JP2000199598A - 潤滑油の分配器 - Google Patents

潤滑油の分配器

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JP2000199598A
JP2000199598A JP10322174A JP32217498A JP2000199598A JP 2000199598 A JP2000199598 A JP 2000199598A JP 10322174 A JP10322174 A JP 10322174A JP 32217498 A JP32217498 A JP 32217498A JP 2000199598 A JP2000199598 A JP 2000199598A
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lubricating oil
piston
distributor
oil
discharge port
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Nobuhiko Takubo
宣彦 田窪
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FUOOGERU JAPAN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 潤滑油の供給後にインジケータピンが吐出ニ
ップルの外部に突出状態となるようにし、潤滑油供給前
と潤滑油供給後の外観的な変化により、潤滑油の供給が
目視によって確認することができる潤滑油の分配器を提
供する。 【解決手段】 潤滑油の入口となる主管路5と吐出口1
4の間に、流入した潤滑油でピストン10が移動する計
量蓄油室8を分岐状に接続し、前記主管路5と吐出口1
4の間に、主管路5から潤滑油が圧入されると吐出口1
4側を閉鎖して計量蓄油室8に流入させ、主管路5から
の潤滑油の圧入が停止すると主管路5側を閉鎖して計量
蓄油室8内の潤滑油を吐出口側に流出させる逆止弁7を
設けた潤滑油の分配器1において、前記計量蓄油室8内
に設けたピストン10にインジケータピン12を軸方向
ヘ相対的に移動自在となるよう接続し、該インジケータ
ピン12が、ピストン10の蓄油による移動方向に一体
に移動してその一部が外部に突出し、ピストン10の吐
油方向への移動には停止したまま突出状態を維持するよ
うになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種機械の潤滑
を必要とする部分に対し、定量の潤滑油を間欠的に供給
するための分配器に関する。
【0002】
【従来の技術】分配器を使用し、定期的に潤滑を必要と
する機器の複数箇所への潤滑油の間欠供給を行う供給方
法は、潤滑油供給ポンプと潤滑箇所の間に潤滑箇所と等
しい数の分配器を設け、ポンプからの潤滑油を各分配器
に送り、各分配器は計量蓄油室内に所定量の潤滑油を貯
え、ポンプによる潤滑油の供給又は停止を駆動源とし、
各分配器は計量蓄油室内に貯えた潤滑油を吐出すること
により、各潤滑箇所へ定量の潤滑油を供給するものであ
り、このような分配器には、ポンプの起動による潤滑油
の供給で所定量の潤滑油を貯え、ポンプの停止時に潤滑
箇所へ吐油する後潤滑分配器と、これとは逆に、ポンプ
の起動による潤滑油の供給で所定量の潤滑油を潤滑箇所
へ吐油し、ポンプの停止時に所定量の潤滑油を貯える前
潤滑分配器の二つのタイプがある。
【0003】図6と図7は、従来の後潤滑分配器1を示
し、分配器本体2に計量ニップル3と吐出ニップル4を
直角の配置で螺合し、該分配器本体2に潤滑油供給ポン
プと接続する主管路5を貫通状に設け、この主管路5と
吐出ニップル4をつなぐ通路6の途中に傘型の逆止弁7
を組み込み、分配器本体2の計量ニップル3を螺合した
部分に設けた計量蓄油室8と通路6の逆止弁7よりも下
流側を管路9で接続し、計量蓄油室8に軸方向に移動自
在となるピストン10と、このピストン10に蓄圧弾性
を付勢するスプリング11を組み込み、ピストン10の
後端側に同軸心状の配置で一体もしくはねじ結合によっ
て設けたインジケータピン12が計量ニップル3の端部
に設けた横孔13に軸方向へ移動可能となるよう嵌合し
ている。
【0004】上記分配器1は、図8に示すように、主管
路5が連通する状態で潤滑箇所と等しい数が結合一体化
され、端部に位置する主管路5が間欠駆動される潤滑油
供給ポンプと配管で接続され、各分配器1の吐出ニップ
ル4における吐出口14が機器の潤滑箇所に配管で接続
されている。
【0005】図6は、潤滑油供給ポンプが停止したピス
トン10作動前の分配器1の状態を示し、計量蓄油室8
のピストン10はスプリング11での押圧で退動位置に
あり、ピストン10に結合固定したインジケータピン1
2は、計量ニップル3の内部に没入している。
【0006】図7は潤滑油供給ポンプが作動した状態を
示し、主管路5から通路6に進入した潤滑油は、逆止弁
7を押上げて吐出ニップル4を閉鎖すると共に、逆止弁
7のリップ7aを押し開き、管路9を通って計量蓄油室
8に流れ込み、この潤滑油の圧力でピストン10を計量
ニップル3の当たり面に当接する前進位置に移動させ、
これにより、計量蓄油室8で定量の潤滑油が計量貯油さ
れ、スプリング11はピストン10の押し戻し力を蓄圧
する。
【0007】このとき、ピストン10に結合固定したイ
ンジケータピン12は、計量ニップル3の外部にピスト
ン10の移動ストローク分だけ突出し、作業員が分配器
1の配置場所にいれば計量蓄油室8に定量の潤滑油が計
量されたことが目視で確認できる。
【0008】次に、潤滑油供給ポンプが停止しすると、
潤滑油による逆止弁7の押し上げが解かれ、スプリング
11の押圧力でピストン10が退動位置に戻り、これと
一体にインジケータピン12も移動して計量ニップル3
の内部に没入し、貯油された潤滑油は管路9を通って逆
止弁7を押し下げ、主管路5側を閉鎖することにより、
吐出ニップル4における吐出口14から潤滑箇所に吐出
され、分配器1は図6に示した状態に復帰する。
【0009】図9と図10は、従来の前潤滑分配器1a
を示し、分配器本体32の下部に潤滑油供給ポンプと接
続して入口となる主管路33を貫通状に設け、この分配
器本体32の上下方向に計量蓄油室34と、該計量蓄油
室34と主管路33をつなぐ通路35を設け、計量蓄油
室34の上部に螺合した計量ニップル36の側面に吐出
ニップル37を直角の配置で嵌合し、上記計量蓄油室3
4に軸方向に移動自在となるピストン38と、このピス
トン38に常時主管路33へ移動する弾性を付勢するス
プリング39を組み込み、ピストン38の後端側に同軸
心状の配置で一体もしくはねじ結合によって設けたイン
ジケータピン40が計量ニップル36に設けた縦孔41
に軸方向へ移動可能となるよう嵌合している。なお、吐
出ニップル36は縦孔41の下部大径部分が通路42と
なって計量蓄油室34と連通している。
【0010】上記ピストン38に、通路35と計量蓄油
室34の上側の部屋をつなぐ下半部が大径の通路43が
設けられ、このピストン38の通路35側に装着した逆
止弁44は、通路43の下半大径部に遊嵌する軸部45
の下端に通路35へ弾力的に嵌合する傘型弁46を設
け、通路43の途中に軸部45の上端が当接するOリン
グ47を組み込んで形成されている。
【0011】図9は、潤滑油供給ポンプが停止したピス
トン38作動前の分配器1aの状態を示し、計量蓄油室
34のピストン38はスプリング39での押圧で主管路
33側の位置にあり、ピストン38に結合固定したイン
ジケータピン40は、計量ニップル36の内部に没入し
ている。このとき、計量蓄油室34の上部の部屋には潤
滑油が満たされている。
【0012】図10は潤滑油供給ポンプが作動した状態
を示し、主管路33から通路35に進入した潤滑油は、
逆止弁44を押上げてこれと同時に傘型弁46のリップ
を押し開き、逆止弁44とピストン38を押し上げて計
量蓄油室34の下部の部屋に流れ込み、この潤滑油の圧
力でピストン38を計量ニップル36の当たり面に当接
する上昇位置に移動させ、これにより、計量蓄油室34
の上部の部屋に貯留されていた定量の潤滑油が吐出ニッ
プル36における吐出口37aから潤滑箇所に吐出され
る。
【0013】このとき、ピストン38に結合固定したイ
ンジケータピン40は、ピストン38と一体に移動し
て、計量ニップル36の外部にピストン38の上昇スト
ローク分だけ突出し、作業員が分配器1aの配置場所に
いれば、潤滑箇所に潤滑油が吐出されたことが目視で確
認できる。
【0014】また、ピストン38が上昇した計量蓄油室
34内の下部の部屋には、潤滑油が満たされている。
【0015】次に、潤滑油供給ポンプが停止しすると、
図9のように、潤滑油による逆止弁44とピストン38
の押し上げが解かれ、スプリング39の押圧力でピスト
ン38が下降位置に戻り、これと一体にインジケータピ
ン40も下降して計量ニップル36の内部に没入する。
【0016】上記ピストン38の下降動時に、ピストン
38と傘型弁46との間で閉じ込められた潤滑油は、ピ
ストン38の下降で加圧され、この加圧力が傘型弁46
を押し下げることによって逆止弁44がピストン38に
対して下降し、軸45とOリング47の部分が開放する
ので、ピストン38と傘型弁46との間で閉じ込められ
ていた潤滑油は通路43を通って計量蓄油室34の上部
の部屋に吸引され、次回の吐出に備えることになる。
【0017】ところで、上記のような分配器1又は1a
を用いた潤滑油の供給において、機器の耐久性維持等の
ために、各潤滑箇所に対する潤滑油の供給が確実に行わ
れているかを定期的に目視で確認する必要がある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の分配器1、1aにおいては、何れのタイプにお
いても、潤滑油供給の確認のためのインジケータピン1
2、40が、ピストン10、38に結合固定されている
ため、ピストンとインジケータピンは常に一体に移動
し、潤滑油供給前と潤滑油供給後は、図6と図9で示し
たように、インジケータピン12、40が計量ニップル
3、36内に没入した状態となり、このため、外観的に
変化はなく、潤滑油供給工程後に分配器1、1aの配置
場所に作業員が行って分配器を見ても、潤滑油が供給さ
れたかどうかの確認を行うことができないという問題が
ある。
【0019】そこで、この発明の課題は、潤滑油の供給
後にインジケータピンが計量ニップルの外部に突出状態
となるようにし、潤滑油供給前と潤滑油供給後の外観的
な変化により、潤滑油の供給が目視によって確認するこ
とができる潤滑油の分配器を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、潤滑油の入口と吐出口の間に設けた計量蓄油
室に入口から供給された潤滑油を蓄油し、この潤滑油を
吐出口に吐油することにより、潤滑箇所に対して定量の
潤滑油を間欠的に供給するようにした潤滑油の分配器に
おいて、分配器の所要位置に、分配器の外部に対して出
没可能となり、潤滑油の吐出作動時に外部に突出状態と
なるインジケータピンを装着し、このインジケータピン
が吐油完了後も分配器の外部に突出した状態を維持する
ようになっている構成を採用したものである。
【0021】請求項2の発明は、潤滑油の入口と吐出口
の間に、流入した潤滑油でピストンが移動し、この移動
によって潤滑油の吐出圧力をスプリングで蓄圧する計量
蓄油室を分岐状に接続し、前記入口と吐出口の間に、入
口から潤滑油が圧入されると吐出口側を閉鎖して計量蓄
油室に流入させ、入口からの潤滑油の圧入が停止すると
入口側を閉鎖して計量蓄油室内の潤滑油を吐出口側に流
出させる逆止弁を設けた潤滑油の分配器において、前記
計量蓄油室内に設けたピストンに近接してインジケータ
ピンを移動自在となるよう配置し、該インジケータピン
が、ピストンの蓄油による移動にともなって移動してそ
の一部が外部に突出し、ピストンの吐油方向への移動に
は停止したまま突出状態を維持するようになっている構
成を採用したものである。
【0022】請求項3の発明は、潤滑油の入口と吐出口
の間に設けた計量蓄油室に、スプリングで常時入口側に
戻る弾性が付勢されたピストンを組み込み、このピスト
ンに逆止弁を設け、ポンプの起動時に入口から流入した
潤滑油で逆止弁は開弁し、ピストンを吐出口側に移動さ
せて計量蓄油室内の潤滑油を吐出口に押し出し、ポンプ
の停止時にピストンが入口側に復帰移動して逆止弁が閉
弁し、入口側の潤滑油を計量蓄油室内に吸入蓄油するよ
うにした潤滑油の分配器において、前記計量蓄油室内に
設けたピストンに近接してインジケータピンを移動自在
となるよう配置し、該インジケータピンが、ピストンの
吐油方向への移動にともなって移動してその一部が外部
に突出し、ピストンの蓄油方向への移動には停止したま
ま突出状態を維持するようになっている構成を採用した
ものである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
示例と共に説明する。
【0024】図1乃至図3の第1の実施の形態は、この
発明に係る後潤滑タイプの分配器を示している。なお、
後潤滑タイプの分配器の基本的な構造及び使用の方法
は、図6乃至図8に示した従来の分配器と同じであるの
で、同一部分に同じ符号を付すことによって構造の説明
に代える。
【0025】図1のように、後潤滑タイプの分配器1
は、計量蓄油室8に組み込んだピストン10に後端側で
開口する所定深さの孔21を軸心に沿って穿設し、計量
ニップル3の端部に設けた横孔13に嵌合しているイン
ジケータピン12が、上記ピストン10の孔21に軸方
向に移動可能となるよう嵌合している。
【0026】上記のように、ピストン10とインジケー
タピン12は、孔21にインジケータピン12の一部が
嵌合した状態で軸方向に一体に移動可能となり、かつ、
相対的に軸方向へ単独で移動可能となるよう接続され、
図1で示したように、ピストン10が退動位置にあると
き孔21の全長に嵌合しているインジケータピン12
は、その外端が計量ニップル3の外端面に一致し、計量
ニップル3の内部に没入した状態となる長さに設定され
ている。
【0027】第1の実施の形態の分配器1は、上記のよ
うな構成であり、図1は潤滑油供給ポンプが停止したピ
ストン10作動前の分配器1の状態を示し、計量蓄油室
8のピストン10はスプリング11での押圧で退動位置
にあり、ピストン10に接続したインジケータピン12
は、計量ニップル3の内部に没入している。
【0028】図2は潤滑油供給ポンプが作動したときの
分配器1の状態を示し、主管路5から通路6に進入した
潤滑油は、逆止弁7を押上げて吐出ニップル4を閉鎖す
ると共に、逆止弁7のリップ7aを押し開き、管路9を
通って計量蓄油室8に流れ込み、この潤滑油の圧力でピ
ストン10を計量ニップル3の当たり面に当接する前進
位置に移動させ、これにより、計量蓄油室8で定量の潤
滑油が計量貯油され、スプリング11はピストン10の
押し戻し力を蓄圧する。
【0029】このとき、ピストン10に接続したインジ
ケータピン12は、計量ニップル3の外部にピストン1
0の移動ストローク分だけ突出し、計量蓄油室8に定量
の潤滑油が計量された状態を表示する。
【0030】次に、潤滑油供給ポンプが停止すると、潤
滑油による逆止弁7の押し上げが解かれ、スプリング1
1の押圧力でピストン10が退動位置に戻り、貯油され
た潤滑油は管路9を通って逆止弁7を押し下げ、主管路
5側を閉鎖することにより、吐出ニップル4における吐
出口14から潤滑箇所に吐出される。
【0031】上記ピストン10の退動位置への移動時
に、インジケータピン12はピストン10の退動位置へ
の移動に対して分離されているので、該インジケータピ
ン12は移動することなく停止したままとなり、図3に
示すように、潤滑箇所に潤滑油が供給された後でも、計
量ニップル3の外部に突出した状態が維持される。な
お、インジケータピン12は計量ニップル3との嵌合部
分に設けたOリング22の抵抗で、ピストン10の退動
方向への移動に該ピストン10と一緒に共動することは
ない。
【0032】従って、潤滑油供給前と潤滑油供給後にお
いては、図1と図3で示したように、インジケータピン
12が計量ニップル3内に没入した状態と、計量ニップ
ル3の外部に突出した状態の外観的な変化が生じ、潤滑
油供給工程後に分配器1の配置場所に作業員が行って各
分配器1を見れば、計量ニップル3の外部にインジケー
タピン12が突出した状態により、潤滑油が供給された
か否かの確認が目視によって行えることになる。
【0033】次に、図4と図5の第2の実施の形態は、
この発明に係る前潤滑タイプの分配器を示している。な
お、前潤滑タイプの分配器の基本的な構造及び使用の方
法は、図9と図10に示した従来の分配器と同じである
ので、同一部分に同じ符号を付すことによって構造の説
明に代える。
【0034】図4のように、前潤滑タイプの分配器1a
は、計量蓄油室34に組み込んだピストン38と計量ニ
ップル36に設けた縦孔41に軸方向へ移動可能となる
よう嵌合しているインジケータピン40aが分離された
別体になっている。
【0035】上記のように、ピストン38とインジケー
タピン40aは、端部が当接する状態で軸方向に一体に
移動可能となり、かつ、相対的に軸方向へ単独で移動可
能となる配置となり、図4で示したように、ピストン3
8が下降位置にあるとき縦孔41に嵌合しているインジ
ケータピン40aは、その外端が計量ニップル36の外
端面に略一致し、計量ニップル36の内部に没入した状
態となる長さに設定されている。
【0036】第2の実施の形態の分配器は、上記のよう
な構成であり、図4は潤滑油供給ポンプが停止したピス
トン38作動前の分配器1aの状態を示し、計量蓄油室
34のピストン38はスプリング39での押圧で下降位
置にあり、ピストン38に当接したインジケータピン4
0aは、計量ニップル36の内部に没入している。
【0037】図5は潤滑油供給ポンプが作動したときの
分配器1aの状態を示し、主管路33から通路35に進
入した潤滑油は、逆止弁44とピストン38を押上げ、
計量蓄油室34の上部の部屋に計量貯油された潤滑油
は、吐出ニップル37における吐出口37aから潤滑箇
所に吐出される。
【0038】このとき、ピストン38に接続したインジ
ケータピン40aは、計量ニップル36の外部にピスト
ン38の移動ストローク分だけ突出し、計量蓄油室34
に定量の潤滑油が計量された状態を表示する。
【0039】次に、潤滑油供給ポンプが停止すると、ピ
ストン38と逆止弁44は下降位置に戻り、計量蓄油室
34の上部の部屋に潤滑油を貯油する。
【0040】上記ピストン38の退動位置への移動時
に、インジケータピン40aはピストン38の下降位置
への移動に対して分離されているので、該インジケータ
ピン40aは移動することなく停止したままとなり、図
5に示すように、潤滑箇所に潤滑油が供給された後で
も、計量ニップル36の外部に突出した状態が維持され
る。なお、インジケータピン40aは計量ニップル36
との嵌合部分に設けたOリング48の抵抗で、ピストン
38の退動方向への移動に該ピストン38と一緒に共動
することはない。
【0041】従って、潤滑油供給前と潤滑油供給後にお
いては、図4と図5で示したように、インジケータピン
40aが計量ニップル36内に没入した状態と、計量ニ
ップル36の外部に突出した状態の外観的な変化が生
じ、潤滑油供給工程後に分配器1aの配置場所に作業員
が行って各分配器1aを見れば、計量ニップル36の外
部にインジケータピン40aが突出した状態により、潤
滑油が供給されたか否かの確認が目視によって行えるこ
とになる。
【0042】なお、何れの実施の形態において、ピスト
ン10、38の移動とインジケータピン12、40aの
移動の関係は、図示のような構造に限るものではなく、
ピストン10、38の移動でインジケータピン12、4
0aが計量ニップル3、36の外部に対して出没動する
構造であればよい。
【0043】具体的な一例としては、図示省略したが、
インジケータピンを計量ニップルに、ピストンに対して
直角等の角度をもった配置で軸方向に移動可能となるよ
うに装着し、ピストンの外面でインジケータピンが臨む
部分に軸方向に対する傾斜カム面を設け、インジケータ
ピンの内端をこの傾斜カム面に当接させた構造を採用し
てもよい。
【0044】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、計量
蓄油室内に潤滑油を貯油し、この潤滑油を潤滑箇所に吐
油する分配器において、分配器にインジケータピンを外
部に出没動自在とし、潤滑油の吐油時にインジケータピ
ンが外部に突出し、吐油完了後も該インジケータピンが
外部への突出状態を維持するようにしたので、潤滑箇所
に潤滑油が供給された後でも、インジケータピンが外部
に突出した状態となり、潤滑油供給工程後に分配器の外
部に突出した状態の外観的な変化が生じ、分配器の配置
場所に作業員が行って分配器を見れば、潤滑油が供給さ
れたか否かの確認が目視によって確実に行えることにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態である後潤滑分配器の潤滑油
供給ポンプが停止したピストン作動前の状態を示す縦断
面図
【図2】同上における分配器の潤滑油供給ポンプが作動
した状態を示す縦断面図
【図3】同上における分配器の潤滑油供給ポンプが停止
したピストン復帰後の状態を示す縦断面図
【図4】第2の実施の形態である前潤滑分配器の潤滑油
供給ポンプが停止したピストン作動前の状態を示す縦断
面図
【図5】同上における分配器の潤滑油供給ポンプが作動
した状態を示す縦断面図
【図6】従来の後潤滑分配器の潤滑油供給ポンプが停止
したピストン作動前の状態を示す縦断面図
【図7】同上における分配器の潤滑油供給ポンプが作動
した状態を示す縦断面図
【図8】分配器の結合状態を示す正面図
【図9】従来の前潤滑分配器の潤滑油供給ポンプが停止
したピストン作動前の状態を示す縦断面図
【図10】同上における分配器の潤滑油供給ポンプが作
動した状態を示す縦断面図
【符号の説明】
1 分配器 1a 分配器 2 分配器本体 3 計量ニップル 4 吐出ニップル 5 主管路 6 通路 7 逆止弁 8 計量蓄油室 9 管路 10 ピストン 11 スプリング 12 インジケータピン 13 横孔 14 吐出口 21 孔 32 分配器本体 33 主管路 34 計量蓄油室 35 通路 36 計量ニップル 37 吐出ニップル 38 ピストン 39 スプリング 40a インジケータピン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潤滑油の入口と吐出口の間に設けた計量
    蓄油室に入口から供給された潤滑油を蓄油し、この潤滑
    油を吐出口に吐油することにより、潤滑箇所に対して定
    量の潤滑油を間欠的に供給するようにした潤滑油の分配
    器において、分配器の所要位置に、分配器の外部に対し
    て出没可能となり、潤滑油の吐出作動時に外部に突出状
    態となるインジケータピンを装着し、このインジケータ
    ピンが吐油完了後も分配器の外部に突出した状態を維持
    するようになっていることを特徴とする潤滑油の分配
    器。
  2. 【請求項2】 潤滑油の入口と吐出口の間に、流入した
    潤滑油でピストンが移動し、この移動によって潤滑油の
    吐出圧力をスプリングで蓄圧する計量蓄油室を分岐状に
    接続し、前記入口と吐出口の間に、入口から潤滑油が圧
    入されると吐出口側を閉鎖して計量蓄油室に流入させ、
    入口からの潤滑油の圧入が停止すると入口側を閉鎖して
    計量蓄油室内の潤滑油を吐出口側に流出させる逆止弁を
    設けた潤滑油の分配器において、前記計量蓄油室内に設
    けたピストンに近接してインジケータピンを移動自在と
    なるよう配置し、該インジケータピンが、ピストンの蓄
    油による移動にともなって移動してその一部が外部に突
    出し、ピストンの吐油方向への移動には停止したまま突
    出状態を維持するようになっていることを特徴とする潤
    滑油の分配器。
  3. 【請求項3】 潤滑油の入口と吐出口の間に設けた計量
    蓄油室に、スプリングで常時入口側に戻る弾性が付勢さ
    れたピストンを組み込み、このピストンに逆止弁を設
    け、ポンプの起動時に入口から流入した潤滑油で逆止弁
    は開弁し、ピストンを吐出口側に移動させて計量蓄油室
    内の潤滑油を吐出口に押し出し、ポンプの停止時にピス
    トンが入口側に復帰移動して逆止弁が閉弁し、入口側の
    潤滑油を計量蓄油室内に吸入蓄油するようにした潤滑油
    の分配器において、前記計量蓄油室内に設けたピストン
    に近接してインジケータピンを移動自在となるよう配置
    し、該インジケータピンが、ピストンの吐油方向への移
    動にともなって移動してその一部が外部に突出し、ピス
    トンの蓄油方向への移動には停止したまま突出状態を維
    持するようになっていることを特徴とする潤滑油の分配
    器。
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