JP2000193436A - 外形認識方法およびその装置 - Google Patents

外形認識方法およびその装置

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JP2000193436A
JP2000193436A JP10371622A JP37162298A JP2000193436A JP 2000193436 A JP2000193436 A JP 2000193436A JP 10371622 A JP10371622 A JP 10371622A JP 37162298 A JP37162298 A JP 37162298A JP 2000193436 A JP2000193436 A JP 2000193436A
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JP10371622A
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Masao Nagamoto
正雄 長本
Yasushi Mizuoka
靖司 水岡
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 認識対象物内のパターンや、非認識対象像の
影響なく、認識対象の外形を安定してしかも迅速に外形
認識できるようにすることを目的とする。 【解決手段】 認識対象1の特定の輪郭部分を含む認識
視野枠3内の撮像画像の画像情報につき、認識視野枠3
の相対向する枠ライン3a、3bの一方をスタートライ
ンとして他方に向けてサーチすることを、スタートライ
ンとなる枠ライン3aの一端側から他端側に向けて順次
行って輪郭点Pが並ぶライン情報P1を検出するのに、
前記枠ライン3a上に認識対象像11bの輪郭点Pがあ
る位置から背景部11a側に前記認識視野枠を絞り込
み、絞り込んだ認識視野枠31内の撮像画像の画像情報
についてのサーチ結果に基づいてライン情報P1の検出
を行い、外形認識を行うことにより、上記の目的を達成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外形認識方法およびそ
の装置に関し、例えば、回路基板等に電子部品を実装す
る工程で、供給される電子部品の外形位置などを検出し
て、それを正確な位置および姿勢にて取り扱い着実に高
精度に実装されるようにする場合などに利用される。
【0002】
【従来の技術】認識対象物を撮像してその画像情報を画
像処理技術で2値化し、2値化した画像情報につきサー
チして所定の輝度の差を持った輪郭点が並ぶライン情報
を検出し、このライン情報を認識対象の輪郭ラインに対
応する外形データとして認識することが従来から行われ
ている。
【0003】中でも、画像処理および認識手順を簡略化
するために、認識対象物の特定の外形を含むようにおお
まかに位置設定された認識視野内の撮像画像から、認識
対象物の外形位置や姿勢を認識する方法として、以下の
2つの方法がよく知られている。
【0004】(1) 境界追跡方法 図12に示すように、背景部fと認識対象像bを含む窓
枠a内の撮像画像を2値化し、2値化した画像情報につ
きサーチして所定の輝度の差を持った認識対象像bの輪
郭点を検出した後、この輪郭点が並ぶ認識対象像bの輪
郭ラインの追跡cを行い、追跡している輪郭ラインの方
向が90度変化する点を認識対象像bの外形コーナdと
して検出する。この外形コーナdを平面形状が四角形な
認識対象物の対角線上2点、ないしは全4点につき検出
すると、それら検出点のXY座標上の位置認識から、認
識対象物のXY座標上の外形位置と傾きとを検出するこ
とができる。
【0005】(2) テンプレート・マッチング方法 図13に示すように、窓枠a内の認識対象像bの画像
を、認識対象像bの特徴的な部分、例えば、外形コーナ
dを、予め教示したテンプレートeで走査し、このテン
プレートeがマッチングする認識対象像bの輪郭位置を
検出することによって、認識対象物の外形コーナdおよ
びその位置を検出する。
【0006】これらの認識対象物の外形位置の検出は、
例えば、トレーに多数収容された電子部品の1つ1つを
ピックアップして回路基板の上に実装する工程におい
て、トレーに収容されたその時々のピックアップ対象と
なる電子部品の位置および向きを予め認識しておくのに
役立ち、例えば、吸着ノズルが目的電子部品をピックア
ップする際に、認識された電子部品の位置および向きに
吸着ノズルの位置および向きを合わせた状態で、その後
に電子部品を吸着してピックアップすることにより、各
種の電子部品をそれぞれに合った各種の専用の吸着ノズ
ルによって常にフィットした状態で正しく吸着しピック
アップすることができ、吸着ミスによる電子部品の実装
ミスをなくし、電子部品の偏った吸着や斜め姿勢での吸
着といった不正常な吸着によって、電子部品や吸着ノズ
ルに欠けが生じたり、それらが損傷するようなことを防
止し、実装率および歩留り率の向上が図れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電子部品は
種々の形態のものがあるし、電子部品をピックアップに
供するための部品供給方法にも種々の形態がある。例え
ば、図14の(a)はベアICチップを表面が上向きと
なるようにトレーに多数収容して部品供給する場合の、
1つのコーナ部に対しておおまかに位置設定された窓枠
a内の撮像画像を示し、図14の(b)はその各部の輝
度をサーチラインLに沿って検出したアナログ値とを示
してある。本例の場合、一様に低輝度な背景部fの中の
認識対象像bは、周囲の電極部が並ぶ高輝度な部分b1
と、その内側の低輝度部分b2と、さらにその内側の導
体よりなる回路パターンが密集した高輝度部分b3とが
ある。このような画像情報を2値化し、図14の(a)
に示すLの方向にサーチすると、トレー像iと高輝度部
分b1との境界での大きな輝度の差により、認識対象像
bの輪郭点xを検出することができる。
【0008】しかし、本発明者等がこれらを実施し、ま
た、種々に実験を繰り返す中で、以下のことを知見し
た。
【0009】図14の(a)に示すL1の方向にサーチ
した場合は、前記のような低輝度部分から高輝度部分へ
の所定の差を持った変化によって検出される輪郭点は高
輝度部分b1の内側の輪郭点x1であって、認識対象像
bの輪郭点xは認識されない。テンプレートマッチング
法によっては、所定の輝度の差を持った輪郭ラインのコ
ーナd1〜d3のいずれも検出されてしまい、どのコー
ナ部が認識対象像のものか容易に区別できない。認識対
象像bが仮想線で示すように大きく傾くなどして、窓枠
aのサーチスタートラインの途中位置に認識対象像bの
輪郭点x2が位置するような場合、その輪郭点x2から
認識対象像b側の部分のサーチでは認識対象像bの前記
各輝度部分b1〜b3が形成している内部パターンを検
出してしまうので、誤認識の原因になる。
【0010】図15の(a)はベアICチップが裏面を
上にしてトレーに多数収容された場合の撮像画像を示
し、境界追跡方法によれば、L、L1で示すどちらの方
向にサーチすることによっても大きな出力差を利用して
認識対象像bの輪郭点xおよび外形コーナdを検出する
ことができる。また、テンプレートマッチング方法で
は、所定の輝度の差を持った外形コーナdが1か所であ
るので、これを検出することができる。
【0011】しかし、図16に示すようにトレーに収容
された他の電子部品による非認識対象像jが認識対象像
bに隣接して窓枠a内の撮像画像に入っている場合、境
界追跡方法では認識対象像bなどの中にあるパターンに
よる前記のような影響の外に、非認識対象像jの輪郭や
内部パターンkの輪郭部が認識対象像bのものかどうか
判別できない。また、テンプレートマッチング法では特
定の窓枠a内で認識しようとしている認識対象像bのコ
ーナd1部の向きが特定しているので、隣接している非
認識対象像jのコーナ部と混同することはない。しか
し、認識対象像bに対する前記問題は解消されないし、
非認識対象像jの中のパターンkに、認識対象像bにつ
き認識すべく教示した、例えばコーナd1のパターンと
類似のコーナd4のようなパターンがあるような場合、
このコーナd4を検出してもこれが認識対象像bのもの
かどうか判別できない。このようなことはコーナパター
ンに限られたことではない。
【0012】従って、いずれの認識方法も、認識機能に
安定性がなく実用上問題であるし、誤認識、認識できな
いことによる認識操作の無駄やロス時間が生じる。
【0013】本発明の目的は、認識対象物の表面にある
各種のパターンや、認識視野枠内に併存する非認識対象
像の影響なく、認識対象の外形を安定してしかも迅速に
認識できる外形の認識方法およびその装置を提供するこ
とにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記のような問題を解消
するために、請求項1の発明の外形認識方法は、認識対
象の特定の輪郭部分を含む認識視野枠内の撮像画像の画
像情報につき、認識視野枠の相対向する枠ラインの一方
をスタートラインとして他方に向けてサーチすること
を、スタートラインとなる枠ラインの一端側から他端側
に向けて順次行って、認識視野枠内における画像情報の
うちの所定の輝度の差を持った輪郭点が並ぶライン情報
を検出し、このライン情報を認識対象の輪郭ラインに対
応する外形データとして認識するものであり、請求項4
の発明のように、認識視野枠は認識対象の認識したい、
例えば、請求項6の発明のような認識対象物の外形コー
ナ部などの特定の外形部分におおまかに位置設定した認
識視野枠内の撮像画像について行うことを、請求項14
の発明のように、認識対象全体の撮像画像について設定
された複数のおおまかな位置につき実行すると、各外形
コーナ部の認識結果を綜合して認識対象全体の、例えば
認識視野枠でのXY座標上の外形位置や傾きと言った、
必要とする所定の外形特性を認識することができる。
【0015】しかも、請求項7〜9の発明のように、認
識対象の認識したい外形部分のおおまかな位置および表
面状態に応じて、照明および処理アルゴリズムのパラメ
ータを予め設定し、この設定されたパラメータによる照
明およびサーチ等の処理のもとに前記認識を行うことに
より、認識を適正化できる。認識処理を行う前のパラメ
ータ設定工程などにおいて、例えば、ベアICチップの
表裏、すなわち、ベアICチップの電極および配線パタ
ーンを有する表面であるか、あるいは、それらがない裏
面であるかによって照明の照度を変えて設定する。ベア
ICチップの電極および配線パターン面においては、外
形の輪郭は光らせるが、背景部を光らせないように照度
を低めに設定する。これによって、ベアICチップの内
部パターンの輝度が一様でない場合においても、輝度が
一様でばらつきが少ない背景部からIC内部に向かって
外形エッジをサーチすることによって安定して外形を認
識できる。一方、裏面においては、ベアICチップの全
体を光らせて全体の輝度を一様になるように照度を高め
に設定する。これによって、背景部の輝度が一様でない
場合においても、輝度が一様でばらつきの少ないベアI
Cチップの内部より外部の背景部に向かって輪郭点をサ
ーチすることによって安定して外形を認識できる。
【0016】また、パラメータ設定において、例えば、
ベアICチップのコーナのおおまかな位置及び表面状態
に応じて、パラメータを設定する。コーナのおおまかな
位置のパラメータは、ベアICチップの外形の4コーナ
のうちのどのコーナの位置であるかを指定する。また、
ベアICチップの外形の表面状態のパラメータは、ベア
ICチップの表裏、すなわち、ベアICチップの電極及
び配線パターンのある表面であるか、あるいは、それら
のない裏面であるかを指定する。このコーナのおおまか
な位置及び表面状態を指定するパラメータによって、ど
の方向から外形をサーチすればよいかが事前にわかるか
らである。
【0017】特に、請求項1の発明の外形認識方法で
は、前記スタートラインとなる枠ライン上に認識対象像
の輪郭点があると、その輪郭点のある位置から背景部側
に前記認識視野枠を絞り込み、この絞り込んだ認識視野
枠内の撮像画像の画像情報についてのサーチ結果に基づ
いてライン情報の検出を行い、前記認識を行うことを特
徴とするものである。
【0018】このような構成では、例えば、請求項2の
発明のように、前記枠ライン上で、撮像画像の画像情報
につき、背景部側から認識対象像側に向けてサーチし、
所定の輝度の差を持った最初の点を輪郭点として予め検
出するなどして、前記スタートラインとなる枠ライン上
に輪郭点があるとき、その輪郭点のある位置から背景部
側に前記認識視野枠を絞り込み、この絞り込んだ認識視
野枠内の撮像画像の画像情報についてのサーチ結果に基
づいてライン情報の検出を行うので、これを外れた、輪
郭点のない、範囲での無駄なサーチを行わないようにし
て、認識視野枠を実質的に有効な必要最小限の範囲に抑
え、認識に要する時間を最短にすることができる上、輪
郭点のない範囲にサーチが及ぶと認識対象像の内部パタ
ーンの輪郭を誤認識したり、認識できなかったりする
が、そのようなことを回避して安定した外形の認識がで
きる。
【0019】認識視野枠の絞り込みの操作は、請求項3
の発明のように、認識対象の認識する外形と類似のパタ
ーンが認識対象の内側領域に位置し、それが、前記認識
視野枠内に位置し、あるいは位置する可能性がある認識
対象についてだけ、認識対象の種類情報などを基に行う
と、その必要のないものにまで前記予備サーチを行うよ
うな無駄がなくなる。
【0020】なお、スタートラインとなる枠ラインの背
景部側から認識対象像側にサーチを順次行って検出され
る輪郭点がその枠ライン上で検出されたときに、サーチ
を終了してライン検出を行うようにすると、前記認識視
野枠を前記のとうに絞り込んだのと等価になり、これも
請求項1の発明に属する。
【0021】請求項4の発明のように、前記サーチは認
識視野枠の隣接する2つの枠ラインをスタートラインと
して行うと、それらのサーチの死角となる窪み形状がな
い限りにおいて、どのように屈曲し、また湾曲した形状
の外形でも検出することができる。
【0022】請求項5の発明のように、一方の枠ライン
をスタートラインとしたときに検出されたライン情報
と、他方の枠ラインをスタートラインとしたときに検出
されたライン情報とから、それらが示すラインの交点を
求め、これを認識対象の外形コーナとして認識すること
により、少ない操作で認識対象の外形コーナを検出する
ことができる。
【0023】前記スタートラインとなる枠ライン上から
のサーチを所定方向に順次に行う際に、請求項10の発
明のように、認識対象像の輪郭点を検出した後、これの
検出が一旦途絶えてから再度検出されるときはその再検
出位置以降に認識視野枠を絞り込み、この絞り込んだ認
識視野枠内の撮像画像の画像情報についてのサーチ結果
に基づいてライン情報の検出を行い、前記認識を行うよ
うにすると、検出される輪郭点の一旦途切れる前のそれ
は、認識対象像に対しサーチを開始する背景部側に位置
するノイズであると判断でき、これを除いた絞り込み認
識視野枠内で上記認識を行うことになるので、誤認識対
象をサーチすることによる誤認識を防止するとともに、
そのような範囲のデータのそれ以降の無駄な処理防止に
より認識速度の向上も図れる。
【0024】請求項11の発明のように、輝度分散によ
る輪郭点の検出結果を用いると、輝度分散の小さな背景
部よりサーチし、認識対象の外形輪郭部では輝度分散が
高くなることを利用した高精度な輪郭点の検出ができ
る。この輝度分散による輪郭点の検出結果を用いて、請
求項12の発明のように認識対象像のライン情報を検出
すると、外形認識の精度が向上する。
【0025】請求項13の発明のように、認識対象がベ
アICチップであって、内部に認識したいパターンと類
似のパターンがあったり、表裏によって表面状態が違っ
たり、あるいは、同じトレーに収容されている隣接の非
認識対象が認識視野枠内にある場合など、前記各種の認
識操作方法を適宜採用することにより、常に、高精度に
安定して外形の認識ができる。
【0026】請求項15の発明の外形認識装置は、認識
対象を照明する照明手段、照明手段により照明される認
識対象を撮像する撮像手段、撮像手段により撮像した撮
像画像の画像情報について、所定の認識視野枠内で、こ
の認識視野枠の相対向する枠ラインの一方をスタートラ
インとして他方に向けてサーチすることを、スタートラ
インとなる枠ラインの一端側から他端側に向けて順次行
い、認識視野枠内における画像情報のうちの所定の輝度
の差を持った輪郭点が並ぶライン情報を検出し、このラ
イン情報を認識対象の輪郭ラインに対応する外形データ
として認識する外形認識手段、前記スタートラインとな
る枠ライン上の認識対象像の輪郭点を検出する輪郭点検
出手段、および、輪郭点検出手段により検出された輪郭
点のある位置から背景部側に、前記外形認識手段が認識
を行う認識視野枠を絞り込む視野枠切換え手段、を備え
たことを特徴とするものであり、請求項1〜14の発明
の方法に対応する条件設定が、例えば請求項16の発明
のように必要に応じて設定された所定のプログラムに従
った各手段の働きによって、請求項1〜14の発明のい
ずれをも自動的に確実に達成することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の代表的な一実施の
形態について幾つかの実施例とともに、図1〜図11を
参照しながら詳細に説明する。
【0028】本実施の形態は図1に示すようにトレー2
に微少な間隔で収容されたベアICチップ1の外形位置
を検出し、吸着ノズルなどの部品取り扱い手段によって
ピックアップされるようにする場合の一例である。しか
し、本発明はそのような場合に限定されるものではな
く、各種の部品やパターンを認識対象として、種々な目
的のための外形の各種認識に広く適用できる。
【0029】基本的には、図2の(a)に示すように、
認識対象であるベアICチップ1の特定の輪郭部分を含
む認識視野枠3内の撮像画像の画像情報につき、認識視
野枠3の相対向する、例えば枠ライン3a、3bの一方
をスタートラインとして他方に向けてサーチすること
を、スタートラインとなる例えば枠ライン3aの例えば
一端3a1側から他端3a2側に向けて順次行って、認
識視野枠3内における画像情報のうちの所定の輝度の差
を持った輪郭点Pが並ぶ、ライン情報である一例として
の図2の(b)に示すような直線P1を認識視野枠3の
XY座標上の直線式等として検出し、この直線P1に係
るライン情報をベアICチップ1の輪郭ラインに対応す
る外形データとして認識する。
【0030】この際、枠ライン3aからスタートするサ
ーチ方向が、図2の(a)に示したように撮像画像の背
景部11a側から認識対象像であるベアICチップ像1
1b側に向かわせることにより、ベアICチップ像11
bの輪郭点Pを、所定の輝度の差を持った最初の検出点
として検出することができ、ベアICチップ像11b内
の、電極部に対応する高輝度部分11b1、回路パター
ンのある高輝度部分11b3、これらの間の低輝度部分
11b2が並んで作る内部パターンの影響を受けない、
高精度で安定した検出結果が得られる。
【0031】このようなことは、認識視野枠の相対向す
る、他の一例としての枠ライン3c、3dの一方をスタ
ートラインとして他方に向けてサーチすることを、スタ
ートラインとなる例えば枠ライン3cの例えば一端3c
1側から他端3c2側に向けて順次行って、認識視野枠
3内における画像情報のうちの所定の輝度の差を持った
輪郭点Pが並ぶライン情報である一例としての、図2の
(b)に示すような直線P2の認識視野枠3のXY座標
上の直線式等として検出し、この直線P2に係るライン
情報をベアICチップ1の輪郭ラインに対応する外形デ
ータとして認識する場合も同様である。
【0032】そして、ベアICチップ像11bのサーチ
を、図2の(a)に示すように前記一例としての枠ライ
ン3a、3cのように隣接し合う2つの枠ライン上から
行うと、認識視野枠3内の撮像画像11における部分的
な外形が、コーナ輪郭、凹輪郭、凸輪郭、湾曲輪郭な
ど、サーチラインの行き届かない死角が生じない限り、
どのように屈曲し、また湾曲した形状の外形をも認識す
ることができる。
【0033】本実施の形態のように認識する形状が四角
形なベアICチップ1のコーナC1〜C4などである場
合、前記認識視野枠3の隣接する一方の枠ライン3aを
スタートラインとしたときに検出された図2の(b)に
示す直線P1のライン情報と、他方の枠ライン3cをス
タートラインとしたときに検出された直線P2のライン
情報とから、それらが示すラインの交点Oを求め、これ
をベアICチップ1の外形コーナC1等として認識する
ことができ、外形コーナC1などを認識するための操作
および取り扱いデータが簡略化し、認識のための必要時
間が短縮する。
【0034】ベアICチップ1の外形コーナC1などの
外形部分におおまかに位置設定することにより、前記背
景部11a側からベアICチップ像11b側へのサーチ
方向が一義的に決定するので、これを予め設定しておく
ことができる。特に、ベアICチップ1の全体の図1に
示す複数の外形コーナC1〜C4についておおまかに位
置設定された複数の位置の認識視野枠3について、前記
認識を行うと、各位置の認識視野枠3で認識された各外
形コーナC1〜C4を綜合することにより、ベアICチ
ップ1の全体の認識視野枠3におけるXY座標上の外形
位置および傾きと言った、必要とする所定の外形特性を
認識することができる。ここで言う複数の認識視野枠3
は、それぞれが1つの撮像画面に対応するものでもよい
し、1つの撮像画像内に1つ、あるいは複数、あるいは
必要数設定されたウインドウであってもよい。
【0035】図3の(a)、(b)はトレー像12内の
ベアICチップ像11bの輪郭点Pを、ベアICチップ
1の内部パターンのない裏面であることを利用して、ベ
アICチップ像11bの内側から背景部11a側にサー
チし検出するようにした点で、図2の(a)、(b)に
示す場合と異なり、他は変わるところはない。この場合
も、ベアICチップ像11b側から背景部11a側にサ
ーチしても輪郭点Pを検出することはできる。
【0036】上記のような外形認識を行う本実施の形態
の装置を図4に示してある。この外形認識装置21は図
4に示すように、照明手段22で照明される認識対象物
であるベアICチップ1を撮像手段23で撮像し、撮像
した映像信号を、A/D変換部24でデジタル化して画
像データに変換し、画像メモリ部25に格納する。画像
メモリ部25に格納された画像データについて、画像処
理部26が、画像処理を行う。外形認識装置21の制御
手段27は例えばマイクロコンピュータを用いたものと
され、前記のA/D変換部24、画像メモリ部25、画
像処理部26および照度切替え部29を制御プログラム
27eに基づき制御する。制御手段27には、各種デー
タ設定や動作のスタート、ストップを行う信号を入力
し、あるいは各種の設定状態や動作状態を表示する操作
パネル28が接続されている。もっとも、表示用のモニ
タを別に接続して用いることもできる。
【0037】以下、外形認識装置21の代表的な幾つか
の認識操作方法と動作例について説明する。認識動作の
ために、先ず図5に示すフローチャートに従ったパラメ
ータ設定ないしは選択を行う。
【0038】まずステップ#1で外形認識を行う認識対
象がベアICチップ1の表面か裏面かを設定する。ベア
ICチップ1の表面側は既述したように電極や導体から
なる回路パターンの存在によって輝度変化が大きく、輝
度変化が一様な背景部11a側からベアICチップ像1
1bの側にサーチした方が輪郭点Pの検出が容易であ
る。一方、裏面側は一様な輝度となるため、ベアICチ
ップ像11bの内部側から背景部11a側に向けサーチ
した方が輪郭点Pの検出が容易である。
【0039】この表裏の設定では表面を認識する場合に
はコードナンバー0を入力すると、サーチ方向が背景部
11a側からベアICチップ像11b側に設定されるよ
うに処理アルゴリズムのパラメータの設定変更が制御手
段27内部機能を利用する等した処理パラメータ設定手
段27aによって自動的になされる。裏面を認識する場
合にはコードナンバー1を入力すると、サーチ方向がベ
アICチップ像11b側から背景部11a側に設定され
るように処理アルゴリズムのパラメータの設定変更が前
記処理パラメータ設定手段27aによって自動的になさ
れる。
【0040】次のステップ#2で、ベアICチップ1の
外形コーナC1〜C4の位置をおおまかに設定する。こ
の設定は、例えばCCDカメラからなる撮像手段23に
よりベアICチップ1の全体を撮像できないために、各
外形コーナC1〜C4の部分的な外形位置の認識により
既知の形状サイズから全体の外形ないしは外形位置を認
識できるようにするものである。図1の4つの外形コー
ナC1〜C4のうち、左上コーナC1をポジションコー
ド0、右上コーナC2をポジションコード1、左下コー
ナC3をポジションコード2、右下コーナC4をポジシ
ョンコード3と規定する。必要なコードを入力すると制
御手段27の記憶部、ないしは制御手段27の内部機能
を利用するなどした視野枠設定手段27bに一旦記憶さ
れ、認識操作のための撮像開始の折りや、あるいは認識
開始の折りなど、必要な時期に視野枠設定手段27bが
入力されているコードに対応する認識視野枠3の位置を
設定する。図2、図3に示すような撮像画像は左上コー
ナC1であるから、ポジションコード0に対応してい
る。ここで、設定された認識視野枠3内に撮像されてい
るベアICチップ像11bは認識視野枠3の位置設定が
おおまかなのと、トレー2に収容されているベアICチ
ップ1の移動によって、認識視野枠3のXY座標上の位
置や傾きがまちまちである。図2、図3ではベアICチ
ップ1が10度程度に傾いている場合を示している。
【0041】最後にステップ#3で照明の照度設定を、
制御手段27の内部機能を利用するなどした照度パラメ
ータ設定手段27cによる照度切替え部29の制御で行
い、ステップ#1の設定により図2に示すようにベアI
Cチップ1の表面側を認識するコードナンバー0のとき
は、ベアICチップ1の電極および回路パターンのため
に輝度変化が大きいので、ベアICチップ像11bと背
景部11aとの差を明確にするために、背景部11aの
輝度のばらつきが生じないように、照明手段22による
照明は制御手段27によって低めに設定する。また、ス
テップ#1の設定により図3に示すようにベアICチッ
プ1の裏面側を認識するコードナンバー1のときは、ベ
アICチップ1の電極および回路パターンがない裏面全
体の輝度変化にばらつきが生じないように、照明手段2
2による照明は照度パラメータ設定手段27cによる照
度切替え部29の制御で高めに設定し、背景部11aに
トレー像12が存在する場合にも、ベアICチップ1の
画像を顕在化させる。
【0042】このようなパラメータの設定操作の後、図
6に示すフローチャートに従った認識操作を開始する。
【0043】まず、ステップ#11で照明手段22によ
り、設定された照度条件でベアICチップ1を照明して
撮像手段23により所定の外形位置を撮像する。この撮
像された画像データはステップ#12でA/D変換部2
4でデジタル信号に変換され、画像メモリ部25に記憶
される。画像メモリ部25に記憶された画像データを基
に、画像処理部26における画像処理によりステップ#
13〜ステップ#15の外形認識の処理がなされる。
【0044】これを詳述すると、先ずステップ#13
で、ベアICチップ1の例えば図2に示す外形コーナC
1の場合を例に採ると、この外形コーナC1が存在する
範囲に認識視野枠をなすウインドウ3のおおまかな前記
した位置設定がなされる。次のステップ#14では図2
に示す場合、ウインドウ3内の輝度が一様な背景部11
aからベアICチップ像11bの内部に向かって2方向
からサーチを行い、輪郭点Pを検出する。
【0045】本実施の形態での前記輪郭点Pの検出は、
既述のようにベアICチップ1の電極部を有した高輝度
部11b1で輝度分散が大きくなることを利用してい
る。この輝度分散による輪郭点Pの検出は、サーチする
範囲のn画素の輝度Iを検出しながら式(1)によって
輝度分散Dを算出し、輪郭点Pを検出する。この輪郭点
Pと判定する点は、サーチにより検出した輝度分散が予
め設定した閾値以上となる最初の点とする。
【0046】 D={ΣI2 −((ΣI)2 /n)}/n・・・・・・(1) なお、輝度分散Dを算出するために検出する周囲数画素
の輝度を予め幾つかのグループに分割しておき、このグ
ループ内で輝度平均等の平滑化を行えば、背景部の輝度
ばらつきの影響をさらに小さくできる。
【0047】次いで、先のステップ#14の処理で検出
された各位置の輪郭点Pが並ぶライン情報につき近似法
等によって検出する。本実施の形態では直線形状が認識
対象になっているので、直線近似を行って外形2辺の線
分P1、P2をウインドウ3のXY座標上の直線式とし
て算出し、ステップ#15でこれら2辺の線分P1、P
2の交点Oから外形コーナC1を検出する。この外形コ
ーナC1はパラメータ設定工程におけるコーナ部の位置
設定がポジションコード0に対応した左上コーナであ
る。
【0048】ここで、前記直線近似につき、最小二乗誤
差推定による尺度を用いた手法を次に示す。
【0049】輪郭点Pが、{(Xi、Yi)|i|=
1,2,・・・・・,N}として検出されているとし
て、求める関数をF(X)とする。このとき、 E=Σ|Yi−F(Xi)|2 ・・・・・(2) が最小となるような関数F(X)を求める。
【0050】ここで、F(X)=a0 +a1 ・X(ただ
し、a0 ,a1 :変数) この変数a0 ,a1 は、変分方法により下式(3)とし
て、A=X-1Yの行列演算を行うことにより求める。
【0051】
【数1】
【0052】また、上記演算により求められた直線近似
による2辺の直線P1、P2の交点を検出する一例を下
記に示す。
【0053】2辺を通る直線P1、P2の式を Y=b0 +b1 X Y=c0 +c1 X と定義すると、交点の座標(Xc,Yc)は、下式
(4)(5)から求めることができる。
【0054】 Xc=(−b0 +c0 )/(b1 −c1 )・・・・・(4) Yc=(−b0 ・c1 +b1 ・c0 )/(b1 −c1 )・・・・(5) なお、図7に示すように、前記外形コーナC1点の近傍
で、輪郭点Pの検出を行い、前記と同様に輪郭点Pが並
ぶライン情報の直線近似を行い、2辺の直線P1、P2
の交点Oの検出を行えば、さらに高精度に外形認識でき
る。
【0055】以上の外形コーナの検出は各外形コーナC
1〜C4について順次に、あるいは同時に行い、最終的
にはそれらの検出結果を綜合してベアICチップ1の全
体の外形位置を検出し、ベアICチップ1をピックアッ
プする部品取り扱い手段の姿勢や位置の制御に利用され
る。
【0056】図3に示すようにベアICチップ1の裏面
について外形認識を行う場合の動作については、上記し
たように照明度とサーチ方向とが図2に示す表面認識の
場合と異なるだけであるので、詳細な説明は省略する。
【0057】なお、図8の(a)に示すように、認識視
野枠3内に、認識対象のベアICチップ像11bとは別
の隣接ベアICチップ1による非認識対象像11cがあ
ると、既述したように誤認識、およびそれによる時間ロ
スの原因になる。
【0058】このような場合、前記スタートラインとな
る枠ライン3a、3c上からのサーチを所定方向に順次
に行う際の、例えば図8の(a)の枠ライン3cをスタ
ートラインとしてX方向サーチラインL1〜L8・・・
で行うサーチの場合について見ると、L1〜L4のよう
に何らかの輪郭点Pを検出した後、L5〜L7のように
輪郭点Pの検出が一旦途絶えて輝度変化のない検出状態
に変化し、その後L8・・・のように輪郭点Pが再度検
出される状態が生じる。そこで、本実施の形態では輪郭
点Pがサーチスタートライン上にあるときは、その再検
出した輪郭点P以降の範囲の認識視野枠31に絞り込
み、この絞り込んだ認識視野枠31内の撮像画像の画像
情報についてのサーチ結果に基づいてライン情報の検出
を行い、前記認識を行うようにする。
【0059】これにより、検出される輪郭点Pの一旦途
切れる前、換言すると一様な輝度状態の検出が途中で生
じる前のそれは、認識対象とするベアICチップ像11
bに対しサーチを開始する背景部11a側に位置するノ
イズであると判断でき、これを除いた絞り込み認識視野
枠31内で上記認識を行うことになるので、誤認識対象
をサーチすることによる誤認識を防止するとともに、無
駄なデータ処理防止による認識速度の向上も図れる。
【0060】一方、図8の(a)の枠ライン3aをスタ
ートラインとしてY方向サーチラインL1〜L8・・・
で行うサーチの場合について見ると、L1〜L8までは
一様な輝度の検出状態が続き、次のL9から輪郭点Pの
検出が始まり、それまでの検出データは外形の検出に無
関係であるのでこれをも除くように認識視野枠31を絞
り込むのが好適である。
【0061】そこで本実施の形態の1つの実施例とし
て、図9に示すように、ステップ#26の輪郭ラインの
検出、ステップ#27の外形コーナの検出に先立って、
ステップ#21〜ステップ#25の前処理を行う。ステ
ップ#21で輝度の一様なX方向ラインを検出し、ステ
ップ#22で輪郭点PのあるX方向ラインを検出し、輝
度の一様なX方向ラインが検出された場合だけ、その検
出後最初に検出された輪郭点PのあるX方向ラインの位
置をY方向認識開始点となるようにステップ#25で認
識視野枠31のY方向位置を設定する。また、ステップ
#23で輝度の一様なY方向ラインを検出し、ステップ
#24で輪郭点PのあるY方向ラインを行い、ステップ
#25で輝度の一様なY方向ラインが検出された場合だ
け、その検出後最初に検出された輪郭点PのあるY方向
ラインの位置をX方向認識開始点となるようにステップ
#25で認識視野枠31のX方向位置を設定し、認識視
野枠31の絞り込みのための視野枠切換え操作を行う。
このような視野枠切換え操作は制御手段27の内部機能
を利用するなどした視野枠切換え手段27dによって自
動的に行われる。
【0062】また、ベアICチップ1の他の外形コーナ
C2〜C4についても、図8の(b)に示すような2方
向の各サーチにつき同様な処理を行う。
【0063】ところで、ベアICチップ1などはトレー
2に収容された状態で図2や図3で示した場合よりもさ
らに大きく傾いていることがあるし、認識対象の形状や
大きさによっては、図10の(a)に示すように、上記
したサーチを行うスタートラインとなる枠ライン3aな
どの途中に輪郭点Pが位置することがある。この場合、
図2のような処理をして図10の(a)に示すサーチラ
インLY1のようにベアICチップ像11bの輪郭部に
向けてサーチして輪郭点Pが検出される場合は問題ない
が、図10の(a)に示すサーチラインLY2のように
ベアICチップ像11bの輪郭点Pを通らずに内部をサ
ーチする状態が生じると、ベアICチップ像11bの輪
郭点Pとは違う内部パターンの輪郭点P0を検出してし
まい、これが輪郭点Pと区別できないので誤認識の原因
になる。
【0064】また、そのような誤認識の原因になる部分
のサーチ操作は無駄であり、時間ロスとなる。
【0065】これを解消するのに本実施の形態では、1
つの実施例として、図11に示すように輪郭ラインの検
出および外形コーナの検出に先立って、前記スタートラ
インとなる枠ライン3a上にベアICチップ像11bの
輪郭点Pがあるかどうかを検出し、あると、視野枠切換
え手段27dによって、その輪郭点Pのある位置から背
景部11a側となる認識視野枠31に絞り込み、この絞
り込んだ認識視野枠31内の撮像画像の画像情報につい
ての輪郭点Pのサーチ結果に基づいてライン情報の検出
を行い、前記認識を行う。なければ、そのような認識視
野枠の絞り込み操作なしで通常の認識視野枠3のままで
行う。
【0066】これには、図10の(a)の場合を例に説
明すると、前記枠ライン3a上で、認識視野枠3内の画
像情報につき、背景部11a側からベアICチップ像1
1b側に向けてLLXのようにサーチし、所定の輝度の
差を持った最初の点を輪郭点Pとして予め検出する。
【0067】そして、このような前記サーチのスタート
ラインとなる枠ライン上に輪郭点Pがあるとき、前記認
識視野枠の絞り込みを行い、この絞り込んだ認識視野枠
31内の撮像画像の画像情報についての輪郭点Pのサー
チ結果に基づいてライン情報の検出を行うので、これを
外れた、輪郭点Pのない、範囲での無駄なサーチを行わ
ないようにして、認識視野枠3を実質的に有効な必要最
小限の範囲に抑え、認識に要する時間を最短にすること
ができる上、輪郭点Pのない範囲にサーチが及ぶとベア
ICチップ像11bの内部パターンの輪郭を誤認識した
り、認識できなかったりするが、そのようなことを回避
して安定した外形の認識ができる。
【0068】なお、ベアICチップ1の他の外形コーナ
C2〜C4の場合についても同様にすればよく図10の
(b)〜(e)に図示してあり、LLX1〜LLX4は
各外形コーナC1〜C4に対応したサーチスタートライ
ン上の輪郭点Pに対するサーチラインである。個々の説
明は省略する。
【0069】なお、このような認識視野枠3の絞り込み
の操作は、認識対象の認識する外形と類似するパターン
が、認識対象の内側領域に位置し、それが、前記認識視
野枠3内に位置し、あるいは位置する可能性がある認識
対象についてだけ、認識対象の種類情報などを基に行う
と、その必要のないものにまで前記予備サーチを行うよ
うな無駄がなくなる。
【0070】また、スタートラインとなる例えば枠ライ
ン3aの背景部11a側からベアICチップ像11b側
にY方向のサーチを順次行って検出される輪郭点Pがそ
の枠ライン3a上で検出されたときに、サーチを終了し
てライン検出を行うようにすると、前記認識視野枠3を
前記のように絞り込んだのと等価になり、これも本発明
に属する。
【0071】
【発明の効果】本発明の外形認識方法およびその装置に
よれば、認識視野枠のサーチスタートラインとなる枠ラ
イン上に輪郭点があっても、その輪郭点のある位置から
背景部側に前記認識視野枠を絞り込んで、この範囲の画
像情報についてのサーチ結果に基づいてライン情報の検
出を行うので、これを外れた、輪郭点のない、範囲での
無駄なサーチを行わないようにして、認識視野枠を実質
的に有効な必要最小限の範囲に抑え、認識に要する時間
を最短にすることができる上、輪郭点のない範囲にサー
チが及ぶと認識対象像の内部パターンの輪郭を誤認識し
たり、認識できなかったりするが、そのようなことを回
避して安定した外形の認識ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における外形認識方法の基
本的な認識視野枠設定状態を示す説明図である。
【図2】図1の認識視野枠設定状態で、ベアICチップ
の輝度変化の大きい表面にて外形認識を行う基本的手法
を示し、その(a)は輪郭点のサーチ状態、その(b)
は輪郭点が並ぶライン情報および外形コーナの検出状態
を示している。
【図3】図1の認識視野枠設定状態で、ベアICチップ
の輝度変化のない裏面にて外形認識を行う基本的手法を
示し、その(a)は輪郭点のサーチ状態、その(b)は
輪郭点が並ぶライン情報および外形コーナの検出状態を
示している。
【図4】本発明の実施の形態における外形認識装置のブ
ロック結線図である。
【図5】図4の装置によるパラメータ設定工程のシーケ
ンスを示すフローチャートである。
【図6】図4の装置による認識工程のシーケンスを示す
フローチャートである。
【図7】図2の認識方法に変わる認識方法を示す説明図
である。
【図8】本発明の実施の形態における非認識対象像によ
る影響をなくすように認識視野枠を絞り込む実施例を示
す説明図で、その(a)は輪郭点のサーチ状態を示す説
明図、その(b)はベアICチップの4つの外形コーナ
に対するサーチ状態を示す説明図である。
【図9】図8のサーチ操作を行う認識工程のシーケンス
を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態の認識視野枠のサーチス
タートラインとなる枠ラインの上に、輪郭点がある場合
の認識方法の1つの実施例を示す説明図であり、その
(a)はベアICチップの左上コーナについての認識操
作状態、その(b)〜(e)はベアICチップの4つの
外形コーナ全てについての認識操作状態を比較して示す
説明図である。
【図11】図10のサーチ操作を行う認識工程の一部の
シーケンスを示すフローチャートである。
【図12】従来の境界追跡方法による外形認識操作の状
態を示す説明図である。
【図13】従来のテンプレートマッチング方法による外
形認識操作の状態を示す説明図である。
【図14】ベアICチップの輝度変化の大きな表面で外
形認識するためにサーチする状態を示す説明図である。
【図15】ベアICチップの輝度変化の小さい裏面で外
形認識するためにサーチする状態を示す説明図である。
【図16】ベアICチップの表面で外形認識する場合に
隣接するベアICチップによる非認識対象像が認識視野
枠内に存在する状態を示す説明図である。
【符合の説明】
1 認識対象のベアICチップ 2 トレー 3、31 認識視野枠 11a 背景部 11b ベアICチップ像 3a〜3d 枠ライン 3a1、3c1 一端 3a2、3c2 他端 21 外形認識装置 22 照明手段 23 撮像手段 26 画像処理部 27 制御手段 27a 処理パラメータ設定手段 27b 視野枠設定手段 27c 照度パラメータ設定手段 27d 視野枠切換え手段 27e 制御プログラム 28 操作パネル 29 照度切替え部 C1〜C4 外形コーナ P 輪郭点 P1、P2 直線 O 交点
フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA51 BB02 CC25 DD06 FF01 FF04 JJ03 JJ19 JJ26 QQ03 QQ17 QQ24 QQ31 QQ36 QQ42 SS11

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 認識対象の特定の輪郭部分を含む認識視
    野枠内の撮像画像の画像情報につき、認識視野枠の相対
    向する枠ラインの一方をスタートラインとして他方に向
    けてサーチすることを、スタートラインとなる枠ライン
    の一端側から他端側に向けて順次行って、認識視野枠内
    における画像情報のうちの所定の輝度の差を持った輪郭
    点が並ぶライン情報を検出し、このライン情報を認識対
    象の輪郭ラインに対応する外形データとして認識するの
    に、前記スタートラインとなる枠ライン上に認識対象像
    の輪郭点がある場合、その輪郭点がある位置から背景部
    側に前記認識視野枠を絞り込み、この絞り込んだ認識視
    野枠内の撮像画像の画像情報についてのサーチ結果に基
    づいてライン情報の検出を行い、前記認識を行うことを
    特徴とする外形認識方法。
  2. 【請求項2】 前記スタートラインとなる枠ライン上で
    の認識対象像の輪郭点は、前記枠ライン上で、撮像画像
    の画像情報につき、背景部側から認識対象像側に向けて
    サーチし、所定の輝度の差を持った最初の検出点とする
    請求項1に記載の外形認識方法。
  3. 【請求項3】 認識視野枠の絞り込みの操作は、認識対
    象の認識する外形に類似な形状のパターンが、認識対象
    の内側領域に存在し、それが、前記認識視野枠内に位置
    し、あるいは位置する可能性がある認識対象についてだ
    け行う請求項2に記載の外形認識方法。
  4. 【請求項4】 前記サーチは認識視野枠の隣接する2つ
    の枠ラインをスタートラインとして行う請求項1〜3の
    いずれか一項に記載の外形認識方法。
  5. 【請求項5】 一方の枠ラインをスタートラインとした
    ときに検出されたライン情報と、他方の枠ラインをスタ
    ートラインとしたときに検出されたライン情報とから、
    それらが示すラインの交点を求め、これを認識対象の外
    形コーナとして認識する請求項4に記載の外形認識方
    法。
  6. 【請求項6】 認識視野枠は認識対象の認識したい外形
    部分におおまかに位置設定して、前記認識を行う請求項
    1〜5のいずれか一項に記載の外形認識方法。
  7. 【請求項7】 認識対象の認識する外形部分のおおまか
    な位置および表面状態に応じて、照明および処理アルゴ
    リズムのパラメータを予め設定し、この設定されたパラ
    メータによる照明および処理のもとに前記認識を行う請
    求項1〜6のいずれか一項に記載の外形認識方法。
  8. 【請求項8】 パラメータ設定は、認識対象の表裏での
    表面状態の違いによって照明の照度を変えるように設定
    する請求項7に記載の外形認識方法。
  9. 【請求項9】 パラメータ設定は、認識対象の認識する
    外形部分のおおまかな位置および表裏での表面状態の違
    いに応じて、サーチ方法を変えるように設定する請求項
    7、8のいずれか一項に記載の外形認識方法。
  10. 【請求項10】 前記スタートラインとなる枠ライン上
    からのサーチを所定方向に順次に行う際に、認識対象像
    の輪郭点を検出した後、これの検出が一旦途絶えてから
    再度検出されるときはその再検出位置以降に認識視野枠
    を絞り込み、この絞り込んだ認識視野枠内の撮像画像の
    画像情報についての前記サーチ結果に基づいてライン情
    報の検出を行い、前記認識を行う請求項1〜9のいずれ
    か一項に記載の外形認識方法。
  11. 【請求項11】 輝度分散による輪郭点の検出結果を用
    いて背景部を検出する請求項1〜10のいずれか一項に
    記載のベアIC外形認識方法及び装置。
  12. 【請求項12】 輝度分散による輪郭点の検出結果を用
    いて認識対象像のライン情報を検出する請求項1〜11
    のいずれか一項に記載の外形認識方法。
  13. 【請求項13】 認識対象はベアICチップである請求
    項1〜12のいずれか一項に記載の外形認識方法。
  14. 【請求項14】 1つの認識視野枠による認識対象の外
    形の認識を、認識対象全体の撮像画像について設定され
    た複数のおおまかな位置で行い、各認識結果を綜合して
    認識対象全体の所定の外形特性を認識する請求項1〜1
    3のいずれか一項に記載の外形認識方法。
  15. 【請求項15】 認識対象を照明する照明手段、照明手
    段により照明される認識対象を撮像する撮像手段、撮像
    手段により撮像した撮像画像の画像情報について、所定
    の認識視野枠内で、この認識視野枠の相対向する枠ライ
    ンの一方をスタートラインとして他方に向けてサーチす
    ることを、スタートラインとなる枠ラインの一端側から
    他端側に向けて順次行い、認識視野枠内における画像情
    報のうちの所定の輝度の差を持った輪郭点が並ぶライン
    情報を検出し、このライン情報を認識対象の輪郭ライン
    に対応する外形データとして認識する外形認識手段、前
    記スタートラインとなる枠ライン上の認識対象像の輪郭
    点を検出する輪郭点検出手段、および、輪郭点検出手段
    により検出された輪郭点のある位置から背景部側に、前
    記外形認識手段が認識を行う認識視野枠を絞り込む視野
    枠切替え手段、を備えたことを特徴とする外形認識装
    置。
  16. 【請求項16】 認識対象の認識したい外形部分のおお
    まかな位置および表面状態の情報により、照明のパラメ
    ータまたは/および処理アルゴリズムのパラメータを予
    め設定し、この設定されたパラメータによる照明または
    /および処理のもとに前記外形認識手段が働くようにす
    る照度切替え手段または/および処理切替え手段を備え
    た請求項15に記載の外形認識装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002049909A (ja) * 2000-08-03 2002-02-15 Namco Ltd パターン認識処理装置、方法および情報記憶媒体

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