JP2000190576A - ボックスマ―カ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 包装箱に梱包する商品の型式、色彩、図柄、
サイズ等の情報を印刷するボックスマーカ。 【解決手段】 印刷前の包装容器を展開状態または製函
後折畳み状態で縦に保持し印刷機に一枚づつ順次移送し
印刷が完了した包装容器を取り出す包装容器移送装置の
中心に包装容器を展開状態または製函後折畳み状態で縦
に保持し両面から同時に印刷する印刷機を配し、多数の
印刷前の包装容器を展開状態または製函後折畳み状態で
縦に保持し前記包装容器移送装置へ一枚づつ順次移載す
る包装容器供給装置と、前記包装容器印刷装置により印
刷された包装容器を前記包装容器移送装置から一枚づつ
取り込み蓄積する包装容器蓄積装置とからなる。包装箱
に梱包した商品の多種類の内容情報を包装箱の全ての面
に、短時間に人手を要せずに捺印または印刷することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は印刷した包装箱に梱
包する商品の型式、色彩、図柄、サイズ等の情報を印刷
する印刷装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、梱包状態の商品の内容を示す情報
である商品の型式、品番、色彩、図柄、サイズ等は、梱
包後に包装箱の表側に捺印または印刷されていた。この
ように包装箱に梱包された商品の内容情報は、倉庫等積
み上げられてに在庫保管される際に、包装箱のどの面か
ら見ても内容情報が得られるように、包装箱の全ての面
（４〜６面）に表示されることが、商品管理上望まし
い。

【０００３】従来の一般的な方法では、商品の共通情報
は、原紙または箱のブランク状態で印刷し、組立てライ
ンで決定される内容情報は、梱包後に捺印または印刷さ
れている。しかしながら、最近の多品種、小ロット生
産、小口納入、ジャストインタイム納入に対応するため
に、梱包した商品の内部情報が増加し、従来の方法で
は、梱包ラインの梱包商品の内部情報処理作業、すなわ
ちロット管理、捺印または印刷作業等の急速な増加に対
応することが困難になっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は梱包した商品
の型式、品番、色彩、図柄、サイズ等の内部情報の増加
による前記のごとき問題点を解決するものであって、包
装箱に梱包した商品の多種類の内容情報を包装箱の全て
の面に、短時間に人手を要せずに捺印または印刷するこ
とのできる印刷装置、すなわちボックスマーカを提供す
ることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１のボッ
クスマーカは、包装容器を展開状態または製函後折畳み
状態で縦に保持し両面から同時に印刷する印刷機と、印
刷前の包装容器を展開状態または製函後折畳み状態で縦
に保持し前記印刷機に一枚づつ順次移送し印刷が完了し
た包装容器を取り出す包装容器移送装置と、多数の印刷
前の包装容器を展開状態または製函後折畳み状態で縦に
保持し前記包装容器移送装置へ一枚づつ順次移載する包
装容器供給装置と、前記包装容器印刷装置により印刷さ
れた包装容器を前記包装容器移送装置から一枚づつ取り
込み蓄積する包装容器蓄積装置とからなることを特徴と
する。

【０００６】本発明の請求項２のボックスマーカは、請
求項１に記載の発明において、前記印刷機は予め判子を
所定の位置に縦横および天地を合わせて固定した判子固
定板を用いて印刷することを特徴とする。また、本発明
の請求項３のボックスマーカは、前記印刷機は所望の位
置にバブルジェット式印刷ヘッドを用いて印刷すること
を特徴とする。さらに本発明の請求項４のボックスマー
カは、請求項３の発明において、前記バブルジェット式
印刷ヘッドは印刷面内において上下左右に移動可能であ
りかつ回転可能であることをことを特徴とする。

【０００７】

【作用】請求項１の発明においては、包装容器供給装置
は、多数の印刷前の包装容器を展開状態または製函後折
畳み状態で縦に保持し前記包装容器移送装置へ一枚づつ
順次移載する。包装容器移送装置へ移載された印刷前の
包装容器は、展開状態または製函後折畳み状態で縦に保
持され印刷機に一枚づつ順次移送されると共に、同時に
両面から印刷されるので、包装容器に必要な面の全て
に、包装される商品の内容の情報が一度に印刷される。
印刷機により印刷が完了した包装容器は、包装容器移送
装置により印刷機から取り出され包装容器蓄積装置へ移
載され蓄積される。

【０００８】請求項２の発明においては、印刷機は予め
判子を所定の位置に縦横および天地を合わせて固定した
判子固定板を用いて印刷するので、入力する情報が少な
いときに適しており、バブルジェット式印刷ヘッドに比
較して安価に印刷することが出来る。

【０００９】また、請求項３および４の発明において
は、バブルジェット式印刷ヘッドを用いるので、印刷す
る情報量が増加しても容易に対応することができる。さ
らに、バルブ式印刷ヘッドは、印刷面内において上下左
右に移動可能でありかつ回転可能であるあるため、包装
容器の面に応じて所望の位置に印刷ヘッドを移動し、か
つ必要に応じて回転することにより、縦横あるいは天地
を整合させて、梱包する梱包商品の内容情報を印刷する
ことができる。

【００１０】

【発明の実施の形態】本発明の好適な一実施の形態を以
下図面に従って説明する。図１は本発明の一実施の形態
に係る平面図を示し、図２は図１の平面図のＡ−Ａ線に
おける断面図を示す。

【００１１】包装容器移送装置であるベルトコンベア１
０は、機台の中心を貫通するように水平に取り付けら
れ、中央には印刷機１２が配置され、その右側には包装
容器供給装置１４が、またその左側には包装容器集積装
置１６とが配置されている。

【００１２】包装容器供給装置１４は包装容器供給箱１
８と包装容器取り出しシリンダ２０からなる。包装容器
供給箱１８は包装内容表示枠２２を予め印刷し製函後に
平らに折畳んだ包装容器２４を収容する箱であって、包
装容器２４は背面の扉２６を開いて装入された包装容器
２４は、扉２６の内面に取り付けられた図示しない付勢
装置により、ベルトコンベア１０側へ押し出される。

【００１３】包装容器取り出しシリンダ２０は、ベルト
コンベア１０を挟んで包装容器供給箱１８と対向するよ
うに配置され、ロッド２８の先端には吸着板３０が取り
付けられ、包装容器供給箱１８に収容された包装容器２
４を一枚づつ吸着板３０に吸い付け、包装容器２４を立
てたままでベルトコンベア１０の上に移送する。ベルト
コンベヤ１０へ移送された包装容器２４は、ベルトコン
ベヤ１０により、印刷機１２へ送られる。

【００１４】印刷機１４はベルトコンベヤ１０を挟んで
対向して配置された２個の印刷機１２ａおよび１２ｂか
らなり、それぞれの印刷機の印刷シリンダ３２のロッド
３４の先端には、判子固定板３６が固定されており、こ
の判子固定板３６には、包装容器２４の表面に印刷され
たそれぞれの包装内容表示枠２２に、所定の文字、記号
または数字が刻印されるよう判子３８が固定されてい
る。なお、これら判子３８には自動インキ供給型のもの
を用いると便利である。

【００１５】印刷の完了した包装容器２４は、ベルトコ
ンベヤ１０によって、包装容器集積装置１６の前に運ば
れる。包装容器集積装置１６は、包装容器集積箱４０と
包装容器押し込みシリンダ４２からなる。包装容器集積
箱４０は包装内容表示枠２２に所定の文字、記号または
数字を印刷し平らに折畳んだ包装容器２４を収容する箱
であって、ベルトコンベヤ１０上の包装容器２４は容器
押し込みシリンダ４２を作動することによって、ロッド
４４の先端に固定された押し込み板４６により包装容器
集積箱４０内に押し込まれる。包装容器集積箱４０内に
集積された包装容器２４は背面の扉４８を開いて取り出
される。

【００１６】以上に説明した実施の形態につきその作動
を説明すると、包装容器供給箱１８の背面の扉２６を開
き、包装内容表示枠２２を予め印刷し製函後に平らに折
畳んだ包装容器２４を装入する。次いで包装容器２４は
背面の扉２６を閉じると供給箱１８に装入された包装容
器２４は、扉２６の内面に取り付けられた図示しない付
勢装置により、ベルトコンベア１０側へ押し出される。

【００１７】包装容器取り出しシリンダ２０は、ベルト
コンベア１０を挟んで包装容器供給箱１８と対向するよ
うに配置され、ロッド２８の先端には吸着板３０が取り
付けられているので、包装容器供給箱１８に収容された
包装容器２４を一枚づつ吸着板３０に吸い付け、包装容
器２４を立てたままでベルトコンベア１０の上に移送す
る。ベルトコンベヤ１０へ移送された包装容器２４は、
ベルトコンベヤ１０により、印刷機１２へ送られる。

【００１８】ベルトコンベヤ１０により印刷機１４へ移
送された包装容器２４は、図示しないストッパにより、
ベルトコンベヤ１０を挟んで対向して配置された２個の
印刷機１４ａおよび１４ｂの前で停止する。次いで両側
の印刷機の印刷シリンダ３２のロッド３４押し出すと、
ロッド３４の先端の判子固定板３６には、包装容器２４
の表面に印刷されたそれぞれの包装内容表示枠２２に、
所定の文字、記号または数字が刻印されるよう判子３８
が固定されているので、包装箱に梱包した商品の多種類
の内容情報を包装箱の全ての面に、短時間に人手を要せ
ずに捺印または印刷することができる。

【００１９】印刷の完了した包装容器２４は、ベルトコ
ンベヤ１０によって、包装容器集積装置１６の前に運ば
れる。ベルトコンベヤ１０上の包装容器２４は容器押し
込みシリンダ４２を作動することによって、ロッド４４
の先端に固定された押し込み板４６により包装容器集積
箱４０内に押し込まれる。包装容器集積箱４０内に集積
された包装容器２４は背面の扉４８を開いて取り出され
る。

【００２０】図３はバブルヘッド式印刷ヘッドを用いた
相対向する両側の印刷機のうち片側の印刷機を示す斜視
図である。機台に固定された２本の支柱５０には上下に
各２個の軸受け５２が固定され、この軸受け５２には表
面に送りねじを設けた２本の水平方向送り棒５４が軸支
されている。この２本の水平方向送り棒５４の一端は、
軸受け５２を貫通し、そのた突出部にはそれぞれスプロ
ケットホィール５６が固定されており、この上下のスプ
ロケットホィール５６には、チェイン５７が巻き掛けら
れている。さらに、上段の水平方向送り棒５４には水平
方向送りモータ５８の出力軸が連結されており、このモ
ータ５８により上下の水平方向送り棒５４は同時に同じ
方向に回転するようになっている。

【００２１】また、この水平方向送り棒５４には、それ
ぞれ内面に水平方向送り棒５４の表面に設けた送りねじ
５５が螺合する雌ねじを螺設した水平方向移動筒６０が
螺着されている。また、この水平方向移動筒６０の表側
側面に隣接して、表面に送りねじ６３を螺設した垂直方
向送り棒６２を軸支する垂直棒軸受け６４が設けられ垂
直方向送り棒６２が軸支されている。また、垂直方向送
り棒の上端は垂直棒軸受け６４を貫通し、垂直方向送り
モータ６６の出力軸と直結している。

【００２２】水平方向移動筒６０の裏側側面には、回り
止め片７５が水平に突設されており、２本の支柱５０の
間には、この回り止め片７５が嵌入し水平に摺動するよ
うに、回り止め片７５が遊嵌する間隙７７を隔てた２本
のガイド棒７９が水平に取り付けられている。

【００２３】一方、垂直方向移動筒６８の表側側面に
は、回り止め片８０が垂直に突設されたおり、上下の水
平方向移動筒６０の間には、この回り止め片８０が嵌入
し垂直に摺動するように、回り止め片８０が遊嵌する間
隙８２を隔てた２本のガイド棒８４が垂直に取り付けら
れている。

【００２４】垂直方向送り棒６２には、内面に垂直方向
送り棒６２の表面に設けた送りねじ６３が螺合する雌ね
じを螺設した垂直方向移動筒６８が螺着されている。こ
れにより垂直方向送りモータ６６を作動させると、垂直
方向移動筒６８は回り止め片８０により回転が規制され
るので、垂直方向移動筒６８が上昇または下降する。こ
の垂直方向移動筒６８には、回転ギヤ７０を介してバブ
ルジェット式プリンタヘッド７２が回転自在に取り付け
られている。この回転ギヤ７０は垂直方向移動筒に６８
に取り付けられたプリンタヘッド回転モータ７４の出力
軸に取り付けた図示しない駆動ギヤにより所望の角度回
転されるので、プリンタヘッド７２を回転することが可
能である。

【００２５】この実施の形態においては、水平方向送り
モータ５８、垂直方向送りモータ６６、バブルジェット
式プリンタヘッド７２およびプリンタヘッド回転モータ
７４は、図示しないが全てマイクロコンピュータからな
る制御装置により制御されており、予め定められたプロ
グラムに従い、水平方向送りモータ５８および垂直方向
送りモータ６６を回転し予め印刷された包装内容印刷枠
２２にプリンタヘッド７２を移動すると共に、プリンタ
ヘッド回転モータ７４によりプリンタヘッド７２を回転
し、梱包する商品の型式、品番、色彩、図柄、サイズ等
の包装内容の情報を表示する文字、記号を縦横および天
地等が包装箱の印刷枠に正しく表示されるよう印刷す
る。

【００２６】

【発明の効果】本発明のボックスマーカは以上に詳述し
たように、印刷前の包装容器を展開状態または製函後折
畳み状態で縦に保持し印刷機に一枚づつ順次移送し印刷
が完了した包装容器を取り出す包装容器移送装置の中心
に包装容器を展開状態または製函後折畳み状態で縦に保
持し両面から同時に印刷する印刷機を配し、多数の印刷
前の包装容器を展開状態または製函後折畳み状態で縦に
保持し前記包装容器移送装置へ一枚づつ順次移載する包
装容器供給装置と、前記包装容器印刷装置により印刷さ
れた包装容器を前記包装容器移送装置から一枚づつ取り
込み蓄積する包装容器蓄積装置とからなることを特徴と
するものであって、包装箱に梱包した商品の多種類の内
容情報を包装箱の全ての面に、短時間に人手を要せずに
捺印または印刷することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の平面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線における断面図である。

【図３】バブルジェット式プリンタヘッドを用いた印刷
機の斜視図である。

【符号の説明】

１０・・・ベルトコンベヤ、１２・・・印刷機、１４・
・・包装容器供給装置、１６・・・包装容器集積装置、
１８・・・包装容器供給箱、２０・・・包装容器引出シ
リンダ、２２・・・包装内容表示枠、２４・・・包装容
器、２６・・・挿入扉、３０・・・吸着板、３２・・・
印刷シリンダ、３６・・・判子固定板、３８・・・判
子、４０・・・集積箱、４２・・・押し込みシリンダ、
４６・・・押し込み板、４８・・・排出扉、５０・・・
支柱、５２・・・軸受け、５４・・・水平方向送り棒、
５５・・・水平方向送り棒の送りねじ、５６・・・スプ
ロケットホィール、５８・・・水平方向送りモータ、６
０・・・水平方向移動筒、６２・・・垂直方向送り棒、
６３・・・垂直方向送り棒の送りねじ、６４・・・垂直
方向送り棒の軸受け、６６・・・垂直方向送りモータ、
６８・・・垂直方向移動筒、７０・・・回転ギヤ、７２
・・・バブルヘッド式プリンタヘッド、７４・・・プリ
ンタヘッド回転モータ、７５・・・水平方向移動筒の回
り止め片、７９・・・水平方向のガイド棒、８０・・・
垂直方向移動筒の回り止め片、８４・・・垂直方向のガ
イド棒

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 包装容器を展開状態または製函後折畳み
   状態で縦に保持し両面から同時に印刷する印刷機と、印
   刷前の包装容器を展開状態または製函後折畳み状態で縦
   に保持し前記印刷機に一枚づつ順次移送し印刷が完了し
   た包装容器を取り出す包装容器移送装置と、多数の印刷
   前の包装容器を展開状態または製函後折畳み状態で縦に
   保持し前記包装容器移送装置へ一枚づつ順次移載する包
   装容器供給装置と、前記包装容器印刷装置により印刷さ
   れた包装容器を前記包装容器移送装置から一枚づつ取り
   込み集積する包装容器集積装置とからなることを特徴と
   するボックスマーカ。
2. 【請求項２】 前記印刷機は予め判子を所定の位置に縦
   横および天地を合わせて固定した判子固定板を用いて印
   刷することを特徴とする請求項１に記載のボックスマー
   カ。
3. 【請求項３】 前記印刷機は所望の位置にバブルジェッ
   ト式印刷ヘッドを用いて印刷することを特徴とする請求
   項１に記載のボックスマーカ。
4. 【請求項４】 前記バブルジェット式印刷ヘッドは印刷
   面内において上下左右に移動可能でありかつ回転可能で
   あることをことを特徴とする請求項３に記載のボックス
   マーカ。