JP2000205562A - バ―ナ燃焼診断装置 - Google Patents

バ―ナ燃焼診断装置

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JP2000205562A JP11006822A JP682299A JP2000205562A JP 2000205562 A JP2000205562 A JP 2000205562A JP 11006822 A JP11006822 A JP 11006822A JP 682299 A JP682299 A JP 682299A JP 2000205562 A JP2000205562 A JP 2000205562A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バーナ火炎発光の分光分析データから火炎点
消火判定を精度良く行い、火炎検出機能を備えたバーナ
燃焼診断装置を提供すること。 【解決手段】 火炎発光の分光分析11により得られる
同時刻で分光分析した所定の複数波長の単色光強度の比
率から火炎温度と燃焼生成ガスの赤外線ガス吸収・放射
スベクトルとを燃焼診断指標として計算する計算部12
と、火炎発光の分光分析により得られる異なる時刻で分
光分析した所定の複数波長の単色光強度の比率から火炎
温度と燃焼生成ガスの赤外線ガス吸収・放射スベクトル
とを火炎検出指標として計算する計算部13と、火炎検
出指標と燃焼診断指標の比から火炎温度と燃焼生成ガス
の赤外線ガス吸収・放射スベクトルの変動率を求め、変
動率をしきい値と比較することにより、バーナ火炎の点
火及び消火状態を判定する判定部14と、を備えたバー
ナ燃焼診断装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火力発電用ボイラ
等の複数本のバーナを有する大型ボイラにおいて、バー
ナ火炎発光の分光放射特性を分析することによりバーナ
火炎の燃焼状態を監視・診断する装置に関し、特にバー
ナ火炎の点消火状態を判定する火炎検出技術に関する。
【0002】
【従来の技術】火力発電用ボイラ等の大型ボイラは、数
十本のバーナを有しており(発電機出力1000MW用
ボイラで40〜50本)、個々のバーナの確実な点火・
消火、及び万一の失火を検知し、自動バーナ制御の目と
なる火炎検出器は、ボイラの運転監視並びに制御上最も
重要な装置の一つである。火炎検出器には種々の方式が
あるが、数十本のバーナを有する大型のマルチバーナ炉
では、対向や隣接して配置される他火炎による干渉を除
去し、検出対象の火炎の有無を検出するため、図10の
火炎検出器200に示すようなフリッカ(火炎輝度のち
らつき)周波数特性201を分析するフリッカ式火炎検
出器が多く用いられる。
【0003】フリッカ式火炎検出器は図11に示すよう
に対象火炎点火時と対象火炎消火時(対向、隣接火炎点
火時)とで観測される火炎発光強度のフリッカ(ちらつ
き)成分の周波数分布が異なることを利用して火炎検出
を行うものであり、図11に示すように約10〜300
Hzのフリッカ周波数の違いを利用して行うものが多
い。
【0004】また近年では、単に火炎の有無を二値的に
判断するのみでなく個々のバーナのより細かな火炎状態
に関する情報を提供するバーナ火炎の燃焼診断装置が要
望されており、実際の火力発電用ボイラに適用され始め
ている。
【0005】これは、従来のボイラの燃焼状態の判断が
炉内監視テレビ、各種計器指示値、排ガス性状分析を主
体としたマクロな監視によっているが、排ガス性状等の
指標を環境対策や効率の観点から最適に調整するために
は個別バーナの燃焼管理が必要になるためである。この
ような個別バーナの燃焼状態の監視を行う装置の一つに
バーナの燃焼火炎からの発光を所定の数点の波長につい
て分光分析(発光スベクトル分析)した結果から燃焼状
態を診断する特開平04−270820号公報等に記載
の燃焼診断装置がある。
【0006】図10に従来のバーナ燃焼診断装置100
の概略構成を示す。このバーナ燃焼診断装置100は、
バーナ火炎発光を所定の波長(例えば0.8,0.9,
1.3,1.4,1.5μmの波長)について分光分析
部11により分光分析し、この分光分析データ(5波長
の単色光強度)をもとに、燃焼診断指標計算部12によ
りからバーナ火炎の燃焼状態監視/診断に用いる指標を
計算する。この燃焼診断指標計算部12では、5波長の
分光分析データから輝炎の黒体近似性を利用(Plan
ckの幅射則の適用)して火炎温度を求め、また燃焼と
空気の混合状況等によって推移する燃焼生成ガスによる
赤外線ガス吸収・放射スペクトルを求め、これらを火炎
状態を定量的に表す指標としている。
【0007】具体的な指標算出方法としては、分光分析
部11により分析した5波長(例えば0.8,0.9,
1.3,1.4,1.5μm)のうち0.8μmと0.
9μmの単色光強度の比率よりPlanckの幅射則を
用いて火炎温度を計算し、燃焼生成ガスによる赤外線ガ
ス吸収・放射スベクトルについては、例えば燃焼生成水
蒸気の場合、燃焼生成水蒸気による赤外線吸収・放射の
影響を受けない1.3μm,1.5μmの輝炎の単色光
強度分析値から燃焼生成水蒸気の赤外線吸収・放射波長
である波長1.4μmの輝炎発光の単色光強度を近似
し、これと実際に観測される1.4μmの単色光強度分
析値との比率よりBeerの吸収則を用いて生成される
水蒸気の相対的濃度に依存する赤外線ガス(水蒸気)吸
収係数を計算し、診断指標として用いる。
【0008】これら指標により火炎状態変化を監視、適
正燃焼状態時の基準値との比較により異常状態を診断
し、その応答性のデータベースより異常要因を推定し、
ガイダンス出力部17に送る。ガイダンス出力部7では
運転員に対し、バーナ火炎の状態及び異常時はその推定
要因をガイダンス表示する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】燃焼診断装置では、火
炎発光をバーナ個々に分光分析し火炎の分光放射特性の
特徴量として、火炎温度(火炎中炭素質粒子の灰色体近
似による)、燃焼生成ガスによる赤外線ガス吸収・放射
スベクトル等を計算する。これらを指標として、火炎状
態の経時変化を監視し、適正燃焼時の比較により個々の
バーナ火炎の燃焼状態の正常・異常を診断する。ただ
し、これは診断対象とするバーナ火炎が点火している状
態においてであり、消火している状態では適用できな
い。
【0010】対象火炎消火時は燃焼状態を監視・診断す
る必要はないが、問題は分光分析結果から計算する火炎
温度等の指標からでは対向に配置されたバーナの火炎
や、高温炉壁発光の影響により対象火炎点火状態と消火
状態を明確に判別できないことである。
【0011】対象火炎点火中は、火炎中の微粉炭等の燃
料粒子、スート等の炭素質粒子の層が壁となって対向・
隣接火炎の発光を遮り、対象火炎の発光のみが光プロー
ブに入射する。対象火炎が消火操作あるいは失火により
失われると、他火炎の発光を遮る壁がなくなり、対象火
炎が失われていても他火炎の発光が対象火炎点火時と同
様のレベルで光プローブに入射する。光プローブの受光
強度レベルは対象火炎点火時でも消火(失火)時でも同
程度であり、火炎の燃焼状態によっては対象火炎時消火
時の方が光プローブ受光強度が大きい場合もある。この
ため、分光分析結果から診断の指標として計算する火炎
温度、燃焼生成ガスによる赤外線ガス吸収・放射スベク
トル等の値も、対象火炎点火と消火(失火)状態を明確
に判別できる差異を生じない。
【0012】このため、対象火炎が消火もしくは失火し
ている状態を指標から検知できず、誤った診断結果や警
報を出力する恐れがあった。これを回避するため、従来
のバーナ燃焼診断装置100では、図10に示すように
火炎検出器出力参照部101により火炎検出器200の
火炎点消火信号203とAND(論理積)をとることに
より、バーナ消火時(もしくは失火時)の診断を停止す
ることで対処していた。
【0013】このため、従来の火炎検出器にとってかわ
ることのできる火炎検出機能を燃焼診断装置に持たせる
ことができず、同様にバーナ火炎発光を受光・分析する
装置であり、類似した機構の多い火炎検出器を別装置と
して必要とする。燃焼診断装置と火炎検出器を別装置し
た場合、バーナ火炎発光する光プローブがバーナ部に2
本必要とする。コスト的な問題と共に、近年の環境対策
から適用されている火炎内脱硝を行う低NOxバーナに
おいては、バーナ部での燃焼空気の流れ、燃料との混合
領域が重要であり、バーナ部でこれらを乱す要因になり
える付帯設備は極力さけることが望まれる。
【0014】また、特願平07−139530号公報の
ようにバーナ火炎発光を分析する光センサを工夫して、
燃焼診断装置用の分光分析機能と火炎検出に必要とする
光分析(フリッカ分析)を両立可能として、光プローブ
を含め装置として一体構成可能としたものがある。これ
によれば、光プローブは一式でよく前記のような問題は
生じない。
【0015】しかしながら、この場合、使用される光セ
ンサが極めて特殊で専用に製作したものが必要であり、
汎用的な分光分析デバイスの使用が困難であった。10
00MWクラスの大型ボイラにおいてもバーナ数は40
〜50本であり、特開平07−139530号公報に示
したような特殊な光センサの量産によるコスト低減効果
は小さい。光デバイスは電子部品等に比べ一般に高価で
あるが、近年、通信、情報処理、計測等の分野での利用
が進んでおり、汎用性を持ち比較的低コストなデバイス
も流通している。このような汎用的なデバイスが利用可
能になることは、産業利用上無視できない要素であるコ
スト、保守性の面でメリットが大である。
【0016】また、特開平07−71749号公報のよ
うに、ブリズムや回折格子等の汎用の分光デバイスによ
り分光した単色光を光電変換した後の電気信号を、電気
的なローバスフィルタとバイドバスフィルタにより光量
レベル(輝度)に相当する直流成分とフリッカ成分に相
当する交流成分にわけ、この交流成分の周波数分析より
フリッカ分析火炎検出を可能とした装置がある。
【0017】この装置では、汎用的な分光デバイスが利
用可能であるが、火炎のフリッカ成分が受光する光強度
の1/1000程度であり、また、分光を行うことによ
り分光された後の単色光強度がトータルの火炎発光強度
の1/100程度程度になることから微弱な電気信号を
扱うことになりS/Nが低下する問題があった。これを
解決するためにセンサ構成を工夫し、フリッカ分析用に
十分な光量レベルを確保できるようにしたものが前記の
特開07−139530号公報に係る装置である。
【0018】また、従来のフリッカ式火炎検出器におい
ては、フリッカ(火炎のちらつき)成分も要は火炎の光
強度(輝度)変動であり、バーナ火炎の負荷、空気比等
による燃焼状態の推移に伴い火炎の輝度レベル及びその
変動成分であるフリッカ成分レベルも変化する。燃焼が
活発(燃料と空気の混合反応が活発化)になることによ
り、火炎の輝度が増し、それに応じてフリッカ成分レベ
ルも増加する。逆に燃焼状態が緩慢化すると輝度、フリ
ッカレベルともに低下する。このためバーナ火炎は点火
状態の緩慢化や何らかの異常要因により監視している火
炎域の輝度が著しく低下した場合、フリッカレベルも低
下し誤った火炎検出結果を出力する恐れがあった。
【0019】端的な例としては、例えば微粉炭火炎にお
いて、低負荷帯の微粉濃度が希薄な状態で火炎表面に微
粉炭の燃えていない領域が部分的に形成される場合があ
る。この微粉炭の燃えていない領域が火炎検出器の観測
視野内を一部占めた場合でも、観測される輝度が低下
し、これに伴い検出されるフリッカレベルも低下するた
め、バーナ火炎は着火状態にあっても失火と誤判定を行
う場合があった。この場合でも微粉炭が表面的に燃えて
いない領域以外からの火炎発光は受光されているが、観
測されるトータルの輝度が通常時に比べ著しく低下して
しまうため失火と判定してしまうものである。
【0020】本発明の目的は、バーナ燃焼診断装置が入
力信号として用いるバーナ火炎発光の分光分析データか
ら、火炎点消火判定を精度良く行う方法を提供し、火炎
検出機能を備えたバーナ燃焼診断装置を提供することに
より、バーナ燃焼診断装置とは別に火炎検出器を必要と
する問題及び火炎検出機能を併せ持つために特殊な光セ
ンサの使用が必要である問題を解決することにある。あ
わせて従来のフリッカ式火炎検出器において問題になる
観測視野の火炎発光強度(輝度)レベルが低下した場合
において誤判定を行う問題を解決し、より検出精度の高
い火炎検出方法を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は主として次のような構成を採用する。
【0022】バーナ火炎の発光を複数波長について分光
分析を行い、前記分光分析の結果から得られる所定の複
数波長の単色光強度の比率から火炎温度と燃焼生成ガス
の赤外線ガス吸収・放射スベクトルとを燃焼診断指標と
するバーナ燃焼診断装置において、前記火炎発光の分光
分析により得られる同時刻で分光分析した所定の複数波
長の単色光強度の比率から火炎温度と燃焼生成ガスの赤
外線ガス吸収・放射スベクトルとを燃焼診断指標として
計算する燃焼診断指標計算部と、前記火炎発光の分光分
析により得られる異なる時刻で分光分析した所定の複数
波長の単色光強度の比率から火炎温度と燃焼生成ガスの
赤外線ガス吸収・放射スベクトルとを火炎検出指標とし
て計算する火炎検出指標計算部と、前記火炎検出指標計
算部で求められた火炎検出指標信号と前記燃焼診断指標
計算部で求めた燃焼診断指標信号の比を算出して、火炎
温度と燃焼生成ガスの赤外線ガス吸収・放射スベクトル
のそれぞれの変動率を求め、前記変動率を予め設定した
しきい値と比較することにより、バーナ火炎の点火及び
消火状態を判定するバーナ火炎点消火判定部と、を備え
たバーナ燃焼診断装置。
【0023】
【発明の実施の形態】最初に、本発明に係るバーナ燃焼
診断装置の技術的思想に関する機能乃至作用について説
明する。本発明になる燃焼診断装置では、バーナ火炎の
分光放射特性の特徴量として分光分析結果から計算する
診断指標(火炎温度、燃焼生成ガスの赤外線ガス吸収・
放射スベクトル)を燃焼状態の監視・診断用とは別に下
記の方法で処理することによりバーナ火炎の点消火判定
を行う。
【0024】従来と同じく、火炎温度等の診断指標を計
算する複数波長の単色光強度(火炎温度は2波長、赤外
線ガス吸収・放射スベクトルは3波長、もしくはそれ以
上の波長を利用)の分光分析において、各波長を同時刻
に分析もしくは光プローブ受光量の変動周期等から実質
的な同時性が得られる時間間隔で波長の走査を行い、こ
れを各波長単色光強度の1サンプル値とし、所定のサン
プリング周期で連続的に行う。ここで、サンプリング毎
の各波長単色光強度の比率から計算される火炎温度、ガ
ス吸収・放射スベクトルは診断指標として用いるもので
あり、火炎の燃焼状態が静定した状態であればほぼ一定
の安定した値である。
【0025】本発明では、これに加えてバーナ火炎の点
消火判定(火炎検出)を行う手段として、複数波長の単
色光強度の比率から計算する火炎温度、ガス吸収・放射
スベクトルを波長毎に異なるサンプリング時刻の単色光
強度データの比率から計算し、その計算値変動のバーナ
火炎点火及び消火状態における差異を用いて行う。
【0026】これによって、別途火炎検出器によらず、
燃焼診断装置が診断用の入力信号として用いるバーナ火
炎発光の分光分析データより火炎検出を可能とする。
【0027】そして、バーナ火炎点消火判定に関わる状
態は「判定対象バーナ火炎点火状態」、「判定対象火炎
が消火し、対向・隣接火炎が点火している状態」及び
「判定対象火炎、対向・隣接火炎ともに消火している状
態」の3種に大別できる。
【0028】大別した3種の状態のうち、「判定対象火
炎点火状態」では、対象火炎が光プローブ近傍にあり、
光プローブ観測視野領域を対象火炎が覆う。これによ
り、対象火炎中の燃料粒子(微粉炭粒子等)、スート等
炭素質粒子が対向・隣接火炎の発光が光プローブに入射
しないように遮る壁となって、判定対象火炎の発光のみ
が受光される状態である。このため、燃料と空気の混合
による燃焼反応の空間的、時間的変動の影響を受け、光
ブロープ受光強度は相対的に高い周波数成分を多く含む
変動周波数特性を持つ。これが従来の火炎検出器が利用
する図11に示すフリッカ(ちらつき)周波数である。
【0029】「判定対象火炎が消火し、対向・隣接火炎
が点火している状態」では、光プローブ近傍に壁となる
対象火炎がなく、対向・隣接火炎の発光を受光する状態
になる(光プローブの設置位置関係から対向の影響
大)。この場合、光プローブにおいて受光される光は単
一火炎からのものでなく、主として対向に位置する複数
個の火炎の発光が重なって受光される。このために単一
火炎の局所領域において生じる燃焼反応の空間的変動等
に起因する比較的高周波数の輝度変動は打ち消され、光
プローブ受光強度変動は光プローブ視野内にある複数個
の火炎の全体的なゆらぎ等に起因する低周波数(長周
期)成分が優勢である。
【0030】「判定対象火炎、対向・隣接火炎ともに消
火している状態」では、光プローブ視野内に火炎が無
く、受光する光の源は、炉内浮遊粒子やガスの発光も含
まれるが、主として対向炉壁の発光である。このため光
プローブの受光強度変動は非常にゆっくりとしたもの
で、ほぼ変動のない一定レベルと見なすことができる。
【0031】燃焼診断装置における診断指標である火炎
温度、ガス吸収・放射スペクトルは、前述のように複数
波長の単色高強度の比率から下記の(1),(2)式の
ように計算する。
【0032】・火炎温度FT(Planckの幅射則に
よる)
【0033】
【数1】
【0034】ここにおいて、(1)式は次のPlanc
kの輻射則より導かれる式であり、 Eλ=(ε・C1・λー5)/{exp(C2/λ・T)−
1} Eλ:波長λにおける輻射エネルギ、 T:温度((1)式の火炎温度FTに相当)、 ε:輻射率、 C1,C2:Planckの第1,第2定数、 このPlanckの式から2波長λ1、λ2での輻射エネ
ルギEλ1,Eλ2の比を考えることにより、輻射率ε及
びPlanckの第1定数C1が消え、上記の(1)式
になる。
【0035】・ガス吸収・放射スベクトル(Beerの
吸収則による) 一例として1.4μm波長帯の水蒸気による相対的な赤
外線ガス吸収を示す指標を下記(2)式により計算し、
本発明ではこれを水蒸気吸光度VAと定義して以下記述
する。
【0036】
【数2】
【0037】ここで波長λ1〜λ5における単色光強度E
λ1(t)〜Eλ5(t)は同時刻tでの分光分析値である。各
波長の分光分析値の同時性を記したのは、前述のよう
に、火炎状態の診断を行う対象火炎点火状態では燃焼状
況の空間的変動等に起因して図11に示したように光プ
ローブ受光強度が相対的に高い周波数成分が優勢な周波
数特性を待っており、分光分析により得られる各波長の
単色光強度に同時性がないと、波長毎に異なった受光状
態(火炎状態)において分光分析を行うことなり、上記
(1),(2)式から複数波長の単色光強度の比率より
計算する指標が計算毎に大きく変動し安定した評価が行
えないからである。
【0038】一方、「判定対象火炎が消火し、対向・隣
接火炎が点火している状態」では、低周波数の受光強度
変動が優勢であるため、「対象火炎点火状態」と比較し
分光分析波長間の同時性の影響は格段に小さい。「判定
対象火炎が消火し、対向・隣接火炎が点火している状
態」では主として炉壁の発光をとらえることから受光強
度はほとんど変動せず、分光分析波長間の同時性を確保
していてもいなくとも複数波長の単色光強度分析値の比
率から計算される指標は変らずに安定している。
【0039】本発明では、この対象火炎点火状態におけ
る火炎状態の安定評価に必要な分光分析波長間の同時性
を意図的に低下させて火炎温度等の指標を計算すること
により、「判定対象バーナ火炎点火状態」、「判定対象
火炎が消火し、対向・隣接火炎が点火している状態」及
び「判定対象火炎が消火し、対向・隣接火炎が消火して
いる状態」の3種の火炎状態による指標変動量の差異が
顕著に表れるようにし、これをもって火炎消火判定を行
う。
【0040】上記(1)式による火炎温度計算に用いる
2波長(0.8μm,0.9μm)の単色光強度
λ1,Eλ2を同時刻tでなく2波長の波長走査時間間
隔を種々変えて分光分析を行った場合に得られる火炎温
度計算結果の変動率を、「判定対象バーナ火炎点火状
態」、「判定対象火炎が消火し、対向・隣接火炎が点火
している状態」及び「判定対象火炎が消火し、対向・隣
接火炎が消火している状態」の3種の過運状態について
図2に示す。
【0041】図2に示すように、これら3種の火炎状態
において火炎温度計算に用いる2波長の波長走査時間間
隔(同時性の問題)に対する火炎温度変動率の差値異が
顕著であり、特に波長走査時間間隔3〜40[ms]お
いて、その差異が最も得られやすい。この3〜40[m
s]という時間は、バーナ火炎の全体的なゆらぎ、局所
的な変動等による発光(輝度)変動周波数特性により定
まるものであり、要は図11に示したフリッカ周波数特
性において対象火炎点火・消火(対向火炎点火状態)に
おいて差異が顕著に表れる約10〜300Hzのフリッ
カ周波数に対応したものである。
【0042】発電用ボイラのように複数かつ大容量バー
ナ火炎ではこの10〜40[ms]の波長走査時間間隔
で火炎温度計算に用いる2波長を分光分析し、得られる
火炎温度計算値の変動率を用いることにより火炎点消火
判定を行うことができる。
【0043】上記(2)式に示した水蒸気吸光度(ガス
吸収・放射スベクトル)も火炎温度と同じく波長走査間
隔に対し図3に示すように同様の特性を持つ。
【0044】また、本発明になる火炎検出方法では、火
炎が発する光強度(輝度)の絶対値にはよらず、その相
対的な関係である複数波長の単色光強度の比率の同時
性、非同時性を用いて行うため、微粉炭が燃えていない
領域が火炎表面に一部形成されるなど極端に受光される
光強度が低位化する場合においても誤った失火判定を行
うことが回避でき、従来のフリッカ方式と比較してより
精度の高い火炎検出が可能である。
【0045】次に、本発明の実施形態に係るバーナ燃焼
診断装置について、図面を用いて以下説明する。図1
は、火炎検出機能を備えたバーナ燃焼診断装置の構成を
示す。このバーナ燃焼診断装置では、バーナ火炎発光を
所定の波長(例えば0.8,0.9,1.3,1.4,
1.5μmの5波長)について分光分析部11により分
光分析を行う。この分光分析データをもとに、燃焼診断
指標計算部12によりバーナ火炎の燃焼状態監視/診断
に用いる指標を計算する。
【0046】この燃焼診断指標計算部12では、5波長
の分光分析データ(同時刻分析データ)から輝炎の黒体
近似性を利用(Planckの幅射則の適用)して火炎
温度を求め、また燃料と空気の混合状況等によって推移
する燃焼生成ガスによる赤外線ガス吸収・放射スベクト
ルを求め、これらを火炎状態を定量的に表す指標とす
る。
【0047】火炎検出指標計算部13では、非同時刻
(波長毎に異なるサンプリング時刻)の分光分析データ
から火炎検出に用いる指標を計算し、この火炎検出指標
により火炎点消火判定部14によりバーナ火炎の点消火
判定を行う。この火炎点消火判定部14の判定結果よ
り、バーナ消火時はガイダンス出力部17にバーナ消火
を表示し燃焼診断を停止する。点火判定時は燃焼診断指
標計算部12の出力である燃焼診断指標を燃焼診断部1
6に送り、火炎状態変化を監視、適正燃焼状態時の基準
値との比較により異常状態を診断し、その応答性のデー
タベース18より異常要因を推定し、ガイダンス出力部
17に送る。ガイダンス出力部17では運転員に対し、
バーナ火炎の状態及び異常時はその推定要因をガイダン
ス表示する。
【0048】次に、バーナ燃焼診断装置の各構成部分の
相互関係並びに作用について説明する。図1の燃焼診断
指標計算部12では、同時刻tの分光分析値(0.8,
0.9,1.3,1.4,1.5μmの各波長の単色光
強度)より、前記(1),(2)式により複数波長の単
色光強度の比率からバーナ燃焼診断用の指標として用い
る火炎温度FT、水蒸気吸光度VA(1.4μm波長帯
の水蒸気による赤外線ガス吸収を表す指標)を計算す
る。図4、図5に発電負荷上昇時の火炎温度FT、水蒸
気吸光度VA(バーナ燃焼診断用:(1),(2)式に
よる計算値)のトレンドの一例を示す。
【0049】図4、図5は対象バーナが含まれるバーナ
段とその対向バーナ段共に消火した状態から、先に対向
バーナ段が点火し、その後、対象バーナ火炎が点火した
際の対象バーナ火炎の燃焼診断用指標である火炎温度F
T、水蒸気吸光度VAのトレンドである。対象バーナ火
炎が点火した後も燃焼診断用指標である火炎温度FT、
水蒸気吸光度VAは火炎のゆらぎ等の影響を受けず安定
した評価が可能であり、これを元にして、燃焼診断部1
6において対象バーナ火炎の燃焼状態の推移を監視、適
正燃焼状態時の基準値との比較により、異常状態を診断
する。
【0050】図1の火炎検出指標計算部13では、時刻
tの分光分析値と1サンプリング周期△t遅れた時刻t
+△tの分光分析値より、下記(3),(4)式により
火炎検出用の指標として用いる火炎温度FTFD、水蒸気
吸光度VAFDを計算する。
【0051】・火炎検出用指標として用いる火炎温度F
FD
【0052】
【数3】
【0053】・火炎検出用指標として用いる火炎温度V
FD
【0054】
【数4】
【0055】本発明の一実施形態では、図2に示した波
長走査時間間隔と診断指標変動率の関係に基づき、火炎
点消火判定に関わる火炎状態の差異が最も顕著に表れる
3〜40[ms]の波長走査周期を得るためサンプリン
グ周期△tを18[ms]としている。
【0056】図4、図5と同じ火炎状態における火炎検
出用指標として用いる火炎温度FTFD、水蒸気吸光度
VAFDのトレンドを図6、図7に示す。図6、図7と図
4、図5を比較して明らかなように、対象バーナ火炎の
点消火判定に関わる火炎状態の推移である「対象バー
ナ、対向バーナ共に消火している状態」、「対象バーナ
が消火し、対向バーナが点火している状態」、「対象バ
ーナ点火状態」、3状態の間で、火炎検出用指標である
火炎温度FTFD,水蒸気吸光度VAFDの変動は顕著な差
異を示す。本発明ではこれを元にして、図1の火炎点消
火判定14において火炎点消火判定を行う。
【0057】図4〜図7に示したバーナ燃焼診断用指標
である火炎温度FT、水蒸気吸光度VA、火炎検出用指
標である火炎温度FTFD,水蒸気吸光度VAFDより求め
た火炎検出信号である火炎温度変動率、水蒸気吸光度変
動率のトレンドを図8と図9に示す。
【0058】図8の火炎温度変動率は、図6に示した火
炎検出用指標FTFDの変動成分の振幅レベルを図4の燃
焼診断用指標FTで除した値である。図9の水蒸気吸光
度変動率も同様である(変動率の本来の定義は、平均値
に対する個々のデータの平均偏差の割合であるが、ここ
では平均値のかわりにバーナ燃焼診断指標である同時刻
分光分析結果から求めた火炎温度FT,水蒸気吸光度V
Aを用いている)。これら火炎温度変動率、水蒸気吸光
度変動率により「対象バーナ、対向バーナ共に消火して
いる状態」及び「対象バーナが消火し、対向バーナが点
火している状態」と「対象バーナ点火状態」を明確に判
別でき、他火炎の干渉を除去した対象バーナの火炎検出
が可能である。
【0059】また、フリッカ(火炎のちらつき)周波数
を分析するフリッカ式火炎検出方法では、フリッカ成分
も要は火炎の輝度変動であり、バーナ火炎の負荷、空気
比等による燃焼状態の推移に伴い輝度レベル及びその変
動成分であるフリツカ成分レベルも変化する。燃焼が活
発(燃料と空気の混合反応が活発化)によることによ
り、火炎の輝度が増し、それに応じてフリッカ成分レベ
ルも増加する。逆に燃焼状態が緩慢化すると輝度、フリ
ッカレベルともに低下する。このためバーナ火炎は点火
状態にあっても燃焼状態の緩慢化や何らかの異常要因に
より監視している火炎領域の輝度が著しく低下した場
合、フリツカレベルも低下し誤った火炎検出結果を出力
する恐れがあった。
【0060】顕著な例としては、例えば微粉炭火炎にお
いて、低負荷帯の微粉濃度が希薄な状態で火炎表面に微
粉炭の燃えていない領域が部分的に形成される場合があ
る。この微粉の燃えていない領域が火炎検出器の観測視
野内を一部占めた場合でも、観測される輝度が低下し、
これに伴い検出されるフリツカレベルも低下するため、
バーナ火炎は着火状態にあっても失火と誤判定を行う場
合があった。この場合でも微粉炭が表面的に燃えていな
い領域以外からの火炎発光は受光されているが、観測さ
れるトータルの輝度が通常時に比べ著しく低下してしま
うため失火と判定してしまうものである。
【0061】本発明になる火炎検出方法では、同時刻t
の分光分析値(0.8,0.9,1.3,1.4,1.
5μmの各波長の単色光強度)より前述の(1),
(2)式により求めた火炎温度FT,水蒸気吸光度VA
(1.4μm波長帯の水蒸気による赤外線ガス吸収を表
す指標)と、時刻tの分光分析値と1サンプリング周期
△t遅れた時刻t+△tの分光分析値より、前述の
(3),(4)式により火炎検出用の指標として求めた
火炎温度FTFD,水蒸気吸光度VAFDを比較することに
より、図2に示した関係を用いて火炎点消火状態による
火炎温度FTFD,水蒸気吸光度VAFDの変動率の差異を
もとに火炎検出を行うものである。
【0062】このため、輝度(光強度)の絶対値にはよ
らず、その複数波長間の相対関係(比率)によるもので
あり、微粉炭の燃えていない領域が観測視野内を一部あ
るいは過半数を占めても、微粉炭が表面的に燃えていな
い領域以外からの火炎発光が受光されている状態であれ
ば、正しく火炎検出を行うことができる。
【0063】従来技術の特開平01−33419号公報
になる火炎検出器では、ピーク感度波長の異なる2個の
光検出器の出力比率より火炎温度に相当する信号を得
て、この火炎温度に相当する信号レベルにより燃焼状態
の変化を捉え、フリッカレベルが著しく低下する上記の
微粉炭の燃えいない領域が火炎表面上に形成されるよう
な場合では失火と判定してしまう恐れが大きい。
【0064】加えて、ピーク感度波長の異なる2個の光
検出器の出力比率より火炎温度の信号を得るため、この
火炎温度相当の信号は、輝度(光強度)の絶対値にはよ
らず、2個の光検出器出力の相対的な比率によりもので
あるため、微粉炭の燃えていない領域が火炎表面上に形
成されるような場合でも、それ以外の領域からの火炎発
光を捉えている状態であれば大きく変化せず、この火炎
温度相当の信号に応じて設定される判定しきい値も変化
が小さい。これに対してフリッカレベルは著しく低下す
るため、より失火と判定を行う恐れが大きい。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、バーナ火炎状態の診断
指標として用いる火炎発光の分光分析値から、火炎点消
火判定を精度良く行う方法を提供し、この方法による火
炎検出機能を備えたバーナ燃焼診断装置を提供できる。
【0066】これによって、従来のバーナ燃焼診断装置
において、火炎発光の分光分析に基づく診断指標から火
炎の点消火状態を判定できないという問題を解決し、火
炎検出器を別システムとして必要する、また、火炎検出
器機能を併せ待つための極めて特殊な光センサを必要と
する、問題を解決できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る、火炎検出機能を備え
たバーナ燃焼診断装置の機能構成を示した図である。
【図2】火炎温度を計算する際に用いる2波長の単色光
強度分析値の同時/非同時性による火炎温度計算結果の
変動率を示した図である。
【図3】水蒸気吸光度を計算する際に用いる2波長の単
色光強度分析値の同時/非同時性による水蒸気吸光度計
算結果の変動率を示した図である。
【図4】バーナ燃焼診断用の指標(火炎温度)のトレン
ドを示した図である。
【図5】バーナ燃焼診断用の指標(水蒸気吸光度)のト
レンドを示した図である。
【図6】図4及び図5と同じ火炎状態における火炎検出
用の指標(火炎温度)のトレンドを示した図である。
【図7】図4及び図5と同じ火炎状態における火炎検出
用の指標(水蒸気吸光度)のトレンドを示した図であ
る。
【図8】火炎点消火判定に用いる火炎検出信号(火炎温
度変動率)のトレンドを示した図である。
【図9】火炎点消火判定に用いる火炎検出信号(水蒸気
吸光度変動率)のトレンドを示した図である。
【図10】従来のバーナ燃焼診断装置及び火炎検出器の
機能構成を示した図である。
【図11】火炎のフリッカ(ちらつき)周波数特性の例
を示した図である。
【符号の説明】
11 分光分析部 12 燃焼診断指標計算部 13 火炎検出指標計算部 14 火炎点消火判定部 16 燃焼診断部 17 ガイダンス出力部 18 プラントデータデータベース

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーナ火炎の発光を複数波長について分
    光分析を行い、前記分光分析の結果から得られる所定の
    複数波長の単色光強度の比率から火炎温度と燃焼生成ガ
    スの赤外線ガス吸収・放射スベクトルとを燃焼診断指標
    とするバーナ燃焼診断装置において、 前記火炎発光の分光分析により得られる同時刻で分光分
    析した所定の複数波長の単色光強度の比率から火炎温度
    と燃焼生成ガスの赤外線ガス吸収・放射スベクトルとを
    燃焼診断指標として計算する燃焼診断指標計算部と、 前記火炎発光の分光分析により得られる異なる時刻で分
    光分析した所定の複数波長の単色光強度の比率から火炎
    温度と燃焼生成ガスの赤外線ガス吸収・放射スベクトル
    とを火炎検出指標として計算する火炎検出指標計算部
    と、 前記火炎検出指標計算部で求められた火炎検出指標信号
    と前記燃焼診断指標計算部で求めた燃焼診断指標信号の
    比を算出して、火炎温度と燃焼生成ガスの赤外線ガス吸
    収・放射スベクトルのそれぞれの変動率を求め、前記変
    動率を予め設定したしきい値と比較することにより、バ
    ーナ火炎の点火及び消火状態を判定するバーナ火炎点消
    火判定部と、を備えたことを特徴とするバーナ燃焼診断
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のバーナ燃焼診断装置に
    おいて、 前記燃焼診断指標計算部からの燃焼診断指標信号と適正
    燃焼状態時の基準値との比較によりバーナ火炎の適正ま
    たは異常を診断する燃焼状態診断部を備えたことを特徴
    とするバーナ燃焼診断装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のバーナ燃焼診断
    装置において、 前記火炎検出指標とする際における分光分析の異なる時
    刻の時間差は3〜40msであることを特徴とするバー
    ナ燃焼診断装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106287805A (zh) * 2016-10-18 2017-01-04 国网浙江省电力公司电力科学研究院 一种光纤探测头及锅炉燃烧优化控制系统
CN113294771A (zh) * 2021-06-10 2021-08-24 中国矿业大学 一种基于机器学习的电站锅炉断面温度场测量装置及方法
CN116363825A (zh) * 2023-06-02 2023-06-30 北京利达华信电子股份有限公司 用于展示火情蔓延趋势的方法及装置、电子设备、介质

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