JP2000202637A - プラズマ銃並びにプラズマ加工装置およびその方法 - Google Patents

プラズマ銃並びにプラズマ加工装置およびその方法

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JP2000202637A
JP2000202637A JP11000818A JP81899A JP2000202637A JP 2000202637 A JP2000202637 A JP 2000202637A JP 11000818 A JP11000818 A JP 11000818A JP 81899 A JP81899 A JP 81899A JP 2000202637 A JP2000202637 A JP 2000202637A
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Katsuro Mizukoshi
克郎 水越
Michinobu Mizumura
通伸 水村
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】金属、セラミックス、ガラス等からなる被加工
物に対して、任意寸法での微細加工、特に除去加工を可
能にしたプラズマ銃並びにプラズマ加工装置・方法。 【解決手段】放電電極11a、12a間において酸化性
ガス雰囲気で放電させて生成されたプラズマを、移送径
路に沿って対向配置された針状電極11、12間で形成
された電界および対向配置された磁極31、32間で形
成された磁界によって加速させ、針状電極の間隙を制御
して所望の径のプラズマを出射させるプラズマ銃を複数
直列あるいは並列に設置し、被加工物を載置して移動す
るステージの移動に同期して、プラズマ銃を選択制御し
て出射される加速プラズマを照射し加工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属やセラミック
ス等への除去加工や熱処理、あるいは成膜等に好適なプ
ラズマ銃、並びにプラズマ加工装置およびその方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】プラズマ加工に関する従来技術として
は、特開平1−313896号公報(従来技術1)、特
開平5−318130号公報(従来技術2)、および特
開平9−314341号公報(従来技術3)が知られて
いる。従来技術1には、プラズマの生成、噴出を行うプ
ラズマガン部と、その前方に上記プラズマガン部と同軸
的に配設された筒体にそれぞれ付設された上記筒体の軸
線に対して互いに直交する磁界、電界を形成する磁場発
生装置、電極よりなる電磁加速部を設けた溶射装置が記
載されている。即ち、従来技術1は、溶融材料を溶融し
たプラズマを高速でターゲットに照射するものである。
【0003】また、従来技術2には、プラズマトーチに
プラズマガスを供給すると共に、放電によってプラズマ
を発生せしめ、該発生プラズマを小口径ノズルから噴射
して加工するプラズマ加工装置において、前記放電間隙
に供給される電力もしくは放電間隙のインピーダンス変
化を検出を検出する検出回路を設け、該検出回路の検出
信号が常に一定になるように前記プラズマガスの供給量
を制御する制御装置を設けたプラズマ加工装置が記載さ
れている。また、従来技術3には、電極と、該電極の先
端に配置されたノズルとを有し、前記電極の周囲に供給
されたガスをプラズマ化して前記ノズルからプラズマジ
ェットを噴出して切断を行うプラズマトーチにおいて、
前記ノズルを磁石にて形成し、且つ磁力線をプラズマジ
ェットに対し軸対称としたプラズマトーチが記載されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術1、2、および3のいずれにおいても、プラズマ
ガン部やプラズマトーチの構造上、金属材料・非金属材
料に関係なく、数μmオーダから数百μmオーダ、更に
はその上のmmオーダの間において任意寸法での微細加
工、特に除去加工を行うことについては十分考慮されて
いなかった。
【0005】本発明の目的は、上記課題を解決すべく、
金属、セラミックス、ガラス等からなる被加工物に対し
て数μmオーダから数百μmオーダ、更にはその上のm
mオーダの間において任意寸法での微細加工、特に除去
加工を可能にしたプラズマ銃並びにプラズマ加工装置お
よびその方法を提供することにある。また、本発明の他
の目的は、金属、セラミックス、ガラス等からなる被加
工物に対して多数の微細加工、特に除去加工を高速で行
うことができるようにしたプラズマ加工装置およびその
方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、放電電極間において酸化性ガス雰囲気で
放電させてプラズマを生成するプラズマ生成部と、該プ
ラズマ生成部で生成されたプラズマを、移送経路に沿っ
て形成された電界および磁界によって加速して移送させ
るプラズマ加速・移送部とを備えて構成したことを特徴
とするプラズマ銃である。また、本発明は、放電電極間
において酸化性ガス雰囲気で放電させてプラズマを生成
するプラズマ生成部と、該プラズマ生成部で生成された
プラズマを、移送経路に沿って対向配置された対なる針
状(細長の板状もしくは棒状もしくは楔状)の電極間で
形成された電界および対向配置された対なる磁極間で形
成された磁界によって加速して移送させるプラズマ加速
・移送部とを備えて構成したことを特徴とするプラズマ
銃である。また、本発明は、放電電極間において酸化性
ガス雰囲気で放電させてプラズマを生成するプラズマ生
成部と、該プラズマ生成部で生成されたプラズマを、移
送経路に沿って対向配置された対なる針状(細長の板状
もしくは棒状もしくは楔状)の電極間で形成された電界
および対向配置された対なる磁極間で形成された磁界に
よって加速して移送させ、前記対なる針状の電極の出射
端近傍における針状の電極間の間隙を制御して所望の径
のプラズマを出射させるプラズマ加速・移送部とを備え
て構成したことを特徴とするプラズマ銃である。
【0007】また、本発明は、前記のプラズマ銃におい
て、前記プラズマ生成部における放電電極間隔をプラズ
マ加速・移送部における針状の電極間隔より狭めて構成
し、前記放電電極間および針状の電極間にON、OFF
される直流電源を供給するように構成したことを特徴と
する。また、本発明は、前記のプラズマ銃において、前
記プラズマ生成部における各放電電極を突起状電極によ
って構成したことを特徴とする。また、本発明は、前記
のプラズマ銃において、前記突起状電極を繰り出し可能
な金属ワイヤによって形成したことを特徴とする。ま
た、本発明は、前記のプラズマ銃において、前記プラズ
マ生成部における放電電極間に高周波電源を供給するよ
うに構成したことを特徴とする。また、本発明は、前記
のプラズマ銃において、前記プラズマ生成部における放
電電極間に高周波電源を供給するように構成し、前記プ
ラズマ加速・移送部における針状の電極間にON、OF
Fされる直流電源を供給するように構成したことを特徴
とする。
【0008】また、本発明は、前記のプラズマ銃におい
て、前記プラズマ生成部における各放電電極と生成され
るプラズマとの間に絶縁物を設置したことを特徴とす
る。
【0009】また、本発明は、前記のプラズマ銃におい
て、前記プラズマ加速・移送部における針状の電極の間
隔を少なくとも部分的に調整可能に構成したことを特徴
とする。また、本発明は、前記のプラズマ銃において、
前記プラズマ加速・移送部における移送経路を曲げて構
成したことを特徴とする。また、本発明は、前記何れか
のプラズマ銃と、被加工物を載置して移動するステージ
と、該ステージ上に載置された被加工物の表面と前記プ
ラズマ銃のプラズマ加速・移送部のプラズマ出射端との
間の距離を検知する検知手段と、該検知手段によって検
知された距離に応じて前記ステージとプラズマ銃との間
の距離を相対的に制御する制御手段とを備え、前記プラ
ズマ銃のプラズマ加速・移送部から出射される加速プラ
ズマを、被加工物に対して照射して除去加工等の加工を
施すように構成したことを特徴とするプラズマ加工装置
である。
【0010】また、本発明は、前記何れかのプラズマ銃
を複数直列あるいは並列に設置し、被加工物を載置して
移動するステージと、該ステージの移動に同期させて前
記各プラズマ銃を選択制御する制御手段とを備え、該制
御手段で選択制御されたプラズマ銃のプラズマ加速・移
送部から出射される加速プラズマを、被加工物に対して
照射して除去加工等の加工を施すように構成したことを
特徴とするプラズマ加工装置。また、本発明は、前記の
プラズマ加工装置において、前記被加工物の表面を観察
する観察顕微鏡を備えたことを特徴とする。また、本発
明は、高周波電源を放電電極間に供給して作動ガス雰囲
気にあるプラズマ生成室内で放電させてプラズマを生成
するプラズマ生成部と、直流電源を移送管内に移送経路
に沿って対向配置された対なる針状の電極間に供給し、
前記プラズマ生成部のプラズマ生成室内から前記移送管
内に導かれるプラズマの漏れを種火として該針状の電極
間で形成される電界によって移送管内にプラズマを生成
し、該生成されたプラズマを、前記針状の電極間で形成
された電界および対向配置された対なる磁極間で形成さ
れた磁界によって前記移送管内の移送経路に沿って加速
して移送させるプラズマ加速・移送部とを備えて構成し
たことを特徴とするプラズマ銃である。
【0011】また、本発明は、前記のプラズマ銃におい
て、プラズマ加速・移送部における移送管内に、除去加
工用として不活性ガスや酸素、エッチング用としてハロ
ゲン等のエッチングガス、CVD用として各種CVDガ
スのプロセスガスを供給するように構成したことを特徴
とする。また、本発明は、前記何れかのプラズマ銃と、
被加工物を載置して移動するステージと、該ステージ上
に載置された被加工物の表面と前記プラズマ銃のプラズ
マ加速・移送部との間の距離を検知する検知手段と、該
検知手段によって検知された距離に応じて前記ステージ
とプラズマ銃との間の距離を相対的に制御する制御手段
とを備え、前記プラズマ銃のプラズマ加速・移送部から
出射される加速プラズマを、被加工物に対して照射して
除去加工、エッチング加工、CVD成膜等の加工を施す
ように構成したことを特徴とするプラズマ加工装置であ
る。
【0012】また、本発明は、前記何れかのプラズマ銃
を複数直列あるいは並列に設置し、被加工物を載置して
移動するステージと、該ステージの移動に同期させて前
記各プラズマ銃を選択制御する制御手段とを備え、該制
御手段で選択制御されたプラズマ銃のプラズマ加速・移
送部から出射される加速プラズマを、被加工物に対して
照射して除去加工、エッチング加工、CVD成膜等の加
工を施すように構成したことを特徴とするプラズマ加工
装置である。また、本発明は、前記のプラズマ銃と、被
加工物を載置して移動するステージと、該ステージ上の
被加工物の表面にプロセスガスを供給する供給手段を備
え、前記プラズマ銃のプラズマ加速・移送部から出射さ
れる加速プラズマを、前記供給手段によって供給された
プロセスガス雰囲気にある被加工物の表面に対して照射
して除去加工、エッチング加工、CVD成膜等の加工を
施すように構成したことを特徴とするプラズマ加工装置
である。
【0013】また、本発明は、前記のプラズマ加工装置
において、前記被加工物の表面を観察する観察顕微鏡を
備えたことを特徴とする。また、本発明は、前記何れか
に記載のプラズマ銃のプラズマ加速・移送部から所望の
径で出射される加速プラズマを、被加工物に対して照射
して除去加工等の加工(例えば印刷用スクリーンのパタ
ーン形成加工、電子回路基板のスルーホール形成加工)
を施すことを特徴とするプラズマ加工方法である。ま
た、本発明は、複数直列あるいは並列に設置され、選択
制御された前記何れかに記載のプラズマ銃のプラズマ加
速・移送部から所望の径で出射される加速プラズマを、
被加工物に対して照射して除去加工等の加工(例えば印
刷用スクリーンのパターン形成加工、電子回路基板のス
ルーホール形成加工)を施すことを特徴とするプラズマ
加工方法である。
【0014】また、本発明は、前記のプラズマ銃のプラ
ズマ加速・移送部から所望の径で出射される加速プラズ
マを、被加工物に対して照射して除去加工等の加工(例
えば印刷用スクリーンのパターン形成加工、電子回路基
板のスルーホール形成加工)を施すように構成したこと
を特徴とするプラズマ加工方法である。また、本発明
は、複数直列あるいは並列に設置され、選択制御された
前記のプラズマ銃のプラズマ加速・移送部から所望の径
で出射される加速プラズマを、被加工物に対して照射し
て除去加工等の加工を施すことを特徴とするプラズマ加
工方法である。また、本発明は、前記のプラズマ銃のプ
ラズマ加速・移送部から所望の径で出射される加速プラ
ズマを、プロセスガス雰囲気にある被加工物の表面に対
して照射して加工を施すことを特徴とするプラズマ加工
方法である。
【0015】以上説明したように、前記構成によれば、
針状の電極間で形成された電界と磁極間で形成された磁
界とで生ずる電磁力によってプラズマを電極先端方向に
加速・移送し、針状の電極の出射端近傍の微小間隔およ
び出射端と被加工物の表面との間の距離を制御すること
で、所望の径のプラズマを被加工物の微小領域に照射し
て、数μmオーダから数mmオーダまでの微細除去加工
等の微細加工が可能となる。また、前記構成によれば、
複数直列あるいは並列に設置され、選択制御されたプラ
ズマ銃のプラズマ加速・移送部から所望の径で加速プラ
ズマを照射することによって、電子回路基板に対して多
数の微細なスルーホールを高速で加工することができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明に係るプラズマ銃および該
プラズマ銃を用いたプラズマ加工装置の実施の形態につ
いて図面を用いて説明する。まず、本発明に係るプラズ
マ銃の実施の形態について説明する。図1は、本発明に
係るプラズマ銃の基本的な構成を示す図である。本発明
に係るプラズマ銃10の基本的構成は、タングステンあ
るいはモリブデン等の高融点金属から成り、突起部(放
電部分)11a、12aと加速部分11b、12bとか
らなる2本の針状(細長の板状でも棒状でもよい)電極1
1、12を対向・配置し、これら2本の針状電極11、
12に電源回路20を接続するものである。電源回路2
0は、直流電源21とコンデンサ22と2つのスイッチ
23、24とで構成される。そして、針状電極11、1
2の配置方向に直交して2つの磁石31、32が極性を
異にして対向・配置される。このようにプラズマ生成部
は、突起部(放電部分)11a、12aと該突起部(放
電部分)11a、12aに接続された電源回路20とに
よって構成され、プラズマ加速・移送部は、加速部分1
1b、12bと加速部分11b、12bの先端(出射
端)近傍のギャップ(間隙)Gを制御する機構(図示せ
ず)と該加速部分11b、12bに接続された電源回路
20と磁石31、32とによって構成される。なお、プ
ラズマ生成部における突起部(放電部分)11a、12
aと、プラズマ加速・移送部における加速部分11b、
12bとは、2本の針状電極11、12によって一体化
されて形成されている。ここで用いる磁石31、32
は、極性を異にして対向・配置することで得られる磁力
線が略平行な領域内に、針状電極11、12の突起部1
1a、12aおよび該突起部11a、12aから下の大
部分を納める大きさが必要である。なお、磁石31、3
2を電磁石によって構成し、磁界の強さを制御できるよ
うに構成してもよい。
【0017】次に、プラズマ銃10の動作手順について
図2を用いて説明する。 手順図2(A):コンデンサへの充電開始 コンデンサ22は、スイッチ23を投入することによ
り、直流電源21からの直流電源が充電される。この
時、スイッチ24は切り離しておく。 手順図2(B):コンデンサへの充電終了 次に、コンデンサ22への充電を終えたら、スイッチ2
3を切り離す。 手順図2(C):プラズマ照射 次に、スイッチ24を投入する。これにより、針状電極
11、12の突起部11a、12aに放電が生じ、突起
部11a、12aの置かれた酸化性ガス雰囲気(大気雰
囲気、即ち窒素や酸素などの雰囲気)のプラズマ1が生
成される。プラズマ1の生成と共に、プラズマ1を通し
て電流が針状電極11から12へと流れる。該電流(電
界)と前記磁石31、32で形成された磁界により、図
1に示すように、プラズマ1中の電子・イオン共に同一
の方向、即ち下方向に電磁力が生じ、プラズマ1は下方
向に向かって加速・移動する。該プラズマ1は、コンデ
ンサ22に充電した電荷が無くなるまで下方向への力を
受け、針状電極11、12の先端から放出される。そし
て、電磁力によって下方に向かって加速・移動されたプ
ラズマ1は、被加工物100に対して高速で照射される
ので、その熱および圧力で被加工物100を溶融・蒸発
・飛散させることによって加工することになる。特に、
プラズマ1で得られる温度は、通常1万数千℃程度(1
万〜2万℃程度)となるので、このプラズマ1を被加工
物100に対して高速で照射することによって、その熱
および圧力によって金属やセラミック等からなる被加工
物100に対して除去加工や金属熱処理等が行われる。
なお、図2(C)、および(D)には、被加工物100
に対して穴開け除去加工を示す。
【0018】手順図2(D):加工終了 上記プラズマ照射が1回で所定の加工形状が得られたな
らば、スイッチ24を切り離し、次の加工位置に移動す
る。もし、一回の照射で加工を終えていない場合には、
スイッチ24を切り離し、前記手順図2(A)から図2
(C)を繰り返す。図1に示す実施の形態に用いる電源
回路20のコンデンサ22は、図3に示すように、スイ
ッチ24の投入により電極11、12の突起部から生じ
たプラズマ1が先端から照射されるまでの時間tL より
も長く放電を持続する容量を持つ。
【0019】図1および図2に示したプラズマ銃10の
実施例において、針状電極11、12は平行に配置され
ているが、図4に示すように駆動機構(図示せず)を用
いて先端ギャップGを可変にしても良い。これにより、
先端(出射端)から照射されるプラズマ1の径を加工寸
法に応じて変えることができ、数μm程度〜数百μm程
度、さらに数mm程度までの微細な穴開け加工から表面
処理(例えば熱処理)のようにプラズマ密度は多少低下
してもある程度の領域に一括照射したい場合まで一つの
装置で対応させることができる。いずれにしても、針状
電極11、12の先端(出射端)近傍におけるギャップ
(間隙)Gは、出射されるプラズマ1の径を決めること
になるので、加工寸法に応じて制御する必要がある。ま
た、突起部11a、12aから電極先端11c、12c
までの長さLを長くすることで、プラズマ1を加速する
距離が長くなり、その分、プラズマ1の伝搬速度が高ま
り、被加工物100に照射されるプラズマ1の拡がりも
抑えられるため、加工効率が向上する。当然、電界およ
び磁界の強度を増大すれば、プラズマ1の加速が増大す
ることになる。また、電源回路20のスイッチ24と電
極11との間に可変抵抗を付加することで、プラズマ1
の伝搬速度は可変となる。言い換えれば、被加工物10
0に照射する時間を変えることができる。これにより、
例えば、被加工物100に対する熱処理の深さを調整で
きることとなる。
【0020】被加工物100に照射されるプラズマ1の
拡がりに関しては、被加工物100の表面からの針状電
極11、12の先端(出射端)11c、12cの高さh
も重要である。この値が大きいと、プラズマ1の照射径
は大きくなり加工効率が低減する。逆に近すぎると、被
加工物100が金属の場合、電極11と被加工物100
との間で放電が生ずる場合がある。従って、被加工物1
00が導電性の場合、少なくとも針状電極11、12の
突起部11a、12aのギャップgよりも大きくする。
もし、被加工物100がセラミックスやガラス等の絶縁
体であれば、電極11、12を接触させた状態でも加工
可能であることから、この値を考慮する必要はない。し
かしながら、被加工物100がセラミックスやガラス等
の絶縁体であったとしても、被加工物100に対して多
数のスルーホール等の除去加工をする関係で、被加工物
100とプラズマ銃とを相対的にX,Y軸方向に移動さ
せる必要がある。そのため、針状電極11、12の先端
(出射端)11c、12cと被加工物100の表面とに
は、間隙(距離)を取る必要がある。何れにしても、針
状電極11、12の出射端(先端)11c、12cから
プラズマ1が出射されると拡がりを持つことになるた
め、被加工物100の表面からの針状電極11、12の
先端(出射端)11c、12cの高さhに応じて被加工
物100に対する加工寸法が変わることになる。従っ
て、被加工物100の表面からの針状電極11、12の
先端(出射端)11c、12cの高さhは、加工寸法を
決めることになるので、制御する必要がある。
【0021】次に、本発明に係るプラズマ銃10の高さ
hを電気的に検知して設定するための実施例について図
5を用いて説明する。図5(A)は、図1の基本構成に
抵抗計41とスイッチ25とプローブ26を付加したも
のであり、抵抗計41の一端はスイッチ25を介して針
状電極11に接続され、もう一端はプローブ26に接続
されている。操作手順は、電源回路20のスイッチ2
3、24を切り離した状態でプラズマ銃10あるいは被
加工物100を相対的にX,Y方向に移動して被加工位
置を出した後、スイッチ25を投入してプラズマ銃10
あるいは被加工物100を相対的にZ方向(高さ方向)
に移動してプローブ26を被加工物100に緩やかに接
触させる。両者が接触した時点で抵抗計41の指示値は
略0となる。この時、プラズマ銃10あるいは被加工物
100のZ方向の移動を停止し、この位置から所定の高
さhが得られるまで逆方向にプラズマ銃10あるいは被
加工物100を相対的にZ方向に移動させる。そして、
スイッチ25を切り離した後、図2に示した手順で加工
を行う。図5(B)は、前記抵抗計41の替わりに静電
容量計42を設けたものである。これを用いた手順は、
電源回路20のスイッチ23、24を切り離した状態で
プラズマ銃10あるいは被加工物100を相対的にX,
Y方向に移動して被加工位置を出した後、スイッチ25
を投入する。これにより、静電容量計42は高さhに応
じた針状電極11と被加工物100との間の静電容量を
検知する。この値から高さhを算出し、その結果に基づ
いてプラズマ銃10あるいは被加工物100を相対的に
Z方向に移動して所定の高さに設定する。
【0022】次に、本発明に係るプラズマ銃10の高さ
hを光学的に検知・調整する実施例について図6を用い
て説明する。本実施例は、対物レンズ51および照明光
源53およびカメラ54を備えた光学顕微鏡50を、プ
ラズマ銃10の針状電極11、12に対し、角度θだけ
傾けて配置している。そして、カメラ54で取り込んだ
画像は画像処理装置55に送られて処理後、モニタ56
上に表示される。画像処理装置55は、モニタ56画面
上への2本のカーソル57、58表示機能と両カーソル
57、58間の距離からプラズマ銃10の高さhを算出
する機能を有する。本構成において、被加工物100の
被加工表面位置(高さ位置)と針状電極11、12の先
端11c、12cの間隔はh・sinθでモニタ56画
面に拡大表示される。ここで針状電極11、12の先端
11c、12cに一方のカーソル57を合わせ、もう一
方のカーソル58を被加工表面位置に合わせることで、
高さhを容易に知ることができる。そして、プラズマ銃
10あるいはステージ60を相対的にZ方向に移動して
高さhを所定の値に調整する。また、光学顕微鏡50
は、被加工物100の被加工位置近傍の画像も検出する
ことができるので、被加工位置の位置決めにも利用する
ことができる。
【0023】次に、本発明に係るプラズマ銃10を被加
工物100の表面に対して傾けた実施例について図7を
用いて説明する。図7(A)に示す実施例は、プラズマ
銃10を被加工物100の表面に対して単純に傾けたも
のである。この実施例の場合、プラズマ1が被加工物1
00に対して斜め方向から高速で照射されることになる
ので、プラズマの照射角度が問題にならない例えば熱処
理する加工に対しては適用することが可能となる。ま
た、この実施例の場合、被加工物100の表面近傍を光
学観察する光学顕微鏡50を被加工物100の被加工位
置の真上に置くことが出来る。そして、被加工物100
の被加工表面位置(高さ位置)と針状電極11、12の
先端11c、12cの間隔については、x/tanθで
算出することができる。図7(B)に示す実施例は、先
端部を曲げて作製した針状電極11、12を用いたプラ
ズマ銃10を示す。プラズマ1が被加工物100に対し
て斜め方向から高速で照射においては、針状電極11、
12の先端部を曲げることにより、電極全体を図7
(A)の実施例よりも大きく傾けることが可能となり、
その分だけ光学顕微鏡50に用いる対物レンズ51は作
動距離の小さいもの、即ち、高倍率・高分解能の対物レ
ンズ51を用いることが可能となる。これにより、XY
方向の位置合わせはより正確になる。
【0024】また、針状電極11、12の先端部を曲げ
ることにより、プラズマ1の移動軌跡を曲げてプラズマ
1を被加工物100に対してほぼ垂直方向から高速で照
射することが可能となり、穴開け加工等の除去加工にも
適用することができる。この場合、磁石31について
も、針状電極11、12の曲がりに合わせて曲げて、発
生する磁界をプラズマ1の移動軌跡に合わせる方が好ま
しい。但し、この場合には光学顕微鏡50では電極1
1、12の高さhを知ることはできないため、図6の実
施例で述べたように光学顕微鏡50’を設ける必要があ
る。もしくは、図5の実施例のように、電気的な検知手
段と組み合わせても良い。プラズマ銃10の高さhを検
出する手段として、上記電気的手段と光学的手段を示し
たが、これら以外にプラズマ銃10に圧力検知手段を設
け、プラズマ銃10が被加工物100に接触した際の圧
力変化を検知するようにしても良い。この手段は、絶縁
体、特にガラスなどの光学的に透明な物に有効である。
【0025】次に、プラズマ銃10の針状電極11、1
2を、放電部分と加速部分とに分けた第1の実施例につ
いて図8を用いて説明する。図8において、針状電極1
1、12の放電部分(突起部分)11a、12aは、金
属ワイヤ13a’、13b’から成り、各々リール14
a、14bに巻き付けられている。リール14a、14
bは、図示していない駆動機構により、加速部分16a
(11b)、16b(12b)に設けた導電体から成る
ガイド15a、15bを通して放電部分11a、12a
を一定の間隔gに保つように繰り出すべく回転する。加
速部分16a、16bも図示していない駆動機構により
移動し、先端ギャップGを一定に保つ。そして、加速部
分16は、図1に示した電源回路20の端子に接続さ
れ、放電部分(突起部分)11a、12aへは加速部分
16a、16bおよび導電性のガイド15a、15bを
介して電圧が印加される。なお、図において、磁石31
のみが示されているが、反対側にも磁石32が配置され
ている。この構成により、放電およびプラズマ1によっ
て放電部分11a、12aおよびガイド15a、15b
が消耗しても、駆動機構により消耗分を補充できるた
め、安定した放電およびプラズマ1の供給が得られる。
また、先端ギャップGと放電ギャップgとは別個に調整
可能なため、加工目的に応じて適切なプラズマ密度や照
射寸法を得ることも可能となる。
【0026】次に、本発明に係るプラズマ銃10の針状
電極11、12を、放電部分と加速部分とに分けた第2
の実施例について図9を用いて説明する。放電部分11
a、12aは、板状の絶縁体17とプラズマ発生面の反
対側に面状に形成した放電電極13a、13bから成
り、該電極13a、13bは高周波電源25に接続され
る。該構成により、放電電極13a、13bはプラズマ
1と接することがないため、前記実施例のように放電電
極が消耗することは無い。加速部分11b、12bは、
図8の実施例と同様に、図示していない駆動機構により
移動可能な2つの加速電極16c、16dで構成され
る。そして該電極16c、16dは、図1に示した電源
回路20あるいは本図に示したような半波整流された出
力波形を持つ電源回路20に接続される。なお、図8の
実施例と同様に、磁石31のみが示されているが、反対
側にも磁石32が配置されている。このようにプラズマ
生成部は、放電電極13a、13b(11a、12a)
と該放電電極13a、13bに接続された高周波電源2
5とによって構成され、プラズマ加速・移送部は、加速
電極16c、16d(11b、12b)と加速電極16
c、16dの先端(出射端)近傍のギャップ(間隙)G
を制御する機構(図示せず)と該加速電極16c、16
dに接続された電源回路20と磁石31、32とによっ
て構成される。なお、プラズマ生成部における放電電極
13a、13b(11a、12a)と、プラズマ加速・
移送部における加速電極16c、16d(11b、12
b)とは、分離されて形成されている。
【0027】先ず、高周波電源25より高周波を放電電
極13a、13bに印加し、電極13a、13b間にプ
ラズマ1を生成する。上述したように、放電電極13
a、13bはプラズマ1と接することがないため、高周
波を連続して印加し、プラズマ1を生成し続けた状態で
待機させておいても問題ない。次に、電源回路20から
図に示すように周期t1の単相半波を加速電極16c、
16dに印加する。この周期t1をプラズマ1が加速電
極16c、16dを伝搬し、被加工物100に照射され
るまでの時間に略等しくすると、プラズマ照射の繰り返
し数(周波数)は1/t1となる。これに同期して被加
工物100あるいはプラズマ銃10を相対的にX−Y平
面内において移動させることで、溝加工や一定間隔での
加工が行える。図8および図9において、加速電極16
a、16b:16c、16dの形状が板状になっている
が、これに限らず先端部11c、12cの幅や厚みを小
さくした楔状としても良い。あるいは逆に幅を広くし、
広い領域にプラズマ1を照射できるようにしても良い。
【0028】次に、本発明に係るプラズマ銃10のプラ
ズマ生成室35と加速管36から成る第3の実施例につ
いて図10を用いて説明する。第3の実施例におけるプ
ラズマ銃10の筐体17は、絶縁体(例えば、石英、各
種ガラス、セラミックス、等)から成る。プラズマ生成
室35は、絶縁体からなる筐体17の外周に放電電極1
3a、13bが形成され、加速管36との隔壁にはオリ
フィス18が形成され、該オリフィス18との反対面に
はガス導入口19aが形成されている。一方、加速管3
6は、内部に2つの加速電極16c、16dがはめ込ま
れ、側壁に該電極16c、16dを電気回路20と電気
的に接続するための配線を通す微細な穴とガス導入口1
9bが形成されている。本構成によれば、閉じられた空
間をプラズマ1が伝搬することから、この中にガスを導
入することで、それらの雰囲気によるプラズマを生成す
ることができる。尚、図10に示すプラズマ銃10は、
プラズマ生成室35および加速管36共に断面が円筒で
あるが、これに限らず、断面が楕円あるいは矩形でも良
い。さらに、加速管36の形状も直管に限るもので無
く、テーパ形状でも良い。また、加工対象の材質が金属
であるならば、加工対象と同じ材質で加速電極16c、
16dを構成しても良い。これにより、プラズマ1によ
りスパッタされた加速電極16c、16dの材質によっ
て被加工部が汚染される恐れが無くなる。絶縁筐体17
の材質についても同様である。
【0029】次に、本発明に係るプロズマ銃10の第3
の実施例を用いた加工ヘッドの構成について図11を用
いて説明する。プラズマ生成室35および加速管36の
ガス導入口19aおよび19bにはガス供給手段70が
配管接続される。該ガス供給手段70は、プロセスガス
を充填したボンベ71と、バルブ72と、圧力調整手段
73と、配管74とで構成される。放電電極13a、1
3bには高周波電源27が接続され、加速電極16c、
16dには電源回路20が接続される。尚、磁石31、
32が図示されていないが、放電電極13a、13bお
よび加速電極16c、16dの配置と直交する方向に配
している。本構成による動作手順は、バルブ72を開
け、圧力調整手段73aによりプラズマ生成室35内に
作動ガス(この実施例の場合プロセスガスと同一であ
る。)を所定の圧力で供給する。この時の圧力は、高周
波電源27からの高周波印加によりプラズマ1が生成
し、オリフィス18から加速管36に漏れたガス圧では
プラズマ1が消える程度で良い。この状態で加工のため
の位置合わせを行った後、圧力調整手段73bにより加
速管36内に前記プラズマ生成室内への供給圧よりも高
い圧力でプロセスガスを供給すると共に、これに合わせ
て電源20より直流電圧を印加する。加速管36内への
プロセスガス供給により、オリフィス18から僅かに漏
れていたプラズマ1が種火となり、加速管36内にプラ
ズマ1が生成する。そして、直流電圧印加により該プラ
ズマ1は加速・移動し、被加工部に照射されることにな
る。
【0030】ここで用いるプロセスガスとしては、アル
ゴン等の不活性ガス、酸素、各種エッチングガス、各種
CVD(Chemical Vapor Deposition:化学気相成長
法)ガスである。例えば、塩素あるいはフッ素等のハロ
ゲンガス、あるいはそれらの化合物等のエッチングガス
を用いた場合、金属やガラス等に対してエッチング作用
を持つプラズマ1がプラズマ生成室35で生成されてこ
れが種火となって加速管36内にも生成され、この生成
されたプラズマ1を加速管36に印加された直流電圧と
磁石31、32から発生する磁界によって加速して照射
することによって、金属やガラス等の被加工物100に
対してエッチング加工を施すことができる。また、酸素
を用いた場合、有機物のアッシング処理に利用可能な酸
素プラズマがプラズマ生成室35で生成されてこれが種
火となって加速管36内にも生成され、この生成された
プラズマ1を加速管36に印加された直流電圧と磁石3
1、32から発生する磁界によって加速して照射するこ
とによって、有機物100に対してアッシング処理を行
うことができる。
【0031】また、W(CO)6あるいはMo(CO)6
等のカルボニル化合物、あるいはTEOS(Tetra Ethy
l Ortho Silicate)等の各種CVDガスを用いた場合、
各種CVDガスプラズマがプラズマ生成室35で生成さ
れてこれが種火となって加速管36内にも生成され、こ
の生成されたプラズマ1を加速管36に印加された直流
電圧と磁石31、32から発生する磁界によって加速し
て照射することによって、被加工物100上に各種金属
あるいはSiO2等の成膜が可能となる。なお、プラズ
マ生成室35には、プラズマを生成するためのアルゴン
等の不活性ガス等からなる作動ガスを供給すればよく、
加速管36内に供給するプロセスガスを供給する必要は
ない。
【0032】次に、図11に示す加工ヘッドを真空装置
に組み合わせた実施例について、図12を用いて説明す
る。図12において、プラズマ銃10は、磁石31、3
2と共に処理室61上部に固定され、放電電極13a、
13bは高周波電源27に接続され、加速電極16c、
16dはプローブ26によって電源回路20と接続され
る。作動ガス供給手段70は、作動ガスを充填したボン
ベ71と、バルブ72と、圧力調整手段73と、配管7
4で構成され、プラズマ生成室35のみに配管接続され
る。処理室61内部には、XYZの3軸方向に移動可能
なステージ60が設けられ、被加工物100は該ステー
ジ60上に載置・固定される。処理室61の下部には真
空ポンプ62がバルブ63を介して配管接続されてい
る。これにより、処理室61内を排気でき、真空計64
で処理室内の圧力を検知する。また、処理室61上部に
は、被加工物100の表面にプロセスガスを吹き付ける
ノズル79が設置される。そして、プロセスガス供給手
段75は、上記ノズル79に接続した配管74と、圧力
調整手段78と、バルブ77と、プロセスガスを充填し
たボンベ76とで構成される。また、処理室61上部に
は、図6の実施例で述べた光学顕微鏡50も設けられて
いる。該光学顕微鏡50のカメラ54で取り込んだ画像
は、制御装置80の画像処理部(図示せず)に送られ、
画像処理後、モニタ56上に表示される。制御装置80
は、該画像処理部の他に加工データの入力・記憶部、ス
テージ60および真空ポンプ62および電源20および
高周波電源27および第1・第2のプロセスガス供給手
段70・75の圧力調整手段73・78の各制御部、真
空計64からのデータ収集・処理部で構成される。
【0033】次に、本実施例における手順について説明
する。処理室61のステージ60上にに被加工物100
を載置後、手入力あるいは磁気媒体あるいは図示してい
ないデータ通信手段等により、加工データを制御装置8
0に取り込む。制御装置80からの命令により、バルブ
63が開いて処理室61内を排気する。所定の圧力以下
に達したならば、作動ガス供給手段70を制御して第1
の圧力でプラズマ銃10のプラズマ生成室35内に不活
性ガス等からなる作動ガスを供給すると共に、高周波電
源27をONにして供給した作動ガスのプラズマ1を発
生させ、種火として維持する。光学顕微鏡50でプラズ
マ銃10および被加工物100を観察し、加工位置合わ
せおよびプラズマ銃10の高さ調整を行う。次に、プロ
セスガス供給手段75を制御してノズル79よりプロセ
スガスを被加工部上に吹き付けると共に、作動ガス供給
手段70を制御して第2の圧力(≧第1の圧力)でプラ
ズマ銃10のプラズマ生成室35内にプロセスガスを供
給する。そして、電源回路20をONにし、被加工部に
作動ガスから成るプラズマ1を照射する。該プラズマ1
のエネルギにより、被加工部上に吹き付けられたプロセ
スガスは励起あるいは分解等を生じ、被加工物100と
反応して揮発性の化合物を生成(エッチング)、あるい
は被加工物100上に分解生成物を付着(CVD)させ
る。
【0034】一つの加工が終了したならば、電源回路2
0をOFF、プロセスガス供給停止、作動ガス供給を第
1の圧力に戻す。次いで、加工データに基づいて次の加
工位置にステージ60を移動させる。そして、再び前記
位置合わせからプラズマ照射を繰り返す。全ての加工が
終了したならば、電源回路20および高周波電源27を
OFFにすると共に、材料ガスの供給を停止した後、バ
ルブ63を閉じて排気を停止する。その後、被加工物1
00を取り出して終了とする。本実施例に用いるガスと
して、図11の実施例で述べた各種プロセスガスの内、
不活性ガスを作動ガスに用い、エッチングガスおよびC
VDガスはプロセスガスとして用いる。このようにする
ことで、プラズマ銃10内がエッチングガスおよびCV
Dガスによって浸食あるいは汚染することが無くなる。
また、金属膜のCVDを行う場合、作動ガスに還元性ガ
スを用いても良い。
【0035】次に、本発明に係るプラズマ銃10を、印
刷用スクリーンあるいは電子回路基板等への穴開け加工
に用いる場合の実施例について図13を用いて説明す
る。本実施例は、図1に示す基本構成のプラズマ銃10
を、複数個を一定の間隔pで直列に配置し、切換回路8
1を介して電源回路20に接続される構成である。磁石
31、32については、前記直列配置したプラズマ銃1
0を挟むように配置する。本実施例では、複数のプラズ
マ銃10に対して2つの磁石31、32で磁界を形成し
ているが、個々のプラズマ銃10毎に磁石を設けても良
い。前記切換回路81は、制御装置80からの制御信号
によって電源回路20からの供給電圧をプラズマ銃10
に選択・供給するものである。被加工物100はステー
ジ60上に搭載される。該ステージ60は、制御装置8
0からの制御信号により、少なくとも図示した方向に連
続的あるいは一定の間隔でステップ状に移動する。加工
手順は、被加工物100をステージ60に搭載後、原点
位置に移動し、プラズマ銃10の高さ調整を上記電気的
あるいは光学的な手段を用いて実施する。それと共に、
加工データを磁気媒体あるいは通信手段を用いて制御装
置80内に入力する。以上の準備を終了後、加工を開始
する。制御装置80からステージ60の位置に同期して
切換回路81に信号が送られ、加工位置に対応したプラ
ズマ銃10に電圧が印加されてプラズマ照射を行う。こ
れにより、被加工物100には複数の穴101が同時に
形成される。
【0036】図13の実施例ではプラズマ銃10を直列
配置しているが、図14(A)および(B)の平面図に
示すように、プラズマ銃10を複数列(n≧2)設け、
p/nずつずらして並列に配置しても良い。これによ
り、形成する穴の間隔はプラズマ銃10の寸法上の制約
を解消できる。また、磁石31、32の配置について
も、図14に示すように、プラズマ銃10の列毎あるい
は全列をまとめて挟むように配置しても良い。さらに、
プラズマ銃10の配置を被加工物100の全幅とせず、
該配置幅に応じてプラズマ銃10あるいは被加工物10
0を幅方向に移動させながら加工を行っても良い。さら
にまた、プラズマ銃10の形態も図1に示したものに限
らず、図7〜図11に示したものの何れでも良い。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、針状の電極間で形成さ
れた電界と磁極間で形成された磁界とで生ずる電磁力に
よってプラズマを電極先端方向に加速・移送し、針状の
電極の出射端近傍の微小間隔および出射端と被加工物の
表面との間の距離を制御することで、金属、セラミック
ス、ガラス等からなる被加工物に対して、数μmオーダ
から数mmオーダまでの微細除去加工等の微細加工を行
うことができる効果を奏する。また、本発明によれば、
複数直列あるいは並列に設置され、選択制御されたプラ
ズマ銃のプラズマ加速・移送部から所望の径で加速プラ
ズマを照射することによって、金属、セラミックス、ガ
ラス等からなる被加工物に対して、多数の微細加工を高
速で行うことができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプラズマ銃の基本構成を示す図で
ある。
【図2】図1に示したプラズマ銃の動作手順を示す図で
ある。
【図3】図1に示したプラズマ銃における放電電圧の変
化を示す図である。
【図4】図1に示したプラズマ銃における針状電極の出
射端(先端)におけるギャップ(間隙)Gの制御と、被
加工物の表面に対する針状電極の出射端の高さhの制御
について説明するための図である。
【図5】本発明に係るプラズマ銃の高さ調整方法の第1
の実施例を説明するための図である。
【図6】本発明に係るプラズマ銃の高さ調整方法の第2
の実施例を説明するための図である。
【図7】本発明に係るプラズマ銃の高さ調整方法の第2
の実施例および針状電極の別の実施例を説明するための
図である。
【図8】本発明に係るプラズマ銃の第1の実施例を示す
斜視図である。
【図9】本発明に係るプラズマ銃の第2の実施例を示す
斜視図である。
【図10】本発明に係るプラズマ銃の第3の実施例を示
す断面図である。
【図11】図10に示すプラズマ銃にガス供給手段を設
けた実施例を示す図である。
【図12】図11に示したプラズマ銃を用いたプラズマ
加工装置の一実施例を示す図である。
【図13】本発明に係るプラズマ銃を複数配置したプラ
ズマ加工装置の一実施例を示す斜視図である。
【図14】図13におけるプラズマ銃および磁石の配置
を示す図である。
【符号の説明】
1…プラズマ、10…プラズマ銃、11、12…針状電
極、11a、12a…突起部(放電部分)、11b、1
2b…加速部分、11c、12c…先端(出射端)、1
3a、13b…放電電極、13a’、13b’…金属ワ
イヤ、14a、14b…リール、15a、15b…ガイ
ド、16a、16b、16c、16d…加速部分(加速
電極)、17…筐体(絶縁体)、18…オリフィス、1
9a、19b…ガス導入口、20…電源回路、21…直
流電源、22…コンデンサ、23、24、25…スイッ
チ、26…プローブ、27…高周波電源、31、32、
33…磁石、41…抵抗計、42…静電容量計、50、
50’…光学顕微鏡、51…対物レンズ、53…照明光
源、54…カメラ、55…画像処理装置、56…モニ
タ、57、58…カーソル、60…ステージ、61…処
理室、62…真空ポンプ、63…排気バルブ、64…真
空計、65…継手、70、75…プロセスガス供給手
段、71、76…ボンベ、72、77…バルブ、73、
78…圧力調整手段、74…配管、79…ノズル、80
…制御装置、81…切換回路、100…被加工物。

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放電電極間において酸化性ガス雰囲気で放
    電させてプラズマを生成するプラズマ生成部と、該プラ
    ズマ生成部で生成されたプラズマを、移送経路に沿って
    形成された電界および磁界によって加速して移送させる
    プラズマ加速・移送部とを備えて構成したことを特徴と
    するプラズマ銃。
  2. 【請求項2】放電電極間において酸化性ガス雰囲気で放
    電させてプラズマを生成するプラズマ生成部と、該プラ
    ズマ生成部で生成されたプラズマを、移送経路に沿って
    対向配置された対なる針状の電極間で形成された電界お
    よび対向配置された対なる磁極間で形成された磁界によ
    って加速して移送させるプラズマ加速・移送部とを備え
    て構成したことを特徴とするプラズマ銃。
  3. 【請求項3】放電電極間において酸化性ガス雰囲気で放
    電させてプラズマを生成するプラズマ生成部と、該プラ
    ズマ生成部で生成されたプラズマを、移送経路に沿って
    対向配置された対なる針状の電極間で形成された電界お
    よび対向配置された対なる磁極間で形成された磁界によ
    って加速して移送させ、前記対なる針状の電極の出射端
    近傍における針状の電極間の間隙を制御して所望の径の
    プラズマを出射させるプラズマ加速・移送部とを備えて
    構成したことを特徴とするプラズマ銃。
  4. 【請求項4】請求項2または3記載のプラズマ銃におい
    て、前記プラズマ生成部における放電電極間隔をプラズ
    マ加速・移送部における針状の電極間隔より狭めて構成
    し、前記放電電極間および針状の電極間にON、OFF
    される直流電源を供給するように構成したことを特徴と
    するプラズマ銃。
  5. 【請求項5】請求項4記載のプラズマ銃において、前記
    プラズマ生成部における各放電電極を突起状電極によっ
    て構成したことを特徴とするプラズマ銃。
  6. 【請求項6】請求項5記載のプラズマ銃において、前記
    突起状電極を繰り出し可能な金属ワイヤによって形成し
    たことを特徴とするプラズマ銃。
  7. 【請求項7】請求項1または2または3記載のプラズマ
    銃において、前記プラズマ生成部における放電電極間に
    高周波電源を供給するように構成したことを特徴とする
    プラズマ銃。
  8. 【請求項8】請求項2または3記載のプラズマ銃におい
    て、前記プラズマ生成部における放電電極間に高周波電
    源を供給するように構成し、前記プラズマ加速・移送部
    における針状の電極間にON、OFFされる直流電源を
    供給するように構成したことを特徴とするプラズマ銃。
  9. 【請求項9】請求項7または8記載のプラズマ銃におい
    て、前記プラズマ生成部における各放電電極と生成され
    るプラズマとの間に絶縁物を設置したことを特徴とする
    プラズマ銃。
  10. 【請求項10】請求項2または4または8記載のプラズ
    マ銃において、前記プラズマ加速・移送部における針状
    の電極の間隔を少なくとも部分的に調整可能に構成した
    ことを特徴とするプラズマ銃。
  11. 【請求項11】請求項2または3または4または8記載
    のプラズマ銃において、前記プラズマ加速・移送部にお
    ける移送経路を曲げて構成したことを特徴とするプラズ
    マ銃。
  12. 【請求項12】請求項1ないし11の何れかに記載のプ
    ラズマ銃と、被加工物を載置して移動するステージと、
    該ステージ上に載置された被加工物の表面と前記プラズ
    マ銃のプラズマ加速・移送部との間の距離を検知する検
    知手段と、該検知手段によって検知された距離に応じて
    前記ステージとプラズマ銃との間の距離を相対的に制御
    する制御手段とを備え、前記プラズマ銃のプラズマ加速
    ・移送部から出射される加速プラズマを、被加工物に対
    して照射して加工を施すように構成したことを特徴とす
    るプラズマ加工装置。
  13. 【請求項13】請求項1ないし11の何れかに記載のプ
    ラズマ銃を複数直列あるいは並列に設置し、被加工物を
    載置して移動するステージと、該ステージの移動に同期
    させて前記各プラズマ銃を選択制御する制御手段とを備
    え、該制御手段で選択制御されたプラズマ銃のプラズマ
    加速・移送部から出射される加速プラズマを、被加工物
    に対して照射して加工を施すように構成したことを特徴
    とするプラズマ加工装置。
  14. 【請求項14】請求項12または13記載のプラズマ加
    工装置において、前記被加工物の表面を観察する観察顕
    微鏡を備えたことを特徴とするプラズマ加工装置。
  15. 【請求項15】高周波電源を放電電極間に供給して作動
    ガス雰囲気にあるプラズマ生成室内で放電させてプラズ
    マを生成するプラズマ生成部と、直流電源を移送管内に
    移送経路に沿って対向配置された対なる針状の電極間に
    供給し、前記プラズマ生成部のプラズマ生成室内から前
    記移送管内に導かれるプラズマの漏れを種火として該針
    状の電極間で形成される電界によって移送管内にプラズ
    マを生成し、該生成されたプラズマを、前記針状の電極
    間で形成された電界および対向配置された対なる磁極間
    で形成された磁界によって前記移送管内の移送経路に沿
    って加速して移送させるプラズマ加速・移送部とを備え
    て構成したことを特徴とするプラズマ銃。
  16. 【請求項16】請求項15記載のプラズマ銃において、
    プラズマ加速・移送部における移送管内にプロセスガス
    を供給するように構成したことを特徴とするプラズマ
    銃。
  17. 【請求項17】請求項15または16記載のプラズマ銃
    と、被加工物を載置して移動するステージと、該ステー
    ジ上に載置された被加工物の表面と前記プラズマ銃のプ
    ラズマ加速・移送部との間の距離を検知する検知手段
    と、該検知手段によって検知された距離に応じて前記ス
    テージとプラズマ銃との間の距離を相対的に制御する制
    御手段とを備え、前記プラズマ銃のプラズマ加速・移送
    部から出射される加速プラズマを、被加工物に対して照
    射して加工を施すように構成したことを特徴とするプラ
    ズマ加工装置。
  18. 【請求項18】請求項15または16記載のプラズマ銃
    を複数直列あるいは並列に設置し、被加工物を載置して
    移動するステージと、該ステージの移動に同期させて前
    記各プラズマ銃を選択制御する制御手段とを備え、該制
    御手段で選択制御されたプラズマ銃のプラズマ加速・移
    送部から出射される加速プラズマを、被加工物に対して
    照射して加工を施すように構成したことを特徴とするプ
    ラズマ加工装置。
  19. 【請求項19】請求項15記載のプラズマ銃と、被加工
    物を載置して移動するステージと、該ステージ上の被加
    工物の表面にプロセスガスを供給する供給手段を備え、
    前記プラズマ銃のプラズマ加速・移送部から出射される
    加速プラズマを、前記供給手段によって供給されたプロ
    セスガス雰囲気にある被加工物の表面に対して照射して
    加工を施すように構成したことを特徴とするプラズマ加
    工装置。
  20. 【請求項20】請求項17または18または19記載の
    プラズマ加工装置において、前記被加工物の表面を観察
    する観察顕微鏡を備えたことを特徴とするプラズマ加工
    装置。
  21. 【請求項21】請求項1ないし11の何れかに記載のプ
    ラズマ銃のプラズマ加速・移送部から所望の径で出射さ
    れる加速プラズマを、被加工物に対して照射して加工を
    施すことを特徴とするプラズマ加工方法。
  22. 【請求項22】複数直列あるいは並列に設置され、選択
    制御された請求項1ないし10の何れかに記載のプラズ
    マ銃のプラズマ加速・移送部から所望の径で出射される
    加速プラズマを、被加工物に対して照射して加工を施す
    ことを特徴とするプラズマ加工方法。
  23. 【請求項23】請求項15または16記載のプラズマ銃
    のプラズマ加速・移送部から所望の径で出射される加速
    プラズマを、被加工物に対して照射して加工を施すよう
    に構成したことを特徴とするプラズマ加工方法。
  24. 【請求項24】複数直列あるいは並列に設置され、選択
    制御された請求項15または16記載のプラズマ銃のプ
    ラズマ加速・移送部から所望の径で出射される加速プラ
    ズマを、被加工物に対して照射して加工を施すことを特
    徴とするプラズマ加工方法。
  25. 【請求項25】請求項15記載のプラズマ銃のプラズマ
    加速・移送部から所望の径で出射される加速プラズマ
    を、プロセスガス雰囲気にある被加工物の表面に対して
    照射して加工を施すことを特徴とするプラズマ加工方
    法。
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