JP2000200830A - トレンチ素子分離領域を有する半導体装置の製造方法 - Google Patents

トレンチ素子分離領域を有する半導体装置の製造方法

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JP2000200830A
JP2000200830A JP11001065A JP106599A JP2000200830A JP 2000200830 A JP2000200830 A JP 2000200830A JP 11001065 A JP11001065 A JP 11001065A JP 106599 A JP106599 A JP 106599A JP 2000200830 A JP2000200830 A JP 2000200830A
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silicon
trench
etching
forming
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JP11001065A
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Yutaka Maruo
豊 丸尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トレンチ素子分離領域の絶縁層の埋め込みが
良好に行われる、トレンチ素子分離領域を有する半導体
装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明のトレンチ素子分離領域23を有
する半導体装置の製造方法は、シリコン基板10上に、
所定のパターンで形成されたストッパ層14をマスクと
してシリコン基板10をエッチングし、トレンチ16を
形成する工程;トレンチ16を充填する絶縁層20を全
面に形成する工程;化学的機械的研磨法により、ストッ
パ層14をストッパとして、絶縁層20を平坦化する工
程;ストッパ層14を除去する工程;全面にシリコン層
90を形成する工程;シリコン層90を異方性エッチン
グすることにより、突出部22の側壁を被覆する、側壁
シリコン膜92を形成する工程;側壁シリコン膜92を
熱酸化し、側壁保護膜94を形成する工程および突出部
22と、側壁保護膜94とをエッチングして、トレンチ
素子分離領域23を形成する工程を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関し、特に素子分離溝を有する半導体装置の製造
方法に関する。
【0002】
【背景技術】近年、半導体素子、たとえばMOSトラン
ジスタの微細化に伴い、半導体素子間を分離するための
領域の微細化が必要となっている。この領域の微細化を
達成するため、半導体素子間の基板上に溝部(以下「ト
レンチ」という)を設け、このトレンチに絶縁材を充填
することによって半導体素子間を分離するトレンチ素子
分離技術が検討されている。この技術の一例を次に説明
する。
【0003】図26〜図29は、従来のトレンチ素子分
離技術を利用した、トレンチ素子分離領域123の形成
工程を模式的に示す断面図である。
【0004】まず、図26に示すように、シリコン基板
110上に、パッド層112、ストッパ層114を順次
堆積させた後、ストッパ層114の上に、所定のパター
ンのレジスト層R10を形成し、レジスト層R10をマ
スクとして、ストッパ層114をエッチングする。
【0005】次いで、図27に示すように、レジスト層
R10をアッシング除去し、ストッパ層114をマスク
として、シリコン基板110をエッチングし、トレンチ
116を形成する。その後、トレンチ116におけるシ
リコン基板110の露出面を熱酸化し、トレンチ酸化膜
118を形成する。
【0006】次に、トレンチ116を埋め込むようにし
て、絶縁層120を全面に堆積させ、図28に示すよう
に、ストッパ層114をマスクとして、絶縁層120を
平坦化する。次いで、ストッパ層114を熱りん酸を用
いて除去する。
【0007】その後の工程において、絶縁層120の、
シリコン基板110の上面のレベルより突出した部分を
等方性エッチングし、図29に示すような、トレンチ素
子分離領域123を形成する。
【0008】しかし、以上のようにして、トレンチ素子
分離領域123を形成すると、絶縁層120の上部の端
部において、図29に示すように、くぼみ125が生じ
る。
【0009】このくぼみ125は、図30に示すよう
に、くぼみ125におけるシリコン基板110および絶
縁層120の傾斜が急峻である。その傾斜が急峻である
と、ゲート電極を形成するためのゲート電極材のエッチ
ングにおいて、そのくぼみ125にゲート電極材が残っ
てしまう。ゲート電極材がくぼみ125に残ると、回路
のショートなどの不具合が生じる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、トレンチ素
子分離領域の絶縁層の埋め込みが良好に行われる、トレ
ンチ素子分離領域を有する半導体装置の製造方法を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のトレンチ素子分
離領域を有する半導体装置の製造方法は、以下の工程
(a)〜(k)を含む。 (a)シリコン基板の表面にパッド層を形成する工程、
(b)前記パッド層の表面に、化学的機械的研磨のため
のストッパ層を形成する工程、(c)前記ストッパ層お
よび前記パッド層を所定のパターンにエッチングする工
程、(d)前記ストッパ層をマスクとして前記シリコン
基板をエッチングし、素子分離溝を形成する工程、
(e)前記素子分離溝を充填する絶縁層を全面に形成す
る工程、(f)化学的機械的研磨法により、前記ストッ
パ層をストッパとして、前記絶縁層を平坦化する工程、
(g)前記ストッパ層を除去する工程、(h)全面にシ
リコン層を形成する工程、(i)前記シリコン層を異方
性エッチングすることにより、前記シリコン基板の素子
が形成される領域の表面のレベルより突出した、前記絶
縁層の部分の側壁を被覆する、側壁シリコン膜を形成す
る工程、(j)前記側壁シリコン膜を熱酸化し、側壁保
護膜を形成する工程、および(k)前記シリコン基板の
素子が形成される領域の表面のレベルより突出した、前
記絶縁層の部分と、前記側壁保護膜とをエッチングし
て、トレンチ素子分離領域を形成する工程。
【0012】本発明の主たる特徴点は、以下の二つであ
る。
【0013】(1)第1に、前記シリコン基板の素子が
形成される領域の表面のレベルより突出した、前記絶縁
層の部分(以下「突出部」という)の側壁を被覆する側
壁保護膜を形成して、この突出部をエッチングしたこと
である。このようにして突出部をエッチングすることに
より、突出部をエッチングする工程(k)において、側
壁保護膜が突出部の側壁を保護することにより、絶縁層
の上部の端部において、くぼみが生じ難くなる。くぼみ
が発生するのを抑制した結果、トランジスタ特性におけ
る不具合、たとえば逆狭チャネル効果,Humpを防止
することができる。また、くぼみに電極材がたまらない
ため、ゲート電極のパターニングが良好に行われ、回路
のショートを防止することができる。
【0014】(2)第2に、前記工程(h),(i)お
よび(j)で、側壁保護膜を形成したことである。この
ようにして側壁保護膜を形成すると、緻密な側壁保護膜
を形成することができる。そして、突出部および側壁保
護膜をエッチングする工程(k)において、側壁保護膜
のエッチングレートと突出部のエッチングレートとの差
を小さくすることができる。このようにエッチングレー
トの差を小さくすることができるようになったことによ
り、工程(k)において、突出部のエッチングと側壁保
護膜のエッチングとを均等に行うことができる。その結
果、トレンチコーナのスムージングが良好に行われ、絶
縁層の上部の端部において、くぼみの発生を抑制するこ
とができる。
【0015】前記シリコン層は、好ましくは多結晶シリ
コン層,非晶質シリコン層である。
【0016】前記工程(j)における前記側壁シリコン
膜を熱酸化する方法として、好ましくは、主として、以
下の二つの熱酸化方法を挙げることができる。
【0017】(1)第1に、水蒸気の存在下で熱酸化す
る方法(以下「ウエット酸化」という)である。このウ
エット酸化は、酸化レートが大きく、低温での酸化が可
能であるため、短時間での処理時間でよいという利点を
有する。ウエット酸化の熱酸化の温度は、膜厚の制御性
より、800〜900℃であることが好ましい。
【0018】(2)第2に、酸素または酸素と不活性ガ
スとの混合ガスの雰囲気中で熱酸化する方法(以下「ド
ライ酸化」という)である。このドライ酸化は、高温で
の酸化を必要とするが、埋め込み酸化膜の耐ウエットエ
ッチを向上させることができ、くぼみがさらに生じ難く
なるという利点を有する。ドライ酸化の熱酸化の温度
は、埋め込み酸化膜の耐ウエットエッチを向上させると
いう観点から、1000〜1150℃であることが好ま
しい。
【0019】前記工程(k)におけるエッチングのエッ
チャントは、フッ酸を含むエッチャントであることが好
ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照しながら説明する。
【0021】(デバイスの構造)本発明の製造方法によ
り得られたトレンチ素子分離領域を有する半導体装置に
ついて説明する。
【0022】図25は、本発明の製造方法により得られ
たトレンチ素子分離領域を有する半導体装置(以下「半
導体装置」という)100である。
【0023】図25に示す半導体装置100は、トレン
チ素子分離領域23、n型MOS素子80およびp型M
OS素子82を含む。
【0024】トレンチ素子分離領域23は、シリコン基
板10に設けられたトレンチ16を、絶縁層20で充填
することにより形成された領域である。トレンチ素子分
離領域23は、MOS素子間を分離し、素子領域を画定
する役割を有する。このトレンチ素子分離領域23を境
として、一方の素子領域には、p型レトログレードウエ
ル32が形成され、他方の素子領域には、n型レトログ
レードウエル30が形成されている。
【0025】p型レトログレードウエル32上には、n
型MOS素子80が形成され、n型レトログレードウエ
ル30上には、p型MOS素子82が形成されている。
【0026】n型MOS素子80は、ゲート酸化膜28
と、ゲート電極46と、n型不純物拡散層50とを有す
る。
【0027】n型MOS素子80におけるゲート酸化膜
28は、p型レトログレードウエル32上に形成されて
いる。このゲート酸化膜28上には、ゲート電極46が
形成されている。ゲート電極46は、多結晶シリコン層
40と、多結晶シリコン層40上に形成された金属シリ
サイド層42とからなる。そして、ゲート酸化膜28お
よびゲート電極46の側壁を覆うようにして、サイドウ
ォール絶縁膜70が形成されている。
【0028】n型不純物拡散層50は、ソース/ドレイ
ン領域を構成している。そしてn型不純物拡散層50
は、低濃度のn型不純物拡散層50aと高濃度のn型不
純物拡散層50bとからなり、LDD構造を有してい
る。
【0029】p型MOS素子82は、ゲート酸化膜28
と、ゲート電極46と、p型不純物拡散層60とを有す
る。
【0030】p型MOS素子82におけるゲート酸化膜
28は、n型レトログレードウエル30上に形成されて
いる。ゲート電極46およびサイドウォール絶縁膜70
の詳細は、n型MOS素子80と同様である。
【0031】p型不純物拡散層60は、p型である以外
は、n型不純物拡散層50と同様である。
【0032】(製造プロセス)次に、図25に示す半導
体装置100の製造プロセスについて説明する。図1〜
図24は、半導体装置100の製造工程を示したもので
ある。
【0033】(1)トレンチの形成 まず、図1を参照しながら説明する。シリコン基板10
上に、パッド層12を形成する。パッド層12の材質
は、たとえばSiO2 ,SiONなどを挙げることがで
きる。パッド層12がSiO2 からなる場合には、熱酸
化法,CVD法などにより形成することができ、SiO
Nからなる場合には、CVD法などにより形成すること
ができる。パッド層12の膜厚は、たとえば5〜20n
mである。
【0034】次いで、パッド層12上に、ストッパ層1
4を形成する。ストッパ層14としては、たとえば窒化
シリコン層,窒化シリコン層と多結晶シリコン層または
非晶質シリコン層との多層構造などを挙げることがで
き、その形成方法としては、公知の方法たとえばCVD
法などを挙げることができる。ストッパ層14は、後の
CMPにおけるストッパとして機能するのに十分な膜
厚、たとえば50〜150nmの膜厚を有する。
【0035】ストッパ層14の上に、所定のパターンの
レジスト層R1を形成する。レジスト層R1は、図2に
示すように、トレンチ16が形成されることになる領域
の上方において、開口されている。
【0036】次に、レジスト層R1をマスクとして、ス
トッパ層14およびパッド層12をエッチングする。こ
のエッチングは、たとえばドライエッチングにより行わ
れる。
【0037】次に、レジスト層R1をアッシングにより
除去する。次いで、図3に示すように、ストッパ層14
をマスクとして、シリコン基板10をエッチングし、ト
レンチ16を形成する。トレンチ16の深さは、デバイ
スの設計で異なるが、たとえば300〜500nmであ
る。シリコン基板10のエッチングは、ドライエッチン
グにより行うことができる。
【0038】図示しないが、シリコン基板10とストッ
パ層14との間に介在しているパッド層12の端部をエ
ッチングする。
【0039】次に、図4に示すように、熱酸化法によ
り、トレンチ16におけるシリコン基板10の露出面を
酸化し、酸化膜(以下「トレンチ酸化膜」という)18
を形成する。また、パッド層12の端部がエッチングさ
れていることにより、この熱酸化によって、トレンチ1
6を構成するシリコン基板10の上部のエッジ部は、酸
化されて、丸みを帯びる。シリコン基板10の上部のエ
ッジ部が丸みを帯びることによって、後述する絶縁層2
0の上部の端部におけるくぼみが生じにくくなる。
【0040】図5に示すように、トレンチ16を埋め込
むようにして、絶縁層20を全面に堆積する。絶縁層2
0の膜厚は、トレンチ16を埋め込み、少なくともスト
ッパ層14を覆うような膜厚、たとえば500〜800
nmである。絶縁層20の材質は、たとえば、酸化シリ
コンなどからなる。絶縁層20の堆積方法としては、た
とえば高密度プラズマCVD法,熱CVD法,TEOS
プラズマCVD法などを挙げることができる。
【0041】次に、図6に示すように、絶縁層20をC
MP法により平坦化する。この平坦化は、ストッパ層1
4が露出するまで行う。つまり、ストッパ層14をスト
ッパとして、絶縁層20を平坦化する。
【0042】次に、図7に示すように、ストッパ層14
をたとえば熱りん酸液を用いて除去する。
【0043】(2)側壁保護膜の形成 次に、図8に示すように、全面にシリコン層90を形成
する。シリコン層90の材質としては、多結晶シリコ
ン,非晶質シリコン,などを挙げることができ、その形
成方法としては、CVD法などを挙げることができる。
シリコン層90の膜厚は、側壁保護膜94の形成に十分
な膜厚、たとえば30〜100nmである。
【0044】次いで、図9に示すように、反応性イオン
エッチングなどによって、シリコン層90をエッチング
することにより、突出部22の側壁を被覆する側壁シリ
コン膜92を形成する。
【0045】次に、側壁シリコン膜92を熱酸化し、図
10に示すように、酸化シリコンからなる側壁保護膜9
4を形成する。この熱酸化の方法は、特に限定されない
が、ウエット酸化(水蒸気の存在下において熱酸化する
方法),ドライ酸化(酸素または酸素と不活性ガスとの
混合ガスの雰囲気中で熱酸化する方法)が好ましい。ウ
エット酸化は、酸化レートが大きく、低温での酸化が可
能であるため、短時間での処理時間でよいという利点を
有する。ドライ酸化は、高温での酸化を必要とするが、
埋め込み酸化膜の耐ウエットエッチを向上させることが
でき、くぼみがさらに生じ難くなるという利点を有す
る。ウエット酸化の熱酸化の温度は、膜厚の制御性よ
り、800〜900℃であることが好ましい。ドライ酸
化の熱酸化の温度は、埋め込み酸化膜の耐ウエットエッ
チを向上させるという観点から、1000〜1150℃
であることが好ましい。ドライ酸化における不活性ガス
としては、たとえばヘリウム,ネオン,アルゴン,クリ
プトンなどを挙げることができる。
【0046】側壁保護膜94を設けた作用効果および以
上のようにして側壁保護膜94を形成したことの作用効
果は、後に詳述する。
【0047】次に、図11に示すように、突出部22と
側壁保護膜94とを等方性エッチングし、突出部22の
膜厚を、たとえば0〜15nmにする。エッチャントと
しては、たとえばフッ酸を含むエッチャントなどを挙げ
ることができる。このエッチングの際、パッド層12も
エッチング除去される。
【0048】(3)ウエルの形成 次に、図12に示すように、シリコン基板10の露出面
に、犠牲酸化膜24を熱酸化法により形成する。犠牲酸
化膜24の膜厚は、たとえば10〜20nmである。
【0049】次に、犠牲酸化膜24およびトレンチ16
を充填する絶縁層20の表面に、所定のパターンを有す
るレジスト層R2を形成する。レジスト層R2は、nウ
エルとなる領域の表面が露出するように開口されてい
る。このレジスト層R2をマスクとして、リン,ヒ素な
どのn型不純物を1回もしくは複数回にわたってシリコ
ン基板10に注入することにより、シリコン基板10内
にn型レトログレードウエル30を形成する。なお、レ
トログレードウエルは、シリコン基板10の深い位置に
おいて、ウエルの不純物濃度のピークがあるウエルをい
う。
【0050】図13に示すように、犠牲酸化膜24およ
びトレンチ16を充填する絶縁層20の表面に、レジス
ト層R3を形成する。レジスト層R3は、pウエルとな
る領域の表面が露出するように開口されている。このレ
ジスト層R3をマスクとして、ボロンなどのp型不純物
を1回もしくは複数回にわたってシリコン基板10に注
入することにより、シリコン基板10内にp型レトログ
レードウエル32を形成する。
【0051】次に、図14に示すように、犠牲酸化膜2
4を、フッ酸などのエッチャントを用いてエッチングす
る。この際、突出部22および側壁保護膜94はエッチ
ング除去される。こうして、トレンチ素子分離領域23
が形成される。
【0052】(4)ゲート電極の形成 次いで、図15に示すように、トレンチ素子分離領域2
3により画定された素子領域の上に、酸化膜26を形成
する。この酸化膜26の一部は、ゲート酸化膜28とな
る。
【0053】図16に示すように、絶縁層20および酸
化膜26の上にCVD法などによって、多結晶シリコン
層40を形成する。多結晶シリコン層40はドーピング
されいる。
【0054】多結晶シリコン層40の表面に、金属シリ
サイド層42を形成する。金属シリサイド層42の材質
としては、タングステン,チタン,モリブデンなどのシ
リサイドなどが挙げられ、その形成方法としては、スタ
ッパリング法などを挙げることができる。
【0055】次に、金属シリサイド層42の表面に酸化
シリコン層44を形成する。酸化シリコン層44の形成
方法としては、たとえばCVD法などが挙げられる。
【0056】図17に示すように、酸化シリコン層44
の上に、ゲート電極46を形成したい領域を被覆するよ
うな、レジスト層R4を形成する。次いで、このレジス
ト層R4をマスクとして、酸化シリコン層44をエッチ
ングする。
【0057】その後、図18に示すように、レジスト層
R4をアッシングにより除去する。
【0058】次に、図19に示すように、酸化シリコン
層44をマスクとして、金属シリサイド層42および多
結晶シリコン層40をエッチングする。このようにし
て、多結晶シリコン層40と金属シリサイド層42とか
らなるゲート電極46を形成する。
【0059】(5)ソース/ドレインの形成 図20に示すように、n型レトログレードウエル30を
覆うレジスト層R5を形成する。このレジスト層R5を
マスクとして、p型レトログレードウエル32中に、リ
ンなどをイオン注入し、p型レトログレードウエル32
中に、ソース/ドレイン領域を構成する低濃度のn型不
純物拡散層50aを形成する。
【0060】レジスト層R5を除去した後、図21に示
すように、p型レトログレードウエル32を覆うレジス
ト層R6を形成する。このレジスト層R6をマスクとし
て、n型レトログレードウエル30中に、ボロンなどを
イオン注入し、n型レトログレードウエル30中に、ソ
ース/ドレイン領域を構成する低濃度のp型不純物拡散
層60aを形成する。
【0061】次に、レジスト層R6を除去した後、CV
D法などによって、絶縁層(図示しない)、たとえばシ
リコン窒化膜,シリコン酸化膜などを全面に形成する。
次いで、図22に示すように、反応性イオンエッチング
などによって、絶縁層を異方性エッチングすることによ
り、サイドウォール絶縁膜70を形成する。
【0062】次に、図23に示すように、n型レトログ
レードウエル30を覆うレジスト層R7を形成する。こ
のレジスト層R7と、ゲート電極46と、サイドウォー
ル絶縁膜70とをマスクとして、リンなどの不純物を、
p型レトログレードウエル32中にイオン注入し、高濃
度のn型不純物拡散層50bを形成する。これにより、
LDD構造のn型不純物拡散層50が形成される。
【0063】次に、レジスト層R7を除去した後、図2
4に示すように、p型レトログレードウエル32を覆う
レジスト層R8を形成する。このレジスト層R8と、ゲ
ート電極46と、サイドウォール絶縁膜70とをマスク
として、ボロンなどの不純物を、n型レトログレードウ
エル30中にイオン注入し、高濃度のp型不純物拡散層
60bを形成する。これにより、LDD構造のp型不純
物拡散層60が形成される。
【0064】次に、レジスト層R8をアッシング除去す
ることにより、図25に示すような、本実施の形態に係
る半導体装置100が完成する。
【0065】本実施の形態において特徴的な点は、主と
して以下の二つの点にある。
【0066】(1)第1に、突出部22の側壁を被覆す
る側壁保護膜94を形成して、突出部22の等方性エッ
チングを行った点である。
【0067】突出部22を等方性エッチングする工程に
おいて、側壁保護膜94が突出部22の側壁を保護する
ことにより、絶縁層20の上部の端部において、くぼみ
が生じ難くなる。くぼみが発生するのを抑制した結果、
トランジスタ特性における不具合、たとえば逆狭チャネ
ル効果,ハンプ(Hump)を防止することができる。
また、たとえばゲート電極を形成する際、絶縁層20の
上部の端部において、電極材が溜まるなどの不具合が生
じるのを抑制できるため、回路のショートが生じ難くな
る。
【0068】(2)第2に、以下の工程により、側壁保
護膜94を形成したことである。
【0069】すなわち、a)シリコン基板10および突
出部22の全面にシリコン層90を形成する工程と、
b)シリコン層90をエッチングして突出部22の側壁
を被覆する側壁シリコン膜92を形成する工程と、c)
側壁シリコン膜92を熱酸化する工程とにより、側壁保
護膜94を形成したことである。
【0070】以上のようにして、側壁保護膜94を形成
すると、緻密な側壁保護膜94を形成することができ
る。そして、突出部22および側壁保護膜94を等方性
エッチングする工程において、側壁保護膜94のエッチ
ングレートと突出部22のエッチングレートとの差を小
さくすることができる。たとえば、高密度プラズマCV
D法により、トレンチに絶縁層を充填した場合であっ
て、等方性エッチングのエッチャントとして、フッ酸を
使用して突出部22と側壁保護膜94とを等方性エッチ
ングした場合に、側壁保護膜94のエッチングレートに
対する突出部22のエッチングレートの比(突出部/側
壁保護膜)(以下「選択比」という)を1.1〜1.3
の範囲に収めることができる。
【0071】上記のエッチングレートの差を小さくする
ことができるようになったことにより、突出部22およ
び側壁保護膜94を等方性エッチングする工程におい
て、突出部22のエッチングと側壁保護膜94のエッチ
ングとを均等に行うことができる。その結果、トレンチ
コーナのスムージングが良好に行われ、絶縁層20の上
部の端部において、くぼみの発生を抑制することができ
る。
【0072】なお、CVD法により酸化シリコンを全面
に堆積させ、酸化シリコンを異方性エッチングして、側
壁保護膜を形成した場合には、側壁保護膜のエッチング
レートと突出部のエッチングレートとの差が大きくな
る。たとえば、高密度プラズマCVD法により、トレン
チに絶縁層を充填した場合であって、等方性エッチング
のエッチャントとして、フッ酸を使用して突出部と側壁
保護膜とを等方性エッチングした場合には、選択比は、
1/7〜1/3の範囲となる。選択比がこのような範囲
にあると、突出部および側壁保護膜を等方性エッチング
する工程において、側壁保護膜のエッチングレートが突
出部のそれよりも大きいため、突出部のエッチングと側
壁保護膜のエッチングとを均等に行うことができず、ト
レンチコーナのスムージングを行うことが困難となる。
【0073】また、上記実施の形態は、本発明の要旨を
越えない範囲において、種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態にかかる半導体装置の製造方法の工
程を模式的に示す断面図である。
【図2】実施の形態にかかる半導体装置の製造方法の工
程を模式的に示す断面図である。
【図3】実施の形態にかかる半導体装置の製造方法の工
程を模式的に示す断面図である。
【図4】実施の形態にかかる半導体装置の製造方法の工
程を模式的に示す断面図である。
【図5】実施の形態にかかる半導体装置の製造方法の工
程を模式的に示す断面図である。
【図6】実施の形態にかかる半導体装置の製造方法の工
程を模式的に示す断面図である。
【図7】実施の形態にかかる半導体装置の製造方法の工
程を模式的に示す断面図である。
【図8】実施の形態にかかる半導体装置の製造方法の工
程を模式的に示す断面図である。
【図9】実施の形態にかかる半導体装置の製造方法の工
程を模式的に示す断面図である。
【図10】実施の形態にかかる半導体装置の製造方法の
工程を模式的に示す断面図である。
【図11】実施の形態にかかる半導体装置の製造方法の
工程を模式的に示す断面図である。
【図12】実施の形態にかかる半導体装置の製造方法の
工程を模式的に示す断面図である。
【図13】実施の形態にかかる半導体装置の製造方法の
工程を模式的に示す断面図である。
【図14】実施の形態にかかる半導体装置の製造方法の
工程を模式的に示す断面図である。
【図15】実施の形態にかかる半導体装置の製造方法の
工程を模式的に示す断面図である。
【図16】実施の形態にかかる半導体装置の製造方法の
工程を模式的に示す断面図である。
【図17】実施の形態にかかる半導体装置の製造方法の
工程を模式的に示す断面図である。
【図18】実施の形態にかかる半導体装置の製造方法の
工程を模式的に示す断面図である。
【図19】実施の形態にかかる半導体装置の製造方法の
工程を模式的に示す断面図である。
【図20】実施の形態にかかる半導体装置の製造方法の
工程を模式的に示す断面図である。
【図21】実施の形態にかかる半導体装置の製造方法の
工程を模式的に示す断面図である。
【図22】実施の形態にかかる半導体装置の製造方法の
工程を模式的に示す断面図である。
【図23】実施の形態にかかる半導体装置の製造方法の
工程を模式的に示す断面図である。
【図24】実施の形態にかかる半導体装置の製造方法の
工程を模式的に示す断面図である。
【図25】実施の形態にかかる半導体装置を模式的に示
す断面図である。
【図26】従来例にかかる半導体装置の製造方法の工程
を模式的に示す断面図である。
【図27】従来例にかかる半導体装置の製造方法の工程
を模式的に示す断面図である。
【図28】従来例にかかる半導体装置の製造方法の工程
を模式的に示す断面図である。
【図29】従来例にかかる半導体装置の製造方法の工程
を模式的に示す断面図である。
【図30】図29におけるくぼみを拡大した断面模式図
である。
【符号の説明】
10 シリコン基板 12 パッド層 14 ストッパ層 16 トレンチ 18 トレンチ酸化膜 20 絶縁層 22 突出部 23 トレンチ素子分離領域 24 犠牲酸化膜 26 酸化膜 28 ゲート酸化膜 30 n型のレトログレードウエル 32 p型のレトログレードウエル 40 多結晶シリコン層 42 金属シリサイド層 44 酸化シリコン層 46 ゲート電極 50 n型不純物拡散層 50a 低濃度のn型不純物拡散層 50b 高濃度のn型不純物拡散層 60 p型不純物拡散層 60a 低濃度のp型不純物拡散層 60b 高濃度のp型不純物拡散層 70 サイドウォール絶縁膜 80 n型MOS素子 82 p型MOS素子 90 シリコン層 92 側壁シリコン膜 94 側壁保護膜 100 半導体装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の工程(a)〜(k)を含むトレン
    チ素子分離領域を有する半導体装置の製造方法。 (a)シリコン基板の表面にパッド層を形成する工程、
    (b)前記パッド層の表面に、化学的機械的研磨のため
    のストッパ層を形成する工程、(c)前記ストッパ層お
    よび前記パッド層を所定のパターンにエッチングする工
    程、(d)前記ストッパ層をマスクとして前記シリコン
    基板をエッチングし、素子分離溝を形成する工程、
    (e)前記素子分離溝を充填する絶縁層を全面に形成す
    る工程、(f)化学的機械的研磨法により、前記ストッ
    パ層をストッパとして、前記絶縁層を平坦化する工程、
    (g)前記ストッパ層を除去する工程、(h)全面にシ
    リコン層を形成する工程、(i)前記シリコン層を異方
    性エッチングすることにより、前記シリコン基板の素子
    が形成される領域の表面のレベルより突出した、前記絶
    縁層の部分の側壁を被覆する、側壁シリコン膜を形成す
    る工程、(j)前記側壁シリコン膜を熱酸化し、側壁保
    護膜を形成する工程、および(k)前記シリコン基板の
    素子が形成される領域の表面のレベルより突出した、前
    記絶縁層の部分と、前記側壁保護膜とをエッチングし
    て、トレンチ素子分離領域を形成する工程。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記シリコン層は、多結晶シリコン層,非晶質シリコン
    層である、トレンチ素子分離領域を有する半導体装置の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、 前記工程(j)における前記側壁シリコン膜を熱酸化す
    る方法は、水蒸気の存在下で熱酸化する方法である、ト
    レンチ素子分離領域を有する半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記工程(j)における前記側壁シリコン膜の熱酸化の
    温度は、800〜900℃である、トレンチ素子分離領
    域を有する半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2において、 前記工程(j)における前記側壁シリコン膜を熱酸化す
    る方法は、酸素または酸素と不活性ガスとの混合ガスの
    雰囲気中で熱酸化する方法である、トレンチ素子分離領
    域を有する半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記工程(j)における前記側壁シリコン膜の熱酸化の
    温度は、1000〜1150℃である、トレンチ素子分
    離領域を有する半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のいずれかにお
    いて、 前記工程(k)におけるエッチングのエッチャントは、
    フッ酸を含むエッチャントである、トレンチ素子分離領
    域を有する半導体装置の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8865620B2 (en) 2007-03-15 2014-10-21 Datalase, Ltd. Heat-sensitive coating compositions based on resorcinyl triazine derivatives
US8900414B2 (en) 2007-11-07 2014-12-02 Datalase, Ltd. Fiber products
US9982157B2 (en) 2008-10-27 2018-05-29 Datalase Ltd. Aqueous laser-sensitive composition for marking substrates

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