JP2000193641A - 絶縁油の試験装置及び絶縁油の試験方法ならびに変圧器の保守管理方法 - Google Patents

絶縁油の試験装置及び絶縁油の試験方法ならびに変圧器の保守管理方法

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JP2000193641A
JP2000193641A JP11225883A JP22588399A JP2000193641A JP 2000193641 A JP2000193641 A JP 2000193641A JP 11225883 A JP11225883 A JP 11225883A JP 22588399 A JP22588399 A JP 22588399A JP 2000193641 A JP2000193641 A JP 2000193641A
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flow
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pump
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Yoshiyuki Morishima
欣之 森島
Kenji Fujino
憲司 藤野
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Japan Energy Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流動帯電測定に特殊な材料を必要とせず、体
積抵抗率或は誘電正接と、流動帯電とを連続的かつ同時
に測定することが可能で、しかも絶縁油量が0.3〜2
リットル程度で済む測定装置、絶縁油の試験方法及び変
圧器の保守管理方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 容器1と、絶縁油を送るポンプ4と、フ
ィルターを封入した流動帯電測定セル6と、それに続く
体積抵抗率或は誘電正接測定用電極2と、容器内の絶縁
油にガスを吹き込む配管8からなり、流動帯電測定セル
6内にフィルターを封入し、ポンプ4から流動帯電測定
セル6を通って絶縁油戻し配管7に繋がる流路が該フィ
ルター面に対して実質的に垂直であることを特徴とする
装置を使用して測定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、(1)絶縁油と絶
縁物間の摩擦帯電、(2)絶縁油の体積抵抗率、誘電正
接の測定装置に係わり、特には絶縁油量が少なくても前
記(1)及び(2)を同時、連続的、簡便かつ再現性良
く測定可能な絶縁油の試験装置及び試験方法ならびに変
圧器の保守管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】変圧器は、コイルで発生する熱を逃がす
ために、強制的に或は自然対流により絶縁油が循環する
ように設計されている。この絶縁油の流動により絶縁油
が帯電することがあり、極端な場合は蓄積した電気が放
電して絶縁を維持できなくなることがある。このため、
絶縁油の流動帯電性を測定する必要がある。
【0003】例えば、特開昭52−42799号公報に
は、固体絶縁体の細孔に絶縁油を流し、流動帯電を測定
する装置が開示されている。また、IEEE Transaction o
n Power Apparatus and Systems,PAS-103,1923(1984).
には、濾紙に絶縁油を通過させる装置を使用し、流動帯
電を測定する装置が報告されている。後者の装置は簡便
で再現性も良いが、油の性状変化を連続的に追跡するこ
とはできない。
【0004】さらに、絶縁油は時間とともに劣化して行
き、これが流動帯電を加速する可能性がある。このた
め、絶縁油の初期における流動帯電だけでなく、劣化後
の流動帯電を測定することも要求されている。絶縁油の
劣化は、誘電正接、体積抵抗率で測定できる。このた
め、誘電正接と体積抵抗率を測定した絶縁油を試料と
し、流動帯電を測定すればよい。しかしながら、誘電正
接及或は体積抵抗率と、流動帯電を別々に測定する方法
では、湿度などの影響を受けやすく、再現性に問題があ
った。
【0005】これを解決するために、宮本等(宮本、土
江、岸、三浦:電気絶縁材料シンポジウム予稿集,22,2
19(1989).)は、クラフトパルプ製モールドパイプと、
ポンプと、同軸円筒電極から構成される装置を使用し、
絶縁油を循環させることで流動帯電と、誘電正接或は体
積抵抗率とを連続かつ同時に測定できることを報告して
いる。しかしながら、この装置は流動帯電を測定するた
め、特殊なクラフトパルプ製モールドパイプを必要とす
る。また、油量を約6リットル必要とするため測定前の
試料調製に手間を要していた。
【0006】このため、入手の容易な材料が使用でき、
しかも油量が2リットル以下で簡便に試験できる装置が
求められていた。しかしながら、油量が少ないと流動帯
電測定セル等で帯電した絶縁油が、十分放電できないま
ま装置内を循環してしまう可能性がある。絶縁油が帯電
したままだと、流動帯電などの正確な測定が難しくな
る。特にポンプの送油量を増やした場合は、これが無視
できなくなる可能性があった。また、従来、絶縁油を空
気雰囲気で酸化劣化させていき、流動帯電、誘電正接の
経時変化を追跡し、油の評価を行い大型変圧器の保全の
目安とすることが行われてきたが、一方、現在の大型変
圧器は窒素封入されたものが主であり、そのため、従来
の測定方法では必ずしも大型変圧器内での絶縁油の実際
の挙動を予測することが困難な場合があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な問題点を解決しようとするものである。すなわち、流
動帯電を測定するために特殊な材料を必要とせず、体積
抵抗率或は誘電正接と、流動帯電とを連続的かつ同時に
測定することが可能で、しかも絶縁油量が0.3〜1リ
ットル程度で済む測定装置及び測定方法を提供し、それ
によって変圧器に使用される絶縁油の保守管理を行う方
法を提供することを目的とする。
【0008】この目的を達成するためには、ポンプを使
用し、一定圧力で濾紙に絶縁油を通過させる方法が好ま
しい。しかし、流動帯電を正確に測定するためには、十
分大きい流動帯電電流を発生させることが必要であり、
このためにはポンプ流量を適切な範囲にコントロールす
る必要がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、電気絶縁油をポンプで対流させることにより、
容器内または容器外で絶縁された静電気発生部(流動帯
電測定セル)に発生する流動帯電を測定し、同時に容器
内に設置された電極に交流電圧あるいは直流電圧を印加
することにより誘電正接あるいは体積抵抗率を測定する
試験装置によって上記の課題を解決し得ることを明らか
にした。そして、図1に示すように、容器1と絶縁油を
送るポンプ4と、フィルターを封入した流動帯電測定セ
ル6と、それに続く体積抵抗率或は誘電正接測定用電極
2と、容器内の絶縁油にガスを吹き込む配管8からなる
装置を使用し、ポンプ送油速度を±1%以内とし、容器
1の滞留時間を0.7分間以上となるような条件で、安
定に流動帯電を測定できることを見出した。これに基づ
いて、本発明は、 1.容器1と、絶縁油を送るポンプ4と、流動帯電測定
セル6と、それに続く体積抵抗率或いは誘電正接測定用
電極2と、容器内の絶縁油にガスを吹き込む配管8から
なり、流動帯電測定セル6内にフィルター(濾過用多孔
性物質)を封入し、ポンプ4から流動帯電測定セル6を
通って流動帯電測定セル絶縁油戻し配管7に繋がる流路
が該フィルター面に対して実質的に垂直であることを特
徴とする絶縁油の試験装置 2.容器1と、絶縁油を送るポンプ4と、流路を切換え
るバルブ10aと、流動帯電測定セル6と、それに続く
体積抵抗率或は誘電正接測定用電極2と、容器内の絶縁
油にガスを吹き込む配管8からなり、流動帯電測定セル
6内にフィルター(濾過用多孔性物質)を封入し、ポン
プ4から流動帯電測定セル6を通って流動帯電測定セル
絶縁油戻し配管7に繋がる流路が該フィルター面に対し
て実質的に垂直であることを特徴とする絶縁油の試験装
置 3.容器1と、体積抵抗率或は誘電正接測定用電極15
と、該電極内から絶縁油を吸い上げて循環させるポンプ
4と、流動帯電測定セル6と、容器内の絶縁油にガスを
吹き込む配管8からなり、流動帯電測定セル6内にフィ
ルター(濾過用多孔性物質)を封入し、ポンプ4から流
動帯電測定セル6を通って流動帯電測定セル絶縁油戻し
配管7に繋がる流路が該フィルター面に対して実質的に
垂直であることを特徴とする絶縁油の試験装置 4.流動帯電測定セルを容器外に置いたことを特徴とす
る上記1〜3に記載の絶縁油の試験装置 5.容器1内の絶縁油量が0.3〜2.0リットルであ
ることを特徴とする上記1〜3に記載の絶縁油の試験装
置 6.電気絶縁油をポンプで対流させることにより、容器
内または容器外で絶縁された静電気発生部(流動帯電測
定セル)内に封入されたフィルター(濾過用多孔性物
質)面に対して実質的に垂直な方向に油を流しながら該
静電気発生部に発生する流動帯電を測定し、同時に容器
内に設置された電極に交流電圧あるいは直流電圧を印加
することにより誘電正接あるいは体積抵抗率を測定する
ことを特徴とする絶縁油の試験方法 7.絶縁油のガス雰囲気を窒素、酸素、空気またはこれ
らの混合雰囲気にコントロールすることを特徴とする上
記6に記載の絶縁油の試験方法 8.絶縁油の温度を室温〜150℃まで連続的に変化さ
せることを特徴とする上記6〜7に記載の絶縁油の試験
方法 9.変圧器に使用される絶縁油の温度、油量及びガス雰
囲気をコントロールした環境下において絶縁油の流動帯
電と誘電正接あるいは体積抵抗率とを連続的かつ同時に
測定することを特徴とする変圧器の保守管理方法 10.絶縁油のガス雰囲気を窒素、酸素、空気またはこ
れらの混合雰囲気にコントロールすることを特徴とする
上記9に記載の変圧器の保守管理方法 11.絶縁油の温度を室温〜150℃まで連続的に変化
させ得るものであることを特徴とする上記9〜10に記
載の変圧器の保守管理方法 12.絶縁油をポンプで対流させることにより、容器内
または容器外で絶縁された静電気発生部(流動帯電測定
セル)に発生する流動帯電を測定し、同時に容器内に設
置された電極に交流電圧あるいは直流電圧を印加するこ
とにより誘電正接あるいは体積抵抗率を測定することを
特徴とする上記9〜11に記載する変圧器の保守管理方
法を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の絶縁油の試験方法は電気
絶縁油をポンプで対流させることにより、容器内または
容器外で絶縁された静電気発生部に発生する流動帯電を
測定し、同時に容器内に設置された電極に交流電圧ある
いは直流電圧を印加することにより誘電正接あるいは体
積抵抗率を測定することを特徴とする絶縁油の試験方法
であり、このような試験により実際の変圧器内での絶縁
油の劣化を推定することが可能となり、適切な変圧器の
保守管理を行うことができる。以下本発明の測定装置を
説明する。基本的な装置構成は、容器1と、容器からポ
ンプへ絶縁油を吸い上げる配管3と、絶縁油を循環させ
るポンプ4と、ポンプから流動帯電測定セルまでの配管
5と、他部分より絶縁された流動帯電測定セル6と、流
動帯電測定端子6aと、流動帯電測定セル内に封入され
たフィルター6bと、誘電正接或は体積抵抗率測定電極
までの配管7と、誘電正接或は体積抵抗率測定電極2
と、誘電正接或は体積抵抗率測定端子2aと、容器内に
空気、酸素、窒素などのガスを供給する配管8とからな
る。これにより、絶縁油のガス雰囲気を空気、酸素、窒
素またはこれらの混合雰囲気にコントロールし得るよう
にする。
【0011】図2に示すように、ポンプから出た配管に
流路を切り換えるための3方バルブ10aあるいはさら
に10bを設置し、バイパスラインを設けることもでき
る。このようにしておけば、任意の流速で誘電正接或は
体積抵抗率の測定が可能となる。なお、10bのバルブ
がなくても逆流は生じないので特に問題はない。また、
このような装置のもう一つの長所としては、流動帯電測
定用のフィルターに不具合が生じても、絶縁油の劣化試
験を継続したまま交換可能な点を挙げることができる。
【0012】容器1は、真空と加熱に耐えられる構造で
あり、絶縁油を0.5リットル以上入れることが可能で
あればどのような形状でも使用可能である。しかし、な
るべく少ない絶縁油量で測定が可能なように、容積を
0.3〜2.0リットル、好ましくは0.4〜1.6リ
ットル、より好ましくは0.4〜1.0リットル程度と
するのが好ましい。容器の材質であるが、絶縁油の流れ
によって絶縁油が帯電することを防ぐため、ステンレス
鋼、アルミニウム等の導電性材料が好ましい。また、絶
縁油の入れ替えを容易にするために、内側にアルミニウ
ム製、ステンレス鋼製等の取出し可能な容器を設置して
使用してもよいし、蓋をボルトで固定可能なフランジ構
造にしてもよい。この蓋には、絶縁油吸出し配管3、戻
し配管7、ガス吹込み配管8及び誘電正接と体積抵抗率
測定用の端子2a(正極、負極、アース)を設置する。
この他に、必要に応じて吹込んだガスを容器外に放出す
る配管9、温度計、熱電対等を取付け可能なようにす
る。なお、絶縁油の温度は室温から150℃まで連続的
に変化させることができるようにするべきである。
【0013】誘電正接或は体積抵抗率測定電極2は、測
定用の2枚の電極間を絶縁油が均一に流れる構造のもの
であれば、特に制限なく使用できる。しかし、対向平板
構造のものを使用する場合は、絶縁油を均一に流すため
に、整流板を使用する等の対策が必要となり構造が複雑
となる。このため、円筒状の外側電極の内部に、同じく
円筒状の内側電極を有する構造のものを用いることが好
ましい。
【0014】誘電正接或は体積抵抗率測定電極2は、絶
縁油の流し方で、以下の2種類の構造が考えられる。 (a)外側電極の下部に蓋、円板などを取り付け、その
中心に絶縁油を流入させる孔を設け、配管を取り付け
る。外側電極の上部は開放にする。 (b)外側電極の底部は開放にし、上部に蓋、円板など
を取り付け、その中心に絶縁油を吸い上げる孔を設け、
配管を取り付ける。
【0015】前記(a)の構造は、図1、図2に示すよ
うな測定装置で使用できる。また、前記(b)の構造は
図3に示すような測定装置で使用できる。何れにして
も、使用する測定装置に適合した電極構造とする必要が
ある。
【0016】誘電正接或は体積抵抗率測定電極2の内側
電極は、両側にフッ素樹脂などの絶縁材料を取り付け、
その絶縁材料には内側電極を保持するためのネジなどの
部品を取り付ける。この保持部品を用いて、内側電極を
外側電極に取り付ける。このとき、外側電極と内側電極
は、同心円状になるようにする。
【0017】内側電極及び外側電極には信号を取り出す
ための配線を行う。この配線、特に内側電極用の配線
は、外側電極を貫通して配線することになるため、外乱
をうけやすい。従って、シールド線を用いることが望ま
しい。
【0018】この電極に電圧を印加したまま、電極間に
流れる電流を記録すれば体積抵抗率の変化を連続的に測
定できる。また、交流電圧を印加し、インピーダンスの
変化を解析する装置を使用すれば誘電正接が測定可能と
なる。誘電正接或は体積抵抗率測定電極2は、図3に示
すように、流動帯電測定セル6の前に配置することも可
能である。しかし、この場合、誘電正接或は体積抵抗率
測定電極2で体積抵抗率の測定を行うと、絶縁油の帯電
が問題となることがある。誘電正接の測定は絶縁油が帯
電し難いため、図3のような装置では、電極2で誘電正
接の測定を行うようにするのが好ましい。
【0019】ポンプ4は、接液部が金属製でアースがと
れて、真空に耐えられる構造のものであり、回転数を±
1%以内の精度で制御できるものであれば特に制限はな
い。もちろん、この制御は自動である必要はなく、回転
数が安定に調製できるものであれば、手動による制御で
も構わない。流量は流動帯電セルにフィルターを入れた
状態で0.05〜1.0リットル/分の範囲で制御でき
るものであればよい。渦巻ポンプ、ギヤーポンプ、回転
ポンプ、電磁ポンプ(シールポンプ)などが使用でき
る。しかし、気密性が要求されることから回転子に金属
製の材料を使用したシールポンプが好適に使用できる。
【0020】実際の送油速度であるが、流動帯電測定セ
ル等で帯電した絶縁油が容器1において十分放電できる
ように、容器1の滞留時間が0.7分間以上、好ましく
は1分間以上となるような範囲であればよい。容器1の
絶縁油量が0.5リットルである場合は、約0.7リッ
トル/分以下ということになる。滞留時間が0.7分間
を切ると、正確な測定ができなくなることがある。しか
し、送油速度が遅すぎると、流動帯電の測定が困難とな
る。このため0.05リットル/分以上、好ましくは
0.08リットル/分以上の送油速度とする。以上をま
とめると、ポンプ4の送油速度は、0.05リットル/
分以上であって、容器1の滞留時間が0.7分間以上と
なる範囲となる。
【0021】流動帯電測定セル6は、内部に固体絶縁物
を封入し得るもので、通常、この固体絶縁物としてフィ
ルター(濾過用多孔性物質)6bが設置され、該フィル
ターに絶縁油を通過させ、その際に発生する帯電を測定
できる構造であればよく、特に制限はない。しかし、フ
ィルターの交換の容易さ、入手の容易さの点で、金属製
の濾紙ホルダーが好適に使用できる。具体的には、MILI
PORE社の25φ濾紙が装着できるXX45 02500
型ホルダー等が使用できる。
【0022】なお、フィルターとしては、濾過機能を有
する多孔性物質であれば、どのようなものでも使用可能
であり、濾紙、セラミックフィルターなどを用いること
ができる。交換の容易さの点などから1枚あるいは2枚
以上の濾紙を用いることが好適である。フィルターの濾
過面積は特に制限はなく、流動帯電電流が測定できる範
囲で使用可能である。具体的には、濾過面積が0.2〜
20cm、好ましくは0.7〜10cmの範囲であ
る。濾過面積が0.2cmを切ると、流動帯電電流の
測定が難しくなることがある。また、20cmを超え
ると、フィルターを保持する装置が大型になり、操作性
が低下する。
【0023】ポンプ4から流動帯電測定セル6を通って
流動帯電測定セル戻し配管7に繋がる流路は該フィルタ
ー面に対して実質的に垂直方向となるようにする。従来
の紙を巻いてその隙間を通して測定する装置の場合に
は、巻きむらにより再現性が良くなかったが、本発明で
はこのようにすることにより、測定毎の静電気発生部の
バラツキがなくなり、再現性良く流動帯電を測定でき
る。流動帯電測定セル6は、配管5及び7、或は配管1
2及び13と絶縁するため、フッ素樹脂等の絶縁材料で
作られた配管或はユニオン16、17を接続する。流動
帯電測定セルへの配線は、フィルターを保持している金
属材料表面にネジ止めするか、あるいは簡便にワニ口ク
リップで挟む。この流動帯電測定セル6と、アース間に
流れる電流を測定する。
【0024】配管材料は、絶縁油の流れによって絶縁油
が帯電することを防ぐためと、帯電した絶縁油の放電を
速やかに行うため、導電性材料を使用する。この目的に
は、一般の金属材料であって、腐食を受けにくいもので
あれば特に制限はない。ステンレス鋼、アルミニウム、
チタン等から適宜選択すればよい。通常は腐食の影響を
受けにくく、安価で保守が容易なステンレス鋼を用いる
のが好ましい。
【0025】実際の測定操作の一例を次に示す。ただ
し、加熱温度、加熱時間、ガス流量等の条件は、適宜決
めることが可能であり、必ずしも以下に示す条件に限定
されるものではない。まず、絶縁油の測定準備を行う。
試料の容器内に絶縁油と触媒である銅線を入れ、密封す
る。絶縁油の脱水、脱酸素を行うため、窒素を1〜2時
間吹込む。次に窒素を吹込みながら加熱し、95℃で5
〜16時間保持する。その後冷却する。
【0026】次に、測定操作であるが、窒素を吹込みな
がら95℃まで加熱する。続いて空気を吹込み2〜5時
間絶縁油の劣化を測定する。測定操作中は、体積抵抗率
或は誘電正接と、流動帯電を連続的に測定し、チャート
に記録する。もちろん、データを連続的にコンピュータ
等に取込むことも可能である。このようにして連続的に
測定した体積抵抗率あるいは誘電正接と流動帯電の結果
から、実際の変圧器内での絶縁油の劣化を予測すること
が可能となる。
【0027】
【実施例】以下に具体的に実施例を示すが、本発明はこ
の実施例のみに限定されるものではない。
【0028】(実施例1)図1に装置の概略を示すが、
ステンレス製で内径75mm、高さ210mm、厚さ5
mm、フランジ部分の長さが20mmの円筒状の容器1
を使用した。これにステンレス製で厚さ5mmの蓋をボ
ルトで固定できるようにした。この蓋には、φ6.35
mmの絶縁油吸出し配管3、φ6.35mmの戻し配管
7、φ3mmのガス吹込み配管8、φ6.35mmのガ
ス排出管9を設置した。また、熱電対と誘電正接と体積
抵抗率測定用の端子2aを設置する孔を設けた。熱電対
は金属製のフェラルを用いて蓋に固定し、誘電正接と体
積抵抗率測定用の端子はフッ素樹脂で絶縁した端子を設
置した。
【0029】誘電正接と体積抵抗率測定用の電極2は、
外側電極が内径15mm、下端から上端までが90m
m、厚さ3mmのステンレス製である。円筒の上側は開
いており、下端は絶縁油戻し配管7に通じる孔以外は塞
がっている。内側電極は外径10mm、長さ50mm、
厚さ3mmのステンレス製の円筒であり、その両端はフ
ッ素樹脂で塞いである。
【0030】ポンプ4はシールポンプを使用した。絶縁
油の流速は、300±3ミリリットル/分とした。配管
類は全てステンレス製とし、アースをとって同一電位と
なるようにした。流動帯電セル6は、MILLIPORE社製2
5mmホルダーXX45 025 00に、フィルター6bとして2
5φの濾紙(Whatman 541)を挟み込んだものを使用した。
これを配管5,7から絶縁するようにフッ素樹脂管1
6,17を介して接続した。流動帯電測定セル6からの
信号は、電流計(ADVANTEST デジタルエレクトロメータ
ーTR8652)に接続し、その測定値をペンレコーダーに出
力するようにした。また、誘電正接と体積抵抗率測定用
の電極2からの信号出力は、誘電正接測定装置(総研電
気(株)DAC-IM-D1)に接続し、その測定値をペンレコ
ーダーに出力するようにした。
【0031】流動帯電と、誘電正接或は体積抵抗率の測
定であるが、試料として0.8μmのミリポアフィルタ
ーで濾過した絶縁油500ミリリットルを容器1に丁度
入る大きさのアルミニウム製容器に入れた。また、触媒
としてφ1mmの硬銅線を44.8cm/100ミリ
リットルとなるように絶縁油中に入れた。この時、電極
に接触しないように注意をする。容器1の蓋をボルトで
締めた後、油の脱水、脱酸素を行うため、乾燥窒素を1
60ミリリットル/分で1時間吹き込んだ。
【0032】まず、流動帯電と誘電正接の温度依存性を
調べるため、それぞれ測定を開始して、窒素を吹込んだ
まま、95℃まで昇温した。そのまま8時間保持した
後、室温まで冷却した。その後、窒素を吹き込んだま
ま、再び95℃まで加熱した。温度が安定したら、窒素
を空気に切り替えて、16ミリリットル/分で吹き込み
を行い、誘電正接測或は体積抵抗率測定用電極に100
0V、50Hzの交流電圧を印加して、誘電正接或は体
積抵抗率と流動帯電を約3時間測定した。誘電正接或は
体積抵抗率、流動帯電ともにピークを持つ曲線が得られ
た。得られたチャ−トを図4に示す。
【0033】
【発明の効果】以上のように、本発明の装置を用いるこ
とにより、絶縁油の流動帯電を再現性良く測定可能とな
る。また、流動帯電、誘電正接或は体積抵抗率が同時に
測定でき、絶縁油の劣化と流動帯電の関係を精度良く測
定できる。これにより、絶縁油製造の管理が容易とな
り、また、実際の変圧器内での絶縁油の劣化を予測する
ことが可能となる。そして、このような測定データを多
数、継続的に収集することによって、変圧器に使用され
る絶縁油の適切な保守管理を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1図は本発明の基本的概略図である。
【図2】第2図は、第1図に加えて3方バルブを付加
し、流動帯電セルのバイパスを可能にした装置図であ
る。
【図3】第3図は、流動帯電測定セルと誘電正接或は体
積抵抗率測定電極の順番を入れ替えたもので、誘電正接
或は体積抵抗率測定電極に交流電圧を印加して使用する
装置の例である。
【図4】第4図は、第1図に示す装置で絶縁油を測定し
た結果(チャート)である。
【符号の説明】
1 ・・・・ 容器 2 ・・・・ 誘電正接或は体積抵抗率測定電極 2a ・・・・ 誘電正接或は体積抵抗率測定電極の端子 3 ・・・・ 絶縁油吸出し配管 4 ・・・・ ポンプ 5 ・・・・ 配管 6 ・・・・ 流動帯電測定セル 6a ・・・・ 流動帯電測定電極端子 6b ・・・・ フィルター 7 ・・・・ 絶縁油戻し配管 8 ・・・・ ガス吹込み配管 9 ・・・・ ガス排出配管 10a、10b ・・・・ 三方バルブ 11 ・・・・ バイパス配管 12 ・・・・ 配管 13 ・・・・ 配管 14 ・・・・ 配管 15 ・・・・ 誘電正接測定電極 15a ・・・・ 誘電正接測定電極端子 16 ・・・・ 絶縁材料 17 ・・・・ 絶縁材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01R 31/12 G01R 31/12 Z

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器1と、絶縁油を送るポンプ4と、流
    動帯電測定セル6と、それに続く体積抵抗率或いは誘電
    正接測定用電極2と、容器内の絶縁油にガスを吹き込む
    配管8からなり、流動帯電測定セル6内にフィルター
    (濾過用多孔性物質)を封入し、ポンプ4から流動帯電
    測定セル6を通って流動帯電測定セル絶縁油戻し配管7
    に繋がる流路が該フィルター面に対して実質的に垂直で
    あることを特徴とする絶縁油の試験装置。
  2. 【請求項2】 容器1と、絶縁油を送るポンプ4と、流
    路を切換えるバルブ10aと、流動帯電測定セル6と、
    それに続く体積抵抗率或は誘電正接測定用電極2と、容
    器内の絶縁油にガスを吹き込む配管8からなり、流動帯
    電測定セル6内にフィルター(濾過用多孔性物質)を封
    入し、ポンプ4から流動帯電測定セル6を通って流動帯
    電測定セル絶縁油戻し配管7に繋がる流路が該フィルタ
    ー面に対して実質的に垂直であることを特徴とする絶縁
    油の試験装置。
  3. 【請求項3】 容器1と、体積抵抗率或は誘電正接測定
    用電極15と、該電極内から絶縁油を吸い上げて循環さ
    せるポンプ4と、流動帯電測定セル6と、容器内の絶縁
    油にガスを吹き込む配管8からなり、流動帯電測定セル
    6内にフィルター(濾過用多孔性物質)を封入し、ポン
    プ4から流動帯電測定セル6を通って流動帯電測定セル
    絶縁油戻し配管7に繋がる流路が該フィルター面に対し
    て実質的に垂直であることを特徴とする絶縁油の試験装
    置。
  4. 【請求項4】 流動帯電測定セルを容器外に置いたこと
    を特徴とする請求項1〜3に記載の絶縁油の試験装置。
  5. 【請求項5】 容器1内の絶縁油量が0.3〜2.0リ
    ットルであることを特徴とする請求項1〜3に記載の絶
    縁油の試験装置。
  6. 【請求項6】 電気絶縁油をポンプで対流させることに
    より、容器内または容器外で絶縁された静電気発生部
    (流動帯電測定セル)内に封入されたフィルター(濾過
    用多孔性物質)面に対して実質的に垂直な方向に油を流
    しながら該静電気発生部に発生する流動帯電を測定し、
    同時に容器内に設置された電極に交流電圧あるいは直流
    電圧を印加することにより誘電正接あるいは体積抵抗率
    を測定することを特徴とする絶縁油の試験方法。
  7. 【請求項7】 絶縁油のガス雰囲気を窒素、酸素、空気
    またはこれらの混合雰囲気にコントロールすることを特
    徴とする請求項6に記載の絶縁油の試験方法。
  8. 【請求項8】 絶縁油の温度を室温〜150℃まで連続
    的に変化させることを特徴とする請求項6〜7に記載の
    絶縁油の試験方法。
  9. 【請求項9】 変圧器に使用される絶縁油の温度、油量
    及びガス雰囲気をコントロールした環境下において絶縁
    油の流動帯電と誘電正接あるいは体積抵抗率とを連続的
    かつ同時に測定することを特徴とする変圧器の保守管理
    方法。
  10. 【請求項10】 絶縁油のガス雰囲気を窒素、酸素、空
    気またはこれらの混合雰囲気にコントロールすることを
    特徴とする請求項9に記載の変圧器の保守管理方法。
  11. 【請求項11】 絶縁油の温度を室温〜150℃まで連
    続的に変化させ得るものであることを特徴とする請求項
    9〜10に記載の変圧器の保守管理方法。
  12. 【請求項12】 絶縁油をポンプで対流させることによ
    り、容器内または容器外で絶縁された静電気発生部(流
    動帯電測定セル)に発生する流動帯電を測定し、同時に
    容器内に設置された電極に交流電圧あるいは直流電圧を
    印加することにより誘電正接あるいは体積抵抗率を測定
    することを特徴とする請求項9〜11に記載する変圧器
    の保守管理方法。
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