JP2000206668A - パタ―ン露光マスクおよびパタ―ン露光方法 - Google Patents

パタ―ン露光マスクおよびパタ―ン露光方法

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JP2000206668A
JP2000206668A JP544699A JP544699A JP2000206668A JP 2000206668 A JP2000206668 A JP 2000206668A JP 544699 A JP544699 A JP 544699A JP 544699 A JP544699 A JP 544699A JP 2000206668 A JP2000206668 A JP 2000206668A
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area
region
pattern exposure
exposure mask
pattern
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Toru Takahashi
徹 高橋
Akira Yamaguchi
明 山口
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Toshiba Corp
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ウエハー上の感光剤に対してパターン露光する
際、スクライブライン領域のうちでチップ領域の四隅部
に対応する領域におけるウエハー上の感光剤の露光オー
バーを防止し、隅部の近傍でのマーク形成に悪影響を及
ぼさない。 【解決手段】位相シフト方式のハーフトーン型のパター
ン露光マスクであって、マスク基板の領域が、マスク基
板上の中央領域で半導体ウエハーのチップ領域に対応す
る所要のパターンが形成されたハーフトーン地を有する
第1の領域11と、中央領域を囲む方形リング状の周辺
領域のうちの四隅部分以外の領域でハーフトーン地を有
する第2の領域12と、周辺領域を囲む方形リング状の
外枠領域および第2の領域以外の周辺領域に遮光性を有
するように形成された第3の領域13に区分されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
工程において半導体ウエハーの各チップ領域に所要のパ
ターンを露光するために使用されるパターン露光マスク
およびパターン露光方法に係り、特に過剰露光(露光オ
ーバー)を防止するように工夫されたパターン露光マス
クおよびパターン露光方法に関する。
【0002】
【従来の技術】LSIの製造工程において多く用いられ
ているリソグラフィ技術は、感光剤(フォトレジスト)
を半導体基板上に薄く塗布し、微細な図柄(パターン)
を表現したパターン露光マスクを用いて、光などにより
マスクパターンを感光剤に感光させる技術である。
【0003】図7は、従来の位相シフト方式のハーフト
ーン型のパターン露光マスクの一例を示している。
【0004】このパターン露光マスク70は、ハーフト
ーン地の中央領域71および周辺領域72と、露光不可
能なクロム(Cr)膜が形成された外枠領域73に区分
される。
【0005】ここで、中央領域71には、ハーフトーン
材の膜に半導体ウエハーのチップ領域に対応する所要の
LSIパターンが形成されており、周辺領域72には、
ハーフトーン材の膜に半導体ウエハーのスクライブライ
ン領域における隣接チップ領域の露光位置を調整するた
めの位置合わせマークやTEG(テストエレメントグル
ープ)のパターンが形成されている。
【0006】図8は、パターン露光マスクを介して半導
体ウエハー80に所要のパターンを露光(ショット)す
る際の様子を示している。
【0007】即ち、ウエハー面内の露光領域を水平方向
あるいは垂直方向にステップ移動させる毎に、同じパタ
ーン露光マスクを用いてショットすることにより、半導
体ウエハー80上に多数個の同種のチップ領域を配列形
成する。
【0008】図9は、図7のパターン露光マスク70を
用いて半導体ウエハー80上にショットした場合に得ら
れるチップ領域およびスクライブライン領域について、
隣接する4個分のチップ領域91およびスクライブライ
ン領域のショット状態を代表的に取り出して拡大して示
している。
【0009】ウエハー面内の露光領域をステップ移動さ
せて各チップ領域毎にショットする時、図7のパターン
露光マスクの中央領域71のLSIパターンがショット
された部分(チップ領域91)はショットが重ならな
い。
【0010】これに対して、ウエハー面内の露光領域を
水平方向にステップ移動させて2個のチップ領域91を
順にショットする時、図7のパターン露光マスクの周辺
領域72の右側(図面上)部分に対応して1回ショット
された部分と周辺領域72の左側(図面上)部分に対応
して1回ショットされた部分とは重なり、このショット
が重なった領域は、水平方向に隣接するチップ領域間の
スクライブライン領域となる。
【0011】同様に、ウエハー面内の露光領域を垂直方
向にステップ移動させて2個のチップ領域91を順にシ
ョットする時、図7のパターン露光マスクの周辺領域7
2の上側(図面上)部分に対応して1回ショットされた
部分と周辺領域72の下側(図面上)部分に対応して1
回ショットされた部分とは重なり、このショットが重な
った領域は、垂直方向に隣接するチップ領域間のスクラ
イブライン領域となる。
【0012】従って、スクライブライン領域(後工程で
個々のチップ領域に分割するための領域)のうちでチッ
プ領域91の四隅部に対応するスクライブライン領域9
2aは、隣接する4個のチップ領域91のショット時に
それぞれショットされるので合計4回ショットされるこ
とになる。
【0013】また、スクライブライン領域のうちで上記
周辺領域の四隅部に対応する領域以外のスクライブライ
ン領域92bは、水平方向あるいは垂直方向に隣接する
2個のチップ領域91のショット時にそれぞれショット
されるので合計2回ショットされることになる。
【0014】一方、図7のパターン露光マスク70のハ
ーフトーン地は、パターンが存在しない状態でもショッ
トの際に僅かながら光が透過するので、ウエハー上の感
光剤のうちでチップ領域の四隅部に対応するスクライブ
ライン領域92aが合計4回ショットされた部分は、露
光オーバーとなり、意図しない図柄が形成されることに
なる。
【0015】この場合、スクライブライン領域92a、
92bの幅が例えば150μmであると、四隅部の面積
は150μm×150μmの如く大きい。そして、感光
剤を現像した時に、四隅部の面積に対応して大きな凹部
(段差部)が発生し、このようなレジストパターンをマ
スクとして下層の層間絶縁膜をエッチングした時に層間
絶縁膜にも大きな凹部が発生する。
【0016】このように層間絶縁膜に大きな凹部が発生
すると、後工程でCMP(化学的機械研磨)法により研
磨する際に、凹部の周辺部まで研磨される(デッシン
グ)ことになる。
【0017】従って、CMP後にスクライブライン領域
のうちでチップ領域の四隅部の近傍に位置合わせマーク
を形成する際にマークを正確に形成することが困難にな
り、また、位置合わせマーク形成後のCMPに際して凹
部の近傍の位置合わせマークを不要にも研磨してしまう
などの問題が発生する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
パターン露光マスクは、スクライブライン領域のうちで
チップ領域の四隅部に対応する比較的大きな面積の領域
に対応するウエハー上の感光剤は、隣接する4個のチッ
プ領域のショット時にそれぞれショットされるので合計
4回ショットされることになり、露光オーバーとなり、
感光剤の下層の絶縁膜をエッチングした時に大きな凹部
が発生し、四隅部近傍におけるマーク形成に悪影響を及
ぼすという問題があった。
【0019】本発明は上記の問題点を解決すべくなされ
たもので、ウエハー上の感光剤に対してスクライブライ
ン領域のうちでチップ領域の四隅部のうちの少なくとも
1つの隅部に対応する領域におけるウエハー上の感光剤
の露光オーバーを防止でき、感光剤の下層膜をエッチン
グした時に隅部に対応する部分に凹部が発生しなくな
り、チップ領域の隅部の近傍でのマーク形成に悪影響を
及ぼさなくなるパターン露光マスクおよびパターン露光
方法を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】第1の発明のパターン露
光マスクは、位相シフト方式のハーフトーン型のパター
ン露光マスクであって、マスク基板上の中央領域で半導
体ウエハーのチップ領域に対応する所要のパターンが形
成されたハーフトーン地を有する第1の領域と、前記中
央領域を囲む方形リング状の周辺領域のうちの少なくと
も一隅部分以外の領域でハーフトーン地を有する第2の
領域と、前記周辺領域を囲む方形リング状の外枠領域お
よび前記第2の領域以外の周辺領域に遮光性を有するよ
うに形成された第3の領域に区分されていることを特徴
とする。
【0021】第2の発明のパターン露光マスクは、第1
の発明のパターン露光マスクにおいて、前記第2の領域
は、前記周辺領域のうちの四隅部分以外の領域であるこ
とを特徴とする。
【0022】第3の発明のパターン露光マスクは、位相
シフト方式のハーフトーン型のパターン露光マスクであ
って、マスク基板の領域が、マスク基板上の中央領域で
半導体ウエハーのチップ領域に対応する所要のパターン
が形成されたハーフトーン地を有する第1の領域と、前
記中央領域を囲む方形リング状の周辺領域のうちの1組
の隣接する二辺部分からなるL字形部分以外の領域でハ
ーフトーン地を有する第2の領域と、前記周辺領域を囲
む方形リング状の外枠領域および前記第2の領域以外の
周辺領域に遮光性を有するように形成された第3の領域
に区分されていることを特徴とする。
【0023】また、本発明のパターン露光方法は、半導
体ウエハーの各チップ領域に所要のパターンを露光する
際、前記ウエハー上の感光剤のうちでパターン露光マス
クの周辺領域の少なくとも一隅に対応する部分が露光オ
ーバーにならないように当該部分の露光を禁止すること
を特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0025】<第1実施例>図1は、本発明の第1実施
例に係る位相シフト方式のハーフトーン型のパターン露
光マスクを示している。
【0026】このパターン露光マスク10は、マスク基
板(例えばガラス基板)の中央領域(内部領域)、上記
中央領域を囲む方形リング状の周辺領域(半導体ウエハ
ーのチップ領域の周辺のスクライブライン領域に対応す
る領域)、上記周辺領域を囲む方形リング状の外枠領域
が、ハーフトーン地を有する第1の領域11および第2
の領域12と、遮光性を有する(通常、遮光膜としてク
ロム膜が形成されている、クロム地を有する)第3の領
域13に区分されている。
【0027】即ち、ハーフトーン地を有する第1の領域
11は、マスク基板上の中央領域(内部領域)であり、
半導体ウエハーのチップ領域に対応する所要のパターン
が形成されている。
【0028】ハーフトーン地を有する第2の領域12
は、周辺領域のうちの四隅部分以外の中央領域の左右両
側部分および上下両側部分であり、チップ領域の露光位
置を調整するための位置合わせマークや必要に応じてT
EGのパターンが形成されている。
【0029】遮光性を有する第3の領域13は、周辺領
域のうちの第2の領域以外の四隅部分および外枠領域で
あり、露光不可能になっている。
【0030】なお、ハーフトーン地のパターンは、ハー
フトーン材(例えばMoSiON)の膜にパターンが形
成されている。
【0031】上記第1実施例のパターン露光マスクを介
して半導体ウエハー上にパターンをショットする際は、
図8を参照して前述したように、ウエハー面内の露光領
域を水平方向あるいは垂直方向にステップ移動させる毎
に、同じパターン露光マスクを用いてショットすること
により、半導体ウエハー上に多数個の同種のチップ領域
を配列形成する。
【0032】図2は、図1のパターン露光マスク10を
用いて半導体ウエハー上にショットした場合に得られる
チップ領域およびスクライブライン領域について、隣接
する4個分のチップ領域21およびスクライブライン領
域のショット状態を代表的に取り出して拡大して示して
いる。
【0033】即ち、ウエハー面内の露光領域をステップ
移動させて各チップ領域毎にショットする時、図1のパ
ターン露光マスクの第1の領域11のLSIパターンが
ショットされた部分(チップ領域21)はショットが重
ならない。
【0034】これに対して、ウエハー面内の露光領域を
水平方向あるいは垂直方向にステップ移動させてチップ
領域21を順にショットする時、図1のパターン露光マ
スクの第2の領域12に対応してショットされた部分2
2はショットが2回重なる。
【0035】即ち、パターン露光マスクの周辺領域の右
側(図面上)部分に対応して1回ショットされた部分と
周辺領域の左側(図面上)部分に対応して1回ショット
された部分22(水平方向に隣接するチップ領域間のス
クライブライン領域、幅は例えば150μm)はショッ
トが2回重なる。
【0036】同様に、パターン露光マスク10の周辺領
域の上側(図面上)部分に対応して1回ショットされた
部分とパターン露光マスクの周辺領域の下側(図面上)
部分に対応して1回ショットされた部分22(垂直方向
に隣接するチップ領域間のスクライブライン領域、幅は
例えば150μm)はショットが2回重なる。
【0037】しかし、図1のパターン露光マスク10の
周辺領域の四隅部は、露光不可能になっているので、上
記四隅部に対応するショット部分23は露光されない。
また、外枠領域も露光不可能になっており、ショットさ
れない。
【0038】即ち、スクライブライン領域のうちで、パ
ターン露光マスク10の周辺領域の四隅部に対応する領
域23以外の領域22は、水平方向あるいは垂直方向に
隣接する2個のチップ領域21のショット時にそれぞれ
ショットされるので合計2回ショットされることになる
が、スクライブライン領域のうちでチップ領域の四隅部
に対応する領域23はショット時に露光されない。
【0039】この際、パターン露光マスク10のハーフ
トーン地は、パターンが存在しない状態でもショットの
際に僅かながら光が透過するが、2回ショットされた部
分22のウエハー上の感光剤は、露光オーバーになるこ
とはなく、意図しない図柄が形成されることはない。ま
た、周辺領域の四隅部に対応する領域23のウエハー上
の感光剤も、露光されないので、意図しない図柄が形成
されることはない。
【0040】従って、感光剤を現像した時に、パターン
露光マスク10の周辺領域の四隅部に対応して大きな凹
部(段差部)が発生することはなく、このようなレジス
トパターンをマスクとして下層の層間絶縁膜をエッチン
グした時に層間絶縁膜にも大きな凹部が発生することは
ない。
【0041】このように層間絶縁膜に大きな凹部が発生
しないので、後工程でCMP法により研磨する際に、支
障なく研磨して平坦化することが可能になる。
【0042】従って、CMP後にスクライブライン領域
のうちでチップ領域の四隅部の近傍に位置合わせマーク
を形成する際にマークを正確に形成することが可能にな
り、また、位置合わせマーク形成後のCMPに際してチ
ップ領域の四隅部の近傍の位置合わせマークを不要にも
研磨してしまうなどの問題が発生することもない。
【0043】<第2実施例>図3は、本発明の第2実施
例に係る位相シフト方式のハーフトーン型のパターン露
光マスクを示している。
【0044】第2実施例のパターン露光マスク30は、
第1実施例のパターン露光マスク10と比べて、周辺領
域が異なり、その他は同じである。即ち、周辺領域の四
隅部分のうちの一部(本例では一隅部分)はクロム地の
第3の領域13であり、残りの三隅部分はハーフトーン
地の第2の領域12である。
【0045】図4は、図3のパターン露光マスク30を
用いて半導体ウエハー上にショットした場合に得られる
チップ領域およびスクライブライン領域について、隣接
する4個分のチップ領域21およびスクライブライン領
域のショット状態を代表的に取り出して拡大して示して
いる。
【0046】即ち、ウエハー面内の露光領域をステップ
移動させて各チップ領域毎にショットする時、第1実施
例のパターン露光マスク10を使用してショットする時
と同様に、図3のパターン露光マスクの第1の領域11
のLSIパターンがショットされた部分(チップ領域4
1)はショットが重ならない。
【0047】また、ウエハー面内の露光領域を水平方向
あるいは垂直方向にステップ移動させてチップ領域41
を順にショットする時、図3のパターン露光マスクの第
2の領域12に対応してショットされた部分42はショ
ットが2回重なる。
【0048】即ち、パターン露光マスクの周辺領域の右
側(図面上)部分に対応して1回ショットされた部分と
周辺領域の左側(図面上)部分に対応して1回ショット
された部分42(水平方向に隣接するチップ領域間のス
クライブライン領域、幅は例えば150μm)とはショ
ットが2回重なる。
【0049】同様に、パターン露光マスク10の周辺領
域の上側(図面上)部分に対応して1回ショットされた
部分とパターン露光マスクの周辺領域の下側(図面上)
部分に対応して1回ショットされた部分42(垂直方向
に隣接するチップ領域間のスクライブライン領域、幅は
例えば150μm)はショットが2回重なる。
【0050】これに対して、パターン露光マスク30の
周辺領域の四隅部のうちのクロム地の一隅部分(第3の
領域13の一部)に対応するショットはされないが、パ
ターン露光マスク30の周辺領域の四隅部のうちのハー
フトーン地の三隅部分(第2の領域12の一部)に対応
してそれぞれ1回ショットされた部分43はショットが
3回重なることになる。
【0051】即ち、スクライブライン領域は、左右両
側、上下両側の合計2回ショットされた部分42と、四
隅の合計3回ショットされた部分43に区分される。
【0052】この際、2回ショットされた部分42およ
び合計3回ショットされた部分43が露光オーバーにな
らないとすれば、スクライブライン領域のウエハー上の
感光剤に意図しない図柄が形成されることはない。
【0053】従って、第1実施例と同様の効果が得られ
る。即ち、感光剤を現像した時に、パターン露光マスク
30の周辺領域の一隅部に対応して大きな凹部(段差
部)が発生することはなく、このようなレジストパター
ンをマスクとして下層の層間絶縁膜をエッチングした時
に層間絶縁膜にも大きな凹部が発生することはない。
【0054】このように層間絶縁膜に大きな凹部が発生
しないので、後工程でCMP法により研磨する際に、支
障なく研磨して平坦化することが可能になる。
【0055】従って、CMP後にスクライブライン領域
のうちでチップ領域の隅部の近傍に位置合わせマークを
形成する際にマークを正確に形成することが可能にな
り、また、位置合わせマーク形成後のCMPに際してチ
ップ領域の隅部の近傍の位置合わせマークを不要にも研
磨してしまうなどの問題が発生することもない。
【0056】<第3実施例>図5は、本発明の第3実施
例に係る位相シフト方式のハーフトーン型のパターン露
光マスクを示している。
【0057】第3実施例のパターン露光マスク50は、
第1実施例のパターン露光マスク10と比べて、方形リ
ング状の周辺領域のうちの1組の隣接する二辺部分(第
1のL字形部分)はクロム地の第3の領域13になって
おり、残りの領域(第1のL字形部分より小さい第2の
L字形部分)はハーフトーン地の第2の領域12になっ
ている点が異なり、その他は同じである。
【0058】図6は、図5のパターン露光マスク50を
用いて半導体ウエハー上にショットした場合に得られる
チップ領域およびスクライブライン領域について、隣接
する4個分のチップ領域61およびスクライブライン領
域のショット状態を代表的に取り出して拡大して示して
いる。
【0059】即ち、ウエハー面内の露光領域をステップ
移動させて各チップ領域毎にショットする時、第1実施
例のパターン露光マスク10を使用してショットする時
と同様に、図5のパターン露光マスクの第1の領域11
のLSIパターンがショットされた部分(チップ領域6
1)はショットが重ならない。
【0060】また、ウエハー面内の露光領域を水平方向
あるいは垂直方向にステップ移動させてチップ領域41
を順にショットする時、図5のパターン露光マスクの第
2の領域12に対応してショットされた部分62は、1
回ショットされるだけであり、ショットが重ならない。
【0061】即ち、パターン露光マスク50の周辺領域
のうちのクロム地の第1のL字形部分(周辺領域の四隅
部のうちの三隅部分を含む。第3の領域13の一部)に
対応するショットはされないが、パターン露光マスク5
0の周辺領域のうちのハーフトーン地の第2のL字形部
分(周辺領域の四隅部のうちの一隅部分を含む。第2の
領域12)に対応してショットされた部分62は、1回
ショットされるだけである。
【0062】換言すれば、図6中のスクライブライン領
域62は、チップ領域61と同様に1回ショットされる
だけである。この際、1回ショットされた部分は露光オ
ーバーにならないので、感光剤に意図しない図柄が形成
されることはなく、第1実施例および第2実施例と同様
の効果が得られる。
【0063】また、本発明のパターン露光方法は、例え
ば各実施例のようなパターン露光マスクを用いることに
より、ウエハー上の感光剤のうちでパターン露光マスク
の周辺領域の少なくとも一隅に対応する部分が露光オー
バーにならないように当該部分の露光を禁止することを
特徴とするものである。このようなパターン露光方法に
よれば、各実施例で述べたような効果が得られる。
【0064】
【発明の効果】上述したように本発明のパターン露光マ
スクおよびパターン露光方法によれば、ウエハー上の感
光剤に対してスクライブライン領域のうちでチップ領域
の四隅部のうちの少なくとも1つの隅部に対応する領域
におけるウエハー上の感光剤の露光オーバーを防止で
き、感光剤の下層膜をエッチングした時に隅部に対応す
る部分に凹部が発生しなくなり、隅部の近傍でのマーク
形成に悪影響を及ぼさなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るパターン露光マスク
を示す平面図。
【図2】図1のパターン露光マスクを介して半導体ウエ
ハー上にパターンをショットした際に隣接する4個分の
チップ領域およびスクライブライン領域のショット状態
を代表的に取り出して拡大して示す図。
【図3】本発明の第2実施例に係るパターン露光マスク
を示す平面図。
【図4】図3のパターン露光マスクを介して半導体ウエ
ハー上にパターンをショットした際に隣接する4個分の
チップ領域およびスクライブライン領域のショット状態
を代表的に取り出して拡大して示す図。
【図5】本発明の第3実施例に係るパターン露光マスク
を示す平面図。
【図6】図5のパターン露光マスクを介して半導体ウエ
ハー上にパターンをショットした際に隣接する4個分の
チップ領域およびスクライブライン領域のショット状態
を代表的に取り出して拡大して示す図。
【図7】従来のパターン露光マスクを示す平面図。
【図8】パターン露光マスクを介して半導体ウエハーの
各チップ領域にパターンをショットする様子を説明する
ために示す図。
【図9】図7のパターン露光マスクを介して半導体ウエ
ハー上にパターンをショットした際に隣接する4個分の
チップ領域およびスクライブライン領域のショット状態
を代表的に取り出して拡大して示す図。
【符号の説明】
10…パターン露光マスク、 11…ハーフトーン地を有する第1の領域、 12…ハーフトーン地を有する第2の領域、 13…クロム地を有する第3の領域。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位相シフト方式のハーフトーン型のパタ
    ーン露光マスクであって、マスク基板の領域が、 マスク基板上の中央領域で半導体ウエハーのチップ領域
    に対応する所要のパターンが形成されたハーフトーン地
    を有する第1の領域と、 前記中央領域を囲む方形リング状の周辺領域のうちの少
    なくとも一隅部分以外の領域でハーフトーン地を有する
    第2の領域と、 前記周辺領域を囲む方形リング状の外枠領域および前記
    第2の領域以外の周辺領域に遮光性を有するように形成
    された第3の領域とに区分されていることを特徴とする
    パターン露光マスク。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のパターン露光マスクにお
    いて、 前記第2の領域は、前記周辺領域のうちの四隅部分以外
    の領域であることを特徴とするパターン露光マスク。
  3. 【請求項3】 位相シフト方式のハーフトーン型のパタ
    ーン露光マスクであって、マスク基板の領域が、 マスク基板上の中央領域で半導体ウエハーのチップ領域
    に対応する所要のパターンが形成されたハーフトーン地
    を有する第1の領域と、 前記中央領域を囲む方形リング状の周辺領域のうちの1
    組の隣接する二辺部分からなるL字形部分以外の領域で
    ハーフトーン地を有する第2の領域と、 前記周辺領域を囲む方形リング状の外枠領域および前記
    第2の領域以外の周辺領域に遮光性を有するように形成
    された第3の領域とに区分されていることを特徴とする
    パターン露光マスク。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    パターン露光マスクにおいて、 前記周辺領域は、半導体ウエハーのチップ領域の周辺の
    スクライブライン領域に対応する領域であり、前記第2
    の領域には位置合わせマークパターンが形成されている
    ことを特徴とするパターン露光マスク。
  5. 【請求項5】 半導体ウエハーの各チップ領域に所要の
    パターンを露光する際、前記ウエハー上の感光剤のうち
    でパターン露光マスクの周辺領域の少なくとも一隅に対
    応する部分が露光オーバーにならないように当該部分の
    露光を禁止することを特徴とするパターン露光方法。
JP544699A 1999-01-12 1999-01-12 パタ―ン露光マスクおよびパタ―ン露光方法 Abandoned JP2000206668A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007219177A (ja) * 2006-02-16 2007-08-30 Fujitsu Ltd 位相シフトレチクルとその製造方法とその欠陥検査方法
JP2022021652A (ja) * 2020-07-22 2022-02-03 株式会社エスケーエレクトロニクス フォトマスク

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