JP2000214329A - 直線偏光板 - Google Patents

直線偏光板

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JP2000214329A
JP2000214329A JP11015694A JP1569499A JP2000214329A JP 2000214329 A JP2000214329 A JP 2000214329A JP 11015694 A JP11015694 A JP 11015694A JP 1569499 A JP1569499 A JP 1569499A JP 2000214329 A JP2000214329 A JP 2000214329A
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JP
Japan
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film
polarizing plate
adhesive layer
protective film
polarizer
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Application number
JP11015694A
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English (en)
Inventor
Naoyasu Atagi
直安 能木
Takashi Kumagai
孝 熊谷
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏光子フィルムと保護フィルムとの接着力に
優れた直線偏光板を提供する。 【解決手段】 偏光子フィルム(2)と保護フィルム
(3)とが多価アルコールを含有する接着剤層(4)を
介して積層されていることを特徴とする直線偏光板
(1)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直線偏光板に関す
る。
【0002】
【従来の技術】直線偏光板は、透過する光のうちで特定
の方向の直線変更のみを透過し、その他の直線変更の光
は遮蔽することにより直線偏光光に変換する機能を有す
る光学部品であり、例えば液晶表示装置を構成する光学
部品の一として広く使用されている。かかる直線偏光板
(1)としては、偏光子フィルム(2)と保護フィルム
(3)とが積層されたものが広く一般的に使用されてい
る(図1)。
【0003】ここで、偏光子フィルム(2)とは、透過
する光を直線偏光光に変換する機能を担うフィルムであ
って、例えばポリビニルアルコール(PVA)フィルム
等が延伸され、ヨウ素または二色性染料などにより染色
されたフィルムが一般的に使用されている。
【0004】また、保護フィルム(3)とは、偏光子フ
ィルムを保持して偏光板に実用的な強度を与えるフィル
ムであって、例えばトリアセチルセルロース(TAC)
フィルムなどが一般的に使用されており、偏光子フィル
ムの片面または両面に積層されて使用されている。
【0005】これら偏光子フィルムと保護フィルムと
は、接着剤層(4)を介して積層されており、かかる接
着剤層を構成する接着剤としては、水溶性のポリビニル
アルコール系接着剤等が使用されている。
【0006】しかし、かかる直線偏光板においては、偏
光子フィルム(2)と保護フィルム(3)との接着力に
ばらつきが生じ、接着力が不足する場合があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、偏光子フィルムと保護フィルムとの接着力に優れた
直線偏光板を開発するべく、鋭意検討した結果、接着剤
層として多価アルコールを含有するものを採用すること
により、かかる接着力が十分に大きい直線偏光板が得ら
れることを見出し、本発明に至った。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、偏
光子フィルム(2)と保護フィルム(3)とが多価アル
コールを含有する接着剤層(4)を介して積層されてい
ることを特徴とする直線偏光板(1)を提供するもので
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の直線偏光板に適用される
偏光子フィルム(2)は、通常の直線偏光板に用いられ
ると同様の偏光子フィルムが使用され、通常はPVAフ
ィルムが延伸され、ヨウ素または二色性染料などにより
染色されたものが使用される。延伸と染色とは同時的に
行われてもよいし、延伸後に染色されてもよく、染色後
に延伸されてもよい。偏光子フィルムの厚みは通常15
〜30μm程度である。
【0010】保護フィルム(3)は、通常の直線偏光板
に用いられると同様の保護フィルムが使用され、通常は
TACフィルムが使用される。TACフィルムの表面は
ケン化処理されていてもよい。保護フィルムの厚みは通
常40〜200μm程度である。保護フィルムは、偏光
子フィルムの片面に積層されていてもよいし、両面に積
層されていてもよい。
【0011】本発明の直線偏光板(1)においては、こ
れら偏光子フィルム(2)と保護フィルム(3)とが接
着剤層(4)を介して積層されている。本発明の直線偏
光板(1)においてこの接着剤層(4)は、多価アルコ
ールを含有している。
【0012】多価アルコールは、水酸基の数が2以上で
あるが、6以下のものが好ましく使用され、例えばグリ
セリン、エチレンジオール、プロピレングリコール、テ
トラメチレングリコール、ペンタエリスリトールなどが
挙げられ、これらはそれぞれ単独または2種以上を混合
して用いられる。接着剤層における多価アルコールの含
有量は、接着剤層を構成する接着剤100重量部当り、
通常0.1〜30重量部であり、好ましくは0.2〜2
5重量部、さらに好ましくは0.25〜20重量部であ
る。多価アルコールの含有量が0.1重量部未満であっ
たり30重量部を越えると、偏光子フィルムと保護フィ
ルムとの接着力が低下する傾向にある。
【0013】接着剤層(4)は、粒子径が0.1〜1μ
mの粒子を含有していてもよい。粒子の材質は、特に限
定されるものではなく、無機粒子であってもよいし、有
機物粒子であってもよい。無機粒子としては、例えば酸
化ケイ素、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウムなど
が挙げられる。有機物粒子としては、例えばアクリル系
樹脂ラテックスなどの高分子粒子などが挙げられる。粒
子の形状は、無定形であってもよいが、球形であること
が好ましい。粒子の粒子径は、0.1μm未満であると
接着力の向上が不十分となる傾向にある。また1μmを
越えると粒子に起因して透過光が散乱して透過率が減少
する傾向にあり、好ましくは可視光の波長(0.5μ
m)程度以下である。粒子の使用量は通常、接着剤層を
構成する接着剤100重量部当り0.2〜30重量部程
度である。
【0014】接着剤層を構成する接着剤は偏光子フィル
ムと保護フィルムとの接着に用いられると同様の接着剤
を使用することができ、例えばポリビニルアルコールな
どの水溶性の接着剤が使用できる。
【0015】かかる本発明の直線偏光板は、例えば接着
剤および多価アルコールを含有する接着性組成物を保護
フィルムの一方の面に塗布して接着剤層を形成した後、
該接着剤層の上に偏光子フィルムを積層することにより
製造することができる。
【0016】接着性組成物は、塗布に際して溶剤で希釈
されていてもよい。溶剤としては、例えば水、メタノー
ル、エタノールなどのアルコール類が挙げられる。溶剤
で希釈する場合の溶剤の使用量は、塗布条件、塗布方法
などにより適宜選択されるが、例えば接着剤および多価
アルコールを含有する接着性組成物1重量部に対して2
00重量部以下であり、好ましくは0.1重量部〜50
重量部程度の範囲である。
【0017】塗布は通常と同様の方法、例えばグラビア
コート法、ディップコート法、スプレーコート法、流延
法などの方法により行うことができる。かくして形成さ
れる接着剤層は、多価アルコールを含有している。
【0018】かかる接着剤層の上に偏光子フィルムが積
層される。偏光子フィルムと保護フィルムとの積層は、
通常と同様に行えばよく、例えば一対のロール間に偏光
子フィルムと接着剤層が形成された保護フィルムとを供
給しながら加圧してもよい。
【0019】また、本発明の直線偏光板は、一対のロー
ル間に保護フィルムと偏光子フィルムとを供給して加圧
すると同時に、これら供給される保護フィルムと偏光子
フィルムとの間に接着剤および粒子を含有する接着性組
成物を供給してもよい。接着性組成物は、ロール間の圧
力により、偏光子フィルムと保護フィルムとの間に流延
され、塗布される。偏光子フィルムの両面に保護フィル
ムを積層する場合には、偏光子フィルムの両面に保護フ
ィルムを供給すると共に、それぞれの間に接着性組成物
を供給してもよい。
【0020】
【発明の効果】かくして得られる直線偏光板は、偏光子
フィルムと保護フィルムとの間の接着力に優れている。
【0021】
【実施例】以下、実施例により本発明をより詳細に説明
するが、本発明はかかる実施例に限定されるものではな
い。
【0022】実施例1 TACフィルム〔富士写真フィルム社製、「フジタッ
ク」、厚み80μm〕(3)の一方の面に、水溶性接着
剤〔ポリビニルアルコールを主成分とする市販品〕にグ
リセリンとを混合して得た接着性組成物〔ポリビニルア
ルコール100重量部当りグリセリンを25重量部含有
する〕を流延法により塗布して接着剤層(4)を形成し
た。このTACフィルムを2枚用意し、これらで偏光子
フィルム〔PVAフィルムを延伸し、ヨウ素で染色した
もの〕(2)を挟持して積層して、直線偏光板(1)を
得た。この偏光板の偏光子フィルムと保護フィルムとの
ピール強度をJIS−C2107(180°剥離強度)
により測定したところ、1000g/25mm幅であっ
た。
【0023】比較例1 接着性組成物に代えて水溶性接着剤〔ポリビニルアルコ
ールを主成分とする市販品〕を用いる以外は実施例1と
同様に操作して、直線偏光板(1)を得た。この直線偏
光板のピール強度は248g/25mm幅であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】直線偏光板の層構成を図示する断面模式図であ
る。
【符号の説明】
1:直線偏光板 2:偏光子フィルム 3:保護フィルム 4:接着剤層
フロントページの続き Fターム(参考) 2H049 BA02 BB33 BB51 2H091 FA08X FA08Z FB02 FB12 FD06 GA16 GA17 LA02 LA30 4F100 AH02B AK21 AR00A AS00C BA03 BA05 BA07 BA10A BA10C CB00B EH46 GB90 JK06 JN10A YY00B

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】偏光子フィルムと保護フィルムとが多価ア
    ルコールを含有する接着剤層を介して積層されているこ
    とを特徴とする直線偏光板。
  2. 【請求項2】接着剤層における多価アルコールの含有量
    が、接着剤100重量部当り0.1〜30重量部である
    請求項1に記載の直線偏光板。
JP11015694A 1999-01-25 1999-01-25 直線偏光板 Pending JP2000214329A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007089146A1 (en) 2006-02-02 2007-08-09 Fujifilm Manufacturing Europe B.V. Method for surface treatment by plasma and surface treatment apparatus
JP2014048586A (ja) * 2012-09-03 2014-03-17 Asahi Kasei Chemicals Corp 偏光板及びその製造方法

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JPH03130702A (ja) * 1989-10-16 1991-06-04 Fujimori Kogyo Kk 偏光機能を有する積層シート
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