JP2000194793A - スタック型2次元バ―コ―ドのデ―タ読み取り装置及びスタック型2次元バ―コ―ドのデ―タ読み取り方法 - Google Patents

スタック型2次元バ―コ―ドのデ―タ読み取り装置及びスタック型2次元バ―コ―ドのデ―タ読み取り方法

Info

Publication number
JP2000194793A
JP2000194793A JP10370065A JP37006598A JP2000194793A JP 2000194793 A JP2000194793 A JP 2000194793A JP 10370065 A JP10370065 A JP 10370065A JP 37006598 A JP37006598 A JP 37006598A JP 2000194793 A JP2000194793 A JP 2000194793A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
barcode
stage
bar code
scanning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10370065A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyoshi Nakamura
和義 中村
Kenichi Matsumura
謙一 松村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP10370065A priority Critical patent/JP2000194793A/ja
Publication of JP2000194793A publication Critical patent/JP2000194793A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スタック型2次元バーコードを使用するに際
して、境界50を情報入力手段が読み出しているか否か
を安定的に検出する事によって、誤検出のないバーコー
ドの読み出し方法及び読み出し装置を提供する。 【解決手段】 バーコード部選択手段51、選択された
バーコード部に於ける一つの走査段を選択する被検査走
査段選択手段52、選択された被検査走査段Dnに対し
て、補助走査段Dn-x 又はDn+x を選択する補助走査段
選択手段53、選択された被検査段Dnでの第1の情報
と選択された補助走査段Dn-x 又はDn+xでの第2の情
報とから、選択されたバーコード部に於ける被検査段D
nが、隣接する他のバーコード部BCとの間の境界部5
0を読み出しているか否かを判断する境界判定手段3、
境界判定手段3の出力情報に基づいて、第1の情報をデ
コードするか否かを決定するデコード決定手段25とか
ら構成されているスタック型2次元バーコードのデータ
読み取り装置100。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スタック型2次元
バーコードのデータ読み取り装置及びスタック型2次元
バーコードのデータ読み取り方法に関するものであり、
特に詳しくは、上記したバーコード間に存在する境界部
を安定的に検出して、情報入力手段が、当該バーコード
に於ける当該境界部の情報を読出した場合には、その読
み取りデータを無効にする様に構成されたスタック型2
次元バーコードのデータ読み取り装置及びそのデータ読
み取り方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、スタック型2次元バーコード
を使用したデータ読み取り装置は、知られており、種々
の方式が実用化されている。例えば、図11にスタック
型2次元バーコード200の構成の一例を示す。即ち、
従来一般的に使用されている当該スタック型2次元バー
コード200は、図11に示す様に、左右の所定の領域
はスタートパターンSTP1とストップパターンSTP
2が配置され、その間には、所定の幅を持った複数個の
コードワードブロックCWB1〜CWB3が連続して配
置されており、且つ当該それぞれのコードワードブロッ
ク領域は、それぞれ複数段に形成されたバーコード部B
C1〜BC8が形成されており、従って、図11では、
8段のバーコード部BCが積層乃至は並列形成されてい
る事が示されている。
【0003】つまり、従来のスタック型2次元バーコー
ド200は、当該バーコードが、2次元に配置されてい
るものであり、係るスタック型2次元バーコードから当
該バーコードから所定の情報を読みだすに際しては、ス
キャナーと称される当該スタック型2次元バーコードの
幅Wと同じ幅を持った画像入力手段を当該スタック型2
次元バーコードの一端部から他端部まで、当該スタック
型2次元バーコード200の中心に沿って順次横方向に
走査移動しながら、全情報を読みだすか、或いは当該ス
タック型2次元バーコード200の全域をカバーする様
な面積を持った画像入力手段、例えば2次元CCDカメ
ラ等を使用して、当該スタック型2次元バーコード20
0の全情報を一時に読出して所定の記憶手段に格納する
事になる。
【0004】図11に於ける当該各バーコード部BC1
〜BC8のそれぞれに於いては、図示の様な所定の情報
を含んだバーコードが配置形成されている。然しなが
ら、係るスタック型2次元バーコードに於いては、一つ
一つのバーコードの長さが短い為、当該画像入力手段で
あるスキャナーを走査する際、或いは2次元CCDカメ
ラ等で当該バーコード情報を読み取る場合には、当該ス
タック型2次元バーコードの各バーコード部のそれぞれ
に於て、当該各バーコード部の中心線を読む必要がある
が、そのスキャナーの走査或いは当該画像入力手段の配
置方法はかなり熟練を要するものであり、従って、当該
画像入力手段の配置或いは当該スキャナーを走査する際
には、当該一つのバーコード部BCに隣接する他のバー
コード部の情報を読んでしまったり、隣接するバーコー
ド部同志の間にある境界部50を読んでしまう場合もあ
り、その場合には、誤ったデータを出力する事になって
しまう事が多かった。
【0005】その為、従来では、当該境界部を検出する
為の方法に関しても多くの提案が成されているが、完全
な解決には至っていないのが現状である。つまり、従来
に於けるスタック型2次元バーコードを使用して情報の
読み出しを行う場合には、一つは、図11に示すとおり
のスタック型2次元バーコードに於て、X・Y方向の射
影か、バーコードの傾きに合わせた斜め射影を行い境界
検出を行っていた。
【0006】係る走査方法の第1の問題点は、スタック
型バーコードの上下方向の境界が安定に検出されないこ
とにある。その理由は、図11のY方向射影では、わず
かな傾きがあっても、射影上にきれいに境界部分の段差
が出ないことと、たとえ、傾きが無い場合や、バーコー
ド傾きに合わせて傾けて射影したとしても全体としての
射影であるため、バーコードによりきれいに段差が出る
保証がないからである。
【0007】また、もう一つの方法は、図12に示すと
おり、逆にバーコードが安定して出ている部分を検出す
る為に、間隙のない上下の走査線間の相違度を計算し、
相違度の低い場合はその部分を信頼出来る部分として、
バーコードの読取(デコード)に使用するものである。
しかし、第2の問題点として、印刷・撮像にボケがある
場合、境界を含む場合でも相違度が低くなることがある
ため、バーコードとして信頼できない部分が必ずしも境
界でないとの不具合が生じている。
【0008】その理由は、本来、この方法は一次元バー
コードの有効な部分を必要条件から検出するアルゴリズ
ムであり、ボケのある場合は、境界50の部分でも必ず
しも上下の走査線の相違度が高くならず、安定して排除
出来ない為である。これに対しては、図13に示すとお
り、2次元バーコードの本来持っているエラーチェック
機構を用いる方法もある(参考文献:Uniform Symbolog
y Specification PDF417 発行:AIM USA 1994 )。
【0009】しかし、この方法でも、第3の問題点とし
て、バーコード境界50上でエラーチェック漏れが生じ
る点である。その理由は、PDF417のエラーチェッ
クに於いては、図13に示す様に、各バーコードを構成
する各バーの幅と間隔に関連するT1〜T7から選択さ
れたT値から最小幅wを図示の様に求め、当該最小幅w
と選択されたT値とから、図示の様な演算でクラスタ数
cを求める。
【0010】そして、当該クラスタ数cの値が0、3、
6であれば当該バーコード情報は正しいものと判断し、
当該クラスタ数cの値がそれ以外の値である場合には、
エラーであると判断する様に決められている。従って、
使用しているクラスタ数cは9通り(0〜8)のうち、
エラークラスタは1,2,4,5,7,8の6通りと少
なく、バーコード境界上でかなりの確率でエラーチェッ
ク漏れが発生するためである。
【0011】又、特開平8−212280号公報には、
2次元バーコードの走査方法およびその走査装置に関し
て記載されているが、走査線によってスタック型2次元
バーコードのスタートコードワードの長さを測定し、そ
の結果によってスタック型2次元バーコードを回転さ
せ、スタック型2次元バーコードを整列させる方法が開
示されているのみで、走査に当たって境界部を検知した
場合の問題点に関しては開示も示唆もない。
【0012】又、特開平5−290203号公報には、
バーコードラベルの配列方向を検出する方法に関して記
載されており、矩形のバーコードを二次元の座標値に変
換した後、当該矩形の縦横それぞれ1辺の傾きを、特定
の一次関数を使用して各片のデータを読み出し、全ての
データが読みだされた場合にその一次関数の係数を当該
バーコードラベルの配列角度とする方法が記載されてい
るが、スタック型2次元バーコードに於ける走査に当た
って境界部を検知した場合の問題点に関しては開示も示
唆もない。
【0013】又、特開平7−104904号公報には、
一次元配列のバーコードが所定の幅を持った境界部を介
して複数段に配置された一次元配列のバーコード群に於
て、当該境界部を読みだした場合には誤読信号を発生さ
せるバーコード読み取り装置が記載されているが、スタ
ック型2次元バーコードに於ける境界部の読み取りによ
る問題に関しては何等の開示も示唆もない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、上記した従来技術の欠点を改良し、係るPDF41
7に代表される様なスタック型2次元バーコードを使用
するに際して、当該スタック型バーコードの境界50を
当該情報入力手段が読み出しているか否かを安定的に検
出する事によって、誤検出のないスタック型2次元バー
コードの読み出し方法及び読み出し装置を提供するもの
である。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成する為、以下に示す様な基本的な技術構成を採用す
るものである。即ち、本発明の第1の態様としては、複
数個の走査段で構成されている個々のバーコード部が複
数個互いに並列に隣接配置されているスタック型2次元
バーコードからバーコード情報を入力する情報入力手
段、当該情報入力手段により入力されたバーコード情報
群を記憶する第1の記憶手段、当該第1の記憶手段に記
憶された当該バーコード情報群から、少なくとも所定の
バーコード部に於けるバーコード情報を選択して所定の
形式にデコードして出力するデータ出力手段とからなる
スタック型2次元バーコードのデータ読み取り装置に於
て、所定のバーコード部を選択するバーコード部選択手
段、選択された当該バーコード部に於ける読み取り状態
を検査する為に一つの走査段を任意に選択する被検査走
査段選択手段、当該選択された一つの被検査走査段に対
して、予め定められた所定の距離だけ離れた他の補助走
査段を一つ若しくは複数個選択する補助走査段選択手
段、当該被検査走査段選択手段により選択された一つの
被検査段によって得られた第1の情報と当該補助走査段
選択手段により選択された少なくとも一つの補助走査段
によって得られた第2の情報、若しくは当該補助走査段
選択手段により選択された第1の補助走査段と第2の補
助走査段とによって得られた第2の情報と第3の情報と
から、当該選択されたバーコード部に於ける当該被検査
段若しくは当該選択された補助被検査段の何れかが、隣
接する他のバーコード部との間に位置する境界部を読み
出しているか否かを判断する境界判定手段、当該境界判
定手段の出力情報に基づいて、当該被検査段により得ら
れた第1の情報をデコードするか否かを決定するデコー
ド決定手段及び当該デコード決定手段の決定に基づいて
デコードされた当該第1の情報を出力する表示手段とか
ら構成されているスタック型2次元バーコードのデータ
読み取り装置であり、又、本発明に係る第2の態様とし
ては、複数個の走査段で構成されている個々のバーコー
ド部が複数個互いに並列に隣接配置されているスタック
型2次元バーコードからバーコード情報を入力する情報
入力手段、当該情報入力手段により入力されたバーコー
ド情報群を記憶する第1の記憶手段、当該第1の記憶手
段に記憶された当該バーコード情報群から、少なくとも
所定のバーコード部に於けるバーコード情報を選択して
所定の形式にデコードして出力するデータ出力手段とか
らなるスタック型2次元バーコードのデータ読み取り装
置に於て、選択された一つのバーコード部から、一つの
被検査段を選択し、当該選択された被検査段に於て読み
込まれているバーコード情報(第1の情報)を当該第1
の記憶手段から抽出すると同時に、当該バーコード部と
同一のバーコード部内に於いて、当該選択された一つの
被検査走査段に対して、予め定められた所定の距離だけ
離れた他の走査段を一つ若しくは複数個選択し、当該選
択された走査段に於て読み込まれているバーコード情報
(第2の情報)を当該第1の記憶手段から抽出し、次い
で当該複数の情報から、当該選択されたバーコード部に
於ける当該被検査段若しくは当該選択された補助被検査
段の何れかが、隣接する他のバーコード部との間に位置
する境界部を読み出しているか否かを判断し、当該情報
入力手段が当該境界部を走査していると判断された場合
には、当該情報入力手段が、当該被検査段で読みだした
情報を無効にすると共に、当該情報入力手段が当該境界
部を走査していると判断された場合には、当該情報入力
手段が、当該被検査段で読み出した情報をデコード処理
する様に構成されたスタック型2次元バーコードのデー
タ読み取り方法である。
【0016】
【発明の実施の形態】即ち、本発明に係るスタック型2
次元バーコードのデータ読み取り装置及びスタック型2
次元バーコードのデータ読み取り方法は、上記した様な
技術構成を採用しているので、積み重ね型(スタック
型)2次元バーコードを読み取る2次元バーコード読取
装置において、積み重ねられたバーコードの境界部分を
安定に検出することで、境界部分の影響を回避して高い
読取率を実現する構成を提供するものである。
【0017】より具体的には、複数個の走査段で構成さ
れている個々のバーコード部が複数個互いに並列に隣接
配置されているスタック型2次元バーコードからバーコ
ード情報を入力する情報入力手段、当該情報入力手段に
より入力されたバーコード情報群を記憶する第1の記憶
手段、当該第1の記憶手段に記憶された当該バーコード
情報群から、少なくとも所定のバーコード部に於けるバ
ーコード情報を選択して所定の形式にデコードして出力
するデータ出力手段とからなるスタック型2次元バーコ
ードのデータ読み取り装置に於て、所定のバーコード部
を選択するバーコード部選択手段、選択された当該バー
コード部に於ける読み取り状態を検査する為に一つの走
査段を任意に選択する被検査走査段選択手段、当該選択
された一つの被検査走査段に対して、予め定められた所
定の距離だけ離れた他の補助走査段を一つ若しくは複数
個選択する補助走査段選択手段、当該被検査走査段選択
手段により選択された一つの被検査段によって得られた
第1の情報と当該補助走査段選択手段により選択された
少なくとも一つの補助走査段によって得られた第2の情
報、若しくは当該補助走査段選択手段により選択された
第1の補助走査段と第2の補助走査段とによって得られ
た第2の情報と第3の情報とから、当該選択されたバー
コード部に於ける当該被検査段若しくは当該選択された
補助被検査段の何れかが、隣接する他のバーコード部と
の間に位置する境界部を読み出しているか否かを判断す
る境界判定手段、当該境界判定手段の出力情報に基づい
て、当該被検査段により得られた第1の情報をデコード
するか否かを決定するデコード決定手段及び当該デコー
ド決定手段の決定に基づいてデコードされた当該第1の
情報を出力する表示手段とから構成されているスタック
型2次元バーコードのデータ読み取り装置が提供され
る。
【0018】
【実施例】以下に、本発明に係るスタック型2次元バー
コードのデータ読み取り装置及びそのデータ読み取り方
法の一具体例の構成を図面を参照しながら詳細に説明す
る。図1は、本発明に係るスタック型2次元バーコード
のデータ読み取り装置100の一具体例の構成を示すブ
ロックであって、図中、複数個走査段D1〜D8で構成
されている個々のバーコード部BCが複数数個BC1か
らBC8互いに並列に隣接配置されているスタック型2
次元バーコード200からバーコード情報を入力する情
報入力手段1、当該情報入力手段1により入力されたバ
ーコード情報群を記憶する第1の記憶手段6、当該第1
の記憶手段6に記憶された当該バーコード情報群から、
少なくとも所定のバーコード部BCに於けるバーコード
情報を選択して所定の形式にデコードして出力するデー
タ出力手段4とからなるスタック型2次元バーコードの
データ読み取り装置100に於て、所定のバーコード部
BCを選択するバーコード部選択手段51、選択された
当該バーコード部に於ける読み取り状態を検査する為に
一つの走査段を任意に選択する被検査走査段選択手段5
2、当該選択された一つの被検査走査段Dnに対して、
予め定められた所定の距離だけ離れた他の補助走査段D
n-x 又はDn+x を一つ若しくは複数個選択する補助走査
段選択手段53、当該被検査走査段選択手段52により
選択された一つの被検査段Dnによって得られた第1の
情報と当該補助走査段選択手段53により選択された少
なくとも一つの補助走査段Dn-x 又はDn+x によって得
られた第2の情報、若しくは当該補助走査段選択手段5
3により選択された第1の補助走査段Dn-x と第2の補
助走査段Dn+x とによって得られた第2の情報と第3の
情報とから、当該選択されたバーコード部に於ける当該
被検査段Dn若しくは当該選択された補助被検査段D
n-x 又はDn+x の何れかが、隣接する他のバーコード部
BCとの間に位置する境界部50を読み出しているか否
かを判断する境界判定手段3、当該境界判定手段3の出
力情報に基づいて、当該被検査段Dnにより得られた第
1の情報をデコードするか否かを決定するデコード決定
手段25及び当該デコード決定手段25の決定に基づい
てデコードされた当該第1の情報を出力する表示手段4
とから構成されているスタック型2次元バーコードのデ
ータ読み取り装置100が示されている。
【0019】本発明に係る当該スタック型2次元バーコ
ード200のデータ読み取り装置100をより具体的に
説明するならば、例えば、図1に示す様に、本発明に係
る当該スタック型2次元バーコードのデータ読み取り装
置100には、別途設けられたバーコード位置・傾き検
出手段21を使用して、情報入力装置1より2次元バー
コード情報を入力する際に、2次元バーコード200の
存在する位置およびバーコード200全体の傾きを検出
する様にしても良い。
【0020】次に、本発明に於いては、当該バーコード
情報を読みだすに際し、最初の段階に於て、当該バーコ
ード位置・傾き検出手段21を使用して当該スタック型
2次元バーコード200の位置、及び傾き状態を検出
し、その情報を当該情報入力手段1にフィードバックし
て、当該情報入力手段1を正確な読み取り位置に変位さ
せると共に、当該情報入力手段1の当該バーコード情報
読み取り方向を当該スタック型2次元バーコード200
の中心線の配置方向と一致する様に調整する事が望まし
い。
【0021】本発明に於て、当該情報入力手段1は、画
像入力手段である事が好ましく、特には、当該画像入力
手段は、2次元CCDカメラで構成されている事が望ま
しい。従って、本発明に於て当該2次元CCDカメラを
当該情報入力手段1として使用する場合には、当該2次
元CCDカメラのセンサの配列方向と当該スタック型2
次元バーコード200に於ける各バーコード部BCの配
列方向とが一致する様に、調整する事が必要である。
【0022】又、本発明に於いては、当該情報入力手段
1は、当該スタック型2次元バーコードの各バーコード
部の当該バーコード部の配列方向と直交する方向に光セ
ンサがライン状に配置された一次元CCDカメラで構成
されているもので有ってもよく、この場合には、当該情
報入力手段1には、当該情報入力手段1である一次元C
CDカメラを当該スタック型2次元バーコードに沿って
走査を行わせる情報入力手段走査手段5が設けられてい
る事が望ましい。
【0023】そして、当該情報入力手段走査手段5は、
同様に当該バーコード位置・傾き検出手段21によって
最初の段階でその走査方向が当該スタック型2次元バー
コード200の中心線の配置方向と一致する様に調整さ
れる事が望ましい。当該バーコード位置・傾き検出手段
21は、当該情報入力手段1と当該記憶手段6との間
に、設けられている事が望ましい。
【0024】本発明に於いては、当該スタック型2次元
バーコード200から必要な情報を読みだすに際して
は、当該2次元CCDカメラからなる情報入力手段1を
作動させて、当該スタック型2次元バーコード200の
全情報を一時に読み出して、第1の記憶手段6に格納す
るか、当該一次元CCDカメラからなる情報入力手段1
を当該スタック型2次元バーコード200のバーコード
配列方向に一回走査して、当該スタック型2次元バーコ
ード200の全情報を読み出して、第1の記憶手段6に
格納するものである。
【0025】本発明に於いては、当該スタック型2次元
バーコード200に於ける複数個のバーコード部BC、
例えば8個のバーコード部BC1〜BC8で構成された
バーコード部の内から、目標とするバーコード部、例え
ばBC1から必要な情報を読み出したい場合に、当該バ
ーコード部BC1を構成する複数個の走査段、例えば8
個の走査段)(D1〜D8)で構成されているとする
と、当該複数の走査段D1〜D8に於ける任意に選択さ
れた被検査段Dnを選択し、当該記憶手段6の当該被検
査段Dnに対応する部位に格納されているバーコード情
報(第1の情報と言う)を読みだすと同時に、当該被検
査段Dnに対して予め定められた所定の距離だけ離れた
他の補助走査段Dn-x 又はDn+x を一つ若しくは複数個
選択して、当該記憶手段6の当該補助走査段Dn-x 又は
n+x に対応する部位に格納されているバーコード情報
(第2の情報又は第3の情報と言う)を読み出す事にな
る。
【0026】本発明に於ける当該補助走査段Dn-x 又は
n+x は、当該被検査走査段Dnに対して隣接している
か、若しくは、当該被検査走査段に対して、1段或いは
複数段の当該走査段を介して配置されている走査段であ
り、実用上は、当該xは1乃至5程度が望ましく、その
選択は、当該各段を構成する当該バーコードの長さによ
って決定する事が望ましい。
【0027】つまり、当該バーコードが短ければ、当該
xの値は小さくなり、逆に当該バーコードの長さが長け
れば当該x値は大きくなっても良い。当該走査段は、通
常1画素分の幅を有しているものであり、従って、当該
被検査段Dnに対しては、当該別の補助走査段Dn-x
び当該他の補助走査段Dn+xは、当該被検査段Dnより
一画素分或いは数画素分離れた走査線上にあり、双方と
も当該被検査段Dnから等距離にある事が望ましい。
【0028】本発明に於て、当該スタック型2次元バー
コードの所定の段に於て当該画像入力手段によって読み
だされる情報は、少なくとも当該各段を構成する最小デ
コード単位以上で且つ当該画像入力手段1が走査される
方向に連続する2個の当該最小デコード単位から得られ
るものである事が望ましい。従って、本発明に於いて
は、上記した様に、被検査段Dn(現走査)が読み出し
ているバーコード情報(第1の情報)と当該補助走査
段、例えばDn-x 段が読み出している情報(上走査画素
列或いは第2の情報と言う)或いは別の当該補助走査段
別の段、例えばDn+x が読み出している情報(下走査画
素列或いは第3の情報と言う)の内任意に選択された2
種の情報、例えば、当該第1の情報と当該第2の情報、
若しくは当該第1の情報と当該第3の情報、又は当該第
2の情報と第3の情報の何れかの組み合せによる複数の
情報の何れかを使用して、当該複数の情報間、本具体例
に於いては少なくとも2種の情報間に於て、所定の相違
度が存在しているか否かを判断し、予め定められたしき
い値を越える相違度が検出された場合には、当該情報入
力手段1は、当該スタック型2次元バーコードに於ける
各バーコード部BC間の境界部50を読んでいるものと
判断して、そのバーコード部で読み取った情報をデコー
ドして表示することなく破棄するか無効とする様に処理
するものである。
【0029】このようにして、本発明に係るスタック型
2次元バーコードのデータ読み取り装置100は、上記
した現走査、上走査、及び下走査で得られている複数の
画素列情報間の相違度を評価し、安定してバーコード境
界を検出することで、境界部分の影響を回避してバーコ
ード読取装置における高い読取率を実現可能とする。更
に、本発明に係る当該スタック型2次元バーコードのデ
ータ読み取り装置100に於いては、当該境界判定手段
3は、当該第1の記憶手段6から抽出された当該第1の
情報と当該第2の情報を記憶する第2の記憶手段62、
当該第1の情報と当該第3の情報を記憶する第3の記憶
手段63、若しくは当該第2と第3の情報を記憶する第
4の記憶手段64の内、少なくとも一つの記憶手段を有
している事が望ましい。
【0030】本発明に於いては、上記した何れの組み合
わせからなる情報を使用するかは任意であり、必要に応
じて適宜選択して使用する事が出来る。その為、本発明
に於いては、当該境界判定手段3に於いては、上記した
第2乃至第4の記憶手段62〜64の何れに格納されて
いる情報を使用するかを選択操作出来る情報選択切り換
え手段33を含んでいる事が望ましい。
【0031】本発明に於ける当該スタック型2次元バー
コードのデータ読み取り装置100に於いては、先ず、
当該スタック型2次元バーコード200から所定のバー
コード部BCを複数個のバーコード部BC1〜BC8か
ら選択する必要があり、その為に当該第1の記憶手段6
に接続されたバーコード部選択手段51が設けられてい
る。
【0032】又、本発明に於ては、当該第1の記憶手段
6に接続された補助走査段選択手段53が設けられてお
り、当該補助走査段選択手段53により選択される当該
補助走査段Dn-x 或いはDn+x は、当該被検査走査段D
nが属するバーコード部BCと同一のバーコード部BC
に於て、当該被検査走査段Dnの両側に配列されてい
る、他の走査段の内の少なくとも一方の側のバーコード
部から選択された少なくとも一つの走査段である。
【0033】つまり、本発明に係る当該スタック型2次
元バーコードのデータ読み取り装置100に於ける当該
境界判定手段3の具体的な構成としては、当該第1の記
憶手段6から当該バーコード部選択手段51によって選
択された一つのバーコード部BC1から更に当該被検査
走査段選択手段52によって選択された当該被検査走査
段Dnを構成する画素列から読み出された第1の情報と
当該被検査走査段Dnの第1の側にある他の走査段群か
ら当該補助走査段選択手段53によって選択された一つ
の補助走査段Dn-x (上走査段と称する)を構成する画
素列から読み出された第2の情報とを記憶する第2の記
憶手段62と、当該第1の情報と当該被検査走査段Dn
の第2の側にある他の走査段群から当該補助走査段選択
手段53によって選択された一つの補助走査段D
n+x (下走査段と称する)を構成する画素列から読み出
された第3の情報とを記憶する第3の記憶手段63と、
当該第2の情報と当該第3の情報を記憶する第4の記憶
手段64とから選択された少なくとも1つの記憶手段を
有しているものである。
【0034】そして、当該境界判定手段3が、当該第2
の記憶手段62乃至第4の記憶手段64の全てを有して
いる場合には、当該記憶手段62〜64の何れかを選択
する為の記憶手段選択手段33が更に設けられている事
が望ましい。一方、本発明に於いては、当該画像入力手
段1が、当該各バーコード部の間にある境界部50を走
査しているか否かの判断を実行する当該境界判定手段3
は、当該複数の情報間に於ける相違度により判断するも
のであり、より詳しくは、当該相違度は、例えば、少な
くとも当該複数の情報間に於ける絶対値差分相違度或い
は正規相関相違度を示すものである。
【0035】本発明に係る当該絶対値差分相違度或いは
正規相関相違度は、例えば、以下に示す一般式(1)及
び(2)によって表されるものである。
【0036】
【数1】
【0037】
【数2】
【0038】従って、本発明に於いては、当該各バーコ
ード部の間にある境界部50を走査しているか否かの判
断は、当該複数の情報間に於ける当該相違度が、予め定
められたしきい値を越えたか否かによって判断するもの
である。又、本発明に於ける当該スタック型2次元バー
コードのデータ読み取り装置100に於いては、当該デ
コード決定手段25は、当該境界判定手段3の出力情報
が、当該被検査段Dnを走査した当該画像入力手段1
が、当該境界部50を走査していると判断した場合に
は、当該被検査段Dnの走査で得られた当該第1の情報
をデコードしない様に作動するものであり、当該境界判
定手段3の出力情報が、当該情報入力手段1が、当該境
界部50を走査していないと判断した場合には、当該被
検査段Dnの走査で得られた当該第1の情報をデコード
する様に作動するものである。
【0039】本発明に於いては、当該スタック型2次元
バーコードのデータ読み取り装置2は、当該第1の記憶
手段6とは別個に、当該情報入力手段1が読みだした当
該被検査段Dnに係る第1の情報を記憶する為、第5の
記憶手段26が設けられているもので有っても良い。係
る第5の記憶手段26は、単なるラッチ回路で構成され
ていても良く、当該被検査走査段選択手段52が所定の
被検査段Dnを選択した時点で、当該被検査段Dnに関
して読みだされ、当該第1の記憶手段6に格納されてい
る情報が、当該第5の記憶手段26に転送され、当該境
界判定手段3に於ける当該デコード決定手段25が、当
該被検査段Dnに於けるバーコード情報をデコードする
か否かを決定する迄ラッチしておく様に構成されている
事も望ましい。
【0040】当該デコード決定手段25は、係る第5の
記憶手段26に格納されている当該バーコード情報をデ
コードする事になる。又、本発明に於て使用される当該
境界判定手段3は、上記した相違度を演算する為の画素
列間相違度算出手段31及び相違度評価手段32とを含
んでいる事が望ましい。
【0041】更に、本発明に於いては、当該第2又は第
3の情報の内、少なくとも一つの情報を取得するに際し
当該情報を構成する所定の画素数は維持したまま、当該
情報の読み出し位置を当該画素の配列方向に沿って変動
させる画素取得位置変更手段が更に設けられている事も
好ましい。此処で、本発明に係る当該スタック型2次元
バーコードのデータ読み取り装置100及び当該スタッ
ク型2次元バーコードのデータ読み取り装置100を使
用してバーコード情報を読み取る方法に付いて図1乃至
図5を参照しながら詳細に説明する。
【0042】本発明に係る当該スタック型2次元バーコ
ードのデータ読み取り方法は、上記した様に、基本的に
は、複数個の走査段で構成されている個々のバーコード
部が複数個互いに並列に隣接配置されているスタック型
2次元バーコードからバーコード情報を入力する情報入
力手段、当該情報入力手段により入力されたバーコード
情報群を記憶する第1の記憶手段、当該第1の記憶手段
に記憶された当該バーコード情報群から、少なくとも所
定のバーコード部に於けるバーコード情報を選択して所
定の形式にデコードして出力するデータ出力手段とから
なるスタック型2次元バーコードのデータ読み取り装置
に於て、選択された一つのバーコード部から、一つの被
検査段を選択し、当該選択された被検査段に於て読み込
まれているバーコード情報(第1の情報)を当該第1の
記憶手段から抽出すると同時に、当該バーコード部と同
一のバーコード部内に於いて、当該選択された一つの被
検査走査段に対して、予め定められた所定の距離だけ離
れた他の走査段を一つ若しくは複数個選択し、当該選択
された走査段に於て読み込まれているバーコード情報
(第2の情報)を当該第1の記憶手段から抽出し、次い
で当該複数の情報から、当該選択されたバーコード部に
於ける当該被検査段若しくは当該選択された補助被検査
段の何れかが、隣接する他のバーコード部との間に位置
する境界部を読み出しているか否かを判断し、当該情報
入力手段が当該境界部を走査していると判断された場合
には、当該情報入力手段が、当該被検査段で読みだした
情報を無効にすると共に、当該情報入力手段が当該境界
部を走査していると判断された場合には、当該情報入力
手段が、当該被検査段で読み出した情報をデコード処理
する様に構成されているデータ読み取り方法である。
【0043】図2(A)は、本具体例で使用するスタッ
ク型2次元バーコード200の例であり、8段のバーコ
ード部からなるスタック構成と成っている。又、図2
(B)は、当該スタック型2次元バーコード200の一
部拡大図である。図2(B)から明らかな様に、本発明
に於ける当該スタック型2次元バーコード200は、例
えば8個のバーコード部BC1〜BC8がスタックされ
たバーコードであって、それぞれのバーコード部BCn
に対応して当該バーコード情報を読みだす情報入力手段
1の読み出しセンサー101は、例えば当該各バーコー
ド部BCnの幅方向に8個一列或いは8段のマトリック
スに配置されており、それぞれ本発明で定義する走査段
D1〜D8を構成する。
【0044】従って、本発明に於いては、当該各読み出
しセンサー101のそれぞれによって当該バーコード情
報から読み出された情報が、当該読み出しセンサー10
1と対応する第1の記憶手段6の格納領域のそれぞれに
個別に格納される。その結果、当該第1の記憶手段6に
メモリ上には、8個の走査段D1〜D8で構成されたバ
ーコード部BCnが8個並列にスタックされたバーコー
ド情報マトリックスが形成されている事になる。
【0045】図1を参照すると、本実施例は、ビデオカ
メラ等の画像入力装置1と、バーコード情報を復元する
読取部2、バーコード境界50を検出する境界判定部
3、ディスプレイ装置や出力回線、印刷装置等の結果出
力装置4を含む。当該読取部2は、バーコード位置・情
報読み取り記憶する第1の記憶手段6を備えている。
【0046】本具体例に於いては、スタート後、ステッ
プ(1)に於て、当該スタック型2次元バーコードのデ
ータ読み取り装置100に電源が投入され、ステップ
(2)に於て最初にバーコード位置・傾き検出部21
は、画像入力装置1より2次元バーコード画像を受け取
り、バーコードの位置を検出するとともに、所定の文
書、画像等の書類或いは商品に印刷されている当該スタ
ック型2次元バーコードの傾きを検出するものであり、
具体的には、図2の矢印Oに示す様に、2次元バーコー
ドのスタートパターンSTP1からストップパターンS
TP2方向へのバーコード全体の傾きを算出する。
【0047】つまり、本具体例に於いては、画像入力装
置1によって採取された入力バーコード画像は、バーコ
ード位置・傾き検出部21に供給される。バーコード位
置・傾き検出部21は、図2に示すように画像中から2
次元バーコードのスタートパターン、ストップパターン
を検出することによってバーコード位置を推定し、さら
にスタートパターンからストップパターン方向へのバー
コード全体の傾きを算出する。
【0048】次に、ステップ(3)に於て、検出された
バーコードについてバーコード全体の傾きにほぼ平行な
走査を順次行い、その読み取り情報を第1の記憶手段6
に格納する。つまり、ステップ(3)に於ては、検出さ
れたバーコード200について、例えば一次元CCDカ
メラを当該情報入力手段1として使用する場合には、当
該情報入力手段1をバーコード全体の傾きにほぼ平行に
なる様に走査を行わせ、又例えば二次元CCDカメラを
当該情報入力手段1として使用する場合には、当該情報
入力手段1に於ける読み取りセンサの配列を、バーコー
ドの配列方向に一致させる様に調整した後、各バーコー
ド部BC1〜BC8のバーコード情報を同時に読み出し
て当該第1の記憶手段6に格納する。
【0049】この時、本具体例に於いては、当該スタッ
ク型2次元バーコード200のバーコード情報を読み出
すに際しては、最小デコード単位長以上の画素列を、好
ましくは2単位以上の長さを走査してその情報を取得す
る事が望ましい。ここで、最小デコード単位とは、例え
ば、当該スタック型2次元バーコード200に於ける各
ワードコード領域CWB1〜CWBnのそれぞれの長さ
に等しいものである事が望ましい。
【0050】次に、本発明に於ける当該バーコード情報
の読み出し操作に於いては、ステップ(4)に於て先
ず、当該バーコード部選択手段51によって、所定のバ
ーコード部BCn(例えばBC1)を一つ選択すると共
にステップ(5)に於て、当該選択された一つのバーコ
ード部BC1の中から最初に情報を検査したい被検査段
として当該走査段D1〜D8の中から一つの被検査段D
nを当該被検査走査段選択手段52により選択する。
【0051】ステップ(5)に於て当該被検査走査段選
択手段52が、所定の被検査段Dnを選択すると、当該
補助走査段選択手段53が、予め定められた条件に従っ
てステップ(6)に於て、一つ若しくは2つの補助走査
段Dn-x 或いはDn+x 若しくはその双方を選択する事に
なる。上記した当該補助走査段選択手段53に於ける当
該補助走査段の選択条件に関しては上記で説明した通り
である。
【0052】即ち、本発明に於いては、現在走査しよう
としている被検査段Dn(現走査)から得られる第1の
情報の他に、当該被検査段Dnに対して隣接している
か、若しくは、当該被検査走査段に対して、1段或いは
複数段の当該走査段を介して配置されている走査段であ
る補助走査段Dn-x (上走査)或いはDn+x (下走査)
を使用するものであり、つまり、現在走査している被検
査段Dnを挟むような1走査線以上の間隙を持つ上下走
査線で得られた情報を有効に使用して当該境界部を検出
しているか否かを判断するものである。
【0053】本発明に於ける当該上走査線と下走査線と
は、少なくとも1走査線だけ間隔が開いている事が望ま
しい。又、当該被検査段Dnに対する当該上走査段D
n-x と下走査段Dn+x との間隔は同一となる様に設定す
る事が望ましい。次いで、ステップ(7)に於て、上記
各情報を所定の記憶手段に格納するものである。
【0054】即ち、本発明に於いては、上記した様に、
当該被検査段Dnにより得られた情報、当該補助走査段
n-x とDn+x によってそれぞれ得られた情報の何れか
2個を組み合わせて、当該組み合わされた複数の情報間
の相違を判断する様に構成されているので、例えば、当
該第1の記憶手段6から選択された所定のバーコード部
BC1に於ける当該被検査走査段Dnを構成する画素列
から読み出された第1の情報と当該被検査走査段Dnの
第1の側にある他の走査段から選択された一つの補助走
査段Dn-x (上走査段と称する)を構成する画素列から
読み出された第2の情報とを第2の記憶手段62に記憶
させておき、当該第1の情報と当該被検査走査段の第2
の側にある他の走査段から選択された一つの補助走査段
n+x (下走査段と称する)を構成する画素列から読み
出された第3の情報とを第3の記憶手段63に記憶させ
ておき、又当該第2の情報と当該第3の情報を第4の記
憶手段64に記憶させておくものである。
【0055】本発明に於いては、以下の工程に於て、上
記3種の記憶手段62〜64に記憶されている情報の何
れかの使用してその相違を判断する事になる。勿論、本
発明に於いては、予め使用する上記情報が決まっている
場合には、その為の記憶手段を設けるだけで良く、上記
した3種の記憶手段を設ける必要は無い。
【0056】その後、ステップ(8)に進み、上記した
記憶手段62〜64の中から選択された少なくとも1つ
の記憶手段に記憶されている複数の情報を使用して、両
情報間に相違があるか否かを演算で求め、ステップ
(9)に於て当該演算の結果によって得られた相違度値
が予め定められたしきい値を越えているかいないかを判
断し、もし、当該相違度値が、当該しきい値を越えてい
る場合には、当該情報入力手段1は、境界部を読んでい
ると判断して、又相違度値が予め定められたしきい値を
越えているかいないかを判断し、もし、当該相違度値
が、当該しきい値を越えていない場合には、当該情報入
力手段1は、境界部を読んでいないと判断する事にな
る。
【0057】具体的には、本ステップにおいて、当該情
報入力手段1が、当該所定のバーコード部に於て、隣接
するバーコード部の間にある境界部50を読み出してい
るか否かの判断は、当該第2乃至第4の記憶手段(62
〜64)の何れかに記憶されている、当該複数の情報間
に於ける相違度により判断するものである。何れの記憶
手段を選択するかは任意である。
【0058】図3は、本具体例に於て、当該スタック型
2次元バーコード200に於ける特定のバーコード部B
C1の所定の被検査段Dnに含まれている情報を正常な
状態で読み出している状態を示すものであり、係る状況
に於いては、当該被検査段Dnの第1の情報と当該補助
走査段Dn-x の第2の情報間、当該被検査段Dnの第1
の情報と当該補助走査段Dn+x の第3の情報間、及び当
該補助走査段Dn-x の第2の情報と当該補助走査段D
n+x の第3の情報との間には相違度がなく、従って当該
情報入力手段1は、当該バーコード部BC1に於て隣接
する他のバーコード部BC2との間の境界部50を読ん
でいない事が検出され、情報の誤検出の問題は、全く発
生しない。
【0059】つまり、当該境界判定手段3に於いて、当
該被検査段Dn(現走査)により得られる情報である第
1の情報と上記した第1の補助走査段Dn-x (上走査)
により得られる情報である第2の情報の間、又当該第1
の情報と上記した第2の補助走査段Dn+x (下走査)に
より得られる情報である第3の情報の間、更には、当該
第2と第3の情報の間には、全く相違度が発生しない事
になる。
【0060】その結果、ステップ(10)に於て、当該
デコード決定手段25は、当該被検査段Dnの走査結果
により読み込まれた第1の情報を所定のデータにデコー
ドし、ステップ(11)で任意の表示手段4に表示する
事になる。本具体例に於いては、当該デコード決定手段
25は、従来と同様の方法で、現走査段Dnにおける最
小デコード単位長以上の画素列からバーおよびスペース
幅を測定し、バーおよびスペース幅の並びによって一義
的に決まるデータへと変換する。
【0061】一方、図4に於いては、たまたま、上記し
た上走査に該当する補助走査段Dn- x の走査で、当該ス
タック型2次元バーコードの隣接するバーコード部との
間にある境界部50を読みだした場合の状態が示されて
おり、係る状況に於いては、当該第1の情報と当該第2
の情報との間、或いは当該第2の情報と当該第3の情報
との間には、所定の相違度が発生し、その程度が予め定
められたしきい値を越える場合には、現在走査した被検
査段Dnの情報はデコードせずに無効にする事になる。
【0062】その結果、ステップ(12)に於て、当該
デコード決定手段25は、当該被検査段Dnの走査結果
により読み込まれた第1の情報を所定のデータにデコー
ドしない事になり、当該第1の情報は無視されるか廃棄
される事になる。同様に、図5は、たまたま現在に於て
走査している被検査段Dnに於て当該画像入力手段1が
境界部50を走査した場合の状態を示したものである。
【0063】係る状況に於いては、当該第1の情報と当
該第2の情報との間、或いは当該第1の情報と当該第3
の情報との間、及び当該第2の情報と第3の情報との間
には、いずれも所定の相違度が発生し、その程度が予め
定められたしきい値を越える場合には、現在走査した被
検査段Dnの情報はデコードせずに無効にする事にな
る。
【0064】上記した通り、本具体例に於ける当該相違
度の演算は、画素列間相違度算出部31に於て実行され
る。つまり、図6に示す、当該第1の記憶手段6に格納
されている各画素の位置(I,J)、画素列長N、走査
間隙kとすると、当該画素に関する相違度計算には、下
記の式(1)或いは式(2)が使用される。
【0065】
【数3】
【0066】
【数4】
【0067】ただし、現走査から上方への飛び越し走査
数をM、現走査から下方への飛び越し走査数をM’とす
る。上記した様に、仮に現走査が図3のような場合、上
走査、下走査ともにバーコードの同一行を走査している
ことから相違度は低くなる。また、図4のような場合、
上走査がバーコード境界を走査していることから、相違
度は比較的低い値になるが安定した結果は得られない。
【0068】さらに、図5に示すように、上走査と下走
査の間隙にバーコード境界がある場合、相違度は安定し
て高い値となる。この結果を受けて、相違度評価部32
は現走査における相違度の高く連なる部分を検出し、現
走査が積み重ねられたバーコードの境界部分に位置する
として判定する。
【0069】更に、本発明に於いては、当該相違度評価
部32での結果をもとに、当該第5の記憶手段26にラ
ッチされている被検査段Dn(現走査画素列)、つまり
第1の情報をデコード処理する。仮に、被検査段Dn
(現走査画素列)がバーコード境界50上にある場合、
デコード決定手段25は、当該第5の記憶手段26にラ
ッチされている被検査段Dn(現走査画素列)、つまり
第1の情報をデコード処理しないことになる。
【0070】当該デコード決定手段25によって、当該
被検査段Dnに於ける全てのデコード処理がすべて終了
した時点で、読取結果を結果出力装置4に出力する。も
し、上記したステップ(9)で、当該所定のバーコード
部BC1に於て読み出されたバーコード情報が、境界5
0を読んでいると判断され、当該被検査段Dnにより得
られた第1の情報がキャンセルされた場合には、当該被
検査走査段選択手段52は、当該走査段を一段若しくは
数段移動させて新たな被検査段Dn’を選択し、上記し
た各ステップを繰り返して、かかる走査を有効なバーコ
ード情報が得られるまで繰り返す。
【0071】その後、当該バーコード部選択手段51
は、他のバーコード部BC2を選択し、上記した各工程
に沿って処理が実行され、最後に当該スタック型2次元
バーコード200に含まれている全ての情報が読みださ
れる事になる。本発明に於いては、当該情報入力手段に
より読み出された当該バーコード情報の内、少なくとも
一つの情報を使用して当該相違度を演算処理するに際し
て、当該バーコード情報が配置されている方向に沿って
当該情報を構成する画素の予め定められた画素数を一定
に維持したまま、当該画素からなる情報を読み出すに際
して、当該画素を読みだす位置を当該画素の配列方向に
沿って、1乃至数画素分左右に変化させる事も出来る。
【0072】又、本発明に於いては、他の具体例とし
て、バーコード境界検出に際し、1走査線以上の間隙を
おいて、最小デコード長以上の長さの画素列間相違度
を、正規相関値にて評価する際に、上下どちらかの一方
については、数画素の範囲で左右の画素並び方向に摂動
を与え(図16参照)、摂動を与えた範囲で最大の正規
相関値(最小の正規相関相違度)を用いて、正規相関値
の谷(正規相関相違度の尾根)が連なる部分を上下に積
み重ねたバーコードの境界として検出し、バーコード読
取に利用する様にしても良い。
【0073】或いは、バーコード境界検出に際し、1走
査線以上の間隙をおいて、最小デコード単位長程度以上
の長さの画素列間相違度を正規相関相違度もしくは絶対
値差分相違度にて評価する際に、上下どちらかの一方に
ついては、数画素の範囲で左右の画素並び方向に摂動を
与え(図15参照)、摂動を与えた範囲で最小の相違度
を用いて、相違度の谷が大きく出る部分にバーコードの
スタート・ストップを示す境界パターンがあることも同
時に検出する様にしても良い。
【0074】又、本発明に於ける他の具体例としては、
例えば、バーコード境界検出に際し、1走査線以上の間
隙をおいた、最小デコード単位長以上、最小デコード単
位長×2未満の長さの画素列間相違度を評価すること
で、相違度のピークが連なる部分を上下に積み重ねたバ
ーコードの境界として検出する様にしても良い。更に、
本発明に於いては、当該バーコード境界検出に際し、当
該第1の情報と第2の情報間で相違度を演算するもので
有ってもよく、又当該第1の情報と第3の情報間で相違
度を演算するもので有っても良い。
【0075】更には、当該第1の情報を使用せずに当該
第2の情報と第3の情報の間で相違度を演算するもので
有っても良い。次に、本発明のさらに他の具体例につい
て図面を参照して詳細に説明する。図8を参照すると、
本実施列は、上記した第1の情報と第2の情報を使用し
て当該両情報間の相違度を演算し、当該被検査段Dnに
於ける読み出し情報が、境界部50を読んでいるか否か
を判断しようとする例である。
【0076】即ち、図8は、上記操作を実行する場合の
フローチャートを概略的に示したものであって、スター
ト後、ステップ(1)〜ステップ(5)までは、図7に
於けるステップ(1)〜ステップ(5)と同様の操作が
実行される。そして、ステップ(5)に於て当該被検査
走査段選択手段52が、所定の被検査段Dnを選択する
と、当該補助走査段選択手段53が、予め定められた条
件に従ってステップ(6)に於て、一つの補助走査段D
n-x (上走査)のみを選択する事になる。
【0077】即ち、図9に示す様な走査段を使用するも
のである。次いで、ステップ(7)に於て、上記被検査
段Dnが読み出した情報、つまり第1の情報と補助走査
段Dn-x (上走査)が読み出した情報、つまり第2の情
報を例えば記憶手段62に格納するものである。その
後、ステップ(8)に進み、上記した記憶手段62に記
憶されている複数の情報を使用して、両情報間に相違が
あるか否かを当該画素列間相違度算出手段31により演
算で求め、ステップ(9)に於て当該演算の結果によっ
て得られた相違度値が予め定められたしきい値を越えて
いるかいないかを当該相違度評価手段32で判断し、も
し、当該相違度値が、当該しきい値を越えている場合に
は、当該情報入力手段1は、境界部50を読んでいると
判断して、ステップ(12)に於て当該第5の記憶手段
26に格納されている当該被検査段Dnのバーコード情
報をデコードせずにキャンセルし、もし、当該相違度値
が、当該しきい値を越えていない場合には、当該情報入
力手段1は、境界部を読んでいないと判断してステップ
(10)に於て当該第5の記憶手段26に格納されてい
る当該被検査段Dnのバーコード情報をデコードした
上、ステップ(11)に於て当該デコードした結果の情
報を任意の表示手段4に表示する。
【0078】即ち、本具体例に於いては、当該情報入力
手段1を各走査段に沿って走査する場合には、当該第2
の記憶手段62には、当該補助走査段Dn-x (上走査画
素列)の情報を、当該被検査段Dn(現走査画素列)の
情報の取得に対してx段走査のバッファを介して被検査
段からx+1走査遅延した画素列を取得する。これによ
り取得と同時にパイプラインで相違度の判定が行える。
また、現走査が境界をまたいでいるときデコードをキャ
ンセルさせることでデコード処理計算量の削減が行え
る。
【0079】次に、本発明のさらに他の実施例について
図面を参照して説明する。即ち、本具体例は、当該情報
入力手段1が所定のスタック型2次元バーコード200
のバーコード情報を読み出すに際し、当該情報入力手段
1が、当該スタック型2次元バーコード200の当該バ
ーコード配列方向に中心線Oに沿って正しく走査されて
いるか否か、或いは二次元CCDカメラを使用する場合
には、当該情報入力手段1が、当該情報入力手段1の当
該バーコード配列方向に中心線Oに平行に配置されてい
る画像センサが、当該バーコード配列方向に中心線Oと
平行に正しく配置されているか否かを検査し、所定の許
容角度を越えて配置或いは走査される場合には、その角
度を補正する様にしたものであり、図1に於ける角度検
出・調整手段80に該当するものである。
【0080】図10を参照すると、本実施例は、スター
ト後ステップ(1)に於て、当該スタック型2次元バー
コードのデータ読み取り装置100に電源が投入され、
ステップ(2)に於て当該情報入力手段1が所定のバー
コード情報読み取り走査を実行し、その結果を上記した
第1の記憶手段6に格納する。その後ステップ(3)に
於て、当該バーコード部選択手段51によって、所定の
バーコード部BCn(例えばBC1)の任意の一つを選
択する。
【0081】この場合には、出来るだけ当該スタック型
2次元バーコード200の中央部のバーコード部BC4
或いはBC5を選択すると良い。次いでステップ(4)
に於て、当該選択された一つのバーコード部BC4の中
から情報を検査したい被検査段として当該走査段D1〜
D8の中から一つの被検査段Dnを当該被検査走査段選
択手段52により選択する。
【0082】この操作に於いても、当該走査段は、略中
央の走査段例えばD4或いはD5を選択する事が望まし
い。その後、ステップ(5)に移り、当該被検査走査段
選択手段52が、選択した被検査段D4に対して、当該
補助走査段選択手段53が、予め定められた条件に従っ
て一つの補助走査段、例えば補助走査段D2或いはD6
を上走査若しくは下走査として選択する事になる。
【0083】今、上記の上走査の被検査段D2を採用す
るものとすると、ステップ(6)に於て当該補助走査段
D4が読み出したバーコード情報の内、その前半部分の
みを抽出して、前記した第1の画素列間相違度算出部3
1に送出すると共に、ステップ(7)に於て、当該補助
走査段D2が読み出したバーコード情報の内、その前半
部分のみを抽出して、第1の画素列間相違度算出部31
に送出する。
【0084】次いでステップ(8)に移行して、当該第
1の画素列間相違度算出部31に於て、当該被検査段D
4の前半部分の情報と当該補助走査段D2の前半部分の
情報とから上記した方法によって相違度を演算し、ステ
ップ(9)では、当該ステップ(8)の結果に基づいて
第1の相違度評価部32に於て、相違度の評価を行い、
後述する角度検出手段70に供給される。
【0085】一方、ステップ(10)に於て当該補助走
査段D4が読み出したバーコード情報の内、その後半部
分のみを抽出して、第2の画素列間相違度算出部31’
に送出すると共に、ステップ(11)に於て、当該補助
走査段D2が読み出したバーコード情報の内、その後半
部分のみを抽出して、第2の画素列間相違度算出部3
1’に送出する。
【0086】次いでステップ(12)に移行して、当該
第2の画素列間相違度算出部31’に於て、当該被検査
段D4の後半部分の情報と当該補助走査段D2の後半部
分の情報とから上記した方法によって相違度を演算し、
ステップ(13)では、当該ステップ(12)の結果に
基づいて第2の相違度評価部32’に於て、相違度の評
価を行い、後述する角度検出手段70に供給される。
【0087】ステップ(14)に於いては、ステップ
(9)とステップ(13)によって出力された相違度評
価値から、角度検出手段71によって、予め定められた
条件に従って、当該情報入力手段1の当該スタック型2
次元バーコード200に対する傾斜角度を算出する。そ
の後、ステップ(15)に移り、当該角度検出手段71
によって決定された当該ずれの角度を補正する調整情報
が当該微少角度補正手段72に於て作成され、その結果
が当該位置・傾き検出手段21に送出され、当該位置・
傾き検出手段21は、当該補正調整情報に基づいて当該
情報入力手段の走査方向或いは設定位置の修正或いは調
整を実行する。
【0088】即ち、本具体例に於いては、前記した各具
体例に対して、図14に示す様に、新たに上走査の前方
画素列1と後方画素列3、および被検査段の前方画素列
2と後方画素列4とを作成し、第1の画素列間相違度算
出部31に於て当該画素列2と画素列1の相違度を算出
し、又第2の画素列間相違度算出部31’に於て当該画
素列4と画素列3の相違度を算出する。
【0089】又、第1相違度評価部32では、第1画素
列間相違度算出部31より算出された相違度から、相違
度の高く連なる部分を境界部分50として検出する。一
方、第2相違度評価部32’では、第2画素列間相違度
算出部31’より算出された相違度から、相違度の高く
連なる部分を境界部分50として検出する。更に、微小
角度検出手段71では、第1相違度評価部32、第2相
違度評価部32’の結果を受けて、現走査線の走査角度
のずれを検出し、当該微少角度補正手段72に於て作成
された調整情報が当該位置・傾き検出手段21に送出さ
れ、当該位置・傾き検出手段21は、当該補正調整情報
に基づいて当該情報入力手段の走査角度、配置状態の調
整を実行する。
【0090】例えば、図15(A)のように後方の画素
列にバーコードの境界部分が検出された場合、走査線の
終点を上方に微小補正することによって、バーコード境
界を避けることができる。同様に、図15(B)に示す
様に、前方の画素列にバーコード境界部分が検出された
場合、走査線の始点を上方に微小補正することによっ
て、バーコード境界50を避けて走査が行える。
【0091】最後に、角度補正後は、上記した様な方法
が実行されて、当該スタック型2次元バーコード200
のバーコード情報が所定のデコード処理によって適切な
情報に変換されて出力されることになる。このような処
理は特に低分解能のバーコード画像において有効で、有
効な走査線数が非常に少ない場合において読取率を向上
させるために必要な処理である。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るスタ
ック型2次元バーコードのデータ読み取り装置及びスタ
ック型2次元バーコードのデータ読み取り方法は、上記
した様な構成を採用していることから、バーコード境界
即ちバーコードの遷移部分を確実に挟み込むように比較
する走査線をとり相違度を算出することで、バーコード
の上下境界を安定して検出することを実現している。
【0093】その理由は、同一バーコード部と異なるバ
ーコード部での画素列間相違度の差が非常に大きいた
め、境界を挟む上下走査の画素列間の相違度を評価する
ことで、安定してバーコードの境界部分を検出できるこ
とである。又、本発明に於ける第2の効果は、バーコー
ドの認識率が向上することにある。
【0094】その理由は、2次元バーコードの最小デコ
ード単位長での境界を安定して検出することで、その範
囲での有効な走査線のみを抽出してデコードすることが
出来ることから、バーコードに歪み・中折れがあって
も、小さな領域内の処理であることから影響をあまり受
けなくなることである。更に、本発明に係る第3の効果
は、バーコードの読取速度が向上することにある。
【0095】その理由は、2次元バーコードの境界を安
定して検出することで、有効な走査線のみを抽出してデ
コードできることから、境界部分におけるデコード処理
を省くことができるからである。また、安定したデコー
ド結果が得られることから、誤読取を除去する処理にか
かる時間を大幅に短縮できるからである。本発明に於け
る第4の効果は、バーコードの誤読取率が低下すること
である。
【0096】その理由は、PDF417のようなスタッ
ク型2次元バーコードでは、スタックされている段番号
に応じて特有の番号が割り振られている。このとき、上
下のバーコード部で必ず番号が異なるため、境界を挟む
上下走査画素列における番号をチェックすることで誤読
取を防ぐことができるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係るスタック型2次元バーコ
ードのデータ読み取り装置の一具体例の構成を示すブロ
ックダイアグラムである。
【図2】図2(A)は、本発明に使用されるスタック型
2次元バーコードの構成の一例を示す図であり、図2
(B)は、その一部を拡大した図である。
【図3】図3は、本発明に係るスタック型2次元バーコ
ードのデータ読み取り方法の一例を説明する図である。
【図4】図4は、本発明に係るスタック型2次元バーコ
ードのデータ読み取り方法の他の例を説明する図であ
る。
【図5】図5は、本発明に係るスタック型2次元バーコ
ードのデータ読み取り方法の別の例を説明する図であ
る。
【図6】図6は、本発明に於ける相違度演算方法の例を
説明する図である。
【図7】図7は、本発明に係るスタック型2次元バーコ
ードのデータ読み取り方法の操作手順の概略を説明する
フローチャートである。
【図8】図8は、本発明に係るスタック型2次元バーコ
ードのデータ読み取り方法の他の具体例に於ける操作手
順の概略を説明するフローチャートである。
【図9】図9は、本発明に於けるスタック型2次元バー
コードのデータ読み取り方法でのバーコード情報取得方
法の他の具体例を説明する図である。
【図10】図10は、本発明に係るスタック型2次元バ
ーコードのデータ読み取り方法の別の具体例に於ける操
作手順の概略を説明するフローチャートである。
【図11】図11は、従来のスタック型2次元バーコー
ドの構成を説明する図である。
【図12】図12は、本発明に於けるスタック型2次元
バーコードのデータ読み取り方法でのバーコード情報取
得方法の更に他の具体例を説明する図である。
【図13】図13は、従来のPDF417タイプのスタ
ック型2次元バーコードに於けるクラスタ数演算方法の
一例を説明する図である。
【図14】図14は、本発明に係るスタック型2次元バ
ーコードのデータ読み取り方法の更に他の具体例に於け
るバーコード情報取得方法の一具体例を説明する図であ
る。
【図15】図15は、本発明に係るスタック型2次元バ
ーコードのデータ読み取り方法の更に他の具体例に於け
るバーコード情報取得方法の他の具体例を説明する図で
ある。
【図16】図16は、本発明に係るスタック型2次元バ
ーコードのデータ読み取り方法に於けるバーコード情報
取得方法の別の具体例を説明する図である。
【符号の説明】
1…情報入力手段 3…境界判定手段 4…データ出力手段 5…情報入力手段走査手段 6…第1の記憶手段 21…バーコード位置・傾き検出手段 25…デコード決定手段 26…第5の記憶手段 31…画素列間相違度算出手段 32…相違度評価手段 33…記憶手段選択切り換え手段 50…境界部 51…バーコード部選択手段 52…被検査走査段選択手段 53…補助走査段選択手段 62…第2の記憶手段 63…第3の記憶手段 64…第4の記憶手段 71…角度検出手段 72…微少角度調整手段 80…角度検出・調整手段 100…スタック型2次元バーコードのデータ読み取り
装置 200…スタック型2次元バーコード

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の走査段で構成されている個々の
    バーコード部が複数個互いに並列に隣接配置されている
    スタック型2次元バーコードからバーコード情報を入力
    する情報入力手段、当該情報入力手段により入力された
    バーコード情報群を記憶する第1の記憶手段、当該第1
    の記憶手段に記憶された当該バーコード情報群から、少
    なくとも所定のバーコード部に於けるバーコード情報を
    選択して所定の形式にデコードして出力するデータ出力
    手段とからなるスタック型2次元バーコードのデータ読
    み取り装置に於て、所定のバーコード部を選択するバー
    コード部選択手段、選択された当該バーコード部に於け
    る読み取り状態を検査する為に一つの走査段を任意に選
    択する被検査走査段選択手段、当該選択された一つの被
    検査走査段に対して、予め定められた所定の距離だけ離
    れた他の補助走査段を一つ若しくは複数個選択する補助
    走査段選択手段、当該被検査走査段選択手段により選択
    された一つの被検査段によって得られた第1の情報と当
    該補助走査段選択手段により選択された少なくとも一つ
    の補助走査段によって得られた第2の情報、若しくは当
    該補助走査段選択手段により選択された第1の補助走査
    段と第2の補助走査段とによって得られた第2の情報と
    第3の情報とから、当該選択されたバーコード部に於け
    る当該被検査段若しくは当該選択された補助被検査段の
    何れかが、隣接する他のバーコード部との間に位置する
    境界部を読み出しているか否かを判断する境界判定手
    段、当該境界判定手段の出力情報に基づいて、当該被検
    査段により得られた第1の情報をデコードするか否かを
    決定するデコード決定手段及び当該デコード決定手段の
    決定に基づいてデコードされた当該第1の情報を出力す
    る表示手段とから構成されている事を特徴とするスタッ
    ク型2次元バーコードのデータ読み取り装置。
  2. 【請求項2】 当該情報入力手段は、画像入力手段であ
    る事を特徴とする請求項1記載のスタック型2次元バー
    コードのデータ読み取り装置。
  3. 【請求項3】 当該画像入力手段は、2次元CCDカメ
    ラで構成されている事を特徴とする請求項2記載のスタ
    ック型2次元バーコードのデータ読み取り装置。
  4. 【請求項4】 当該情報入力手段は、当該スタック型2
    次元バーコードの各バーコード部の当該バーコード部の
    配列方向と直交する方向に光センサがライン状に配置さ
    れた一次元CCDカメラで構成されている事を特徴とす
    る請求項2記載のスタック型2次元バーコードのデータ
    読み取り装置。
  5. 【請求項5】 当該情報入力手段には、当該情報入力手
    段を当該スタック型2次元バーコードに沿って走査を行
    わせる情報入力手段走査手段が設けられている事を特徴
    とする請求項4記載のスタック型2次元バーコードのデ
    ータ読み取り装置。
  6. 【請求項6】 当該情報入力手段と当該記憶手段との間
    に、バーコードの位置或いは当該バーコードの傾き状態
    を検出するバーコード位置・傾き検出手段が更に設けら
    れている事を特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載
    のスタック型2次元バーコードのデータ読み取り装置。
  7. 【請求項7】 当該補助走査段選択手段により選択され
    る当該補助走査段は、当該被検査走査段が属するバーコ
    ード部と同一のバーコード部に於て、当該被検査走査段
    の両側に配列されている、他の走査段の内の少なくとも
    一方の側のバーコード部から選択された少なくとも一つ
    の走査段である事を特徴とする請求項1乃至6の何れか
    に記載のスタック型2次元バーコードのデータ読み取り
    装置。
  8. 【請求項8】 当該補助走査段は、当該被検査走査段に
    対して、隣接しているか、若しくは、当該被検査走査段
    に対して、1段或いは複数段の当該走査段を介して配置
    されている走査段である事を特徴とする請求項7記載の
    スタック型2次元バーコードのデータ読み取り装置。
  9. 【請求項9】 当該走査段の幅は、当該情報入力手段に
    使用されている1画素の画素の幅に対応して設定されて
    いる事を特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載のス
    タック型2次元バーコードのデータ読み取り装置。
  10. 【請求項10】 当該境界判定手段は、当該第1の記憶
    手段から当該被検査走査段選択手段によって選択された
    当該被検査走査段を構成する画素列から読み出された第
    1の情報と当該被検査走査段の第1の側にある他の走査
    段群から当該補助走査段選択手段によって選択された一
    つの補助走査段(上走査段と称する)を構成する画素列
    から読み出された第2の情報とを記憶する第2の記憶手
    段と、当該第1の情報と当該被検査走査段の第2の側に
    ある他の走査段群から当該補助走査段選択手段によって
    選択された一つの補助走査段(下走査段と称する)を構
    成する画素列から読み出された第3の情報とを記憶する
    第3の記憶手段と、当該第2の情報と当該第3の情報を
    記憶する第4の記憶手段とから選択された少なくとも1
    つの記憶手段を有している事を特徴とする請求項1乃至
    9に記載のスタック型2次元バーコードのデータ読み取
    り装置。
  11. 【請求項11】 当該境界判定手段が、当該第2の記憶
    手段乃至第4の記憶手段を有している場合には、当該記
    憶手段の何れかを選択する為の記憶手段選択手段が更に
    設けられている事を特徴とする請求項10記載のスタッ
    ク型2次元バーコードのデータ読み取り装置。
  12. 【請求項12】 当該スタック型2次元バーコードの所
    定の段に於て当該情報入力手段によって読みだされる情
    報は、少なくとも当該各バーコード部の各段を構成する
    最小デコード単位以上で且つ当該情報が配列される方向
    に連続する2個の当該最小デコード単位から得られるも
    のである事を特徴とする請求項1乃至11の何れかに記
    載のスタック型2次元バーコードのデータ読み取り装
    置。
  13. 【請求項13】 当該情報入力手段が、当該所定の隣接
    するバーコード部の間にある境界部を走査しているか否
    かの判断を実行する当該境界判定手段は、当該第2乃至
    第4の記憶手段の何れかに記憶されている、当該複数の
    情報間に於ける相違度により判断するものである事を特
    徴とする請求項10乃至12の何れかに記載のスタック
    型2次元バーコードのデータ読み取り装置。
  14. 【請求項14】 当該相違度は、少なくとも当該複数の
    情報間に於ける絶対値差分相違度或いは正規相関相違度
    である事を特徴とする請求項13記載のスタック型2次
    元バーコードのデータ読み取り装置。
  15. 【請求項15】 当該各段部の間にある境界部を走査し
    ているか否かの判断は、当該複数の情報間に於ける当該
    相違度が、予め定められたしきい値を越えたか否かによ
    って判断するものである事を特徴とする請求項13又は
    14に記載のスタック型2次元バーコードのデータ読み
    取り装置。
  16. 【請求項16】 当該デコード決定手段は、当該境界判
    定手段の出力情報が、当該被検査段により得られた情報
    が、当該境界部を読み出していると判断した場合には、
    当該被検査段で得られた当該第1の情報をデコードしな
    い様に作動するものであり、当該境界判定手段の出力情
    報が、当該被検査段により得られた情報が当該境界部を
    読みだしていないと判断した場合には、当該被検査段で
    得られた当該第1の情報をデコードする様に作動するも
    のである事を特徴とする請求項1乃至15の何れかに記
    載のスタック型2次元バーコードのデータ読み取り装
    置。
  17. 【請求項17】 当該スタック型2次元バーコードのデ
    ータ読み取り装置は、更に、当該デコード操作に使用す
    る為に、当該第1の情報を別途記憶する為の第5の記憶
    領域が設けられている事を特徴とする請求項1乃至16
    の何れかに記載のスタック型2次元バーコードのデータ
    読み取り装置。
  18. 【請求項18】 当該デコード決定手段は、当該第5の
    記憶手段に格納されている当該第1の情報をデコードす
    るものである事を特徴とする請求項17に記載のスタッ
    ク型2次元バーコードのデータ読み取り装置。
  19. 【請求項19】 当該境界判定手段は、画素列間相違度
    算出手段及び相違度評価手段とを含んでいる事を特徴と
    する請求項1乃至18の何れかに記載のスタック型2次
    元バーコードのデータ読み取り装置。
  20. 【請求項20】 当該境界判定手段に於ける相違度検出
    操作に際して、当該第2又は第3の情報の内、少なくと
    も一つの情報を取得するに際し当該情報を構成する所定
    の画素数は維持したまま、当該情報の読み出し位置を当
    該画素の配列方向に沿って変動させる画素取得位置変更
    手段が更に設けられている事を特徴とする請求項1乃至
    19の何れかに記載のスタック型2次元バーコードのデ
    ータ読み取り装置。
  21. 【請求項21】 複数個の走査段で構成されている個々
    のバーコード部が複数個互いに並列に隣接配置されてい
    るスタック型2次元バーコードからバーコード情報を入
    力する情報入力手段、当該情報入力手段により入力され
    たバーコード情報群を記憶する第1の記憶手段、当該第
    1の記憶手段に記憶された当該バーコード情報群から、
    少なくとも所定のバーコード部に於けるバーコード情報
    を選択して所定の形式にデコードして出力するデータ出
    力手段とからなるスタック型2次元バーコードのデータ
    読み取り装置に於て、所定のバーコード部を選択するバ
    ーコード部選択手段、選択された当該バーコード部に於
    ける読み取り状態を検査する為に一つの走査段を任意に
    選択する被検査走査段選択手段、当該選択された一つの
    被検査走査段に対して、予め定められた所定の距離だけ
    離れた他の補助走査段を一つ若しくは複数個選択する補
    助走査段選択手段、当該被検査走査段選択手段により選
    択された一つの被検査段によって得られた第1の情報と
    当該補助走査段選択手段により選択された少なくとも一
    つの補助走査段によって得られた第2の情報との複数の
    情報に基づいて、当該情報入力手段の、当該被検査段に
    対する走査角度を検出する走査角度検出手段及び当該走
    査角度を補正する走査角度補正手段とから構成されてい
    る事を特徴とするスタック型2次元バーコードのデータ
    読み取り装置。
  22. 【請求項22】 当該走査角度検出手段は、当該複数の
    情報間に於ける相違度により判断するものである事を特
    徴とする請求項21記載のスタック型2次元バーコード
    のデータ読み取り装置。
  23. 【請求項23】 当該相違度は、少なくとも当該複数の
    情報間に於ける絶対値差分相違度或いは正規相関相違度
    である事を特徴とする請求項22記載のスタック型2次
    元バーコードのデータ読み取り装置。
  24. 【請求項24】 当該画像入力手段が各段部の走査線に
    対して傾斜しているか否かの判断は、当該複数の情報間
    に於ける当該相違度が、予め定められたしきい値を越え
    たか否かによって判断するものである事を特徴とする請
    求項22又は23に記載のスタック型2次元バーコード
    のデータ読み取り装置。
  25. 【請求項25】 当該スタック型2次元バーコードの所
    定の段に於て当該情報入力手段によって読みだされる情
    報は、少なくとも当該各段を構成する最小デコード単位
    以上で且つ当該バーコード情報が配列される方向に連続
    する2個の当該最小デコード単位から得られるものであ
    る事を特徴とする請求項21乃至24の何れかに記載の
    スタック型2次元バーコードのデータ読み取り装置。
  26. 【請求項26】 当該連続する少なくとも2個の当該最
    小デコード単位の何れかの情報が、当該情報入力手段が
    当該境界部を走査した事を示す場合に、当該情報に基づ
    いて当該走査方向を補正する事を特徴とする請求項25
    記載のスタック型2次元バーコードのデータ読み取り装
    置。
  27. 【請求項27】 複数個の走査段で構成されている個々
    のバーコード部が複数個互いに並列に隣接配置されてい
    るスタック型2次元バーコードからバーコード情報を入
    力する情報入力手段、当該情報入力手段により入力され
    たバーコード情報群を記憶する第1の記憶手段、当該第
    1の記憶手段に記憶された当該バーコード情報群から、
    少なくとも所定のバーコード部に於けるバーコード情報
    を選択して所定の形式にデコードして出力するデータ出
    力手段とからなるスタック型2次元バーコードのデータ
    読み取り装置に於て、選択された一つのバーコード部か
    ら、一つの被検査段を選択し、当該選択された被検査段
    に於て読み込まれているバーコード情報(第1の情報)
    を当該第1の記憶手段から抽出すると同時に、当該バー
    コード部と同一のバーコード部内に於いて、当該選択さ
    れた一つの被検査走査段に対して、予め定められた所定
    の距離だけ離れた他の走査段を一つ若しくは複数個選択
    し、当該選択された走査段に於て読み込まれているバー
    コード情報(第2の情報)を当該第1の記憶手段から抽
    出し、次いで当該複数の情報から、当該選択されたバー
    コード部に於ける当該被検査段若しくは当該選択された
    補助被検査段の何れかが、隣接する他のバーコード部と
    の間に位置する境界部を読み出しているか否かを判断
    し、当該情報入力手段が当該境界部を走査していると判
    断された場合には、当該情報入力手段が、当該被検査段
    で読みだした情報を無効にすると共に、当該情報入力手
    段が当該境界部を走査していると判断された場合には、
    当該情報入力手段が、当該被検査段で読み出した情報を
    デコード処理する事を特徴とするスタック型2次元バー
    コードのデータ読み取り方法。
  28. 【請求項28】 当該スタック型2次元バーコードの所
    定のバーコード部に於ける各走査段に於て当該情報入力
    手段によって読みだされる情報は、少なくとも当該各段
    を構成する最小デコード単位以上で且つ当該バーコード
    情報が配列される方向に連続する2個の当該最小デコー
    ド単位から得られるものである事を特徴とする請求項2
    7に記載のスタック型2次元バーコードのデータ読み取
    り方法。
  29. 【請求項29】 当該補助走査段は、当該被検査走査段
    が属するバーコード部と同一のバーコード部に於て、当
    該被検査走査段の両側に配列されている、他の走査段の
    内の少なくとも一方の側のバーコード部から選択された
    少なくとも一つの走査段である事を特徴とする請求項2
    7又は28に記載のスタック型2次元バーコードのデー
    タ読み取り方法。
  30. 【請求項30】 当該補助走査段は、当該被検査走査段
    に対して、隣接しているか、若しくは、当該被検査走査
    段に対して、1段或いは複数段の当該走査段を介して配
    置されている走査段である事を特徴とする請求項27乃
    至29の何れかに記載のスタック型2次元バーコードの
    データ読み取り方法。
  31. 【請求項31】 当該走査段の幅は、当該情報入力手段
    に使用されている1画素の画素の幅に対応して設定され
    ている事を特徴とする請求項30に記載のスタック型2
    次元バーコードのデータ読み取り方法。
  32. 【請求項32】 当該境界部の判定は、当該第1の記憶
    手段から選択された所定のバーコード部に於ける当該被
    検査走査段を構成する画素列から読み出された第1の情
    報と当該被検査走査段の第1の側にある他の走査段から
    選択された一つの補助走査段(上走査段と称する)を構
    成する画素列から読み出された第2の情報とを記憶する
    第2の記憶手段と、当該第1の情報と当該被検査走査段
    の第2の側にある他の走査段から選択された一つの補助
    走査段(下走査段と称する)を構成する画素列から読み
    出された第3の情報とを記憶する第3の記憶手段と、当
    該第2の情報と当該第3の情報を記憶する第4の記憶手
    段の中から選択された少なくとも1つの記憶手段に記憶
    されている複数の情報を使用して、当該被検査段に於て
    読み出されたバーコード情報が、当該境界部を読んでい
    るか否かを判断するものである事を特徴とする請求項2
    7乃至31に記載のスタック型2次元バーコードのデー
    タ読み取り方法。
  33. 【請求項33】 当該情報入力手段が、当該所定のバー
    コード部に於て、隣接するバーコード部の間にある境界
    部を読み出しているか否かの判断は、当該第2乃至第4
    の記憶手段の何れかに記憶されている、当該複数の情報
    間に於ける相違度により判断するものである事を特徴と
    する請求項32に記載のスタック型2次元バーコードの
    データ読み取り方法。
  34. 【請求項34】 当該相違度は、少なくとも当該複数の
    情報間に於ける絶対値差分相違度或いは正規相関相違度
    である事を特徴とする請求項33記載のスタック型2次
    元バーコードのデータ読み取り方法。
  35. 【請求項35】 当該情報入力手段が、各バーコード部
    の間にある境界部を読み出しているか否かの判断は、当
    該複数の情報間に於ける当該相違度が、予め定められた
    しきい値を越えたか否かによって判断するものである事
    を特徴とする請求項32乃至34の何れかに記載のスタ
    ック型2次元バーコードのデータ読み取り方法。
  36. 【請求項36】 当該各バーコード部に於ける読み出し
    情報をデコードするに際しては、当該被検査段により得
    られた情報によって、当該情報入力手段が境界部を読み
    出していると判断された場合には、当該被検査段で得ら
    れた当該第1の情報をデコードしない様に処理し、当該
    被検査段により得られた情報によって、当該情報入力手
    段が境界部を読み出していないと判断された場合には、
    当該被検査段により得られた第1の情報をデコードする
    様に処理するものである事を特徴とする請求項27乃至
    35の何れかに記載のスタック型2次元バーコードのデ
    ータ読み取り方法。
  37. 【請求項37】 当該情報入力手段により読み出された
    当該バーコード情報の内、少なくとも一つの情報を使用
    して当該相違度を演算処理するに際して、当該情報を構
    成する所定の画素数は維持したまま、当該情報の読み出
    し位置を当該画素の配列方向に沿って変動させる事を特
    徴とする請求項27乃至36の何れかに記載のスタック
    型2次元バーコードのデータ読み取り方法。
  38. 【請求項38】 所定のバーコード部に於ける所定の被
    検査段に於て、当該情報入力手段が、当該境界部を読み
    出していると判断された場合には、当該被検査段を当該
    被検査段の何れかの側の方向に、少なくとも一走査段分
    移動させて、上記した請求項27乃至37の何れかに規
    定された操作を繰り返す事を特徴とするスタック型2次
    元バーコードのデータ読み取り方法。
  39. 【請求項39】 当該繰り返し操作を、当該被検査段に
    より読み出したバーコード情報が、当該境界部を読み出
    していないと判断される迄継続する事を特徴とする請求
    項38記載のスタック型2次元バーコードのデータ読み
    取り方法。
  40. 【請求項40】 当該情報入力手段と当該第1の記憶手
    段との間で、バーコードの位置或いは当該バーコードの
    傾き状態を検出し、当該情報入力手段のバーコード情報
    読み出し操作に於ける読み出し方向の制御を実行する事
    を特徴とする請求項27乃至39の何れかに記載のスタ
    ック型2次元バーコードのデータ読み取り方法。
  41. 【請求項41】 複数個の走査段で構成されている個々
    のバーコード部が複数個互いに並列に隣接配置されてい
    るスタック型2次元バーコードからバーコード情報を入
    力する情報入力手段、当該情報入力手段により入力され
    たバーコード情報群を記憶する第1の記憶手段、当該第
    1の記憶手段に記憶された当該バーコード情報群から、
    少なくとも所定のバーコード部に於けるバーコード情報
    を選択して所定の形式にデコードして出力するデータ出
    力手段とからなるスタック型2次元バーコードのデータ
    読み取り装置に於て、選択された一つのバーコード部か
    ら、一つの被検査段を選択し、当該選択された被検査段
    に於て読み込まれているバーコード情報(第1の情報)
    を当該第1の記憶手段から抽出すると同時に、当該バー
    コード部と同一のバーコード部内に於いて、当該選択さ
    れた一つの被検査走査段に対して、予め定められた所定
    の距離だけ離れた他の走査段を、補助走査段として少な
    くとも一つ選択し、当該選択された補助走査段に於て読
    み込まれているバーコード情報(第2の情報)を当該第
    1の記憶手段から抽出し、次いで当該抽出された当該第
    1の情報の前半部分を構成する当該情報と当該第2の情
    報に於ける後半部分を構成する当該情報とから第1の相
    違度を演算し、同様に当該抽出された当該第1の情報の
    後半部分を構成する当該情報と当該第2の情報に於ける
    前半部分を構成する当該情報とから第2の相違度を演算
    し、当該第1と第2の相違度から得られた相違度評価情
    報に基づいて当該情報入力手段の当該バーコード部に対
    する情報読取り角度を検出し、当該情報読取り角度情報
    に基づいて当該読み取り角度を補正する事を特徴とする
    スタック型2次元バーコードのデータ読み取り方法。
  42. 【請求項42】 当該スタック型2次元バーコードの所
    定の段に於て当該画像入力手段によって読みだされる情
    報は、少なくとも当該各段を構成する最小デコード単位
    以上で且つ当該バーコード情報が配列される方向に連続
    する2個の当該最小デコード単位から得られるものであ
    る事を特徴とする請求項41に記載のスタック型2次元
    バーコードのデータ読み取り方法。
JP10370065A 1998-12-25 1998-12-25 スタック型2次元バ―コ―ドのデ―タ読み取り装置及びスタック型2次元バ―コ―ドのデ―タ読み取り方法 Pending JP2000194793A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10370065A JP2000194793A (ja) 1998-12-25 1998-12-25 スタック型2次元バ―コ―ドのデ―タ読み取り装置及びスタック型2次元バ―コ―ドのデ―タ読み取り方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10370065A JP2000194793A (ja) 1998-12-25 1998-12-25 スタック型2次元バ―コ―ドのデ―タ読み取り装置及びスタック型2次元バ―コ―ドのデ―タ読み取り方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000194793A true JP2000194793A (ja) 2000-07-14

Family

ID=18495991

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10370065A Pending JP2000194793A (ja) 1998-12-25 1998-12-25 スタック型2次元バ―コ―ドのデ―タ読み取り装置及びスタック型2次元バ―コ―ドのデ―タ読み取り方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000194793A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108664836A (zh) * 2018-03-22 2018-10-16 福建升腾资讯有限公司 一种基于滑台的快速扫码测试装置及方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108664836A (zh) * 2018-03-22 2018-10-16 福建升腾资讯有限公司 一种基于滑台的快速扫码测试装置及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5319181A (en) Method and apparatus for decoding two-dimensional bar code using CCD/CMD camera
KR100309242B1 (ko) 심벌정보판독장치
KR100263734B1 (ko) 2차원 코드 기호 마크의 디코딩 방법
EP0685809A2 (en) Method and apparatus for decoding two-dimensional bar code
JP5140820B2 (ja) シンボル情報読取装置及びシンボル情報読取方法
US20060175414A1 (en) Method for reading out symbol information and device for reading out symbol information
JPS60262284A (ja) イメ−ジ処理方法
JPH06309485A (ja) 光学的情報読取装置
US20140291402A1 (en) Stack barcode reader and stack barcode reading method
JP4752413B2 (ja) 2次元コード分割表示方法、2次元コード読取方法および2次元コード読取装置
JP2012058776A (ja) バーコード読取装置およびバーコード読取方法
JP3549936B2 (ja) デジタル情報解読方法
JP5379626B2 (ja) スタック型バーコード情報読取方法及びスタック型バーコード情報読取装置
JP2000194793A (ja) スタック型2次元バ―コ―ドのデ―タ読み取り装置及びスタック型2次元バ―コ―ドのデ―タ読み取り方法
EP0825548B1 (en) Laser bar code reader system for a fuel rod in a boiling water nuclear reactor
JP4652201B2 (ja) バーコードシンボル情報読取方法及びバーコードシンボル情報読取装置
JP6393226B2 (ja) スタック型バーコード読取装置およびスタック型バーコード読取方法
JP3504366B2 (ja) シンボル情報読み取り装置
JP5657987B2 (ja) スタック型バーコード読取装置およびスタック型バーコード読取方法
JP3580901B2 (ja) シンボル情報読取装置
JP3332972B2 (ja) バーコードシンボル読取装置
JP2734639B2 (ja) データ読取方法及び装置
JP3730716B2 (ja) バーコード読取装置
JP2012083835A (ja) スタック型バーコード読取装置およびスタック型バーコード読取方法
JPH0916708A (ja) シンボル情報読取り装置