JP2000207475A - 文書作成装置及び文書作成プログラムを記録した機械読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

文書作成装置及び文書作成プログラムを記録した機械読み取り可能な記録媒体

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JP2000207475A
JP2000207475A JP11004179A JP417999A JP2000207475A JP 2000207475 A JP2000207475 A JP 2000207475A JP 11004179 A JP11004179 A JP 11004179A JP 417999 A JP417999 A JP 417999A JP 2000207475 A JP2000207475 A JP 2000207475A
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Noriko Koyama
紀子 小山
Yukihiro Fukunaga
幸弘 福永
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】入力された情報の種別を判定し、その種別に応
じて、適切なフィールドへの情報入力が行えるようにす
る。 【解決手段】入力部11により入力された文字列の情報
種別を、言語解析部16での当該文字列に対する言語解
析結果をもとに内容判定部14にて判定する。文書作成
部12は、フィールド検索部15に対して、作成中の文
書の全フィールドの中から、内容判定部14で判定され
た情報種別に合致するフィールドを検索させ、その検索
結果に基づいて、入力された文字列を当該文字列の情報
種別に適合するフィールドに入力設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のフィールド
を持った文書(フィールド付き文書)を作成するのに用
いられる文書作成装置に係り、特に、入力文字列から適
切な入力フィールドを決定する機能を有する文書作成装
置及び文書作成プログラムを記録した機械読み取り可能
な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ワードプロセッサなどの発達によ
り、文書は手書きではなく、コンピュータで入力・印刷
するようになった。ワードプロセッサにおける表を扱う
機能や、表計算ソフトウェアなども多く使われるように
なり、データベース管理の手段としても使われるように
なっている。
【0003】これらの表計算・データベース管理ソフト
ウェアを用いた、ユーザの入力操作によるデータベース
文書の作成では、特定のフィールドにどういった情報を
記載するか、その種別(情報種別)を予め指定(定義)
し、それぞれのフィールドにカーソルを移動するなどし
て、どのフィールドに入力するかを決めてから入力する
ものが一般的である。
【0004】ここでは、ユーザが決定したフィールド
に、ユーザが入力した情報(文字列)がそのまま入力さ
れる。このため、もし入力するフィールドを間違えて、
そのフィールドに合致しない内容の情報を入力しても、
ユーザは、その間違いに容易に気付かない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来技
術においては、入力すべきフィールドの指定をユーザが
予め行い、そのフィールドへの情報(文字列)入力操作
を行うと、そのフィールドに合致した情報種別の情報入
力であるか否かに無関係に、そのフィールドに情報が入
力設定される。このため、入力フィールドを間違えて、
そのフィールドに合致しない情報種別の情報を入力して
も、ユーザは、その間違いに容易に気付かないという問
題があった。
【0006】そこで、本発明は上記の問題を解決するた
めになされたものであり、その目的とするところは、入
力された情報の種別を判定し、その種別に応じて、どの
フィールドに入る情報であるかを調べることで、適切な
フィールドへの情報入力が行える文書作成装置及び文書
作成プログラムを記録した機械読み取り可能な記録媒体
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、設定される文
字列の情報種別が予め定義された複数のフィールドを有
する文書を作成する文書作成装置において、上記フィー
ルドに設定される文字列の入力等に用いられる入力手段
と、この入力手段により入力された文字列の情報種別を
判定する情報種別判定手段と、作成中の文書の全フィー
ルドを対象に、上記判定された情報種別に合致するフィ
ールドを検索するフィールド検索手段と、このフィール
ド検索手段による検索結果に基づいて、上記入力された
文字列を当該文字列の情報種別に適合するフィールドに
入力設定する文書作成手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0008】このような構成においては、入力された文
字列の情報種別(例えば、作成中の文書が住所録のデー
タベースであるならば、「人名」「住所」「電話番号」
等)が調べられ、その情報種別に合致(適合)するフィ
ールドが、当該文字列の入力先として自動的に割り当て
られる(決定される)。これにより、ユーザが、文字列
の入力時に入力先とすべきフィールドを何ら意識しなく
ても、その入力された文字列を適切なフィールドに入力
設定することが可能となる。
【0009】また本発明は、ユーザが、入力先を特に意
識せずに、順次フィールドへの文字列入力操作を行う文
書作成装置を実現するために、入力手段により入力され
た文字列の情報種別を判定する情報種別判定手段と、上
記判定された情報種別が、入力中のフィールドに定義さ
れた情報種別に合致するか否かを判定する正当性判定手
段と、この正当性判定手段により合致しないと判定され
た場合に、作成中の文書の全フィールドを対象に、上記
情報種別判定手段によって判定された情報種別に合致す
るフィールドを検索するフィールド検索手段と、このフ
ィールド検索手段による検索結果に基づいて、上記入力
された文字列の入力先を当該文字列の情報種別に適合す
るフィールドに変更する文書作成手段とを備えたことを
も特徴とする。
【0010】このような構成においては、入力された文
字列の情報種別が調べられ、その情報種別が現在入力中
のフィールドに定義された情報種別に合致(適合)する
か否かが判断される。もし、合致しない場合には、他の
合致するフィールドが検索され、その検索されたフィー
ルドに入力フィールドが自動的に変更される。これによ
り、ユーザが誤ったフィールドに、そのフィールドに合
致しない(情報種別の)文字列を入力したとしても、そ
の誤りが検出されて、入力文字列に適合する正しいフィ
ールドに入力し直され、入力文字列がその情報種別に適
さない誤ったフィールドに入力されるのを防ぐことが可
能となる。
【0011】また本発明は、語の見出しと、その語の性
質を表す情報とが対応付けて登録される単語辞書手段を
更に設け、上記情報種別判定手段による上記入力された
文字列の情報種別の判定に、この単語辞書手段の登録情
報を用いるようにしたことをも特徴とする。
【0012】このような構成においては、入力された文
字列の情報種別を、単語辞書を利用して判定することに
より、的確に情報種別の分類を判断できるようになる。
【0013】また本発明は、入力された文字列を単語辞
書に従って言語的に解析する言語解析手段を更に設け、
上記情報種別判定手段による上記入力された文字列の情
報種別の判定に、この言語解析手段による言語解析結果
を用いるようにしたことをも特徴とする。
【0014】このような構成においては、入力された文
字列を、言語解析手段による形態素解析などにより解析
し、その文字列をなす語の性質によって情報種別を判定
することにより、より的確に情報種別の分類を判断でき
るようになる。
【0015】また本発明は、上記各フィールドに対し
て、入力の優先度が予め指定される構成を適用し、フィ
ールド検索手段によって複数のフィールドが検索された
場合には、入力された文字列の入力先を上記文書作成手
段が上記優先度に従って決定するようにしたことをも特
徴とする。
【0016】このように、同じ情報種別のフィールドが
複数存在する場合(住所録データベースの例であれば、
情報種別が共に「住所」である「現住所」フィールドと
「勤務先」フィールドなど)には、優先度の高いフィー
ルドから順次入力されるようにすることで、ユーザは、
いちいちフィールドを指定しなくても済む。
【0017】また本発明は、入力された文字列の情報種
別に適合するフィールドが検索できなかった場合には、
入力可能なフィールドの候補を上記文書作成手段が提示
してユーザの入力操作により選択指定させる構成とした
ことをも特徴とする。
【0018】このように、情報種別を判断しても、いず
れのフィールドに入力するか特定できない場合には、ユ
ーザに指定させることによって、誤ったフィールドに入
力されるのを防ぐことができる。
【0019】また、ユーザの入力操作により、ユーザが
入力フィールドを決めて、そのフィールドに文字列を入
力する構成では、フィールド検索手段によって複数のフ
ィールドが検索された場合には、上記文書作成手段が、
その複数のフィールドのうち入力中のフィールドにより
近い位置のフィールドに入力先を変更するようにしたこ
とをも特徴とする。
【0020】ユーザが誤ったフィールドに文字列を入力
する要因の1つに、フィールド選択指定操作のミスで、
目的とするフィールドに最も近い位置の別のフィールド
を誤って選択することがある。そこで、誤ったフィール
ドへの入力が行われても、入力文字列に適合するフィー
ルドが複数存在するときは、上記のように、その複数の
フィールドのうち、入力中のフィールドに最も近い位置
のフィールドに入力先を変更することにより、ユーザが
改めて入力フィールドを指定する操作を不要にできる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につき
図面を参照して説明する。 [第1の実施形態]図1は本発明の第1の実施形態に係
る文書作成装置の全体構成を示すブロック図である。
【0022】図1の文書作成装置は、文字列を入力する
ためのキーボード、タブレット等の入力部11、入力部
11により入力されたデータを用いてフィールドを持っ
た文書(フィールド付き文書)を作成する文書作成部1
2、及び入力された文字列、作成された文書等を表示す
るためのCRTディスプレイ、液晶ディスプレイ等の表
示部13を備えている。
【0023】図1の文書作成装置はまた、入力部11に
より入力されたデータの内容(ここでは各フィールドに
設定される情報の種別であり、作成文書が例えば住所録
データベースであれば、「人名」「住所」「電話番号」
など)を判定する内容判定部14、当該内容判定部14
により判定された内容によりどのフィールドに入力する
かを決定するフィールド検索部15、入力部11により
入力されたデータを解析する言語解析部16、及び当該
言語解析部16でのデータ解析に用いられる辞書情報が
登録されている言語解析辞書部17を備えている。
【0024】次に、図1の構成の動作についてまずその
概要を説明する。
【0025】今、利用者の入力操作に従って、入力部1
1から入力データとしての文字列(文字コード列)が入
力されたものとする。入力された文字列は文書作成部1
2に送られる。文書作成部12はまず、その文字列を、
現在作成している文書中のどのフィールドに入力するか
を判断するために、内容判定部14に送る。
【0026】内容判定部14は、文書作成部12から送
られた入力文字列を言語解析部16に渡して、当該言語
解析部16による言語解析処理を起動する。これにより
言語解析部16は、単語辞書部17を参照しながら入力
文字列を言語的に解析する。ここで単語辞書部17は、
例えば漢字かな混じりの見出し語に対応して、その意味
的な役割を示す情報としての品詞などの辞書情報を持
つ。
【0027】図2に、入力文字列を、言語解析部16に
より解析した結果の例を示す。ここでは、図2(a)の
ような入力文字列「神奈川県川崎市幸区柳町70」は図
2(b)のように解析される。同様に、図2(c)の文
字列は、図2(d)のように解析される。
【0028】言語解析部16での入力文字列に対する言
語解析結果は、内容判定部14に返される。内容判定部
14は、この言語解析結果から、入力文字列の内容(情
報種別)、例えば作成中の文書が住所録データベースで
ある本実施形態では入力文字列が「人名」「住所」「電
話番号」のいずれであるか、を判定する。
【0029】内容判定部14による入力文字列の内容判
定の結果は、文書作成部12を介してフィールド検索部
15に送られる。フィールド検索部15は、この内容判
定結果をもとに、作成している文書のどのフィールドに
入力するかを決定する。文書作成部12は、作成してい
る文書内の、フィールド検索部15によって決定された
フィールドに、入力文字列を入力する。このフィールド
への文字列入力結果は表示部13を通してユーザに提示
される。
【0030】次に、図1の構成における、内容判定部1
4とフィールド検索部15を用いた、文書作成部12の
処理の流れを、図3のフローチャートを参照して説明す
る。
【0031】まず文書作成部12は、ユーザの入力操作
に従って入力部11より入力された文字列の内容を、言
語解析部16での入力文字列に対する言語解析結果を用
いて内容判定部14により判定させる(ステップ10
1)。
【0032】続いて文書作成部12は、フィールド検索
部15により、作成中の文書の全フィールドの中から、
内容判定部14で判定された内容に合致(適合)するフ
ィールドを探させる(ステップ102)。
【0033】ここで、合致するフィールドが複数あった
場合には(ステップ103)、文書作成部12は、その
複数のフィールドのいずれに入力するかをユーザから選
択可能なように、その複数のフィールドを選択の候補と
して表示部13によりユーザに提示する(ステップ10
4)。そして文書作成部12は、複数のフィールドを候
補としてユーザに提示した場合と、合致するフィールド
が1つもなかった場合には、ユーザにどのフィールドに
入力すべきかを入力部11を介して選択(決定)させる
(ステップ105)。
【0034】文書作成部12は、ユーザからのフィール
ド選択指定を受けて、指定されたフィールドを入力すべ
きフィールドとして決定し、そのフィールドに上記入力
文字列を入力する(ステップ106)。
【0035】これに対し、内容判定部14で判定された
内容に合致するフィールドがフィールド検索部15によ
り1つだけ検索された場合には(ステップ103)、文
書作成部12はユーザによる選択を行わずに、その検索
された唯一のフィールドを入力すべきフィールドとして
自動的に決定し、そのフィールドに上記入力文字列を入
力する(ステップ106)。
【0036】以上の処理の具体例を、図4を参照して説
明する。
【0037】まず、文書作成部12で作成中の文書(フ
ィールド付き文書)が、図4(a)に示すように住所録
データベースであるものとする。この住所録データベー
スでは、フィールドとして、「氏名」「現住所」「電
話」「勤務先」の4つが設定され、それぞれの内容が
「人名」「住所」「電話番号」「住所」と予め決められ
ている。この住所録データベースの表示画面の一部は、
入力部11から入力された文字列を表示するための文字
列入力画面401となっている。
【0038】ここで、図4(a)にも示すように、「神
奈川県川崎市幸区柳町70」という文字列の入力がなさ
れたものとする。この入力文字列は、図2(a)と同じ
ものであり、言語解析部16により図2(b)のように
解析される。この解析結果は、地名と数字とからなるこ
とから、内容判定部14により、対応する入力文字列が
「住所」であると判定される。
【0039】この場合、フィールド検索部15は、内容
判定部14により判定された「住所」に合致するフィー
ルドを探す。ここでは、「現住所」と「勤務先」の両フ
ィールドの内容(情報種別)がいずれも「住所」となっ
ていることから、当該2つのフィールドが検索される。
このため文書作成部12は、フィールド検索部15によ
り検索された2つのフィールドのどちらに入力文字列を
入力するかを、表示部13を通して問い合わせ、ユーザ
の選択指定したフィールドに当該入力文字列を入力す
る。ここでは、「現住所」を選択指定したとすると、文
書作成部12は、図4(b)に示すように、「現住所」
フィールドに入力文字列「神奈川県川崎市幸区柳町7
0」を入力する。
【0040】このように本実施形態においては、どのフ
ィールドに入力されるデータ(文字列)なのかをユーザ
が意識することなく入力しても、そのデータの内容を判
定して、そのデータをその内容に合致した適切なフィー
ルドに入力するようにしているので、ユーザに余計な負
担をかけないで済む。
【0041】なお本実施形態では、入力データの内容に
合致するフィールドが複数存在する場合(上記の例で
は、「現住所」と「勤務先」の2つのフィールド)、入
力すべきフィールドをユーザに選択指定させたが、これ
に限るものではない。例えば、「現住所」フィールドが
「勤務先」フィールドよりも優先度が高いと予め指定し
ておけば、「現住所」フィールドが空欄のときには「現
住所」フィールドに優先的に、「現住所」フィールドが
埋まっていて「勤務先」フィールドが空欄のときには
「勤務先」フィールドに、入力するようにもできる。こ
の優先度は、システムにより予め定められていても、ユ
ーザにより予め任意に設定されるものであっても構わな
い。
【0042】また、本実施形態では、入力文字列を言語
解析部16にて言語処理的手法により解析しているが、
単に文字列として辞書とマッチングするだけでも用途を
達成できる場合は多いので、その方法を採用してもよ
い。
【0043】[第2の実施形態]図5は本発明の第2の
実施形態に係る文書作成装置の全体構成を示すブロック
図であり、図1と同一部分には同一符号を付してある。
【0044】図5の構成が図1と異なる点は、フィール
ド付き文書を作成する場合に、入力対象となるフィール
ドをユーザが選択(決定)し、そのフィールドにユーザ
が入力部110を用いた入力操作で入力する文書作成装
置を前提としていることである。
【0045】そのために図5の文書作成装置では、図1
中の文書作成部12に代えて、一部機能が異なる文書作
成部22を用いると共に、当該文書作成部22からの要
求に応じて起動され、作成中の文書上に入力部11から
入力された文字列の内容が現在入力の対象となっている
フィールド(入力中のフィールド)の内容に合致するか
否かを判定する正当性判定部28を新たに設けた構成を
適用している。ここでは、正当性判定部28により合致
しないと判定された場合に、入力対象とするフィールド
が異なっているとして、入力文字列の内容に適合する正
しいフィールドをフィールド検索部15により検索させ
るようになっている。
【0046】次に、図5の構成における、内容判定部1
4とフィールド検索部15を用いた、文書作成部22及
び正当性判定部28の処理の流れを、図6のフローチャ
ートを参照して説明する。
【0047】まず文書作成部22は、ユーザの入力操作
に従って現在作成中の文書上の任意のフィールドに入力
部11より入力された文字列の内容を、言語解析部16
での入力文字列に対する言語解析結果を用いて内容判定
部14により判定させる(ステップ201)。
【0048】続いて文書作成部22は、内容判定部14
での内容判定結果を正当性判定部28に渡して、当該正
当性判定部28により、現在入力中のフィールドと、判
定した入力文字列の内容が合致するか否かを調べる(ス
テップ202)。
【0049】もし、正当性判定部28により合致すると
判定されたならば(ステップ203)、文書作成部22
は、作成中の文書上のフィールドにユーザが入力した文
字列は、そのフィールドに合致した適切なものであると
判定し、そのままそのフィールドへの入力を確定する
(ステップ211)。
【0050】一方、正当性判定部28により、入力中の
フィールドと当該フィールドへの入力文字列の内容(内
容判定部14により判定された内容)とが合致しないと
判定されたならば(ステップ203)、文書作成部22
は、フィールド検索部15により、現在作成中の文書の
全フィールドの中から、内容判定部14により判定され
た入力文字列の内容に合致するフィールドを探させる
(ステップ204)。
【0051】ここで、内容が合致するフィールドが複数
あった場合には(ステップ205)、文書作成部22
は、その複数のフィールドのうち、入力中のフィールド
に最も近い位置にあるフィールドを選択し(ステップ2
06)、その選択したフィールドに上記入力文字列の入
力先(入力フィールド)を変更してもよいか否かを、表
示部13を通してユーザに問い合わせる(ステップ20
8)。また、合致するフィールドが1つだけであった場
合には(ステップ205)、文書作成部22は、その1
つのフィールドを選択し(ステップ206)、その選択
したフィールドに上記入力文字列の入力先を変更しても
よいか否か、つまり選択したフィールドを入力フィール
ドとしてもよいか否かを、表示部13を通してユーザに
問い合わせる(ステップ208)。
【0052】もし、選択したフィールドへの入力先変更
をユーザが了解した場合には(ステップ209)、文書
作成部22は、入力フィールドを、その選択したフィー
ルドに変更する(ステップ210)。これに対して、入
力先変更をユーザが了解しなかった場合には(ステップ
209)、入力フィールドを現在入力中のフィールドの
ままとする。
【0053】一方、先のステップS205において、現
在作成中の文書のフィールドの中に、内容判定部14に
より判定された入力文字列の内容に合致するフィールド
が存在しないと判定された場合には(ステップ20
5)、文書作成部22は、ユーザにどのフィールドを入
力フィールドとすべきかを入力部11を介して選択(決
定)させる(ステップ207)。
【0054】いずれの場合も、文書作成部22は、選択
したフィールドに入力文字列を入力する(ステップ21
1)。
【0055】以上の処理の具体例を、図7を参照して説
明する。
【0056】まず、文書作成部22で作成中のフィール
ド付き文書が、図7(a)に示すように住所録データベ
ースであるものとする。この住所録データベースでは、
フィールドとして、「氏名」「現住所」「電話」の3つ
が設定され、それぞれの内容が「人名」「住所」「電話
番号」と決められている。
【0057】ここで、図7(a)に示すように、「氏
名」フィールドに、「神奈川県川崎市幸区柳町70」と
いう住所を表す文字列の入力がなされているものとす
る。この入力中のフィールド(「氏名」フィールド)
は、図では網掛けでもって示されている。図7(a)の
「氏名」フィールドへの入力文字列は、図2(a)と同
じものであり、言語解析部16により図2(b)のよう
に解析される。この解析結果は、地名と数字とからなる
ことから、内容判定部14により、対応する入力文字列
が「住所」であると判定される。
【0058】しかるに、入力中のフィールドである「氏
名」フィールドの内容は「人名」である。この場合、正
当性判定部28では、「氏名」フィールドに入力された
文字列、即ち「住所」を表す入力文字列「神奈川県川崎
市幸区柳町70」は、内容が「人名」の当該「氏名」フ
ィールドに合致しないと判定され、フィールド検索部1
5によって、入力文字列の内容に合致するフィールドが
探される。ここでは、「現住所」のフィールドの内容が
「住所」のため、文書作成部22によって「現住所」フ
ィールドに入力フィールドが移動される。これにより入
力文字列「神奈川県川崎市幸区柳町70」は、図7
(b)に示すように、「現住所」フィールドに入力され
ることになる。
【0059】このように本実施形態においては、ユーザ
が誤ったフィールドに文字列を入力しても、つまり入力
するフィールドを間違えても、その入力文字列の内容か
ら当該フィールドに内容が合致するか否かを判断して、
合致しない場合は適切なフィールドを探して入力される
ので、誤って別のフィールドに入力するというミスが起
こらない。このような設定により、データベース作成の
際に、無駄な手間を省くことができる。
【0060】なお本実施形態では、入力フィールドの変
更をユーザに確認させるようにしたが、内容が合致する
フィールドが1つしかなければ確認せずに変更すると
か、複数ある場合には、その複数のフィールドのうち、
入力中のフィールドに最も近い位置にあるフィールドに
自動的に変更するなど、予めユーザにその確認方式を決
めさせておいてもよい。
【0061】また、以上に述べた第1及び第2の実施形
態に係る文書作成装置、即ち表計算やデータベース管理
など、フィールドを持った文書を作成する際の入力フィ
ールドの決定機能を実現する文書作成装置は、入力がユ
ーザと装置との間でインターラクティヴに行われること
を前提としているが、これに限るものではない。例えば
入力フィールドの決定が、ヘッダやキーワードのない大
量のデータを、バッチ的にデータベースに入力する際に
行われるものであっても構わない。そして、入力するフ
ィールドが決定できなかった場合も、インターラクティ
ヴに間い合わせるのではなく、エラーデータとしてまと
めて記憶しておき、後で処理できるような構成とするこ
とも可能である。
【0062】なお、前記第1の実施形態で適用した図3
のフローチャートに示す処理手順、或いは前記第2の実
施形態で適用した図6のフローチャートに示す処理手順
は、当該処理手順をコンピュータに実行させるための文
書作成プログラムを記録した、CD−ROM、フロッピ
ーディスク、ハードディスク、メモリカード等の記録媒
体を当該コンピュータに装着して、当該記録媒体に記録
されているプログラムをコンピュータで読み取り実行さ
せることによっても実現される。また、プログラムを記
録した記録媒体の内容が、通信回線等を介してコンピュ
ータにダウンロードされるものであっても構わない。
【0063】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、入
力された情報の種別を判定して、その種別に合致するフ
ィールドを検索し、その検索結果に基づいて、入力され
た文字列を当該文字列の情報種別に適合するフィールド
に入力設定する構成とすることにより、フィールドに設
定する情報の入力時に入力先とすべきフィールドをユー
ザが何ら意識しなくても、入力された情報を適切なフィ
ールドに入力設定することができる。
【0064】また本発明によれば、ユーザの入力操作に
よりフィールドに入力された情報の種別を調べ、その情
報種別が、入力中のフィールドに定義された情報種別に
合致するか否かを判定し、合致しない場合には、入力さ
れた情報の種別に合致するフィールドを検索し、その検
索結果に基づいて、情報の入力先を変更する構成とする
構成とすることにより、ユーザが誤ったフィールドに、
そのフィールドに合致しない(情報種別の)情報を入力
したとしても、当該情報の情報種別に適合する正しいフ
ィールドに自動的に入力し直すことができ、ユーザが入
力先を特に意識しなくても、入力情報がその情報種別に
適さない誤ったフィールドに入力されるのを防ぐことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る文書作成装置の
全体構成を示すブロック図。
【図2】同第1の実施形態において、入力文字列を言語
解析部16により解析した結果の例を示す図。
【図3】同第1の実施形態における、内容判定部14と
フィールド検索部15を用いた、文書作成部12の処理
の流れを説明するためのフローチャート。
【図4】同第1の実施形態における処理の具体例を説明
するための図。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る文書作成装置の
全体構成を示すブロック図。
【図6】同第2の実施形態における、内容判定部14と
フィールド検索部15を用いた、文書作成部22及び正
当性判定部28の処理の流れを説明するためのフローチ
ャート。
【図7】同第2の実施形態における処理の具体例を説明
するための図。
【符号の説明】
11…入力部 12,22…文書作成部 13…表示部 14…内容判定部 15…フィールド検索部 16…言語解析部 17…言語辞書部 28…正当性判定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福永 幸弘 東京都港区新橋3丁目3番9号 東芝エ ー・ブイ・イー株式会社内 Fターム(参考) 5B009 ME21 NC05 QA01 TB03 TB15 VA02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設定される文字列の情報種別が予め定義
    された複数のフィールドを有する文書を作成する文書作
    成装置において、 前記フィールドに設定される文字列の入力等に用いられ
    る入力手段と、 前記入力手段により入力された文字列の情報種別を判定
    する情報種別判定手段と、 作成中の文書の全フィールドを対象に、前記情報種別判
    定手段によって判定された情報種別に合致するフィール
    ドを検索するフィールド検索手段と、 前記フィールド検索手段による検索結果に基づいて、前
    記入力手段により入力された文字列を当該文字列の情報
    種別に適合するフィールドに入力設定する文書作成手段
    とを具備することを特徴とする文書作成装置。
  2. 【請求項2】 設定される文字列の情報種別が予め定義
    された複数のフィールドを有する文書を作成する文書作
    成装置において、 作成中の文書の任意のフィールドに設定される文字列の
    入力等に用いられる入力手段と、 前記入力手段により入力された文字列の情報種別を判定
    する情報種別判定手段と、 前記情報種別判定手段によって判定された情報種別が、
    入力中のフィールドに定義された情報種別に合致するか
    否かを判定する正当性判定手段と、 前記正当性判定手段により合致しないと判定された場合
    に、作成中の文書の全フィールドを対象に、前記情報種
    別判定手段によって判定された情報種別に合致するフィ
    ールドを検索するフィールド検索手段と、 前記フィールド検索手段による検索結果に基づいて、前
    記入力手段により入力された文字列の入力先を当該文字
    列の情報種別に適合するフィールドに変更する文書作成
    手段とを具備することを特徴とする文書作成装置。
  3. 【請求項3】 単語の見出しと、その語の性質を表す情
    報とが対応付けて登録される単語辞書手段を更に具備
    し、 前記情報種別判定手段は、前記入力手段により入力され
    た文字列の情報種別を、前記単語辞書手段の登録情報か
    ら判定することを特徴とする請求項1または請求項2記
    載の文書作成装置。
  4. 【請求項4】 単語の見出しと、その語の性質を表す情
    報とが対応付けて登録される単語辞書手段と、 前記入力手段により入力された文字列を前記単語辞書手
    段の登録情報に従って言語的に解析する言語解析手段と
    を更に具備し、 前記情報種別判定手段は、前記入力手段により入力され
    た文字列の情報種別を、前記言語解析手段による当該入
    力文字列に対する言語解析結果から判定することを特徴
    とする請求項1または請求項2記載の文書作成装置。
  5. 【請求項5】 前記各フィールドには、入力の優先度が
    予め指定されており、 前記文書作成手段は、前記フィールド検索手段によって
    複数のフィールドが検索された場合には、前記優先度に
    従って前記入力された文字列の入力先を決定することを
    特徴とする請求項1記載の文書作成装置。
  6. 【請求項6】 前記文書作成手段は、前記入力された文
    字列の情報種別に適合するフィールドが前記フィールド
    検索手段によって検索できなかった場合には、入力可能
    なフィールドの候補を提示してユーザの入力操作により
    前記入力手段から選択指定させることを特徴とする請求
    項1または請求項2記載の文書作成装置。
  7. 【請求項7】 前記文書作成手段は、前記フィールド検
    索手段によって複数のフィールドが検索された場合に
    は、前記入力された文字列の入力先を、入力中のフィー
    ルドに最も近い位置のフィールドに変更することを特徴
    とする請求項2記載の文書作成装置。
  8. 【請求項8】 設定される文字列の情報種別が予め定義
    された複数のフィールドを有し、入力された文字列が該
    当するフィールドに設定・保持された文書を作成するた
    めの文書作成プログラムを記録した機械読み取り可能な
    記録媒体であって、 計算機に、 前記入力された文字列の情報種別を判定するステップ
    と、 作成中の文書の全フィールドを対象に、前記入力された
    文字列の情報種別に合致するフィールドを検索するステ
    ップと、 前記入力された文字列の情報種別に合致するフィールド
    の検索結果に基づいて、前記入力された文字列を当該文
    字列の情報種別に適合するフィールドに入力設定するス
    テップとを実行させる文書作成プログラムを記録した機
    械読み取り可能な記録媒体。
  9. 【請求項9】 設定される文字列の情報種別が予め定義
    された複数のフィールドを有し、各フィールドに順次入
    力された文字列が設定・保持された文書を作成するため
    の文書作成プログラムを記録した機械読み取り可能な記
    録媒体であって、 計算機に、 前記入力された文字列の情報種別を判定するステップ
    と、 前記入力された文字列の情報種別が入力中のフィールド
    に定義された情報種別に合致するか否かを判定するステ
    ップと、 前記入力された文字列の情報種別が入力中のフィールド
    に定義された情報種別に合致しないと判定された場合、
    作成中の文書の全フィールドを対象に、前記入力された
    文字列の情報種別に合致するフィールドを検索するステ
    ップと、 前記入力された文字列の情報種別に合致するフィールド
    の検索結果に基づいて、前記入力された文字列の入力先
    を当該文字列の情報種別に適合するフィールドに変更す
    るステップとを実行させるための文書作成プログラムを
    記録した機械読み取り可能な記録媒体。
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