JP2000194677A - 交代プロセッサを備えた情報処理装置 - Google Patents

交代プロセッサを備えた情報処理装置

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JP2000194677A
JP2000194677A JP10372774A JP37277498A JP2000194677A JP 2000194677 A JP2000194677 A JP 2000194677A JP 10372774 A JP10372774 A JP 10372774A JP 37277498 A JP37277498 A JP 37277498A JP 2000194677 A JP2000194677 A JP 2000194677A
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Tadayuki Ishimura
忠幸 石村
Seiji Nagai
清治 長井
Shigeru Mori
茂 森
Tomoyoshi Asashita
朝義 浅下
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】既存の情報処理装置に新たな制御回路を設ける
こと無く、かつオペレーティングシステムの介入無し
に、システム性能低下せずに命令プロセッサIP障害時
あるいは、サービスプロセッサSVPからの交代指示を
契機に交代プロセッサAPを命令プロセッサIPと動的
に交代させることを可能とする。 【解決手段】サービスユニットとサービスプロセッサを
備え、バスを介して主記憶装置を共有する複数のプロセ
ッサを有する情報処理装置で、プロセッサの構成情報と
プロセッサ内部情報を設定/保持する記憶手段と、前記
記憶手段の構成情報に基づいて、各プロセッサに対し、
命令プロセッサと交代プロセッサの2つのプロセッサ属
性のうち一方のプロセッサ属性を設定する構成情報設定
手段と、前記各プロセッサは、前記構成情報設定手段に
よりプロセッサ属性として交代プロセッサを指示された
場合に、前記交代プロセッサに内蔵されたマイクロプロ
グラムにより、オペレーティングシステムに存在を隠す
手段と命令プロセッサからの割込みを無視する手段と前
記主記憶装置の特定エリアを参照する手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチプロセッサ
構成の情報処理装置に係り、特に、プロセッサで固定障
害が発生した場合あるいは、サービスプロセッサからの
交代指示が発生した場合に、オペレーティングシステム
の介入無しにプロセッサを交代させ、処理を引継ぐ為の
交代プロセッサを備えた情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、計算機システムの進歩により、様
々な分野に計算機システムが活用されており、その利用
形態も複雑になっている。このため、計算機システムの
ダウンによる社会に与える影響が大きくなり、高い可用
性と長期間の連続運転が要求されている。
【0003】計算機システムに要求される高い可用性を
得るための技術として、単一のオペレーティングシステ
ムが動作する複数のプロセッサを持つマルチプロセッサ
構成の情報処理システムにおいて、リトライ等によるプ
ロセッサの間欠障害に対する回復技術、構成要素の冗長
性を利用したプロセッサの固定障害に対する処理の救済
技術等が知られている。
【0004】そして処理の実行制御方法に関する従来技
術として、たとえば、特開平2−266457号公報等
に記載された技術がある。この従来技術は、マルチプロ
セッサ構成の情報処理システムにおいて、1つのプロセ
ッサに固定障害が発生した場合に、正常なプロセッサで
仮想プロセッサを作成し、障害となったプロセッサが実
行していた処理を仮想プロセッサで引継ぐことにより、
システムの停止及び処理の中断を救済するというもので
あり、オペレーティングシステムの介入が必要であり、
かつ仮想プロセッサを動作させる分、前記正常なプロセ
ッサ処理性能が低下する。
【0005】また、多重プロセッサを持つフォールトト
レラント計算機システムに関する従来技術として、例え
ば、特開平2−202636〜202638号公報等に
記載された技術が知られている。この従来技術は、多重
プロセッサ構成で、処理及びデータを多重化することに
より、フォールトトレラントシステムを構成するという
ものであり、障害発生時にプロセッサ処理を引継ぐこと
をせず、又、1つのプロセッサに対して複数のプロセッ
サで多重化する為コストが高くなる。
【0006】さらに、他の従来技術として、例えば、特
開平4−213736号公報等に記載された技術が知ら
れている。この従来技術は、活動プロセッサとバックア
ッププロセッサとメモリ変化検出器とミラーリング制御
回路等により構成され、活動プロセッサに障害が発生し
た場合に、信頼できる最新のチェックポイントからバッ
クアッププロセッサが処理を再開する一対の2重プロセ
ッサ構成のデータ処理装置に関する技術であり、チェッ
クポイントを作成する為の専用回路が必要となるだけで
なく、活動プロセッサ毎にバックアッププロセッサを必
要とする。
【0007】さらに、他の従来技術として、例えば、特
開平9−251443号公報等に記載された技術が知ら
れている。この従来技術は、固定障害が発生したシステ
ム支援プロセッサを動作中の命令プロセッサ処理を一次
的に停止して交代させることによりシステム制御処理を
救済し、停止した命令プロセッサの処理を別の正常に動
作している命令プロセッサに処理を引継がせてシステム
停止を防止するというものであり、オペレーティングシ
ステムの介入を必要とし、かつ1つの命令プロセッサを
故障したシステム支援プロセッサと交代させる為、シス
テムとして命令プロセッサ1個分の処理性能低下を生じ
る。
【0008】さらに、他の従来技術として、例えば、特
開平6−259275号公報等に記載された技術が知ら
れている。この従来技術は、障害発生時動的にプロセッ
サの多重化構成を任意に変更するためにバス使用権調停
回路と構成制御回路及びプロセッサ内部状態設定回路を
既存マルチプロセッサに新たに設け動的にプロセッサ構
成及びプロセッサ交代を実現するというものであり、専
用のハードウエア回路を必要とする。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、一般
に、フォールトトレラント計算機システムは、プロセッ
サの多重化構成と故障の相互診断およびリスタートの為
のチェックポイント生成により、障害発生時にバックア
ッププロセッサにより処理の継続を可能にするというも
のであり、また動的に構成変更及びプロセッサ交代を実
現するには、オペレーティングシステムの介入、もしく
は新たに制御回路を設けなくてはならない。これら、フ
ォールトトレラント計算機システムは多重化構成あるい
は冗長化構成で、かつ相互の故障診断回路及び構成制御
回路を新たに設けるためシステムの構成が非常に複雑と
なり、高いコストを必要とするか、あるいはオペレーテ
ィングシステムの介入を必要とし、システム処理性能の
低下が生じる。
【0010】本発明の目的は、新たに制御回路を設ける
ことなくプロセッサで固定障害が発生した場合あるい
は、サービスプロセッサからの交代指示が発生した場合
に、オペレーティングシステムの介入無しにプロセッサ
を交代させ、性能を低下させることなく処理を引継ぐ為
の交代プロセッサを備えた情報処理装置を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、前記目
的は、主記憶装置を共有する複数のプロセッサを備える
情報処理装置において、各プロセッサの構成情報とプロ
セッサ内部情報を設定/保持する記憶手段と、前記記憶
手段の構成情報に基づいて、各プロセッサに対し、命令
プロセッサと交代プロセッサの2つのプロセッサ属性の
うち一方のプロセッサ属性を設定する構成情報設定手段
と、前記構成情報設定手段によりプロセッサ属性として
交代プロセッサを指示されたプロセッサは、当該情報処
理装置上で動作するオペレーティングシステムへの処理
要求を抑止する手段と他命令プロセッサからの処理要求
を抑止する手段と前記主記憶装置の少なくともプロセッ
サ交代要求情報を含む特定エリアを参照する手段とを有
することにより達成される。また、前記目的は、特定の
プロセッサにおいて訂正不可能な障害が発生した場合
に、前記障害発生プロセッサのプロセッサ内部情報と前
記交代プロセッサのプロセッサ内部情報を入れ替える手
段と、前記障害発生プロセッサの割込み情報を前記交代
プロセッサの割込み情報に複写する手段を備え、前記交
代プロセッサへ引継いで継続処理を行うことで、プロセ
ッサ処理を継続することにより達成される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明による情報処理装置
のプロセッサ交代処理方法の実施形態を図面により詳細
に説明する。
【0013】図1は本発明が適用される情報処理装置の
構成例を示すブロック図である。
【0014】図示情報処理装置において中央処理装置
(以下、CPUという)101は、バスライン129に
接続されている命令プロセッサ(以下、IPiという)
102〜104、交代プロセッサ(以下,APという)
105APは1台とは限らないが本実施例では1台とし
て扱う、主記憶装置(以下、MSという)110、拡張
記憶装置(以下、ESという)111、入出力装置(以
下、IOPという)114、サービスユニット(以下、
SVUという)112、SVUに信号線127を介して
接続されたサービスプロセッサ(以下、SVPという)
124、システムコンソール123等により構成されて
いる。
【0015】前述において、IP0〜IPiとAPと
は、同一の仕様を持つハードウェアであり、内蔵されて
いるマイクロプログラム(以下、μPという)106〜
108とμP109とは同一の内容で構成されており、
IPとAPとの区別は、MS110に設けられている、
ハードウェアシステムエリア(以下、HSAという)1
13内にあるプロセッサ構成情報202の設定により定
められている。そして、IPとは、オペレーティングシ
ステム(以下、OSという)、アプリケーションプログ
ラム等のソフトウェアの命令処理を実行するプロセッサ
を意味し、APとはOS等のソフトウェアの命令処理を
実行せずプロセッサ交代等の処理要求の監視処理をする
プロセッサを意味する。
【0016】また、IOP114は、多数の入出力チャ
ネル装置(以下、CHという)115〜118を備え、
端末制御装置(TCE)119、ディスク制御装置(D
KC)120、磁気テープ制御装置(MTC)121、
通信制御装置(CCP)122等にコマンドを送出する
ことによりデータの送受信を行う。また、SVP124
は、CPU101全体の初期化、障害時の回復処理、オ
ペレータへの状況表示、オペレータからの指示を受けつ
けるシステムコンソール123との通信を行う。
【0017】図2はプロセッサ交代処理を実施する為に
使用する主記憶装置のハードウエアシステムエリアHS
A113内のデータテーブルアサイン図である。この図
2においてプロセッサ内部情報201は、プロセッサ交
代を実施する際に処理を引継ぐ為に必要な各プロセッサ
毎の内部情報を格納する為の領域であり、構成情報更新
状態フラグ205は、プロセッサ構成情報が更新されて
いる最中で情報の保証が出来ないか、情報が保証される
かを意味し、プロセッサ構成情報202は、CPU10
1の各プロセッサ毎の構成情報とプロセッサ交代制御情
報が格納されており、プロセッサSVU連絡テーブル2
03は、IP102〜104、AP105とSVU11
2の処理通知にて使用され、論理プロセッサプリフィク
ス値204は、プロセッサ交代処理のプリフィクスレジ
スタの回復処理で使用される。
【0018】次に前述の個々のデータテーブルの詳細に
ついて説明する。
【0019】図3はプロセッサ交代処理を実施する際
に、プロセッサ間で引継ぐプロセッサ内部情報のデータ
テーブルアサイン図である。プロセッサ内部情報領域2
01には、保存状態を示す有効フラグ301、OSで参
照/更新可能なプログラムリソース、例えばプログラム
状態語(PSW)302、CPUタイマ303、クロッ
クコンパレータ304、物理プロセッサ番号305、ア
クセスレジスタ306、浮動少数点レジスタ307、汎
用レジスタ308、制御レジスタ309等プログラムリ
ソース、及びハードウェア内部で使用し命令間モードに
引き継ぐモード状態310が対応するプロセッサ番号の
エリアに格納または参照される。
【0020】図4はプロセッサ交代処理で使用するプロ
セッサの構成情報内のデータテーブルアサイン図であ
る。プロセッサ構成情報202には、プロセッサ番号毎
に、プロセッサ構成情報の有効性を示す有功ビット40
1、命令プロセッサあるいは交代プロセッサのプロセッ
サ属性を示す属性情報402、プロセッサ停止または正
常動作等プロセッサの動作状態を示す状態情報403、
OSが使用しているプロセッサの番号404、対応する
プロセッサ属性が交代プロセッサ時にプロセッサ交代処
理要求、オンラインパッチ処理要求等の処理を要求する
処理要求405、プロセッサ交代の禁止または交代可能
を示す交代禁止406、シグナルプロセッサ等プロセッ
サ交代が一時的にできない処理の仕掛かり中を示しプロ
セッサ交代処理の抑止を示す抑止制御407がある。
【0021】図5はSVUがIPへの処理を要求する際
に使用する連絡テーブル内のブロック図である。SVU
が対象となるプロセッサに通知もしくは処理要求を実施
する際、SVUがプロセッサSVU連絡テーブル203
の対応するプロセッサ番号のエリアに格納し、SVUの
処理要求割込みをプロセッサに送信する。受信したプロ
セッサは連絡テーブル内の通知もしくは処理要求を認識
する。プロセッサSVU連絡テーブル203には、処理
監視タイムアウトが発生したことを通知する為の処理監
視タイムアウト501、オンラインパッチ処理を要求す
るオンラインパッチ要求502、強制プロセッサ交代処
理を要求する強制プロセッサ交代要求503等から構成
され、強制プロセッサ交代要求503には、強制プロセ
ッサ交代処理の要求を示す要求保留ビット504と強制
プロセッサ交代を実施する交代プロセッサのプロセッサ
番号を示す交代先プロセッサ番号505からなる。
【0022】図6はプロセッサ交代処理にて交代元プロ
セッサから交代先プロセッサに複写する割込み引継ぎ情
報のブロック図である。プロセッサ処理を引継ぐ為に必
要な割込み引継ぎ情報601には、外部信号線から生じ
る外部信号602、シグナルプロセッサ命令により緊急
信号の副司令をうけつけた際に生じる緊急信号603、
CPU電源断もしくはプロセッサ停止状態で生じる誤動
作警報604、タイマ関連の異常時もしくはCPUタイ
マ値が負の際に生じるタイマ関連605、チャネルシス
テムの誤動作もしくは停止で生じるチャネルシステム障
害606、チャネル障害の影響及びその結果情報である
チャネル報告語が保留された際に生じるチャネル報告保
留607、拡張記憶装置(ES)もしくは外部接続時刻
装置の障害で生じる外部障害608、重大なシステム性
能の縮退で生じる機能縮小609等がある。
【0023】図7はAP105内マイクロプログラムの
通常処理を説明するフローチャートであり、以下、図7
を参照して、AP105の通常の処理を説明する。
【0024】APはIPと同様にシステム立上げ時に初
期化され立ち上がる。
【0025】(1)ステップ701とステップ702
は、AP105が起動され定期処理を開始する前の準備
処理であり、ステップ701は、動作中のIPからのア
ドレス変換バッファの消去指示等の処理要求や割込みに
より生じる処理等を一切抑止するための処理であり、ス
テップ702は、AP105として動作させるため、I
Pで動作した際に必要な時間監視系の異常検出を抑止す
る処理である。
【0026】(2)ステップ703以降は、前記準備処
理を実施した後システムが終了するかもしくは、プロセ
ッサ交代処理にてAP105からIPに交代される迄、
各処理要求の有無を監視する処理が繰り返される。
【0027】(3)ステップ704は、AP105の処
理要求405がHSA113内のプロセッサ構成情報2
02にあるため構成情報更新状態フラグ205でSVU
112の更新処理が実施されていないことを確認し各処
理要求ステップ705〜707の監視を実施する。
【0028】(4)ステップ705〜707は、AP1
05への処理要求が発生した時、プロセッサ構成情報2
02の処理要求405にSVU112によって発生した
処理要求に対応したビットに1が設定(ステップ92
0)されるためステップ705ではオンラインパッチ処
理要求ビットを監視し、対応する処理要求ビットが1で
あればステップ708のオンラインパッチ処理を実施
し、ステップ706では、並行保守処理要求ビットを監
視し、対応する処理要求ビットが1であればステップ7
09の並行保守処理を実施し、ステップ707では、プ
ロセッサ交代処理要求ビットを監視し、対応する処理要
求ビットが1であればプロセッサ交代処理(図10)を
実施する。
【0029】図8は固定障害が発生したIP内マイクロ
プログラムのプロセッサ交代準備処理を説明するフロー
チャートであり、以下、図8を参照し障害IPのプロセ
ッサ交代準備処理を説明する。
【0030】(1)ステップ801は固定障害がプロセ
ッサ交代により回復可能な部位であることを確認し、プ
ロセッサ交代処理を実施しても回復出来ない部位の固定
障害であればステップ802にてシステム障害処理を実
施する。
【0031】(2)ステップ805は、プロセッサ交代
処理もしくはプロセスサクセション処理を実施する為の
IPの有無及び交代可能なAP数をSVU112に依頼
(ステップ904)し情報を入手する。
【0032】(3)ステップ806は、ステップ805
にて入手した情報からAP105の有無を確認し、AP
105が無い場合はステップ807〜811を実施しI
Pの停止もしくはプロセスサクセション処理の実施を判
定する。
【0033】(4)ステップ812、813は、IPが
SVU112へ交代元プロセッサの全てのプロセッサ内
部情報をHSA113内プロセッサ内部情報201の対
応する領域に格納させ、格納完了時ステップ814にて
SVU112へプロセッサ交代準備完了を報告する。
【0034】ステップ815〜ステップ817はSVU
112による割込み情報複写処理(ステップ915〜9
17)終了後の障害プロセッサ停止指示(ステップ91
8)でプロセッサ動作を停止し処理を終了する。
【0035】図9はSVU112内マイクロプログラム
のIP障害契機で実施するプロセッサ交代処理を説明す
るフローチャートであり、以下図9を参照しSVU11
2のプロセッサ交代処理を説明する。
【0036】(1)ステップ901〜903はIP障害
時の通常の障害処理であり、ステップ901では障害I
Pの障害情報を採取しSVP124へ障害情報の格納を
依頼し、ステップ902では、障害検出回路の初期設定
を実施し、ステップ903で障害が発生したIPの再起
動を実施する。
【0037】(2)ステップ904とステップ905は
障害IPからの情報採取指示(ステップ805)により
プロセッサ構成情報202を参照し正常に動作している
IP数と交代可能なAP105の有無をIPに報告す
る。
【0038】(3)ステップ906は、交代元プロセッ
サのプロセッサ内部情報格納指示(ステップ813)に
従い、対応するプロセッサ内部情報201格納領域に内
部情報を格納する。
【0039】(4)ステップ907は、プロセッサ交代
処理に伴うプロセッサ構成情報202の更新準備であ
り、更新状態フラグ205を更新処理中に設定する。
【0040】(5)ステップ908、909は、障害に
よるプロセッサ交代とオペレータ指示による強制プロセ
ッサ交代の競合を抑止する為、ステップ908では強制
プロセッサ交代が実施される並行保守モードの確認を実
施し、並行保守モード中であればステップ909でプロ
セッサ交代処理を停止する。
【0041】(6)ステップ910は交代可能なAP1
05の有無をプロセッサ構成情報202より確認し、交
代可能なAP105が無ければステップ911でプロセ
ッサ構成情報202の更新状態フラグ205を更新処理
終了状態に設定し、ステップ912でプロセッサ停止処
理を実施する。
【0042】(7)ステップ913は、プロセッサ交代
処理とシグナルプロセッサ命令等の代行命令との競合に
よりプロセッサ番号の矛盾が発生することを抑止するた
めにプロセッサ構成情報202の抑止制御407に代行
命令抑止状態を設定している。
【0043】(8)ステップ914〜917は、交代元
IPより交代先AP105へ割込み情報の引継ぎ処理を
実施しており、ステップ914ではAP105に蓄積さ
れている割込み情報を全て0を設定し、ステップ915
〜ステップ917では交代元IPの割込み情報を読み出
し交代先AP105へ複写する処理を実施している。割
込み情報複写中に発生した割込みについては交代先AP
105に書き込む際マージして書き込むことにより割込
み情報の喪失を抑止している。ステップ918は全ての
割込み情報複写終了後、交代元IPのプロセッサ停止指
示(ステップ815)を実施している。
【0044】(9)ステップ919〜922はプロセッ
サ交代処理に伴うプロセッサ構成情報202の更新処理
を実施しており、ステップ919は交代元IPと交代先
AP105とのプロセッサ構成情報202を置換し、ス
テップ920ではプロセッサ構成情報202内の交代先
AP105に対応する処理要求405にプロセッサ交代
処理要求を設定し、ステップ921ではプロセッサ構成
情報202内の交代元IPに対応する状態情報403に
動作停止状態を設定し、ステップ922でプロセッサ構
成情報202の更新状態フラグ205を更新終了状態に
設定している。
【0045】(10)ステップ923〜925は、プロ
セッサ交代の終了処理であり、ステップ923ではSV
P124へプロセッサ交代の終了処理を通知しプロセッ
サ構成情報のマスタ更新を依頼し(ステップ110
2)、ステップ924、925により交代先AP105
のプロセッサ内部情報201引継ぎ処理が正常に終了し
たことをプロセッサ構成情報202内の抑止制御407
を監視することで実施しプロセッサ交代処理を終了す
る。
【0046】図10はAP105内マイクロプログラム
のプロセッサ交代処理を説明するフローチャートであ
り、以下、図10によりAP105のプロセッサ交代処
理を説明する。
【0047】(1)AP105はプロセッサ構成情報2
02内の処理要求でプロセッサ交代処理要求が設定され
(ステップ710)、ステップ1001に至る。ステッ
プ1001では交代元IPが障害発生以前に実施した排
他制御を解除する。
【0048】(2)ステップ1002〜1005は、H
SA113より引継ぎ情報の入手及び設定の解除処理を
実施しており、ステップ1002ではプロセッサ内部情
報201よりOS認識プロセッサ番号404を入手し自
プロセッサに設定し、ステップ1003ではプロセッサ
内部情報201より交代元IPに対応する領域より読み
出し自プロセッサ内部に設定する。ステップ1004で
は障害プロセッサプリフィクス値204より自プロセッ
サのプリフィクスレジスタとプリフィクス領域の回復を
実施し、全ての回復処理と引継ぎ処理が終了した時点で
ステップ1005によりプロセッサ構成情報202内の
抑止制御407に代行命令抑止解除を設定し、ステップ
1006以降IPとして処理を開始し、プロセッサ交代
処理を終了する。
【0049】図11はSVP124内制御プログラムの
プロセッサ交代処理を説明するフローチャートであり、
以下、図11を参照し説明する。
【0050】(1)ステップ1101は、SVU112
の指示により(ステップ901)、障害IPの障害情報
をSVP124内に格納している。
【0051】(2)ステップ1102、1103は、S
VU112からのプロセッサ交代処理の終了通知(ステ
ップ923)を受信しHSA113のプロセッサ構成情
報202を読み出しSVP124内部に持つ不揮発なプ
ロセッサ構成情報のマスタ125を更新しプロセッサ交
代処理を終了する。
【0052】図12はシステムコンソール123からの
プロセッサ交代指示によるプロセッサ交代処理と障害契
機で実施するプロセッサ交代処理との大きな差異だけを
説明するフローチャートであり、以下、図12を参照し
て説明する。
【0053】(1)ステップ1201は、システムコン
ソール123でオペレータもしくはアプリケーションプ
ログラムより交代元プロセッサ番号と交代先プロセッサ
番号を含んだ交代指示をSVP124が受信し、ステッ
プ1202では交代指示を受信したSVP124がSV
U112経由でHSA113内プロセッサSVU連絡テ
ーブル203の交代元プロセッサに対応する領域の強制
プロセッサ交代要求503の要求保留ビット504を要
求保留状態に設定し、交代先プロセッサ番号505に交
代先プロセッサ番号を設定する。
【0054】(2)ステップ1203、1204はIP
の強制交代認識処理であり、ステップ1203はSVU
112が交代元IPに処理要求割込みを発行し、ステッ
プ1204ではSVU112からの処理要求割込みを受
信したIPがプロセッサSVU連絡テーブル203より
強制プロセッサ交代処理要求を認識しステップ803以
降の処理を開始し、ステップ1205以降前記図8〜図
11に示す処理フローに従いプロセッサ交代処理を実施
し処理を終了する。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、マルチプロセッサ構成
の情報処理装置に少なくとも1つの交代プロセッサを備
えることで、新たに制御回路を設けることなくプロセッ
サで固定障害が発生した場合あるいは、サービスプロセ
ッサからの交代指示が発生した場合に、性能を低下させ
ることなくかつオペレーティングシステムの介入無しに
プロセッサを交代させることが可能となる。さらに、新
たな制御回路を必要としないことで安価でかつ従来のマ
ルチプロセッサ構成の情報処理装置にも適用することが
可能となる。
【0056】以上の説明は、本発明を例示するものに過
ぎず、本発明から逸脱することなく、様々な代替え案や
修正案を考えることができる。
【0057】以下に本発明の実施態様を列挙する。
【0058】1. システム障害処理を行うサービスユ
ニットとシステム構成情報や障害情報を保持するサービ
スプロセッサを備え、バスを介して主記憶装置を共有す
る複数のプロセッサを備える情報処理装置であって、プ
ロセッサの構成情報とプロセッサ内部情報を設定/保持
する記憶手段と、前記記憶手段の構成情報に基づいて、
各プロセッサに対し、命令プロセッサと交代プロセッサ
の2つのプロセッサ属性のうち一方のプロセッサ属性を
設定する構成情報設定手段と、前記構成情報設定手段に
よりプロセッサ属性として交代プロセッサを指示された
時のために、前記各プロセッサは、前記プロセッサに内
蔵されたマイクロプログラムにより、オペレーティング
システムに存在を隠す手段と命令プロセッサからの割込
みを無視する手段と前記主記憶装置の特定エリアを参照
する手段とを有することを特徴とする交代プロセッサを
備えた情報処理装置。
【0059】2. 前記第1記載の交代プロセッサを備
えた情報処理装置であって、プロセッサに内蔵されたマ
イクロプログラムと前記サービスユニットに内蔵された
マイクロプログラムと前記サービスプロセッサに内蔵さ
れたプログラムによって、交代元のプロセッサ内部情報
を、対象となる前記交代プロセッサの内部情報に引継ぐ
手段と交代元のプロセッサ割込み情報を、対象となる前
記交代プロセッサの割込み情報に複写する手段を備え、
前記交代プロセッサを備えた情報処理装置は、特定のプ
ロセッサにおいて訂正不可能な障害が発生した場合に前
記障害発生プロセッサと前記交代プロセッサの構成情報
を入れ替えて、障害が発生したプロセッサの前記内部情
報引継ぎ処理と前記割込み情報複写処理を実施して、前
記交代プロセッサへ引継いで継続処理を行うことで、性
能を低下させることなく、プロセッサ処理を継続するこ
とを特徴とする交代プロセッサを備えた情報処理装置。
【0060】3. 前記第2記載の交代プロセッサを備
えた情報処理装置であって、前記プロセッサ交代処理
は、前記交代プロセッサを備えた情報装置上で動作する
オペレーティングシステムの介入無く実施することを特
徴とする交代プロセッサを備えた情報処理装置。
【0061】4. 前記第2、3記載の交代プロセッサ
を備えた情報処理装置であって、オペレータ指示あるい
は、前記サービスプロセッサ上のアプリケーションプロ
グラムからの指示でプロセッサ交代を実施することを特
徴とする交代プロセッサを備えた情報処理装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される情報処理システムの構成例
を示すデータテーブルアサイン図である。
【図2】プロセッサ交代処理を実施する為に使用する主
記憶装置のハードウエアシステムエリア内のデータテー
ブルアサイン図である。
【図3】プロセッサ交代処理を実施する際に、プロセッ
サ間で引継ぐプロセッサ内部情報のデータテーブルアサ
イン図である。
【図4】プロセッサ交代処理で使用する、プロセッサの
構成情報内データテーブルアサイン図である。
【図5】SVUが命令プロセッサへの処理を要求する際
に使用する連絡テーブル内のデータテーブルアサイン図
である。
【図6】プロセッサ交代処理にて交代元プロセッサから
交代先プロセッサに複写する割込み引継ぎ情報のデータ
テーブルアサイン図である。
【図7】交代プロセッサ内マイクロプログラムの基本処
理を説明するフローチャートである。
【図8】固定障害が発生したプロセッサ内マイクロプロ
グラムのプロセッサ交代準備処理を説明するフローチャ
ートである。
【図9】SVU内マイクロプログラムのプロセッサ障害
契機で実施するプロセッサ交代処理を説明するフローチ
ャートである。
【図10】交代プロセッサ内マイクロプログラムのプロ
セッサ交代処理を説明するフローチャートである。
【図11】SVP内制御プログラムのプロセッサ交代処
理を説明するフローチャートである。
【図12】システムコンソールからのプロセッサ交代指
示によるプロセッサ交代処理と障害契機で実施するプロ
セッサ交代処理との差異だけを説明するフローチャート
である。
【符号の説明】
101 CPU 102〜104 命令プロセッサ(IP) 交代プロセッサ(AP) 106〜109 プロセッサ内蔵マイクロプログラム
(μP) 主記憶装置(MS) 拡張記憶装置(ES) サービスユニット(SVU) ハードウエアシステムエリア(HSA) 入出力制御装置(IOP) 124 サービスプロセッサ(SVP) 129 バスライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 茂 神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社日 立インフォメーションテクノロジー内 (72)発明者 浅下 朝義 神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社日 立インフォメーションテクノロジー内 Fターム(参考) 5B045 AA00 JJ08 JJ13 JJ44 JJ46

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主記憶装置を共有する複数のプロセッサを
    備える情報処理装置であって、各プロセッサの構成情報
    とプロセッサ内部情報を設定/保持する記憶手段と、前
    記記憶手段の構成情報に基づいて、各プロセッサに対
    し、命令プロセッサと交代プロセッサの2つのプロセッ
    サ属性のうち一方のプロセッサ属性を設定する構成情報
    設定手段と、前記構成情報設定手段によりプロセッサ属
    性として交代プロセッサを指示されたプロセッサは、当
    該情報処理装置上で動作するオペレーティングシステム
    への処理要求を抑止する手段と他命令プロセッサからの
    処理要求を抑止する手段と前記主記憶装置の少なくとも
    プロセッサ交代要求情報を含む特定エリアを参照する手
    段とを有することを特徴とする交代プロセッサを備えた
    情報処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の交代プロセッサを備えた情
    報処理装置であって、特定のプロセッサにおいて訂正不
    可能な障害が発生した場合に、前記障害発生プロセッサ
    のプロセッサ内部情報と前記交代プロセッサのプロセッ
    サ内部情報を入れ替える手段と、前記障害発生プロセッ
    サの割込み情報を前記交代プロセッサの割込み情報に複
    写する手段を備え、前記交代プロセッサへ引継いで継続
    処理を行うことで、プロセッサ処理を継続することを特
    徴とする交代プロセッサを備えた情報処理装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の交代プロセッサを備えた情
    報処理装置であって、前記情報処理装置はサービスプロ
    セッサを備え、オペレータ指示あるいは、前記サービス
    プロセッサ上のアプリケーションプログラムからの指示
    でプロセッサ交代を実施することを特徴とする交代プロ
    セッサを備えた情報処理装置。
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