JP2000214682A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置及び画像形成装置

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JP2000214682A
JP2000214682A JP11012433A JP1243399A JP2000214682A JP 2000214682 A JP2000214682 A JP 2000214682A JP 11012433 A JP11012433 A JP 11012433A JP 1243399 A JP1243399 A JP 1243399A JP 2000214682 A JP2000214682 A JP 2000214682A
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Shigetaka Yoshida
成隆 吉田
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像に供される第1現像剤担持体であって所
定の間隙をおいて、現像剤を供給されるべき又は現像剤
を供給すべき所定の第2の現像剤担持体に臨ませられる
該第1の現像剤担持体を備えた現像装置であって、簡単
な装置構成で、正確且つ安定的に前記間隙距離を所定の
ものに設定できる現像装置を提供する。また、かかる現
像装置を備えることで画像濃度むら等の抑制された良好
な画像を得ることができる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 現像ローラ117(第1現像材担持体の
1例)と感光体102(第2現像材担持体の1例)との
間に間隙規制用薄板状部材としてシート部材125を介
在させ、それにより正確、安定に所定の現像ギャップD
sを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機、プリンタ等
の画像形成装置において現像剤を用いて現像画像を形成
する現像装置及びかかる現像装置を備えた画像形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ等の画像形成装置で
は、トナー又はトナーを含む現像剤を用いて記録紙等の
記録媒体にトナーによる画像形成を行う。例えば、電子
写真方式の画像形成装置では、画像情報に基づいて感光
体等の静電潜像担持体上に形成された静電潜像を現像装
置により現像して可視トナー像とする。そしてこのトナ
ー像を直接記録媒体へ転写し、定着させるか、或いは適
当な中間転写部材へ一次転写し、さらに該中間転写部材
から記録媒体へ2次転写し、定着させる。
【0003】また、直接記録方式の画像形成装置では、
静電潜像を形成することなく、現像装置から画像情報に
基づいて直接記録媒体へトナーを供給してトナー像を形
成し、定着させるか、或いは適当な中間転写部材にトナ
ーを供給してトナー像を形成し、これを記録媒体へ転写
して、定着させる。いずれにしても、このような現像剤
を用いる画像形成では、現像装置はトナー像形成のため
の現像に供する現像剤担持体を備えている。該現像剤担
持体は、電子写真方式の画像形成では、現像ローラであ
ることが多く、直接記録方式の画像形成では、記録媒体
や中間転写部材へ画像情報に応じてトナーを供給する部
分がこれにあたる。
【0004】また現像装置にはかかる現像剤担持体へ現
像剤を供給する現像剤供給体(例えば現像剤供給ロー
ラ)を備えているものもある。かかる現像装置により良
好な画像を形成するためには、現像剤供給体が備わって
いる場合は該現像剤供給体から現像剤担持体へ、電子写
真方式の画像形成では現像剤担持体から静電潜像担持体
のごとき像担持体へ、また、直接記録方式の画像形成で
は現像剤担持体から記録媒体や中間転写部材へ、それぞ
れトナーを正確、円滑に移動させなければならない。
【0005】そのためには、現像剤供給体と現像剤担持
体との間隙、現像剤担持体と静電潜像担持体との間隙、
現像担持体と記録媒体や中間転写部材との間隙を精度よ
く、且つ、安定させなければならない。この間隙が所定
のものからずれて設定されたり、使用中に変動するよう
なことがあると、画像に影響がでて、画像ノイズを招き
やすくなる。
【0006】例えば電子写真方式の画像形成装置におい
て、現像装置における現像用の現像剤担持体として現像
ローラを、静電潜像担持体として感光体ドラムを採用す
るものでは、感光体と現像ローラとの間隙距離(現像ギ
ャップ)が適正距離より大きくなると現像ローラから感
光体へのトナーの飛翔が悪くなり、現像効率の低下を招
く。これにより、画像濃度の低下が起こり、最悪の場合
画像欠損が発生することがある。実際の画像形成装置内
では、感光体や現像ローラの円周方向の振れ等により現
像ギャップが周期的に変動する場合があり、これが記録
媒体の1ページ内での画像(例えば、ハーフトーン画像
やべた画像等)において濃度のバラツキを引き起こすこ
ととなる。
【0007】以下に一つの例として、現像ギャップを
0.35〔mm〕から0.20〔mm〕の間で0.05
〔mm〕刻みで変化させて、所定の濃度(面積率6.3
%から100%の5種類の濃度)の画像パターンを現像
して得られた画像の透過濃度を測定した結果を示す。 画像透過濃度 現像 面積率6.3% 25% 50% 75% 100% ギャップ 0.35 0.09 0.29 0.61 0.86 0.93 0.30 0.11 0.33 0.66 0.88 0.95 0.25 0.13 0.44 0.73 0.86 0.93 0.20 0.18 0.42 0.67 0.75 0.75 ここでの画像パターンの濃度表現(階調性の表現)は面
積階調方式での面積率を採用している。この面積率は画
像パターン全体の面積に対する該パターン内の現像され
る部分の面積の割合である。なお、電子写真方式の画像
形成の場合、濃度階調方式(トナーの付着量を多くした
り、少なくしたりして濃度差を表現する方式)による濃
度表現でも、トナー付着量が現像ギャップに影響される
ことから、面積階調方式での濃度表現のみでなく、濃度
階調方式での濃度表現による場合でも前記結果と同様の
傾向がでる。
【0008】図10に前記表に示す画像パターンの面積
率の一部(6.3%、25%、50%)とそれに対応す
る画像透過濃度の値をプロットしたグラフを示す。図1
0に示すように、例えば、画像パターンの面積率が25
%の場合(図中Q点)では、現像ギャップ差、すなわ
ち、現像ギャップ0.35〔mm〕(図中◆印)と0.
25〔mm〕(図中▲印)との差0.1〔mm〕が発生
した場合、画像透過濃度が0.15程度(図中濃度差
D)変化することがわかる。
【0009】このような濃度差が感光体や現像ローラの
円周方向における濃度ムラとして記録媒体のページ内に
現れる。一般的に感光体はそれ自体完全な真円形のドラ
ム形状のものはほとんどなく、ある程度の誤差、例え
ば、円周方向において歪んだ形状(例えば、長手方向に
直交する方向に切った断面が楕円形状など)や長手方向
での撓みなどの誤差を含んでいる。また、現像ローラは
ローラ回転軸と現像ローラの間で中心軸線のズレ、いわ
ゆる芯ズレが発生している場合がある。従って、これら
が要因となって感光体や現像ローラの円周方向の振れが
発生し、これが影響して現像ギャップの変動が発生す
る。
【0010】そこで従来は、現像ギャップを一定距離に
確保するために、現像ローラの両端部のローラ軸にコロ
を設け、これを感光体に押し付ける方法が多く採られて
いる。また、別の方法として、現像ローラ(現像スリー
ブ)上の両端部にキャップ(コロ)を被せて現像ローラ
(スリーブ)とキャップ(コロ)とを一体とし、該キャ
ップ(コロ)を直接感光体に押し付ける方法も提案され
ている。いずれにしてもコロの肉厚によって現像ギャッ
プを一定距離に確保しょうとしている。
【0011】また、特開平7−36275号公報は、現
像ローラ(現像スリーブ)上の端部にキャップ(コロ)
を被せて現像ローラ(スリーブ)とキャップ(コロ)と
を一体とし、且つ、該キャップ(コロ)の肉厚、換言す
れば半径方向の長さをコロ各部で調整してそれにより現
像ローラの振れを相殺する方法を教えている。また、現
像ローラ(現像スリーブ)上の端部にキャップ(コロ)
を一体化することなく単に被せる方法も提案されてい
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現像ロ
ーラの両端部のローラ軸にコロを設け、これを感光体に
押し付ける場合については次の問題がある。それを、図
11を参照しながら説明する。図11は、現像ローラR
Lの両端部の現像ローラ軸RL1にコロRを設け、これ
を回転駆動される感光体ドラムPCに押し付けた状態を
示す。図11(A)はその状態の概略構成を示す平面図
であり、図11(B)は図11(A)に示す配置状態の
片側部分の斜視図である。図示を省略したが反対側部分
も同様である。
【0013】図11に示すように、現像ローラRLはそ
の両端部のローラ軸RL1にコロRが設けられており、
図中矢印B方向に回転駆動される。そして、ローラ軸R
L1はコロRを介して感光体PCに押し付けられ、感光
体PCとローラRLとの間に現像ギャップDsを確保し
ようとしている。また、感光体PCは円周方向に歪んだ
形状(長手方向に直交する方向に切った断面が楕円形
状)の誤差を含んでおり、図中矢印A方向に回転駆動さ
れる。
【0014】この場合、現像ローラRL、ローラ軸RL
1、コロRの間に中心軸線のずれ(芯ズレ)が無いとす
れば、コロRの肉厚に相当する一定した現像ギャップD
sが形成される。しかし実際には、感光体PCの円周方
向の歪みによる誤差に加え、感光体PCの長手方向(回
転軸線方向)での撓み、コロRの各部における肉厚(コ
ロの半径方向長さ)の誤差、現像ローラRLの円周方向
における歪み、現像ローラRL、ローラ軸RL1及びコ
ロRの間での中心軸線のずれ(芯ズレ)を避けきれない
ため、コロRによっては、現像ギャップの変動を回避す
ることはできない。
【0015】例えば図12(A)に示すように、コロR
が肉厚RTの部分で感光体PC表面に接触しており、現
像ギャップがDs’である状態から、図12(B)に示
すように、矢印A方向、B方向に感光体及び現像ローラ
がそれぞれ90度回転してコロRが肉厚RT’の部分で
感光体PC表面に接触したとすると、前記の各種誤差や
芯ズレのために、現像ギャップは変更されたDs”とな
ってしまう。またこのような現像ギャップ変動は周期的
に発生することが多い。
【0016】かくしてかかる現像ギャップの変動によ
り、周期性のある、また、濃度傾斜の大きい濃度むら等
の画像ノイズが現れる。なお、現像ローラ(現像スリー
ブ)上の両端部にキャップ(コロ)を一体的に設ける場
合にも同様の問題が生じる。また、特開平7−3627
5号公報が教える構成では、現像装置の組立等における
精度が厳しくなり現像装置の量産性が低下する。また、
キャップ(コロ)と現像ローラ(現像スリーブ)とを一
体化しない構成では、キャップ(コロ)の肉厚の不均一
(偏り)によるキャップ(コロ)自体の振れが現像ギャ
ップに悪影響を与える。
【0017】以上、感光体ドラムと現像ローラとの間の
現像ギャップを中心に説明したが、直接記録方式の画像
形成装置において、記録媒体や中間転写体等とこれに画
像情報に応じてトナーを供給する現像装置のトナー供給
部との間隙、現像に供されるれる現像剤担持体(例えば
現像ローラ)とこれに現像剤を供給する現像剤供給体と
の間隙についても、該間隙が変動すると画像濃度低下、
画像濃度むら等の画像ノイズが発生することがある。
【0018】そこで本発明は、現像に供される第1現像
剤担持体であって所定の間隙をおいて、現像剤を供給さ
れるべき又は現像剤を供給すべき所定の第2の現像剤担
持体に臨ませられる該第1の現像剤担持体を備えた現像
装置であって、簡単な装置構成で、正確且つ安定的に前
記間隙距離を所定のものに設定できる現像装置を提供す
ることを課題とする。
【0019】また本発明は、現像に供される第1現像剤
担持体であって所定の間隙をおいて、現像剤を供給され
るべき又は現像剤を供給すべき所定の第2の現像剤担持
体に臨ませられる該第1の現像剤担持体を備えた現像装
置を有する画像形成装置であって、該現像装置において
前記間隙距離を、簡単な装置構成で、正確且つ安定的に
所定のものに設定でき、それだけ画像ノイズの抑制され
た良好な画像を得ることができる画像形成装置を提供す
ることを課題とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するため、現像に用いる第1の現像剤担持体であって所
定の間隙をおいて、現像剤を供給されるべき又は現像剤
を供給すべき所定の第2の現像剤担持体に臨ませられる
該第1の現像剤担持体と、前記間隙を所定の間隙距離に
設定するために該第1及び第2の現像剤担持体の間に固
定的に又は略固定的に配置される間隙規制用薄板状部材
とを含んでいることを特徴とする現像装置を提供する。
【0021】ここで、間隙規制用薄板状部材が第1及び
第2の現像剤担持体の間に「固定的に配置される」と
は、該薄板状部材が、該両現像剤担持体間の間隙距離の
変動を実質上もたらさないように該両現像剤担持体の間
に実質上移動しない状態で配置される場合、例えば該両
現像剤担持体の互いに向かいあう表面部分の相対的移動
方向における該薄板状部材の片側端部或いは両端部が支
持部材に支持されて該両現像剤担持体の間に実質上移動
しない状態で配置される場合を指している。
【0022】また、「略固定的に配置される」とは、該
薄板状部材が、該両現像剤担持体の間に実質上移動しな
い状態で配置されていると見て差し支えない場合、換言
すれば、該薄板状部材が、該両現像剤担持体間の間隙変
動を実質上もたらさない程度に移動可能に配置される場
合、例えば、該薄板状部材の前記片側端部或いは両端部
が支持部材により支持されて、該薄板状部材の清掃及び
(又は)該薄板状部材の損傷部分の使用回避等のために
該両現像剤担持体間隙距離に実質上変動をもたらさない
程度に僅かな割合で移動可能に配置される場合を指して
いる。
【0023】前記間隙規制用の薄板状部材としては、可
撓性のある又は可撓性の乏しいシートを代表例として挙
げることができる。薄板状部材の材質としては、各種合
成樹脂、合成ゴム等を採用できる。また、金属材料にコ
ーティング等を施し、絶縁性の向上や摩擦係数の低減を
行った形態の部材を採用してもよい。本発明に係る現像
装置によると、現像に用いる第1の現像剤担持体が現像
剤を供給されるべき又は現像剤を供給すべき所定の第2
の現像剤担持体に臨ませられ、そのとき該両者の間には
間隙規制用薄板状部材が固定的に又は略固定的に介在せ
しめられる。かくして両者間にその薄板状部材の厚さに
相当する距離の間隙が確実に、安定的に確保される。
【0024】このように簡単な装置構成で、正確且つ安
定的に第1及び第2の現像剤担持体間の間隙距離が所定
のものに設定され、それだけ画像濃度むら、画像濃度低
下といった画像ノイズが抑制された良好な画像を現像形
成できる。また、ハーフトーンやべた画像などの、周期
的な濃度ムラがあればそれが目立つ画像においても、濃
度ムラの少ない良好な画像を得ることができる。
【0025】本発明に係る現像装置は電子写真方式の画
像形成装置に採用する現像装置のほか、静電潜像を形成
することなく直接中間の像担持体(現像剤担持体の一
種)或いは記録シート等の記録媒体(現像像担持体の一
種)にトナー像を形成する直接記録方式の画像形成装置
に採用する現像装置などのいずれであってもよい。前記
第1の現像剤担持体は、電子写真方式の画像形成装置に
採用する現像装置の場合には、現像ローラ等の現像用現
像剤担持体であり、直接記録方式の画像形成装置に採用
する現像装置の場合には、トナーを画像情報に応じて所
定の間隙を介して像担持体へ飛翔させる部分である。
【0026】このように、本発明に係る現像装置に関し
ては、前記第2の現像剤担持体が像担持体である場合を
例示できる。この場合、像担持体としては、既述のとお
り、電子写真方式の画像形成装置における感光体等の静
電潜像担持体、直接記録方式の画像形成装置における前
記中間の像担持体や記録媒体(像担持体)のいずれであ
ってもよい。
【0027】前者の場合、本発明に係る現像装置とし
て、電子写真方式の画像形成装置に採用されるものであ
って、前記第2の現像剤担持体が感光体等の静電潜像担
持体であり、前記第1現像剤担持体表面が、該静電潜像
担持体表面に対向するように定位置に配置されるととも
に該静電潜像担持体表面に対して相対的に移動可能であ
り、前記間隙規制用薄板状部材が該静電潜像担持体表面
と該第1現像剤担持体表面との間に配置される現像装置
を例示できる。
【0028】また、後者の場合、本発明に係る現像装置
として、直接記録方式の画像形成装置に採用されるもの
であって、前記第2の現像剤担持体が搬送装置で搬送さ
れる記録媒体或いは中間転写部材であって、前記第1現
像剤担持体表面が該記録媒体或いは中間転写部材に対向
するように定位置に配置されるとともに該記録媒体表面
或いは中間転写部材表面に対し相対的に移動可能であ
り、前記間隙規制用薄板状部材が該記録媒体表面或いは
中間転写部材表面と該第1現像剤担持体表面との間に配
置される現像装置を例示できる。
【0029】また、本発明に係る現像装置に関しては、
前記第2の現像剤担持体が前記第1の現像剤担持体に現
像剤を供給する現像剤供給体であってもよい。この現像
装置として、前記第2の現像剤担持体が前記第1の現像
剤担持体に現像剤を供給する現像剤供給体であり、該第
1現像剤担持体表面が、該現像剤供給体表面に対向する
ように定位置に配置されるとともに該現像剤供給体表面
に対して相対的に移動可能であり、前記間隙規制用薄板
状部材が該現像剤供給体表面と前記第1現像剤担持体表
面との間に配置される現像装置を例示できる。
【0030】かかる現像剤供給体としては、電子写真方
式の画像形成装置に採用される現像装置において現像ロ
ーラ等の現像用現像剤担持体(第1現像剤担持体の例)
へ現像剤を供給する現像剤供給ローラを例示できる。い
ずれにしても、第1現像剤担持体等の破壊を防止して現
像装置を長期にわたり、安定的に使用できるようにする
ため、前記第2現像剤担持体の剪断破壊力をF1、前記
第1現像剤担持体の剪断破壊力をF2、前記間隙規制用
薄板状部材の剪断破壊力をF3、該間隙規制用薄板状部
材と該第2現像剤担持体との摩擦係数をμ、該間隙規制
用薄板状部材と該第1現像剤担持体との摩擦係数を
μ’、前記第1及び第2の現像剤担持体間の相互押圧力
をfとしたとき、F1>μf、 F2>μ’f、 F3
>μf、 F3>μ’f の関係が成立するように構成
することができる。
【0031】また、前記間隙規制用薄板状部材は使用中
に捩じれが発生しないように前記第1及び第2の現像剤
担持体間に配置されることが望ましい。そうすること
で、間隙規制用薄板状部材は間隙規制を確実に安定的に
達成することができ、また、該部材並びに該部材が接触
する第1及び第2の現像剤担持体の損傷を抑制すること
ができる。
【0032】間隙規制用薄板状部材に使用中捩じれが発
生しない該薄板状部材を配置する例として、他の条件等
も考慮して、次に記す事項の1又は2以上の要件を満た
して配置する場合を挙げることができる。 間隙規制
用薄板状部材を、その左右幅方向に垂直な方向が、第1
及び第2の現像剤担持体の互いに対向する領域において
該両現像剤担持体表面の相対的移動方向と同方向となる
ように該両現像剤担持体間に配置する。 間隙規制用
薄板状部材を、その左右幅方向であって、第1及び第2
の現像剤担持体の互いに対向する表面の相対的移動方向
に垂直な方向と平行な方向の全体にわたって保持し、該
第1及び第2の現像剤担持体間に配置する。 間隙規
制用薄板状部材を、前記第1及び第2の現像剤担持体の
いずれの端部からも該現像剤担持体の左右幅方向の外側
へはみ出さないように支持し、且つ、第1及び第2の現
像剤担持体の間に配置する。
【0033】さらに具体例として、前記間隙規制用薄板
状部材を左右対称形に形成し、例えば左右両辺が平行な
帯状、長方形状、2等辺三角形状、2等辺台形状、円形
等に形成し、該間隙規制用薄板状部材の左右間の中心線
(左右幅方向に垂直である中心線)が、前記第1及び第
2の現像剤担持体が互いに対向する領域において該両現
像剤担持体表面の相対的移動方向と同方向となるように
該両現像剤担持体間に配置するとともに該間隙規制用薄
板状部材をその左右幅方向の全体にわたって保持し、さ
らに該間隙規制用薄板状部材を、前記第1及び第2の現
像剤担持体のいずれの端部からも左右方向外側へはみ出
さないように該両現像剤担持体間に配置する場合を挙げ
ることができる。
【0034】また、本発明に係る現像装置は、前記第1
の現像剤担持体が前記第2の現像剤担持体に対し前記所
定の間隙をおいて対向する所定の働き位置と該位置より
退避した退避位置とを選択的にとることができ、前記間
隙規制用薄板状部材が前記第2現像剤担持体と前記所定
の働き位置に配置された前記第1現像剤担持体との間に
配置される現像装置でもよい。
【0035】かかる現像装置として、電子写真方式の画
像形成装置に採用されるものであって、前記第2の現像
剤担持体が感光体等の静電潜像担持体であって、前記第
1現像剤担持体が一つ設けられており、該第1現像剤担
持体(代表的には現像ローラ)が、前記所定の働き位置
又は前記退避位置をとるように該静電潜像担持体に対し
接近離反可能に設けられているものを例示できる。
【0036】また、直接記録方式の画像形成装置に採用
されるものであって、前記第2の現像剤担持体が搬送装
置で搬送される記録媒体或いは中間転写部材であって、
前記第1現像剤担持体が一つ設けられており、該第1現
像剤担持体が、前記所定の働き位置又は前記退避位置を
とるように該記録媒体或いは中間転写部材に対し接近離
反可能に設けられているものを例示できる。
【0037】このようないずれの現像装置においても、
所定の働き位置に配置された第1現像剤担持体と第2の
現像剤担持体との間に前記間隙規制用薄板状部材が配置
される。該間隙規制用薄板状部材は、第1現像剤担持体
に臨設されて、該第1現像剤担持体と共に移動可能であ
ってもよいし、第2現像剤担持体に臨む位置に設けられ
てもよい。
【0038】また、本発明に係る現像装置は、それぞれ
が前記第2現像剤担持体に対し接近離反可能である複数
の現像部を備え、該各現像部に前記第1現像剤担持体が
設けられており、該各現像部の移動によりその現像部に
搭載されている第1現像剤担持体が前記第2の現像剤担
持体に対し前記所定の間隙をおいて対向する所定の働き
位置と該位置より退避した退避位置とを選択的にとるこ
とができ、前記間隙規制用薄板状部材は前記第2現像剤
担持体と前記所定の働き位置に配置された前記第1現像
剤担持体との間に配置される現像装置でもよい。
【0039】かかる現像装置として、電子写真方式の画
像形成装置に採用されるものであって、前記第2の現像
剤担持体が感光体等の静電潜像担持体であり、それぞれ
が該静電潜像担持体に対し接近離反可能である複数の現
像部を備え、該各現像部に前記第1現像剤担持体(代表
的には現像ローラ)が設けられており、該各現像部の移
動によりその現像部に搭載されている第1現像剤担持体
が前記所定の働き位置又は退避位置をとることができる
ものを例示できる。
【0040】また、直接記録方式の画像形成装置に採用
されるものであって、前記第2の現像剤担持体が搬送装
置で搬送される記録媒体或いは中間転写部材であって、
それぞれが該記録媒体或いは中間転写部材に対し接近離
反可能である複数の現像部を備え、該各現像部に前記第
1現像剤担持体が設けられており、該各現像部の移動に
よりその現像部に搭載されている第1現像剤担持体が前
記所定の働き位置又は退避位置をとることができるもの
を例示できる。
【0041】このようないずれの現像装置においても、
所定の働き位置に配置された第1現像剤担持体と第2の
現像剤担持体との間に前記間隙規制用薄板状部材が配置
される。該間隙規制用薄板状部材は、各現像部にそれぞ
れ設けられて、該現像部と共に移動可能であってもよい
し、第2現像剤担持体に臨む位置に1又は2以上設けら
れてもよい。
【0042】以上説明した、第1現像剤担持体が第2現
像剤担持体に対し接近離反できるタイプの現像装置のい
ずれにおいても、前記間隙規制用薄板状部材が長期にわ
たり前記第1現像剤担持体又は第2現像担持体に接触す
ることで該現像剤担持体が変形する不都合を回避するた
めに、例えば、第1現像剤担持体が長期にわたる加圧に
より変形しやすいゴム表面構成の現像ローラである場合
において間隙規制用薄板状部材の長期接触による変形を
防止するために、前記間隙規制用薄板状部材は、該部材
に対応する前記第1現像剤担持体が前記所定の働き位置
に配置される以外のタイミングで該第1現像剤担持体及
び(又は)第2現像剤担持体から離間するか又は該第1
現像剤担持体及び(又は)第2現像剤担持体に対し該第
1現像剤担持体が前記働き位置に配置されるときより弱
く当接するようにしてもよい。
【0043】この場合、間隙規制用薄板状部材が所定の
働き位置に配置されると、該薄板状部材が第1及び第2
の双方の現像剤担持体に挟着され、それらに接触するの
であるが、間隙規制用薄板状部材の第1現像剤担持体及
び(又は)第2現像剤担持体に対する接触・離間、或い
は接触・弱接触は、例えば間隙規制用薄板状部材を弾性
を有する可撓性の材料で形成し、その保持及び配置状態
を適当に選択することで、簡単になし得る。
【0044】また、いずれにしても、前記間隙規制用薄
板状部材を前記第1現像剤担持体に対し接触離反可能に
設け、該間隙規制用薄板状部材が該第1現像剤担持体に
接触する以外のタイミングで該間隙規制用薄板状部材を
清掃する清掃部材を設けてもよい。一般的に言って、間
隙規制用薄板状部材の清掃部材を設けると、前記第1及
び第2現像剤担持体間の間隙距離に変動をもたらす恐れ
のあるトナー等の該部材への付着や堆積を抑制すること
ができ、それだけ長期にわたり、安定して所定の間隙距
離を設定できる。
【0045】かかる現像装置として、前記間隙規制用薄
板状部材が第2現像剤担持体に臨ませて配置され、清掃
部材が、前記第1現像剤担持体の該第2現像剤担持体に
対する接近離反動作とともに移動して該間隙規制用薄板
状部材の該第1現像剤担持体に接触していた面を拭くも
のを例示できる。また、前記間隙規制用薄板状部材を前
記第2現像剤担持体に対し接触離間可能に設け、該間隙
規制用薄板状部材が該第2現像剤担持体に接触する以外
のタイミングで該間隙規制用薄板状部材を清掃する清掃
部材を設けてもよい。
【0046】かかる現像装置として、前記間隙規制用薄
板状部材を、それに対応する第1現像剤担持体の前記第
2現像剤担持体に対する接近離反動作とともに移動可能
に設け、前記清掃部材を、該間隙規制用薄板状部材の移
動路に臨設することで、該間隙規制用薄板状部材の移動
にともなって前記第1現像剤担持体に接触していた面を
拭くものを例示できる。
【0047】また、前記間隙規制用薄板状部材が前記第
1現像剤担持体の端部からの現像剤漏れを防止するため
の端部シール部材を兼ねていてもよい。これにより現像
装置をそれだけコンパクトに小型に形成できる。本発明
は前記課題を解決するために、以上説明した本発明に係
る現像装置のいずれかを備えた画像形成装置も提供す
る。
【0048】この画像形成装置は本発明に係る現像装置
を備えることで、該現像装置において前記間隙距離を、
簡単な装置構成で、正確且つ安定的に所定のものに設定
でき、それだけ画像ノイズの抑制された良好な画像を得
ることができる。ハーフトーンやべた画像などの、周期
的な濃度ムラがあればそれが目立つ画像を形成する場合
でも、濃度ムラの少ない良好な画像を得ることができ
る。
【0049】本発明に係る画像形成装置では、前記第1
現像剤担持体を含むユニットと前記第2現像剤担持体を
含むユニットを形成し、該各ユニットはそれぞれ画像形
成装置本体に対し着脱可能とし、前記間隙規制用薄板状
部材の摩損及びそれに伴う前記間隙距離の変動を考慮し
て、該間隙規制用薄板状部材を該両ユニットのうち寿命
の短い方に取り付け、該部材が未だ前記間隙距離を正確
に安定的に保っている早い時期に該部材を交換できるよ
うにしてもよい。
【0050】また、前記第1現像剤担持体を含むユニッ
トと前記第2現像剤担持体を含むユニットを形成し、該
各ユニットはそれぞれ画像形成装置本体に対し着脱可能
とし、該ユニットのうち少なくとも一方及び(又は)画
像形成装置本体に、該ユニットを画像形成装置本体に対
し着脱するとき前記間隙規制用薄板状部材を清掃する清
掃部材を設けてもよい。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態
である現像装置を備えた画像形成装置の1例の概略構成
を示す図である。この画像形成装置は電子写真方式の画
像形成装置であり、その装置本体101の略中央部に、
円筒体の外周面に有機光導電材料(OPC)からなる薄
膜層を形成した像担持体、すなわちドラム状の有機感光
体102(第2現像剤担持体の1例)が設けられてい
る。感光体102は感光体収容ケース124に収容さ
れ、図示を省略した駆動装置にて図中矢印A方向に回転
駆動される。
【0052】感光体102の周囲に、その回転方向に沿
って、主帯電ブラシ103、現像装置104、転写ロー
ラ105、クリーナ106、除電ランプ123が順次配
設され、図中感光体102の斜め上方であって、装置本
体101内の上部にレーザビームによる画像露光装置1
07が配設されている。また、現像装置104の下方に
は給紙カセット108が設置され、この給紙カセット1
08に収容された記録紙Pは、所定のタイミングで給紙
ローラ109にて引き出される。
【0053】給紙カセット108から引き出された記録
紙Pはガイド110aに案内されてタイミングローラ対
110に搬送されるようになっている。また、給紙カセ
ット108からは、ガイド110a、110bに沿って
転写領域113へ到る通紙路が形成されている。転写領
域113は感光体102と転写ローラ105との対向部
位に形成されている。転写領域113の左方にはガイド
110c、定着ローラ対111が配置され、該定着ロー
ラ対111に続いて排紙ローラ対111a及び排紙トレ
イ112が設置されている。
【0054】また、装置本体101の下部の片隅には電
源114が配設されており、電源114は現像装置10
4に接続(図示を省略)されている。主帯電ブラシ10
3は帯電ブラシローラからなるもので、感光体102に
接触配置され、後述する静電潜像形成のための画像露光
に先立って感光体表面を帯電させるために、図示を省略
した駆動装置により回転駆動されるとともに、電源PW
1から所定の電圧を印加される。
【0055】レーザ装置107は、帯電ブラシ103と
現像装置104の間に位置する感光体102の表面に、
画像読み取り装置IRから送られてくる画像情報に応じ
てレーザビーム115を照射し、帯電ブラシ103によ
り予め均一帯電した感光体表面に電位減衰部を生じさせ
ることにより静電潜像を形成する。現像装置104は、
摩擦帯電性の非磁性一成分のトナーTを収容するホッパ
116を含んでいる。このホッパ116は感光体102
に向かって開口し、この開口部には、現像ローラ(第1
現像剤担持体の1例)117及びこれに接触するトナー
規制ブレード118が配置されている。さらに現像ロー
ラ117の下面に対しトナー漏れを防止するシール部材
121が接触配置されている。現像ローラ117の背後
のホッパ内には、トナー供給用回転部材(ドナーロ−
ラ)119及び攪拌羽根120が設けられている。
【0056】現像ローラ117はトナーTを保持し、図
中矢印B方向に回転駆動される。その回転に伴いトナー
Tを現像領域122に供給できる。また、現像ローラ1
17は感光体102に対向し、感光体102に非接触で
臨んでいる。現像装置104には現像ローラ117と感
光体102との間に所定間隙距離の現像ギャップを形成
するための間隙規制用薄板状部材が含まれている。該薄
板状部材はここではシート部材125である。このシー
ト部材125は現像装置104の本体に取り付けられて
もよいが、ここでは、感光体収容ケース124に取り付
けられて、感光体102と現像ローラ117の間に挟ま
れている。
【0057】シート部材125は合成樹脂(ここでは4
フッ化エチレン樹脂)からなる長方形状の部材であり、
現像領域122での所定の現像ギャップDsに実質上等
しい厚さを有しており、感光体収容ケース124の長手
方向両端部、換言すれば感光体回転軸線方向の両端部に
設けられている。図2(A)に図1に示す現像ローラ1
17、感光体102及びシート部材125の配置状態を
上方から見た状態を示し、図2(B)に図2(A)に示
す配置状態の片側端部の斜視図を示し、図2(C)に図
2(A)に示す配置状態を側方から見た状態を示す。な
お、図2(B)では、図2(A)に示す配置状態におい
て両端部は同様の配置状態であるので片側端部のみを図
示している。また、感光体収容ケース124は図示を省
略してある。
【0058】図3に示すとおり、各シート部材125は
その長方形状の長手方向が上下方向に向けられており、
現像ローラ117側から見て上端部125b(図5
(A)参照)が感光体回転軸線方向と平行な左右方向の
全体にわたりケース124に片持ち支持されている。か
くして、シート部材125の、現像ローラ側から見て左
右幅方向に垂直である中心線が、現像領域122におけ
る感光体表面と現像ローラ表面との相対的移動方向と同
方向となるように該感光体及び現像ローラ間に配置され
ている。また、図2(A)及び(B)に示すように、感
光体102及び現像ローラ117から左右方向外側へは
み出さないように配置されている。
【0059】かくして各シート部材125は感光体10
2、現像ローラ117が回転しても捩じれないようにな
っており、所定の現像ギャップDsを正確に、安定的に
提供することができる。シート部材125は、前記のよ
うに、また、図3(A)に示すように、シート部材12
5と感光体102のなす角度が略垂直となることが望ま
しい。このような配置によりシート部材125に働く力
が略均一になり、捩じれにくく、破壊し難くなる。しか
し図3(B)に示すように、シート部材125を感光体
102に対し斜めに配置すると、捩じり力Fが作用して
捩じれやすい。そのためシート部材が破壊しやすく、そ
の結果、現像ギャップDsが変動し、画像ノイズが発生
しやすくなる。図3では現像ローラ117の図示を省略
しており、シート部材125と感光体102とのなす角
度を図示しているが、シート部材125と現像ローラ1
17とのなす角度についても同様のことが言える。
【0060】また、シート部材125を、例えば図4に
示すように、感光体102と現像ローラ117とが互い
に対向する領域Nの端部N’から外側へはみ出した状態
に配置すると、この場合もねじれ方向の力Fが働く。よ
って、図4に示すような領域Nの端部N’からはみ出さ
ない配置にすることが望ましい。シート部材125を、
前記のように、また、図5(A)に示すように、現像ロ
ーラ又は感光体側から見て、左右方向幅dの全体にわた
り(図示例では上端部125bの全体にわたり)一様に
支持するときは捩じれが発生しが難い。しかし、図5
(B)に示すように、幅d’の一部125b’で支持す
ると、シート部材125に均一な力が働かず、捩じり力
Fが作用して捩じれやすい。よって、図5(A)に示す
ように支持することが望ましい。
【0061】なお、ここで使用しているシート部材12
5は一層構成のものであるが、2以上の部材を貼り合わ
せることでシート部材を構成してもよい。この場合、捩
じれが生じないように該シート部材の配置に気をつける
必要がある。再び図1に示す画像形成装置の説明に戻る
が、図示のとおり、現像ローラ117には、後述する静
電潜像の現像のために、トナーTを感光体1に移動させ
ることができるように、換言すれば、現像ローラ117
から感光体1上のレーザ光照射部(露光部)にトナーT
が向かう電界が発生するように、前記の電源114から
周波数1kHz〜10kHz、電位差1kV〜3kV、
デューティファクタ(占有率)10%〜90%、オフセ
ット電圧−100V〜−800Vの交流バイアス電圧を
印加される。また、規制ブレード118のトナー固着防
止のために、規制ブレード118及び回転部材119
に、電源114からマイナスのバイアス電圧を印加され
る。
【0062】規制ブレード118は現像ローラ117上
のトナー量を規制できる。回転部材119は現像ローラ
117に臨み、図中A方向に回転駆動される。これによ
り現像ローラ117にトナーTを供給できる。攪拌羽根
120は現像ローラ117とは反対方向(図中矢印A方
向)に回転駆動され、トナーTの凝集防止と現像ローラ
117へのトナー供給を行うことができる。
【0063】また、図1に示す画像形成装置では、感光
体102の剪断破壊力をF1、現像ローラ117の剪断
破壊力をF2、シート部材125の剪断破壊力をF3、
シート部材125と感光体102との摩擦係数をμ、シ
ート部材125と現像ローラ117との摩擦係数をμ’
及び感光体102と現像ローラ117間の相互押圧力を
fとした場合、それらの相互関係が、F1>μf、且
つ、F2>μ’f、且つ、F3>μf、且つ、F3>
μ’fの条件を満たすように設定されている。これによ
り、感光体102、現像ローラ117及びシート部材1
25の破壊を抑制できる。
【0064】転写ローラ105には、電源PW2から転
写電圧として、トナーと逆極性の転写電圧が印加される
ようになっており、該転写電圧印加のもとに、該転写ロ
ーラ105と感光体102との間の転写領域113に搬
送されてくる記録紙Pに、感光体上の可視トナー像を静
電気的に引きつけて、転写できる。クリーナ106はブ
レード形状のもので、感光体102に接触配置されてい
る。これにより感光体102上に付着した、記録紙Pに
転写されずに残った転写残りのトナーを除去できる。
【0065】除電ランプ123は感光体102に光照射
でき、これにより感光体102上の電荷を光除電でき
る。以上説明した画像形成装置によると、画像形成にあ
たり感光体102は回転駆動され、その表面が帯電ブラ
シ103により一様に帯電せしめられる。この帯電域に
レーザ装置107から画像情報に基づいて露光が施され
ることで静電潜像が形成され、この静電潜像は、現像装
置104により現像されて可視トナー像とされる。現像
装置104による現像時、現像ローラ117と感光体1
02との間にはシート部材125が挟着され、その厚さ
に相当する現像ギャップが正確に安定的に形成され、そ
れだけ良好な現像がなされる。
【0066】一方、給紙カセット108から給紙ローラ
109にて記録紙Pが引き出され、タイミングローラ対
110に搬送され、ここで感光体102上のトナー像と
同期をとって転写ローラ105と感光体102との間の
転写領域113に搬送される。かくして、該記録紙P上
に転写ローラ105にて可視トナー像が転写され、その
後、該記録紙Pはガイド110cに案内されて定着ロー
ラ対111を通過することでトナー像を定着され、排紙
ローラ対111aにより排紙トレイ112上に排出され
る。感光体102には記録紙Pに転写されずに残ったト
ナーが保持されているが、クリーナ106がこの転写残
りのトナーを除去する。そのあと除電用ランプ123か
ら感光体102に光が照射され、感光体102上の残留
電位は除去される。かくして感光体102は次の画像形
成に備えられる。
【0067】ここで、シート部材125の材質の違いに
よる、感光体102、現像ローラ117、シート部材1
25等への影響を調べる性能評価実験を行ったので、そ
れについて比較実験とともに説明する。この実験は、材
質の異なったシート部材125を図1及び図2に示すタ
イプの現像装置104に設けて、該現像装置104を図
1に示す画像形成装置に搭載して行った。なお、感光体
102として剪断破壊力F1が598kg/cm2 のも
のを、現像ローラ117として剪断破壊力F2が3kg
/cm2 のものを使用した。
【0068】評価実験例では、シート部材125の材質
として、剪断破壊力F3が141kg/cm2 、シート
部材125と感光体102との摩擦係数μ=0.1、シ
ート部材125と現像ローラ117との摩擦係数μ’=
0.1の4フッ化エチレン樹脂を採用した。そして、感
光体102と現像ローラ117間の押圧力f=13kg
/cm2 を設定した。かかる条件で画像形成装置を運転
した。 比較実験例では、現像ローラ117及び感光体
102は評価実験例と同じものを用い、シート部材12
5の材質として、剪断破壊力F3が100kg/c
2 、摩擦係数μ=0.3、摩擦係数μ’=0.3のウ
レタンを採用し、押圧力f=13kg/cm 2 に設定し
て、画像形成装置を運転した。
【0069】その結果、評価実験例では、現像装置10
4の寿命にわたり現像ギャップDsの変動はほとんどな
かった。これは、F1(=598kg/cm2 )>μf
(=1.3kg/cm2 )、且つ、F2(= 3k
g/cm2 )>μ’f(=1.3kg/cm2 )、且
つ、F3(=141kg/cm2 )>μf (=1.3
kg/cm2 )、且つ、F3(=141kg/cm2
>μ’f(=1.3kg/cm2 )を満たしているため
であると言える。これにより感光体102、現像ローラ
117、シート部材125等を長期にわたり安定して使
用できることがわかる。
【0070】これに対し、比較実験例では、現像装置1
04の寿命を超えることなく、現像ローラ117が破壊
した。これは、現像ローラ117とシート部材125と
の摩擦力μ’f(=3.9kg/cm2 )が現像ローラ1
17の剪断破壊力F2(=3kg/cm2 )を超えたた
めと言える。このことから、感光体102の剪断破壊力
F1、現像ローラ117の剪断破壊力F2、シート部材
125の剪断破壊力F3より摩擦力μf、μ’fを小さ
くしなければ、感光体102、現像ローラ117、シー
ト部材125等の破壊が起こることが予想される。よっ
てここでは前記の F1>μf、且つ、F2>μ’f、
且つ、F3>μf、且つ、F3>μ’fの条件を満たす
ようにしている。
【0071】なお、前記の剪断破壊力F1、F2、F3
は現像ローラ117、感光体102、シート部材125
の破壊を意味するものであり、それらの微少な削れを意
味するものではない。以上説明した画像形成装置及び現
像装置では、シート部材125を感光体102と現像ロ
ーラ117との間に用いて感光体102と現像ローラ1
17との間隙距離を規制しているが、シート部材等の間
隙規制用薄板状部材をトナー供給用回転部材119と現
像ローラ117との間に用い、回転部材119と現像ロ
ーラ117との間隙距離を規制してもよい。
【0072】また、シート部材は現像ローラ117の両
端部のトナー漏れ防止のためのシール部材を兼ねてもよ
い。図6は図1又は図2に示すシート部材125に代え
てシート部材125’を設け、シート部材125’が現
像ローラ117の両端部のシール部材を兼ねる配置状態
を示すものである。図6(A)にその配置状態の側面図
を、図6(B)にその配置状態の平面図を示す。
【0073】図6に示すように各シート部材125’は
バネ部材130を介してフレームFRに接続されてお
り、現像ローラ117の端部に巻掛けられて、感光体1
02との間に現像ギャップをDsを確保している。シー
ト部材125’はさらに現像ローラ117とフレームF
Rとの間に巻き込まれている。これにより、ホッパ11
6内のトナーTの現像ローラ117端部からの漏れを抑
えることができる。また、従来の現像装置に用いられる
コロ(図中鎖線にて図示のコロR)が必要としていた現
像ローラ長手方向の空間SPの省スペース化が図れ、そ
れだけ現像装置を従来装置より小さく、コンパクト化す
ることができる。
【0074】次に、本発明の他の実施の形態について図
7を参照しながら説明する。図7は本発明の他の実施形
態である現像装置を備えたフルカラー画像形成装置の1
例の概略構成を示す図である。図7に示すフルカラー画
像形成装置は、電子写真方式の画像形成装置であり、そ
の装置本体1中に現像ユニット20及び作像ユニット3
0を備えており、その上方に画像露光装置12、下方に
転写ドラム3を備えている。
【0075】現像ユニット20は現像装置2を含んでお
り、該ユニットは画像形成装置本体1に対して着脱可能
に設けられている。現像ユニット20については後ほど
詳しく説明する。また、作像ユニット30は感光体(第
2現像剤担持体の1例)310等を含んでおり、このユ
ニットも画像形成装置本体1に対して着脱可能に設けら
れている。
【0076】作像ユニット30は、ドラム状の感光体3
10及びユニットケース300を含んでいる。感光体3
10は図示を省略した駆動装置にて図中矢印B方向に回
転駆動される。感光体310の周囲には、メインチャー
ジャ320、クリーナ330、除電ランプ340が配設
され、これらはユニットケース300に収容されてい
る。
【0077】メインチャージャ320は、後述する静電
潜像形成のための画像露光に先立って感光体表面を帯電
させるために、電源PW3から所定の電圧を印加され
る。クリーナ330はブレード形状のもので、感光体3
10に接触配置されている。これにより感光体310上
に付着した、記録紙Pに転写されずに残った転写残りの
トナーを除去できる。除電ランプ340は感光体310
に光照射でき、これにより感光体310上の電荷を光除
電できる。
【0078】露光装置12は画像読み取り装置IR’か
ら送られてくる各色の画像情報に基づきレーザ光Lを感
光体310に照射でき、これにより感光体310上に静
電潜像を形成できる。転写ドラム3は、感光体310に
臨み、図中転写領域E1を形成している。転写領域E1
の図中左下方にはガイド4、タイミングローラ対5が順
次設けられている。領域E1の図中右方には記録紙分離
チャージャ6、記録紙分離爪7、ガイド8、定着ローラ
対9が順次設けられ、さらに図示を省略した排出ローラ
対及び排紙トレイが設けられている。また、転写ドラム
3の内側には、領域E1に臨む位置に転写チャージャ1
0が設けられており、さらにそこから転写ドラム3の内
周面に沿って図中左下方に記録紙吸着チャージャ11が
設けられている。
【0079】なお、装置本体1は記録紙Pを収容する図
示を省略した給紙テーブルに載置されており、ここから
タイミングローラ対5へ記録紙Pを供給することができ
る。転写ドラム3は図示を省略した駆動装置により図中
矢印A方向に回転駆動される。記録紙吸着チャージャ1
1は電源PW5から記録紙吸着用電圧を印加される。こ
れにより、タイミングローラ対5から送られてくる記録
紙Pを転写ドラム3に吸着できる。転写チャージャ10
は電源PW4から転写用電圧を印加される。これによ
り、感光体310上のトナー像を記録紙Pに転写でき
る。記録紙分離チャージャ6は転写ドラム3から記録紙
Pを分離するときに電源PW6から記録紙分離用電圧を
印加される。また、記録紙分離爪7は転写ドラム3から
記録紙Pを分離するとき図中矢印C方向に、分離しない
とき図中矢印C’方向に選択的に切り換えられる。以上
により、転写ドラム3に記録紙Pを吸着でき、又は転写
ドラム3に吸着された記録紙Pをドラム3から分離でき
る。
【0080】次に図7及び図8を参照して現像ユニット
20について詳述する。図8は現像ユニット20に搭載
された現像装置2を作像ユニット30の一部とともに示
している。現像ユニット20はロータリ式の現像ユニッ
トであり、現像装置2を図示を省略した駆動装置により
図中矢印A方向に所定のタイミングで回転駆動できる。
【0081】現像装置2はシアン現像部210c、マゼ
ンタ現像部210m、イエロ現像部210y、ブラック
現像部210kの4つの現像部を含んでいる。これら4
つの現像部210c、210m、210y、210kは
円筒部材200内の4つに仕切られたシアン現像室20
0c、マゼンタ現像室200m、イエロ現像室200
y、ブラック現像室200kにそれぞれ配設されてい
る。
【0082】現像部210c〜210kはそれぞれ現像
ローラ(第1現像剤担持体の1例)211c、211
m、211y、211k、及び現像剤収容ケース212
c、212m、212y、212kを含んでいる。ケー
ス212c〜212kにはそれぞれシアン現像剤Dc、
マゼンタ現像剤Dm、イエロ現像剤Dy、ブラック現像
剤Dkが収容されている。現像剤Dc〜Dkはそれぞれ
シアントナー、マゼンタトナー、イエロトナー、ブラッ
クトナーを含んでいる。
【0083】円筒部材200は図示を省略した駆動装置
により図中矢印A方向に回転駆動され、それにより現像
ローラ211c〜211kはそれぞれ所定のタイミング
で、感光体310に臨む領域(現像領域)E2に導かれ
て現像に供される働き位置をとることができ、また、そ
の位置から退避することができる。現像ローラ211c
〜211kはそれぞれ実質的に同様の部材であり、図中
A方向に回転駆動される。それぞれの現像部210c〜
210kではローラ211c〜211kが現像領域E1
に配置されたときにそれぞれシアン、マゼンタ、イエ
ロ、ブラックの現像動作が開始され、ローラ211c〜
211kは回転駆動され、電源PW7から現像バイアス
電圧を印加される。これにより、後述する各色に対応す
る静電潜像を順次現像できる。
【0084】また、現像装置2には現像ローラと感光体
310との間に所定間隙距離の現像ギャップを形成する
ための間隙規制用薄板状部材が含まれている。該薄板状
部材はここではシート部材400である。このシート部
材400は現像装置2の本体側に取り付けられてもよい
が、ここでは、作像ユニット30におけるユニットケー
ス300に取り付けられて、感光体310と現像領域に
到来した現像ローラのと間に挟まれるようになってい
る。
【0085】シート部材400は合成樹脂(ここでは4
フッ化エチレン樹脂)からなる長方形状の部材であり、
現像領域E2での所定の現像ギャップDsに実質上等し
い厚さを有しており、ユニットケース300の長手方向
両端部、換言すれば感光体回転軸線方向の両端部に設け
られている。シート部材400はこれが感光体310と
現像ローラとの間に挟まれた状態で感光体310及び現
像ローラが回転しても捩じれないように取り付けられて
おり、それにより所定の現像ギャップDsを正確に、安
定的に提供することができる。シート部材400はこれ
に現像ローラが接触していないときは、弾性復元力によ
り自然に近い形状に戻り、感光体310に弱く(軽く)
接触する。
【0086】シート部材400の現像ローラが接触する
側の面は現像ローラから解放されるときがあり、トナー
等により汚れる恐れがある。そこでこの汚れを清掃する
ために清掃部材213c、213m、213y、213
kがそれぞれ円筒部材200の外周部における現像部2
10cと210mとの間、現像部210mと210yと
の間、現像部210yと210kとの間、現像部210
kと210cとの間にそれぞれ設けられている。従っ
て、シアン現像からマゼンタ現像、マゼンタ現像からイ
エロ現像、イエロ現像からブラック現像、ブラック現像
からシアン現像にそれぞれ移行するときであって、現像
ローラが感光体310に未だ対向配置されていない離反
位置にあるときに、前記清掃部材213c〜213kに
よりシート部材400を拭いて清掃できる。
【0087】以上説明した画像形成装置によると、ま
ず、シアン画像が記録紙Pに転写される。すなわち、現
像ユニット20において、円筒部材200が回転され、
シアン現像部210cの現像ローラ211cが感光体3
10に臨む現像領域E2に移行し、シート部材400に
より現像ローラ210cと感光体310との間隙(現像
ギャップ)が確保され、部材200の回転が停止する。
【0088】作像ユニット30では、感光体310が所
定のタイミングで回転駆動され、メインチャージャ32
0によって一様に帯電される。感光体310上に露光装
置12からレーザ光Lが照射され、シアン画像に対応す
る静電潜像が形成される。感光体310上のシアン画像
に対応する静電潜像は、感光体310の回転とともに現
像部210cに移行する。
【0089】現像部210cでは、感光体310に形成
された静電潜像に現像ローラ211cの回転に伴ってシ
アン現像剤Dcを供給して該潜像を現像バイアス電圧印
加のもとに現像し、シアンの可視トナー像とする。この
シアントナー像は転写領域E1に移行する。転写領域E
1に移行したシアントナー像は記録紙Pに転写される。
記録紙Pは図示を省略した給紙ローラによって同じく図
示を省略した給紙テーブルから送り出され、タイミング
ローラ対5に送られる。タイミングローラ対5は、感光
体310上のシアントナー像と同期をとって、記録紙P
を送り出す。記録紙Pは記録紙吸着用チャージャ11に
よって転写ドラム3に吸着し、ドラム3の回転に伴って
搬送され転写領域E1に移行する。
【0090】転写領域E1では、転写チャージャ10が
転写ドラム3を介して記録紙Pに電源PW4から電圧を
印加する。これにより感光体310上のシアントナー像
は記録紙Pに転写される。感光体310には記録紙Pに
転写されずに残ったシアントナーが保持されているが、
クリーナ330がこの転写残りトナーを除去する。その
あと除電用ランプ340から感光体310に光が照射さ
れ、感光体310上の残留電位は除去される。そして、
感光体310は次のマゼンタの画像形成に備えられる。
【0091】このとき記録紙分離爪7は矢印C’方向に
切り換えられており、記録紙Pは転写ドラム3に吸着さ
れたまま、爪7の下を潜ってA方向に回転される。この
ようにしてシアントナー像が記録紙P上に転写される。
次に、マゼンタ画像が記録紙Pに転写される。すなわ
ち、現像ユニット20において、マゼンタ現像部210
mの現像ローラ211mが感光体310に臨む現像領域
E2に移行する。このときシート部材400は清掃部材
213cにて清掃される。そして、シート部材400に
より現像ローラ210mと感光体310との間隙(現像
ギャップ)が確保され、部材200の回転が停止する。
【0092】作像ユニットでは、シアン画像形成の場合
と同様に感光体310上にマゼンタ画像に対応する静電
潜像が形成され、感光体310の回転とともに現像部2
10mに移行し、ここで現像されてマゼンタトナー像と
なる。このマゼンタトナー像は転写領域E1に移行し、
記録紙P上のシアントナー像に重ねて転写される。以下
同様にして、清掃部材による213mによるシート部材
400の清掃、イエロトナー像の形成と重ね転写、清掃
部材213yによるシート部材400の清掃、ブラック
トナー像の形成と重ね転写、清掃部材による213kに
よるシート部材400の清掃がなされる。
【0093】このようにして各色トナー像が重ね転写さ
れた記録紙Pは、記録紙分離チャージャ6、矢印C方向
に切り換えられた分離爪7にて転写ドラム3から分離さ
れ、ガイド8に案内されて定着ローラ対9に運ばれ、こ
こでフルカラートナー画像が定着され、そのあと図示を
省略した排紙ローラ対にて排紙トレイへ排出される。以
上説明したシート部材400の配置によると、現像ロー
ラに常時シート部材が押圧される場合に比べて現像ロー
ラの変形を抑制することができる。
【0094】また、ここでは現像ユニット20の寿命値
が6000カウント(6000枚分作像で寿命)であ
り、作像ユニット20の寿命値が30000カウント
(3万枚分作像で寿命)であるから、シート部材400
をこのように、より寿命の短い現像ユニット20に設け
ておくことで、シート部材400を早い目に交換する結
果となり、それにより所定の現像ギャップが安定的に確
保される。
【0095】なお、以上説明した清掃部材213c〜2
13kは現像装置本体側に設けられて移動可能となって
いるが、例えば作像ユニット30を装置本体1に対し着
脱するときに該シート部材400を清掃できる清掃部材
を装置本体1に設けておいてもよい。また、現像ユニッ
ト20を装置本体1に対し着脱するときに該シート部材
400を清掃できる清掃部材を該現像ユニット20に設
けておいてもよい。
【0096】次にシート部材400の配置構成の他の例
について説明する。図9は、シート部材400と同様の
シート部材400’を各現像部に配置し、各現像ローラ
に対して臨設した例を示している。図9に示すシート部
材配置によると、各現像ローラに臨設されたシート部材
400’は現像ローラが現像領域E2に位置するとき
は、該現像ローラと感光体310との間に挟着されて、
両者間に所定の現像ギャップを形成するが、現像領域か
ら退避しているときには、感光体310から離れ、弾性
復元力により自然な形状に戻って現像ローラに軽く接触
するか、現像ローラから離れる。かくして現像ローラに
常時シート部材が押圧される場合に比べて現像ローラの
変形を抑制することができる。
【0097】また、回転円筒部材200を間にして感光
体310とは略反対側の定位置に清掃部材13が配置さ
れ、ここをシート部材400’が通過するときに該部材
面が清掃されるようになっている。なお、ここでは清掃
部材13を装置本体1に配置し、現像装置2が回される
ことでシート部材400’を清掃するが、同様の清掃部
材を作像ユニット30に設けておいてもよい。シート部
材400’は二つ以上設けてもよい。また、例えば各現
像ローラが退避位置に配置されたときに、それぞれの現
像ローラに対応するように装置本体に同様の払拭式清掃
部材を設けておき、現像ユニット20を装置本体1に対
し着脱するときに各現像ローラが対応する清掃部材によ
り清掃されるようにしてもよい。
【0098】以上説明した現像装置は電子写真方式の画
像形成装置に適用しているが、本発明に係る現像装置は
直接記録方式の画像形成装置にも適用できる。
【0099】
【発明の効果】本発明によると、現像に供される第1現
像剤担持体であって所定の間隙をおいて、現像剤を供給
されるべき又は現像剤を供給すべき所定の第2の現像剤
担持体に臨ませられる該第1の現像剤担持体を備えた現
像装置であって、簡単な装置構成で、正確且つ安定的に
前記間隙距離を所定のものに設定可能の現像装置を提供
することができる。
【0100】また本発明によると、現像に供される第1
現像剤担持体であって所定の間隙をおいて、現像剤を供
給されるべき又は現像剤を供給すべき所定の第2の現像
剤担持体に臨ませられる該第1の現像剤担持体を備えた
現像装置を有する画像形成装置であって、該現像装置に
おいて前記間隙距離を、簡単な装置構成で、正確且つ安
定的に所定のものに設定でき、それだけ画像ノイズの抑
制された良好な画像を得ることができる画像形成装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である現像装置を備えた画
像形成装置の1例の概略構成を示す図である。
【図2】図(A)は図1に示す現像ローラ、感光体及び
シート部材の配置状態を上方から見た図であり、図
(B)は図(A)に示す配置状態の片側端部の斜視図で
あり、図(C)は図(A)に示す配置状態を側方から見
た図である。
【図3】図(A)はシート部材と感光体のなす角度を略
垂直とする配置例を示す図であり、図(B)はシート部
材を感光体に対し斜めに配置する例を示す図である。
【図4】シート部材が感光体と現像ローラとの相互に対
向する領域の端部からはみ出した例を示す斜視図であ
る。
【図5】図(A)はシート部材の好ましい支持状態を例
示する図であり、図(B)は好ましくない支持状態を例
示する図である。
【図6】シート部材が現像ローラの両端部に設けられる
シール部材を兼ねるときの、該シート部材の配置状態を
示すものであり、図(A)はその配置状態の側面図であ
り、図(B)はその配置状態の平面図である。
【図7】本発明の他の実施形態である現像装置を備えた
フルカラー画像形成装置の1例の概略構成を示す図であ
る。
【図8】図7に示す画像形成装置から現像ユニット、感
光体及びシート部材を抜粋した概略側面図である。
【図9】シート部材の配置構成の他の例を示す図であ
る。
【図10】画像パターンの面積率(6.3%、25%、
50%)とそれに対応する画像透過濃度の値をプロット
したグラフである。
【図11】現像ローラの両端部の現像ローラ軸にコロを
設け、これを感光体に押し付けた状態を示すものであ
り、図(A)はその状態の概略を示す平面図であり、図
(B)は図(A)に示す配置状態の片側端部の斜視図で
ある。
【図12】図11に示す配置状態において、現像ローラ
と感光体とが回転し、互いの回転位置が変化する状態を
示す図であり、図(A)は現像ギャップがDs’、コロ
の肉厚がRTのときの状態を示し、図(B)は図(A)
に示す状態の回転位置から90度回転した回転位置での
状態を示す。
【符号の説明】
R コロ RL 現像ローラ RL1 現像ローラ軸 RT コロRの肉厚 PC 感光体 Ds 現像ギャップ Ds’、Ds” 現像ローラRLに芯ズレが発生する場
合の現像ギャップ 101 画像形成装置本体 102 ドラム状の有機感光体(第2現像剤担持体の1
例) 103 主帯電ブラシ 104 現像装置 105 転写ローラ 106 クリーナ 107 レーザビームによる画像露光装置 108 給紙カセット 109 給紙ローラ 110 タイミングローラ対 110a、110b、110c ガイド 111 定着ローラ対 111a 排紙ローラ対 112 排紙トレイ 113 転写領域 114 電源 115 レーザビーム 116 ホッパ 117 現像ローラ(第1現像剤担持体の1例) 118 規制ブレード 119 トナー供給用回転部材(ドナーロ−ラ) 120 攪拌羽根 121 シール部材 122 現像領域 123 除電ランプ 124 感光体収容ケース 125、125’ シート部材(間隙規制用薄板状部材
の1例) 125b、125b’ シート部材 130 バネ部材 IR 画像読み取り装置 d シート部材125bの幅寸法 d’ シート部材125b’の幅寸法 F 捩じり力 FR フレーム N 感光体102と現像ローラ117とが互いに対向す
る領域 N’ 領域Nの端部 T トナー P 記録紙 PW1、PW2 電源 SP 現像ローラ長手方向の空間 1 画像形成装置本体 2 現像装置 3 転写ドラム 4 ガイド 5 タイミングローラ対 6 記録紙分離チャージャ 7 記録紙分離爪 8 ガイド 9 定着ローラ対 10 転写チャージャ 11 記録紙吸着チャージャ 12 画像露光装置 13 清掃部材 20 現像ユニット 30 作像ユニット 210c シアン現像部 210m マゼンタ現像部 210y イエロ現像部 210k ブラック現像部 200 円筒部材 200c シアン現像室 200m マゼンタ現像室 200y イエロ現像室 200k ブラック現像室 211c、211m 現像ローラ(第1現像剤担持体の
1例) 211y、211k 現像ローラ(第1現像剤担持体の
1例) 212c、212m、212y、212k 現像剤収容
ケース 213c、213m、213y、213k 清掃部材 300 ユニットケース 310 ドラム状の感光体(第2現像剤担持体の1例) 320 メインチャージャ 330 クリーナ 340 除電ランプ 400、400’ シート部材(間隙規制用薄板状部材
の1例) Dc シアン現像剤、 Dm マゼンタ現像剤 Dy イエロ現像剤 Dk ブラック現像剤 E1 転写領域 E2 現像領域 IR’ 画像読み取り装置 PW3、PW4、PW5、PW6、PW7 電源

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】現像に用いる第1の現像剤担持体であって
    所定の間隙をおいて、現像剤を供給されるべき又は現像
    剤を供給すべき所定の第2の現像剤担持体に臨ませられ
    る該第1の現像剤担持体と、前記間隙を所定の間隙距離
    に設定するために該第1及び第2の現像剤担持体の間に
    固定的に又は略固定的に配置される間隙規制用薄板状部
    材とを含んでいることを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】前記第2の現像剤担持体が像担持体である
    請求項1記載の現像装置。
  3. 【請求項3】前記第2の現像剤担持体が前記第1の現像
    剤担持体に現像剤を供給する現像剤供給体である請求項
    1記載の現像装置。
  4. 【請求項4】前記第2現像剤担持体の剪断破壊力をF
    1、前記第1現像剤担持体の剪断破壊力をF2、前記間
    隙規制用薄板状部材の剪断破壊力をF3、該間隙規制用
    薄板状部材と該第2現像剤担持体との摩擦係数をμ、該
    間隙規制用薄板状部材と該第1現像剤担持体との摩擦係
    数をμ’、前記第1及び第2の現像剤担持体間の相互押
    圧力をfとしたとき、F1>μf、 F2>μ’f、
    F3>μf、 F3>μ’f の関係が成立する請求項
    1、2又は3記載の現像装置。
  5. 【請求項5】前記間隙規制用薄板状部材は使用中に捩じ
    れが発生しないように前記第1及び第2の現像剤担持体
    間に配置される請求項1から4のいずれかに記載の現像
    装置。
  6. 【請求項6】前記第1の現像剤担持体は前記第2の現像
    剤担持体に対し前記所定の間隙をおいて対向する所定の
    働き位置と該位置より退避した退避位置とを選択的にと
    ることができ、前記間隙規制用薄板状部材は前記第2現
    像剤担持体と前記所定の働き位置に配置された前記第1
    現像剤担持体との間に配置される請求項1から5のいず
    れかに記載の現像装置。
  7. 【請求項7】それぞれが前記第2現像剤担持体に対し接
    近離反可能である複数の現像部を備え、該各現像部に前
    記第1現像剤担持体が設けられており、該各現像部の移
    動によりその現像部に搭載されている第1現像剤担持体
    が前記第2の現像剤担持体に対し前記所定の間隙をおい
    て対向する所定の働き位置と該位置より退避した退避位
    置とを選択的にとることができ、前記間隙規制用薄板状
    部材は前記第2現像剤担持体と前記所定の働き位置に配
    置される前記第1現像剤担持体との間に配置される請求
    項1から5のいずれかに記載の現像装置。
  8. 【請求項8】前記間隙規制用薄板状部材は、該部材に対
    応する前記第1現像剤担持体が前記所定の働き位置に配
    置される以外のタイミングで該第1現像剤担持体及び
    (又は)第2現像剤担持体から離間するか又は該第1現
    像剤担持体及び(又は)第2現像剤担持体に対し該第1
    現像剤担持体が前記働き位置に配置されるときより弱く
    当接する請求項6又は7記載の現像装置。
  9. 【請求項9】前記間隙規制用薄板状部材が前記第1現像
    剤担持体に対し接触離反可能に設けられており、該間隙
    規制用薄板状部材が該第1現像剤担持体に接触する以外
    のタイミングで該間隙規制用薄板状部材を清掃する清掃
    部材が設けられている請求項8記載の現像装置。
  10. 【請求項10】前記間隙規制用薄板状部材が前記第2現
    像剤担持体に対し接触離間可能に設けられており、該間
    隙規制用薄板状部材が該第2現像剤担持体に接触する以
    外のタイミングで該間隙規制用薄板状部材を清掃する清
    掃部材が設けられている請求項8記載の現像装置。
  11. 【請求項11】前記間隙規制用薄板状部材が前記第1現
    像剤担持体の端部からの現像剤漏れを防止するための端
    部シール部材を兼ねている請求項1から8のいずれかに
    記載の、又は請求項10記載の現像装置。
  12. 【請求項12】請求項1から11のいずれかに記載され
    た現像装置を備えている画像形成装置。
  13. 【請求項13】前記第1現像剤担持体を含むユニットと
    前記第2現像剤担持体を含むユニットが形成されてお
    り、該各ユニットはそれぞれ画像形成装置本体に対し着
    脱可能であり、前記間隙規制用薄板状部材は該両ユニッ
    トのうち寿命の短い方に取り付けられている請求項12
    記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】請求項9又は10に記載の現像装置を備
    えた画像形成装置であり、前記第1現像剤担持体を含む
    ユニットと前記第2現像剤担持体を含むユニットが形成
    されており、該各ユニットはそれぞれ画像形成装置本体
    に対し着脱可能であり、該ユニットのうち少なくとも一
    方及び(又は)画像形成装置本体に、該ユニットを画像
    形成装置本体に対し着脱するとき前記間隙規制用薄板状
    部材を清掃する清掃部材が設けられている画像形成装
    置。
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