JP2000193528A - 消光比測定方法および消光比測定装置 - Google Patents

消光比測定方法および消光比測定装置

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JP2000193528A
JP2000193528A JP10368003A JP36800398A JP2000193528A JP 2000193528 A JP2000193528 A JP 2000193528A JP 10368003 A JP10368003 A JP 10368003A JP 36800398 A JP36800398 A JP 36800398A JP 2000193528 A JP2000193528 A JP 2000193528A
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laser diode
modulated
optical
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JP10368003A
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Seigo Takahashi
成五 高橋
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  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)
  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】十数dB以上の消光比の測定が可能で、光変調
素子が遮断状態から透過状態に遷移する直前、透過状態
から遮断状態へ遷移した直後における消光比の変化を測
定することのできる消光比測定装置を提供する。 【解決手段】LD光源2,7と、温度調節回路6,8
と、LD光源2から出射されたレーザ光を測定対象であ
る光変調素子1で光変調した変調光とLD光源7から出
射された探測光とを光結合する光カプラ9と、その光結
合された光を検出する光電変換器3と、該光電変換器3
で検出されるビート強度の変化を観測するためのサンプ
リングオシロスコープ4と有する。温度調節回路6,8
は、各LD光源2,7の発振波長の差が所定範囲になる
ように温度調節を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信分野におい
て用いられる光変調器や光ゲートなどの消光比を測定す
る方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体光アンプ(SOA:Semiconducto
r Optical Amplifier)に代表される光ゲート素子、電
界吸収型素子などの変調素子(以下、光変調素子と称
す。)の消光比を測定する方法としては、動的な消光比
測定方法と静的な消光比測定方法がある。動的な消光比
測定方法では、光変調素子に変調信号(変調電圧または
変調電流)を供給した状態で、該光変調素子によって変
調された光をサンプリングオシロスコープを用いて観測
し、その観測波形から消光比変化が測定される。他方、
静的な消光比測定方法では、光変調素子に直流的な電圧
または電流を印加した状態(遮断状態)と無印加状態
(透過状態)の各状態における、光変調素子を透過する
光強度比が求められる。
【0003】図7は、従来の動的な消光比測定系の概略
構成図である。この消光比測定系は、LD(レーザダイ
オード)光源102から出射された光(連続光)が光変
調素子101で光変調され、該変調光が光電変換器10
3で受光されるようになっている。光変調素子101
は、変調信号源105から供給される変調信号(変調電
圧または変調電流)に応じて透過状態と遮断状態が繰り
返されるように構成されており、この光変調素子101
によって光源102から出射された光が周期的に消光さ
れる。光電変換器103の出力はサンプリングオシロス
コープ104に入力されており、このサンプリングオシ
ロスコープ104の画面上の観測波形から、光変調素子
101の消光比、さらには透過状態から遮断状態、遮断
状態から透過状態への遷移時間がリニアスケールで測定
される。図7の測定系では、サンプリングオシロスコー
プ上でリニアスケールで測定するため,観測限界は十数
dB程度になっている。
【0004】図10は、従来の静的な消光比測定系の概
略構成図である。この消光比測定系は、LD光源202
から出射された光(連続光)が光変調素子201を介し
て光パワーメータ203へ入射するようになっている。
光変調素子201は、可変直流電源204から供給され
る電圧あるいは電流に応じてその透過光強度が変化す
る。この消光比測定系では、可変直流電源204の出力
を変化させて、光パワーメータ203で測定される光変
調素子201の透過光強度変化をプロットすることで、
光変調素子201の消光比が求められる。
【0005】図8は、図10に示した消光比測定系の光
変調素子に半導体光アンプゲート(SOAG)を用いた
場合の消光比測定結果を示す。この消光比測定結果によ
れば、電流遮断状態(注入電流が0mA)で、SOAG
により50dB以上の消光が得られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の消光比測定方法には、以下のような問題があ
る。
【0007】動的な消光比測定方法においては、光電変
換器とサンプリングオシロスコープにより構成される系
の時間分解能が、光変調素子の透過状態から遮断状態へ
の遷移時間(または、遮断状態から透過状態への遷移時
間)と同等であるため、光変調素子が遮断状態から透過
状態に遷移する直前、透過状態から遮断状態へ遷移した
直後における消光比の変化を測定することはできない。
加えて、サンプリングオシロスコープにおける消光比の
測定はリニアスケールで行われるため、十数dB以上の
消光比を識別することはできない。このため、以下のよ
うな問題を生じる。
【0008】光ゲート素子にSOAを用いる応用例とし
て、分配選択型の空間光スイッチがある。このタイプの
光スイッチでは、各光ゲート素子によって分配される光
信号波長が完全に同一の場合に、光ゲート素子の消光比
が不十分であるとクロストークによりビートが発生し、
これにより、光信号の受信感度が劣化し、光ゲート素子
は光スイッチとしての機能を果たさなくなる。電子情報
通信学会(1996年)の秋季ソサエティ大会B−10
74(特に図2)に記載された、光ゲート素子の消光比
と受信感度劣化量の検討によれば、図9に示すように、
消光比が40dB以下ではクロストークによる大きなビ
ートが発生する可能性がある。このことから、空間光ス
イッチを構成する光ゲート素子の場合、良好な光スイッ
チ機能を得るためには、光ゲート素子の透過と遮断の状
態遷移の直前直後においても40dB以上の消光比が要
求されるが、サンプリングオシロスコープを用いた消光
比測定では十数dB以上の消光比を識別することができ
ないため、十分な消光比測定を行うことができない。
【0009】上記問題に伴う時間分解能の問題として、
変調信号のリンギングの影響による消光比劣化を測定す
る場合の問題を以下に説明する。
【0010】図11は、前述の図7に示した動的な消光
比測定系の光変調素子にSOAGを用い、SOAGが透
過状態から遮断状態へ遷移する間のサンプリングオシロ
スコープで測定された光出力アイパターンで、図12
は、その測定で光変調素子に供給された変調信号の波形
である。図12の変調信号波形には、信号の立ち下がり
の終盤にリンギング(矢印C)が生じており、このリン
ギングが生じた範囲では消光比が劣化している可能性が
あるが、図11の光出力アイパターンからは、そのリン
ギングの影響(矢印B)を見極めることはできない。こ
のように、従来の動的な消光比測定系では、光変調素子
が透過状態から遮断状態へ遷移した直後における、リン
ギングによる消光比の変化を測定することはできない。
【0011】一方、静的な消光比測定方法においては、
40〜60dBという非常に高い消光比の測定を行うこ
とができる。しかし、この測定では、単に光変調素子の
透過状態と遮断状態とにおける光強度比が求められるだ
けで、変調光における消光比変化を求めるようにはなっ
ていない。そのため、光変調素子が遮断状態から透過状
態に遷移する直前、透過状態から遮断状態へ遷移した直
後における消光比の変化、例えば上述のリンギングによ
る消光比の変化などを測定することはできない。
【0012】本発明の目的は、十数dB以上の消光比の
測定が可能で、光変調素子が遮断状態から透過状態に遷
移する直前、透過状態から遮断状態へ遷移した直後にお
ける消光比の変化を測定することのできる、消光比測定
方法および消光比測定装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の消光比測定方法は、光変調素子で光変調さ
れた変調光に、該変調光との干渉が可能な探測光を加
え、これを光電変換して前記変調光と前記探測光との干
渉により生じるビートを検出し、該ビート強度の変化に
基づいて前記光変調素子の消光比の変化を測定すること
を特徴とする。
【0014】また、本発明の消光比測定装置は、測定対
象である光変調素子で光変調された変調光と該変調光と
の干渉が可能な探測光とを光結合する光結合手段と、前
記光結合手段で光結合された光を光電変換して前記変調
光と前記探測光との干渉により生じるビートを検出する
光検出手段と、前記光検出手段で検出されるビート強度
の変化を観測するための観測手段とを有し、前記光変調
素子の消光比の変化が前記観測手段で観測されたビート
強度の変化に基づいて測定されることを特徴とする。
【0015】(作用)光変調素子で光変調された変調光
に、該変調光との干渉が可能な探測光を加えると、干渉
により雑音(ビート)が発生する。このビートは、コヒ
ーレント光を重畳して光電変換した場合(ホモダイン=
広義のヘテロダイン式)に検出される低周波成分であ
り、光検出手段(光電変換器)の応答可能な帯域で検出
することができる。
【0016】上記のビートは、変調光および探測光のい
ずれかの光強度が小さな場合でも大きなビート強度を得
ることができる。本発明では、探測光は連続光のまま変
調光に加えられているので、ビートは変調光の光強度変
化を反映したものとなっている。よって、ビートの強度
変化を検出することで、変調光の微小な光強度変化を検
出することができる。
【0017】以上のように、本発明では、光検出手段
(光電変換器)の応答可能な帯域で検出することができ
るビートを測定することで、消光比の変化を測定してい
るので、従来のような観測系(光電変換器およびサンプ
リングオシロスコープ)における時間分解能の問題は生
じない。加えて、ビートを検出することによって消光比
の変化を測定する場合は、変調光を直接測定する場合に
比べて感度が改善されるため、従来測定することができ
なかった十数dB以上の消光比の測定が可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0019】(第1の実施形態)図1は、本発明の消光
比測定装置の第1の実施形態を示すブロック図である。
この消光比測定装置は、LD光源2から出射された光
(連続光)が測定対象である光変調素子1で光変調さ
れ、該変調光とLD光源7からから出射された光(連続
光)とが光カプラ9で光結合され、この光結合された光
が光電変換器3で受光されるようになっている。
【0020】各LD光源2,7には、それぞれレーザ発
振を安定化するための温度調節回路6,8が設けられて
いる。これら温度調節回路6,8による温度調節によっ
て、各LD光源2,7から出射されるレーザ光はほぼ同
じ波長で安定化される。
【0021】光変調素子1は、変調信号源5から供給さ
れる変調信号(変調電圧または変調電流)に応じて透過
状態と遮断状態が繰り返されるように構成されており、
この光変調素子1によって光源2から出射されたレーザ
光が周期的に消光されて、変調光が生成される。
【0022】光電変換器3の出力はサンプリングオシロ
スコープ4に入力されており、このサンプリングオシロ
スコープ4の画面上の観測波形から、光変調素子1の消
光比の変化、さらには透過状態から遮断状態、遮断状態
から透過状態への遷移時間がリニアスケールで測定され
る。
【0023】上述のように構成される本形態の消光比測
定装置では、光変調素子1からの変調光とLD光源7か
ら出射された連続光(以下、探測光という。)とが光カ
プラ9で光結合され、この光結合された光が光電変換器
3で受光される。ここで、各LD光源2,7から出射さ
れるレーザ光は、それぞれ温度調節回路6,8による波
長制御によってほぼ同じ波長で安定化されているので、
光カプラ9で光結合された変調光と探測光は干渉するこ
とになり、光電変換器3ではその干渉により生じるビー
ト強度が検出される。
【0024】この光電変換器3によるビート強度の検出
では、各LD光源2,7から出射されるレーザ光、すな
わち変調光と探測光のコヒーレンシーが十分に高けれ
ば、変調光または探測光のいずれかの光強度が小さな場
合でも、大きなビート強度が得られる。よって、ビート
強度を検出することで、変調光のみを受光してその光強
度を検出する場合に検出不可能であった微小な光強度変
化を検出することができる。本形態では、このビート強
度をサンプリングオシロスコープ4で観測することで、
光変調素子1が遮断状態から透過状態に遷移する直前、
透過状態から遮断状態へ遷移した直後における消光比の
変化を測定する。
【0025】以上説明した消光比測定装置において、ビ
ート強度を消光比に換算するには、以下のように減衰量
が既知の光減衰器を用いて測定系を校正すればよい。
【0026】図1の測定系から光変調素子1および変調
信号源5を取り除き、光変調素子1に代えて減衰量が既
知の光減衰器を設ける。この光減衰器を透過する光と探
測光とを光カプラ9で光結合するようにしてそのビート
を観測し、サンプリングオシロスコープ4の観測波形に
おける、光減衰器の減衰量とビート強度の対応関係を求
める。この減衰量とビート強度の対応関係に基づいて、
図1の測定系で観測されたビート強度を消光比に換算す
ることができる。
【0027】次に、本形態の消光比測定系を用いた具体
的な実施例について説明する。
【0028】ここでは、光変調素子1として半導体光ア
ンプ(SOA)を用い、各LD光源2,7にDFR−L
Dを用いる。LD光源2(DFR−LD)の発振波長
は、温度調節回路6によって1552.520nmに安
定化され、LD光源7(DFR−LD)の発振波長は、
ビートを得るために、温度調節回路8によって155
2.520±0.08nmに安定化されている。また、
光電変換器3とサンプリングオシロスコープ4の帯域は
10GHzまで観測可能である。ここでは、1nm=1
25GHzとする。
【0029】SOAに注入される電流(変調電流)は、
50nsec周期で30mAと0mAが切り替わるよう
になっており、この電流制御により、SOAでは透過状
態と遮断状態の切り替えが50nsec周期で行われ
る。この変調電流の30mAから0mAへの遷移時間は
2nsecで、この遷移直後に前述の図15に示したリ
ンギングが生じる。
【0030】注入電流が30mAのときのSOAの透過
光の光強度を約0dBmとし、探測光の光強度を約−5
dBmとしたときのサンプリングオシロスコープ4の観
測波形を図2に示す。図2中、矢印Aが図15の矢印C
で示されるリンギング部分に相当する。
【0031】図2から分かるように、リンギング部分で
は、ビート強度が増大し、消光比の劣化が生じている。
このリンギングの影響による消光比劣化は、前述の図1
1に示したように、従来の測定系では観測できない。な
お、本観測例では、0mW(無光状態)のレベルを観測
波形上で確認するために、LD光源2に対して10Gb
sの擬似ランダム信号を用いた強度変調を行っている
が、この強度変調がビートの発生に影響を及ぼすことは
ない。
【0032】本実施例のように各LD光源2,7にDF
R−LDのような狭線幅光源を用いてビートの振幅を観
測する場合は、コヒーレント光通信工学(大越他著、オ
ーム社、1989年)の2章のヘテロダイン方式による
受信感度改善(p.p.31〜36)と同様の原理により、変調
光を直接観測する場合と比較して、最大25dBの感度
改善が可能である。
【0033】(第2の実施形態)図3は、本発明の消光
比測定装置の第2の実施形態を示すブロック図である。
この消光比測定装置は、LD光源2から出射されたレー
ザ光(連続光)が光スプリッタ10で2つに分岐され、
一方の光が光変調素子1で光変調され、該変調光と他方
の光(探測光)とが光カプラ9で光結合され、この光結
合された光が光電変換器3で受光されるようになってい
る。この構成によっても、上述した第1の実施形態の場
合と同様に、ビート強度をサンプリングオシロスコープ
4で観測することで、光変調素子1が遮断状態から透過
状態に遷移する直前、透過状態から遮断状態へ遷移した
直後における消光比の変化を測定することができる。
【0034】また、本形態においても、減衰量が既知の
光減衰器を用いて校正することで、ビート強度から消光
比を算出することができる。その校正系の一例を図4に
示す。
【0035】図4において、校正系は、図3に示した測
定系から光変調素子1および変調信号源5を取り除き、
光変調素子1に代えて減衰量が既知の光減衰器11を設
けた構成となっている。この校正系では、光減衰器11
を透過する光と探測光とが光カプラ9で光結合されて光
電変換器3で受光される。この状態で、サンプリングオ
シロスコープ4の観測波形における、光減衰器11の減
衰量とビート強度の対応関係を求める。このようにして
求めた減衰量とビート強度の対応関係に基づいて、上述
の図3に示した測定系で観測されるビート強度から消光
比を算出することができる。
【0036】以上説明した本実施形態の構成によれば、
変調光および探測光の光源は同一のLD光源であるの
で、上述した第1の実施形態の場合のような、レーザ発
振を安定化させるための温度調節回路は必要なくなる。
また、LD光源も1つで済む。
【0037】(第3の実施形態)変調光と探測光を光結
合して光電変換器でビート強度を検出する場合、検出さ
れるビート強度は、変調光と探測光の偏波状態に依存す
る。すなわち、ビート強度は、変調光と探測光の偏波面
の関数になっており、変調光と探測光の互いの偏波面を
整合させることで最大となり、その結果、消光比測定感
度も最大となる。ここでは、このビート強度の偏波依存
性を利用して消光比測定感度を高めた測定系について説
明する。
【0038】図5は、本発明の消光比測定装置の第3の
実施形態を示すブロック図である。この消光比測定装置
は、探測光の光路中に偏波調節器12が設けられた以外
は、上述の図3に示した第2の実施形態のものと同様の
構成になっている。
【0039】本形態の消光比測定装置では、光スプリッ
タ10で分岐された一方の光(探測光)は偏波調節器1
2でその偏波面方向が光変調素子1を透過した光(変調
光)の偏波面方向と平行になるように調節される。これ
により、変調光と探測光は互いの偏波面方向が平行とな
った状態で光カプラ9で光結合され、光電変換器3では
ビート強度を最大の状態で検出することが可能となる。
【0040】以上説明した本形態の消光比測定装置にお
いても、減衰量が既知の光減衰器を用いて校正すること
で、ビート強度から消光比を算出することができる。
【0041】なお、本実施形態では、偏波調節器12は
探測光側に設けられているが、この偏波調節器12を光
変調素子1の前段または後段に設けても同様の効果を得
られる。
【0042】また、本実施形態では、図3の構成に偏波
調節器12を設けた構成となっているが、図1の構成に
も適用できることはいうまでもない。
【0043】本実施形態の構成において、偏波調節器1
2に代えて、LD光のコヒーレンス長と比較して十分に
長い光ファイバ遅延線を用いた構成とすることも可能で
ある。この場合は、光ファイバ遅延線を通すことによ
り、より安定した位相を得られることになり、これによ
り光干渉を安定して発生させることが可能になる。
【0044】(第4の実施形態)図6は、本発明の消光
比測定装置の第4の実施形態を示すブロック図である。
【0045】本形態の消光比測定装置は、偏波調節器1
2に代えて偏波スクランブラ13が設けられた以外は、
上述の図5に示した第3の実施形態のものと同様の構成
になっている。この消光比測定装置では、偏波スクラン
ブラ13が光スプリッタ10で分岐された一方の光(探
測光)の偏波を高速かつランダムに変化させることによ
り、上述したビート強度の偏波依存性が平均化され、こ
れにより、安定な消光比観測が可能となる。
【0046】以上説明した本形態の消光比測定装置にお
いても、減衰量が既知の光減衰器を用いて校正すること
で、ビート強度から消光比を算出することができる。
【0047】なお、本実施形態では、偏波スクランブラ
13は探測光側に設けられているが、この偏波スクラン
ブラ13を光変調素子1の前段または後段に設けても同
様の効果を得られる。
【0048】また、本実施形態では、図3の構成に偏波
スクランブラ13を設けた構成となっているが、図1の
構成にも適用できることはいうまでもない。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、光電変換器の応答可能な帯域で検出することができ
るビートを測定することで、消光比の変化を測定してい
るので、十分な時間分解能を得ることができる。よっ
て、本発明によれば、従来のリニアスケールの測定系で
は測定困難であった十数dB以上の消光比の測定、さら
には変調信号のリンギングの影響による消光比劣化の測
定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の消光比測定装置の第1の実施形態を示
すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の消光比測定装置のサ
ンプリングオシロスコープの観測波形の一例を示す図で
ある。
【図3】本発明の消光比測定装置の第2の実施形態を示
すブロック図である。
【図4】図3に示した消光比測定装置の校正系の一構成
例を示すブロック図である。
【図5】本発明の消光比測定装置の第3の実施形態を示
すブロック図である。
【図6】本発明の消光比測定装置の第4の実施形態を示
すブロック図である。
【図7】従来の動的な消光比測定系の概略構成を示すブ
ロック図である。
【図8】図7に示した消光比測定系の光変調素子に半導
体光アンプゲートを用いた場合の消光比測定結果を示す
図である。
【図9】半導体光アンプの消光比と受信感度劣化の関係
を示す図である。
【図10】従来の静的な消光比測定系の概略構成を示す
ブロック図である。
【図11】図7に示しす動的な消光比測定系の光変調素
子にSOAGを用いた場合の光出力アイパターンの一例
を示す図である。
【図12】図11に示す測定で光変調素子に供給される
変調信号の波形を示す図である。
【符号の説明】
1 光変調素子 2,7 LD光源 3 光電変換器 4 サンプリングオシロスコープ 5 変調信号源 6,8 温度調節回路 9 光カプラ 10 光スプリッタ 11 光減衰器 12 偏波調節器 13 偏波スクランブラ

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光変調素子で光変調された変調光に、該
    変調光との干渉が可能な探測光を加え、これを光電変換
    して前記変調光と前記探測光との干渉により生じるビー
    トを検出し、該ビート強度の変化に基づいて前記光変調
    素子の消光比の変化を測定することを特徴とする消光比
    測定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の消光比測定方法におい
    て、 1つのレーザダイオード光源から出射されたレーザ光を
    2つに光分岐し、一方を変調光の生成に用い、他方を探
    測光として用いることを特徴とする消光比測定方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の消光比測定方法におい
    て、 レーザダイオード光源として分布帰還形のレーザダイオ
    ード光源を用いることを特徴とする消光比測定方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の消光比測定方法におい
    て、 第1のレーザダイオード光源から出射されたレーザ光を
    変調光の生成に用い、第2のレーザダイオード光源から
    出射されたレーザ光を探測光として用いるようにし、前
    記第1および第2のレーザダイオード光源の発振波長の
    差が所定範囲になるように温度調節を行うことを特徴と
    する消光比測定方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の消光比測定方法におい
    て、 第1および第2のレーザダイオード光源として分布帰還
    形のレーザダイオード光源を用いることを特徴とする消
    光比測定方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の消光比測定方法におい
    て、 変調光と探測光の偏波面を整合することを特徴とする消
    光比測定方法。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の消光比測定方法におい
    て、 変調光および探測光の少なくとも一方の光の偏波をラン
    ダムに変化させることを特徴とする消光比測定方法。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の消光比測定方法におい
    て、 変調光および探測光の少なくとも一方の光を、該光のコ
    ヒーレンス長より長い光ファイバに通すことを特徴とす
    る消光比測定方法。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の消光比測定方法におい
    て、 前記光変調素子の代わりに減衰量が既知の光減衰器を用
    いてビート強度を測定し、該測定結果に基づいて前記光
    減衰器の減衰量とビート強度の対応関係を求め、該対応
    関係に基づいて、前記光変調素子について観測されるビ
    ート強度から消光比を算出することを特徴とする消光比
    測定方法。
  10. 【請求項10】 測定対象である光変調素子で光変調さ
    れた変調光と該変調光との干渉が可能な探測光とを光結
    合する光結合手段と、 前記光結合手段で光結合された光を光電変換して前記変
    調光と前記探測光との干渉により生じるビートを検出す
    る光検出手段と、 前記光検出手段で検出されるビート強度の変化を観測す
    るための観測手段とを有し、 前記光変調素子の消光比の変化が前記観測手段で観測さ
    れたビート強度の変化に基づいて測定されることを特徴
    とする消光比測定装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の消光比測定装置に
    おいて、 レーザダイオード光源と、 前記レーザダイオード光源から出射されたレーザ光を2
    つに光分岐する光分岐手段とをさらに有し、 前記光分岐手段にて光分岐された一方の光が光変調素子
    に入射し、他方の光が探測光として光結合手段に入射す
    るように構成されたことを特徴とする消光比測定装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の消光比測定装置に
    おいて、 レーザダイオード光源が分布帰還形のレーザダイオード
    光源であることを特徴とする消光比測定装置。
  13. 【請求項13】 請求項10に記載の消光比測定装置に
    おいて、 第1および第2のレーザダイオード光源と、 前記第1および第2のレーザダイオード光源の温度をそ
    れぞれ調節する第1および第2の温度調節手段とをさら
    に有し、 前記第1のレーザダイオード光源から出射されたレーザ
    光が光変調素子に入射し、前記第2のレーザダイオード
    光源から出射されたレーザ光が探測光として光結合手段
    に入射するように構成され、 前記第1および第2の温度調節手段が、前記第1および
    第2のレーザダイオード光源の発振波長の差が所定範囲
    になるように温度調節を行うことを特徴とする消光比測
    定装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の消光比測定装置に
    おいて、 第1および第2のレーザダイオード光源が分布帰還形の
    レーザダイオード光源であることを特徴とする消光比測
    定装置。
  15. 【請求項15】 請求項10に記載の消光比測定装置に
    おいて、 変調光および探測光の少なくとも一方の光の偏波面を調
    節する偏波調節手段をさらに有することを特徴とする消
    光比測定装置。
  16. 【請求項16】 請求項10に記載の消光比測定装置に
    おいて、 変調光および探測光の少なくとも一方の光の偏波をラン
    ダムに変化させる偏波スクランブラ手段をさらに有する
    ことを特徴とする消光比測定装置。
  17. 【請求項17】 請求項10に記載の消光比測定装置に
    おいて、 変調光および探測光の少なくとも一方の光路中に、その
    光のコヒーレンス長より長い光ファイバを設けたことを
    特徴とする消光比測定装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007194541A (ja) * 2006-01-23 2007-08-02 Univ Of Yamanashi 所望の波形をもつ光パルス信号または電気パルス信号を生成する方法および装置
KR100766187B1 (ko) 2006-02-03 2007-10-10 광주과학기술원 파장 가변 레이저의 비선형 주파수 변화의 측정 시스템
CN102269647A (zh) * 2011-05-10 2011-12-07 浙江大学 基于谐振腔技术测试保偏光纤耦合器偏振消光比的装置及方法

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