JP2000210316A - 椎体間スペ―サ用ラスプ - Google Patents

椎体間スペ―サ用ラスプ

Info

Publication number
JP2000210316A
JP2000210316A JP11016135A JP1613599A JP2000210316A JP 2000210316 A JP2000210316 A JP 2000210316A JP 11016135 A JP11016135 A JP 11016135A JP 1613599 A JP1613599 A JP 1613599A JP 2000210316 A JP2000210316 A JP 2000210316A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rasp
bone
discharge passage
intervertebral
face
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11016135A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumiyuki Ohara
史之 大原
Michiichi Nishio
道一 西尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP11016135A priority Critical patent/JP2000210316A/ja
Publication of JP2000210316A publication Critical patent/JP2000210316A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/16Bone cutting, breaking or removal means other than saws, e.g. Osteoclasts; Drills or chisels for bones; Trepans
    • A61B17/1662Bone cutting, breaking or removal means other than saws, e.g. Osteoclasts; Drills or chisels for bones; Trepans for particular parts of the body
    • A61B17/1671Bone cutting, breaking or removal means other than saws, e.g. Osteoclasts; Drills or chisels for bones; Trepans for particular parts of the body for the spine
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/16Bone cutting, breaking or removal means other than saws, e.g. Osteoclasts; Drills or chisels for bones; Trepans
    • A61B17/1659Surgical rasps, files, planes, or scrapers

Abstract

(57)【要約】 【課題】 後方進入椎体間固定術で、椎間板の切除後、
椎体の端面に母床を整える際に発生する骨の切り屑を椎
体相互間の奥所でなく、側方及び後方の少くとも一方へ
排出し得る椎体間スペーサ用ラスプを提供する。 【解決手段】 略平行な上下両面2,3に椎体の端面の
骨を切削できる骨切削用切刃2a,3aを備え、先端面
4から側面6,7に通じる排出通路10を上下両面2,
3の間にトンネル状に形成した。椎間板を切除した椎体
相互間に押し込み、前後動することで、母床を整える際
に発生する骨の切り屑を奥所に詰まらせることなく、先
端面4の開口5から排出通路10を経て側方の開口8,
9から排出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、整形外科、外科或
いは脳神経外科等の医療分野において、椎体間に椎間ス
ペーサ(骨補填材、ケージ、自家採取骨等)を補填する
際に、椎体の端面を切削(切除)してその端面間を椎間
スペーサのサイズに合わせるために使用される椎体間ス
ペーサ用ラスプ(切削具)に関する。
【0002】
【従来の技術】腰椎変性すべり症、腰椎分離すべり症な
どの治療法である、後方進入椎体間固定術においては、
椎間板を切除した後、その部位に椎間スペーサを補填す
る。この補填においては、補填部位(椎体の端面相互
間)を椎間スペーサのサイズに合わせ、補填に適するよ
うにその端面を整える必要がある。このために従来は患
部をなす上下の椎体に背面側からねじ部材をねじ込み、
このねじ部材にボーンプレート等といわれる支持部材を
あてがって取付け、上下の椎体間を一定間隔を保持する
ようにして固定し、その状態で椎体の端面に補填用の母
床を形成している。
【0003】このような母床の形成は、従来、ノミによ
る切削や、ドリルやリーマを用いて円形に開けられた孔
にブローチを打ち込むことで四角に形成している。そし
てこのように母床を形成した後、椎体相互間のサイズ確
認用のトライアルを挿入し、その母床相互間の間隔(補
填部位)が椎間スペーサのサイズとなっていることを確
認する。そして、この確認後に所定の椎間スペーサを挿
入し、そして要すれば移植骨(自家骨等)を挿入するこ
とが行われる。ところで、このように椎間板を切除し、
母床を整える際に発生する骨の切り屑は、取出すことな
く母床に存置し、患部の回復(骨組織の結合促進)に利
用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】こうした後方進入椎体
間固定術においては、ドリルやリーマ等の医療用切削具
を背面側から挿入する形でその切削(切除)を行うた
め、発生する骨の切り屑(骨片)が椎体相互間の前方
(奥所)に押しやられ、椎体相互間の奥所が骨の切り屑
で詰まる形となる傾向がある。このように骨の切り屑が
奥所に詰まると、切削部位(母床相互間)のサイズ確認
用のトライアルがきちんと奥まで入らないため、同サイ
ズの正確な確認がしづらいといった問題があった。この
ため、切り屑を鉗子等で一旦取り出すのであるが、術野
が狭いためにその取り出しは容易でなかった。すなわ
ち、従来の後方進入椎体間固定術においては、補填部位
を椎間スペーサの厚さに合わせることやそのサイズの確
認に手間がかかるといった問題があった。
【0005】本発明は、こうした問題点に鑑みてなされ
たもので、椎体の端面を切削する際に発生する骨の切り
屑を椎体相互間の奥所へ押しやることなく側方及び後方
の少くとも一方へ排出する機能をもつ椎体間スペーサ用
ラスプ(以下、単にラスプともいう)を提供することを
その目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の椎体間スペーサ用ラスプは、上下両面のう
ちの少くとも一方(片面)に骨切削用切刃を備えると共
に、先端面(先端部)から側面(側部)及び後端面(後
端部)の少くとも一方に通じるように、骨の切り屑排出
用の排出通路が形成されてなることを特徴とする。ま
た、上下両面は略平行(状)に形成されているか、先端
面に向かうに従って薄くなるテーパ状(先細り状)に形
成されているとよい。なお、ラスプの上下両面を略平行
或いはテーパ状とするのは、補填する椎間スペーサの形
状に合わせて設定すればよい。
【0007】後方進入椎体間固定術において椎間板を切
除した後、母床を整える際には、本発明に係るラスプを
その先端面側から上下の椎体の端面間に押込み、適宜前
後動させる。こうすることで、その骨切削用切刃で椎体
の端面(骨)が切削され、母床を整えることができる。
そして、その際に発生する骨の切り屑は、前記排出通路
によってラスプの先端面側から入り、側面及び後端面の
少くとも一方からラスプの外部に排出される。したがっ
て、従来のように骨の切り屑が椎体相互間の奥所に詰ま
ることが防止される。
【0008】本発明において前記排出通路は先端面から
側面及び後端面の少くとも一方に通じるように形成され
ていればよい。前記排出通路は、前記上下両面の間に形
成したもの、すなわちトンネル状や溝状のものが好まし
いが、このように上下両面の間でなく、骨切削用切刃を
備えた面に溝状に形成してもよい。なお、前記骨切削用
切刃は両面に設けるのが好ましい。このようにすれば、
固定された上下の椎体相互間に押し込むことで、その上
下両椎体の母床を同時に整えることができる。さらに、
両面の骨切削用切刃の間隔(両面の刃先相互間の厚さ)
を椎間スペースの厚さに設定しておくことで、トライア
ルによる確認が不要となる。つまり、この様にしておけ
ばラスプでもってトライアルを兼ねることができるため
である。
【0009】なお、本発明のラスプは、その後端面に把
持用の取手を着脱可能に備えたものとするとよい。この
ようにすれば、多数のラスプに対して把持用の取手(ハ
ンドル)を兼用できるためである。
【0010】また本発明の椎体間スペーサ用ラスプをな
す材質(素材)は、適度の強度、硬度、生体親和性、非
毒性ないし耐腐食性、耐摩耗性、耐滅菌性さらには形成
のし易さを考慮して選択すれば良い。ステンレス鋼など
の金属に限らずセラミックなどで形成してもよいし、そ
れらの複合体としてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】−第1実施形態例− 本発明に係る椎体間スペーサ用ラスプを具体化した第1
実施形態例について図1〜図3を参照して詳細に説明す
る。図1は、本形態の椎体間スペーサ用ラスプの斜視
図、図2は図1のラスプの中央縦断面図、図3は図1の
ラスプの中央平断面図である。本形態のラスプ1はその
外観が略直方体ブロック形状をなし、上下両面2,3は
略平行に形成され、先端面4側に前進させることで椎体
の端面(骨)を掻き取るように切削できる鋸歯形状の骨
切削用切刃(以下、単に切刃ともいう)2a,3aを多
数備えている。本形態において切刃2a,3aは、平面
視横方向に直線状であり上下両面2,3の幅方向の全体
に存在しており、各切刃2a,3aの刃先(稜線)は、
その高さが一定とされ、略一仮想平面上に存在するよう
に形成されている。
【0012】そして本形態では、先端面4の中央と両側
面6,7とが連通するように上下両面2,3間が中空
(トンネル)状に形成され、先端面4の開口5から両側
面6,7の開口8,9に向けて切削された骨の切り屑が
排出されるように排出通路10が形成されている。ただ
し、本形態では先端面4及び両側面6,7の開口5,
8,9とも横長小判形(又は長円形)とされ、先端面4
側の両側と後端面11寄り部位にて上下両面2,3を支
持する形を成している。なお本形態では、その厚さつま
り上下の切刃(刃先)2a,3a間の寸法(厚さ)H及
び先端面4と後端面11間の寸法(長さ)Lが、補填に
使用する図示しない椎間スペーサの厚さ、長さに合わせ
て一定とされ、幅Wが同椎間スペーサの幅より大きめと
なるように、それぞれ一定寸法にて形成されている。
【0013】因みに、このようなラスプ1は、生体親和
性のある金属、例えばSUS316L材を加工して形成
され、例えばその厚さHは9mm、幅Wは10mm、長
さLは25mmとされる。そして、先端面4の開口5は
短径が5mm、長径が6mm、側面の開口8,9は短径
が5mm、長径が17mmとされるが、強度に支障のな
いかぎりなるべく大きめにするのが切り屑の排出性能上
好ましい。
【0014】一方、後端面11の略中央には所定の径、
深さのねじ孔12が形成され、後述する把持用の取手1
5をなす縦棒16の先端のねじ部17が螺着されるよう
に形成されている。なお、上下両面2,3と先端面4と
のなす角(稜線部位)には面取4c,4cがつけられ、
切削開始時の前進の容易化が図られている。このような
ラスプ1は、図4に示したように例えばステンレス鋼製
の丸棒などを溶接してなる、取手15の縦棒16の先端
に設けられたねじ部17を、ラスプ1の後端面11のね
じ孔12にねじ込んで使用される。なお、本例の取手1
5にはその縦棒16の端寄り部位に握りを安定させるた
めの横棒18が溶接されている。
【0015】しかして、本形態のラスプ1は後方進入椎
体間固定術において次のように使用される(図5,6参
照)。すなわち、予め上下の椎体(腰椎)Ta,Tbが
所定位置で固定されるように、図示しないねじ部材及び
支持部材にて上下の椎体Ta,Tbの位置を固定する。
そして、椎間板の掻爬切除後、図5,6に示したよう
に、本形態のラスプ1の取手15を把持し、背面側から
患部である椎体Ta,Tb間(椎間板のスペース)に押
込み、適宜前後動して上下の椎体Ta,Tbの端面T
1,T2を切刃2a,3aにて切削する。この際、上下
両面2,3の切刃2a,3aで切削されて発生した骨の
切り屑Kのうち、ラスプ1の先端面4側にあるものは、
図3中矢印Aで示したようにその前進時に先端面4の開
口5から排出通路10内に入り、図5,6に示されるよ
うに側面6,7の開口8,9からラスプ1の側方に排出
される。
【0016】このように本形態のラスプ1によれば、先
端面4の開口5から側面6,7の開口8,9に連通する
排出通路10があることから、骨の削り屑Kが先端面4
側つまり椎間板を切除したスペースの奥所へ詰まること
なく、切削時においてラスプ1の側方に排出ないし排除
される。これにより、椎体Ta,Tbの端面T1,T2
の母床を奥所まで問題なく所望とする高さに整えること
ができる。
【0017】本形態ではラスプ1の上下両面2,3に骨
切削用切刃2a,3aがあり、その厚さ(上下両面2,
3の刃先間の厚さH)、幅W、長さLが椎間スペーサの
サイズを基に設定されているため、上下の椎体Ta,T
bの端面T1,T2を切除することで、上下に平行な同
椎間スペーサのサイズに合う母床が自動的に得られ、ス
ペーサを挿入した場合の位置の確認もできる。したがっ
て、別途のトライアルによるその高さや深さの確認も不
要となる。すなわち、椎間スペーサのサイズ(例えば厚
さ9mm、幅11mm、長さ25mmなど)に応じた厚
さH、幅W、長さLをもつ、本形態のラスプ1を適数の
種類用意しておくことで、簡易、迅速に椎間スペーサの
サイズに合う母床を得ることができる。したがって、そ
の後の椎間スペーサの挿入が容易となるなど後方進入椎
体間固定術に要する時間の短縮が図られるなど手術を手
際よくすすめることができる。
【0018】すなわち、本形態のように上下両面2,3
に骨切削用切刃2a,3aを設けておき、その厚さH、
長さLや幅Wを椎間スペーサのサイズに応じて適数種類
用意しておくことで、後方進入椎体間固定術を手際よく
すすめることができる。なお、本形態では取手15をね
じ込みにより着脱できるものとしたため、ラスプごとに
用意する必要がなくなり便利である。
【0019】−第2実施形態例− 次に第2実施形態例について図7を参照して説明する。
ただし、本形態のラスプ1は、前記形態例に対し、骨の
切り屑排出用の排出通路10を先端面4から側面6,7
及び後端面11に通じるように形成した点のみが相違す
るだけであるため、同一部位には同一の符号を付し詳細
な説明を省略する。
【0020】このものは、前記形態に比べ、骨の切り屑
排出用の排出通路10が先端面4から、側面6,7に加
えて後端面11にも開口するように形成されているた
め、その分骨の切り屑が排出され易く形成されている。
なお、このものでは排出通路10内の中央の後端面寄り
部位が平断面において弾丸形状に形成されており、骨の
切り屑が側面6,7及び後端面11から外部に排出され
やすいようになっている。なお、排出通路10は後端面
11にのみ通じるようにすることもできるが、本形態の
ように側面6,7及び後端面11に通じるようにするの
が切り屑の排出の円滑化上好ましい。
【0021】−第3実施形態例− 次に第3実施形態例について図8、図9を参照して説明
する。図8は、第3実施形態例のラスプ21の斜視図で
あり、図9は、図8のラスプの中央平断面図である。本
例の椎体間スペーサ用ラスプ21は、前記第1形態例が
排出通路10を上下両面2,3間にて先端面4と側面
6,7とに連なるトンネル状に設けたものを例示したの
に対し、本例では排出通路10を左右の側面6,7に対
し、先端面4から後端面11側に向けて溝状に両側に形
成した点のみが相違するだけで、本質的相違はない。し
たがって同一部位には同一の符号を付し詳細な説明を省
略する。
【0022】本形態のラスプ21はその両側面6,7に
溝状の排出通路10,10を平面視左右対称に設けた結
果、中央に壁22が存在する。このため、この壁22が
骨の削り屑を積極的に左右に振り分けて排出する作用が
ある。なお図示のように排出通路10の後方部位23を
平面視アール状或いは傾斜状に形成しておくと、切り屑
の排出の円滑化が図られる。さらに、先端面4の面積に
対し溝断面積がなるべく大きくなるようにするのが切り
屑の処理上好ましい。
【0023】−第4実施形態例− さて次に第4実施形態例について図10を参照して説明
する。ただし、本形態のラスプ21は、前記形態例に対
し、骨の切り屑排出用の排出通路10を先端面4から後
端面11に向けて両側面6,7に溝状に形成したもので
ある。すなわち、排出通路10を先端面4から側面6,
7及び後端面11に通じるように形成し、その排出性能
を向上させた点のみが相違するだけであるため、同一部
位には同一の符号を付し詳細な説明を省略する。
【0024】−第5実施形態例− 次に第5実施形態例について図11、図12を参照して
説明する。図11は第5実施形態例のラスプの平面図で
あり、図12は図11のラスプを先端面側から見た図で
ある。本例の椎体間スペーサ用ラスプ31は、前記形態
がその排出通路10をラスプの上下両面2,3の間に形
成したのに対し、これを骨切削用切刃2a,3aを横断
するように切欠溝を形成して平面視、先端面4から側面
6,7に傾斜状ないし円弧状に連続させて排出通路10
としたものである。しかして、骨の切り屑は、この溝の
なす排出通路10を通って先端面4側から側面6,7側
に排出される点が前記形態と相違するものの本質的相違
はない。したがって、同一部位には同一の符号を付し、
相違点のみ説明する。
【0025】すなわち、このものでは鋸歯状の切刃2
a,3aに、先端面4側から側面6,7に連なるように
切欠溝を平面視円弧状に設け、これを排出通路10とし
たものである。ただし本形態では、上面2と下面3とが
それぞれ左右逆の側面6,7に切り屑を排出させるよう
に形成されている。本形態のラスプ31はその厚さつま
り上下両面2,3間が薄いものにおいて排出通路10を
設けやすく、有効である。なお、本形態のように排出通
路10を設ける場合、その数は上下両面ともそれぞれ複
数としてもよい。なお、排出通路10はラスプ31を先
端面側に前進させた際にその切刃2a,3aにて問題な
く椎体の端面が切削できるように、平面視、先端面4か
ら側面6,7に傾斜状ないし円弧状に連続させればよ
い。
【0026】−第6実施形態例− 次に第6実施形態例について図13を参照して説明す
る。ただし、本形態のラスプ31は、前記形態例に対
し、骨の切り屑排出用の排出通路10を先端面4から後
端面11に通じるように平面視それぞれ傾斜直線状に形
成した点のみが相違するだけであるため、同一部位には
同一の符号を付し詳細な説明を省略する。なお、図示は
しないが、排出通路10は側面6,7及び後端面11に
通じるように形成するのが骨の切り屑の排出上より好ま
しい。
【0027】本発明のラスプにおける排出通路は、先端
面から側面及び後端面の少くとも一方に通じるように設
けられていればよく、前記各形態のものに限定されるも
のではなく、適宜に設計すればよい。また、前記各形態
ではいずれも上下両面に骨切削用切刃を設けたため、上
下の椎体の母床を同時に整えることができる。したがっ
て、上下両面の厚さをスペーサのサイズに合わせておく
ことでトライアルを兼ねることができるため、極めて容
易に母床を整えることができる。ただし、本発明では、
骨切削用切刃をこの様に両面に設けることなく、片面に
のみ設けてもよい。骨切削用切刃を片面にのみ設ける場
合には、一度のラスプの押込み(引き)操作又はその繰
返しで一方の椎体の母床のみしか整えることができず、
またトライアルを兼用できないが、その構造の簡素化を
図ることができる。
【0028】−第7実施形態例− なお、前記形態では、上下両面が略平行に形成された椎
体間スペーサ用ラスプとし、ラスプの切刃を含む厚さを
一定、つまり上下両面の切刃の刃先に接する仮想平面を
平行としたため、上下の椎体の母床を平行に仕上げるの
に便利である。しかし、本発明では、図14に示した第
7実施形態例のラスプ41のように、平行でなく、上下
両面2,3を先端面4に向かうに従って薄くなるテーパ
状に形成し、上下両面2,3に骨切削用切刃2a,3a
を備えたものとしてもよい。なお、図14の形態のもの
は、図1のものと上下両面2,3をテーパ状に形成した
点を除けば異なる点はないので、同一部位には同一の符
号を付すに止め、説明を省略する。このものでは、上下
の椎体の端面を側面視テーパ状(傾斜状)に削る場合に
使用される。
【0029】−第8実施形態例− さらに、図15に示した第8実施形態例のラスプ51の
ように、上下両面2,3を先端面4に向かうに従って薄
くなるテーパ状に形成する場合でも、その片面2にのみ
骨切削用切刃2aを備えるものとしてもよい。このもの
は、片方の椎体の端面ごとに母床を平坦或いはテーパ状
に仕上げるのに適する。なお、ラスプの上下両面のう
ち、骨切削用切刃を備えた面は、補填する椎間スペーサ
の形状に合わせてその平面形状を設定すればよい。平面
形状は前記各形態のもののように平面視両側面が平行に
なるようにするのが好ましいが、これに限定されるもの
ではない。例えば平面視において先端面側から後端面側
にむけて側面相互間の幅が次第に狭くなるようにしても
よい。このようにすれば、側面における切削抵抗の低減
を図ることができる。
【0030】また前記形態では、ラスプを把持するため
の取手を着脱可能の別設のものとしたが、ラスプに着脱
不能に一体化しておいてもよい。このようにしておけ
ば、他のサイズのラスプに取手を兼用できないが、取手
の取付け手間が解消される。取手は、当然のことながら
把持のしやすい適宜の形とすればよい。さらに、骨切削
用切刃は、鋸刃状のものとしたがこれに限定されるもの
ではない。背面側から押し込むことで椎体の端面を切削
できるものであればよく、やすりの目の形態の切刃とし
てもよい。このように、本発明の椎体間スペーサ用ラス
プは、前記形態の各形状のものに限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変
更して具体化できる。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
椎体間スペーサ用ラスプによれば、後方進入椎体間固定
術において椎間板を切除した後、母床を整える際、同ラ
スプを先端面側から押込み、前後動することで、その骨
切削用切刃で母床を整えることができるが、その際に発
生する骨の切り屑を先端面から側面及び後端面の少くと
も一方に通じる排出通路によって側方及び後方の少くと
も一方に排出させることができる。したがって、従来の
ように骨の切り屑が奥所に詰まるといったことが防止で
き、その分、手術が手際よく行われ、手術時間の短縮が
図られる結果、患者及び医師にとっても福音となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態例のラスプの斜視図。
【図2】図1のラスプの中央縦断面図。
【図3】図1のラスプの中央平断面図。
【図4】図1にラスプに用いる把持用の取手の正面図。
【図5】図1のラスプで模式的に示した椎体相互間の母
床を整えている状態の説明用側面図。
【図6】図5をラスプの斜上左後方(椎体の背面側)か
らみた斜視図。
【図7】本発明の第2実施形態例のラスプの中央平断面
図。
【図8】本発明の第3実施形態例のラスプの斜視図。
【図9】図8のラスプの中央平断面図。
【図10】本発明の第4実施形態例のラスプの中央平断
面図。
【図11】本発明の第5実施形態例のラスプの平面図。
【図12】図11のラスプを先端面側から見た図。
【図13】本発明の第6実施形態例のラスプの平面図。
【図14】本発明の第7実施形態例のラスプの側面図。
【図15】本発明の第8実施形態例のラスプの側面図。
【符号の説明】
1,21,31,41,51 椎体間スペーサ用ラスプ 2 表面 3 裏面 2a,3a 骨切削用切刃 4 先端面 6,7 側面 10 骨の切り屑排出用の排出通路 11 後端面 15 把持用の取手

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下両面のうちの少くとも一方に骨切削
    用切刃を備えると共に、先端面から側面及び後端面の少
    くとも一方に通じるように、骨の切り屑排出用の排出通
    路が形成されてなることを特徴とする椎体間スペーサ用
    ラスプ。
  2. 【請求項2】 上下両面が略平行に形成された請求項1
    記載の椎体間スペーサ用ラスプ。
  3. 【請求項3】 上下両面が先端面に向かうに従って薄く
    なるテーパ状に形成された請求項1記載の椎体間スペー
    サ用ラスプ。
  4. 【請求項4】 前記排出通路を前記上下両面の間に形成
    した請求項1、2又は3記載の椎体間スペーサ用ラス
    プ。
  5. 【請求項5】 前記排出通路がトンネル状である請求項
    1、2、3又は4記載の椎体間スペーサ用ラスプ。
  6. 【請求項6】 前記排出通路が溝状である請求項1、
    2、3又は4記載の椎体間スペーサ用ラスプ。
  7. 【請求項7】 前記排出通路を、骨切削用切刃を備えた
    面に溝状に形成した請求項1、2又は3記載の椎体間ス
    ペーサ用ラスプ。
  8. 【請求項8】 前記骨切削用切刃が鋸歯状である請求項
    1〜7記載の椎体間スペーサ用ラスプ。
  9. 【請求項9】 後端面に把持用の取手を着脱可能に備え
    た請求項1〜8記載の椎体間スペーサ用ラスプ。
JP11016135A 1999-01-25 1999-01-25 椎体間スペ―サ用ラスプ Pending JP2000210316A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11016135A JP2000210316A (ja) 1999-01-25 1999-01-25 椎体間スペ―サ用ラスプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11016135A JP2000210316A (ja) 1999-01-25 1999-01-25 椎体間スペ―サ用ラスプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000210316A true JP2000210316A (ja) 2000-08-02

Family

ID=11908065

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11016135A Pending JP2000210316A (ja) 1999-01-25 1999-01-25 椎体間スペ―サ用ラスプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000210316A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6840941B2 (en) * 2001-10-31 2005-01-11 Depuy Acromed, Inc. Vertebral endplate chisel
KR100474747B1 (ko) * 2001-12-13 2005-03-08 주식회사 솔고 바이오메디칼 추체간 삽입되는 인공보철물 및 인공보철물 삽입기구
US9132021B2 (en) 2011-10-07 2015-09-15 Pioneer Surgical Technology, Inc. Intervertebral implant
CN110883795A (zh) * 2019-12-21 2020-03-17 中山大学附属第一医院 一种新型可调节实验用软骨刨刀
CN112155646A (zh) * 2020-09-29 2021-01-01 北京市春立正达医疗器械股份有限公司 一种骨锉
USD907771S1 (en) 2017-10-09 2021-01-12 Pioneer Surgical Technology, Inc. Intervertebral implant
US11147682B2 (en) 2017-09-08 2021-10-19 Pioneer Surgical Technology, Inc. Intervertebral implants, instruments, and methods

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6840941B2 (en) * 2001-10-31 2005-01-11 Depuy Acromed, Inc. Vertebral endplate chisel
KR100474747B1 (ko) * 2001-12-13 2005-03-08 주식회사 솔고 바이오메디칼 추체간 삽입되는 인공보철물 및 인공보철물 삽입기구
US10869767B2 (en) 2011-10-07 2020-12-22 Pioneer Surgical Technology, Inc. Intervertebral implant
US9387092B2 (en) 2011-10-07 2016-07-12 Pioneer Surgical Technology, Inc. Intervertebral implant
US9883949B2 (en) 2011-10-07 2018-02-06 Pioneer Surgical Technology, Inc. Intervertebral implant
US9132021B2 (en) 2011-10-07 2015-09-15 Pioneer Surgical Technology, Inc. Intervertebral implant
US11654031B2 (en) 2011-10-07 2023-05-23 Pioneer Surgical Technology, Inc. Intervertebral implant
US11147682B2 (en) 2017-09-08 2021-10-19 Pioneer Surgical Technology, Inc. Intervertebral implants, instruments, and methods
USD907771S1 (en) 2017-10-09 2021-01-12 Pioneer Surgical Technology, Inc. Intervertebral implant
USD968613S1 (en) 2017-10-09 2022-11-01 Pioneer Surgical Technology, Inc. Intervertebral implant
CN110883795A (zh) * 2019-12-21 2020-03-17 中山大学附属第一医院 一种新型可调节实验用软骨刨刀
CN112155646A (zh) * 2020-09-29 2021-01-01 北京市春立正达医疗器械股份有限公司 一种骨锉
CN112155646B (zh) * 2020-09-29 2022-03-11 北京市春立正达医疗器械股份有限公司 一种骨锉

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4302387B2 (ja) 脊椎終板チゼル
US8262660B2 (en) Serratome vertebral cortical endplate cutter
US20200205991A1 (en) Intervertebral implant with keel
US10492802B2 (en) Systems for and methods of preparing a sacroiliac joint for fusion
US20080161810A1 (en) Guide and Cutter for Contouring Facet Joints and Methods of Use
US5810830A (en) Machining assembly and methods for preparing the medullary cavity of a femur in hip arthroplasty
AU2007238578C1 (en) Percutaneous facet fusion system and method
US11172939B2 (en) Systems for and methods of preparing a sacroiliac joint for fusion
US20070233127A1 (en) Medical Tool for Hard Tissue Bores
EP0852931A1 (en) Surgical broach for preparing the medullary cavity of a femur in hip arthroplasty
KR20140109924A (ko) 표적 조직의 신속한 제거를 위한 안전한 커팅 헤드 및 시스템
WO2001064141A1 (en) Cervical tapered dowel
US8435242B2 (en) Surgical instruments and method of using same
KR20210150400A (ko) 뼈를 펀칭하는 장치
JP2019520096A (ja) 下顎骨切除テンプレート
JP2000210316A (ja) 椎体間スペ―サ用ラスプ
US20220071644A1 (en) Decortication Instrumentation for Posterior Sacroiliac Joint Fusion
US20110306980A1 (en) Disposable Surgical Cutter For Shaping The Head Of A Femur
JPH08126647A (ja) 手術用ノミ
CN113040863B (zh) 一种结合超声骨刀的颈椎前路截骨用导航系统
US8292622B2 (en) Implant method
KR200248092Y1 (ko) 후방 요추체 유합술용 치즐

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040811

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041005

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050308