JP2000197720A - グリップ用シ―ト - Google Patents

グリップ用シ―ト

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JP2000197720A
JP2000197720A JP11003535A JP353599A JP2000197720A JP 2000197720 A JP2000197720 A JP 2000197720A JP 11003535 A JP11003535 A JP 11003535A JP 353599 A JP353599 A JP 353599A JP 2000197720 A JP2000197720 A JP 2000197720A
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grip
sheet
strength
swing
elasticity
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Katsuyuki Ando
勝征 安東
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プレーヤーの体格、技量等の個人差に係わら
ず、ゴルフクラブ等の用具のグリップに緩めに巻き付け
てスイング練習をするだけで握力を強化することがで
き、スイングの安定性を確保し、ヘッドスピードを向上
させることができるとともに、スコアを向上させること
のできるグリップ用シートを提供することを目的とす
る。 【解決手段】 本発明のグリップ用シート1は、厚みが
1〜4mm好ましくは1.5〜3mmに形成され、引張
強さが18〜80N/cm2 ,引張伸びが60〜150
%,引裂強さが8〜30N/cmの弾性を有するシート
からなる構成を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフクラブ,各
種のラケット,バット等のグリップに巻き付けて使用す
るグリップ用シートに関する。更に詳しくは、プレーヤ
ーの握力を強化し、スイングを矯正することにより、シ
ョットの確実性や飛距離を改善することによりスコアを
向上させることのできるグリップ用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】用具を使用するスポーツでは、グリップ
部を強く握持し、正しいスイングをすることが上達の第
一条件と言われている。例えばゴルフを例に説明する
と、ショットの確実性を高め、飛距離を延ばし、スコア
を向上させることがプロ,アマを問わずプレーヤーの共
通の目標となっている。この目標の達成には、正しいス
イングとヘッド部のフェースの向きのコントロール、ヘ
ッド部の移動速度の向上が必要となる。このため、握力
の向上と正確なグリップが必要である。近年、上記の課
題を解決するため、種々の検討がなされている。例え
ば、 1)a.特開平6−205861号公報(以下、イ号公
報という)には、グリップ部に多数の微細な凸状の破断
部を設けたゴルフクラブが開示されている。 b.同8−38660号公報(以下、ロ号公報という)
には、グリップ部に、各指が当接する部分に異なるパタ
ーンの滑り止め溝を形成したゴルフクラブが開示されて
いる。 c.同10−201890号公報(以下、ハ号公報とい
う)には、アメリカンウォルナットで形成したグリップ
に滑り止め用のチャッカリング加工を施したクラブが開
示されている。 2)特開平10−314352号公報(以下、ニ号公報
という)には、ゴルフクラブのグリップ部に被せて使用
する滑り止め加工を施したグリップ用キャップが開示さ
れている。 3)a.特開平9−299541号公報(以下、ホ号公
報という)、同10−174732号公報(以下、ヘ号
公報という)、同10−216295号公報(以下、ト
号公報という)には、滑り止めや各種のグリップ固定手
段を配設したゴルフ用手袋が開示され、b.同10−1
55966号公報(以下、チ号公報という)には、慣性
重量を増加しスイングのスピードを上げるため、重錘を
配設したゴルフ用手袋が開示されている。 4)一方、滑り止め加工等を施したシート状や帯状の皮
革,合成皮革等をゴルフクラブのグリップに接着したも
のは古くから知られており、特開平9−322950号
公報(以下、リ号公報という)には流動体を袋状体に封
入したシート状緩衝材をグリップに接着したものが開示
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のゴルフクラブ,グリップ用キャップ,ゴルフ用手袋
は、プレーヤーによって異なる技量,体格,手の大き
さ,グリップの好み,癖等に対応しきれるものは皆無で
あり、それぞれ以下のような課題をも有していた。 1)イ号公報乃至ハ号公報のようにグリップ部に滑り止
め加工を施したゴルフクラブは多数の製造工数が必要と
なるため、生産性に欠けるとともに製造原価が上昇する
という問題点を有していた。 2)ニ号公報のようにグリップ部に嵌着するグリップ用
キャップは、目標までの距離等に応じて適宜使い分ける
10本前後のクラブの全てのクラブに装着するために
は、使用する全てのクラブに前もって装着しておかなけ
ればならずコストが上昇するという問題点を有してい
た。また、滑り止めや正確なショットのためグリップ部
に密着させなければならないため、付け替えが面倒であ
るという問題点を有していた。 3)ホ号公報乃至チ号公報のような手袋は、夏季は汗を
かきやすいので不快であるとともに、洗濯等を行うと型
崩れしやすく耐久性に欠けるという問題点を有してい
た。 4)リ号公報のようにグリップに種々の材質の帯やシー
トを接着したものは、繰り返し使用や汗等により劣化し
やすく耐久性に欠けるとともに、劣化した場合に取り替
えが面倒であるとい問題点を有していた。
【0004】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、プレーヤーの体格、技量等の個人差に係わらず、ゴ
ルフクラブ等の用具のグリップに緩めに巻き付けてスイ
ング練習をするだけで握力を強化することができるとと
もに、スイングの安定性を確保し、ヘッドスピードを向
上させることができるとともに、スコアを向上させるこ
のできるグリップ用シートを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記従来の課題を解決す
るため、本発明のグリップ用シートは、厚みが1〜4m
m好ましくは1.5〜3mmに形成され、引張強さが1
8〜80N/cm2 ,引張伸びが60〜150%,引裂
強さが8〜30N/cmの弾性を有するシートからなる
構成を有している。この構成により、ゴルフクラブ等の
グリップに緩めに巻き付けるだけで手軽に使用でき、適
度の弾性(反発力)を有しているため通常のスイング練
習だけで無理なく自然に握力が強化されてスイングが安
定し、コントロールが正確に行えるようになる。また、
全身の体重移動,腰の回転等がスムーズになるため、イ
ンパクトのスピードが向上し飛距離を延ばすことができ
る。これらの効果の総和としてスコアを大幅に改善する
ことができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載のグリッ
プ用シートは、厚みが1〜4mm好ましくは1.5〜3
mmに形成され、引張強さが18〜80N/cm2 ,引
張伸びが60〜150%,引裂強さが8〜30N/cm
の弾性を有するシートからなる構成を有している。この
構成により、 1)厚みが1〜4mm好ましくは1.5〜3mmの薄手
に形成され、適度の弾性を有するシートからなるので、
ゴルフクラブやラケット等のグリップ(以下、グリップ
と略す)に巻付けやすいとともに、巻付け周数を変える
ことにより容易に好みの太さと弾力(反発力)を得て指
や掌にかかる負担を調節できるという作用を有する。 2)引張強さが18〜80N/cm2 ,引張伸びが60
〜150%,引裂強さが8〜30N/cmの適度な弾性
(反発力)を有しているため、掌と指に適度な負荷を加
えることができ、グリップに緩く巻き付けて通常のスイ
ング練習を行うだけで筋肉が鍛練され、無理なく自然に
両手の握力を向上させることができるという作用を有す
る。 3)練習時には、握力を強化したい側の手だけにグリッ
プ用シートを使用することにより、両手の握力を平均化
することができるという作用を有する。 4)指の当接面だけでクラブのグリップ部を握持せず、
グリップ用シートが当たる部分全体に広く力が分散され
るため、グリップ部がブレたりせず、ヘッドの動きを安
定化させることができるという作用を有する。 5)グリップ用シートが所定の弾性率を有しているの
で、手のサイズや癖,好み等に合わないグリップの場合
でも、握持の状態が改善されるとともに、指,掌部の局
部に荷重が掛からないため、マメやタコ等が発生するこ
とを防止することができるという作用を有する。
【0007】6)所定の引張強度と引張伸びを有してい
るため、手とグリップが馴染み、スイングのテークバッ
ク,トップからインパクト、フィニッシュまで一貫して
ヘッド部のブレがなくなるため、ショットの正確性をよ
り高めることができるとともに、フィニッシュまでの間
のスウェイ(身体の揺れ)も防止できるという作用を有
する。 7)シートが薄く、かつ軽いので、グリップを特に意識
しなくてもスイングを安定化でき、ボールに集中できる
とともに腰の回転や体重移動にも細心の注意を払うこと
ができるので、更にスイングを滑らかし、トップスピー
ドを向上させることができるという作用を有する。 8)所定の引張強度と引裂強さを有しているため、スイ
ング中に破断のおそれがなく、両手に平均的に力を加え
ることができるため、スイングバランスを改善させるこ
とができるという作用を有する。 9)自然なグリップを実現できるので、スイング時に手
首に無理が掛からず、「手打ち」状態を避けることがで
きとともに、スイングの間合いも改善されるため、「打
ち急ぎ」等も防止することができるという作用を有す
る。
【0008】ここで、グリップ用シートの使用に当たっ
ては、ゴルフクラブやバット、ラケット等のグリップに
1周乃至数周緩めに巻き付けて使用する。練習時には特
に端部を固定する必要はないが、プレイ時にも使用する
場合は必要に応じて端部をテープ等で固定するか、両面
テープ等で固定してもよい。
【0009】シートの形状としては、略矩形状や略多角
形状,略円形状,略楕円形状等に形成される。具体的に
は、20cm×20cm以下程度の矩形状等に形成さ
れ、必要に応じて適宜の大きさに切断することにより、
グリップの太さやプレーヤーの好み等に対応することが
できる。シートの厚みはその材質にもよるが、1.5m
mより薄くなるにつれ握力を向上させることが困難にな
る傾向が見られだし、また、3mmよりも厚くなるにつ
れ巻着しにくくなり、使用に適さなくなる傾向が見られ
だすため、いずれも好ましくない。厚みが1mmより薄
くなるか、4mmより厚くなるにつれ上記の傾向が著し
くなるため、更に好ましくない。また、引張強さが18
N/cm2 、引裂強さが8N/cmのいずれかより低く
なるか引張伸びが150%より大きくなるにつれ、十分
な弾性を得ることができ難くなり、その結果、握力を向
上させることができにくくなる傾向が見られだし、ま
た、引張強さが80N/cm2 、引裂強さが30N/c
mのいずれかより大きくなるか、引張伸びが60%より
小さくなるにつれ、グリップへの巻着が困難になるとと
もに表面に折れ目や大きな凹凸が生じていびつになる傾
向が見られだし握ってもゴワゴワして違和感を感じさせ
る傾向があるのでいずれも好ましくない。
【0010】本発明の請求項2に記載のグリップ用シー
トは、請求項1において、前記シートが、ポリエチレ
ン,ポリスチレン,ポリプロピレン若しくはこれらの共
重合体又はこれらとゴム成分との共重合体等のポリオレ
フィン系やポリウレタン系等の合成樹脂発泡体層及び/
又は布帛層を有する構成を備えている。この構成によ
り、必要な弾性,厚み等を有するシートを安価に製造す
ることができるという作用を有する。ここで、グリップ
用シートの材質としては、ポリエチレン,ポリスチレ
ン,ポリプロピレン若しくはこれらの共重合体又はこれ
らとゴム成分との共重合体や組成物等のポリオレフィン
系樹脂発泡体や,ポリウレタン系樹脂発泡体等の合成樹
脂発泡体や、綿,麻等の天然繊維やレーヨン等の合成繊
維の織布や不織布等の布帛を単層構造又は積層構造にし
たもので、かつ厚みが1〜4mm、好ましくは1.5〜
3mmで引張強さが18〜80N/cm2 ,引張伸びが
60〜150%,引裂強さが8〜30N/cmの物性値
を有するものが使用される。不織布等の布帛を使用する
と、引張強さや引裂強さを高めることができる。また、
合成樹脂発泡体としては、0.01g/cm3 〜0.0
7g/cm3 好ましくは0.02g/cm3 〜0.05
g/cm3 の密度を有したものが好適に使用される。密
度が0.02g/cm3 より小さくなるにつれ、発泡率
が大きく弾性率が低くなる傾向が見られ、0.05g/
cm3 より大きくなるにつれ発泡率が小さく弾性が高く
なりすぎる傾向が見られだすため好ましくない。0.0
1g/cm3 より小さくなるか、0.07g/cm3
り大きくなるにつれ上記の傾向が著しくなるためより好
ましくない。また、ゴム成分としては、エチレンやプロ
ピレン,ブタジエン,アクリロニトリル等が用いられ
る。ゴム成分は過剰に使用すると引張強さが低下する傾
向があるので好ましくない。合成樹脂発泡体層や布帛層
は単層で用いてもよく、物性値の異なる材質のもの同士
を組み合わせて接着等して積層構造にしてもよい。
【0011】本発明の請求項3に記載のグリップ用シー
トは、請求項1又は2に記載のグリップ用シートにおい
て、前記シートが20g/m2 /24H以上の透湿性を
有している構成を備えている。この構成により、夏季等
で汗をかきやすい時期でも適度の透湿性を有しているた
め、表面がべたついたり汗でグリップが滑ったりするこ
とを防止できるという作用を有する。ここで、透湿性が
20g/m2 /24Hより低いと、表面が汗や湿気でべ
たついたり滑りやすくなる傾向が見られるので、好まし
くない。
【0012】本発明の請求項4に記載のグリップ用シー
トは、請求項1乃至3の内いずれか1項に記載のグリッ
プ用シートにおいて、前記シートが抗菌加工され及び/
又は表面が滑り止め加工されている構成を有している。
この構成により、抗菌加工されている場合は、雑菌の繁
殖を防止し、不快臭の発生等を抑制できるという作用を
有する。滑り止め加工されている場合は、グリップをよ
り安定化させることができるという作用を有する。ここ
で、抗菌加工としては、各種の抗菌剤をシートに含浸さ
せておくか、キチン・キトサンから製造したレーヨン繊
維等の抗菌性繊維を使用することができる。滑り止め加
工としては、シートの表面にゴムチップや硬質の粒子等
からなる滑り止め粒子を接着する,シートを形成する際
に滑り止め粒子を混合しておく,シートの押し出し成型
時に表面に凹凸を形成する、等が採用される。
【0013】以下に、本発明の実施の形態を図面を用い
て説明する。 (実施の形態1)図1(a)は本発明の実施の形態1に
おけるグリップ用シートの斜視図であり、図1(b)は
その要部断面図である。図1(a),図1(b)におい
て、1は本実施の形態のグリップ用シート、2は厚みが
1〜4mm好ましくは1.5〜3mmに形成され引張強
さが18〜80N/cm2 ,引張伸びが60〜150
%,引裂強さが8〜30N/cmの弾性を有する発泡ポ
リオレフィン等からなる合成樹脂発泡体層、3は合成樹
脂発泡体層2内に形成された多数の独立気泡、4は20
g/m2 /24H以上の透湿性を得るためにシート2の
表面から裏面にニードリング加工して形成した連続孔部
である。
【0014】以上のように構成された実施の形態1のグ
リップ用シートについて、以下、図面を用いてその使用
方法を説明する。図2はゴルフクラブのグリップに本実
施の形態のグリップ用シートを巻き付けた状態を示す要
部斜視図である。図2において、5はゴルフクラブ、6
はグリップであリ、グリップ用シート1はグリップ6に
数周緩く巻き付けてある。使用者は、通常と同様のグリ
ップ6を握る手の構えでグリップ用シート1を握ってク
ラブを持ち、スイング練習を行う。
【0015】以上のように本実施の形態のグリップ用シ
ートは形成されているので、以下の作用を有する。 1)薄手に形成した弾性シートからなるので、グリップ
に巻付けやすく取扱が容易であるとともに、巻付け周数
を変えることにより容易に好みの太さと弾性を得ること
ができる。 2)適度な弾性を有しているため、通常のスイング練習
を行うだけで、掌と指の筋肉が鍛練され、無理なく自然
に両手の握力を向上させることができる。 3)練習時には、握力を強化したい側の手だけにグリッ
プ用シートを使用することにより、両手の握力を平均化
することができる。 4)指の当接面だけでクラブのグリップ部を握持せず、
グリップ用シートが当たる部分全体に広く力が分散され
るため、グリップ部がブレたりせず、ヘッドの動きを安
定化させることができる。 5)所定の弾性率を有しているので、手のサイズや癖,
好み等に合わないグリップの場合でも、グリップ用シー
トを巻き付けるだけで、グリップの状態が改善されると
ともに、指,掌部の局部に荷重が掛からないため、マメ
やタコ等が発生することを防止することができる。 6)所定の引張強度と引張伸び率を有しているため、手
とグリップがなじみスイングのテークバック,トップか
らインパクト、フィニッシュまで一貫してヘッド部のブ
レがなくなるため、ショットの正確性をより高めること
ができるとともに、フィニッシュまでの間の身体の揺れ
も防止できる。
【0016】7)シートが薄く、かつ軽いので握持具合
を特に意識しなくてもスイングを安定化できるので、ボ
ールを集中しつつ、腰の回転や体重移動にも細心の注意
を払うことができ、さらにスイングを滑らかし、トップ
スピードを向上させることができる。 8)所定の引張強度と引裂強度を有しているため、スイ
ング中に破断等のおそれがなく、両手に平均的に力を加
えることができるため、スイングバランスを改善させる
ことができる。 9)自然なグリップを実現できるので、スイング時に手
首に無理が掛からず、「手打ち」状態を避けることがで
きとともに、スイングの間合いも改善されるため、「打
ち急ぎ」等も防止することができる。 10)少ない製造工数で安価に量産することができる。 11)連続孔を形成し、適度の透湿度を有しているの
で、夏季等で汗をかきやすい時期でも表面がべたついた
り汗でグリップが滑ったりすることを防止できる。 なお、本実施の形態では、ゴルフクラブに使用する場合
について説明したが、野球のバット、テニスやバドミン
トンのラケット、剣道の竹刀等にも同様に使用すること
が出来る。また、発泡ポリオレフィン等の合成樹脂発泡
体でシートを形成する代わりに、不織布や不織布等の布
帛でシートを形成してもよく、単層、積層のいずれにも
形成することができる。また、所定の透湿性を得るため
に独立気泡を有する合成樹脂発泡体にニードリング加工
を施したが、押し出し成型時に連続気泡を形成するよう
にしてもよい。また、滑り止め加工を施しておくと練習
効果を更に高められ、抗菌加工を施しておくと汗や手垢
等によるべたつきや不快臭の発生を抑制することができ
るので更に好ましい。
【0017】(実施の形態2)図3は、本発明の実施の
形態2におけるグリップ用シートの要部断面図である。
図3において、10は合成樹脂発泡体層と布帛層とを積
層し2層構造に形成した実施の形態2のグリップ用シー
ト、11は実施の形態1と同様の材質の合成樹脂発泡体
層、12は発泡合成樹脂11の連続気泡、13は接着剤
層、14はレーヨン不織布等からなる布帛層である。こ
こで、合成樹脂発泡体層11と布帛層14の積層は押し
出し成形等で合成樹脂発泡体層11をシート状に形成し
た直後に溶着させるか、合成樹脂発泡体層11に接着剤
等で接着して形成される。以上のように本実施の形態の
グリップ用シートは形成されているので、実施の形態1
のグリップ用シートの作用に加えて、以下の作用を有す
る。 1)布帛層14を有しているので、握持した感触がよ
く、手によく馴染み、より自然なグリップを実現するこ
とができる。 2)布帛層14が吸湿性に優れているので、長時間練習
やプレイしてもべたついたりせず、快適に使用すること
ができる。
【0018】
【実施例】(実施例1)実施の形態1と同様のグリップ
用シートを10名の被試験者に与え、1日30分、30
日間のスイング練習を義務付けた。握力を測定した所、
試験前後で右手が0.9±0.2kg、左手が1.5±
0.6kg向上し、握力が自然に強化できることが判っ
た。個人差が大きかったため平均値は算出していない
が、スイングが安定し、トップスピードが向上した結
果、ミドルアイアンで飛距離が5〜10ヤード程度伸び
た者もいた。
【0019】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載の発明によ
れば、 1)厚みが1〜4mm好ましくは2〜3mmに形成され
た弾性を有するシートからなるので、グリップに巻付け
やすいとともに、巻付け周数を変えることにより容易に
好みの太さと弾力(反発力)を得て指や掌にかかる負担
を調節できる。 2)適度な弾性(反発力)を有しているため、掌と指に
適度な負荷を加えることができ、グリップに緩く巻き付
けて通常のスイング練習を行うだけで筋肉が鍛練され、
無理なく自然に両手の握力を向上させることができる。 3)練習時には、握力を強化したい側の手だけにグリッ
プ用シートを使用することにより、両手の握力を平均化
することができる。 4)指の当接面だけでクラブのグリップ部を握持せず、
グリップ用シートが当たる部分全体に広く力が分散され
るため、グリップ部がブレたりせず、ヘッドの動きを安
定化させることができる。 5)グリップ用シートが所定の弾性率を有しているの
で、手のサイズや癖,好み等に合わないグリップの場合
でも、握持の状態が改善されるとともに、指,掌部の局
部に荷重が掛からないため、マメやタコ等が発生するこ
とを防止することができる。
【0020】6)所定の引張強度と引張伸びを有してい
るため、手とグリップが馴染み、スイングのテークバッ
ク,トップからインパクト、フィニッシュまで一貫して
ヘッド部のブレがなくなるため、ショットの正確性をよ
り高めることができるとともに、フィニッシュまでの間
のスウェイ(身体の揺れ)も防止できる。 7)シートが薄く、かつ軽いので、グリップを特に意識
しなくてもスイングを安定化でき、ボールに集中できる
とともに腰の回転や体重移動にも細心の注意を払うこと
ができるので、更にスイングを滑らかし、トップスピー
ドを向上させることができる。 8)所定の引張強度と引裂強さを有しているため、スイ
ング中に破断のおそれがなく、両手に平均的に力を加え
ることができるため、スイングバランスを改善させるこ
とができる。 9)自然なグリップを実現できるので、スイング時に手
首に無理が掛からず、「手打ち」状態を避けることがで
きとともに、スイングの間合いも改善されるため、「打
ち急ぎ」等も防止することができる。
【0021】本発明の請求項2に記載の発明によれば、
請求項1に記載の発明の効果に加えて、 1)必要な弾性,厚み等を有するグリップ用シートを少
ない製造工数で安価に量産することができる。 2)吸湿性に優れた布帛層を表面側に配設した場合は、
握持した感触がよく、手によく馴染み、より自然なグリ
ップを実現することができるとともに、長時間練習やプ
レイしてもべたついたりせず、快適に使用することがで
きる。
【0022】本発明の請求項3に記載の発明によれば、
請求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、夏季等で
汗をかきやすい時期でも適度の透湿性を有しているた
め、表面がべたついたり汗でグリップが滑ったりするこ
とを防止できる。
【0023】本発明の請求項4に記載の発明によれば、
請求項1乃至3に記載の発明の効果に加えて、 a)抗菌加工されている場合は、雑菌の繁殖を防止し、
不快臭の発生等を抑制でき、清潔に保つことができる。 b)滑り止め加工されている場合は、グリップをより安
定化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるグリップ用シー
トの要部断面図
【図2】ゴルフクラブのグリップに本実施の形態のグリ
ップ用シートを巻き付けた状態を示す要部斜視図
【図3】実施の形態2におけるグリップ用シートの要部
断面図
【符号の簡単な説明】
1 グリップ用シート 2 合成樹脂発泡体層 3 独立気泡 4 連続孔部 5 ゴルフクラブ 6 グリップ 10 グリップ用シート 11 合成樹脂発泡体層 12 連続気泡 13 接着剤層 14 布帛層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚みが1〜4mm好ましくは1.5〜3
    mmに形成され、引張強さが18〜80N/cm2 ,引
    張伸びが60〜150%,引裂強さが8〜30N/cm
    の弾性を有するシートからなることを特徴とするグリッ
    プ用シート。
  2. 【請求項2】 前記シートが、ポリエチレン,ポリスチ
    レン,ポリプロピレン若しくはこれらの共重合体又はこ
    れらとゴム成分との共重合体等のポリオレフィン系やポ
    リウレタン系等の合成樹脂発泡体層及び/又は布帛層を
    有することを特徴とする請求項1に記載のグリップ用シ
    ート。
  3. 【請求項3】 前記シートが20g/m2 /24H以上
    の透湿性を有していることを特徴とする請求項1又は2
    に記載のグリップ用シート。
  4. 【請求項4】 前記シートが抗菌加工され及び/又は凹
    凸等の滑り止め加工されていることを特徴とする請求項
    1乃至3の内いずれか1項に記載のグリップ用シート。
JP11003535A 1999-01-08 1999-01-08 グリップ用シ―ト Withdrawn JP2000197720A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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