JP2000213907A - 姿勢測定装置 - Google Patents
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- JP2000213907A JP2000213907A JP11019184A JP1918499A JP2000213907A JP 2000213907 A JP2000213907 A JP 2000213907A JP 11019184 A JP11019184 A JP 11019184A JP 1918499 A JP1918499 A JP 1918499A JP 2000213907 A JP2000213907 A JP 2000213907A
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Abstract
姿勢の変化に関する位置・回転角情報も合わせて計測す
ることにより、人体あるいはダミーの姿勢変化が高精度
に計測可能な姿勢計測装置を提供すること。 【解決手段】 本第1実施形態の姿勢測定装置は、人体
またはダミーに装着された帯状弾性薄板部材1と、該帯
状弾性薄板部材1の長手方向に複数配設されたひずみ検
出用ゲージ2と、前記帯状弾性薄板部材1の少なくとも
一ヶ所の位置を検出する位置検出手段3と、前記ひずみ
検出用ゲージ2で計測したひずみと前記位置検出手段3
で計測した位置情報に基づき人体またはダミーの姿勢を
演算する演算手段4とからなる姿勢測定装置。
Description
おいて、人体姿勢変化の時間履歴を計測することを目的
とした人体姿勢測定装置に関するものであり、特に鞭打
ち傷害の一因と考えられる脊柱変形の測定を主たる目的
として、人体あるいはダミーに装着して使用することが
出来る姿勢測定装置に関するものである。
めの装置としては、特開平2−143104、ダミー腹
部曲げひずみ計測装置(特開平8−122009)やダ
ミー胸部変形計測装置(SAE892426)およびダ
ミー腹部変形計測装置(SAE892440,9023
17)などがある。
(特開平8−122009)においては、図14に示す
ように複数のひずみ検出用ゲージGを長手方向に間隔を
おいて配設した帯状弾性薄板部材TBを用いて、人体局
部の形状および姿勢変化を計測するものである。
材TBの端は、図14に示すように規定位置に固定され
ている。よって前記帯状弾性薄板部材TBの形状変化
は、規定位置を原点OとしたX−Y座標系において求め
られる。
ひずみ計測装置(特開平8−122009)において示
されている曲げひずみ計測装置を、ダミー衝突試験への
適用を試みた場合の試験状況を示すものである。
ーDの姿勢変化を計測し、エアバックやシートベルトな
どの安全装置の性能向上を図るために行う。図15に示
されるダミー衝突試験では、上記従来のダミー腹部曲げ
ひずみ計測装置(特開平8−122009)においてダ
ミーの腹部に配設して腹部の変性を計測していた前記曲
げひずみ計測装置の帯状弾性薄板部材TBをダミーDの
背部に装着して試験を行っている。
Dは慣性の影響により、シートベルトの抗力に対抗しな
がら、図15中S1の位置からS2の位置に姿勢変化を
伴いながら移動する。車両VにOcを原点とするXc−
Yc座標系を設定すると、前記薄板部材TBの固定点O
はOe0からOe1へと移動する。
後シートS上を移動すると共に姿勢が運転姿勢から前屈
姿勢へと変化することから、ダミーDの固定点Oに設定
したX−Y座標系は、X−Y軸交点の紙面垂直方向を回
転軸として角度θだけ回転する。
部材TBに接着したひずみゲージGを用い、前記帯状弾
性薄板部材TBの長手方向のひずみを計測し、計測した
ひずみを基に薄板部材TBの形状変化を演算により求め
る。上記演算により求められた薄板部材TBの形状は、
固定点Oを原点とするX−Y座標系での座標値である。
009の曲げひずみ計測装置を用いた上記ダミー試験に
おいては、Xc−Yc座標系でのX−Y座標系の移動量
および回転量は計測されていないため、実際にはダミー
Dが移動および回転運動をした場合においても、前記薄
板部材TBの形状演算結果によっては姿勢変化がないも
のとなる場合がある。すなわち、例えば図17(Xc−
Yc座標系で表示)に示す衝突時刻t0からt4のよう
にX−Y座標系が平行移動した場合には、演算結果はダ
ミーDに姿勢の変化が生じていないという演算結果とな
る。
ずにX−Y座標系が回転した場合も、上述の平行移動の
場合と同様にダミーDに姿勢変化が生じていないという
演算結果になる。このため、エアバックやシートベルト
などの安全装置の評価が精度良く行えないという問題が
生じる。
題を確認するために行った試験結果の一例である。試験
では、被験者Tの背部に曲げひずみ計測装置TBを装着
し、直立姿勢から前屈姿勢に姿勢を変化させた。図18
に示すように被験者が90度に前屈した状態において
も、計測装置の出力は、僅かに前屈した程度の出力しか
出力されておらず実際の姿勢変化と異なっている。な
お、直立姿勢時の出力は、背部の湾曲のため後方に反り
返ったような出力となっている。
ミーの局部変形を計測するために上述した曲げひずみ計
測装置TBのみを用いた上記従来装置においては、姿勢
変化を伴う脊柱の変形の計測は、困難であった。
たものであり、人体やダミーの局部的な変形のみならず
全体姿勢の変化に関する位置・回転角情報も合わせて計
測することにより、人体あるいはダミーの姿勢変化が高
精度に計測可能な姿勢計測装置を提供することを目的と
している。
載)の姿勢測定装置は、人体またはダミーの脊柱近傍に
装着された帯状弾性薄板部材と、該帯状弾性薄板部材の
長手方向に複数配設され各部のひずみを検出するひずみ
検出用センサと、前記帯状弾性薄板部材の少なくとも一
ヶ所の位置を検出する位置検出手段と、前記各ひずみ検
出用センサによって計測された前記各部のひずみと前記
位置検出手段によって計測された前記帯状弾性薄板部材
の位置情報に基づき前記人体またはダミーの脊柱の変形
量を演算することにより、前記人体またはダミーの姿勢
を演算する演算手段とからなるものである。
は、人体またはダミーの脊柱近傍に装着された帯状弾性
薄板部材の長手方向に複数配設されたひずみ検出用セン
サによって前記帯状弾性薄板部材の各部のひずみが検出
され、前記位置検出手段によって前記帯状弾性薄板部材
の少なくとも一ヶ所の位置が検出され、前記演算手段に
よって前記各ひずみ検出用センサによって計測された前
記各部のひずみと前記位置検出手段によって計測された
前記帯状弾性薄板部材の位置情報に基づき前記人体また
はダミーの脊柱の変形量を演算することにより、前記人
体またはダミーの脊柱の局部的な姿勢変化および前記人
体またはダミーの脊柱の全体の移動および回転を演算す
ることによって、前記人体またはダミーの脊柱の姿勢を
演算するものである。
は、前記演算手段によって前記各ひずみ検出用センサに
よって計測された前記各部のひずみと前記位置検出手段
によって計測された前記帯状弾性薄板部材の位置情報に
基づき前記人体またはダミーの脊柱の変形量を演算する
ことにより、前記人体またはダミーの脊柱の局部的な姿
勢変化および前記人体またはダミーの脊柱の全体の移動
および回転を演算するので、前記人体またはダミーの脊
柱の高精度な姿勢計測を可能にするという効果を奏す
る。
図面を用いて説明する。
定装置は、図1に示されるように人体またはダミーに装
着された帯状弾性薄板部材1と、該帯状弾性薄板部材1
の長手方向に複数配設されたひずみ検出用ゲージ2と、
前記帯状弾性薄板部材1の少なくとも一ヶ所の位置を検
出する位置検出手段3と、前記ひずみ検出用ゲージ2で
計測したひずみと前記位置検出手段3で計測した位置情
報に基づき人体またはダミーの姿勢を演算する演算手段
4とからなるものである。
示されるように前記ひずみ計測用のゲージ2を多数配置
した前記帯状弾性薄板部材1により、該帯状弾性薄板部
材1を密着させた局部の変形状態が計測される。
性薄板部材1の少なくとも一ヶ所以上で、人体あるいは
ダミーの移動量および回転角θが計測される。
には、前記帯状弾性薄板部材1のひずみを基に演算した
X−Y座標系で表される座標値Px,Pyを、Xc−Y
c座標系の座標値Pcx,Pcyに変換する必要があ
る。
形状態を表す各座標値を回転角θを用いて変換する。こ
の変換は、数1を用いて行うことができる。
て変換し、Xc−Yc座標系における座標値を求める。
体あるいはダミーの局部の姿勢変化である脊柱変形の時
間履歴を得ることが可能となる。図2に本第1実施形態
の姿勢計測装置において行われる処理内容および手順の
例をチャート図で示す。
装置は、前記帯状弾性薄板部材1を用いて人体あるいは
ダミーの局部的な姿勢変化を計測し、前記位置検出手段
3により人体あるいはダミー全体の移動・回転を計測
し、それらの計測結果を合わせて姿勢を求めることか
ら、高精度な姿勢計測が可能になるという効果がある。
装置は、前記第1実施形態において、前記位置検出手段
3が、加速度計あるいはジャイロの少なくとも何れかか
ら成るものである。
記位置検出手段3を構成する加速度計あるいはジャイロ
によって検出された出力を積分することにより、前記帯
状弾性薄板部材1の移動量および回転角を計測するもの
である。
装置は、前記位置検出手段3を加速度計あるいはジャイ
ロの少なくとも何れかから構成することにより、前記位
置検出手段3によって得られる効果に加え、前記位置検
出手段3の小型化が可能になるとともに、例えば、実車
を用いた衝突試験において本第2実施形態の姿勢測定装
置を利用することが可能になるという効果がある。
装置は、前記第1実施形態において、複数の前記ひずみ
検出用ゲージ2を長手方向に間隔をおいて配設する前記
帯状弾性薄板部材1が、部材幅方向に少なくとも一ヶ所
以上の切れ込みを入れた部材からなるものである。
数のひずみ検出用ゲージ2を長手方向に配設するための
前記帯状弾性薄板部材1の部材幅方向に少なくとも一ヶ
所以上の切れ込みを入れることにより、該帯状弾性薄板
部材1が、部材厚み方向に変形可能であることに加え、
幅方向にも変形可能とするものである
装置は、以下のような効果がある。計測時に前記帯状弾
性薄板部材1を例えば、人体あるいはダミーの脊柱に装
着した場合に脊柱が実際には2以上の自由度を有してい
るため、前記帯状弾性薄板部材1の幅方向にも変形力が
加わる。一方該帯状弾性薄板部材1は、薄板部材からな
ることから厚み方向に対しては大きな変形が可能である
が、幅方向に対しては変形が困難かあるいは僅かな変形
した行うことができない。
状弾性薄板部材1の幅方向に切れ込みを入れることによ
り、部材の変形自由度が増し、上述の変形力により、部
材が破損したり計測精度が低下するなどの弊害が取り除
かれ、高精度な姿勢計測が可能となる。
具体的に説明する。
は、被験者による衝突模擬試験に本装置を適用した例で
あり、図3ないし図7を用いて説明する。
ち傷害解析を目的としたものであり、特に脊柱の変形に
着目した試験である。
状を表した図である。該図4に示すように通常人体の脊
柱は、湾曲しておりS字に近い形状となっている。後突
事故時には衝突の衝撃により脊柱の形状が湾曲状態から
真っ直ぐな状態に急激に変化するため、鞭打ち等の傷害
に影響があると考えられている。
被験者の背部皮膚表面に脊柱に沿うように帯状弾性薄板
部材としてのひずみ量検出センサ11を配設する。該ひ
ずみ量検出センサ11は、ひずみ検出用ゲージ21を長
手方向に間隔をおいて複数配設した帯状弾性薄板部材1
10で構成されている。
密着させる際には、屈曲時の背部皮膚面の長さ変化を考
慮する必要がある。例えば、後頭部と仙骨部付近(図4
中a,b点)にマーキングをし2点の間隔を計測する
と、体形の影響があるものの一例では、直立状態から4
5度前屈した場合に2〜3cm,90度前屈した場合に
は5〜9cm程度間隔が広くなる。
と背を意識的に伸ばした状態では、4cm程度間隔が狭
くなる。このため前記ひずみ量検出センサ11の全体を
背部皮膚に固定してしまうと、前記ひずみ量検出センサ
11が過大な引張り・圧縮力を受け破損する。よって、
本第1実施例では前記ひずみ量検出センサ11の一端a
を固定し、他端bを自由端とした。
状にできるだけ沿って密着させるため、取り付けに際し
ては皮膚表面にさや10を取りつけた。該さや10は、
前記ひずみ量検出センサ11の移動時の滑動抵抗が小さ
くなるようテフロン樹脂製のものを用いている。さらに
前記さや10の取りつけ位置も脊柱の変形形状を考慮
し、形状変化が大きな部分に複数取り付けた。
には、図3に示すように固定端aの位置変化を位置検出
装置31で計測するために加速度計311とジャイロ3
12が取り付けてある。加速度計311とジャイロ31
2の出力を積分することにより、前記ひずみ量検出セン
サ11の固定端aのXc−Yc軸各方向の移動量と回転
角θを求める。
と、メモリ411と、および入出力回路412とから成
っている。前記入出力回路412は、前記加速度計31
1とジャイロ312および信号処理用コンピュータ42
と信号線により接続されている
いる前記ひずみ検出用ゲージ21は、アクティブゲージ
が1枚のホイーストンブリッジの1ゲージ法からなるブ
リッジ回路220に接続されている。該ブリッジ回路2
20の出力端子は信号変換器43に接続されている。
びA/D変換器432とからなっており、入力端子は、
前記ブリッジ回路220と接続されており出力端子は前
記信号処理用コンピュータ42と接続されている。
用CPU420と、メモリ421と、入出力回路422
と、表示用モニタ423とおよびデータ入力用のキーボ
ード424とから成っている。
前記ひずみ量検出センサ11を取り付けた被験者Tが衝
突模擬試験装置5の試験用シート51に着座する。前記
衝突模擬試験装置5は、試験用シート51と、シート移
動装置52および制御回路53から成っており、前記試
験用シート51を、所定の速度で移動した後、急減速す
ることにより後突事故を模擬する。
スクリューネジ(ボールネジ)から成っており、前記電
動モータの回転運動を前記スクリューネジにより直線運
動に変換することにより前記試験用シート51を移動さ
せる。よって、該試験用シート51の移動速度は電動モ
ータの回転数を制御することにより変更可能であり、前
記試験用シート51は床面に配設されたレールを所定の
速度で移動し、ストッパにより停止する。
は、前記位置検出装置31および信号処理用コンピュー
タ42と信号線によって接続されており、衝突試験時に
制御信号Siを出力する。
人体姿勢測定装置の動作を説明する。
量検出センサ11を被験者Tに取り付けるために、被験
者Tの背部皮膚表面に脊柱に沿ってさや10を接着テー
プで取り付ける。前記さや10の取り付け位置は、前記
ひずみ量検出センサ11が脊柱にできるだけ沿い、さら
に脊柱変形時に該ひずみ量検出センサ11が滑らかに移
動するように、脊柱の変形が大きな部位を選び、少なく
とも3箇所以上に接着されている。
行った後に前記さや10に挿入する必要がある。零調整
は、平板に前記ひずみ量検出センサ11を沿わせて行
う。零調整後前記ひずみ量検出センサ11を前記さや1
0内に挿入し、前記ひずみ量検出センサ11の端を接着
テープにより固定する。
されたひずみは、前記信号変換器43によりディジタル
データとして前記信号処理用コンピュータ42に取り込
まれる。
記加速時計311とジャイロ312の出力を積分処理
し、前記ひずみ量検出センサ11の固定端a点の移動量
および回転量を演算処理して求め、前記信号処理用コン
ピュータ42に出力する。
記信号変換器43からのディジタルデータに変換された
ひずみデータを基に帯状弾性薄板部材110の変形形状
を演算する。
演算は、以下のように行われる。前記帯状弾性薄板部材
110に取り付けられた前記ひずみ検出用ゲージ21で
計測した部材長手方向のひずみ分布は、例えば図9のよ
うになる。脊柱が変形すると密着させた部材も変形する
ため、前記ひずみ検出用ゲージ21の出力が変化する。
力は大きくなり、変形量が小さいとひずみ出力も小さく
なる。前記帯状弾性薄板部材110における曲げひずみ
量と曲率の関係は、図6に示されるものであることか
ら、数3を用いて前記ひずみ分布を曲率分布に変換でき
る。
曲率と前記帯状弾性薄板部材110の形状の関係は図1
1に示されるものであることから、数4を用いて、曲率
分布から前記帯状弾性薄板部材110の変形形状を求め
ることができる。
回転角,ds;微小移動量
弾性薄板部材110の変形形状は、固定端aを原点Oと
したX−Y座標系の値であることから、前記被験者Tの
脊柱形状が変化せずに移動あるいは回転した場合には姿
勢変化が計測できない。このため前記帯状弾性薄板部材
110で計測した固定点aの移動量および回転量を用い
て、前記帯状弾性薄板部材110の座標値を衝突模擬試
験装置に固定された座標系の座標値に変換する。この変
換は、上記数1および数2を用いて行う。
装置は、前記ひずみ量検出用センサ11によって計測さ
れたひずみ量から演算により求めた前記被験者Tの姿勢
を、前記位置検出装置31によって計測された移動量と
回転角で補正することから、衝突試験時の前記被験者T
の姿勢変化を高精度に計測することができるという優れ
た効果がある。
験者Tである人体またはダミーの局部形状の計測と全体
姿勢の計測を同時に行い、それらの計測結果を基に人体
の姿勢を演算して求めることから、従来計測が困難であ
った人体またはダミー姿勢の高精度な姿勢計測が可能と
なる。
したような人体姿勢の高精度計測により、例えば、本装
置をシートベルトやエアバックなどの安全装置の評価、
改良に利用することが出来ると共に、鞭打ち症などの傷
害発生メカニズムの解析などに利用することが可能とな
る。
は、ダミーDを用いた車両Vによる衝突試験に本発明の
姿勢測定装置を適用した点と、加速度計、ジャイロおよ
び位置演算回路からなる位置検出装置32A、32Bを
ひずみ量検出センサ12の固定端および自由端にそれぞ
れ取り付けた点が、前記第1実施例との相違点であり、
以下図8および図9を用いて相違点を中心に説明する。
に示されるように加速度計321、322、ジャイロ3
23、324および位置演算回路325、326とから
成っており、前記加速度計321およびジャイロ323
は前記ひずみ量検出センサ12の上端の固定端に取り付
けられており、前記加速度計322およびジャイロ32
4は前記ひずみ量検出センサ12の下端の自由端に取り
付けられている。また前記位置演算回路325、326
は、信号処理用コンピュータ44と信号線により接続さ
れている。
ルタ回路3251、3261、積分回路3252、32
62およびA/D変換器3253、3263とから成っ
ており、前記加速度計321、322およびジャイロ3
23、324の出力信号から所定の周波数成分の信号の
みを抽出し、それを時間積分する。時間積分の回数によ
って移動速度、移動量、角速度および回転角が得られ
る。これらの値をA/D変換器3253、3263によ
りディジタル値とした後、前記信号処理コンピュータ4
4に出力される。
位置演算回路325、326と信号線により接続されて
おり、前記ディジタル値に変換された移動速度、移動
量、角速度および回転角が入力される。前記信号処理用
コンピュータ44は、演算処理用CPU441、メモリ
442、入出力回路443とからなっている。該入出力
回路443には、上述の位置演算回路325、326か
らのディジタル入力値に加え、信号変換器24からひず
み検出用ゲージ22で計測したひずみデータのディジタ
ル値が入力される。また、衝突検出センサ6も接続され
ている。
コンパレータ62とからなっており、前記加速度計61
の出力が前記コンパレータ62に入力されている。前記
衝突検出センサ6は、車両Vの前方に取り付けられてお
り、該車両VがバリアBRに衝突した際の減速加速度A
dを検出し、減速加速度Adが規定値Apを越えた時点
で衝突信号Scが出力される。
実施例の場合と同様に、さや120を用いてダミーDの
脊柱に沿って粘着される。前記ダミーDを用いた衝突試
験を行う際には、前記ひずみ量検出センサ12の零調整
を行った後、前記さや120に挿入する。前記ひずみ量
検出センサ12を粘着した後、前記ダミーDを前記車両
VのシートSに着座させる。
前記加速計321、322およびジャイロ323、32
4も調整を行った後、前記ひずみ量検出センサ12の固
定部材および自由端にそれぞれ取り付けられる。
置検出装置32A、32Bからの信号線は、前記信号処
理用コンピュータ44に接続されており、計測信号が該
信号処理用コンピュータ44にディジタル値として入力
される。
位置検出装置32A、32Bおよび信号変換器24での
計測値を基に、前記ダミーDの姿勢を一定時間間隔で演
算する。演算結果は、前記信号処理用コンピュータ44
のメモリ442に記憶され、試験後、外部コンピュータ
に転送される。
入力されるまで更新されず、衝突信号Scが入力された
時点から順次更新され、所定のアドレスに達した時点で
更新が停止される。
25、326にも入力され、該位置演算回路325、3
26は、前記衝突信号Scが入力された時点で前記積分
回路3252、3262を初期化する。これにより前記
ひずみ量検出センサ12の固定端および自由端にそれぞ
れ取り付けられた上下の前記位置検出装置32A、32
Bによって計測される移動量および回転角は、衝突後の
変化成分が主体となり、DC成分のドリフトの影響を小
さくすることができる。
記位置検出装置32A、32Bを前記ひずみ量検出セン
サ12の前記固定端と自由端に取り付けたことから、信
号処理用コンピュータ44で姿勢変化を演算する際の演
算精度を向上させることができるという効果を奏する。
前記ひずみ量検出センサ12で計測したひずみデータを
用いて、前記信号処理用コンピュータ44において行
う。よって、ひずみデータにノイズが重畳した場合は、
演算した変形量が実際の変形量と異なってしまう。しか
し、前記ひずみ量検出センサ12の両端に前記位置検出
装置32A、32Bを取り付けることにより該ひずみ量
検出センサ12の両端の座標が求まることから、図9に
示されるように、これを前記信号処理用コンピュータ4
4の演算によって求めた前記ひずみ量検出センサ12の
座標と比較することより誤差の有無が分かる。
出センサ12で計測したひずみに対して補正を行う。補
正の方法としては幾つかの方法があるが、例えば、前記
ひずみ量検出センサ12に貼着された各ひずみ検出用ゲ
ージによって計測されたひずみデータをスプライン関数
や最少2乗法などを用いて処理する方法がある。
したひずみの計測値すべてに対してノイズが重畳するこ
とは少なく、特定のひずみ検出用ゲージでの計測値にノ
イズが重畳する場合が多い。よって、複数のひずみ検出
用ゲージの測定値を例えばスプライン関数のような連続
した関数で近似することにより、ノイズの影響を低減で
きる。
は、前記位置検出装置32A、32Bと前記ひずみ量検
出センサ12に貼着された各ひずみ検出用ゲージ22に
よって計測されたひずみから求めた座標値を比較するた
め、前記第1実施例に比べて姿勢変化の計測精度を向上
させることが可能になる。
位置検出手段3を前記加速度計321、322および前
記ジャイロ323、324によって構成することによ
り、前記位置検出装置32A、32Bによって得られる
効果に加え、前記位置検出装置32A、32Bの小型化
が可能になるとともに、例えば、実車を用いた衝突試験
において本第2実施例の姿勢測定装置を利用することが
可能になるという効果がある。
いては、本発明の姿勢測定装置を車両安全に関する試験
に適用した適用例について示したが、本第3実施例の姿
勢測定装置は、その他に医学およびスポーツ分野に適用
するものであり、以下図10ないし図13を用いて説明
する。
変形傷害の定量解析がある。脊柱変形傷害は、脊柱が前
後方向あるいは左右方向に湾曲するために、臓器あるい
は神経系に機能不全が生じる傷害である。現状では、X
線写真等によって変形状況の観察が行われているが計測
精度の面で問題があるとされている。
13に示されるように、ひずみ量検出センサ13を患者
Pの脊柱に沿ってさや130を用いて取り付ける。T字
状に配設されたひずみ量検出センサ131、132は部
材厚みおよび幅方向のいずれの方向に対しても自由に変
形できるよう、帯状弾性薄板部材1310および132
0にジグザグ状に切り込み142が設けられている。こ
のような切り込み142を設けることにより、前後左右
方向に対して変形の自由度が与えられる。該切り込み
は、帯状弾性薄板部材を真直にした状態において、ひず
み検出用ゲージ間を結んだ中心線を超えて入れる必要が
ある。
は、アクティブゲージが1枚のホイーストンブリッジの
1ゲージ法からなるブリッジ回路241および242に
接続されている。前記ブリッジ回路241および242
の出力端子は、信号変換器251および252にそれぞ
れ接続されている。
器2511および2512にそれぞれ接続されている。
前記信号変換器251および252は、前記増幅器25
11および2521とA/D変換器2512および25
22とからなっており、入力端子は前記ブリッジ回路2
41および242と接続されており、出力端子は信号処
理用コンピュータ45と接続されている
用CPU451と、メモリ452と、入出力回路453
と、表示用モニタ454およびデータ入力用のキーボー
ド455とから成っている。
2は、図11ないし図13に示す前記さや130によっ
て前記患者Pの脊柱に沿って取り付けられている。前記
さや130は、分割された複数の部材からなり、背部に
は接着テープにより密接される。また、前記さや130
は、前記ひずみ量検出センサ131および132が滑ら
かに移動できるよう低摩擦材で製作されている。低摩擦
材としては、例えばテフロン樹脂のようなものを用いる
ことが出来る。
る際には、前記ひずみ量検出センサ131および132
を平板に沿わせた状態で零調整を行った後、患者Pの脊
柱に沿った背部に予め密接させておいた前記さや130
に挿入する。
2を挿入後、前記信号変換器251および252により
ディジタル信号に変換されたひずみデータを前記信号処
理用コンピュータ45に取り込んだ後に演算処理し、帯
状弾性薄板部材1310および1320の変形量が求め
られる。
そって取り付けられていることから、脊柱の変形状態に
対応したものである。このようにして求められた変形量
を正常人の脊柱の計測結果と比較することにより、変形
傷害の程度を知ることができる。
装置は、T字状に配設された前記ひずみ量検出センサ1
31、132を構成する前記帯状弾性薄板部材1310
および1320にジグザグ状に切り込み142が設けて
部材厚みおよび幅方向のいずれの方向に対しても自由に
変形できるようにするとともに、前記ひずみ量検出セン
サ131、132をT字状に配設されているので、従来
計測が困難であった脊柱の3次元変形状況の精確な計測
を可能にし、脊柱変形傷害の定量解析を行うことを可能
にするという効果を奏する。
設された前記帯状弾性薄板部材1310および1320
の幅方向に切れ込みを入れることにより、部材の変形自
由度が増し、上述の変形力により部材が破損したり、計
測精度が低下するなどの弊害が取り除かれる。
めに例示したもので、本発明としてはそれらに限定され
るものでは無く、特許請求の範囲、発明の詳細な説明お
よび図面の記載から当業者が認識することができる本発
明の技術的思想に反しない限り、変更および付加が可能
である。
記位置検出装置32A、32Bで計測した座標値との比
較を行ったが、他に既知の座標値があればそれらの座標
値と比較を行うことも可能である。
例えば自然直立状態に限定した例を示したが、運動状態
における変形量を計測するためには、第1および第2実
施例に示したような位置検出手段を付加する必要があ
る。
投てき種目の動作解析において、本発明の人体姿勢測定
装置の利用が可能である。すなわち例えばバタフライで
の泳法解析に本発明を利用することができる。このため
には、ひずみ量検出センサを防水処理する。このような
泳法解析は還流型の水槽で行うことから、センサと信号
処理コンピュータの間は、防水ケーブルを用いて接続す
ることが出来る。
が主であったが、本発明では定量的に、しかも時間履歴
の計測が可能であることから、従来にない解析が可能と
なり競技能力の向上に大きく貢献できる。
成を示す図である。
順を示すチャート図である。
テムを示すブロック図である。
図である。
方向のひずみ分布の計測例を示す線図である。
ひずみと曲率の関係を説明するための説明図である。
と変形量の関係を説明するための説明図である。
テムを示すブロック図である。
状態の補正を説明するための説明図である。
ステムを示すブロック図である。
センサの一部を拡大して示した部分拡大側面図である。
センサの断面を示す断面図である。
センサの一部を拡大して示す部分拡大平面図である。
る説明図である。
たダミー衝突試験を説明する説明図である。
るダミーの姿勢を説明する説明図である。
際の計測結果を説明するための説明図である。
化と計測装置の出力変化とのズレを説明するための説明
図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 人体またはダミーの脊柱近傍に装着され
た帯状弾性薄板部材と、 該帯状弾性薄板部材の長手方向に複数配設され各部のひ
ずみを検出するひずみ検出用センサと、 前記帯状弾性薄板部材の少なくとも一ヶ所の位置を検出
する位置検出手段と、 前記各ひずみ検出用センサによって計測された前記各部
のひずみと前記位置検出手段によって計測された前記帯
状弾性薄板部材の位置情報に基づき前記人体またはダミ
ーの脊柱の変形量を演算することにより、前記人体また
はダミーの姿勢を演算する演算手段とからなることを特
徴とする姿勢測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01918499A JP3994565B2 (ja) | 1999-01-27 | 1999-01-27 | 姿勢測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01918499A JP3994565B2 (ja) | 1999-01-27 | 1999-01-27 | 姿勢測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000213907A true JP2000213907A (ja) | 2000-08-04 |
JP3994565B2 JP3994565B2 (ja) | 2007-10-24 |
Family
ID=11992262
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01918499A Expired - Fee Related JP3994565B2 (ja) | 1999-01-27 | 1999-01-27 | 姿勢測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3994565B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006047293A (ja) * | 2004-06-25 | 2006-02-16 | 059312 Nb Inc | 形状加速度計測装置及び方法 |
JP2008533459A (ja) * | 2005-03-09 | 2008-08-21 | コミッサリア タ レネルジー アトミーク | 幾何学的形状の取得のための方法及び装置 |
JP2009517666A (ja) * | 2005-12-02 | 2009-04-30 | エー. デニッシュ,リー | 形状/加速度測定機器および装置 |
JP2013181966A (ja) * | 2012-03-05 | 2013-09-12 | Toyota Central R&D Labs Inc | ダミー計測装置 |
JP2015184132A (ja) * | 2014-03-24 | 2015-10-22 | 株式会社豊田中央研究所 | 変形解析装置及び衝突検知装置 |
JP2015184214A (ja) * | 2014-03-25 | 2015-10-22 | 株式会社豊田中央研究所 | 変形解析装置 |
-
1999
- 1999-01-27 JP JP01918499A patent/JP3994565B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JP3994565B2 (ja) | 2007-10-24 |
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