JP2000201455A - 回転電機の接地ブラシ装置 - Google Patents
回転電機の接地ブラシ装置Info
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- JP2000201455A JP2000201455A JP107299A JP107299A JP2000201455A JP 2000201455 A JP2000201455 A JP 2000201455A JP 107299 A JP107299 A JP 107299A JP 107299 A JP107299 A JP 107299A JP 2000201455 A JP2000201455 A JP 2000201455A
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- Japan
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- resin
- rotor
- carbon fibers
- brush element
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Abstract
(57)【要約】
【課題】導電性の摩耗粉がほとんど生じることがなく、
保持構造が簡素で、また、相手材である回転子を摩耗す
ることのない回転電機の接地ブラシ装置を提供する。 【解決手段】回転子５と摺動するブラシ素子１と、この
ブラシ素子を保持する取付け金具２とを備えた回転電機
の接地ブラシ装置において、前記ブラシ素子１を、潤滑
性樹脂と炭素繊維との複合材から構成するようにした。
保持構造が簡素で、また、相手材である回転子を摩耗す
ることのない回転電機の接地ブラシ装置を提供する。 【解決手段】回転子５と摺動するブラシ素子１と、この
ブラシ素子を保持する取付け金具２とを備えた回転電機
の接地ブラシ装置において、前記ブラシ素子１を、潤滑
性樹脂と炭素繊維との複合材から構成するようにした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転電機の回転子
各部に浮遊電荷が帯電するのを防止する目的や、絶縁を
施してある回転子電気回路の接地検出の目的で用いられ
る接地ブラシ装置に関するものである。
各部に浮遊電荷が帯電するのを防止する目的や、絶縁を
施してある回転子電気回路の接地検出の目的で用いられ
る接地ブラシ装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】回転電機の回転子用の接地ブラシには、
黒鉛ブロックあるいは黒鉛に金属粉や炭素繊維を混ぜて
固めたブロック、あるいは炭素繊維束、あるいは銅など
の硬度の低い金属が用いられている。
黒鉛ブロックあるいは黒鉛に金属粉や炭素繊維を混ぜて
固めたブロック、あるいは炭素繊維束、あるいは銅など
の硬度の低い金属が用いられている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、黒鉛ブロック
あるいは黒鉛に金属粉や炭素繊維を混ぜて固めたブロッ
クを用いる場合、摩擦により導電性の摩耗粉が生じ、充
電部に付着すると短絡などの障害が起こり易い。また摩
耗粉除去のための清掃やブラシの調整に保守労力を要す
る。また、黒鉛はもろいため、ブロック状のブラシを保
持するためのホルダーが必要であり、ホルダーの構造が
複雑となるなどの欠点がある。
あるいは黒鉛に金属粉や炭素繊維を混ぜて固めたブロッ
クを用いる場合、摩擦により導電性の摩耗粉が生じ、充
電部に付着すると短絡などの障害が起こり易い。また摩
耗粉除去のための清掃やブラシの調整に保守労力を要す
る。また、黒鉛はもろいため、ブロック状のブラシを保
持するためのホルダーが必要であり、ホルダーの構造が
複雑となるなどの欠点がある。
【０００４】炭素繊維束を使用する場合は、導電性の炭
素繊維が抜けたり折れたりし飛散し、黒鉛摩耗粉と同様
の障害が起こり易い、清掃やブラシの調整に保守労力を
要するなどの欠点がある。銅などの硬度の低い金属を用
いる場合、長年の使用により相手材である回転合いを摩
耗させてしまう欠点がある。
素繊維が抜けたり折れたりし飛散し、黒鉛摩耗粉と同様
の障害が起こり易い、清掃やブラシの調整に保守労力を
要するなどの欠点がある。銅などの硬度の低い金属を用
いる場合、長年の使用により相手材である回転合いを摩
耗させてしまう欠点がある。
【０００５】本発明はこれに鑑みなされたもので、その
目的とするところは、導電性の摩耗粉がほとんど生じる
ことがなく、保持構造が簡素で、また、相手材である回
転子を摩耗することのない回転電機の接地ブラシ装置を
提供することにある。
目的とするところは、導電性の摩耗粉がほとんど生じる
ことがなく、保持構造が簡素で、また、相手材である回
転子を摩耗することのない回転電機の接地ブラシ装置を
提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は回転
子と摺動するブラシ素子と、このブラシ素子を保持する
取付け金具とを備えた回転電機の接地ブラシ装置におい
て、前記ブラシ素子を、潤滑性樹脂と炭素繊維との複合
材から構成するようにし所期の目的を達成するようにし
たものである。
子と摺動するブラシ素子と、このブラシ素子を保持する
取付け金具とを備えた回転電機の接地ブラシ装置におい
て、前記ブラシ素子を、潤滑性樹脂と炭素繊維との複合
材から構成するようにし所期の目的を達成するようにし
たものである。
【０００７】また、この場合、前記潤滑性樹脂を、ポリ
エーテルエーテルケトン（ＰＥＥＫ）あるいは４フッ化
エチレン（ＰＴＦＥ）から構成するようにしたものであ
る。また、前記ブラシ素子の回転子と接する面の反対側
の面に、金属補強板を設けるようにしたものである。
エーテルエーテルケトン（ＰＥＥＫ）あるいは４フッ化
エチレン（ＰＴＦＥ）から構成するようにしたものであ
る。また、前記ブラシ素子の回転子と接する面の反対側
の面に、金属補強板を設けるようにしたものである。
【０００８】すなわち、このように形成された接地ブラ
シ装置であると、ブラシ素子が潤滑性を有する樹脂と炭
素繊維との複合材から構成されていることから、樹脂の
潤滑性によりブラシおよび相手材の摩耗量が少なく、か
つ含有される炭素繊維により適度な導電性が与えられの
である。
シ装置であると、ブラシ素子が潤滑性を有する樹脂と炭
素繊維との複合材から構成されていることから、樹脂の
潤滑性によりブラシおよび相手材の摩耗量が少なく、か
つ含有される炭素繊維により適度な導電性が与えられの
である。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下図示した実施例に基づいて本
発明を詳細に説明する。図１および図２において、１
は、樹脂と炭素繊維との複合材から構成されたブラシ素
子で、取付け金具２の端部に取付けボルト４で固着され
る。図の例では、ブラシ素子１は２個並行に取り付けら
れて、ブラシ装置を構成しているが、その個数や大きさ
は接地電流などから任意に選定される。
発明を詳細に説明する。図１および図２において、１
は、樹脂と炭素繊維との複合材から構成されたブラシ素
子で、取付け金具２の端部に取付けボルト４で固着され
る。図の例では、ブラシ素子１は２個並行に取り付けら
れて、ブラシ装置を構成しているが、その個数や大きさ
は接地電流などから任意に選定される。
【００１０】取付け金具２の基部には、ブラシ装置を取
り付けるためのボルト穴６が設けられ、リード線３はボ
ルト穴に挿入されるボルトを利用して取付け金具２に取
り付けられる。リード線３の他端は、適当な接地電位の
箇所に接続される。ブラシ素子１あるいは取付け金具２
に可撓性を持たせることで、回転子５との密着性を確保
できるので、ホルダー無しの簡単な構造で安定した接地
が可能となる。
り付けるためのボルト穴６が設けられ、リード線３はボ
ルト穴に挿入されるボルトを利用して取付け金具２に取
り付けられる。リード線３の他端は、適当な接地電位の
箇所に接続される。ブラシ素子１あるいは取付け金具２
に可撓性を持たせることで、回転子５との密着性を確保
できるので、ホルダー無しの簡単な構造で安定した接地
が可能となる。
【００１１】ブラシ１用の樹脂としては、ポリエーテル
エーテルケトン（ＰＥＥＫ）あるいは４フッ化エチレン
（ＰＴＦＥ）などの潤滑性を有するものが適用できる。
ＰＥＥＫを使用し重量比で３０％の炭素繊維を混合させ
た例では、摩耗量が０．０１ｍｍ／１０００ｈ程度であ
り、従来の黒鉛を使用したブロックの摩耗量が５〜１０
ｍｍ／１０００ｈ程度であるのに対し小さな値であるこ
とと、相手材の摩耗が無いことを実測試験で確認してい
る。
エーテルケトン（ＰＥＥＫ）あるいは４フッ化エチレン
（ＰＴＦＥ）などの潤滑性を有するものが適用できる。
ＰＥＥＫを使用し重量比で３０％の炭素繊維を混合させ
た例では、摩耗量が０．０１ｍｍ／１０００ｈ程度であ
り、従来の黒鉛を使用したブロックの摩耗量が５〜１０
ｍｍ／１０００ｈ程度であるのに対し小さな値であるこ
とと、相手材の摩耗が無いことを実測試験で確認してい
る。
【００１２】また、抵抗に関しては、３０Ω・ｍの抵抗
率を実測試験で確認しており、接地用ブラシ素子として
充分使用可能である。
率を実測試験で確認しており、接地用ブラシ素子として
充分使用可能である。
【００１３】図３は、潤滑性樹脂と炭素繊維の複合材か
らなるブラシ素子の断面構造であり、樹脂７により潤滑
性を確保し、炭素繊維８により導電性を確保することが
可能となる。
らなるブラシ素子の断面構造であり、樹脂７により潤滑
性を確保し、炭素繊維８により導電性を確保することが
可能となる。
【００１４】図４は、ブラシ素子の別の実施例であり、
潤滑性樹脂と炭素繊維の複合材１０の摺動面９と逆の面
に補強用の金属１１を接合することにより、強度向上が
可能となる。あるいは潤滑性樹脂と炭素繊維の複合材１
０を薄くすることが可能で、ブラシ素子の小型化や抵抗
値低下が可能となる。
潤滑性樹脂と炭素繊維の複合材１０の摺動面９と逆の面
に補強用の金属１１を接合することにより、強度向上が
可能となる。あるいは潤滑性樹脂と炭素繊維の複合材１
０を薄くすることが可能で、ブラシ素子の小型化や抵抗
値低下が可能となる。
【００１５】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、導電性の摩耗粉をほとんど生じることなく、保持構
造が簡素で、また相手材である回転子を摩耗することの
ない回転電機の接地ブラシ装置を得ることができる。
ば、導電性の摩耗粉をほとんど生じることなく、保持構
造が簡素で、また相手材である回転子を摩耗することの
ない回転電機の接地ブラシ装置を得ることができる。
【図１】本発明の回転電機の接地ブラシ装置の一実施例
を示す側面図である。
を示す側面図である。
【図２】本発明の回転電機の接地ブラシ装置の一実施例
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図３】本発明の回転電機の接地ブラシ装置のブラシ素
子の一例を示す断面図である。
子の一例を示す断面図である。
【図４】本発明の回転電機の接地ブラシ装置のブラシ素
子の他の例を示す断面図である。
子の他の例を示す断面図である。
１…ブラシ素子、２…取付け金具、３…リード線、４…
取付けボルト、５…回転子。
取付けボルト、５…回転子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） // Ｃ１０Ｎ 40:14
Claims (3)
- 【請求項１】 回転子と摺動するブラシ素子と、このブ
ラシ素子を保持する取付け金具とを備えた回転電機の接
地ブラシ装置において、 前記ブラシ素子を、潤滑性樹脂と炭素繊維との複合材か
ら構成するようにしたことを特徴とする回転電機の接地
ブラシ装置。 - 【請求項２】 前記潤滑性樹脂が、ポリエーテルエーテ
ルケトン（ＰＥＥＫ）若しくは４フッ化エチレン（ＰＴ
ＦＥ）からなるものである請求項１記載の回転電機の接
地ブラシ装置。 - 【請求項３】 前記ブラシ素子の回転子と接する面の反
対側の面に、金属補強板が設けられてなる請求項１また
は２記載の回転電機の接地ブラシ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP107299A JP2000201455A (ja) | 1999-01-06 | 1999-01-06 | 回転電機の接地ブラシ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP107299A JP2000201455A (ja) | 1999-01-06 | 1999-01-06 | 回転電機の接地ブラシ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000201455A true JP2000201455A (ja) | 2000-07-18 |
Family
ID=11491323
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP107299A Pending JP2000201455A (ja) | 1999-01-06 | 1999-01-06 | 回転電機の接地ブラシ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000201455A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012101924A1 (ja) * | 2011-01-27 | 2012-08-02 | トライス株式会社 | 燃料ポンプ用のカーボンブラシとその製造方法 |
| KR20200110457A (ko) * | 2018-03-16 | 2020-09-23 | 가부시키가이샤 씽크. 라보라토리 | 실린더 바디 도금 장치용 집전부재 및 도금 장치 |
| CN113774497A (zh) * | 2021-09-13 | 2021-12-10 | 广州傲群刷业科技有限公司 | 一种peek材料拉丝工艺及其在电子烟清洁毛刷中的应用 |
-
1999
- 1999-01-06 JP JP107299A patent/JP2000201455A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012101924A1 (ja) * | 2011-01-27 | 2012-08-02 | トライス株式会社 | 燃料ポンプ用のカーボンブラシとその製造方法 |
| US20130300251A1 (en) * | 2011-01-27 | 2013-11-14 | Denso Corporation | Carbon Brush for Fuel Pump and Method for Manufacturing Same |
| CN103404008A (zh) * | 2011-01-27 | 2013-11-20 | 株式会社电装 | 燃料泵用的碳刷及其制造方法 |
| US9337599B2 (en) | 2011-01-27 | 2016-05-10 | Denso Corporation | Carbon brush for fuel pump and method for manufacturing same |
| JP6137835B2 (ja) * | 2011-01-27 | 2017-05-31 | トライス株式会社 | 燃料ポンプ用のカーボンブラシとその製造方法 |
| KR20200110457A (ko) * | 2018-03-16 | 2020-09-23 | 가부시키가이샤 씽크. 라보라토리 | 실린더 바디 도금 장치용 집전부재 및 도금 장치 |
| KR102219903B1 (ko) | 2018-03-16 | 2021-02-24 | 가부시키가이샤 씽크. 라보라토리 | 실린더 바디 도금 장치용 집전부재 및 도금 장치 |
| CN113774497A (zh) * | 2021-09-13 | 2021-12-10 | 广州傲群刷业科技有限公司 | 一种peek材料拉丝工艺及其在电子烟清洁毛刷中的应用 |
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