JP2000194854A - 個体識別装置 - Google Patents

個体識別装置

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JP2000194854A
JP2000194854A JP10368408A JP36840898A JP2000194854A JP 2000194854 A JP2000194854 A JP 2000194854A JP 10368408 A JP10368408 A JP 10368408A JP 36840898 A JP36840898 A JP 36840898A JP 2000194854 A JP2000194854 A JP 2000194854A
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JP10368408A
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English (en)
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Masahiko Suzaki
昌彦 須崎
Yuji Kuno
裕次 久野
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影する画像から、どの画像が照合に適して
いるかを容易に識別することのできる個体識別装置を実
現する。 【解決手段】 カメラ101は、照明部102による照
明の写り込みが存在する目画像を撮影する。画質計算部
103は、カメラ101で撮影した画像から照明の写り
込みの位置、大きさ、形状または画像全体の微分値のう
ち、複数の情報に対して、それぞれ予め定められた評価
基準に基づき画質を表す評価値を与える。画質評価部1
04は、画質計算部103で与えた複数の評価値に基づ
き、入力目画像の画質を算出する。画質処理部105
は、画質評価部104の評価値に基づき、入力目画像に
対する個体識別のための画像処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人間または馬・牛
等、動物の目に含まれる情報を利用して個体識別を行う
個体識別装置に関し、特に、それらの目を撮影した連続
画像から照合可能な画像を選択する構成の個体識別装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】個人認証、視線検出、まばたき検出等の
顔画像解析を行うための前処理として、目をズームアッ
プした画像を得る必要がある。そのために先ず、顔の平
均的な濃淡のパターンを辞書として持っておき、その辞
書と最もマッチする領域を顔の領域として画像中から抽
出する。
【0003】次に、顔領域をズームアップし、カメラか
ら入力される画像を色相画像に変換し、肌色領域内で、
目の形状の辞書と最もマッチする部分を目の領域として
抽出する。
【0004】このような、画像解析技術を示したものと
して、例えば、文献「分離度特徴を用いた顔画像解析−
目、瞳の検出−」, 山口修, 福井和広(株)東芝関西
総合研究所,情報処理学会誌,Vol.37,No.11,Nov.
1996等がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】計算機により、人間や
動物の目に含まれる情報を利用して個体識別等を行う場
合には、目の中からより多くの情報を得るために、目の
部分を拡大した画像を用いる必要がある。
【0006】しかしながら、このような画像は被写体が
少し動くだけで、カメラが目を追従することが難しく、
カメラから入力される連続画像中にはぼけた画像や目が
写っていない画像が多く含まれることになる。
【0007】例えば、自然な動きをしている人物、ある
いは撮影用のカメラの前で静止させることが困難な幼児
や動物等の照合を瞬時に行うためには、連続画像の中か
ら目が写っており、なおかつ、照合できる可能性の高い
画像を選ぶ必要がある。
【0008】このような点から、撮影する画像から、ど
の画像が照合に適しているかを識別することのできる個
体識別装置の実現が望まれていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決するため次の構成を採用する。 〈構成1〉入力目画像から照明の写り込みの位置、大き
さ、形状または画像全体の微分値のうち、複数の情報に
対して、それぞれ予め定められた評価基準に基づき画質
を表す評価値を与える画質計算部と、画質計算部で与え
た複数の評価値に基づき、入力目画像の画質を算出する
画質評価部と、画質評価部の評価値に基づき、入力目画
像に対する個体識別のための画像処理を行う画像処理部
とを備えたことを特徴とする個体識別装置。
【0010】〈構成2〉構成1に記載の個体識別装置に
おいて、複数の評価値の合計値に基づき画質判定を行う
画質評価部を備えたことを特徴とする個体識別装置。
【0011】〈構成3〉構成1または2に記載の個体識
別装置において、画像処理部で個体の特徴量が抽出でき
た画像に対する情報の測定値を記録し、測定値に基づき
評価値を与えるための評価基準を求める画質評価部を備
えたことを特徴とする個体識別装置。
【0012】〈構成4〉構成3に記載の個体識別装置に
おいて、画像処理部で個体の特徴量が抽出できた画像の
測定値を、測定値の頻度の分布として記録し、この分布
から評価値を与えるための評価基準を求める画質評価部
を備えたことを特徴とする個体識別装置。
【0013】〈構成5〉構成3に記載の個体識別装置に
おいて、画像処理部で個体の特徴量が抽出できた画像に
対する情報の測定値の平均値を求め、入力目画像に対す
る測定値の値が、平均値に近いほど評価値が高くなるよ
う評価基準を決定する画質評価部を備えたことを特徴と
する個体識別装置。
【0014】〈構成6〉書き込み装置と、画像バッファ
と、書き込み装置とは独立して動作する読み出し装置と
からなり、書き込み装置は、入力画像に対し、その画質
が照合に適しているほど高い値となるよう決定された評
価値を計算する画質計算部と、画質計算部で計算した評
価値に基づき照合に適している否かを判定し、照合に適
していると判定した場合は、評価値を入力画像に付与し
て画像バッファに書き込む画像書き込み部とからなり、
読み出し装置は、画像バッファに格納された画像のう
ち、評価値の高い画像から順次読み出す画像読み出し部
と、画像読み出し部が読み出した画像に対して個体識別
のための画像処理を行う画像処理部とからなることを特
徴とする個体識別装置。
【0015】〈構成7〉構成6に記載の個体識別装置に
おいて、入力画像を画像バッファに書き込むときに画像
バッファに空き領域がない場合、画像バッファ中の画像
のうち評価値が最も低いものと、書き込む画像の評価値
を比較し、書き込む画像の評価値の方が高ければ、評価
値が最も低い画像の代わりに、入力画像とその評価値を
書き込む画像書き込み部を備えたことを特徴とする個体
識別装置。
【0016】〈構成8〉書き込み装置と、画像バッファ
と、書き込み装置とは独立して動作する読み出し装置と
からなり、書き込み装置は、入力画像に対し、その画質
が照合に適しているほど高い値となるよう決定された評
価値を計算し、評価値に基づき照合に適していると判定
した場合は、評価値を入力画像に付与して画像バッファ
に書き込む複数の画像評価ユニットと、複数の画像評価
ユニットに対して、入力画像を分配する画像分配部とか
らなり、読み出し装置は、画像バッファに格納された画
像のうち、評価値の高い画像から順次読み出す画像読み
出し部と、画像読み出し部が読み出した画像に対して個
体識別のための画像処理を行う画像処理部とからなるこ
とを特徴とする個体識別装置。
【0017】〈構成9〉書き込み装置と、画像バッファ
と、書き込み装置とは独立して動作する読み出し装置と
からなり、書き込み装置は、複数の撮像部と、それぞれ
の撮像部に対応して複数設けられ、各撮像部で撮像した
画像に対し、その画質が照合に適しているほど高い値と
なるよう決定された評価値を計算し、評価値に基づき照
合に適していると判定した場合は、評価値を入力画像に
付与して画像バッファに書き込む画像評価ユニットと、
複数の画像評価ユニットに対して、入力画像を分配する
画像分配部とからなり、読み出し装置は、画像バッファ
に格納された画像のうち、評価値の高い画像から順次読
み出す画像読み出し部と、画像読み出し部が読み出した
画像に対して個体識別のための画像処理を行う画像処理
部とからなることを特徴とする個体識別装置。
【0018】〈構成10〉構成8または9に記載の個体
識別装置において、読み出し装置は、画像バッファに格
納された画像のうち、評価値の高い画像から順次読み出
し、読み出した画像に対して個体識別のための画像処理
を行う画像処理ユニットを複数備えたことを特徴とする
個体識別装置。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
例を用いて詳細に説明する。 《具体例1》 〈構成〉図1は本発明の個体識別装置の具体例1を示す
構成図である。図の装置は、カメラ101、照明部10
2、画質計算部103、画質評価部104、画像処理部
105からなる。
【0020】カメラ101は、自然な動きをしている人
物、あるいは馬、牛等の動物の目の映像をとらえるカメ
ラである。照明部102は、太陽光または室内灯等の環
境光の影響による鏡面反射を打ち消すため、もしくは環
境の光量が不足している場合の補助等に用いる十分な光
量を持った照明であり、カメラ101の下部または上部
等、カメラのすぐそばに設置されている。また、照明の
形状は既知であるものとする。
【0021】カメラ101からの入力画像は図示しない
A/D変換部によってディジタル化され、画質計算部1
03に送られるようになっている。画質計算部103
は、画像中から照明の写り込みの位置と大きさと形状の
うち、複数の情報を検出する機能部である。即ち、画質
計算部103では、カメラ101から送られた連続画像
をフレーム毎に予め設定しておいた評価基準により画質
の計算を行い、そのフレームに対して評価値を与える機
能を有している。
【0022】画質評価部104は、画質計算部103で
与えた複数の評価値に基づき、画像の画質を算出する機
能部である。即ち、画質評価部104では、画質計算部
103で計算された評価値を元に、与えられた画像が個
体の照合等の画像処理に適しているかどうかを判断し、
照合に適していれば後段側の画像処理部105に転送す
る機能を有している。画像処理部105は、画質評価部
104の評価値に基づき、個体識別のための画像処理を
行う機能部である。
【0023】〈動作〉図2は、具体例1の動作を示すフ
ローチャートである。カメラ101によって撮影された
動画像(連続画像)は、1フレームずつ画質計算部103
内の図示しない画像メモリに転送される(ステップS1
01)。
【0024】次に、画質計算部103では、画像中の照
明の写り込み(以降、単に写り込みという)を探索する
(ステップS102)。
【0025】[写り込みの説明]図3は虹彩の模様等、
目に含まれる生体情報を元に個人照合を行うために、人
物の目を撮影した画像の例を示す説明図である。以下で
は、説明の例として人物の映像を用いるが、牛や馬、犬
や猫等、他の動物の場合でも同様である。
【0026】図3の(a)は、図1の装置によって取得
された画像であり、照明の写り込み300が画像上に現
れている。この写り込みは目の角膜上に照明が反射した
ものであり、目が写っていない画像では、この写り込み
は存在しない。但し、写り込みが存在しても、その位置
が極端に画像の端の方にあると、例えば虹彩の模様を元
に個体識別を行う場合、虹彩部分の全体が画像中に写っ
ていない可能性が高くなるので、写り込みの位置情報
も、画像の評価を行うための評価基準となる。
【0027】また、カメラ101がオートフォーカスで
ない場合、目とカメラの距離が焦点の合う距離より遠か
ったり近かったりすると、図3の(c)のようにぼけた
映像になり、これに伴い、写り込みの大きさも焦点の合
っている状態よりも大きく写ってしまう。
【0028】更に、目を斜め横から撮影した場合、図3
の(d)のように写り込みの形状が横長になる。これは
図1の照明部102の形状に依存するが、例えば照明の
形が円形であった場合、目を正面から写していれば、写
り込みの形も円形になるが、斜めから写した場合は横長
の楕円形になる。
【0029】従って、画像中からこの写り込みを探索す
ることにより、目が写っているかどうかの判定を行い、
また、その形を評価することにより、画像処理に適する
画像かどうかの判定を行うことができる。ここで、画像
処理とは、アイリスコードや虹彩顆粒の形状といった個
体識別のための特徴量を抽出する処理を指している。従
って、画像処理に適する画像とは、個体識別のための特
徴量が抽出できた画像をいう。
【0030】[写り込みの抽出方法の説明]図3の
(b)は写り込みの探索方法の例である。写り込みは、
画像上で最も明るい領域となるので、画像を適当な閾値
で二値化し、写り込みの候補領域を抽出する。図3の
(b)では閾値より明るい部分が白い領域となってい
る。
【0031】また、目の淵の涙等にも照明が反射する場
合があるので、二値画像にはそのような領域も抽出され
る。しかし、目の淵の涙等の反射領域と違い、角膜上の
写り込みの周囲には同じような明るさを持つ領域がない
ことから、近傍にも明るい領域が存在する領域を候補か
ら除外することにより、角膜上の写り込みのみを抽出す
ることができる。
【0032】二値化した段階で、明るい領域が検出され
なかったり、近傍にも明るい領域が存在する領域を候補
から除外した時に、他に明るい領域が残らなかったりし
た場合には、写り込みが検出できなかったものとする。
【0033】図2のフローチャートに戻り、上記の写り
込み抽出処理により写り込みが検出できた場合(ステッ
プS102)、以降の処理でその写り込みの形状のパラ
メータを計測し、画像に対する画質の評価値を計算す
る。一方、ステップS102において、写り込みが検出
できなかった場合は、目が写っていない画像としてその
まま終了する。
【0034】尚、上記の評価値を求める方法の例は後述
する。ここでは、写り込みや画像全体に対する値を入力
すると、関数S(・)によりその評価値が計算されるも
のとする。
【0035】次に、画質計算部103では、画質の評価
値を代入する変数SCOREを0にセットする。
【0036】○写り込みの位置評価処理(ステップS1
04)の説明 ステップS104では、ステップS102で検出した写
り込みの位置情報Pによる評価値を計算する。このP
は、例えば画像上での写り込みの中心座標(px,p
y)等である。また、この評価値S(P)を SCOR
Eに加える。
【0037】○写り込みの大きさ評価処理(ステップS
105)の説明 ステップS105ではステップS102で検出した写り
込みの大きさ情報Aによる評価値を計算する。このA
は、例えば画像上での写り込みの占める面積等であり、
図3の(b)で抽出された写り込み領域を構成する画素
の数により与えられる。尚、Aは写り込みを囲む最小矩
形の面積等でも良い。また、この評価値S(A)をSC
OREに加える。
【0038】○写り込みの形状評価処理(ステップS1
06)の説明 ステップS106では、ステップS102で検出した写
り込みの形状情報Rによる評価値を計算する。
【0039】図1で、照明部102の形がハロゲンラン
プ等の円形であれば、写り込みの形も円形となり、斜め
から写した映像では円の形が崩れていくため、このR
は、例えば写り込みの輪郭線の円形度等を用いる。ここ
で、円形度とは形状が円形に近いほど1になるものであ
る。尚、Rには写り込みを囲む最小矩形の縦横比等を用
いてもよい。
【0040】また、照明部102の形は既知であるとい
う前提なので、円形以外の場合でも、照明の形とどれく
らい違うかということを数値で表すことができれば、そ
れをRとしてもよい。また、この評価値S(R)をSC
OREに加える。
【0041】○画像の微分値評価処理(ステップS10
7)の説明 ステップS107では、入力画像の微分値Dによる評価
値を計算する。Dは、画像全体を垂直方向や水平方向に
微分した時の微分値(の平均値)等で、画像がぼけてい
るほど微分値が小さくなることから、評価に用いる。ま
た、この評価値S(D)をSCOREに加える。
【0042】○画像の画質判定処理(ステップS10
8)の説明 ステップS104〜ステップS107の処理により、S
COREには入力画像に対する画質の評価値が代入され
ている。ステップS108では、予め設定した閾値Ts
により、この画像が後段の画像処理(ステップS10
9)に適する画像であるかどうかを判定する。即ち、S
CORE>TsであればステップS109の画像処理を
行い、そうでなければステップS109の画像処理を行
わずに処理を終了する。
【0043】また、ステップS109の画像処理を行っ
たが照合等に失敗した場合や、画像処理を行わなかった
場合には、ステップS101に戻って新たに画像を入力
する。尚、画像処理を行ったが照合等に失敗した場合と
は、個体の特徴抽出には成功したが、画像のノイズ等に
よりその特徴量では照合できなかったといった場合であ
る。
【0044】[評価値を求める方法の説明]写り込みの
各パラメータの測定値に対して評価値を与えるために、
画像処理や照合が可能な画像の写り込みの各パラメータ
の測定値が、どのような値をとるかを予め調べる必要が
ある。
【0045】図4は、画像処理や照合が可能な画像の写
り込みの各パラメータを調べるためのフローチャートで
ある。画像入力処理(ステップS201)と写り込み探
索処理(ステップS102)は、図2のステップS10
1、S102と同様であるため、ここでの説明は省略す
る。
【0046】また、写り込み位置測定処理(ステップS
203)、写り込みの大きさ測定処理(ステップS10
4)、写り込みの形測定処理(ステップS105)、画
像の微分値測定処理(ステップS106)は、図2のス
テップS104〜ステップS107に対応している。
【0047】即ち、写り込み位置測定処理(ステップS
203)では、写り込みの位置情報Pを測定し、メモリ
上に記録する。写り込みの大きさ測定処理(ステップS
204)では写り込みの大きさ情報Aを測定し、写り込
みの形測定処理(ステップS205)では写り込みの形
状情報Rを測定し、画像の微分値測定処理(ステップS
206)では入力画像の微分値Dを測定し、それぞれメ
モリ上に記録する。
【0048】ステップS207では、ステップS203
〜S206の測定結果に関係なく画像処理や照合を行
う。ステップS207で画像処理や照合が失敗した場合
には、入力画像が画像処理や照合に適さない画像とし
て、各パラメータの測定値は消去する。ステップS20
7で画像処理や照合が成功した場合には、入力画像が画
像処理や照合に適した画像として、各パラメータの測定
値をディスク等に記録する(ステップS208)。尚、
ステップS207における画像処理とは、入力画像から
個体識別のための特徴量を抽出する処理であり、画像処
理が成功したとは、この特徴量を抽出できたことを意味
している。
【0049】ステップS201〜ステップS208の処
理を複数回繰り返すことによって、画像処理や照合に適
した画像の各パラメータの測定値の分布状況を記録す
る。
【0050】図5は写り込みのパラメータの測定値の分
布から、評価値を算出する方法の例を示している。この
図5では、写り込みの大きさの評価値の計算方法の例を
示しているが、他のパラメータの評価値に関しても同様
に計算できる。
【0051】図5では、図4の処理によって画像処理や
照合に成功した画像に対する写り込みの大きさの測定値
の分布が得られている。この分布の平均値がAEであ
り、そのときの頻度がaeであったとする。
【0052】入力値AIは、図3の入力画像に対する写
り込みの大きさの測定値であり、分布図から写り込みの
大きさがAIの時の頻度aiが算出される。AIからaiを
算出するためには、実測値の分布図から直接近似値を得
る方法や、実測値の分布図をガウス分布等の確率モデル
にあてはめることにより確率密度から算出する方法等が
ある。
【0053】入力値AIから評価値S(AI)を計算する
方法として、例えば次のような計算式を用いる。 S(AI)=CA/(|AE−AI|+1) CAは定数
【0054】また、aeやaiの値を利用して、 S(AI)=(ai/ae)×Ca Caは定数 としてもよい。
【0055】これらの計算式は、入力画像の写り込みの
大きさの測定値が、画像処理や照合に成功した時の測定
値の平均に近いほど高い値が得られるようにしたもので
ある。
【0056】〈効果〉以上のように、具体例1では、人
間、または馬、牛等動物の視線検出や目に含まれる情報
を利用して個体識別を行うような場合、それらが自然な
動きをしている時に撮影した目の連続画像中から、画像
処理や照合が可能な画像を選ぶことができる。
【0057】また、画像に対して画質の評価値を計算で
きるので、システムの要求により画像の選別の精度を用
途に合わせて変更できる。例えば後段の画像処理が高速
に行える場合には閾値を低くして多少画質が悪い画像で
も画像処理を行ったり、後段の画像処理が高速に行えな
い場合は閾値を高くして画像処理や照合の成功の可能性
が高い画像のみ画像処理を行ったりといったように、用
途に合わせて柔軟に対応することができる。
【0058】更に、複数の評価値の合計値で画質判定を
行うようにしたので、全ての要素に基づいて画質判定が
行われるため、より正確に画質判定を行うことができ
る。
【0059】また、評価値を与えるための評価基準は、
画像処理部105で画像処理や照合に成功した画像にお
ける照明の写り込みの大きさ等の測定値に基づき決定す
るようにしたので、画像処理や照合の結果を評価基準に
反映させることができる。更に、測定値の分布に基づき
評価基準を決定するようにしたので、より正確に画像処
理の結果を評価基準に反映させることができる。そし
て、画像処理部105で画像処理や照合に成功した画像
に対する情報の測定値の平均値を求め、入力目画像に対
する測定値の値が、この平均値に近いほど評価値が高く
なるよう評価基準を決定するようにしたので、更に正確
に画像処理や照合の結果を評価基準に反映させることが
できる。尚、評価基準は、照合まで含めず画像処理が成
功した画像であってもよく、画像処理が成功した画像の
みか、画像処理と照合とが成功した画像かは用途に合わ
せて選択することができる。
【0060】《具体例2》 〈構成〉図6は、具体例2の個体識別装置の構成図であ
る。図の装置は、カメラ201、照明部202、画質計
算部203、画像書き込み部204、画像バッファ20
5、画像読み込み部206、画像処理部207、処理結
果出力部208からなる。
【0061】ここで、カメラ201〜画像書き込み部2
04からなる書き込み装置200Aと、画像読み込み部
206〜処理結果出力部208からなる読み出し装置2
00Bとは、独立して動作するよう構成されている。即
ち、書き込み装置200Aは、画質の評価値を付加した
情報を画像バッファ205に書き込む処理を独立して行
い、読み出し装置200Bは、画像バッファ205から
画質の評価値の高いものから順次読み出す処理を、書き
込み装置200Aの動作とは独立して行うものである。
【0062】カメラ201および照明部202は具体例
1の構成と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0063】画質計算部203は、入力画像に対し、そ
の画質が照合に適しているほど高い値となるよう決定さ
れた評価値を計算する機能を有している。また、画像書
き込み部204は、画質計算部203で計算した評価値
に基づき照合に適している否かを判定し、照合に適して
いると判定した場合は、この評価値を画質計算部203
への入力画像に付与して画像バッファ205に書き込む
機能を有している。
【0064】これら画質計算部203および画像書き込
み部204の構成は、具体例1と同様に、目画像への照
明の写り込み位置、大きさ、形状または画像全体の微分
値のといった情報に基づき照合に適しているかを判定す
るよう構成されているが、その他の手段を用いて照合に
適しているか否かを判定するよう構成してもよい。
【0065】画像読み込み部206では、画像処理部2
07から新しい画像入力の要求が発生すると、画像バッ
ファ205中に蓄えられている画像を画質の評価値の高
いものから順に読み出しを行い、読み出した画像はその
評価値と共に画像バッファ205の中から消去する機能
を有している。
【0066】画像処理部207は、画像読み込み部20
6から与えられた画像に対して個体識別のための画像処
理を行い、その処理結果を処理結果出力部208で表示
させる機能を有している。
【0067】本システムでは、個体識別処理として例え
ば画像処理部207での照合処理等が成功した場合は全
体の処理を中止し、失敗した場合は、画像読み込み部2
06に新たな画像の取得を要求するよう構成されてい
る。
【0068】〈動作〉図7および図8は、それぞれ具体
例2における書き込み装置200Aおよび読み出し装置
200Bの動作を示すフローチャートである。また、図
9は、画像バッファ205のデータ構成を示す説明図で
ある。
【0069】先ず、図9に示す画像バッファ205の説
明を行う。図9において、画像バッファ205中にN枚
の画像を蓄積できるものとする。ヘッダ領域901は、
図6の画質計算部203と画像処理部207との間で情
報のやりとりを行うための領域である。この情報として
は、例えば、 ・バッファ中の画像データの数 ・画像処理を開始するためのフラグ ・ブロックの空き状況を管理するデータ ・画像処理が終了したフラグ 等である。
【0070】また、画質データ領域902は画像データ
領域903の中に蓄積されている各画像ブロックに対す
る画質の評価値を記述する領域である。画質データ領域
902と画像データ領域903の中はN個のブロックに
分かれており、例えば画質データ領域902の画質評価
値ブロックiには、画像データ領域903の画像ブロッ
クiに対する画質の評価値が記述されている。尚、初期
状態として、画質データ領域902と画像データ領域9
03の各ブロックには全て空きブロックであり、ヘッダ
領域にもその情報が記述されているものとする。
【0071】また、画像バッファ205に対して、二つ
以上のプロセスから同時に画像の書き込みや読み出し等
のアクセスが起こらないように、一つのプロセスがアク
セスしている間は、他のプロセスがアクセスできないよ
うな処理を行っているものとする。
【0072】次に、図6に示す書き込み装置200Aの
動作説明を行う。図7のフローチャートは、カメラ20
1から画像を入力し、画質の評価値を求め、画像バッフ
ァ205に画像を書き込む処理である。
【0073】ステップS301で入力された画像はステ
ップS302で画質の評価を行い、その評価値を計算す
る。この画質の評価値の計算方法は、例えば本発明の具
体例1の方法を用いても良いし、他の方法を用いても良
い。但し、図6の画像処理部207における画像処理に
適した画像ほど高い評価値が与えられるものとする。
【0074】ステップS303では、予め画質の評価値
に対する閾値を設定しておき、入力画像の画質の評価値
がこの閾値より大きければ、ステップS304の処理に
よって画像バッファ205中の画像データ領域903の
中で、画像の書き込まれていない空きブロックにこの入
力画像を書き込み、それに対応する画質データ領域90
2のブロックに画質の評価値を書き込む。
【0075】例えば、画像ブロックjの領域が空きブロ
ックであったとすると、入力画像を画像ブロックjに、
入力画像の画質評価値を画質評価値ブロックjに書き込
む。画像データ領域903中の全ての画像ブロックに空
きブロックがない場合、画質データ領域902中の各画
質評価値ブロックの値を参照し、最も画質の評価値の低
いブロックの値が、入力画像の画質評価値より小さけれ
ば、そのブロックに画質評価値を書き込み、それに対応
する画像ブロックに入力画像を書き込む。
【0076】例えば、画質評価値ブロックkの領域の値
が画質データ領域902の中で最も低い値であったとす
ると、その値と入力画像の画質評価値を比較し、入力画
像の画質評価値の方が高い値であれば、その値を画質評
価値ブロックkに上書きし、入力画像を画像ブロックk
に上書きする。一方、入力画像の画質評価値の方が低い
値であれば、データの上書きは行わない。
【0077】画像の書き込み(ステップS304)が終
われば、ステップS305に進む。また、ステップS3
03で、入力画像の画質の評価値がこの閾値より小さけ
れば、画像の書き込みを行わずにステップS305に進
む。
【0078】ステップS305では、画像バッファ20
5のヘッダ領域901の情報を参照し、画像処理が終了
したフラグがあれば、図7のフローチャートを終了し、
そうでなければ、新たに画像を入力しステップS301
〜S304の処理を繰り返す。
【0079】次に、図6に示す読み出し装置200Bの
動作説明を行う。図8のフローチャートは、画像バッフ
ァ205から画像を読み込み、その画像を用いて個体識
別等の画像処理を行い、結果を表示する処理である。
【0080】ステップS401では、画像バッファ20
5中の画質データ領域902の各ブロックの値を参照
し、最も画質の評価値の高い値を持つ画質ブロックの番
号を検索する。例えば、画質評価値ブロックmの値が画
質データ領域902で最も高い値であったとすると、画
像ブロックmから画像を読み込み、画像ブロックmが空
き領域になったことを画像バッファ205のヘッダ領域
に書き込む。
【0081】ステップS402ではステップS401で
読み込んだ画像を処理して、例えば個体識別等を行い、
その結果をステップS403で表示する。
【0082】終了判定(ステップS404)ではステッ
プS402で個体識別等の画像処理に成功した場合に
は、画像処理終了のフラグを画像バッファ205のヘッ
ダ領域に書き込み、処理を終了する。一方、個体識別等
の画像処理に失敗した場合には、ステップS401に戻
り、以降の処理を繰り返す。
【0083】〈効果〉以上のように、具体例2によれ
ば、人間、または馬、牛等動物の視線検出や目に含まれ
る情報を利用して個体識別を行うような場合、それらが
自然な動きをしている時に撮影した目の連続画像中か
ら、画像処理や照合に適した画像を選び、それらをバッ
ファに蓄積し、その中から画像処理や照合の成功する可
能性の高い画像から順に処理を行うことができる。
【0084】従って、例えば、画像処理や照合の処理を
瞬時に行うことができず、なおかつ、画像処理や照合に
適した画像が連続画像中のある一定時間内に集中したよ
うな場合でも、画像処理や照合に適した画像はバッファ
中に蓄えられているので、それらの画像を処理できる回
数が増え、システム全体の処理時間を短くすることがで
きる。
【0085】また、入力画像を画像バッファ205に書
き込むときに、画像バッファ205に空き領域がない場
合、画像バッファ205中の画像のうち評価値が最も低
いものと、書き込む画像の評価値を比較し、書き込む画
像の評価値の方が高ければ、評価値が最も低い画像の代
わりに、入力画像とその評価値を書き込むようにしたの
で、画像バッファ205には評価値の高いものが格納さ
れ、より画像処理に成功する確率を高めることができ
る。
【0086】《具体例3》具体例3は、画質評価を並列
処理して画像バッファに書き込むと共に、照合処理も並
列に行うようにしたものである。
【0087】〈構成〉図10は具体例3の構成図であ
る。カメラ301および照明部302は、図6に示した
具体例2と同じである。画像分配部303は、カメラ3
01からの画像がディジタル変換されて入力する装置
で、この画像分配部303では、画質評価ユニット30
4(304−1〜304−M)の動作状況を観察し、入
力待ちをしているユニットに対して画像を供給するよう
構成されている。
【0088】画質評価ユニット304では、入力された
画像に対して、例えば、上記具体例1等の方法で画質の
評価値を計算し、与えられた画像が照合に適しているか
どうかを判断し、照合に適していれば画像バッファ30
5に評価値と共に書き込む機能を有している。これら画
質評価ユニット304はそれぞれが独立に動作するもの
とする。また、以下の説明では画質評価ユニットはM個
(画質評価ユニット304−1〜304−M)あるもの
とする。
【0089】画像バッファ305には、複数枚の画像を
蓄積することができる。尚、画像バッファ305のデー
タ構成は、具体例2の画像バッファ205と同一である
ため、ここでの説明は省略する。
【0090】画像処理ユニット306(306−1〜3
06−L)は、画像バッファ305中に蓄えられている
画像の中で、画質の評価値の最も高い画像を読み出し、
その画像に対してシステムが個体識別装置等の場合、照
合等の処理を行う機能部である。また、読み出した画像
はその評価値と共に画像バッファ305の中から消去す
るよう構成されている。更に、これら画像処理ユニット
は306は、それぞれが独立に動作するものとする。
尚、以下の説明では、画像処理ユニットはL個(画像処
理ユニット306−1〜306−L)あるものとする。
【0091】処理結果出力部307は、各画像処理ユニ
ット306における処理結果を表示する機能部である。
【0092】〈動作〉図11は、具体例3における画像
分配処理の動作を示すフローチャートである。このフロ
ーチャートは、カメラ301から画像を入力し、画質の
評価値を求めるブロックに画像を分配する動作のフロー
チャートである。
【0093】ステップS501で入力された画像は、先
ず、画質評価ユニット304−1の状態を見て、入力待
ちの状態であればステップS501の画像を画質計算ユ
ニット1(304)に与え(ステップS503)、ステ
ップS508で終了確認を行った後、ステップS501
に戻り、次の画像入力を行う。
【0094】画質評価ユニット304−1の状態が動作
中であれば、画質評価ユニット304−2の状態を見
て、入力待ちの状態であればステップS501の画像を
画質評価ユニット304−2に与え(ステップS50
4)、ステップS508で終了確認を行った後、ステッ
プS501に戻り、次の画像入力を行う。
【0095】以降、同様の動作を画質評価ユニットの数
だけ行う。図のように画質評価ユニットの数がM個の場
合、M個全てのユニットの状態が動作中であれば、ステ
ップS508で終了確認を行った後、ステップS501
に戻り、次の画像入力を行う。
【0096】ステップS508では、画像バッファのヘ
ッダ領域の情報を参照し、画像処理が終了したフラグが
あれば、図11のフローチャートを終了し、そうでなけ
れば、新たに画像を入力し、ステップS501〜507
の処理を繰り返す。
【0097】次に、図10における画質評価ユニット3
04の処理を説明する。各画質評価ユニット304の動
作は、具体例2の図7のフローチャートで説明した動作
と同じであるため、ここでの詳細な説明は省略する。但
し、図7のステップS301で画像入力を行う前に、画
像を入力する状態であることを、図10の画像分配部3
03に伝える点が具体例2と異なる点である。
【0098】次に、画像処理ユニット306の処理説明
を行う。各画像処理ユニット306の動作は、図8の画
像処理ユニットのフローチャートで示した動作と同じで
ある。
【0099】〈効果〉以上のように、具体例3は、人
間、または馬、牛等動物の視線検出や目に含まれる情報
を利用して個体識別を行うような場合、それらが自然な
動きをしている時に撮影した目の連続画像の別々のフレ
ームを、それぞれ独立して動作している画質評価装置に
入力し、それぞれの画質評価装置が入力画像が画像処理
や照合に適しているかどうかを判断し、それらをバッフ
ァに蓄積するため、画質評価の処理時間が無視できない
場合でも、連続画像中の多くのフレームを後段の画像処
理装置に渡すことができる。
【0100】また、それぞれが独立して動作する画像処
理装置が、画像が蓄積されたバッファ中からその時点で
最も画質の評価値の高い画像を読み込み、画像処理を行
うため、画像処理の処理時間が無視できない場合でも、
連続画像中の多くのフレームを処理することができ、な
おかつ、常に画像処理や照合の成功する可能性の高い画
像から順に処理を行うことにより、システム全体の画像
処理の時間を短くすることができる。
【0101】また、上記具体例3の個体識別装置の画質
評価ユニット304それぞれにカメラと照明からなる撮
像部を設けてもよく、これを次に説明する。
【0102】図12は、具体例3の変形例の構成図であ
る。この装置は、各画質評価ユニット304のそれぞれ
に、カメラ401(401−1〜401−M)を設け、
かつ、それぞれのカメラ401の対象個体を照明するた
めの照明部402(402−1〜402−M)を備えて
いる。
【0103】このように構成された個体識別装置は、画
像分配装置を持たず、それぞれの画質評価ユニット40
3(403−1〜403−M)が独立してカメラ401
から映像を取得し、画像バッファ404に書き込む。そ
の他の画像処理ユニット405(405−1〜405−
L)および処理結果出力部406の構成および動作は図
10に示した具体例3の画像処理ユニット306と処理
結果出力部307と同じである。
【0104】従って、この変形例では、同一の個体に対
して同時に種々の画像を得ることができ、その結果、よ
り評価値の高い画像を得る確率を向上させることができ
る。
【0105】尚、上記具体例2、3および具体例3の変
形例では、画質評価を具体例1の手段を用いて行うよう
構成したが、他の手段を用いて画像評価を行うよう構成
してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の個体識別装置の具体例1を示す構成図
である。
【図2】本発明の個体識別装置の具体例1の動作を示す
フローチャートである。
【図3】人物の目を撮影した画像の例を示す説明図であ
る。
【図4】本発明の個体識別装置の具体例1における照明
の写り込みの各パラメータを調べるための動作フローチ
ャートである。
【図5】本発明の個体識別装置の具体例1における写り
込みのパラメータの測定値の分布から、評価値を算出す
る方法の説明図である。
【図6】本発明の具体例2の個体識別装置の構成図であ
る。
【図7】本発明の具体例2における書き込み装置の動作
フローチャートである。
【図8】本発明の具体例2における読み出し装置の動作
フローチャートである。
【図9】本発明の具体例2における画像バッファのデー
タ構成を示す説明図である。
【図10】本発明の具体例3の個体識別装置の構成図で
ある。
【図11】本発明の具体例3における画像分配処理の動
作を示すフローチャートである。
【図12】本発明の具体例3の個体識別装置の変形例の
構成図である。
【符号の説明】
103、203 画質計算部 104 画質評価部 105、207 画像処理部 200A 書き込み装置 200B 読み出し装置 204 画像書き込み部 205、305、404 画像バッファ 206 画像読み込み部 303 画像分配部 304−1〜304−M、403−1〜403−M 画
質評価ユニット 306−1〜306−L、405−1〜405−L 画
像処理ユニット 401−1〜401−M カメラ(撮像部)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力目画像から照明の写り込みの位置、
    大きさ、形状または当該画像全体の微分値のうち、複数
    の情報に対して、それぞれ予め定められた評価基準に基
    づき画質を表す評価値を与える画質計算部と、 前記画質計算部で与えた複数の評価値に基づき、前記入
    力目画像の画質を算出する画質評価部と、 前記画質評価部の評価値に基づき、前記入力目画像に対
    する個体識別のための画像処理を行う画像処理部とを備
    えたことを特徴とする個体識別装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の個体識別装置におい
    て、 複数の評価値の合計値に基づき画質判定を行う画質評価
    部を備えたことを特徴とする個体識別装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の個体識別装置
    において、 画像処理部で個体の特徴量が抽出できた画像に対する情
    報の測定値を記録し、当該測定値に基づき評価値を与え
    るための評価基準を求める画質評価部を備えたことを特
    徴とする個体識別装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の個体識別装置におい
    て、 画像処理部で個体の特徴量が抽出できた画像の測定値
    を、当該測定値の頻度の分布として記録し、当該分布か
    ら評価値を与えるための評価基準を求める画質評価部を
    備えたことを特徴とする個体識別装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の個体識別装置におい
    て、 画像処理部で個体の特徴量が抽出できた画像に対する情
    報の測定値の平均値を求め、入力目画像に対する測定値
    の値が、前記平均値に近いほど評価値が高くなるよう評
    価基準を決定する画質評価部を備えたことを特徴とする
    個体識別装置。
  6. 【請求項6】 書き込み装置と、画像バッファと、前記
    書き込み装置とは独立して動作する読み出し装置とから
    なり、 前記書き込み装置は、 入力画像に対し、その画質が照合に適しているほど高い
    値となるよう決定された評価値を計算する画質計算部
    と、 前記画質計算部で計算した評価値に基づき照合に適して
    いる否かを判定し、照合に適していると判定した場合
    は、当該評価値を前記入力画像に付与して前記画像バッ
    ファに書き込む画像書き込み部とからなり、 前記読み出し装置は、 前記画像バッファに格納された画像のうち、評価値の高
    い画像から順次読み出す画像読み出し部と、 前記画像読み出し部が読み出した画像に対して個体識別
    のための画像処理を行う画像処理部とからなることを特
    徴とする個体識別装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の個体識別装置におい
    て、 入力画像を画像バッファに書き込むときに当該画像バッ
    ファに空き領域がない場合、前記画像バッファ中の画像
    のうち評価値が最も低いものと、当該書き込む画像の評
    価値を比較し、書き込む画像の評価値の方が高ければ、
    前記評価値が最も低い画像の代わりに、入力画像とその
    評価値を書き込む画像書き込み部を備えたことを特徴と
    する個体識別装置。
  8. 【請求項8】 書き込み装置と、画像バッファと、前記
    書き込み装置とは独立して動作する読み出し装置とから
    なり、 前記書き込み装置は、 入力画像に対し、その画質が照合に適しているほど高い
    値となるよう決定された評価値を計算し、当該評価値に
    基づき照合に適していると判定した場合は、前記評価値
    を前記入力画像に付与して前記画像バッファに書き込む
    複数の画像評価ユニットと、 前記複数の画像評価ユニットに対して、入力画像を分配
    する画像分配部とからなり、 前記読み出し装置は、 前記画像バッファに格納された画像のうち、評価値の高
    い画像から順次読み出す画像読み出し部と、 前記画像読み出し部が読み出した画像に対して個体識別
    のための画像処理を行う画像処理部とからなることを特
    徴とする個体識別装置。
  9. 【請求項9】 書き込み装置と、画像バッファと、前記
    書き込み装置とは独立して動作する読み出し装置とから
    なり、 前記書き込み装置は、 複数の撮像部と、 前記それぞれの撮像部に対応して複数設けられ、前記各
    撮像部で撮像した画像に対し、その画質が照合に適して
    いるほど高い値となるよう決定された評価値を計算し、
    当該評価値に基づき照合に適していると判定した場合
    は、前記評価値を前記入力画像に付与して前記画像バッ
    ファに書き込む画像評価ユニットと、 前記複数の画像評価ユニットに対して、入力画像を分配
    する画像分配部とからなり、 前記読み出し装置は、 前記画像バッファに格納された画像のうち、評価値の高
    い画像から順次読み出す画像読み出し部と、 前記画像読み出し部が読み出した画像に対して個体識別
    のための画像処理を行う画像処理部とからなることを特
    徴とする個体識別装置。
  10. 【請求項10】 請求項8または9に記載の個体識別装
    置において、 読み出し装置は、 前記画像バッファに格納された画像のうち、評価値の高
    い画像から順次読み出し、当該読み出した画像に対して
    個体識別のための画像処理を行う画像処理ユニットを複
    数備えたことを特徴とする個体識別装置。
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