JP2000209025A - 無線機 - Google Patents
無線機Info
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- JP2000209025A JP2000209025A JP11009499A JP949999A JP2000209025A JP 2000209025 A JP2000209025 A JP 2000209025A JP 11009499 A JP11009499 A JP 11009499A JP 949999 A JP949999 A JP 949999A JP 2000209025 A JP2000209025 A JP 2000209025A
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- JP
- Japan
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- patch antenna
- resin case
- antenna element
- frequency circuit
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 軽量化および薄型化を図ることができると共
に、組み立ても容易にでき、しかも広周波数帯域で効率
良く電波を送受信できる無線機を提供する。 【解決手段】 高周波回路部を収容し、外表面に導電層
を有する内部樹脂ケース２と、該内部樹脂ケース２を収
容する外部樹脂ケース１とを有する無線機において、内
部樹脂ケースの一外表面の導電層をグランドプレーン２
ａとし、該グランドプレーン２ａと所定距離隔てて対向
する外部樹脂ケース１の内面にパッチアンテナ素子６を
形成してパッチアンテナを構成する。
に、組み立ても容易にでき、しかも広周波数帯域で効率
良く電波を送受信できる無線機を提供する。 【解決手段】 高周波回路部を収容し、外表面に導電層
を有する内部樹脂ケース２と、該内部樹脂ケース２を収
容する外部樹脂ケース１とを有する無線機において、内
部樹脂ケースの一外表面の導電層をグランドプレーン２
ａとし、該グランドプレーン２ａと所定距離隔てて対向
する外部樹脂ケース１の内面にパッチアンテナ素子６を
形成してパッチアンテナを構成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、コード
レス電話システムの基地局装置として用いられる無線機
に関するものである。
レス電話システムの基地局装置として用いられる無線機
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】事業所用ＰＨＳをはじめとするコードレ
ス電話システムの基地局装置は、オフィス等の室内に設
置されることが多いことから、デザインおよび美観上、
アンテナを基地局装置に内蔵するようにしている。この
場合の内蔵アンテナとしては、平面アンテナの一つであ
るパッチアンテナが一般に採用されているが、従来の基
地局装置では、誘電体基板上にパッチアンテナを形成
し、この基板を基地局装置の外部樹脂ケース内に設けら
れている高周波回路部を収容した内部樹脂ケース上に、
樹脂スペーサを介してネジ等で固定するようにしてい
る。
ス電話システムの基地局装置は、オフィス等の室内に設
置されることが多いことから、デザインおよび美観上、
アンテナを基地局装置に内蔵するようにしている。この
場合の内蔵アンテナとしては、平面アンテナの一つであ
るパッチアンテナが一般に採用されているが、従来の基
地局装置では、誘電体基板上にパッチアンテナを形成
し、この基板を基地局装置の外部樹脂ケース内に設けら
れている高周波回路部を収容した内部樹脂ケース上に、
樹脂スペーサを介してネジ等で固定するようにしてい
る。
【０００３】図４は、かかる従来の基地局装置の内部構
造を示すものである。この基地局装置は、下蓋１ａおよ
び上蓋１ｂよりなる外部樹脂ケース１、無線機能をつか
さどる高周波回路部を収容した内部樹脂ケース２、制御
回路や電源回路等を搭載した回路基板３、およびパッチ
アンテナが形成されたパッチアンテナ基板４を有してい
る。内部樹脂ケース２および回路基板３は下蓋１ａに取
り付けられ、パッチアンテナ基板４は内部樹脂ケース２
上に樹脂スペーサ５を介してネジ等で固定されている。
下蓋１ａには、その開口面に上蓋１ｂが取り付けられ、
これにより内部樹脂ケース２、回路基板３およびパッチ
アンテナ基板４の全体を外部樹脂ケース１で覆うように
している。
造を示すものである。この基地局装置は、下蓋１ａおよ
び上蓋１ｂよりなる外部樹脂ケース１、無線機能をつか
さどる高周波回路部を収容した内部樹脂ケース２、制御
回路や電源回路等を搭載した回路基板３、およびパッチ
アンテナが形成されたパッチアンテナ基板４を有してい
る。内部樹脂ケース２および回路基板３は下蓋１ａに取
り付けられ、パッチアンテナ基板４は内部樹脂ケース２
上に樹脂スペーサ５を介してネジ等で固定されている。
下蓋１ａには、その開口面に上蓋１ｂが取り付けられ、
これにより内部樹脂ケース２、回路基板３およびパッチ
アンテナ基板４の全体を外部樹脂ケース１で覆うように
している。
【０００４】パッチアンテナ基板４は、図５（ａ）およ
び（ｂ）に平面図および側面図をそれぞれ示すように、
テフロングラスファイバ等の誘電体基板の表面に形成さ
れたパッチアンテナ素子６および給電線路としてのスト
リップライン７と、裏面に形成された銅箔層よりなるグ
ランドプレーン８とからなるパッチアンテナを有し、こ
のパッチアンテナを同軸線路等の接続線路９を介して内
部樹脂ケース２内の高周波回路部に接続している。
び（ｂ）に平面図および側面図をそれぞれ示すように、
テフロングラスファイバ等の誘電体基板の表面に形成さ
れたパッチアンテナ素子６および給電線路としてのスト
リップライン７と、裏面に形成された銅箔層よりなるグ
ランドプレーン８とからなるパッチアンテナを有し、こ
のパッチアンテナを同軸線路等の接続線路９を介して内
部樹脂ケース２内の高周波回路部に接続している。
【０００５】また、図４に示す従来の基地局装置では、
図５に示したパッチアンテナをそれぞれ形成した同一偏
波面の２つのパッチアンテナ基板４を、内部樹脂ケース
２上に空間的に分離して設置して、独立なパスを得る空
間ダイバーシチ機能を持たせている。
図５に示したパッチアンテナをそれぞれ形成した同一偏
波面の２つのパッチアンテナ基板４を、内部樹脂ケース
２上に空間的に分離して設置して、独立なパスを得る空
間ダイバーシチ機能を持たせている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の基地局装置では、パッチアンテナを形成したパ
ッチアンテナ基板４を用い、このパッチアンテナ基板４
を高周波回路を収容する内部樹脂ケース２に樹脂スペー
サ５を介してネジ等で固定するようにしているため、重
量が重くなって壁等に取り付けるための取り付け構造を
簡略化できないという問題があると共に、厚みも大きく
なって取り付け状態が室内の美観を損ねるという問題が
ある。また、パッチアンテナ基板４、およびそれを内部
樹脂ケース２に固定するための樹脂スペーサ５、固定ネ
ジ等の部品点数が多いため、組み立て工数が多く、組み
立て作業性が悪いという問題もある。
た従来の基地局装置では、パッチアンテナを形成したパ
ッチアンテナ基板４を用い、このパッチアンテナ基板４
を高周波回路を収容する内部樹脂ケース２に樹脂スペー
サ５を介してネジ等で固定するようにしているため、重
量が重くなって壁等に取り付けるための取り付け構造を
簡略化できないという問題があると共に、厚みも大きく
なって取り付け状態が室内の美観を損ねるという問題が
ある。また、パッチアンテナ基板４、およびそれを内部
樹脂ケース２に固定するための樹脂スペーサ５、固定ネ
ジ等の部品点数が多いため、組み立て工数が多く、組み
立て作業性が悪いという問題もある。
【０００７】さらに、パッチアンテナ基板４の表面にパ
ッチアンテナ素子６を形成し、裏面に銅箔層のグランド
プレーン８を形成してパッチアンテナを構成しているた
め、パッチアンテナ素子６とグランドプレーン８との間
にテフロングラスファイバ等の誘電体層が介在すること
になり、これがため周波数帯域幅が狭くなると共に、十
分な放射効率が得られないという問題がある。
ッチアンテナ素子６を形成し、裏面に銅箔層のグランド
プレーン８を形成してパッチアンテナを構成しているた
め、パッチアンテナ素子６とグランドプレーン８との間
にテフロングラスファイバ等の誘電体層が介在すること
になり、これがため周波数帯域幅が狭くなると共に、十
分な放射効率が得られないという問題がある。
【０００８】この発明は、このような従来の問題点に鑑
みてなされたもので、高周波回路部を収容する内部樹脂
ケースは、一般にその外表面全体に銅箔等の導電層が形
成されており、また外部樹脂ケースには導電層が形成さ
れていないことに着目し、内部樹脂ケースの導電層をグ
ランドプレーンとして、外部樹脂ケースをパッチアンテ
ナ素子を形成する基板として共用してパッチアンテナを
構成することにより、軽量化および薄型化を図ることが
できると共に、組み立ても容易にでき、しかも広周波数
帯域で効率良く電波を送受信できるようにした無線機を
提供することを目的とするものである。
みてなされたもので、高周波回路部を収容する内部樹脂
ケースは、一般にその外表面全体に銅箔等の導電層が形
成されており、また外部樹脂ケースには導電層が形成さ
れていないことに着目し、内部樹脂ケースの導電層をグ
ランドプレーンとして、外部樹脂ケースをパッチアンテ
ナ素子を形成する基板として共用してパッチアンテナを
構成することにより、軽量化および薄型化を図ることが
できると共に、組み立ても容易にでき、しかも広周波数
帯域で効率良く電波を送受信できるようにした無線機を
提供することを目的とするものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項１に係る発明は、高周波回路部を収容し、外
表面に導電層を有する内部樹脂ケースと、該内部樹脂ケ
ースを収容する外部樹脂ケースとを有する無線機におい
て、上記内部樹脂ケースの一外表面の導電層をグランド
プレーンとし、該グランドプレーンと所定距離隔てて対
向する上記外部樹脂ケースの内面にパッチアンテナ素子
を形成してパッチアンテナを構成したことを特徴とする
ものである。
め、請求項１に係る発明は、高周波回路部を収容し、外
表面に導電層を有する内部樹脂ケースと、該内部樹脂ケ
ースを収容する外部樹脂ケースとを有する無線機におい
て、上記内部樹脂ケースの一外表面の導電層をグランド
プレーンとし、該グランドプレーンと所定距離隔てて対
向する上記外部樹脂ケースの内面にパッチアンテナ素子
を形成してパッチアンテナを構成したことを特徴とする
ものである。
【００１０】請求項１に係る無線機によれば、従来のよ
うな独立したパッチアンテナ基板を用いることなく、高
周波回路部を収容する内部樹脂ケースの外表面の一面の
導電層をグランドプレーンとして共用し、このグランド
プレーンと所定距離隔てて対向する外部樹脂ケースの内
面にパッチアンテナ素子を形成してパッチアンテナを構
成しているので、軽量化および薄型化を図ることが可能
になると共に、組み立ても容易に行なうことが可能とな
る。また、パッチアンテナ素子とグランドプレーンとの
間には、空気層のみを介在させることができるので、広
周波数帯域で効率良く電波を送受信することが可能とな
る。
うな独立したパッチアンテナ基板を用いることなく、高
周波回路部を収容する内部樹脂ケースの外表面の一面の
導電層をグランドプレーンとして共用し、このグランド
プレーンと所定距離隔てて対向する外部樹脂ケースの内
面にパッチアンテナ素子を形成してパッチアンテナを構
成しているので、軽量化および薄型化を図ることが可能
になると共に、組み立ても容易に行なうことが可能とな
る。また、パッチアンテナ素子とグランドプレーンとの
間には、空気層のみを介在させることができるので、広
周波数帯域で効率良く電波を送受信することが可能とな
る。
【００１１】請求項２に係る発明は、請求項１記載の無
線機において、上記パッチアンテナ素子に結合して上記
外部樹脂ケースの内面にストリップラインを形成し、該
ストリップラインを介して上記パッチアンテナ素子を上
記高周波回路部に結合したことを特徴とするものであ
る。
線機において、上記パッチアンテナ素子に結合して上記
外部樹脂ケースの内面にストリップラインを形成し、該
ストリップラインを介して上記パッチアンテナ素子を上
記高周波回路部に結合したことを特徴とするものであ
る。
【００１２】このように、外部樹脂ケースの内面にパッ
チアンテナ素子に結合してストリップラインを形成し、
このストリップラインを介してパッチアンテナ素子を高
周波回路部に結合するようにすれば、高周波回路部とパ
ッチアンテナとのインピーダンスマッチングを正確にで
きると共に、高周波回路部とストリップラインとを接続
する同軸線路等の接続線路を最小限の長さにでき、接続
線路での送受信信号の減衰を有効に防止することが可能
となる。
チアンテナ素子に結合してストリップラインを形成し、
このストリップラインを介してパッチアンテナ素子を高
周波回路部に結合するようにすれば、高周波回路部とパ
ッチアンテナとのインピーダンスマッチングを正確にで
きると共に、高周波回路部とストリップラインとを接続
する同軸線路等の接続線路を最小限の長さにでき、接続
線路での送受信信号の減衰を有効に防止することが可能
となる。
【００１３】請求項３に係る発明は、請求項１記載の無
線機において、上記高周波回路部を接続線路を介して上
記パッチアンテナ素子にオフセットして結合したことを
特徴とするものである。
線機において、上記高周波回路部を接続線路を介して上
記パッチアンテナ素子にオフセットして結合したことを
特徴とするものである。
【００１４】このようにすれば、外部樹脂ケースの内面
にストリップラインを形成する必要がないので、パッチ
アンテナをより簡単に形成することが可能となる。
にストリップラインを形成する必要がないので、パッチ
アンテナをより簡単に形成することが可能となる。
【００１５】請求項４に係る発明は、請求項１，２また
は３記載の無線機において、上記パッチアンテナ素子
は、水平偏波用パッチアンテナ素子と垂直偏波用パッチ
アンテナ素子とを有し、上記高周波回路部はダイバーシ
チ機能を有することを特徴とするものである。
は３記載の無線機において、上記パッチアンテナ素子
は、水平偏波用パッチアンテナ素子と垂直偏波用パッチ
アンテナ素子とを有し、上記高周波回路部はダイバーシ
チ機能を有することを特徴とするものである。
【００１６】このように無線機に偏波ダイバーシチ機能
を持たせれば、例えば、コードレス電話システムの基地
局装置のように屋内に設置される場合には、屋内での電
波伝搬は屋外での電波伝搬に比べて多重反射が多く、偏
波面が変化し易いと共に、実際の移動機の通話状態（耳
に当てた状態）が傾いた状態にあるので、一般的に良く
用いられる空間ダイバーシチ方式の場合よりもフェージ
ングを防止でき、受信性能を向上させることが可能とな
る。
を持たせれば、例えば、コードレス電話システムの基地
局装置のように屋内に設置される場合には、屋内での電
波伝搬は屋外での電波伝搬に比べて多重反射が多く、偏
波面が変化し易いと共に、実際の移動機の通話状態（耳
に当てた状態）が傾いた状態にあるので、一般的に良く
用いられる空間ダイバーシチ方式の場合よりもフェージ
ングを防止でき、受信性能を向上させることが可能とな
る。
【００１７】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。図１は、この発明の第
１実施の形態に係る無線機の内部構造を示すもので、図
４および図５に示したものと同一のものには、同一の参
照符号を付してある。この無線機は、事業所用ＰＨＳ等
のコードレス電話システムの基地局装置として用いられ
るもので、下蓋１ａおよび上蓋１ｂよりなる外部樹脂ケ
ース１、無線機能をつかさどる高周波回路部を収容した
内部樹脂ケース２、および制御回路や電源回路等を搭載
した回路基板３を有している。内部樹脂ケース２および
回路基板３は下蓋１ａに取り付け、上蓋１ｂは下蓋１ａ
の開口面を閉塞するように取り付けて、内部樹脂ケース
２および回路基板３の全体を外部樹脂ケース１で覆うよ
うにする。ここで、内部樹脂ケース２には、その外表面
全体に銅箔等の導電層が形成されている。
の実施の形態について説明する。図１は、この発明の第
１実施の形態に係る無線機の内部構造を示すもので、図
４および図５に示したものと同一のものには、同一の参
照符号を付してある。この無線機は、事業所用ＰＨＳ等
のコードレス電話システムの基地局装置として用いられ
るもので、下蓋１ａおよび上蓋１ｂよりなる外部樹脂ケ
ース１、無線機能をつかさどる高周波回路部を収容した
内部樹脂ケース２、および制御回路や電源回路等を搭載
した回路基板３を有している。内部樹脂ケース２および
回路基板３は下蓋１ａに取り付け、上蓋１ｂは下蓋１ａ
の開口面を閉塞するように取り付けて、内部樹脂ケース
２および回路基板３の全体を外部樹脂ケース１で覆うよ
うにする。ここで、内部樹脂ケース２には、その外表面
全体に銅箔等の導電層が形成されている。
【００１８】この実施の形態では、内部樹脂ケース２の
上面と空気層を介して対向する上蓋１ｂの内面に、導電
材のメッキ、印刷、塗布、蒸着、または金属箔の接着に
よる貼り付け等により２個のパッチアンテナ素子６を形
成する。また、内部樹脂ケース２は、下蓋１ａの開口面
に上蓋１ｂを取り付けた状態で、内部樹脂ケース２の上
面と上蓋１ｂの内面との間隔が、所定距離すなわち使用
無線周波数帯（例えば、ＰＨＳ等に使用される基地局装
置の場合には、１．９ＧＨｚ帯）に対応する間隔となる
ように下蓋１ａに取り付けて、内部樹脂ケース２の上面
をグランドプレーン２ａとして共用し、このグランドプ
レーン２ａと上蓋１ｂの内面に形成した２個のパッチア
ンテナ素子６とで２個のパッチアンテナを構成する。
上面と空気層を介して対向する上蓋１ｂの内面に、導電
材のメッキ、印刷、塗布、蒸着、または金属箔の接着に
よる貼り付け等により２個のパッチアンテナ素子６を形
成する。また、内部樹脂ケース２は、下蓋１ａの開口面
に上蓋１ｂを取り付けた状態で、内部樹脂ケース２の上
面と上蓋１ｂの内面との間隔が、所定距離すなわち使用
無線周波数帯（例えば、ＰＨＳ等に使用される基地局装
置の場合には、１．９ＧＨｚ帯）に対応する間隔となる
ように下蓋１ａに取り付けて、内部樹脂ケース２の上面
をグランドプレーン２ａとして共用し、このグランドプ
レーン２ａと上蓋１ｂの内面に形成した２個のパッチア
ンテナ素子６とで２個のパッチアンテナを構成する。
【００１９】２個のパッチアンテナ素子６は、図２に上
蓋１ｂを内側から見た平面図を示すように、それぞれほ
ぼ正方形または長方形の矩形状に形成する。また、各パ
ッチアンテナ素子６には、マッチングを兼ねた給電線路
としてのストリップライン７の一端を結合し、この給電
線路７の他端を同軸線路等の接続線路９を介して内部樹
脂ケース２内に収容された高周波回路部に接続する。な
お、この実施の形態では、２個のパッチアンテナ素子６
間で、給電線路７との接続点を９０度異ならせることに
より、一方を水平または垂直偏波用のパッチアンテナ素
子とし、他方を垂直または水平偏波用のパッチアンテナ
素子として、偏波面が直交する偏波ダイバーシチアンテ
ナを構成し、高周波回路部には各パッチアンテナからの
受信信号を合成する等のダイバーシチ機能を持たせる。
蓋１ｂを内側から見た平面図を示すように、それぞれほ
ぼ正方形または長方形の矩形状に形成する。また、各パ
ッチアンテナ素子６には、マッチングを兼ねた給電線路
としてのストリップライン７の一端を結合し、この給電
線路７の他端を同軸線路等の接続線路９を介して内部樹
脂ケース２内に収容された高周波回路部に接続する。な
お、この実施の形態では、２個のパッチアンテナ素子６
間で、給電線路７との接続点を９０度異ならせることに
より、一方を水平または垂直偏波用のパッチアンテナ素
子とし、他方を垂直または水平偏波用のパッチアンテナ
素子として、偏波面が直交する偏波ダイバーシチアンテ
ナを構成し、高周波回路部には各パッチアンテナからの
受信信号を合成する等のダイバーシチ機能を持たせる。
【００２０】この実施の形態によれば、内部樹脂ケース
２を、その上面と上蓋１ｂの内面との間隔が使用無線周
波数帯に対応する間隔となるように下蓋１ａに取り付け
て、内部樹脂ケース２の上面をグランドプレーン２ａと
して共用し、上蓋１ｂをアンテナ基板として共用して、
この上蓋１ｂの内面にパッチアンテナ素子６を形成して
パッチアンテナを構成したので、従来のような独立した
パッチアンテナ基板を用いる必要がない。したがって、
全体を軽量化および薄型化することができると共に、組
み立ても容易に行なうことができる。また、パッチアン
テナ素子６とグランドプレーン２ａとの間には、空気層
のみが介在するので、使用無線周波数帯の全域に亘って
効率良く電波を送受信することができる。
２を、その上面と上蓋１ｂの内面との間隔が使用無線周
波数帯に対応する間隔となるように下蓋１ａに取り付け
て、内部樹脂ケース２の上面をグランドプレーン２ａと
して共用し、上蓋１ｂをアンテナ基板として共用して、
この上蓋１ｂの内面にパッチアンテナ素子６を形成して
パッチアンテナを構成したので、従来のような独立した
パッチアンテナ基板を用いる必要がない。したがって、
全体を軽量化および薄型化することができると共に、組
み立ても容易に行なうことができる。また、パッチアン
テナ素子６とグランドプレーン２ａとの間には、空気層
のみが介在するので、使用無線周波数帯の全域に亘って
効率良く電波を送受信することができる。
【００２１】また、上蓋１ｂにはパッチアンテナ素子６
に結合してストリップライン７を形成し、このストリッ
プライン７を介してパッチアンテナ素子６を高周波回路
部に結合するようにしたので、高周波回路部とパッチア
ンテナとのインピーダンスマッチングを正確にできると
共に、高周波回路部とストリップライン７とを接続する
接続線路９を最小限の長さにでき、接続線路９での送受
信信号の減衰を有効に防止することができる。さらに、
パッチアンテナ素子６として、水平偏波用パッチアンテ
ナ素子と垂直偏波用パッチアンテナ素子とを形成して、
偏波ダイバーシチ機能を持たせたので、特にコードレス
電話システムの基地局装置のように屋内に設置される場
合には、フェージングを防止でき、受信性能を向上させ
ることができる。
に結合してストリップライン７を形成し、このストリッ
プライン７を介してパッチアンテナ素子６を高周波回路
部に結合するようにしたので、高周波回路部とパッチア
ンテナとのインピーダンスマッチングを正確にできると
共に、高周波回路部とストリップライン７とを接続する
接続線路９を最小限の長さにでき、接続線路９での送受
信信号の減衰を有効に防止することができる。さらに、
パッチアンテナ素子６として、水平偏波用パッチアンテ
ナ素子と垂直偏波用パッチアンテナ素子とを形成して、
偏波ダイバーシチ機能を持たせたので、特にコードレス
電話システムの基地局装置のように屋内に設置される場
合には、フェージングを防止でき、受信性能を向上させ
ることができる。
【００２２】図３は、この発明の第２実施の形態に係る
無線機の要部の構成を示すもので、図１において外部樹
脂ケース１を構成する上蓋１ｂを内側から見た平面図で
ある。この実施の形態は、ストリップラインを設けるこ
となく、接続線路９をパッチアンテナ素子６に直接結合
して給電するようにしたものである。ここで、各パッチ
アンテナ素子６の給電点は、インピーダンスをマッチン
グさせるために、パッチアンテナ素子６の中心からオフ
セットさせると共に、２個のパッチアンテナで偏波面が
直交する偏波ダイバーシチアンテナを構成するため、２
個のパッチアンテナ素子６間で、給電点のオフセット位
置を９０度異ならせる。その他は、第１実施の形態と同
様に構成する。
無線機の要部の構成を示すもので、図１において外部樹
脂ケース１を構成する上蓋１ｂを内側から見た平面図で
ある。この実施の形態は、ストリップラインを設けるこ
となく、接続線路９をパッチアンテナ素子６に直接結合
して給電するようにしたものである。ここで、各パッチ
アンテナ素子６の給電点は、インピーダンスをマッチン
グさせるために、パッチアンテナ素子６の中心からオフ
セットさせると共に、２個のパッチアンテナで偏波面が
直交する偏波ダイバーシチアンテナを構成するため、２
個のパッチアンテナ素子６間で、給電点のオフセット位
置を９０度異ならせる。その他は、第１実施の形態と同
様に構成する。
【００２３】この実施の形態によれば、外部樹脂ケース
１の上蓋１ｂの内面にストリップラインを形成する必要
がないので、パッチアンテナをより簡単に形成できる利
点がある。
１の上蓋１ｂの内面にストリップラインを形成する必要
がないので、パッチアンテナをより簡単に形成できる利
点がある。
【００２４】なお、この発明は、事業所用ＰＨＳ等のコ
ードレス電話システムの基地局装置に限らず、種々の無
線機に有効に適用することができる。
ードレス電話システムの基地局装置に限らず、種々の無
線機に有効に適用することができる。
【００２５】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、高周
波回路部を収容する内部樹脂ケースの外表面の一面の導
電層をグランドプレーンとして共用し、このグランドプ
レーンと空気層を介して所定距離隔てて対向する外部樹
脂ケースの内面にパッチアンテナ素子を形成してパッチ
アンテナを構成したので、軽量化および薄型化を図るこ
とができると共に、組み立ても容易に行なうことがで
き、さらに広周波数帯域で効率良く電波を送受信するこ
とができる。
波回路部を収容する内部樹脂ケースの外表面の一面の導
電層をグランドプレーンとして共用し、このグランドプ
レーンと空気層を介して所定距離隔てて対向する外部樹
脂ケースの内面にパッチアンテナ素子を形成してパッチ
アンテナを構成したので、軽量化および薄型化を図るこ
とができると共に、組み立ても容易に行なうことがで
き、さらに広周波数帯域で効率良く電波を送受信するこ
とができる。
【図１】この発明の第１実施の形態に係る無線機の内部
構造を示す図である。
構造を示す図である。
【図２】図１に示す上蓋を内側から見た平面図である。
【図３】この発明の第２実施の形態に係る無線機の要部
の構成を示す図である。
の構成を示す図である。
【図４】従来の基地局装置の内部構造を示す図である。
【図５】図４に示すパッチアンテナ基板の構成を示す平
面図および側面図である。
面図および側面図である。
１ 外部樹脂ケース １ａ 下蓋 １ｂ 上蓋 ２ 内部樹脂ケース ２ａ グランドプレーン ３ 回路基板 ６ パッチアンテナ素子 ７ ストリップライン ９ 接続線路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 5J021 AA02 AA09 AA11 AB06 CA06 HA06 JA07 5J045 AB01 AB05 BA01 CA02 CA03 DA10 EA07 HA02 LA04 MA04 NA01
Claims (4)
- 【請求項１】 高周波回路部を収容し、外表面に導電層
を有する内部樹脂ケースと、該内部樹脂ケースを収容す
る外部樹脂ケースとを有する無線機において、 上記内部樹脂ケースの一外表面の導電層をグランドプレ
ーンとし、該グランドプレーンと所定距離隔てて対向す
る上記外部樹脂ケースの内面にパッチアンテナ素子を形
成してパッチアンテナを構成したことを特徴とする無線
機。 - 【請求項２】 上記パッチアンテナ素子に結合して上記
外部樹脂ケースの内面にストリップラインを形成し、該
ストリップラインを介して上記パッチアンテナ素子を上
記高周波回路部に結合したことを特徴とする請求項１記
載の無線機。 - 【請求項３】 上記高周波回路部を接続線路を介して上
記パッチアンテナ素子にオフセットして結合したことを
特徴とする請求項１記載の無線機。 - 【請求項４】 上記パッチアンテナ素子は、水平偏波用
パッチアンテナ素子と垂直偏波用パッチアンテナ素子と
を有し、上記高周波回路部はダイバーシチ機能を有する
ことを特徴とする請求項１，２または３記載の無線機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11009499A JP2000209025A (ja) | 1999-01-18 | 1999-01-18 | 無線機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11009499A JP2000209025A (ja) | 1999-01-18 | 1999-01-18 | 無線機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000209025A true JP2000209025A (ja) | 2000-07-28 |
Family
ID=11721939
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11009499A Withdrawn JP2000209025A (ja) | 1999-01-18 | 1999-01-18 | 無線機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000209025A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005503049A (ja) * | 2001-08-13 | 2005-01-27 | モレックス インコーポレーテッド | モジュール型二指向性アンテナ |
-
1999
- 1999-01-18 JP JP11009499A patent/JP2000209025A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005503049A (ja) * | 2001-08-13 | 2005-01-27 | モレックス インコーポレーテッド | モジュール型二指向性アンテナ |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060404 |