ントの留置の方法は従来と同じである。例えば、図3に
示すように、カテーテル5に圧縮された状態で挿入され
たステントSをピストン6で押し出すようにすると、カ
テーテル5の先端からステントSが弾性により自動的に
拡張して留置箇所に留置される。
ントの留置の方法は従来と同じである。例えば、図3に
示すように、カテーテル5に圧縮された状態で挿入され
たステントSをピストン6で押し出すようにすると、カ
テーテル5の先端からステントSが弾性により自動的に
拡張して留置箇所に留置される。
【0018】しかして、上記本発明の実施の形態のステ
ントにおいては、上記金属線材1の間への病変部の食い
込みを上記合成樹脂薄膜3が阻止するとともに、上記金
属線材1が適度な凹凸を形成することから、ステントの
留置箇所での安定性を高め逸脱を防止することが可能で
ある。
ントにおいては、上記金属線材1の間への病変部の食い
込みを上記合成樹脂薄膜3が阻止するとともに、上記金
属線材1が適度な凹凸を形成することから、ステントの
留置箇所での安定性を高め逸脱を防止することが可能で
ある。
【0019】そして、上記合成樹脂薄膜3はステント本
体2に接着されているため、ステント自体にずれが生じ
たりすることもなく、ステントの逸脱やずれに起因する
患者の負担を軽減することが可能である。。
体2に接着されているため、ステント自体にずれが生じ
たりすることもなく、ステントの逸脱やずれに起因する
患者の負担を軽減することが可能である。。
【0020】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
ステントはその大きさ等を変更することによって、血管
のような細い体腔にも留置することが可能である。ま
た、上記ステントの構成は、本発明の要旨を逸脱しない
範囲において変更することが可能であり、例えば金属線
材は網状でなくても螺旋状であってもよいし、また、上
記合成樹脂薄膜3はポリウレタン以外の合成樹脂でも形
成することが可能であり、その厚さも病変部の状況に応
じて変更することができるる。
ステントはその大きさ等を変更することによって、血管
のような細い体腔にも留置することが可能である。ま
た、上記ステントの構成は、本発明の要旨を逸脱しない
範囲において変更することが可能であり、例えば金属線
材は網状でなくても螺旋状であってもよいし、また、上
記合成樹脂薄膜3はポリウレタン以外の合成樹脂でも形
成することが可能であり、その厚さも病変部の状況に応
じて変更することができるる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のステント
は、線材によって管状に形成したステント本体の内側
に、管状の合成樹脂薄膜を接着したものであり、上記線
材の間への病変部の食い込みを上記合成樹脂薄膜が阻止
するとともに、上記線材が適度な凹凸を形成することか
ら、ステントの留置箇所での安定性を高め逸脱を防止す
ることが可能である。
は、線材によって管状に形成したステント本体の内側
に、管状の合成樹脂薄膜を接着したものであり、上記線
材の間への病変部の食い込みを上記合成樹脂薄膜が阻止
するとともに、上記線材が適度な凹凸を形成することか
ら、ステントの留置箇所での安定性を高め逸脱を防止す
ることが可能である。
【0022】そして、上記合成樹脂薄膜はステントに接
着されているため、ステント自体にずれが生じたりする
こともなく、ステントの逸脱やずれに起因する患者の負
担を軽減することが可能である。
着されているため、ステント自体にずれが生じたりする
こともなく、ステントの逸脱やずれに起因する患者の負
担を軽減することが可能である。
【図1】本発明の実施の形態のステントを示す斜視図で
ある。
ある。
【図2】同実施の形態のステントの分解斜視図である。
【図3】ステントの留置方法を示す説明図である。
1 金属線材 2 ステント本体 3 合成樹脂薄膜 4 メッシュの交点 5 カテーテル 6 ピストン
Claims (1)
- 【請求項1】 金属等の所要剛性を有する線材によって
管状に形成されたステントにおいて、このステントの内
側に管状の合成樹脂薄膜を接着したことを特徴とするス
テント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2461999A JP2000217928A (ja) | 1999-02-02 | 1999-02-02 | ステント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2461999A JP2000217928A (ja) | 1999-02-02 | 1999-02-02 | ステント |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000217928A true JP2000217928A (ja) | 2000-08-08 |
Family
ID=12143175
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2461999A Pending JP2000217928A (ja) | 1999-02-02 | 1999-02-02 | ステント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000217928A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003018083A3 (en) * | 2001-08-29 | 2003-10-30 | Chosun University | Covering composition for drug-release stent and drug-release stent manufactured using same |
JP2004290279A (ja) * | 2003-03-25 | 2004-10-21 | Terumo Corp | 生体器官拡張用器具、自己拡張型ステントおよびその製造方法 |
JP2011177520A (ja) * | 2002-09-02 | 2011-09-15 | Anson Medical Ltd | 可撓性ステントグラフト |
CN111297411A (zh) * | 2018-12-11 | 2020-06-19 | 先健科技(深圳)有限公司 | 植入式器械及其制备方法 |
-
1999
- 1999-02-02 JP JP2461999A patent/JP2000217928A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003018083A3 (en) * | 2001-08-29 | 2003-10-30 | Chosun University | Covering composition for drug-release stent and drug-release stent manufactured using same |
JP2011177520A (ja) * | 2002-09-02 | 2011-09-15 | Anson Medical Ltd | 可撓性ステントグラフト |
JP2004290279A (ja) * | 2003-03-25 | 2004-10-21 | Terumo Corp | 生体器官拡張用器具、自己拡張型ステントおよびその製造方法 |
CN111297411A (zh) * | 2018-12-11 | 2020-06-19 | 先健科技(深圳)有限公司 | 植入式器械及其制备方法 |
CN111297411B (zh) * | 2018-12-11 | 2023-06-06 | 先健科技(深圳)有限公司 | 植入式器械及其制备方法 |
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