JP2000205957A - 色調測定方法および色調測定装置 - Google Patents
色調測定方法および色調測定装置Info
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- JP2000205957A JP2000205957A JP11006807A JP680799A JP2000205957A JP 2000205957 A JP2000205957 A JP 2000205957A JP 11006807 A JP11006807 A JP 11006807A JP 680799 A JP680799 A JP 680799A JP 2000205957 A JP2000205957 A JP 2000205957A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来のフィードバック位置決め処理を行うこ
となく、複数の被測体の色調測定を短時間に且つ高精度
に行うことができる色調測定方法およびそのための色調
測定装置を提供すること。 【解決手段】 上記課題を解決する本発明の色調測定方
法では、被測体から離隔した位置から該被測体の色調を
測定する測色部を有する色調測定装置を使用して予め該
測色部から該被測体の測定点までの基準位置を決定して
おく。そして、色調測定時においては該測色部が配置さ
れた位置における該測色部から該測定点までの実測定位
置を検出して該実測定位置と前記基準位置との偏差を求
めるとともに、その配置位置において該測定点の色調値
を計測する。そして、前記偏差に基づいて当該計測した
色調値を補正する。
となく、複数の被測体の色調測定を短時間に且つ高精度
に行うことができる色調測定方法およびそのための色調
測定装置を提供すること。 【解決手段】 上記課題を解決する本発明の色調測定方
法では、被測体から離隔した位置から該被測体の色調を
測定する測色部を有する色調測定装置を使用して予め該
測色部から該被測体の測定点までの基準位置を決定して
おく。そして、色調測定時においては該測色部が配置さ
れた位置における該測色部から該測定点までの実測定位
置を検出して該実測定位置と前記基準位置との偏差を求
めるとともに、その配置位置において該測定点の色調値
を計測する。そして、前記偏差に基づいて当該計測した
色調値を補正する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車ボディ等の
被測体の色調を測定する技術に関し、詳しくは、迅速且
つ高精度に被測体表面の色調を測定し得る色調測定方法
およびそのような方法を実施するための色調測定装置に
関する。
被測体の色調を測定する技術に関し、詳しくは、迅速且
つ高精度に被測体表面の色調を測定し得る色調測定方法
およびそのような方法を実施するための色調測定装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のボディ等には、多種多様な色彩
の塗装が施されている。例えば、質感の高さで需用者に
人気が高いものとしていわゆるメタリック色系の塗装が
ある。かかるメタリック色系塗装は、アルミフレークや
顔料等を有するベースコート層と当該ベースコート層の
上面に塗られる透明なクリアコート層とから成り、光の
強弱や光源からの角度(見る角度)によって、知覚され
る色の具合(即ち色調)が変化することが知られてい
る。従って、品質管理の観点から、かかるメタリック色
系塗装のような見る角度によって色が変化しやすいもの
の色調を測定する場合には、被測体毎に測定状態が異な
ることを回避して常に同じ状態で色調を測定すること、
すなわち、色調測定装置と色調測定の対象物(以下「被
測体」という。)との間の距離や相対角度のずれ(以下
これらを総称して「位置ずれ」という。)に起因する測
色誤差を最小にすることが必要である。
の塗装が施されている。例えば、質感の高さで需用者に
人気が高いものとしていわゆるメタリック色系の塗装が
ある。かかるメタリック色系塗装は、アルミフレークや
顔料等を有するベースコート層と当該ベースコート層の
上面に塗られる透明なクリアコート層とから成り、光の
強弱や光源からの角度(見る角度)によって、知覚され
る色の具合(即ち色調)が変化することが知られてい
る。従って、品質管理の観点から、かかるメタリック色
系塗装のような見る角度によって色が変化しやすいもの
の色調を測定する場合には、被測体毎に測定状態が異な
ることを回避して常に同じ状態で色調を測定すること、
すなわち、色調測定装置と色調測定の対象物(以下「被
測体」という。)との間の距離や相対角度のずれ(以下
これらを総称して「位置ずれ」という。)に起因する測
色誤差を最小にすることが必要である。
【0003】従来、かかる測色誤差を最小にするため、
色調測定装置と被測体との距離や相対角度を正確に再現
し、過度な位置ずれを防止する手段が講じられてきた。
例えば、自動車製造ラインにおいて、塗装された自動車
ボディ個々の色調を常に高精度に測定・評価するための
方策として、色調測定装置(典型的にはアーム型ロボッ
ト)に距離センサおよび角度センサならびに摺動装置を
装備し、正確なフィードバック位置決め制御処理が行わ
れている。例えば、図16に示すように、メインコンピ
ュータから被測体(ワーク)がセットされた信号を受信
したこと(ステップP1)によって、色調測定装置(図
示せず)をスタートさせ、所定の測定位置に配置する
(ステップP2)。次いで、当該配置位置と予め決定さ
れている基準測定位置との位置ずれ量すなわち偏差を測
定する(ステップP3)。ここで、位置ずれ量(偏差)
が設定限度内であるか否かを判別し(ステップP4)、
その限度を超えている場合は色調測定装置を移動して位
置補正する(ステップP5)。そして、そのときの位置
ずれ量を再度測定する(ステップP3)。ここで、位置
ずれ量(偏差)がまだ設定許容限度内に収まらないこと
が判別された(ステップP4)場合は、さらに上記位置
補正処理(ステップP5)を繰り返すこととなる。この
一連のフィードバック操作によって、偏差が設定許容限
度内であることが判別された(ステップP4)とき、そ
の位置で被測体(ワーク)の色調値測定が行われ(ステ
ップP6)、得られた測定データおよび測定完了信号が
メインコンピュータに送信される(ステップP7)。而
して、色調測定装置を所定の待機位置(原点)に移動さ
せ、一連の作業が完了する(ステップP8)。このよう
なフィードバック位置決め制御処理によれば高精度な位
置補正が可能であり、上記位置ずれによる測色誤差が生
じるのを防止することができる。
色調測定装置と被測体との距離や相対角度を正確に再現
し、過度な位置ずれを防止する手段が講じられてきた。
例えば、自動車製造ラインにおいて、塗装された自動車
ボディ個々の色調を常に高精度に測定・評価するための
方策として、色調測定装置(典型的にはアーム型ロボッ
ト)に距離センサおよび角度センサならびに摺動装置を
装備し、正確なフィードバック位置決め制御処理が行わ
れている。例えば、図16に示すように、メインコンピ
ュータから被測体(ワーク)がセットされた信号を受信
したこと(ステップP1)によって、色調測定装置(図
示せず)をスタートさせ、所定の測定位置に配置する
(ステップP2)。次いで、当該配置位置と予め決定さ
れている基準測定位置との位置ずれ量すなわち偏差を測
定する(ステップP3)。ここで、位置ずれ量(偏差)
が設定限度内であるか否かを判別し(ステップP4)、
その限度を超えている場合は色調測定装置を移動して位
置補正する(ステップP5)。そして、そのときの位置
ずれ量を再度測定する(ステップP3)。ここで、位置
ずれ量(偏差)がまだ設定許容限度内に収まらないこと
が判別された(ステップP4)場合は、さらに上記位置
補正処理(ステップP5)を繰り返すこととなる。この
一連のフィードバック操作によって、偏差が設定許容限
度内であることが判別された(ステップP4)とき、そ
の位置で被測体(ワーク)の色調値測定が行われ(ステ
ップP6)、得られた測定データおよび測定完了信号が
メインコンピュータに送信される(ステップP7)。而
して、色調測定装置を所定の待機位置(原点)に移動さ
せ、一連の作業が完了する(ステップP8)。このよう
なフィードバック位置決め制御処理によれば高精度な位
置補正が可能であり、上記位置ずれによる測色誤差が生
じるのを防止することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のフィードバック位置決め処理を伴う色調測定によっ
ては、位置ずれ量を是正してその偏差を設定限度内に抑
えるに至るまでのフィードバック位置決め処理(上記ス
テップP3〜P5)に比較的長時間を要してしまう。そ
の結果、被測体一点あたりの色調測定時間が長くなりが
ちであった。然るにこのことは、例えば自動車製造ライ
ンにおけるような多数の被測体の色調測定をテンポよく
次々に行う必要のあるところでは、その作業効率を低下
させる一因ともなり得、好ましいことではない。
来のフィードバック位置決め処理を伴う色調測定によっ
ては、位置ずれ量を是正してその偏差を設定限度内に抑
えるに至るまでのフィードバック位置決め処理(上記ス
テップP3〜P5)に比較的長時間を要してしまう。そ
の結果、被測体一点あたりの色調測定時間が長くなりが
ちであった。然るにこのことは、例えば自動車製造ライ
ンにおけるような多数の被測体の色調測定をテンポよく
次々に行う必要のあるところでは、その作業効率を低下
させる一因ともなり得、好ましいことではない。
【0005】本発明は、かかる従来のフィードバック位
置決め処理を伴う色調測定に関する問題点に鑑みて創出
されたものであり、その目的とするところは、多数の被
測体を短時間に且つ正確に色調測定し得る色調測定方法
およびそのための色調測定装置を提供することである。
置決め処理を伴う色調測定に関する問題点に鑑みて創出
されたものであり、その目的とするところは、多数の被
測体を短時間に且つ正確に色調測定し得る色調測定方法
およびそのための色調測定装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、請求項1に記載のとおりの、被測体から
離隔した位置から該被測体の色調を測定する方法を提供
する。かかる本発明の色調測定方法では、被測体から離
隔した位置から被測体の色調を測定する測色部を有する
色調測定装置を使用するとともに当該測色部から被測体
の測定点までの基準距離および/または測色部の測定点
に対する基準角度を決定しておく。その一方で、実際の
色調測定時においては、測色部が配置された位置におけ
る当該測色部から上記測定点までの実測定距離および/
または当該測色部の当該測定点に対する実測定角度を計
測し、さらに当該計測値と上記基準距離および/または
基準角度との偏差を求めておく。而して、当該配置され
た位置において当該被測体の測定点の色調値を計測し、
併せて上記偏差に基づいて当該得られた色調値を補正す
ることを特徴とする。このように、本発明の色調測定方
法では、測定時において上記基準距離および/または基
準角度(以下包括して「基準位置」という。)からの位
置ずれに因る測色誤差を基準位置と実際の測定位置との
偏差に基づく補正によって適正化する。このため、本発
明の色調測定方法によれば、実際の測定位置において測
定した色調値(以下「実測色調値」という。)を、当該
実測定位置と基準位置との位置ずれに関わらず、常に基
準位置において測定したら得られたであろう色調値(以
下「理想色調値」という。)すなわち位置ずれによる測
定誤差が含まれない色調値に近似させることができる。
このため、比較的長時間を要する上記従来のフィードバ
ック位置決め処理を行うことなく、複数の被測体の色調
測定を短時間に且つ高精度に行うことができる。
め、本発明は、請求項1に記載のとおりの、被測体から
離隔した位置から該被測体の色調を測定する方法を提供
する。かかる本発明の色調測定方法では、被測体から離
隔した位置から被測体の色調を測定する測色部を有する
色調測定装置を使用するとともに当該測色部から被測体
の測定点までの基準距離および/または測色部の測定点
に対する基準角度を決定しておく。その一方で、実際の
色調測定時においては、測色部が配置された位置におけ
る当該測色部から上記測定点までの実測定距離および/
または当該測色部の当該測定点に対する実測定角度を計
測し、さらに当該計測値と上記基準距離および/または
基準角度との偏差を求めておく。而して、当該配置され
た位置において当該被測体の測定点の色調値を計測し、
併せて上記偏差に基づいて当該得られた色調値を補正す
ることを特徴とする。このように、本発明の色調測定方
法では、測定時において上記基準距離および/または基
準角度(以下包括して「基準位置」という。)からの位
置ずれに因る測色誤差を基準位置と実際の測定位置との
偏差に基づく補正によって適正化する。このため、本発
明の色調測定方法によれば、実際の測定位置において測
定した色調値(以下「実測色調値」という。)を、当該
実測定位置と基準位置との位置ずれに関わらず、常に基
準位置において測定したら得られたであろう色調値(以
下「理想色調値」という。)すなわち位置ずれによる測
定誤差が含まれない色調値に近似させることができる。
このため、比較的長時間を要する上記従来のフィードバ
ック位置決め処理を行うことなく、複数の被測体の色調
測定を短時間に且つ高精度に行うことができる。
【0007】また、本発明は、上記目的を達成するた
め、請求項3に記載のとおりの、被測体から離隔した位
置から該被測体の色調を測定する測色部を有する色調測
定装置を提供する。かかる本発明の色調測定装置では、
色調測定時に測色部が配置された位置における当該測色
部から上記被測体の測定点までの実測定距離および/ま
たは該測色部の該測定点に対する実測定角度を検出する
位置検出部によって、実際の測定位置を検出するととも
に、制御部において当該計測された実際の測定位置と、
予め決定されている基準位置との偏差を求めることがで
きる。そして、その実測定位置において被測体測定点の
色調値を計測するとともに、当該偏差に基づいて当該計
測した色調値を補正する。このため、本発明の色調測定
装置によれば、上述の本発明の色調測定方法が実行さ
れ、複数の被測体の色調測定を短時間に且つ高精度に行
うことができる。
め、請求項3に記載のとおりの、被測体から離隔した位
置から該被測体の色調を測定する測色部を有する色調測
定装置を提供する。かかる本発明の色調測定装置では、
色調測定時に測色部が配置された位置における当該測色
部から上記被測体の測定点までの実測定距離および/ま
たは該測色部の該測定点に対する実測定角度を検出する
位置検出部によって、実際の測定位置を検出するととも
に、制御部において当該計測された実際の測定位置と、
予め決定されている基準位置との偏差を求めることがで
きる。そして、その実測定位置において被測体測定点の
色調値を計測するとともに、当該偏差に基づいて当該計
測した色調値を補正する。このため、本発明の色調測定
装置によれば、上述の本発明の色調測定方法が実行さ
れ、複数の被測体の色調測定を短時間に且つ高精度に行
うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
図面を参照しつつ説明する。
図面を参照しつつ説明する。
【0009】図1に模式的に示すように、本発明の色調
測定方法を好適に実施するための色調測定装置1は、被
測体6から離隔した位置から該被測体6表面の色調を測
定するための装置であって、少なくとも測色部2、位置
検出部3および制御部4を構成要素として備える色調測
定装置1である。典型的には、測色部2と位置検出部3
とは固定状態で装置本体に設けられる。
測定方法を好適に実施するための色調測定装置1は、被
測体6から離隔した位置から該被測体6表面の色調を測
定するための装置であって、少なくとも測色部2、位置
検出部3および制御部4を構成要素として備える色調測
定装置1である。典型的には、測色部2と位置検出部3
とは固定状態で装置本体に設けられる。
【0010】測色部2は、被測体6の色調を測定するた
めの光学的機器を主体として構築されるものであり、現
在知られている種々の機構の色調測定手段(測色計)を
採用し得る。典型的には、ハロゲンランプ等の発光器、
反射板等からなる光源部と、種々のレンズ類、回折格
子、受光素子、A/Dコンバータ等からなる受光部とか
ら構成される。而して、光源部から被測体6に照射さ
れ、そこで反射されて受光部で受光した光は回折格子等
で分光され、受光素子で所定波長毎(例えば20nm)
に測定される。一般的には、受光素子からの信号は増幅
器で電圧信号に変換され、さらにA/Dコンバータでデ
ジタル信号に変換された後、後述する制御部4に送られ
る。このような色調測定手段の構成自体は、本発明を特
徴付けるものではないので詳細な説明は省略する。
めの光学的機器を主体として構築されるものであり、現
在知られている種々の機構の色調測定手段(測色計)を
採用し得る。典型的には、ハロゲンランプ等の発光器、
反射板等からなる光源部と、種々のレンズ類、回折格
子、受光素子、A/Dコンバータ等からなる受光部とか
ら構成される。而して、光源部から被測体6に照射さ
れ、そこで反射されて受光部で受光した光は回折格子等
で分光され、受光素子で所定波長毎(例えば20nm)
に測定される。一般的には、受光素子からの信号は増幅
器で電圧信号に変換され、さらにA/Dコンバータでデ
ジタル信号に変換された後、後述する制御部4に送られ
る。このような色調測定手段の構成自体は、本発明を特
徴付けるものではないので詳細な説明は省略する。
【0011】一方、位置検出部3は、被測体6と上記測
色部2との相対位置(距離および/または相対角度)を
検出する手段によって構成される。光、音波、磁気等の
性質を利用した従来からある種々の距離センサが本発明
の実施にあたって被測体6と上記測色部2との相対位置
を検出する手段として使用し得る。光学的に被測体との
距離を検出し得るセンサが機構自体の簡便さや小型・軽
量化の観点から好適である。かかる光学的センサとして
は、自然光の下での受動的方法によるもの或いは距離計
測のための光源を別途使用する能動的方法によるものの
いずれも適用し得る。受動的方法に基づく光学的センサ
では、距離検出用光源等の付加的機器を別途設ける必要
がないため、位置検出部3自体をより小型化し得る。他
方、能動的方法による光学的センサとしては、レーザ光
を利用したものを採用するのが好ましい。レーザ光は高
輝度であり、指向性および平行性もよく、さらに単色性
であるために外来光との分離が容易である。このような
距離センサからなる位置検出部3を構築し、種々の検出
原理に基づいて当該センサを作動させることによって、
当該センサから被測体6までの距離が検出され、それに
対応して測色部2から被測体6までの距離が検出される
こととなる。なお、検出原理自体は本発明を何ら特徴付
けるものではなく、使用する検出手段(センサ)の種類
や色調測定装置1の使用条件等によって異なり得る。い
わゆる三角測量に基づく距離検出法は、本発明の実施に
あたって好適に適用し得る検出法の一典型例である。而
して、検出された距離情報(センサで生じる電気信号)
は、後述する制御部4に随時送られる。
色部2との相対位置(距離および/または相対角度)を
検出する手段によって構成される。光、音波、磁気等の
性質を利用した従来からある種々の距離センサが本発明
の実施にあたって被測体6と上記測色部2との相対位置
を検出する手段として使用し得る。光学的に被測体との
距離を検出し得るセンサが機構自体の簡便さや小型・軽
量化の観点から好適である。かかる光学的センサとして
は、自然光の下での受動的方法によるもの或いは距離計
測のための光源を別途使用する能動的方法によるものの
いずれも適用し得る。受動的方法に基づく光学的センサ
では、距離検出用光源等の付加的機器を別途設ける必要
がないため、位置検出部3自体をより小型化し得る。他
方、能動的方法による光学的センサとしては、レーザ光
を利用したものを採用するのが好ましい。レーザ光は高
輝度であり、指向性および平行性もよく、さらに単色性
であるために外来光との分離が容易である。このような
距離センサからなる位置検出部3を構築し、種々の検出
原理に基づいて当該センサを作動させることによって、
当該センサから被測体6までの距離が検出され、それに
対応して測色部2から被測体6までの距離が検出される
こととなる。なお、検出原理自体は本発明を何ら特徴付
けるものではなく、使用する検出手段(センサ)の種類
や色調測定装置1の使用条件等によって異なり得る。い
わゆる三角測量に基づく距離検出法は、本発明の実施に
あたって好適に適用し得る検出法の一典型例である。而
して、検出された距離情報(センサで生じる電気信号)
は、後述する制御部4に随時送られる。
【0012】ところで、被測体6と上記測色部2との相
対位置を検出することに関し、両者間の距離に代えてあ
るいは当該距離に加えて、両者の相対角度を考慮するこ
とが必要となる場合も想定される。かかる場合、当該相
対角度は例えば上記距離センサを複数箇所に設けること
によって検出し得る。典型的には、水平方向に2つの距
離センサを配置し、各々のセンサから被測体6までの距
離を検出する。而して、両センサ間の検出値の差に応じ
て、水平方向における被測体に対する色調測定装置1
(測色部2)の角度RX(degree)が検出され得る。同様
に、当該方向と直交する方向(鉛直方向)に2つの距離
センサを配置し、各々の距離センサから被測体6までの
距離を検出することによって両センサ間の検出値の差に
応じて当該鉛直方向における被測体6に対する色調測定
装置1(測色部2)の角度RY(degree)が検出され得
る。このようにして被測体6と上記測色部2との間の距
離および相対角度(RX,RY)を求めることによっ
て、両者の三次元的相対位置をより正確に規定すること
ができる。
対位置を検出することに関し、両者間の距離に代えてあ
るいは当該距離に加えて、両者の相対角度を考慮するこ
とが必要となる場合も想定される。かかる場合、当該相
対角度は例えば上記距離センサを複数箇所に設けること
によって検出し得る。典型的には、水平方向に2つの距
離センサを配置し、各々のセンサから被測体6までの距
離を検出する。而して、両センサ間の検出値の差に応じ
て、水平方向における被測体に対する色調測定装置1
(測色部2)の角度RX(degree)が検出され得る。同様
に、当該方向と直交する方向(鉛直方向)に2つの距離
センサを配置し、各々の距離センサから被測体6までの
距離を検出することによって両センサ間の検出値の差に
応じて当該鉛直方向における被測体6に対する色調測定
装置1(測色部2)の角度RY(degree)が検出され得
る。このようにして被測体6と上記測色部2との間の距
離および相対角度(RX,RY)を求めることによっ
て、両者の三次元的相対位置をより正確に規定すること
ができる。
【0013】制御部4は、典型的にはCPU(プロセッ
サ)を中心としてROM、RAM、入力処理回路および
出力処理回路等から構成され得る。CPUは、ROMに
格納された所定の制御プログラムに従って、色調測定装
置1の測色部および位置検出部の動作を制御する。ま
た、RAMには上記制御プログラムにおいて処理すべき
入出力信号が一時的に格納される。入力処理回路は、色
調測定装置1における上記測色部2(受光素子)あるい
は位置検出部3(センサ)から送られてきた信号を受け
て、制御部4内で処理可能なデータ形式に変換し、バス
を介してCPUまたはRAMに転送する。出力処理回路
は、CPUからバスを介して送られた制御データに従っ
て、例えば測色部2の光源に電力を供給する等の種々の
制御を行う。なお、かかる制御部4の構成自体は、エレ
クトロニクスの分野で周知であり、本発明を特徴付ける
ものではないため、詳細な説明は省略する。
サ)を中心としてROM、RAM、入力処理回路および
出力処理回路等から構成され得る。CPUは、ROMに
格納された所定の制御プログラムに従って、色調測定装
置1の測色部および位置検出部の動作を制御する。ま
た、RAMには上記制御プログラムにおいて処理すべき
入出力信号が一時的に格納される。入力処理回路は、色
調測定装置1における上記測色部2(受光素子)あるい
は位置検出部3(センサ)から送られてきた信号を受け
て、制御部4内で処理可能なデータ形式に変換し、バス
を介してCPUまたはRAMに転送する。出力処理回路
は、CPUからバスを介して送られた制御データに従っ
て、例えば測色部2の光源に電力を供給する等の種々の
制御を行う。なお、かかる制御部4の構成自体は、エレ
クトロニクスの分野で周知であり、本発明を特徴付ける
ものではないため、詳細な説明は省略する。
【0014】而して、本発明の実施においては、上記R
OMに格納される制御プログラムとして、上記測色部2
から送られてきた信号に基づいて種々の色調値(典型的
にはLab表色系あるいはxyY表色系に関わる値)に
変換するプログラム(測色演算プログラム)、上記位置
検出部3から送られてきた信号に基づいて上記実測定距
離および/または実測定角度を決定し、予めデータ記憶
手段(上記ROM等)に格納されている上記基準距離お
よび/または基準角度との偏差を求めるプログラム(偏
差算出プログラム)が包含される。さらに、本発明の色
調測定装置1には、上記測色演算プログラムの実行によ
って得られた色調値を、上記偏差算出プログラムの実行
によって得られた偏差に基づいて補正するためのプログ
ラム(色調値補正プログラム)が包含される。以下、本
発明の実施において好適な色調値補正の具体例を説明す
る。
OMに格納される制御プログラムとして、上記測色部2
から送られてきた信号に基づいて種々の色調値(典型的
にはLab表色系あるいはxyY表色系に関わる値)に
変換するプログラム(測色演算プログラム)、上記位置
検出部3から送られてきた信号に基づいて上記実測定距
離および/または実測定角度を決定し、予めデータ記憶
手段(上記ROM等)に格納されている上記基準距離お
よび/または基準角度との偏差を求めるプログラム(偏
差算出プログラム)が包含される。さらに、本発明の色
調測定装置1には、上記測色演算プログラムの実行によ
って得られた色調値を、上記偏差算出プログラムの実行
によって得られた偏差に基づいて補正するためのプログ
ラム(色調値補正プログラム)が包含される。以下、本
発明の実施において好適な色調値補正の具体例を説明す
る。
【0015】例えば、色調の評価基準としてLab表色
系におけるL値、a値およびb値を採用する場合、上記
基準距離と実測定距離との偏差dx (mm)に対するL値、
a値およびb値の変動量ΔL、ΔaおよびΔbは、それ
ぞれ図2、図3および図4に示すようにグラフ化される
関数として色彩(着色塗料)毎に表すことができる。こ
こで実測定角度は基準角度であり不変とする。同様に、
上記基準角度(水平方向および鉛直方向)と実測定角度
との偏差RX x およびRYx (deg.)に対するL値、a値
およびb値の変動量ΔL、ΔaおよびΔbは、それぞ
れ、RX(水平方向)については図5、図6および図
7、RY(鉛直方向)については図8、図9および図1
0に示すようにグラフ化される関数として色彩(着色塗
料)毎に表すことができる。ここで実測定距離は上記基
準距離であり不変とする。なお、図2〜図10はいずれ
もメタリック系カラーでの傾向を示している。
系におけるL値、a値およびb値を採用する場合、上記
基準距離と実測定距離との偏差dx (mm)に対するL値、
a値およびb値の変動量ΔL、ΔaおよびΔbは、それ
ぞれ図2、図3および図4に示すようにグラフ化される
関数として色彩(着色塗料)毎に表すことができる。こ
こで実測定角度は基準角度であり不変とする。同様に、
上記基準角度(水平方向および鉛直方向)と実測定角度
との偏差RX x およびRYx (deg.)に対するL値、a値
およびb値の変動量ΔL、ΔaおよびΔbは、それぞ
れ、RX(水平方向)については図5、図6および図
7、RY(鉛直方向)については図8、図9および図1
0に示すようにグラフ化される関数として色彩(着色塗
料)毎に表すことができる。ここで実測定距離は上記基
準距離であり不変とする。なお、図2〜図10はいずれ
もメタリック系カラーでの傾向を示している。
【0016】このことから明らかなように、同一の色
(塗料)で塗装した被測体個々の色調値(例えば上記L
値、a値およびb値)を測定する場合、測定する色(塗
料)を塗布した基準となる被測体について、基準位置
(即ち基準距離および/または基準角度)を含むいくつ
かの位置から予め色調値を測定することによって、上記
グラフ化され得るような偏差に対する色調値変動量の関
数を求めておくことができる。而して、かかる関数から
適切な色調補正式をたてるとともに、当該得られた色調
補正式を上記色調値補正プログラムに組み入れることに
よって、本発明における上記偏差に基づく色調補正を実
現することができる。すなわち、本発明の実施によっ
て、実際の測定位置において測定した色調値(実測色調
値)を、当該実測定位置と基準位置との位置ずれに関わ
らず、常に基準位置において測定した場合の理想色調値
(位置ずれによる測定誤差が実質的に含まれない色調
値)に近似させることができる。このため、上記フィー
ドバック位置決め処理をあえて行うことなく、次々に、
被測体の色調値を測定し、得られた実測色調値を上記色
調値補正プログラムに応じて理想色調値に近似させるこ
とができる。
(塗料)で塗装した被測体個々の色調値(例えば上記L
値、a値およびb値)を測定する場合、測定する色(塗
料)を塗布した基準となる被測体について、基準位置
(即ち基準距離および/または基準角度)を含むいくつ
かの位置から予め色調値を測定することによって、上記
グラフ化され得るような偏差に対する色調値変動量の関
数を求めておくことができる。而して、かかる関数から
適切な色調補正式をたてるとともに、当該得られた色調
補正式を上記色調値補正プログラムに組み入れることに
よって、本発明における上記偏差に基づく色調補正を実
現することができる。すなわち、本発明の実施によっ
て、実際の測定位置において測定した色調値(実測色調
値)を、当該実測定位置と基準位置との位置ずれに関わ
らず、常に基準位置において測定した場合の理想色調値
(位置ずれによる測定誤差が実質的に含まれない色調
値)に近似させることができる。このため、上記フィー
ドバック位置決め処理をあえて行うことなく、次々に、
被測体の色調値を測定し、得られた実測色調値を上記色
調値補正プログラムに応じて理想色調値に近似させるこ
とができる。
【0017】例えば、上記図2〜図10に示す関数に基
づいた場合、上記偏差がd1 、RX 1 、RY1 のときの
実測色調値がL1 、a1 、b1 であるとき、補正処理後
の色調値(即ち理想色調値に近似する色調値)Lc は次
式の色調(L値)補正式:L c =L1 +ΔLd1+ΔL
RX1 +ΔLRY1 で表すことができる。ここでΔLd1は偏
差d1 のときのL値変動量であり、ΔLRX1 は偏差RX
1 のときのL値変動量であり、ΔLRY1 は偏差RY1 の
ときのL値変動量である。同様に、補正処理後の色調値
ac は次式の色調(a値)補正式:ac =a1 +Δad1
+ΔaRX1 +ΔaRY1 で表すことができる。ここでΔa
d1は偏差d1 のときのa値変動量であり、ΔaRX1 は偏
差RX1 のときのa値変動量であり、Δa RY1 は偏差R
Y1 のときのa値変動量である。また、補正処理後の色
調値bc は次式の色調(b値)補正式:bc =b1 +Δ
bd1+ΔbRX1 +ΔbRY1 で表すことができる。ここで
Δbd1は偏差d1 のときのb値変動量であり、ΔbRX1
は偏差RX1 のときのb値変動量であり、ΔbRY 1 は偏
差RY1 のときのb値変動量である。
づいた場合、上記偏差がd1 、RX 1 、RY1 のときの
実測色調値がL1 、a1 、b1 であるとき、補正処理後
の色調値(即ち理想色調値に近似する色調値)Lc は次
式の色調(L値)補正式:L c =L1 +ΔLd1+ΔL
RX1 +ΔLRY1 で表すことができる。ここでΔLd1は偏
差d1 のときのL値変動量であり、ΔLRX1 は偏差RX
1 のときのL値変動量であり、ΔLRY1 は偏差RY1 の
ときのL値変動量である。同様に、補正処理後の色調値
ac は次式の色調(a値)補正式:ac =a1 +Δad1
+ΔaRX1 +ΔaRY1 で表すことができる。ここでΔa
d1は偏差d1 のときのa値変動量であり、ΔaRX1 は偏
差RX1 のときのa値変動量であり、Δa RY1 は偏差R
Y1 のときのa値変動量である。また、補正処理後の色
調値bc は次式の色調(b値)補正式:bc =b1 +Δ
bd1+ΔbRX1 +ΔbRY1 で表すことができる。ここで
Δbd1は偏差d1 のときのb値変動量であり、ΔbRX1
は偏差RX1 のときのb値変動量であり、ΔbRY 1 は偏
差RY1 のときのb値変動量である。
【0018】このように、上記L値、a値、b値に係る
3種の色調補正式を色調値補正プログラムに組み入れる
ことによって、本発明における上記偏差に基づくL値、
a値、b値の補正を実現することができる。これによ
り、同一の塗料(色)を施された複数の被測体の色調測
定する際、多少の位置ずれに関わらず、その基準位置と
の偏差に基づく補正を行うことによって、短時間で正確
な被測体相互間での色調値評価を行うことができる。
3種の色調補正式を色調値補正プログラムに組み入れる
ことによって、本発明における上記偏差に基づくL値、
a値、b値の補正を実現することができる。これによ
り、同一の塗料(色)を施された複数の被測体の色調測
定する際、多少の位置ずれに関わらず、その基準位置と
の偏差に基づく補正を行うことによって、短時間で正確
な被測体相互間での色調値評価を行うことができる。
【0019】以下、本発明の色調測定装置のさらに詳細
な具体例を図面を参照しつつ説明する。なお、図11
は、本具体例に係る色調測定装置10の外観を模式的に
示す説明図である。本色調測定装置10は、自動車製造
ラインにおいて自動車ボディ30の塗装面の色調(ここ
ではLab表色系のL値、a値およびb値)を自動車ボ
ディ30から離隔した位置から測定するための装置であ
る。図11に示すように、本色調測定装置10は、大ま
かにいって、アーム型ロボット14と、このアーム型ロ
ボット14に電気的に接続される制御部12と、当該ロ
ボット14先端に設置されている測色部16とから構成
されている。このアーム型ロボット14には、複数の可
動ジョイント部14a,14c,14dおよび摺動可能
な回転部14b,14eが設けられている。このことに
よって、所望する空間位置に測色部16を配置すること
ができる。一方、自動車ボディ30は、コンベヤ31上
に配置されている。図示していないが、このコンベヤ3
1には複数の同型の自動車ボディ30が一定の間隔をあ
けて同じ方向に縦列配置されている。而して、このコン
ベヤ31は、本色調測定装置10の対面に各自動車ボデ
ィ30が一時的に停留し得るように一定の間隔で断続運
転されている。これにより、本色調測定装置10はコン
ベヤ31上の各自動車ボディ30の表面(測定点)にお
ける色調を次々に測定することができる。
な具体例を図面を参照しつつ説明する。なお、図11
は、本具体例に係る色調測定装置10の外観を模式的に
示す説明図である。本色調測定装置10は、自動車製造
ラインにおいて自動車ボディ30の塗装面の色調(ここ
ではLab表色系のL値、a値およびb値)を自動車ボ
ディ30から離隔した位置から測定するための装置であ
る。図11に示すように、本色調測定装置10は、大ま
かにいって、アーム型ロボット14と、このアーム型ロ
ボット14に電気的に接続される制御部12と、当該ロ
ボット14先端に設置されている測色部16とから構成
されている。このアーム型ロボット14には、複数の可
動ジョイント部14a,14c,14dおよび摺動可能
な回転部14b,14eが設けられている。このことに
よって、所望する空間位置に測色部16を配置すること
ができる。一方、自動車ボディ30は、コンベヤ31上
に配置されている。図示していないが、このコンベヤ3
1には複数の同型の自動車ボディ30が一定の間隔をあ
けて同じ方向に縦列配置されている。而して、このコン
ベヤ31は、本色調測定装置10の対面に各自動車ボデ
ィ30が一時的に停留し得るように一定の間隔で断続運
転されている。これにより、本色調測定装置10はコン
ベヤ31上の各自動車ボディ30の表面(測定点)にお
ける色調を次々に測定することができる。
【0020】一方、CPU、ROM、RAM等から構成
される制御部12は、上記コンベヤ31の移動等の自動
車製造ライン全体を統括するメインコンピュータ(図示
せず)からの信号に基づいてロボット14の作動を制御
するように構成されている。また、ROMには上記測色
演算プログラム、偏差算出プログラム、色調値補正プロ
グラム等が格納されており、後述する測色部16を作動
させて色調値の測定ならびに当該測定色調値の位置ずれ
量(偏差)に基づく補正処理等を行うように構成されて
いる。
される制御部12は、上記コンベヤ31の移動等の自動
車製造ライン全体を統括するメインコンピュータ(図示
せず)からの信号に基づいてロボット14の作動を制御
するように構成されている。また、ROMには上記測色
演算プログラム、偏差算出プログラム、色調値補正プロ
グラム等が格納されており、後述する測色部16を作動
させて色調値の測定ならびに当該測定色調値の位置ずれ
量(偏差)に基づく補正処理等を行うように構成されて
いる。
【0021】次に測色部16の詳細を説明する。図12
に示すように、測色部16の先端付近には、ハロゲンラ
ンプ、反射板等からなる光源部18および被測体30か
らの反射光を集光するレンズ類、回折格子、受光素子等
からなる受光部20が内蔵されており、ハンタの色差式
に基づく測色計を構成している。この光源部18は、受
光部20が被測体30に対して垂直に配置された場合
(図12における破線参照)に該被測体30に対して4
5°方向から光を照射し得るように備えられている。一
方、この受光部20を三方から包囲するようにして、本
具体例における位置検出部に相当する距離センサ21,
22,23が設けられている。かかるセンサ21,2
2,23は、いわゆるロボット用レーザ距離センサとし
て広く使用されているものであり、レーザビームを被測
体30に投射してその反射するビームを検出することに
よって被測体30と測色部16との間の距離を検出する
ものである。検出された距離情報(電気信号)は、後述
する色調値補正処理のための入力データとして制御部1
2に送られる。
に示すように、測色部16の先端付近には、ハロゲンラ
ンプ、反射板等からなる光源部18および被測体30か
らの反射光を集光するレンズ類、回折格子、受光素子等
からなる受光部20が内蔵されており、ハンタの色差式
に基づく測色計を構成している。この光源部18は、受
光部20が被測体30に対して垂直に配置された場合
(図12における破線参照)に該被測体30に対して4
5°方向から光を照射し得るように備えられている。一
方、この受光部20を三方から包囲するようにして、本
具体例における位置検出部に相当する距離センサ21,
22,23が設けられている。かかるセンサ21,2
2,23は、いわゆるロボット用レーザ距離センサとし
て広く使用されているものであり、レーザビームを被測
体30に投射してその反射するビームを検出することに
よって被測体30と測色部16との間の距離を検出する
ものである。検出された距離情報(電気信号)は、後述
する色調値補正処理のための入力データとして制御部1
2に送られる。
【0022】本具体例においては、図12および図13
に示すように、受光部20の左右両側にある二つのセン
サ21,23(図12)によってそれぞれ検出された距
離の差から測色部16の被測体30に対する左右方向
(水平方向)の角度RXが算出される。一方、受光部2
0の上面にあるセンサ22と左右両側にある二つのセン
サ21,23のうちのいずれか(例えば右側センサ2
1)によってそれぞれ検出された距離から測色部16の
被測体30に対する上下方向(鉛直方向)の角度RYが
算出される。また、これら三つのセンサ21,22,2
3によって検出された距離の平均から測色部16と被測
体30との間の距離dも算出され得る。
に示すように、受光部20の左右両側にある二つのセン
サ21,23(図12)によってそれぞれ検出された距
離の差から測色部16の被測体30に対する左右方向
(水平方向)の角度RXが算出される。一方、受光部2
0の上面にあるセンサ22と左右両側にある二つのセン
サ21,23のうちのいずれか(例えば右側センサ2
1)によってそれぞれ検出された距離から測色部16の
被測体30に対する上下方向(鉛直方向)の角度RYが
算出される。また、これら三つのセンサ21,22,2
3によって検出された距離の平均から測色部16と被測
体30との間の距離dも算出され得る。
【0023】以下、本色調測定装置10において実施さ
れる本発明の色調測定方法を図14および図15を参照
しつつ説明する。先ず本色調測定装置でコンベヤ31上
を流れてくる被測体30の色調値を測定する前提条件と
して、予め同型の被測体であって同じ塗料を塗装されて
いる基準被測体を所定の基準位置、即ち予め決定された
基準距離d(ここでは100mm)であって受光部20が
被測体30に対して垂直に面しつつ光源部18からの光
が被測体30の測定点Pに45°の角度(基準角度)で
照射される位置(図12参照)において、色調値(L
値、a値、b値)を計測する。そして、当該基準位置か
ら距離dのみを±30mmの範囲で少しずつずらして
(即ち角度は基準状態のまま)計測し、図2〜図4に示
すような距離偏差dx に対するΔL、ΔaおよびΔbの
変動量を決定する。同様に、当該基準位置から水平角度
RXのみを±8°の範囲で少しずつずらして(即ち距離
および鉛直角度は基準状態のまま)計測し、図5〜図7
に示すような距離偏差RXx に対するΔL、Δaおよび
Δbの変動量を決定する。同様に、当該基準位置から鉛
直角度RYのみを±8°の範囲で少しずつずらして(即
ち距離および鉛直角度は基準状態のまま)計測し、図8
〜図10に示すような距離偏差RYx に対するΔL、Δ
aおよびΔbの変動量を決定する。而して、得られた偏
差に対する各変動量の関数は、制御部12の記憶手段
(ROM)に予め格納されている。
れる本発明の色調測定方法を図14および図15を参照
しつつ説明する。先ず本色調測定装置でコンベヤ31上
を流れてくる被測体30の色調値を測定する前提条件と
して、予め同型の被測体であって同じ塗料を塗装されて
いる基準被測体を所定の基準位置、即ち予め決定された
基準距離d(ここでは100mm)であって受光部20が
被測体30に対して垂直に面しつつ光源部18からの光
が被測体30の測定点Pに45°の角度(基準角度)で
照射される位置(図12参照)において、色調値(L
値、a値、b値)を計測する。そして、当該基準位置か
ら距離dのみを±30mmの範囲で少しずつずらして
(即ち角度は基準状態のまま)計測し、図2〜図4に示
すような距離偏差dx に対するΔL、ΔaおよびΔbの
変動量を決定する。同様に、当該基準位置から水平角度
RXのみを±8°の範囲で少しずつずらして(即ち距離
および鉛直角度は基準状態のまま)計測し、図5〜図7
に示すような距離偏差RXx に対するΔL、Δaおよび
Δbの変動量を決定する。同様に、当該基準位置から鉛
直角度RYのみを±8°の範囲で少しずつずらして(即
ち距離および鉛直角度は基準状態のまま)計測し、図8
〜図10に示すような距離偏差RYx に対するΔL、Δ
aおよびΔbの変動量を決定する。而して、得られた偏
差に対する各変動量の関数は、制御部12の記憶手段
(ROM)に予め格納されている。
【0024】次に、コンベヤ31上を流れてくる被測体
30(図11)の色調値測定手順の実際を説明する。先
ず、ホストコンピュータから被測体30(ワーク)が所
定の測定位置にセットされた信号を制御部12が受信す
ること(ステップS1)によって、ロボット14が作動
し、測色部16を所定の測定位置に配置する(ステップ
S2)。このとき、図14に示すように、測色部16が
上記基準位置から若干ずれる場合があり得るが、従来の
フィードバック位置決め処理は行わずに、その配置位置
の上記基準位置に対する偏差(即ち距離偏差d1 、角度
偏差RX1 およびRY1 )を上記三つのセンサ21,2
2,23を用いて検出する(ステップS3)。同時に、
その配置位置での被測体30の測定点Pにおける色調値
L1 、a 1 、b1 を測定する(ステップS4)。次い
で、偏差(位置ずれ量)および上記格納した各変動量関
数に基づいて測定色調値を補正する(ステップS5)。
具体的には、検出した偏差(位置ずれ量)に基づいて、
上記関数からその位置ずれ量に対応するΔL、Δaおよ
びΔbをそれぞれ決定し、上記色調補正式:Lc =L 1
+ΔLd1+ΔLRX1 +ΔLRY1 、ac =a1 +Δad1+
ΔaRX1 +ΔaRY1 、bc =b1 +Δbd1+ΔbRX1 +
ΔbRY1 から、補正後の色調値:Lc 、ac およびbc
を決定する。そして、決定された測定色調値データおよ
び測定完了信号は、メインコンピュータに送信される
(ステップS6)。而して、ロボット14を作動させて
本色調測定装置10を所定の待機位置(原点)に移動さ
せる(ステップS7)ことによって一連の作業が完了す
る。
30(図11)の色調値測定手順の実際を説明する。先
ず、ホストコンピュータから被測体30(ワーク)が所
定の測定位置にセットされた信号を制御部12が受信す
ること(ステップS1)によって、ロボット14が作動
し、測色部16を所定の測定位置に配置する(ステップ
S2)。このとき、図14に示すように、測色部16が
上記基準位置から若干ずれる場合があり得るが、従来の
フィードバック位置決め処理は行わずに、その配置位置
の上記基準位置に対する偏差(即ち距離偏差d1 、角度
偏差RX1 およびRY1 )を上記三つのセンサ21,2
2,23を用いて検出する(ステップS3)。同時に、
その配置位置での被測体30の測定点Pにおける色調値
L1 、a 1 、b1 を測定する(ステップS4)。次い
で、偏差(位置ずれ量)および上記格納した各変動量関
数に基づいて測定色調値を補正する(ステップS5)。
具体的には、検出した偏差(位置ずれ量)に基づいて、
上記関数からその位置ずれ量に対応するΔL、Δaおよ
びΔbをそれぞれ決定し、上記色調補正式:Lc =L 1
+ΔLd1+ΔLRX1 +ΔLRY1 、ac =a1 +Δad1+
ΔaRX1 +ΔaRY1 、bc =b1 +Δbd1+ΔbRX1 +
ΔbRY1 から、補正後の色調値:Lc 、ac およびbc
を決定する。そして、決定された測定色調値データおよ
び測定完了信号は、メインコンピュータに送信される
(ステップS6)。而して、ロボット14を作動させて
本色調測定装置10を所定の待機位置(原点)に移動さ
せる(ステップS7)ことによって一連の作業が完了す
る。
【0025】
【発明の効果】以上のとおり、図15に示すようなフロ
ーに従って実施される本発明の色調測定方法によれば、
従来のフィードバック位置決め処理を行うことなく、実
測色調値を理想色調値に近似させることができる。従っ
て、複数の被測体個々の色調を測定する場合において、
被測体一点当たりに要する色調測定時間を削減すること
ができる。また、偏差(位置ずれ量)に基づいて実測色
調値を補正するので、短時間で正確に被測体測定点にお
ける色調値を測定・評価することができる。
ーに従って実施される本発明の色調測定方法によれば、
従来のフィードバック位置決め処理を行うことなく、実
測色調値を理想色調値に近似させることができる。従っ
て、複数の被測体個々の色調を測定する場合において、
被測体一点当たりに要する色調測定時間を削減すること
ができる。また、偏差(位置ずれ量)に基づいて実測色
調値を補正するので、短時間で正確に被測体測定点にお
ける色調値を測定・評価することができる。
【図1】本発明の色調測定装置の構成を模式的に示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図2】距離dに対するL値の変動量ΔLを示すグラフ
である。
である。
【図3】距離dに対するa値の変動量Δaを示すグラフ
である。
である。
【図4】距離dに対するb値の変動量Δbを示すグラフ
である。
である。
【図5】角度RXに対するL値の変動量ΔLを示すグラ
フである。
フである。
【図6】角度RXに対するa値の変動量Δaを示すグラ
フである。
フである。
【図7】角度RXに対するb値の変動量Δbを示すグラ
フである。
フである。
【図8】角度RYに対するL値の変動量ΔLを示すグラ
フである。
フである。
【図9】角度RYに対するa値の変動量Δaを示すグラ
フである。
フである。
【図10】角度RYに対するb値の変動量Δbを示すグ
ラフである。
ラフである。
【図11】一実施形態に係る本発明の色調測定装置の全
体構成を示す概要図である。
体構成を示す概要図である。
【図12】一実施形態に係る本発明の色調測定装置の測
色部を示す平面図である。
色部を示す平面図である。
【図13】一実施形態に係る本発明の色調測定装置の測
色部を示す側面図である。
色部を示す側面図である。
【図14】一実施形態に係る本発明の色調測定装置の色
調測定時における配置状況の一例を示す図である。
調測定時における配置状況の一例を示す図である。
【図15】本発明の色調測定方法の一例を示すフローチ
ャートである。
ャートである。
【図16】従来の色調測定方法の一例を示すフローチャ
ートである。
ートである。
1,10 色調測定装置 2,16 測色部 3 位置検出部 4,12 制御部 6,30 被測体 14 ロボット 16 測色部 18 光源部 20 受光部 21,22,23 センサ
Claims (4)
- 【請求項1】 被測体から離隔した位置から該被測体の
色調を測定する方法であって、 (a)被測体から離隔した位置から該被測体の色調を測
定する測色部を有する色調測定装置の該測色部から該被
測体の測定点までの基準距離および/または該測色部の
該測定点に対する基準角度を決定する工程;(b)色調
測定時において該測色部が配置された位置における該測
色部から該測定点までの実測定距離および/または該測
色部の該測定点に対する実測定角度を検出し、該実測定
距離および/または該実測定角度と前記基準距離および
/または基準角度との偏差を求める工程;および(c)
前記配置された位置において該色調測定装置を作動させ
て該測定点の色調値を計測するとともに、前記(b)工
程で求めた偏差に基づいて該計測した色調値を補正する
工程;を包含する色調測定方法。 - 【請求項2】 前記計測した色調値はLab表色系にお
けるL値、a値およびb値であり、該色調値の補正は前
記偏差に対する色調値の変動量ΔL、ΔaおよびΔbに
基づいて行われる、請求項1に記載の色調測定方法。 - 【請求項3】 被測体から離隔した位置から該被測体の
色調を測定する測色部と、 色調測定時に該測色部が配置された位置における該測色
部から該被測体の測定点までの実測定距離および/また
は該測色部の該測定点に対する実測定角度を検出する位
置検出部と、 該位置検出部によって検出された実測定距離および/ま
たは実測定角度と、予め決定されている該測色部から該
測定点までの基準距離および/または該測色部の該測定
点に対する基準角度との偏差を求める制御部とを備えて
おり、 該測色部の配置位置において該測定点の色調値を計測す
るとともに、該偏差に基づいて該計測した色調値を補正
するように構成されている、色調測定装置。 - 【請求項4】 前記計測する色調値はLab表色系にお
けるL値、a値およびb値であり、該色調値の補正は前
記偏差に対する色調値の変動量ΔL、ΔaおよびΔbに
基づいて行われるように構成されている、請求項3に記
載の色調測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11006807A JP2000205957A (ja) | 1999-01-13 | 1999-01-13 | 色調測定方法および色調測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP11006807A JP2000205957A (ja) | 1999-01-13 | 1999-01-13 | 色調測定方法および色調測定装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2000205957A true JP2000205957A (ja) | 2000-07-28 |
Family
ID=11648476
Family Applications (1)
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JP11006807A Pending JP2000205957A (ja) | 1999-01-13 | 1999-01-13 | 色調測定方法および色調測定装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000205957A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1999
- 1999-01-13 JP JP11006807A patent/JP2000205957A/ja active Pending
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